JP7047338B2 - 光伝送装置、光伝送システム、及び励起光周波数の制御方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システム、及び励起光周波数の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、波長変換機能を有する光伝送装置、光伝送システム、及び励起光周波数の制御方法に関する。
通信回線の需要増大に対応するために、波長多重技術(WDM:Wavelength Division Multiplexing)において波長多重数を増加させ、デジタルコヒーレント技術では1波長あたりの伝送速度を高速化している。波長帯域では、エルビウム添加光増幅器(EDFA:Erbium-Doped Fiber Amplifier)の増幅波長帯域に合致する1.55μm帯(Cバンド)が、現在最も広く使用されている。EDFAの増幅帯域を長波長側にシフトすることにより、1.59μm帯(Lバンド)の信号を用いる技術も実用化されている。波長帯域をさらに拡大する方法として、いまだ実用化には至っていないが、1.46~1.53μm帯(Sバンド)を使用するための光増幅器などの研究・開発も行われている。
一方、光ファイバ中の四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)効果を用いることにより、信号光波長を変換する技術が20年ほど前から研究・開発されている。FWMは、2以上の異なる波長の光を高非線形ファイバ(HNLF:Highly Non-Linear Fiber)に入射したときに、入射波長のいずれとも一致しない新たな波長が生じる現象である。非線形光学結晶の位相共役とFWMを利用した波長変換技術も提案されている(たとえば、特許文献1参照)。非線形光学結晶やHNLFなどの非線形光学媒質には、波長分散がゼロとなる波長が存在する。励起光の波長がゼロ分散波長に一致するときに、広帯域な波長変換が可能となる。
特開2000-75330号公報
FWMや位相共役を用いた波長変換では、WDM信号の一括変換が可能であるが、波長帯域を制限する要因がある。ゼロ分散波長と励起光波長が一致しない場合、励起光から離れた波長で主信号の変換効率が低下し、利得偏差またはチルトが発生する。以下の記載では「波長」という場合と「周波数」という場合が混在するが、波長と周波数は逆数の関係にあるので同じ意味である。
図1は、ゼロ分散周波数と励起光周波数が一致しないときに主信号光に発生するチルトを示す図である。図1(A)は、HNLFのゼロ分散周波数を励起光周波数よりもマイナス側にずらしたときの変換効率のシミュレーション、図1(B)は、HNLFのゼロ分散周波数を励起光周波数よりもプラス側にずらしたときの変換効率のシミュレーションである。周波数ずれが0GHzのとき(実線)は、広い帯域にわたってフラットな変換特性が得られる。周波数ずれが大きくなると、励起光周波数から離れた信号光ほど変換効率が低下し、利得偏差またはチルトが発生する。図1(C)は、最外側チャネルの変換効率の劣化量を周波数ずれの関数として示す図である。周波数ずれが大きくなるとプラス側、マイナス側ともに、信号効率の劣化が顕著になる。
図2は、波長変換におけるチルト発生の影響を説明する図である。2回の波長変換を行う場合、たとえば、送信側でCバンドをLバンドに変換し、受信側でLバンドからCバンドに戻す場合、チルトは累積し、励起光から離れた信号波長ほど不利になる。非線形光学媒質を用いた波長変換器で、固定の励起光波長で波長変換を行うと、図2のように変換光にチルトが発生する。励起光波長をゼロ分散波長に合わせて制御すると、チルトの発生は抑止できるが、HNLFの製造ばらつきにより、送信側の波長変換器のゼロ分散波長と受信側の波長変換器のゼロ分散波長が異なることがある。この場合、受信機に入る主信号の波長がITUグリッドからずれてしまい、受信できないという問題が起きる。
本発明は、ひとつの側面では、波長変換を受けた主信号光の利得偏差を最小にして、広帯域な波長変換を実現することを目的とする。
一つの態様では、光伝送装置は、
入力された信号光を、非線形光学媒質を用いて波長変換して出力する波長変換器と、
前記波長変換器の波長変換特性に関する第1情報を保持するメモリと、
隣接する光伝送装置の第2の波長変換特性に関する第2情報を受信する通信インタフェースと、
前記第2情報が受信されると、前記第1情報と前記第2情報を用いて、波長変換を受ける主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数を決定し、決定された前記励起光周波数を前記波長変換器に設定する制御部と、
を有する。
波長変換を受けた主信号光の利得偏差が最小化され、広帯域な波長変換を実現することができる。
