JP7055940B2 - 低温で転写加工可能な転写フイルム - Google Patents

低温で転写加工可能な転写フイルム Download PDF

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Description

本発明は、低温、かつ短時間の加熱で効率よく、転写フイルムに積層された金属薄膜層や剥離層、保護層、着色層、印刷層、ハードコート層、反射防止層等の各種機能を有する層(以下、これらの層をまとめて単に機能層ということがある)を、被転写物表面に接着層を介し、転写して積層する加工(以下、このことを転写加工という)を行なうことができる転写フイルムに関する。
従来から、プラスチックフイルム上に、離型層、金属薄膜層、機能層(剥離層、保護層、着色層、印刷層、ハードコート層、反射防止層等)、及び接着層が積層された転写フイルムを使用し、該転写フイルムの離型層上に積層された上記金属薄膜層、機能層、及び接着層(以下、これらの層をまとめて転写層という。)を、転写フイルムの離型層上から被転写物表面に転写加工することで、被転写物表面に転写層が積層され、金属光沢や図柄等の意匠性、ハードコート性、反射防止性等の各種機能が付与された転写積層体を得る方法が広く一般に使用されている。
そして、該転写積層体は、家電製品や自動車の部品、雑貨、紙器、ラベル等の各種製品として利用されている。
また、転写フイルムの転写層を被転写物表面に転写、積層して転写積層体を得る方法としては、被転写物表面と転写フイルムに積層された接着層とを接するようにして被転写物上に転写フイルムを載置した後、熱源である熱した金属板(熱板)やゴムロール等で該転写フイルムのプラスチックフイルム側から圧力をかけ、熱源の熱により転写フイルムの接着層、及び被転写物表面を軟化させて融着させることで両者を密着させる方法が一般的である。
そして、転写加工時に、転写フイルムの転写層と被転写物表面とを密着させる為に、転写フイルムの接着層に使用する樹脂や被転写物に使用する樹脂の種類に応じて、熱源の表面温度(転写加工温度)、熱源が転写フイルムに接触している時間(転写加工時間)、及び圧力を適宜調整することが一般的である。
例えば、熱源の熱が転写フイルムの接着層、及び被転写物表面に十分に伝わっていない場合には、転写フイルムの接着層、及び被転写物表面が十分に軟化していない為、両者の密着力が弱く、被転写物表面から転写層が容易に剥がれる現象や、被転写物表面に転写層が部分的に積層される現象が発生することがある。このような場合に、転写加工温度をより高くする、転写加工時間をより長くする等、転写加工温度や転写加工時間を調整することで、熱源の熱を転写フイルムの接着層、及び被転写物表面に十分に伝えることができ、転写層と被転写物表面との密着力を強くすることができる。
しかしながら、金属薄膜層が含まれている転写層が積層されている転写フイルムを使用して転写加工を行なう場合には、金属薄膜層が転写加工時の熱源の熱により歪みやクラックが生じやすくなり、転写加工して得られる転写積層体の金属光沢が低下する外観不具合が発生しやすくなる。その為、転写フイルムの転写層と被転写物表面との密着力が弱い場合には、上記のように転写加工温度を高くしたり、転写加工時間を長くしたりすると、熱源の熱により金属薄膜層に歪みやクラックがより生じる場合があり、得られる転写積層体の金属光沢が低下する外観不具合がより発生してしまい、外観不具合を発生させることなく、転写フイルムの転写層と被転写物表面との密着力を強くすることができない場合があった。
特に、被転写物がポリプロピレンのような比較的軟化温度が高い樹脂を使用したものである場合には、被転写物表面を軟化させる為に転写加工温度を高くする必要があり、上記の現象が顕著に発生した。
特許文献1には、ベースフィルム(プラスチックフイルム)上に、剥離層(離型層)、蒸着層(金属薄膜層)、樹脂中に熱線吸収率の高い熱線吸収剤(熱伝導材)を分散させた接着層が積層された成形用蒸着転写箔(転写フイルム)が記載されている。
