JP7050474B2 - 合成樹脂管の製造方法 - Google Patents
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そこで、下記特許文献1に示すように、直方体形状をなす処理槽に未架橋のポリエチレン管を直線状に挿入して架橋処理をし、巻き癖を低減したポリエチレン管を製造する合成樹脂管の製造方法が知られている。
本発明に係る合成樹脂管の製造方法は、合成樹脂管の製造方法であって、合成樹脂材料により長尺の未架橋合成樹脂管を成形する成形工程と、前記未架橋合成樹脂管を、直線状に延ばした状態で架橋して合成樹脂管を形成する架橋工程と、前記合成樹脂管を切断する切断工程と、を有することを特徴とする。
これにより、最終製品として用いることができない接続継手の取付部分の廃棄量が大きくなるのを抑え、効率よく合成樹脂管を製造することができる。
この場合、効率的に均等な長さの合成樹脂管を複数得ることができる。
この場合、効率的に異なる長さの合成樹脂管を複数得ることができる。
この場合、巻回結束工程を備えているので、切断された合成樹脂管を、巻回した状態に維持するとともに、かさ張らせることなく取り扱うことができる。
この場合、切断された合成樹脂管の直線状態を維持することができ、合成樹脂管に巻き癖がつくのを確実に防止することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る合成樹脂管の製造方法は、合成樹脂材料により長尺の未架橋合成樹脂管10Aを成形する成形工程と、成形工程により成形された長尺の未架橋合成樹脂管10Aを、直線状に延ばした状態で架橋する架橋工程と、を備えている。未架橋合成樹脂管10Aはポリエチレン系樹脂により形成されている。
そして、シラノール触媒の存在下でシラノール化を促進させ、管状に押出成形して未架橋ポリエチレンからなる未架橋合成樹脂管10Aを得る。
図1に示すように、100m、200mなど第1の長さである未架橋合成樹脂管10Aはロール状に巻回された状態で結束されている。このロール状の未架橋合成樹脂管10Aを、処理槽20内に処理槽の進入口20Aから順次進入させ、処理槽20内に収まるように、50m、100mなど第2の所定長さ毎に切断する。第1の長さが処理槽20内に納まる長さであれば、ここで切断する必要はない。
ここで、合成樹脂管10のうち、接続継手が取付けられる取付部分、すなわち両端の2cmから10cm程度は、接続継手が取付けられることで変形等している可能性が懸念されるため、架橋工程の後に切り落とされて廃棄される。両端それぞれが2cmから10cm程度切断されることで合成樹脂管10は第3の長さとなる。
図2に示すように、処理槽20から合成樹脂管10を取出す際には、処理槽20の進入口20A、または進入口の逆側である他端口から、図示しない引取り器を用いて引き出してもよいし、作業者の手で引き出してもよい。また、巻き取り機を用いて、処理槽20の進入口20Aから合成樹脂管10をロール状に取出してもよい。
切断作業において、作業者がパイプカッター等で切断してもよいし、切断機21を用いて切断してもよい。切断機21を進入口20Aに設けておくことで、架橋前の切断と、架橋後の切断と、を同じ設備で効率よく行うことができる。
すなわち、例えば接続ノズルの取付部分を除く寸法、すなわち第3の長さが40mの合成樹脂管10から、20mの巻状製品を2セット得てもよいし、20mの巻状製品1セットと、5mの直管製品を4本得てもよい。
また例えば、接続ノズルの取付け部分を除く寸法が40mの合成樹脂管10から、4mの直管製品を10本得てもよいし、20mの巻状製品1セットと、5mの直管製品1本と、3mの直管製品を5本得てもよい。
これらのいずれの場合においても、巻状製品と直管製品とのいずれもが、架橋反応時に処理槽20内で直線状に延ばされていたため、巻き癖が低減されていることとなる。
巻回結束工程では、前述した切断工程により得られた合成樹脂管10のうち、巻状製品とされるものを、巻き取り機によりロール状に巻き取ることで行われる。巻取り機を進入口20Aに設けておくことで、未架橋合成樹脂管10Aを処理槽20への挿入に使用した巻送り装置と巻取り装置と、を同じ設備で効率よく行うことができる。巻状製品は巻き取りが完了した後に結束される。
収容工程では、前述した切断工程により得られた合成樹脂管10のうち、直管製品として取出された合成樹脂管10を、図示しない長尺の容器に収容する。長尺の容器の大きさは、直管製品の長さに合わせて任意に設定することができる。
このため、合成樹脂管10の両端部のうち、水蒸気又は熱水を接続するために取付ける接続継手の取付部分が占める割合を少なくすることができる。
これにより、最終製品として用いることができない接続継手の取付部分の廃棄量が大きくなるのを抑え、効率よく合成樹脂管10を製造することができる。
切断工程で最終製品長さとして均等な長さの合成樹脂管10を複数得てもよい。これにより、効率的に均等な長さの合成樹脂管10を複数得ることができる。
10A 未架橋合成樹脂管
20 処理槽
Claims (5)
- 合成樹脂管の製造方法であって、
合成樹脂材料により長尺の未架橋合成樹脂管を成形する成形工程と、
前記未架橋合成樹脂管を、直線状に延ばした状態で架橋して合成樹脂管を形成する架橋工程と、
前記合成樹脂管を切断する切断工程と、を有し、
前記架橋工程は、前記未架橋合成樹脂管の内部に水蒸気または熱水を通して行う
ことを特徴とする合成樹脂管の製造方法。 - 前記切断工程において、前記合成樹脂管を均等な長さに切断することを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂管の製造方法。
- 前記切断工程において、前記合成樹脂管を異なる長さに切断することを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂管の製造方法。
- 前記合成樹脂管を巻回して結束する巻回結束工程を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の合成樹脂管の製造方法。
- 前記合成樹脂管を長尺の容器に収容する収容工程を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の合成樹脂管の製造方法。
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