ゼロ分散周波数と励起光周波数が一致しないときに主信号光に発生するチルトを示す図である。 波長変換におけるチルト発生の影響を説明する図である。 実施形態の光伝送システムの基本構成図である。 実施形態で用いられる波長変換器の一例を示す図である。 波長変換器によるWDM信号の一括変換を説明する図である。 実施形態の光伝送装置の動作の基本フローである。 第1実施形態の光伝送システムの概略図である。 励起光周波数の設定の効果を説明する図である。 第1実施形態の光伝送装置の動作のフローチャートである。 第2実施形態の光伝送システムの概略図である。 波長変換特性情報の測定を説明する図である。 励起光周波数をスイープしたときのチルト量の変化を説明する図である。 測定結果を示す図である。 励起光周波数の設定の効果を説明する図である。 第3実施形態の光伝送システムの概略図である。 HNLF特性テーブルの構成例を示す図である。 励起光周波数の算出方法を説明する図である。 励起光周波数の設定の効果を説明する図である。 第4実施形態の光伝送システムの概略図である。 第5実施形態での励起光周波数の設定を説明する図である。 周波数差が許容範囲内での励起光周波数の設定を説明する図である。 周波数差が許容範囲内での最適な励起光周波数の設定を説明する図である。 光伝送システムの変形例の概略図である。 光伝送システムの別の変形例の概略図である。
HNLFに限らず、非線形光学媒質の波長分散には、材料に起因する分散と、構造に起因する分散がある。光ファイバの場合、断面の屈折率プロファイルを設計することによって構造に起因する分散を調整し、ゼロ分散波長を制御している。製造条件を制御することで、屈折率プロファイルが極力均一になるように製造されるが、ゼロ分散波長のばらつきをゼロにすることはできない。
実施形態では、光伝送装置において、自局の波長変換特性情報と対向局の波長変換特性情報を用いて、励起光波長を使用されている非線形光学媒質のゼロ分散波長に近づける制御を行う。たとえば、HNLFなどの非線形光学媒質の波長変換特性(以下、適宜「HNLF特性」と呼ぶ)をあらかじめ測定し、メモリ等に保持しておく。1回目の波長変換部(送信側での波長変換部)と、2回目の波長変換部(受信側での波長変換部)の間に、自局のHNLF特性を対向局に通知する手段を設ける。HNLF特性を受け取った光伝送装置は、自局のHNFL特性と受信したHNLF特性に基づいて最適な励起光周波数を算出し、算出された周波数または波長をポンプ光源に設定する。
最適な励起光周波数は、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差、すなわち1回目の波長変換器への入力光に対する2回目の波長変換器の出力光のパワー比または変換効率の劣化を最小にする周波数である。
<基本構成>
図3は、実施形態の光伝送システム1の基本構成図である。光伝送システム1は光伝送装置(A局)10Aと、光伝送装置(B局)10Bを含む。光伝送装置10Aと光伝送装置10Bは、非線形光学効果を利用した波長変換機能を有し、一例として、HNLFを用いる。光伝送装置10Aと10Bは光伝送路2及び3で接続されており、互いに双方向の通信が可能である。以下の説明では、2つの光伝送装置10を区別するために、一方の光伝送装置10とその構成要素の符号に「A」を付け、他方の光伝送装置10とその構成要素の符号に「B」を付けるが、構成自体は同じであり、適宜、アルファベットを省略して総称する。
光伝送装置10Aは、トランスポンダ11Aと、波長変換部13Aと、HNLF特性通信インタフェース(I/F)14A及び15Aを有する。波長変換部13Aは、波長変換器131Aと波長変換器132Aを有する。波長変換器131Aと132Aは、HNLFを用いた波長変換器であり、それぞれポンプ光源133Aと134Aを用いて波長変換を行う。ポンプ光源133A及び134Aは、たとえばシングルモードの狭帯域な励起光を出力するDFB(Distributed Feedback:分布帰還型)レーザと、EDFAを組み合わせた光源である。
光伝送装置10Aの波長変換器131AのHNLFを「HNLF1」と表記し、ポンプ光源133Aの励起光周波数をνp1とする。波長変換器132AのHNLFを「HNLF4」と表記し、ポンプ光源134Aの励起光周波数をνp4とする。
光伝送装置10Aの波長変換部13Aはまた、励起光周波数制御部135Aと、HNLF特性保持メモリ136Aを有する。HNLF特性保持メモリ136Aは、HNLF1の特性情報と、HNLF4の特性情報を保持している。励起光周波数制御部135Aは、HNLF特性保持メモリ136Aに記憶されている情報と、対向する光伝送装置10BのHNLF特性情報とに基づいて、ポンプ光源133A及び134Aにそれぞれ設定すべき励起光周波数νp1とνp4を計算する。
光伝送装置10Bの基本的な構成は、光伝送装置10Aと同じであり、トランスポンダ11Bと、波長変換部13Bと、HNLF特性通信インタフェース14B及び15Bを有する。光伝送装置10Bの波長変換器132BのHNLFを「HNLF2」と表記し、ポンプ光源134の励起光周波数をνp2とする。光伝送装置10Bのネットワークへの送信側の波長変換器131のHNLFを「HNLF3」と表記し、ポンプ光源133の励起光周波数をνp3とする。
