JP7047721B2 - 半導体部品の放熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板上に実装された半導体部品のパッケージからの放熱を行う半導体部品の放熱構造に関する。
例えばSoC(System on a Chip)等の半導体部品にあっては、高性能化に伴い、消費電力の増加ひいては発熱量の増加が見込まれ、高い放熱性を有する放熱構造を設けることが望まれる。この種の半導体部品の放熱構造として、従来では、一般に、パッケージ上に、ヒートシンクを接合し、ヒートシンクに対しファンにより冷却風を供給して冷却することが行われている(例えば特許文献1参照)。このとき、パッケージの熱をヒートシンクに伝達するために、それらの間には、熱伝導シートや、TIM(Thermal Interface Material)と称されるゲル状の放熱材料が介在される。
特開2017-135371号公報
ところで、上記のような放熱構造にあって、放熱性能をより高めるための方策として、ファンの高性能化、ヒートシンクの放熱性向上、TIMの高熱伝導化等が考えらえる。しかし、ファンの高性能化を図ろうとすると、ファンの大型化、消費電力増加、騒音増加等を招いてしまう。また、ヒートシンクの表面積やフィン数は設計要件で最適化されており、限界がある。高い熱伝導性を有するTIMは、高価であり、ヒートシンクとの界面熱抵抗が大きくなる場合がある。
SoCのパッケージからヒートシンクまでの熱抵抗を下げ、SoCからの熱をヒートシンクにいかに伝えるかが課題となるが、この熱抵抗は、材料の熱伝導率と厚み(ギャップ)に比例し、面積に反比例する。従って、熱抵抗を下げるには、TIM部分のギャップを小さくするか、TIMの面積を広げることが有効となる。TIM部分のギャップを小さくするために、ヒートシンクをSoCに押付ける方法があるが、それでは、SoCのはんだバンプに応力がかかり、クラックや破断が発生する懸念がある。また、パッケージの大きさは決まっているため、TIMの面積を広げることには限界がある。
そこで、SoCのパッケージよりも大きな面積の金属製のヒートスプレッダを、パッケージ上にTIMで熱的に接合し、そのヒートスプレッダとヒートシンクとをTIMで熱的に接合することにより、放熱面積を広げることが考えられる。しかし、温度サイクルによるパッケージの反り、例えば中央部が凹む反り変形の影響により、パッケージの中央部とヒートスプレッダとの間のギャップが大きくなり、この部分のTIMの厚みが大きくなって放熱性が悪化することが予測される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ヒートスプレッダを設けたものにあって、半導体部品のパッケージとヒートスプレッダとの間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができる半導体部品の放熱構造を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の半導体部品の放熱構造は、配線基板(9)上に実装された半導体部品(1)のパッケージ(6、25)の外面側にヒートスプレッダ(10)を配置し、前記ヒートスプレッダ(10)に放熱材料(13)を介してヒートシンク(11、21)を熱的に接合して構成されると共に、前記ヒートスプレッダ(10)の前記パッケージ(6、25)に対応した部分には、切込み(14)が形成されていることにより、該パッケージ(6、25)に切離する方向への弾性変形が可能な片部(15、31、36、41、46、51、56、61、66、71)が設けられ、前記ヒートシンク(11、21)には、前記ヒートスプレッダ(10)の片部(15、31、36、41、46、51、56、61、66、71)を、前記パッケージ(6、25)の外面に接触させる方向に押圧する突起部(16)が設けられている。
上記構成においては、半導体部品の熱が、パッケージから広い面積のヒートスプレッダに伝達され、更に放熱材料をヒートシンクに伝達され、ヒートシンクから放熱する。このとき、ヒートスプレッダとパッケージとの間において、ヒートスプレッダの片部が、ヒートシンクの突起部により押圧されて、パッケージの外面に接触する方向に変形している。そのため、パッケージに、中央部が凹むような反り変形が生じたとしても、パッケージとヒートスプレッダとの間の距離をゼロ或いは短くすることができ、その分、それらの間の熱抵抗を小さくすることができる。
そのため、パッケージからヒートスプレッダへの熱の伝達性を良好とすることができる。この結果、ヒートスプレッダを設けたものにあって、半導体部品のパッケージとヒートスプレッダとの間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができる優れた効果を奏する。尚、ヒートスプレッダに、弾性変形可能な片部を設けるために、切込みを形成するだけで済むので、簡単な構成で安価に済ませることができる。