そして、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)を使用して転写加工を行なった場合に、熱線吸収剤が含まれていない樹脂のみからなる接着層が積層された転写フイルムを使用して転写加工を行った場合と比較すると、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)は、接着層に熱線吸収剤(熱伝導材)が含まれている為、熱源の熱を効率的に伝えることができるものであった。
特開平5-238197号公報
しかしながら、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)の接着層に使用されている一般的な熱線吸収剤(熱伝導材)は、比重が大きい為、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)の接着層は、熱線吸収剤(熱伝導材)が、接着層中に均一に分散されず偏りやすいものであった。
その為、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)は、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)を使用して、転写加工を行なった場合に、下記[1]、及び[2]の欠点があった。
[1]熱線吸収剤(熱伝導材)が、接着層中に均一に分散されず偏りやすくなる。その為、接着層中に、熱線吸収剤(熱伝導材)が疎の部分ができてしまい、接着層、及び被転写物表面に、熱源の熱が十分に伝わらない部分が存在し、接着層、または被転写物表面が均一に軟化しない部分ができることがあった。
その結果、転写加工して得られた転写積層体は、接着層、及び被転写物表面が十分に軟化せず、両者が十分に融着していない部分ができてしまう為、該転写積層体に密着力試験(JIS R 5600-5-6(クロスカット法)に準拠して行なう試験)を行なった場合に、被転写物表面から転写層が部分的に容易に剥離してしまう密着不具合が発生しやすい欠点があった。
[2]接着層、または該被転写物表面が十分に軟化しない部分ができてしまう為、接着層、及び被転写物表面を十分に軟化させて融着させるには、転写加工温度をより高くする、転写加工時間を長くする等、転写加工温度や転写加工時間を調整する必要があった。
その結果、転写加工して得られた転写積層体は、該転写積層体に積層された金属薄膜層が熱源の熱により歪みやクラックが生じやすくなり、金属光沢が低下する外観不具合が発生してしまう欠点があった。
また、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)は、熱線吸収剤(熱伝導材)を接着層以外の層に使用した場合でも、熱線吸収剤(熱伝導材)が、接着層中に均一に分散されず偏りやすい為、やはり密着不具合や外観不具合が発生した。
さらに、特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)は、接着層中の熱線吸収剤(熱伝導材)の偏りを解消する為に、接着層中の熱線吸収剤(熱伝導材)の量を多くすることで熱源の熱を接着層、及び被転写物表面により効率よく伝えて軟化させることができる。しかしながら、接着層中の熱線吸収剤(熱伝導材)の量を過剰に添加した場合、具体的には樹脂に対する熱線吸収剤(熱伝導材)の重量比率を40重量%よりも大きくした場合には、以下のような欠点があった。
特許文献1記載の成形用蒸着転写箔(転写フイルム)の接着層中の熱線吸収剤(熱伝導材)の量が必要以上に多くなる為、転写加工温度にかかわらず、接着層が必要以上に軟化して液化し、接着層の転写層と被転写物表面とを密着させるという目的が果たせなくなり、転写加工時に成形用蒸着転写箔(転写フイルム)から接着層のみが剥離し、接着層に使用した樹脂が被転写物表面に薄く広がるようにして接着層のみが積層されてしまう転写不具合が発生しやすい欠点があった。
したがって、本発明の転写フイルムの課題は、熱源の熱を転写フイルムの接着層、及び被転写物表面に、効率的、かつ均一に伝えることができ、外観不具合、密着不具合、及び転写不具合が発生しない転写積層体を得ることができる転写フイルムを提供することである。