光伝送装置10Bの波長変換部13BのHNLF特性保持メモリ136Bは、HNLF3の特性情報と、HNLF2の特性情報を保持している。光伝送装置10Bの励起光周波数制御部135Bは、HNLF特性保持メモリ136Bに記憶されている情報と、対向する光伝送装置10AのHNLF特性情報とに基づいて、ポンプ光源133B及び134Bにそれぞれ設定すべき励起光周波数νp3とνp2を計算する。
光伝送装置10Aと10Bの間で、励起光周波数νp1とνp2は、波長変換器131Aによる波長変換(1回目の波長変換)と、波長変換器132Bによる波長変換(2回目の波長変換)を経た主信号光の利得偏差またはチルトが最小になる値に計算されている。
同様に、励起光周波数νp3とνp4は、波長変換器131Bによる波長変換(1回目の波長変換)と、波長変換器132Aによる波長変換(2回目の波長変換)を経た主信号光の利得偏差またはチルトが最小になる値に設定されている。
光伝送装置10は、HNLF特性通信インタフェース14及び15により、自局のHNLF特性情報を対向局に通知し、共有する。NHLF特性保持メモリ136と励起光周波数制御部135は、必ずしも波長変換部13の内部に配置されていなくてもよく、各装置の内部のメモリとプロセッサによって実現されてもよい。図示を簡単にするために、光伝送装置10の中に単一のトランスポンダ11が描かれているが、一般的に、各光伝送装置10に複数のトランスポンダ11が配置され、複数のクライアント信号がWDM方式で送受信されている。複数のトランスポンダ11と波長変換器131の間にマルチプレクサ(MUX)が挿入され、複数のトランスポンダ11と波長変換器132の間にデマルチプレクサ(DEMUX)が挿入される。
光伝送装置10Aと光伝送装置10Bで励起光周波数が設定された後の光伝送システム1の動作は以下のとおりである。光伝送装置10Aの波長変換器131Aは、トランスポンダ11Aから入力される信号光ν1を、励起光νp1を用いて異なる波長の信号光ν2に変換する。信号光ν2は、光伝送路2で光伝送装置10Bに送信され、光伝送装置10Bの波長変換器132Bに入力される。波長変換器132Bは、励起光νp2を用いて、受信した信号光ν2を、もとの波長の信号光ν3に変換して、トランスポンダ11Bに出力する。
逆方向の通信では、光伝送装置10Bの波長変換器131Bは、トランスポンダ11Bから入力される信号光ν4を、励起光νp3を用いて異なる波長の信号光ν5に変換する。信号光ν5は、光伝送路3で光伝送装置10Aに送信され、光伝送装置10Aの波長変換器132Aに入力される。波長変換器132Aは、励起光νp4を用いて、受信した信号光ν5を、もとの波長の信号光ν6に変換して、トランスポンダ11Aに出力する。
光伝送装置10Aと光伝送装置10Bのそれぞれが、自局の波長変換特性情報と、対向局の波長変換特性情報とを用いて、自局のポンプ光源133及び134に最適な励起光波長を自律的に設定する。これにより、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差またはチルトが最小にされ、広帯域の波長変換が実現される。光伝送路2及び3の周波数帯域が有効に利用され、高品質の光伝送システム1が提供される。
<励起光周波数の算出または再計算の契機>
対向する光伝送装置10の間での波長変換効率の関係は、いずれかの光伝送装置10が新たに光伝送システム1に導入されたとき(接続トポロジーが変化したとき)、または、いずれかの光伝送装置10で波長変換器131または132が交換されたときに変化する。波長変換器131(または132)の交換時や、新装置の導入時など、波長変換器の特性(ゼロ分散周波数など)が変化し得るイベントの発生を契機として、ポンプ光源133と134の励起光周波数は再計算される。
いずれかの光伝送装置10の修理・保全後の起動時に、励起光周波数を再計算してもよい。波長変換特性情報をOSC(Optical Supervisory Channel:光監視チャネル)を用いて送受信する場合は、光伝送路断からの回復時、OSC信号の中断からの回復時、OSCモジュールの故障交換時などに、励起光周波数を再計算してもよい。中継局を介した光伝送の場合は、中継区間での光伝送路断からの回復時、OSC信号断からの回復時に、励起光周波数は再計算される。
HNLF特性情報をネットワーク管理オペレーションシステム(NE-OPS)で転送する場合は、波長変換を実施する光伝送装置10、あるいは波長変換部13がNE-OPSから非監視となり、その後復旧した場合にも、励起光周波数は再計算される。
波長変換器の波長変換特性が変化し得るイベントが発生した場合、光伝送装置10は、HNLF特性保持メモリ136に保存されたHNLF特性情報を、繰り返し監視チャネルまたは監視パスに出力する。同時に、対向局からのHNLF特性情報の受信を待つ。
対向する2つの光伝送装置10の間でHNLF特性情報が交換されると、光伝送装置10は、自局のHNLF特性情報と受信したHNLF特性情報を用いて、自局で使用されている波長変換器131及び132のために最適な励起光周波数を決定する。励起光起光周波数の算出または再計算の契機は、後述する各実施例でも再度説明する。
