JP2017092374A - パワーカードの組付け方法 - Google Patents

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英之 村山
Hideyuki Murayama
英之 村山
智裕 竹永
Tomohiro Takenaga
智裕 竹永
秀喜 安藤
Hideki Ando
秀喜 安藤
博樹 春見
Hiroki Harumi
博樹 春見
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Abstract

【課題】ヒートスプレッダの窪み量のばらつきによる影響を低減すること。【解決手段】中央部に配置された素子21部分の両面にヒートスプレッダ22が当接されると共に、端部が樹脂モールド部23によりモールドされ、樹脂モールド部23に比べてヒートスプレッダ22が素子21側に窪んでいる平板状のパワーカード11に対して、放熱グリス31を介して平板状の相手材を組付ける組付け方法であって、ヒートスプレッダ22に塗布される放熱グリス31の塗膜厚さを、樹脂モールド部23に塗布される塗膜厚さに比べて厚くする。【選択図】図3

Description

本発明は、パワーカードの組付け方法に関する。
従来、このような分野の技術として、特開2009−246063号公報がある。この公報に記載されたパワーモジュールの冷却構造では、パワーモジュールと筐体の間に放熱グリスを充填して保持しておくための保持部が形成されたものが開示されている。これにより放熱グリスの流出を抑えるとともに、パワーモジュールの表面から放熱板に放熱グリスを介して熱を伝導させることにより、パワーモジュールを高効率で冷却することができる。
特開2009−246063号公報
しかしながら、端部がエポキシなどの樹脂によりモールドされ、中央の素子部分が銅などのヒートスプレッダなどで覆われたパワーカードにおいて、パワーカード表面を平滑化するために切削すると、線形膨張係数の差によってヒートスプレッダ部分が素子側に窪んだ状態となる。このようなパワーカードに対して、図7に示すように、断面形状が四角であるスリットノズル71を用いて平面状に塗布されたグリス61を介して、絶縁板62等を取り付けた場合、図8に示すように、ヒートスプレッダ52の窪み量が小さいと、絶縁板62により圧縮荷重をかけた場合であってもグリス61の圧縮量が小さくなる。この場合、端部側の樹脂モールド部53でグリス61の厚みが厚くなり、熱抵抗が大きくなり放熱効率が低下するおそれがある。一方、図9に示すように、ヒートスプレッダ52の窪み量が大きいと、絶縁板62により圧縮荷重をかけた場合に、端部側の樹脂モールド部53においてグリス61が薄く、絶縁板62と樹脂モールド部53が接触して擦れることで樹脂モールド部53が割れ、絶縁不良を起こすおそれがある。
本発明は、ヒートスプレッダの窪み量のばらつきによる影響を低減するパワーカードの組付け方法を提供するものである。
本発明にかかるパワーカードの組付け方法は、中央部に配置された素子部分の両面にヒートスプレッダが当接されると共に、端部が樹脂モールド部によりモールドされ、前記樹脂モールド部に比べて前記ヒートスプレッダが前記素子側に窪んでいる平板状のパワーカードに対して、放熱グリスを介して平板状の相手材を組付ける組付け方法であって、前記ヒートスプレッダに塗布される放熱グリスの塗膜厚さを、前記樹脂モールド部に塗布される塗膜厚さに比べて厚くする。
これにより、相手材による圧縮によりグリスが変形しやすくなり、グリスが溢れた分は端部の樹脂モールド部に流動させることができる。
これにより、ヒートスプレッダの窪み量のばらつきによる影響を低減することができる。
半導体装置の構成を示す図である。 半導体装置の分解図である。 パワーカードに対し、位置によって厚みが異なるように放熱グリスが塗布された状態を示す図である。 パワーカードに絶縁板を取り付ける際のグリスの流れを示す図である。 スリットノズルの形状が異なる例を示す図である。 形状が異なるスリットノズルにより放熱グリスが塗布された後に、パワーカードに絶縁板を取り付ける状態を示す図である。 関連するパワーカードに平面状に放熱グリスが塗布された状態を示す図である。 関連するパワーカードに放熱グリスが厚く塗布され、絶縁板等を取り付けた状態を示す図である。 関連するパワーカードに放熱グリスが薄く塗布され、絶縁板等を取り付けた状態を示す図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2に示すように、半導体装置1は、パワーカード11と、放熱部12と、を備える。パワーカード11は、パワーカード11の中央部に配置された素子21と、素子21の上下に両面にそれぞれ配置された2枚ヒートスプレッダ22と、パワーカード11の端部側に設けられた樹脂モールド部23と、を備える。放熱部12は、ヒートスプレッダ22及び樹脂モールド部23上に塗布される放熱グリス31と、放熱グリス31を挟んでパワーカード11の両面と対向する2枚の絶縁板32と、絶縁板32に密着する冷却フィン部33と、を備える。