[1]本発明は、プラスチックフイルム上に、少なくとも、離型層、金属薄膜層、及び接着層が順次積層されている転写フイルムであって、接着層が、樹脂、無機微粒子、及び熱伝導材を少なくとも含む接着層であり、かつ熱伝導材が、酸化銅、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化クロム、酸化鉄、硫化亜鉛、硫化ニッケル、カーボンブラック、アセチレンブラック、及びグラファイトのいずれかであることを特徴とする転写フイルムである。
[2]本発明は、前記接着層中の樹脂と無機微粒子との重量比率が、樹脂:無機微粒子=1.0:0.08~0.45の範囲であり、かつ接着層中の無機微粒子と熱伝導材との重量比率が、1.0:0.01~0.5の範囲である上記[1]記載の転写フイルムである。
[3]本発明は、熱伝導材の大きさが、0.1~40μmの範囲である上記[1]、または[2]記載の転写フイルムである。
本発明の転写フイルムは、プラスチックフイルム上に、少なくとも、離型層、金属薄膜層、及び接着層が順次積層されている転写フイルムであって、接着層が、樹脂、無機微粒子、及び熱伝導材を少なくとも含む接着層であることを特徴としている為、接着層中に熱伝導性の高い熱伝導材が均一に分散されている。
その為、本発明の転写フイルムは、本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行なった場合に、熱源の熱を接着層、及び被転写物表面に効率的、かつ均一に伝えることができ、接着層、及び該被転写物表面を均一、かつ十分に軟化させ両者を融着させることができる。
また、本発明の転写フイルムは、接着層中に熱伝導材が均一に分散されている為、熱伝導材を過剰に添加する必要がない。
その結果、本発明の転写フイルムの転写層を確実に転写、積層することができ、外観不具合、密着不具合、及び転写不具合が発生しない転写積層体を得ることができる。
また、本発明の転写フイルムの接着層を、樹脂と無機微粒子との重量比率を1.0:0.08~0.45の範囲、かつ接着層中の無機微粒子と熱伝導材との重量比率を1.0:0.01~0.5の範囲とすれば、より好ましく、さらに熱伝導材の大きさを0.1~40μmの範囲のものを使用すれば万全である。
(プラスチックフイルム)
本発明の転写フイルムに使用するプラスチックフイルムは、一般に転写フイルムに使用するプラスチックフイルムであれば、特に制限すること無く使用でき、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリアミドフイルム等、各種従来公知のプラスチックフイルムが使用できる。
プラスチックフイルムは、無延伸、一軸延伸、二軸延伸の何れでもよく、また、帯電防止剤、着色剤、熱安定剤等の各種添加剤を含んでいても構わない。
プラスチックフイルムの種類は、所望の用途、目的に応じて適宜選択すればよい。
さらに、プラスチックフイルムには、本発明の転写フイルムを意匠性に富んだものとする目的で、プラスチックフイルムの表面(離型層を積層する側の面)に、ヘアライン加工、マット加工、エンボス加工等の凹凸加工が施されていてもよい。
本発明の転写フイルムに使用するプラスチックフイルムの厚さは、特に限定されないが、12~250μmであるのが好ましい。
プラスチックフイルムの厚さが12μmよりも薄いと、プラスチックフイルム上に離型層等を積層する場合や、本発明の転写フイルムを取り扱う場合に、カールしやすくなるだけでなく、折れシワが発生しやすくなり、取り扱いにくくなるおそれがある為、好ましくない。プラスチックフイルムの厚さが250μmよりも厚いと、いわゆるコシが強くなり、本発明の転写フイルムを使用し転写加工を行なう場合に、被転写物表面に載置しにくくなる等、取り扱いにくくなる場合がある為、好ましくない。
(離型層)
本発明の転写フイルムの離型層は、本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行う場合に、本発明の転写フイルムの離型層上から、転写層を剥離させやすくする目的で、プラスチックフイルム上に積層されている層である。また、離型層は、転写加工時に、被転写物表面に転写、積層されず、プラスチックフイルムとともに被転写物表面から取り除かれる。
前記離型層は、樹脂からなる層である。離型層に使用する樹脂は、上記目的を達成することができるものであれば特に制限なく、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂等、従来公知の樹脂が使用でき、これらのいずれか1種、または2種以上の混合樹脂としてもよく、目的に応じて適宜選択すればよい。