第1の実施形態を示すもので、半導体部品の放熱構造を示す縦断正面図 ヒートスプレッダの平面図 第2の実施形態を示すもので、半導体部品の放熱構造を示す縦断正面図 第3の実施形態を示すもので、半導体部品の放熱構造を示す縦断正面図 ヒートスプレッダの平面図 第4の実施形態を示すもので、半導体部品の放熱構造を示す縦断正面図 第5の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第6の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第7の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第8の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第9の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第10の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第11の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第12の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b) 第13の実施形態を示すもので、1つの片部の平面図(a)及び縦断正面図(b)
以下、SoC(System on a Chip)と称される半導体部品に適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下に述べる各実施形態においては、複数の実施形態間で共通する部分については、同一符号を付し、説明を繰返すことを省略することとする。また、半導体部品の放熱構造の断面図(図1、図3等)においては、便宜上、半導体部品の内部構成やマザーボード等に対するハッチングを省略している。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る半導体部品1の放熱構造を概略的に示している。この半導体部品1は、例えばSoCと称されるもので、BGA(Ball Grid Array)型の部品とされている。
半導体部品1は、次のように構成されている。即ち、多層配線基板からなるインタポーザ基板2の上面側に、半導体素子3が多数個のバンプ4により電気的接続(実装)されている。バンプ4の周囲にはアンダーフィル剤5が充填されている。インタポーザ基板2の上面側には、底面が開口した薄型矩形箱状(蓋状)をなすパッケージ6が設けられ、半導体素子3を覆っている。パッケージ6は、例えば銅等の金属製とされている。半導体素子3の上面とパッケージ6の天井面との間には、素子上TIM7が設けられている。前記インタポーザ基板2の下面には、多数個のはんだボール8が整列状態に設けられている。
さて、上記構成の半導体部品1は、多層配線基板からなるマザーボード9上に実装される。このとき、図示はしないが、マザーボード9上には、半導体部品1と共にシステムを構成する他の部品、例えばPM(パワーマネージメント)ICやDRAM等を併せて実装することもできる。そして、本実施形態では、前記半導体部品1からの放熱、ひいては半導体素子3の冷却を行うための放熱構造が、以下のように設けられる。
即ち、半導体部品1のパッケージ6の外面(上面)側には、マザーボード9の全体又は一部を覆うようにヒートスプレッダ10が配置され、そのヒートスプレッダ10の上面に、ヒートシンク11が熱的接合状態で設けられる。このとき、パッケージ6の上面とヒートスプレッダ10の天井面との隙間には、第1の放熱材料12が充填され、ヒートスプレッダ10の上面とヒートシンク11との間の隙間には、第2の放熱材料13が充填されている。これにより、パッケージ6の熱が、ヒートスプレッダ10更にはヒートシンク11に伝達される。
前記ヒートシンク11は、例えばアルミ、銅等の金属のダイキャスト製品からなり、前記ヒートスプレッダ10と同等の大きさの矩形板状部の上面に、多数本のフィン11aを一体に有して構成されている。このとき、フィン11a部分には、図示しない冷却用のファンからの冷却風が供給されるようになっている。また、前記第1、第2の放熱材料12、13は、TIM(Thermal Interface Material)と称されるものであり、例えば放熱用シリコーン等の熱伝導性の高いゲル状(ペースト状)のものが採用される。
前記ヒートスプレッダ10は、例えば銅等の板状の金属からなり、全体として、四角形の上壁部とその4辺から立ち下がる脚部とを有した、下面が開口した薄型の矩形箱状(蓋状)をなしている。このヒートスプレッダ10は、例えば、脚部の下端部において、前記マザーボード9の上面に接着される。そして、図2にも示すように、ヒートスプレッダ10の上壁部には、前記半導体部品1のパッケージ6に対応した部分に位置して、スリット状の切込み14が形成されていて、これにより、パッケージ6に切離する方向(図で上下方向)への弾性変形が可能な片部15が設けられる。
