JP7052802B2 - 回転電機用電機子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面が、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の全体に亘って、前記径方向視で互いに重複する部分がないように形成されている点にある。
軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
互いに対向する前記対向面の一方は、径方向の一方側を向く面のみから構成され、
互いに対向する前記対向面の他方は、前記径方向の他方側を向く面のみから構成されている点にある。
軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面が、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の全体に亘って、前記周方向視で互いに重複する部分がないように形成されている点にある。
軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面は、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の中に、前記軸方向に突出又は窪む部分を有しないように形成されている点にある。
軸方向に延びると共に径方向に開口する径方向開口部を有するスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、複数のセグメント導体を接合して構成されて前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子の製造方法であって、
前記軸方向に沿って前記スロット内に配置される導体辺部と、前記電機子コアにおける前記軸方向の外側に配置される渡り部とを有し、前記導体辺部に接合部が設けられ、前記接合部が、前記径方向を向く部分を有するように形成された対向面を有する、前記セグメント導体を複数準備すると共に、前記電機子コアを準備する準備工程と、
複数の前記セグメント導体のうち、前記電機子コアに対して前記渡り部が前記軸方向の一方側に配置される前記セグメント導体を第1セグメント導体とし、前記電機子コアに対して前記渡り部が前記軸方向の他方側に配置される前記セグメント導体を第2セグメント導体として、前記第1セグメント導体における1つの前記接合部の前記対向面と、前記第2セグメント導体における1つの前記接合部の前記対向面とが前記径方向に対向するように、前記第1セグメント導体の前記導体辺部と前記第2セグメント導体の前記導体辺部とを、前記スロット内に配置する配置工程と、
前記第1セグメント導体の前記接合部と前記第2セグメント導体の前記接合部とが前記径方向視で重複する部分を、前記径方向開口部から押圧する押圧工程と、
前記押圧工程における押圧状態を維持しつつ前記第1セグメント導体の前記接合部と前記第2セグメント導体の前記接合部とを接合する接合工程と、を備える点にある。
回転電機用電機子の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。ここでは、回転電機用電機子を、インナロータ型の回転電機用のステータ1に適用した場合を例として説明する。
なお、本明細書では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
以下では、本実施形態に係るステータ1の全体構成について、図1及び2を参照して説明する。図1及び2に示すように、ステータ1は、円筒状のステータコア2と、ステータコア2に巻装されたコイル3とを備えている。
なお、以下の説明では、特に断らない限り、「径方向R」、「軸方向L」、及び「周方向C」は、後述する円筒状のステータコア2のコア基準面Sを基準として定義している。さらに、「径方向内側R1」は、コア基準面Sの径方向Rの内側を表し、「径方向外側R2」は、コア基準面Sの径方向Rの外側を表す。また、軸方向Lの一方側である「軸方向第1側L1」は、ここでは図2における軸方向Lの上側を表し、軸方向Lの他方側である「軸方向第2側L2」は、ここでは図2における軸方向Lの下側を表す。
また、以下の説明では、コイル3がステータコア2に巻装された状態(図1及び2参照)を想定して、それ以外の状態においても、径方向R、軸方向L、及び周方向Cの各方向を用いて説明する。
以下では、コイル3の構成について、図1~3を参照して詳細に説明する。図1及び2に示すように、コイル3は、後述する導体辺部41が径方向Rにn個配列されたn層巻構造である。ここで、nは2以上の整数(例えば、2以上10以下の整数。特に2以上の偶数が望ましい。)であり、回転電機に要求されるトルクや許容される逆起電力の大きさ等に応じて設定される。本実施形態では、コイル3は、8層巻構造である。また、コイル3は、各スロット21において導体辺部41が周方向Cに少なくとも1個配置された構造を有している。本実施形態では、導体辺部41が周方向Cに1個配置されている。つまり、本実施形態では、各スロット21内に、8本の導体辺部41が径方向Rに積み重なるように、1列に整列配置されている。なお、図示は省略するが、コイル3とステータコア2との間の電気的な絶縁性を確保するために、シート状の絶縁部材がコイル3とスロット21の内壁面との間に介装されている。