素子21は、上下方向に薄く形成された板状の半導体素子である。素子21は、電流の交流と直流を変更する、電圧の降下などを行うことでモータを駆動する、バッテリの充電を行う、マイコンを動作させる、LSIを動作させる、電源を制御し電力の供給を行う等の動作を行う。また、素子21の平面方向の端部側には端子21aが突出している。
1対の平板状のヒートスプレッダ22は、素子21の上面及び下面に当接するように配置されている。すなわち、第1のヒートスプレッダ22aの下面は素子21の上面に当接し、第2のヒートスプレッダ22bの上面は、素子21の下面に当接する。例えば、第1のヒートスプレッダ22a及び第2のヒートスプレッダ22bの素材は銅であり、それぞれ素子21にはんだ付けされている。なお、ヒートスプレッダ22の素材は銅に限られない。
樹脂モールド部23は、樹脂により素子21をオーバーモールドする。これにより、樹脂モールド部23は、素子21の防水、応力によるハンダ割れの防止、防塵を行う。樹脂モールド部23は、素子21が延在する方向における端部側に配置されている。樹脂モールド部23から端子21aの一端部が突出している。樹脂モールド部23に使用される樹脂は、例えばエポキシ樹脂である。
ここで、樹脂モールド部23は、ヒートスプレッダ22を取り付けた素子21に対してモールド樹脂を塗布した後に、パワーカード11の上面及び下面の両方において、平板状になるように切削することにより形成される。モールド樹脂の切削を行う際には、ヒートスプレッダ22の中央部はモールド樹脂との線膨張差により、凸形状となっている。また、ヒートスプレッダ22は、常温に戻ったときに、中央部が凹んだ状態になる。
放熱グリス31は、ヒートスプレッダ22上及び樹脂モールド部23上に塗布される。放熱グリス31の塗布厚さは、樹脂モールド部23上に比べてヒートスプレッダ22上のほうが厚い状態である。例えば放熱グリス31は、ヒートスプレッダ22上では、中央部の凹みから約20μmの厚さで塗布された状態である。放熱グリス31の塗布方法については後に詳述する。
2枚の絶縁板32は、パワーカード11を上下方向から挟み込むように配置されている。パワーカード11の上側に配置された絶縁板32aの下面は、放熱グリス31を介して、パワーカード11の上面と当接している。絶縁板32aに上面には、冷却フィン部33が密着して配置されている。同様に、パワーカード11の下面に配置された絶縁板32bの上面は、放熱グリス31を介して、パワーカード11の下面と当接している。絶縁板32bに下面には、冷却フィン部33が密着して配置されている。なお典型的には、絶縁板32の上下面の面積は、パワーカード11の上下面の面積より僅かに大きい。
冷却フィン部33には、絶縁板32に密着する台座33a上に、突起状の複数のフィン33bが設けられている。複数のフィン33bにより伝熱面積を拡大することで、熱交換の効率を向上させる。
次に、図面を参照して、パワーカード11に放熱部12を組み付ける手順について説明する。
最初に、パワーカード11に対して、放熱グリス31の塗布を行う。図3に示すように、素子21に対してヒートスプレッダ22と樹脂モールド部23が設けられたパワーカード11を、1対のスリットノズル41で挟みこむ。ここでパワーカード11の上部側に配置されたスリットノズルを上側スリットノズル41A、下部側に配置されたスリットノズルを下側スリットノズル41Bとする。
上側スリットノズル41Aの下面部の形状は、ヒートスプレッダ22に対向する第1の壁部41aが、樹脂モールド部23に対向する第2の壁部41bよりも上方に配置された円弧形状である。言い換えると、上側スリットノズル41Aの下部側では、中央部が上方に凹んでおり、端部が下がった形状である。例えば、ヒートスプレッダ22から、第1の壁部41aまでの距離は、20μmである。この上側スリットノズル41Aを用いて放熱グリス31が塗布されることで、パワーカード11の上面において、放熱グリス31の表面が円弧を描くように、中央部で厚く塗布された塗膜が形成され、端部で薄く塗布された塗膜が形成された状態になる。