具体的には、図2に示すように、前記切込み14は、パッケージ6の内側の領域において、四角形の2本の対角線が交差(直交)するようにX字状に形成されている。切込み14の端部は、切込みがそれ以上伸展しないように円形に切抜かれている。これにより、ヒートスプレッダ10の上壁部は、四角形の枠状部分の内側に、4個の片部15が、三角形(直角二等辺三角形)をなして突き合せられた形態に形成される。さらに、図1にも示すように、前記ヒートシンク11の矩形板状部の下面には、ヒートスプレッダ10の各片部15を、パッケージ6の外面に接触させる方向に押圧する4個の突起部16が一体に設けられている。
この場合、図2に示すように、各突起部16は、各片部15の先端寄りつまりヒートスプレッダ10の中央寄り部分を下方に押すように位置している。これにて、図1に示すように、ヒートスプレッダ10の各片部15が突起部16によって湾曲するように変形され、その先端部、つまり三角形の頂点の近傍部分が、パッケージ6の上面に弾性的に接触した形態とされている。尚、ヒートスプレッダ10の下面側及び上面側に設けられた第1の放熱材料12及び第2の放熱材料13は、切込み14を通して混ざり合う(連続する)形態とされる。
次に、上記構成の半導体部品1の放熱構造における、作用・効果について述べる。上記構成においては、半導体部品1(半導体素子3)からの発熱は、パッケージ6の上面から、第1の放熱材料12を介してヒートスプレッダ10に伝達され、更に第2の放熱材料13を介してヒートシンク11に伝達される。そして、各片部15がパッケージ6に接触している部分では、パッケージ6から直接的にヒートスプレッダ10に伝達され、第2の放熱材料13を介して、或いは、突起部16を通して直接的にヒートシンク11に伝達される。そして、ヒートシンク11(フィン11a)に対する冷却風の供給によって熱交換がなされ、半導体部品1の冷却が図られる。
このとき、半導体部品1のパッケージ6とヒートシンク11との間に、面積の大きいヒートスプレッダ10を介在させるようにしたので、放熱面積を広げて熱抵抗を小さくすることができる。そして、ヒートスプレッダ10に4つの片部15を設けて、パッケージ6に接触する方向に変形させるようにした。このため、パッケージ6に、中央部が凹むような反り変形が生じたとしても、パッケージ6とヒートスプレッダ10の片部15との間の距離をゼロ(接触)或いはごく短くすることができ、その分、それらの間の熱抵抗を小さくすることができる。
従って、パッケージ6からヒートスプレッダ10への熱の伝達性を良好とすることができる。この結果、本実施形態によれば、ヒートスプレッダ10を設けたものにあって、半導体部品1のパッケージ6とヒートスプレッダ10との間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができるという優れた効果を奏する。しかも、ヒートスプレッダ10に、弾性変形可能な片部15を設けるために、切込み14を形成するだけで済むので、簡単な構成で安価に済ませることができる。
(2)第2~第4の実施形態
図3は、第2の実施形態に係る半導体部品1の放熱構造を示すものである。この第2の実施形態が、上記第1の実施形態と異なる点は、ヒートシンク21の形状にある。即ち、ヒートシンク21は、矩形板状部の上面に複数の熱交換用のフィン21aを有すると共に、矩形板状部の下面に、ヒートスプレッダ10の各片部15を押圧するための4個の突起部16が一体に設けられている。本実施形態では、更に矩形板状部の下面に、半導体部品1のパッケージ6の中央部に対応して、ヒートスプレッダ10側に膨らむ膨出部22が一体に設けられている。この場合、膨出部22は円形又は矩形状をなし、前記突起部16と同等の突出寸法で設けられている。
この構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、ヒートスプレッダ10を設けたものにあって、ヒートスプレッダ10に片部15を設け、ヒートシンク21の突起部16によりパッケージ6に接触するように押圧する構成としたので、半導体部品1のパッケージ6とヒートスプレッダ10との間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができる。そして、膨出部22を設けたことにより、ヒートシンク21とヒートスプレッダ10との間の隙間が、パッケージ6の中央部に対応した部位において狭くなり、この部分における放熱距離を短くして第2の放熱材料13の厚みを薄くすることができるので、熱抵抗をより小さくして放熱性により一層優れたものとすることができる。
図4及び図5は、第3の実施形態を示すものである。この第3の実施形態が上記第1の実施形態と異なる点は、半導体部品1のパッケージ25の形状にある。この第3の実施形態においては、半導体部品1のパッケージ25の上面外周側部分、即ち上面の四辺部部分には、ヒートスプレッダ10に接触する方向、つまり上方に凸となる凸部26が一体に設けられている。