図4は、光伝送装置10Aと10Bで用いられる波長変換器131(または132)の構成例を示す。波長変換器131のポート102に入力された波長λsの信号光Esは、WDMカプラ106でポンプ光源133からの励起光Epと合波され、光サーキュレータ108のポート108aに入力される。合波された信号は、光サーキュレータ108のポート108bから出力され、偏波ビームスプリッタ(PBS)110のポート110aに入力される。PBS110で信号光はTE偏波とTM偏波に分割され、それぞれポート110Cと110Bに出力される。
PBS110のポート110cと110bは、HNLF112に接続されている。HNLF112は二つの主軸を持っている。PBS110のポート110Cは、TEモードの偏波がHNLF112の一方の端点で第1の主軸に合う角度で接続される。PBS110のポート110bは、TMモードの偏波がHNLF112の他方の端点で第1の主軸に合う角度で接続されている。TEモードの偏波とTMモードの偏波がHNLF112の中でそれぞれFWMによる波長変換を受け、波長変換光Ecが生成される。PBS110は偏波ビームコンバイナとしても働き、波長変換光Ecは、PBS110のポート110aから、光サーキュレータ108のポート108bに入力される。この信号は、光サーキュレータ108のポート108cに出力され、光波長フィルタ114で励起光Epと入力光Esが除去され、波長λcの光信号Ecが出力される。
図4の構成に替えて、入力信号光(たとえばCバンド光)をTE偏波(直交偏波)とTM偏波(水平偏波)に分割した後に、それぞれの偏波成分に分岐された励起光を合波し、各合波を非線形光学媒質で波長変換してもよい。この場合、各偏波の波長変換光からそれぞれの残留励起光を除去してから偏波多重して、波長変換光(たとえばLバンド光)を出力してもよい。
図5は、波長変換器131(または132)によるWDM信号の一括変換を示す図である。複数のトランスポンダ11から入力される異なる波長の光信号を、波長変換器131で一括して波長変換してもよい。WDM信号光は、異なる波長λ1、λ2、…、λNを有するNチャネルの光信号を波長分割多重することで得られる。ここで、λ1が最短波長であり、λNが最長波長である。励起光λpの波長は、波長λ1よりも低く設定される。励起光を用いたFWMによって、WDM信号光は変換光に変換される。信号光は、異なる波長λ1’、λ2’、…、λN’を有するNチャネルの変換光信号を含む。各チャネルで、入力信号比光と変換光の配置は、ポンプ光の波長λpに対して対称である。
光伝送装置10Aと光伝送装置10Bの間で、相互に波長変換特性(HNLF特性)の情報を交換し、自局の情報と対向局の情報から波長分散またはチルトを最小にする最適な励起光波長が決定されている。したがって、各チャネルの光信号でフラットな変換効率が得られ、チルトの影響を低減することができる。
図5では長波長帯から短波長帯への変換を示しているが、短波長帯から長波長帯への変換でも、同様に均等な変換効率が得られる。
図6は、光伝送装置10Bの動作の基本フローである。光伝送装置10Bが新たに導入された場合を想定する。光伝送装置10Bは、電源が投入されると、対向局からのHNLF特性情報の受信を待つ(S11)。同時に、自局が有するHNLF特性情報を繰り返し出力する。HNLF特性情報は、波長変換特性情報の一例である。光伝送装置10Bは、システムに導入された時点ではどの装置が対向局であるかを認識しておらず、ポンプ光源133Bと134Bの励起波長は未調整のままである。
対向局からHNLF特性情報を受信すると(S11でYES)、受信したHNLF特性情報と、自局のHNLF特性情報から、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差またはチルトを最小にする励起光周波数を計算する(S12)。算出された励起光周波数をポンプ光源133と134に設定して、励起光を出力する(S13)。その後、入力される信号光を波長変換して出力する(S14)。ネットワーク側から波長変換された信号光ν2を受信したときは、励起光を用いて信号光ν2を波長変換し、もとの波長の信号光ν3をトランスポンダ11に出力する。トランスポンダ11からネットワークに送信される信号光ν4が入力されたときは、信号光ν4を波長変換し、波長変換後の信号光ν5を光伝送路3に出力する。
同じ処理が、光伝送装置10Aでも行われる。図3において、光伝送装置10Aと光伝送装置10Bの双方が、自局のHNLF特性情報を繰り返し出力しながら、対向局からのHNLF特性情報の受信を待つ。対向局からのHNLF特性情報が得られると、取得したHNLF特性情報と自局のHNLF特性情報を用いて、自局のポンプ光源133及び134の励起光周波数を最適な周波数に設定する。
<第1実施形態>
図7は、第1実施形態の光伝送システム1-1の概略図である。光伝送システム1-1は、光伝送装置(A局)10A-1と、光伝送装置(B局)10B-1を有する。光伝送システム1-1の基本構成は、図3の基本構成と同じであり、主として第1実施形態の特徴事項を説明する。