また同様に、下側スリットノズル41Bの上面部の形状は、ヒートスプレッダ22に対向する第1の壁部41aが、樹脂モールド部23に対向する第2の壁部41bよりも下方に配置される形状である。この下側スリットノズル41Bを用いて放熱グリス31が塗布されることにより、パワーカード11の下面において、中央部で厚く塗布され、端部で薄く塗布された状態になる。
放熱グリス31が塗布された後に、スリットノズル41を取り外す。その後、図4に示すように、パワーカード11の上下面に絶縁板32を配置し、パワーカード11の両面側から圧力をかける。ここで、放熱グリス31は絶縁板32により圧力をかけられたときに変形しやすく、ヒートスプレッダ22上に厚く塗布されている放熱グリス31が、樹脂モールド部23に流れる。したがって、放熱グリス31の塗布の状態が、ヒートスプレッダ22の凹み具合による影響を受けにくくなる。
次に、図1に示すように、絶縁板32に冷却フィン部33を取り付ける。すなわち絶縁板32において、パワーカード11と対向している面とは反対側の面に、冷却フィン部33の台座33aを密着させる。例えば、絶縁板32と冷却フィン部33の台座33aは、グリス等を介して当接させることにより、伝熱の効率を向上させる。台座33aに伝熱された熱は、フィン33bにより放熱される。
このように、放熱グリス31をヒートスプレッダ22上で厚くなるように塗布しておき、絶縁板32を組み付ける際には、厚く塗布された放熱グリス31を圧縮するように絶縁板32で圧力を加えることで、放熱グリス31がパワーカード11の端部側に薄く広がって塗布された状態になる。これにより、放熱グリス31において、熱抵抗のバラツキの発生が低減される。また、放熱グリス31により樹脂モールド部23と絶縁板32の間のエアを排出し、絶縁板32等が擦れて樹脂モールド部23が割れて絶縁不良が発生することを抑制できる。そのため、熱抵抗を減少させることができ、素子21の小型化、及び低コスト化を図ることができる。
ここで、図5に示すように、上側スリットノズル41Aの下面部の形状は、中央部が上方に凹んでおり、中央部から端部に向かって一定の傾斜で下がった形状であってもよい。同様に、下側スリットノズル41Bの形状は、中央部が下方に凹んでおり、中央部から端部に向かって一定の傾斜で上がった形状であってもよい。
このような形状のスリットノズル41を用いることで、図6に示すように、パワーカード11上において、放熱グリス31が略三角形状となるように塗布することができる。このように形成された放熱グリス31に対して、絶縁板32により上下方向から圧力を加えて圧縮させることにより、放熱グリス31が変形して端部側に流れやすくなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、放熱グリス31は円弧又は略三角形状以外の形状になるようなスリットノズル41を用いても良く、塗布された放熱グリス31の表面が略台形状となるようなスリットノズルを用いても良い。すなわち、スリットノズル41は、断面形状において中央部に比べて端が下がった形状であり、放熱グリス31が中央部に比べて端部が薄く塗布されるものであれば、上述の形状に限られない。
1 半導体装置
11 パワーカード
12 放熱部
21 素子
21a 端子
22 ヒートスプレッダ
23 樹脂モールド部
31 放熱グリス
32 絶縁板
33 冷却フィン部
33a 台座
33b フィン
41 スリットノズル
41A 上側スリットノズル
41B 下側スリットノズル
41a 第1の壁部
41b 第2の壁部

Claims (1)

  1. 中央部に配置された素子部分の両面にヒートスプレッダが当接されると共に、端部が樹脂モールド部によりモールドされ、前記樹脂モールド部に比べて前記ヒートスプレッダが前記素子側に窪んでいる平板状のパワーカードに対して、放熱グリスを介して平板状の相手材を組付ける組付け方法であって、
    前記ヒートスプレッダに塗布される放熱グリスの塗膜厚さを、前記樹脂モールド部に塗布される塗膜厚さに比べて厚くする
    パワーカードの組付け方法。
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DE102019204074A1 (de) 2018-03-27 2019-10-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Verfahren zum prognostizieren der alterung von paste, paste, und verfahren zum herstellen von paste
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