離型層の厚さは、前記目的を達成することができる範囲で、適宜選択すればよく、0.5~5μmの範囲とすることが好ましい。
また、離型層を積層する方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法、マイクログラビアコート(リバースグラビアコート)法、バーコート法等、従来公知のコーティング方法を使用することができ、目的に応じて適宜選択すればよい。
(金属薄膜層)
本発明の転写フイルムに積層されている金属薄膜層は、被転写物に金属光沢等を付与する目的で積層される層であり、転写加工を行なった場合に、接着層とともに被転写物表面に転写、積層される層である。
金属薄膜層に使用する金属は、アルミニウム、クロム、錫、金、銀、銅、亜鉛、珪素、ニッケル、インジウム等の従来公知の各種金属を使用することができ、所望の目的により適宜選択すればよい。また、金属薄膜層は、上記従来公知の金属の酸化物、硫化物、窒化物の薄膜層であっても構わない。
また、金属薄膜層は、1層であっても2層以上の複数層としても構わず、金属薄膜層を2層以上の複数層とする場合には、各層に使用する金属は各層間で異なっていてもよく同種であってもよい。
金属薄膜層の厚さは、10~200nmの範囲が好ましい。10nmよりも薄いと、本発明の転写フイルムに所望の金属光沢等を付与することができなくなるおそれがある為、好ましくなく、200nmよりも厚いと、金属薄膜層を積層する際の熱や転写加工時の熱によってプラスチックフイルムが変形、変質してしまうおそれがあり、本発明の転写フイルムに所望の金属光沢等を付与することができなくなるおそれがある為、好ましくない。
金属薄膜層を積層する方法は、真空蒸着法、スパッタリング法、化学気相蒸着法(CVD法)等、従来公知の金属薄膜層を積層する方法が使用でき、目的に応じて適宜選択すればよい。
(機能層)
本発明の転写フイルムは、上記金属薄膜層の他に、本発明の転写フイルムの離型性を安定させる等の目的で転写層側の離型層上に積層される剥離層が含まれていても構わない。そして、剥離層が積層された本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行う場合、離型層と剥離層との界面で剥離し、剥離層は、被転写物表面に転写、積層され、転写加工して得られた転写積層体の最表層に積層されることとなる。
また、上記剥離層以外に、本発明の転写フイルムを使用して転写加工した後に金属薄膜層をキズ等から保護する目的で積層される保護層や、被転写物に意匠性、ハードコート性、反射防止性等の各種機能を付与する目的で積層される着色剤を使用した着色層や印刷層、屈折率を調整する目的で無機微粒子等を使用した反射防止層、ハードコート層等が1層、または2層以上含まれていても構わない。
前記機能層は、少なくとも樹脂からなる層である。機能層に使用する樹脂は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂等、従来公知の樹脂が使用でき、これらのいずれか1種、または2種以上の混合樹脂としてもよく、機能層を積層する目的に応じて、適宜選択すればよい
さらに、機能層は、必要に応じて、帯電防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、硬化剤等の各種添加剤を1種類以上添加してもよく、各種添加剤の添加量は、目的に応じて適宜選択すればよい。
また、機能層は、接着層、及び被転写物表面に熱源の熱をより効率的に伝える為に、後述する熱伝導材、及び無機微粒子を添加しても構わない。
機能層を積層する方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法、マイクログラビアコート(リバースグラビアコート)法、バーコート法等、従来公知のコーティング方法を使用することができ、目的に応じて適宜選択すればよい。
機能層の厚さは、所望する機能層の効果を得ることができる厚さであればよく、1~50μmの範囲とすることが好ましく、機能層を積層する目的に応じて、適宜選択すればよい。