第1実施形態では、波長変換特性情報として、波長変換器131と132のゼロ分散周波数がHNLF特性保持メモリ136に記憶される。光伝送装置10A-1のHNLF特性保持メモリ136Aは、波長変換器131AのHNLF1のゼロ分散周波数νz1と、波長変換器132AのHNFL4のゼロ分散周波数νz4を保存する。光伝送装置10B-1のHNLF特性保持メモリ136Bは、波長変換器131BのHNLF3のゼロ分散周波数νz3と、波長変換器132BのHNFL2のゼロ分散周波数νz2を保存する。
HNLF特性通信インタフェース14及び15として、監視制御光送信部141と監視制御光受信部142を用いる。HNLF特性情報は、光監視チャネル(OSC)で送受信される。WDMのひとつの波長がOSCに割り当てられており、OSCは隣接するノード間を双方向で接続する。監視制御光送信部141と監視制御光受信部142は、一枚のOSCカードまたはモジュールで実現されてもよい。
波長変換部13のネットワークへの出力段に、光増幅器16とWDMカプラ19が配置されている。監視制御光送信部141から出力されるゼロ分散周波数情報は、WDMカプラ19により信号光と同じ出力ポートに出力され、光伝送路2に送出される。波長変換部13のネットワークからの入力段に、光増幅器17と、WDMカプラ20が配置されている。光伝送路3から受信したゼロ分散周波数情報は、WDMカプラ20により分波され、監視制御光受信部142に入力される。
光伝送装置10B-1は、光伝送装置10A-1からゼロ分散周波数νz1とνz4を受信すると、HNLF特性保持メモリ136Bから、自局のゼロ分散周波数νz2とνz3を読み出す。励起光周波数制御部135Bは、ゼロ分散周波数νz1、νz4、νz2、νz3を用いてポンプ光源133Bの励起光周波数νp3と、ポンプ光源134Bの励起光周波数νp2を計算し、設定する。
光伝送装置10B-1の励起光周波数νp2とνp3は、(1)式により計算される。
νp2=(νz1+νz2)/2
νp3=(νz3+νz4)/2 (1)
ポンプ光源134Bの励起周波数νp2は、対向する光伝送装置10A-1の波長変換器131Aのゼロ分散周波数νz1と、自局の波長変換器132Bのゼロ分散周波数νz2との平均値に設定される。
ポンプ光源133Bの励起周波数νp3は、自局の波長変換器131Bのゼロ分散周波数νz3と、対向する光伝送装置10A-1の波長変換器132Aのゼロ分散周波数νz4との平均値に設定される。
光伝送装置10A-1は、光伝送装置10B-1からゼロ分散周波数νz2とνz3を受信すると、受信したゼロ分散周波数νz2及びνz3と、自局のゼロ分散周波数νz1とνz4を用いて、ポンプ光源133Aの励起光周波数νp1と、ポンプ光源134あの励起光周波数νp4を算出し、設定する。
光伝送装置10A-1の励起光周波数νp1とνp4は、(2)式により計算される。
νp1=(νz1+νz2)/2
νp4=(νz3+νz4)/2 (2)
ポンプ光源133Aの励起周波数νp1は、自局の波長変換器131Aのゼロ分散周波数νz1と、対向する光伝送装置10B-1の波長変換器132Bのゼロ分散周波数νz2との平均値に設定される。
ポンプ光源134Aの励起周波数νp4は、対向する光伝送装置10B-1の波長変換器131Bのゼロ分散周波数νz3と、自局の波長変換器132Aのゼロ分散周波数νz4との平均値に設定される。
(1)式と(2)式からわかるように、νp1=νp2、νp4=νp3である。光伝送装置10A-1と光伝送装置10B-1の間で、2回変換後の主信号光の劣化を最小にする同じ励起光周波数が設定され、ITUグリッド内で劣化の少ない主信号光を受信することができる。
図8は、励起光周波数の設定の効果を説明する図である。横軸が励起光周波数、縦軸がチルト量である。光伝送装置10A-1のHNLF1のチルト量は、ゼロ分散周波数νz1で最小になり、ゼロ分散周波数νz1から離れるにつれて増大する。光伝送装置10B-1のHNLF2のチルト特性は、HNFL1と同じではないが、チルト特性の傾向は同じである。チルト量はゼロ分散周波数νz2で最小であり、ゼロ分散周波数νz2から離れるにつれて増大する。
図8の実線は、HNLF1とHNLF2の合計のチルト特性を示す。合計のチルト特性は、ゼロ分散周波数νz1とνz2の中点または平均で最小になる。図8のように、HNLF1の特性カーブとHNLF2の特性カーブが、ほぼ左右対称で、かつ形状が近似しているが、ゼロ分散周波数が異なる。この場合、ゼロ分散周波数の平均値に励起光周波数νp2を設定することで、チルトを抑制して波長変換効率をフラットに維持することができる。
光伝送システム1-1では、波長変換器131または132の交換時、新たな光伝送装置10の導入時に加えて、監視制御光送信部141または監視制御光受信部142の故障交換時にも励起光周波数が再計算される。また、OSC信号の中断からの回復時や、光伝送路2または3の切断からの回復時にも励起光周波数が再計算される。励起光周波数が設定された後の光信号の波長変換と送受信の基本的な流れは、以下のとおりである。