なお、以下の説明では、ステータコア2に対して渡り部42が軸方向第1側L1に配置されたセグメント導体4を第1セグメント導体5とし、ステータコア2に対して渡り部42が軸方向第2側L2に配置されたセグメント導体4を第2セグメント導体6とする。そして、セグメント導体4と記した場合には、第1セグメント導体5及び第2セグメント導体6の双方を区別することなく表すものとする。
ここで、「重複する」とは、2つの部材の配置に関して、視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が存在することを指す。
各対向面44は、対向する他の対向面44の形状に適合する形状とされている。本実施形態では、互いに対向する対向面44は、互いに同一の形状を有しており、互いに平行に配置されている。
以下では、回転電機用電機子の第2の実施形態について、図4を用いて説明する。本実施形態では、セグメント導体4における接合部43の対向面44の構成が上記第1の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態と同様とする。
以下では、回転電機用電機子の製造方法の実施形態である、ステータ1の製造工程S1について、図5~7を参照して説明する。なお、本実施形態に係る製造工程S1において製造するステータ1は、上記第2の実施形態に係るもの(図4参照)である。
以下では、第3の実施形態について、図8を用いて説明する。本実施形態では、ステータコア2のスロット21の構成が、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第1の実施形態及び上記第2の実施形態と同様とする。
なお、以下では、説明の便宜上、各スロット21における全ての導体辺部41を「導体辺部群」と記す。
以下では、第4の実施形態について、図9を用いて説明する。本実施形態では、可動部材92の構成が、上記第3の実施形態のものとは異なっている。以下では、上記第3の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第3の実施形態と同様とする。
以下では、第5の実施形態について、図11を用いて説明する。本実施形態では、押圧工程S13を行う際における絶縁部材7の状態が、上記第3の実施形態と異なっている。以下では、上記第3の実施形態との相違点を中心として説明する。なお、特に説明しない点については、上記第3の実施形態と同様とする。
(1)上記の実施形態では、単一の傾斜面としての対向面44が導体辺部41の接合部43に形成された構成(第1の実施形態)と、第1傾斜面441、第2傾斜面442、及び第3傾斜面443を含む対向面44が導体辺部41の接合部43に形成された構成(第2の実施形態)とを例として説明した。しかし、以下のように、対向面44を上記の各実施形態とは異なる形状とすることも可能である。
例えば、対向面44を、図12に示された形状としても良い。図12に示された対向面44は、径方向R、つまり導体辺部41の延在方向に直交する方向に沿う第1直交面445及び第2直交面447と、軸方向L、つまり導体辺部41の延在方向に平行な方向に沿う平行面446とを含んでいる。そして、導体辺部41の軸方向Lにおける先端部から基端部側へ向かうに従って、第1直交面445、平行面446、第2直交面447の順に配置され、各面は隣接する面と連続して形成されている。本実施形態では、第2セグメント導体6の第1導体辺部411の対向面44は、径方向内側R1を向く面を有していないため、径方向外側R2を向く面のみから構成され、第1セグメント導体5の第2導体辺部412の対向面44は、径方向外側R2を向く面を有していないため、径方向内側R1を向く面のみから構成されているといえる。なお、本実施形態においても、互いに対向する対向面44は、互いに同一の形状を有しており、互いに平行に配置されている。
或いは、図13に示すように、互いに対向する対向面44の形状が互いに異なる構成としても良い。この場合においても、対向する一対の対向面44に、互いに対応する凹凸を形成し、当該凹凸の噛み合いによって、位置決め機能及び軸方向Lの離間を規制する機能を有するようにすると好適である。なお、図13に示す例では、対向面44の中に、径方向Rに突出する部分が形成され、又は径方向Rに窪む部分が形成されている。このような凹凸は、軸方向Lの凹凸ではないので、この場合でも、対向面44が軸方向Lに突出又は窪む部分を有しないものとなっている。