そして、本発明の転写フイルムを、金属薄膜層、及び機能層が積層された層とした場合に、積層する金属薄膜層、及び機能層の種類、積層される順序は、目的に応じて適宜選択すればよい。
また、金属薄膜層、機能層、及び後述する接着層は、離型層上の全面に積層されていても部分的に積層されていても構わず、積層される位置は、目的に応じて適宜選択すればよい。
また、機能層は、剥離層がハードコート層や反射防止層を兼ねる等、他の機能層を兼ねていても構わない。
(接着層)
本発明の転写フイルムに積層されている接着層は、少なくとも金属薄膜層と被転写物とを密着させる目的で積層される層であり、樹脂、無機微粒子、及び熱伝導材を少なくとも含む層である。そして、接着層を無機微粒子を含んだ層とすることで、接着層中に熱伝導材が偏ることなく、熱伝導材を均一に分散させることができる。
その為、本発明の転写フイルムは、転写加工を行なう場合に、熱源の熱を接着層、及び被転写物表面に効率的、かつ均一に伝え、接着層、及び該被転写物表面を十分に軟化させ両者を融着させることができ、本発明の転写フイルムの転写層を確実に転写、積層することができる。
また、接着層中に熱伝導材が均一に分散されている為、熱伝導材を過剰に添加する必要がない。
その結果、本発明の転写フイルムを使用すれば、外観不具合、密着不具合、及び転写不具合が発生しない転写積層体を得ることができる。
また、本発明の転写フイルムの接着層を、接着層中の樹脂と無機微粒子との重量比率を、樹脂:無機微粒子=1.0:0.08~0.45の範囲とし、かつ接着層中の無機微粒子と熱伝導材との重量比率を、無機微粒子:熱伝導材=1.0:0.01~0.5の範囲とすれば、接着層中に熱伝導材がより均一に分散された接着層とすることができ、外観不具合、密着不具合、及び転写不具合が発生しにくくなる為、好ましい。
前記接着層に使用する樹脂は、熱可塑性の樹脂であれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等、従来公知の樹脂が使用でき、これらのいずれか1種、または2種以上の混合樹脂や、これら2種以上の共重合樹脂であってもよく、使用する被転写物に応じて適宜選択すれば良い。また、接着層に使用する樹脂は水系、溶剤系のどちらを使用しても構わない。
また、被転写物に使用する樹脂と相溶性の良い樹脂を使用すれば被転写物との相性もよく好ましい。
接着層に使用する熱伝導材は、転写加工時の熱源の熱を効率よく接着層、及び被転写物表面に伝える目的で使用する。
接着層に使用する熱伝導材は、熱を伝導することができるものであればよく、酸化銅、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化クロム、酸化鉄、硫化亜鉛、硫化ニッケル等の金属の酸化物や硫化物の他、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト等の黒色顔料等の一般的な熱伝導材を使用することができ、目的に応じて適宜選択すればよい。
熱伝導材の大きさは、0.1~40μmの範囲が好ましい。
熱伝導材の形状は、特に限定されないが、球状、針状及び楕円体状等、目的に応じ適宜選択すればよい。特に、熱伝導材の形状を、針状とすれば、接着層中で熱伝導材同士が接しやすくなり、より効率よく熱源の熱を接着層中、及び被転写物表面に伝えることができる為、より好ましい。
尚、熱伝導材の大きさは、形状が球状の場合は、熱伝導材の直径、形状が針状の場合は、熱伝導材の長さ、また、形状が楕円状の場合は、熱伝導材の長径等、当該熱伝導材の一番長い値をいう。
接着層に使用する無機微粒子は、熱伝導材を接着層中に均一に分散させる目的で使用する。
熱伝導材は、前記のとおり比重が大きく、接着層を樹脂と熱伝導材のみからなる層とした場合には、熱伝導材が接着層中に均一に分散されず偏りやすいものであったが、無機微粒子を添加することによって、本発明の転写フイルムの接着層を熱伝導材が均一に分散された層とすることができる。
その結果、本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行なった場合に、熱源の熱を接着層、及び被転写物表面に効率的、かつ均一に伝えることができ、外観不具合、密着不具合、及び転写不具合を発生させることなく、本発明の転写フイルムの転写層を該被転写物表面に確実に転写、積層することができる。