光伝送装置10A-1において、複数のトランスポンダ11Aからのクライアント信号を光合分波器(MUX/DEMUX)12Aで波長分割多重したWDM信号ν1は、波長変換器131Aで、信号光ν2に一括変換される。信号光ν2は光増幅器16Aで増幅され、WDMカプラ19Aを通過して光伝送路2に出力される。
光伝送装置10B-1で、WDMカプラ20Bを通過して受信された信号光ν2は、光増幅器17Bで増幅され、波長変換部13Bに入力される。信号光ν2は、波長変換器132Bで、信号光ν3に一括変換される。信号光ν3に含まれる各波長の成分は、送信されたWDM信号ν1に含まれる各波長の成分にほぼ等しい。信号光ν3は光合分波器12Bで各波長の信号に分離され、対応するトランスポンダ11Bに供給される。
逆方向の通信では、光伝送装置10B-1の波長変換器131Bは、トランスポンダ11Bから入力される信号光ν4を、異なる波長の信号光ν5に変換する。信号光ν5は光増幅器16Bで増幅され、WDMカプラ19Bを通過して、光伝送路3に出力される。光伝送装置10A-1で受信された信号光ν5は、WDMカプラ20Aを通過して光増幅器17Aで増幅され、波長変換器132Aに入力される。波長変換器132Aは、入力された信号光ν5を、もとの波長の信号光ν6に変換してトランスポンダ11Aに出力する。
いずれの方向の通信でも、ポンプ光源133、134の励起光周波数はチルト合計量を最小にする周波数に設定されているので、2回の波長変換を経た主信号光のチルトを抑制してフラットな波長変換効率が得られる。
図9は、第1実施形態の光伝送装置10B-1の動作フローを示す。波長変換器131または132の交換、光伝送路断からの回復など、対向局との関係で波長変換特性が変化し得るイベントが発生すると、光伝送装置10B-1はゼロ分散周波数の受信を待つ(S21)。同時に、自局のゼロ分散周波数を繰り返し出力してもよい。対向局からゼロ分散周波数を受信すると(S21でYES)、受信したゼロ分散周波数(νz1,νz4)と、自局のゼロ分散周波数(νz2,νz3)を用いて、(1)式と(2)式から励起光周波数(νp2,νp3)を計算する(S22)。
計算した励起光周波数をポンプ光源に設定して、励起光を出力し(S23)、入力される信号光を、励起光を用いて波長変換して出力する(S24)。
光伝送装置10A-1でも同じ動作フローが行われる。この方法により、対向する光伝送装置10A-1と光伝送装置10B-1の双方で、最適な励起光周波数が設定され、2回の波長変換を経た主信号のチルトを最小にすることができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態の光伝送システム1-2の概略図である。光伝送システム1-2は、光伝送装置(A局)10A-2と、光伝送装置(B局)10B-2を有する。光伝送システム1-2の基本構成は、第1実施形態の光伝送システム1-1の基本構成と同じであり、主として第2実施形態の特徴事項を説明する。
第2実施形態では、波長変換特性情報として、波長変換器131と132の各々の波長変換特性を近似式または関数で表した情報を保持する。波長変換特性の一例として、第1実施形態と同様にHNLF特性を用いる。近似式または関数の情報として、二次関数の近似曲線の係数をHNLF特性保持メモリ136に記憶する。
HNLF特性通信インタフェース14及び15として、第1実施形態と同様に、監視制御光送信部141と監視制御光受信部142を用いる。HNLF特性を表わす近似曲線の係数情報は、光伝送装置10A-2と光伝送装置10B-2の間で、OSCで送受信される。
発生するチルト量yを励起光周波数xの二次関数として表す場合、チルト量は
y=ax2+bx+c (3)
で表される。波長変換器131と132の各々について、係数(a,b,c)の組をHNLF特性情報として保持する。
光伝送装置10A-2のHNLF特性保持メモリ136Aは、HNLF1の波長変換特性として係数(a1, b1, c1)を保持し、HNLF4の波長変換特性として係数(a4, b4, c4)を保持する。
光伝送装置10B-2のHNLF特性保持メモリ136Bは、HNLF2の波長変換特性として係数(a2, b2, c2)を保持し、HNLF3の波長変換特性として係数(a3, b3, c3)を保持する。
光伝送装置10A-2の監視制御光送信部141Aから出力される係数情報は、WDMカプラ19Aにより信号光と同じ出力ポートに出力され、光伝送路2に送出される。光伝送装置10A-2からの係数情報(a1, b1, c1)と(a4, b4, c4)は、WDMカプラ20Bにより、光伝送装置10B-2の監視制御光受信部142Bで受信され、励起光周波数制御部135Bに供給される。励起光周波数制御部135Bは、HNLF特性保持メモリ136Bから自局の係数情報(a2, b2, c2)と(a3, b3, c3)を読み出す。励起光周波数制御部135Bは、係数情報(a1, b1, c1)、(a4, b4, c4)、(a2, b2, c2)、及び(a3, b3, c3)を用いて、ポンプ光源133Bの励起光周波数νp3と、ポンプ光源134Bの励起光周波数νp2を算出し、設定する。