図14及び図15に示す例では、第1セグメント導体5の一対の導体辺部41は互いに同一の軸方向Lの長さを有していると共に、第2セグメント導体6の一対の導体辺部41は互いに同一の軸方向Lの長さを有している。そして、第2セグメント導体6の導体辺部41は、第1セグメント導体5の導体辺部41よりも軸方向Lの長さが大きい。第2セグメント導体6の導体辺部41の軸方向Lの長さは、スロット21の軸方向Lの長さよりも大きく、第2セグメント導体6がスロット21内に配置された場合に、当該導体辺部41の接合部43がスロット21(ステータコア2)の軸方向第1側L1の端部よりも軸方向第1側L1に位置する。このように、図14及び図15に示す例では、第1セグメント導体5の接合部43と第2セグメント導体6の接合部43とが、スロット21の外側で互いに接合される。なお、このような構成では、接合部43同士を接合する際、当該接合部43をスロット21の径方向外側R2の内壁面に向けて押圧すること(図7参照)ができない。そのため、最も径方向外側R2に位置する一対の導体辺部41の接合部43に径方向外側R2から対向する部分を有する治具等を用いると好適である。
以下、上記において説明した回転電機用電機子(1)およびその製造方法(S1)の概要について説明する。
軸方向(L)に延びるスロット(21)が周方向(C)に複数配置された円筒状の電機子コア(2)と、前記電機子コア(2)に巻装されたコイル(3)と、を備えた回転電機用電機子(1)であって、
前記コイル(3)は、複数のセグメント導体(4)を接合して構成され、
前記セグメント導体(4)のそれぞれは、前記軸方向(L)に沿って延在する導体辺部(41)を有し、
前記導体辺部(41)に接合部(43)が設けられ、
前記接合部(43)のそれぞれは、対向面(44)を有し、
一対の前記セグメント導体(4)の前記接合部(43)は、当該接合部(43)の対向面(44)同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面(44)が、径方向(R)を向く部分を有すると共に、前記対向面(44)の全体に亘って、前記径方向(R)視で互いに重複する部分がないように形成されている。
軸方向(L)に延びるスロット(21)が周方向(C)に複数配置された円筒状の電機子コア(2)と、前記電機子コア(2)に巻装されたコイル(3)と、を備えた回転電機用電機子(1)であって、
前記コイル(3)は、複数のセグメント導体(4)を接合して構成され、
前記セグメント導体(4)のそれぞれは、前記軸方向(L)に沿って延在する導体辺部(41)を有し、
前記導体辺部(41)に接合部(43)が設けられ、
前記接合部(43)のそれぞれは、対向面(44)を有し、
一対の前記セグメント導体(4)の前記接合部(43)は、当該接合部(43)の対向面(44)同士が対向した状態で互いに接合されており、
互いに対向する前記対向面(44)の一方は、径方向(R)の一方側を向く面のみから構成され、
互いに対向する前記対向面(44)の他方は、前記径方向(R)の他方側を向く面のみから構成されている。
軸方向(L)に延びるスロット(21)が周方向(C)に複数配置された円筒状の電機子コア(2)と、前記電機子コア(2)に巻装されたコイル(3)と、を備えた回転電機用電機子(1)であって、
前記コイル(3)は、複数のセグメント導体(4)を接合して構成され、
前記セグメント導体(4)のそれぞれは、前記軸方向(L)に沿って延在する導体辺部(41)を有し、
前記導体辺部(41)に接合部(43)が設けられ、
前記接合部(43)のそれぞれは、対向面(44)を有し、
一対の前記セグメント導体(4)の前記接合部(43)は、当該接合部(43)の対向面(44)同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面(44)が、径方向(R)を向く部分を有すると共に、前記対向面(44)の全体に亘って、前記周方向(C)視で互いに重複する部分がないように形成されている。
軸方向(L)に延びるスロット(21)が周方向(C)に複数配置された円筒状の電機子コア(2)と、前記電機子コア(2)に巻装されたコイル(3)と、を備えた回転電機用電機子(1)であって、
前記コイル(3)は、複数のセグメント導体(4)を接合して構成され、
前記セグメント導体(4)のそれぞれは、前記軸方向(L)に沿って延在する導体辺部(41)を有し、
前記導体辺部(41)に接合部(43)が設けられ、
前記接合部(43)のそれぞれは、対向面(44)を有し、
一対の前記セグメント導体(4)の前記接合部(43)は、当該接合部(43)の対向面(44)同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面(44)は、径方向(R)を向く部分を有すると共に、前記対向面(44)の中に、前記軸方向(L)に突出又は窪む部分を有しないように形成されている。
前記導体辺部(41)は、前記スロット(21)内に配置され、
一対の前記セグメント導体(4)の前記接合部(43)同士が前記スロット(21)内で接合されていると好適である。
前記径方向開口部(21a)の前記周方向(C)の幅は、前記スロット(21)内における前記導体辺部(41)が配置される領域の前記周方向(C)の幅よりも小さいと好適である。