この構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、ヒートスプレッダ10を設けたものにあって、ヒートスプレッダ10に片部15を設け、ヒートシンク11の突起部16によりパッケージ25に接触するように押圧する構成としたので、半導体部品1のパッケージ25とヒートスプレッダ10との間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができる。そして、凸部26を設けたことにより、パッケージ25の外周側部分と、ヒートスプレッダ10との間における隙間を小さくすることができ、その部分の熱抵抗をより小さくすることができる。
図6は、第4の実施形態に係る半導体部品1の放熱構造を示すものである。この第4の実施形態では、上記第3の実施形態と同様に、半導体部品1は、凸部26を有したパッケージ25を備えている。そして、上記第2の実施形態と同様に、膨出部22を一体に有したヒートシンク21を備えている。
従って、この第4の実施形態によれば、上記第1の実施形態等と同様に、ヒートスプレッダ10を設けたものにあって、半導体部品1のパッケージ25とヒートスプレッダ10との間を低熱抵抗で接合して優れた放熱性を得ることができる。これに加えて、膨出部22を設けたことにより、第2の放熱材料13の厚みを薄くすることができるので、熱抵抗をより小さくして放熱性により一層優れたものとすることができる。更に、凸部26を設けたことにより、パッケージ25とヒートスプレッダ10との間の熱抵抗をより小さくすることができる。
(3)第5~第13の実施形態、その他の実施形態
次に、図7~図15は、夫々、第5~第13の実施形態を順に示すものであり、ヒートスプレッダ10に設けられる三角形の片部の構成が上記第1の実施形態等の片部15と異なっている。図7~図15は、4つの片部のうちの右側の一つを代表させて、上面(a)及び断面(b)を示している。これら第5~第13の実施形態は、熱接触抵抗をより軽減させること等を目的として、片部の形状等に工夫を施したものであり、以下、これら第5~第13の実施形態について順に述べる。
図7は、第5の実施形態における片部31を示している。この片部31は、先端側つまり突起部16により押圧されてパッケージ6の上面に接触する部分に、下方に凸となる多数個の微小な突起32を一体に形成して構成されている。これによれば、突起32によってパッケージ6の上面に片部31を確実に接触させることができると共に、複数個の突起32が接触することにより接触面積を大きくすることが可能となり、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
図8は、第6の実施形態における片部36を示している。この実施形態では、片部36の先端側部分が、先端(三角形の頂点)に向けて、交互に細かく上下に折目が付けられた如き形態、つまり三角形の斜辺を側方(前後方向)から見て、ギザギザとなるような波形形状の波形部37とされている。これによれば、波形部37のギザギザの稜部をパッケージ6の上面に確実に接触させることができると共に、接触面積を大きくすることが可能となり、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
図9は、第7の実施形態における片部41を示している。この実施形態では、片部41の先端側部分の下面に、例えば樹脂製の放熱シート(熱伝導シート)42が貼り付けられている。この放熱シート42は、例えばアクリル系樹脂を主体とし金属フィラーを含有させてシート状に形成されたものである。これによれば、放熱シート42の下面をパッケージ6の上面に弾性的に確実に接触させることができると共に、大きな接触面積を得ることができ、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
図10は、第8の実施形態における片部46を示している。この実施形態では、片部46の下面(ヒートスプレッダ10の下面全体)に、面方向の熱伝達性の良いグラファイト(カーボン)製のシート47が貼り付けられている。これによれば、グラファイトシート47が介在されることにより、パッケージ6からの熱をヒートスプレッダ10の面方向に広げるように伝達することができ、熱伝導性がより良好となって放熱性を高めることができる。
図11は、第9の実施形態に係る片部51を示している。この実施形態では、片部51
の下面に、やはりグラファイトシート52が貼り付けられていると共に、片部51の先端側部分は、ヒートスプレッダ10が切断除去されている。つまり、片部51の先端側部分は、三角形状のグラファイトシート52のみが存在するものとなっている。これによっても、パッケージ6からヒートスプレッダ10への熱伝導性をより良好とすることができ、放熱性を高めることができる。