同様に、光伝送装置10B-2の監視制御光送信部141Bから出力される係数情報(a2, b2, c2)及び(a3, b3, c3)は、WDMカプラ19Bから伝送路3に送出される。光伝送装置10B-2の係数情報(a2, b2, c2)と(a3, b3, c3)は、WDMカプラ20Aにより、光伝送装置10A-2の監視制御光受信部142Aで受信され、励起光周波数制御部135Aに供給される。励起光周波数制御部135Aは、HNLF特性保持メモリ136Aから自局の係数情報(a1, b1, c1)と(a4, b4, c4)を読み出す。励起光周波数制御部135Aは、係数情報(a1, b1, c1)、(a4, b4, c4)、(a2, b2, c2)、及び(a3, b3, c3)を用いて、ポンプ光源133Aの励起光周波数νp1と、ポンプ光源134Aの励起光周波数νp4を算出し、設定する。
各光伝送装置10-2の個々の波長変換器131及び132の係数情報は、製造時にあらかじめ測定され、HNLF特性保持メモリ136に記憶されている。
図11は、波長変換特性情報の測定を説明する図である。波長変換部13に試験用パーソナルコンピュータ(PC)を接続し、励起光周波数制御部135を介して、波長変換器131のポンプ光源133の励起光周波数をスイープする。波長変換器131に信号光νi1とνi2を入力し、励起光と合波して波長変換し、波長変換器131の出力νo1とνo2を光スペクトルアナライザでモニタする。モニタ結果は励起光周波数と対応付けて試験用PCに記録される。波長変換器132についても同様の測定を行い、測定結果を試験用PCに記録する。
図12は、励起光周波数をスイープしたときのチルト量の変化を説明する図である。各チャートの横軸は周波数、縦軸はパワーである。図12の上段は、励起光周波数がゼロ分散周波数よりも大きい場合の出力特性を示す。中央の破線の矢印が励起光を表わす。入力された信号光νi1とνi2に対して、出力される変換光νo1とνo2のパワーに差が生じている。励起光周波数から離れた周波数の変換光νo2のパワーが低下している。変換光νo1とνo2のパワーの差をチルト量とする。
図12の中段は、励起光周波数とゼロ分散周波数が一致する場合の出力特性を示す。中央の実線の矢印がゼロ分散周波数かつ励起光周波数である。入力された信号光νi1とνi2に対して、同じパワーの変換光νo1とνo2が出力され、チルトは発生していない。
図12の下段は、励起光周波数がゼロ分散周波数よりも小さい場合の出力特性を示す。中央の破線の矢印は励起光を表わす。入力された信号光νi1とνi2に対して、出力される変換光νo1とνo2のパワーに差が生じ、励起光から離れた周波数の変換光νo2のパワーが大きく低下している。観測されるチルト量を、励起光周波数の関数として記録する。
図13は、測定結果を示す図である。波長変換器131の波長変換特性カーブが励起光周波数の関数として得られる。この曲線を、最小二乗法により、二次関数y=ax2+bx+cに近似し、係数(a,b,c)をHNLF特性保持メモリ136に保存する。
光伝送装置10B-2において、励起光周波数νp2は(4)式のチルト量y12を最小にするxの値として算出され、励起光周波数νp3は(4)式のチルト量y34を最小にするxの値として算出される。
y12=y1+y2=a1x2+b1x+c1+a2x2+b2x+c2
y34=y3+y4=a3x2+b3x+c3+a4x2+b4x+c4 (4)
図14は、励起光周波数の設定の効果を説明する図である。横軸が励起光周波数、縦軸がチルト量である。光伝送装置10A-2のHNLF1のチルト特性の曲線と、光伝送装置10B-2のHNLF2のチルト特性の曲線は、チルト量が最小になるゼロ分散周波数に対して非対称であり放物線の開き具合(係数a)が異なるが。この場合、近似曲線の係数(a,b,c)を有することで、それぞれの波長変換特性を近似的に表現することができる。
図14の実線は、HNLF1のチルト量y1と、HNLF2のチルト量y2の合計のチルト特性y12を表わす。光伝送装置10B-2において、光伝送装置10A-2との間で合計のチルト量を最小にする励起光周波数νp2が、波長変換器132Bにとって最適な励起光周波数である。この場合、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差が最小になる。
光伝送装置10B-2の波長変換器131Bでは、HNLF3のチルト量y3とHNLF4のチルト量y4の合計のチルト量y34を最小にする励起光周波数νp3が、最適な励起光波数として決定される。
光伝送装置10A-2でも、光伝送装置10B-2から受信した係数情報を用いて、同じ手順で波長変換器131Aの励起光周波数νp1と、波長変換器132Aの励起光周波数νp4が計算される。結果的に、νp1=νp2、νp4=νp3であり、励起光周波数νp1とνp4がポンプ光源133Aと134Aにそれぞれ設定される。