前記第2傾斜面(442)は、前記軸方向(L)視で前記第1傾斜面(441)と重複するように形成されていると好適である。
前記軸方向(L)に沿って前記スロット(21)内に配置される導体辺部(41)と、前記電機子コア(2)における前記軸方向(L)の外側において一対の前記導体辺部(41)を接続する渡り部(42)とを有し、前記導体辺部(41)における前記渡り部(42)との接続部とは反対側の端部に接合部(43)が設けられ、前記接合部(43)が、前記径方向(R)を向く部分を有するように形成された対向面(44)を有する、前記セグメント導体(4)を複数準備すると共に、前記電機子コア(2)を準備する準備工程(S11)と、
複数の前記セグメント導体(4)のうち、前記電機子コア(2)に対して前記渡り部(42)が前記軸方向(L)の一方側に配置される前記セグメント導体(4)を第1セグメント導体(5)とし、前記電機子コア(2)に対して前記渡り部(42)が前記軸方向(L)の他方側に配置される前記セグメント導体(4)を第2セグメント導体(6)として、前記第1セグメント導体(5)における1つの前記接合部(43)の前記対向面(44)と、前記第2セグメント導体(6)における1つの前記接合部(43)の前記対向面(44)とが前記径方向(R)に対向するように、前記第1セグメント導体(5)の前記導体辺部(41)と前記第2セグメント導体(6)の前記導体辺部(41)とを、前記スロット(21)内に配置する配置工程(S12)と、
前記第1セグメント導体(5)の前記接合部(43)と前記第2セグメント導体(6)の前記接合部(43)とが前記径方向(R)視で重複する部分を、前記径方向開口部(21a)から押圧する押圧工程(S13)と、
前記押圧工程(S13)における押圧状態を維持しつつ前記第1セグメント導体(5)の前記接合部(43)と前記第2セグメント導体(6)の前記接合部(43)とを接合する接合工程(S14)と、を備える。
前記押圧工程(S13)では、全ての前記スロット(21)内における複数の前記セグメント導体(4)の全ての前記接合部(43)を押圧すると好適である。
2 :ステータコア(電機子コア)
21 :スロット
21a :径方向開口部
3 :コイル
4 :セグメント導体
41 :導体辺部
42 :渡り部
43 :接合部
44 :対向面
5 :第1セグメント導体
6 :第2セグメント導体
8 :導電性接合材
9 :押圧装置
R :径方向
L :軸方向
C :周方向
Claims (16)
- 軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面が、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の全体に亘って、前記径方向視で互いに重複する部分がないように形成され、
複数の前記導体辺部が、前記径方向に並ぶように前記スロット内に配置され、
一対の前記セグメント導体の前記接合部同士が前記スロット内で接合され、
互いに対向する一対の前記セグメント導体の前記対向面の少なくとも一方に、導電性接合材が配置されている、回転電機用電機子。 - 軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
互いに対向する前記対向面の一方は、径方向の一方側を向く面のみから構成され、
互いに対向する前記対向面の他方は、前記径方向の他方側を向く面のみから構成され、
複数の前記導体辺部が、前記径方向に並ぶように前記スロット内に配置され、
一対の前記セグメント導体の前記接合部同士が前記スロット内で接合され、
互いに対向する一対の前記セグメント導体の前記対向面の少なくとも一方に、導電性接合材が配置されている、回転電機用電機子。 - 軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面が、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の全体に亘って、前記周方向視で互いに重複する部分がないように形成され、
複数の前記導体辺部が、前記径方向に並ぶように前記スロット内に配置され、
一対の前記セグメント導体の前記接合部同士が前記スロット内で接合され、
互いに対向する一対の前記セグメント導体の前記対向面の少なくとも一方に、導電性接合材が配置されている、回転電機用電機子。 - 軸方向に延びるスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子であって、
前記コイルは、複数のセグメント導体を接合して構成され、
前記セグメント導体のそれぞれは、前記軸方向に沿って延在する導体辺部を有し、
前記導体辺部に接合部が設けられ、
前記接合部のそれぞれは、対向面を有し、
一対の前記セグメント導体の前記接合部は、当該接合部の対向面同士が対向した状態で互いに接合されており、
前記対向面は、径方向を向く部分を有すると共に、前記対向面の中に、前記軸方向に突出又は窪む部分を有しないように形成され、
複数の前記導体辺部が、前記径方向に並ぶように前記スロット内に配置され、