図12は、第10の実施形態に係る片部56を示している。この実施形態では、片部56の先端側部分は、先端側にいくほど次第に厚みが薄くなる薄肉部57とされている。これによれば、薄肉部57における変形性が良好となり、パッケージ6の上面に対する接触性が良くなる。これによれば、片部56の薄肉部57の下面をパッケージ6の上面に確実に且つ広い面積で接触させることができ、放熱性を高めることができる。
図13は、第11の実施形態に係る片部61を示している。この実施形態では、ヒートスプレッダ10の上壁部外周側の枠状部分と、片部61とのなす境界線部分に、片部61の下方への曲げ性を良好とするための、凹溝部62を例えばエッチングにより設けるようにしている。これによれば、凹溝部62によって、片部61の下方への変形性を良好としてパッケージ6の上面に対する接触性を高めることができ、ひいては、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
図14は、第12の実施形態に係る片部66を示している。この実施形態では、ヒートスプレッダ10の上壁部外周側の枠状部分と、片部66とのなす境界線部分に、片部66の下方への曲げ性を良好とするための、曲げ溝部67を曲げ加工により形成するようにしている。これによっても、曲げ溝部67によって、片部66の下方への変形性を良好としてパッケージ6の上面に対する接触性を高めることができ、ひいては、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
図15は、第13の実施形態に係る片部71を示している。この実施形態では、片部71のうち、ヒートシンク11の突起部16によって下方に押圧される部分に、上方に凸となる膨らみ部72を設けるようにしている。これによれば、片部71のうち、突起部16により押される部分に膨らみ部72を設けて上方に突出させたことによって、パッケージ6の上面に対して片部71を押付ける効果を高めることができ、ひいては、熱抵抗を小さくして放熱性を高めることができる。
尚、上記した各実施形態では、ヒートスプレッダにX字状の切込み14を形成して三角形の4個の片部を設けるようにしたが、切込みや片部の形状として、それに限定されるものではない。例えば、V字型やU字型(C字型)の切込みを形成してその内側を弾性変形可能な片部としたり、H字型の切込みを形成して2つの四角形の片部を形成したり、円を放射方向に延びる直線状の切込みで分割して複数個の片部を形成するなど、様々な変形が可能である。
上記した各実施形態では、SoCと称される半導体部品に適用するようにしたが、放熱(冷却)が必要な半導体部品全般に適用することができる。また、上記各実施形態では、半導体部品1のパッケージ6を金属製のものとしたが、半導体部品のパッケージの材質としても、セラミックやプラスチックなどであっても良い。半導体素子をモールド成型により樹脂封止するものであっても良い。その他、ヒートスプレッダやヒートシンクの形状などについても、様々な変更が可能であることは勿論である。上記した複数の実施形態の構成を組合せて実施することも可能である。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は半導体部品、3は半導体素子、6、25はパッケージ、9はマザーボード(配線基板)、10はヒートスプレッダ、11、21はヒートシンク、12は第1の放熱材料、13は第2の放熱材料(放熱材料)、14は切込み、15、31、36、41、46、51、56、61、66、71は片部、16は突起部、22は膨出部、26は凸部を示す。

Claims (3)

  1. 配線基板(9)上に実装された半導体部品(1)のパッケージ(6、25)の外面側にヒートスプレッダ(10)を配置し、前記ヒートスプレッダ(10)に放熱材料(13)を介してヒートシンク(11、21)を熱的に接合して構成されると共に、
    前記ヒートスプレッダ(10)の前記パッケージ(6、25)に対応した部分には、切込み(14)が形成されていることにより、該パッケージ(6、25)に切離する方向への弾性変形が可能な片部(15、31、36、41、46、51、56、61、66、71)が設けられ、
    前記ヒートシンク(11、21)には、前記ヒートスプレッダ(10)の片部(15、31、36、41、46、51、56、61、66、71)を、前記パッケージ(6、25)の外面に接触させる方向に押圧する突起部(16)が設けられている半導体部品の放熱構造。
  2. 前記ヒートシンクには、前記半導体部品のパッケージの中央部に対応して、前記ヒートスプレッダ側に膨らむ膨出部が設けられている請求項1に記載の半導体部品の放熱構造。
  3. 前記半導体部品のパッケージの外周側には、前記ヒートスプレッダに接触する方向に凸となる凸部が設けられている請求項1又は2に記載の半導体部品の放熱構造。
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