接着層に使用する無機微粒子は、酸化珪素微粒子、酸化アルミニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子、酸化ジルコニウム微粒子、酸化インジウム微粒子等の金属酸化物微粒子、炭酸カルシウム微粒子、硫酸カルシウム微粒子、ケイ酸カルシウム微粒子等の従来公知の無機微粒子を使用することができ、目的に応じて適宜選択すればよい。
無機微粒子の大きさは、0.01~10μmの範囲が好ましい。
無機微粒子の大きさが上記範囲でないと、熱伝導材を接着層中に確実に均一に分散させることができなくなるおそれがある為、好ましくない。
また、無機微粒子の形状は、特に限定されないが、球状、針状及び楕円体状等、目的に応じ適宜選択すればよい。尚、無機微粒子の大きさは、形状が球状の場合は、無機微粒子の直径、形状が針状の場合は、無機微粒子の長さ、また、形状が楕円状の場合は、無機微粒子の長径等、当該微粒子の一番長い値をいう。
接着層の厚さは0.1~20μmの範囲であることが好ましい。接着層の厚さが0.1μmよりも薄いと、所望の密着力を得られなくなるおそれがある為、好ましくなく、20μmよりも厚いと、接着層の厚さが不均一となりやすく、また接着層が凝集破壊しやすくなる為、好ましくない。
また、接着層を積層する方法はグラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法、マイクログラビアコート(リバースグラビアコート)法、バーコート法等、従来公知のコーティング方法を使用することができ、目的に応じて適宜選択すればよい。
以上のとおり、本発明の転写フイルムは、プラスチックフイルム上に、少なくとも、離型層、金属薄膜層、接着層が順次積層されている転写フイルムであって、接着層が、樹脂、無機微粒子、及び熱伝導材を少なくとも含む接着層であることを特徴とする転写フイルムである為、接着層中に熱伝導性の高い熱伝導材が均一に分散されたものとなり、また、熱伝導材を過剰に添加する必要もない。
その為、本発明の転写フイルムは、本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行なった場合に、熱源の熱を接着層、及び被転写物表面に効率的、かつ均一に伝えることができ、接着層、及び該被転写物表面を十分に軟化させ両者を融着させることができる。
その結果、本発明の転写フイルムは、本発明の転写フイルムを使用して転写加工を行なった場合に、本発明の転写フイルムの転写層を該被転写物表面に確実に転写、積層することができ、外観不具合、転写不具合、及び密着不具合が発生しない転写積層体を得ることができる。
また、本発明の転写フイルムの接着層を、樹脂と無機微粒子との重量比率を1:0.08~0.45の範囲、かつ接着層中の無機微粒子と熱伝導材との重量比率を1:0.01~0.5の範囲とすれば、より好ましく、熱伝導材の大きさを0.1~40μmの範囲のものを使用すれば万全である。
[転写フイルムの作成]
[試料1]
以下の工程を順に行い、ポリエチレンテレフタレートフイルム上に、離型層、保護層、金属薄膜層、及び接着層が順次積層された転写フイルムを得た。
(工程1)厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、アクリル系樹脂をグラビアコート法でコーティングして、厚さ1.0μmの離型層を積層した後、アクリル系樹脂とウレタン系樹脂との混合樹脂をグラビアコート法でコーティングして、厚さ1.0μmの保護層を積層した。
(工程2)上記保護層上に、金属薄膜層として、金属にアルミニウムを使用し真空蒸着法を用いて厚さ50nmのアルミニウム薄膜層を積層した。
(工程3)上記アルミニウム薄膜層上に、アクリル系樹脂と酢酸ビニル系樹脂との共重合樹脂100重量部をリバースコート法でコーティングして、厚さ2.0μmの接着層を積層した。
[試料2~6]
試料1の(工程3)で使用したアクリル系樹脂と酢酸ビニル系樹脂との共重合樹脂100重量部に、無機微粒子として酸化珪素微粒子(エボニック社製 商品名:RX-50)、及び熱伝導材として、針状の黒色顔料(御国色素社製 製品名:MHIブラック#C222)を、それぞれ表1記載の量を混合した混合塗料を使用したこと以外は、試料1と同様にして、試料2~6の転写フイルムを得た。