一対の前記セグメント導体の前記接合部同士が前記スロット内で接合され、
互いに対向する一対の前記セグメント導体の前記対向面の少なくとも一方に、導電性接合材が配置されている、回転電機用電機子。 - 前記セグメント導体のそれぞれは、前記電機子コアにおける前記軸方向の外側に配置される渡り部を更に有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。
- 前記スロットのそれぞれは、前記径方向に開口する径方向開口部を有し、
前記径方向開口部の前記周方向の幅は、前記スロット内における前記導体辺部が配置される領域の前記周方向の幅よりも小さい、請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。 - 前記対向面は、前記軸方向に対して傾斜する方向に沿って延在する第1傾斜面と、当該第1傾斜面の延在する方向に対して交差する方向に沿って延在する第2傾斜面とを含み、
前記第2傾斜面は、前記軸方向視で前記第1傾斜面と重複するように形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。 - 一対の前記導体辺部は、互いに異なる前記軸方向の長さを有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の回転電機用電機子。
- 軸方向に延びると共に径方向に開口する径方向開口部を有するスロットが周方向に複数配置された円筒状の電機子コアと、複数のセグメント導体を接合して構成されて前記電機子コアに巻装されたコイルと、を備えた回転電機用電機子の製造方法であって、
前記軸方向に沿って前記スロット内に配置される導体辺部と、前記電機子コアにおける前記軸方向の外側に配置される渡り部とを有し、前記導体辺部に接合部が設けられ、前記接合部が、前記径方向を向く部分を有するように形成された対向面を有する、前記セグメント導体を複数準備すると共に、前記電機子コアを準備する準備工程と、
複数の前記セグメント導体のうち、前記電機子コアに対して前記渡り部が前記軸方向の一方側に配置される前記セグメント導体を第1セグメント導体とし、前記電機子コアに対して前記渡り部が前記軸方向の他方側に配置される前記セグメント導体を第2セグメント導体として、前記第1セグメント導体における1つの前記接合部の前記対向面と、前記第2セグメント導体における1つの前記接合部の前記対向面とが前記径方向に対向するように、前記第1セグメント導体の前記導体辺部と前記第2セグメント導体の前記導体辺部とを、前記スロット内に配置する配置工程と、
前記第1セグメント導体の前記接合部と前記第2セグメント導体の前記接合部とが前記径方向視で重複する部分を、前記径方向開口部から押圧する押圧工程と、
前記押圧工程における押圧状態を維持しつつ前記第1セグメント導体の前記接合部と前記第2セグメント導体の前記接合部とを接合する接合工程と、を備える、回転電機用電機子の製造方法。 - 前記径方向開口部の前記周方向の幅は、前記スロット内における前記導体辺部が配置される領域の前記周方向の幅よりも小さい、請求項9に記載の回転電機用電機子の製造方法。
- 前記配置工程の前に、互いに対向する、前記第1セグメント導体の前記対向面及び前記第2セグメント導体の前記対向面の少なくとも一方に導電性接合材を配置する、請求項9又は10に記載の回転電機用電機子の製造方法。
- 前記配置工程では、前記電機子コアの全ての前記スロットに複数の前記セグメント導体を配置し、
前記押圧工程では、全ての前記スロット内における複数の前記セグメント導体の全ての前記接合部を押圧する、請求項9から11のいずれか一項に記載の回転電機用電機子の製造方法。 - 一対の前記導体辺部は、互いに異なる前記軸方向の長さを有し、
前記径方向に隣接する前記導体辺部の前記接合部が、前記軸方向にずれて配置され、
前記押圧工程では、前記軸方向にずれて配置された前記接合部のそれぞれを前記径方向に押圧する、請求項9から12のいずれか一項に記載の回転電機用電機子の製造方法。 - 前記押圧工程は、押圧装置を用いて行われ、
前記押圧装置は、前記スロット内における前記導体辺部に対して前記径方向における前記径方向開口部の側に配置されて前記径方向に移動する可動部材を備え、
前記可動部材は、前記径方向における前記径方向開口部の側とは反対側に向けて突出すると共に、前記第1セグメント導体の前記接合部と前記第2セグメント導体の前記接合部とが前記径方向視で重複する部分の前記軸方向の位置に合わせて配置された突出部を備えている、請求項9から13のいずれか一項に記載の回転電機用電機子の製造方法。 - 前記準備工程、前記配置工程、前記押圧工程、及び前記接合工程を記載の順に行う、請求項9から14のいずれか一項に記載の回転電機用電機子の製造方法。
- 前記接合工程の完了後に、前記押圧工程における押圧状態を解除する押圧解除工程を更に備える、請求項9から15のいずれか一項に記載の回転電機用電機子の製造方法。
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