Figure 0007055940000001
[転写積層体の作成]
試料1~6で得た転写フイルムを使用し、それぞれの転写フイルムの接着層と被転写物である厚さ3mmのアクリル系樹脂からなるアクリル樹脂板の表面とを接するようにして載置した後、アップダウン型転写機を使用し、熱源である刻印の表面温度(転写加工温度)、及び転写加工時間を表2、及び表3それぞれ記載の条件で転写加工を行ない、アクリル樹脂板上に、接着層を介して保護層とアルミニウム薄膜層を転写、積層し、アクリル樹脂板、接着層、アルミニウム薄膜層、及び保護層が順次積層された転写積層体を作成し試験試料とした。
[外観評価]
(評価方法)
各試験試料の外観を保護層側から目視にて観察し、アルミニウム薄膜層の金属光沢が低下する外観不具合が全くないものを○、アルミニウム薄膜層の金属光沢が低下する外観不具合が確認できたものを×とした。
(評価結果)
評価結果は表2、及び表3に示す。
[密着力評価]
(測定方法)
各試験試料にJIS R 5600-5-6(クロスカット法)に準拠して密着力試験を行い、各試験試料のアクリル樹脂板と転写層(接着層、アルミニウム薄膜層、及び保護層)との密着力を測定し、アクリル樹脂板から転写層の剥がれが全くないものを◎、アクリル樹脂板から転写層の剥がれが5マス未満のものを○、アクリル樹脂板から転写層の剥がれが5マス以上10マス未満のものを△、アクリル樹脂板から転写層の剥がれが10マス以上のものを×とした。
(評価結果)
評価結果は表2、及び表3に示す。
Figure 0007055940000002
Figure 0007055940000003
表2、及び表3のとおり、アクリル系樹脂と酢酸ビニル系樹脂との共重合樹脂のみからなる接着層が積層されている試料1の転写フイルムを使用して得た転写積層体は、転写加工温度が180℃、かつ転写加工時間が0.5秒、転写加工温度が180℃、かつ転写加工時間が1秒、転写加工温度が170℃、かつ転写加工時間が1秒の転写加工条件では、いずれも外観不具合は確認できないが、アクリル樹脂板から転写層の剥がれが10マス以上確認でき密着不具合が顕著であった。
しかしながら、少なくとも黒色顔料が含まれた接着層が積層されている試料2~6の転写フイルムを使用して得た転写積層体は、密着力評価がいずれも向上していた。
そして、試料2、及び試料3の転写フイルムを使用して得た転写積層体は、アクリル系樹脂と酢酸ビニル系樹脂との共重合樹脂と酸化珪素微粒子との重量比率が1.0:0.08~0.45の範囲で、かつ酸化珪素微粒子と黒色顔料との重量比率が1.0~0.01~0.5の範囲である接着層がいずれも積層されている為、外観不具合の発生もなく、かつアクリル樹脂板から転写層の剥がれが全くなく密着不具合が発生していなかった。
このことから、黒色顔料、及び酸化珪素微粒子が上記範囲で含まれている接着層を積層することによって、黒色顔料を接着層中により均一に分散させることができ、より熱源の熱を効率的、かつ均一に伝えることができることが確認できた。
また、試料1~6の転写フイルムを使用して得た転写積層体は、いずれも転写不具合が発生していなかった。

Claims (3)

  1. プラスチックフイルム上に、少なくとも、離型層、金属薄膜層、及び接着層が順次積層されている転写フイルムであって、接着層が、樹脂、無機微粒子、及び熱伝導材を少なくとも含む接着層であり、かつ熱伝導材が、酸化銅、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化クロム、酸化鉄、硫化亜鉛、硫化ニッケル、カーボンブラック、アセチレンブラック、及びグラファイトのいずれかであることを特徴とする転写フイルム。
  2. 前記接着層中の樹脂と無機微粒子との重量比率が、樹脂:無機微粒子=1.0:0.08~0.45の範囲であり、かつ接着層中の無機微粒子と熱伝導材との重量比率が、1.0:0.01~0.5の範囲である請求項1記載の転写フイルム。
  3. 熱伝導材の大きさが、0.1~40μmの範囲である請求項1、または請求項2記載の転写フイルム。
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