第2実施形態では、HNLF1とHNLF2、あるいはHNLF4とHNLF3の特性カーブの形状または開き具合(係数a)が異なる場合でも、ゼロ分散周波数の差が小さく二次関数の近似が成り立つ範囲内であれば、チルト量を最小にする励起光波長を選択することができる。
第2実施形態の光伝送システム1-2では、波長変換器131または132の交換時、新たな光伝送装置10の導入時に加えて、監視制御光送信部141または監視制御光受信部142の故障交換時にも励起光周波数が再計算される。また、OSC信号の中断からの回復時や、光伝送路2または3の切断からの回復時にも励起光周波数が再計算される。励起光周波数が設定された後の光信号の波長変換と送受信の基本的な流れは、第1実施形態の光伝送システム1-1と同じである。
第2実施形態でも、光伝送装置10A-2と光伝送装置10B-2の間で、同じ励起光周波数、かつ2回の波長変換を経た主信号光のチルトを最小にする励起光周波数が、自律的に設定される。これにより、ITUグリッド内で均一な波長変換効率で主信号光を受信することができる。
<第3実施形態>
図15は、第3実施形態の光伝送システム1-3の概略図である。光伝送システム1-3は、光伝送装置(A局)10A-3と、光伝送装置(B局)10B-3を有する。光伝送システム1-3の基本構成は、第1実施形態の光伝送システム1-1及び第2実施形態の光伝送システム1-2の基本構成と同じであり、主として第3実施形態の特徴事項を説明する。
第3実施形態では、HNLF特性保持メモリ136に、自局の波長変換器131と132の波長変換特性を記述したHNLF特性テーブル138を保存する。光伝送装置10A-3のHNLF特性テーブル138Aは、HNLF1の波長変換特性を記述したHNLF1テーブルと、HNLF4の波長変換特性を記述したHNLF4テーブルを含む。光伝送装置10B-3のHNLF特性テーブル138Bは、HNLF2の波長変換特性を記述したHNLF2テーブルと、HNLF3の波長変換特性を記述したHNLF3テーブルを含む。
HNLF特性通信インタフェース14及び15としては、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、監視制御光送信部141と監視制御光受信部142を用いる。HNLF特性テーブル138の情報は、光伝送装置10A-2と光伝送装置10B-2の間で、光監視チャネル(OSC)で送受信される。
図16は光伝送装置10A-3が有するHNLF特性テーブル138Aの一例である。励起光周波数に対応付けて、HNLF1チルト量(dB)BとHNFL4チルト量(dB)がそれぞれ記述されている。励起光周波数とHNLF1チルト量でHNLF1テーブルが形成され、励起光周波数とHNLF4チルト量でHNLF4テーブルが形成される。
光伝送装置10B-3が有するHNLF特性テーブル138Bは、励起光周波数に対応付けて、HNLF2チルト量とHNFL3チルト量をそれぞれ記述している。HNLFテーブル138Aと138Bは、フィッティングによる近似カーブよりもさらに正確に、実際の波長変換特性を表している。テーブル情報は、第2実施形態と同様に、波長変換器131、132の製造時に、励起光周波数をスイープして個々の特性を測定することで得られる。
光伝送装置10A-3の監視制御光送信部141Aから出力されるテーブル情報(HNLF1テーブル,HNFL4テーブル)は、WDMカプラ19により信号光と同じ出力ポートに出力され、光伝送路2に送出される。光伝送装置10A-3のテーブル情報は、光伝送装置10B-3の監視制御光受信部142Bで受信され、励起光周波数制御部135Bに供給される。励起光周波数制御部135Bは、HNLF特性保持メモリ136Bから自局のテーブル情報(HNLF2テーブル,HNLF3テーブル)を読み出す。励起光周波数制御部135Bは、これらのテーブル情報を用いてポンプ光源133Bの励起光周波数νp3と、ポンプ光源134Bの励起光周波数νp2を算出し設定する。
光伝送装置10B-2の監視制御光送信部141Bから出力されるテーブル情報(HNLF2テーブル,HNLF3テーブル)は、WDMカプラ19から光伝送路3に送出され、光伝送装置10A-2の監視制御光受信部142Aで受信される。テーブル情報は励起光周波数制御部135Aに供給される。励起光周波数制御部135Aは、HNLF特性保持メモリ136Aから自局のテーブル情報を読み出して、ポンプ光源133Aの励起光周波数νp1と、ポンプ光源134Aの励起光周波数νp4を算出し設定する。
図17は、光伝送装置10B-3で実施される励起光周波数の決定方法を説明する図である。光伝送装置10B-3は、光伝送装置10A-3からテーブル情報を受け取ると、受信したHNFL1テーブルと、自局のHNFL2テーブルを用いて、励起周波数ごとに合計チルト量を計算する。合計チルト量が最小となる励起光周波数(191.300 THz)を、ポンプ光源134Bの励起光周波数νp2として選択する。この処理は、第2実施形態で(4)式のチルト量y12を最小にする励起光周波数xの決定に相当する。
光伝送装置10B-3はまた、受信したHNFL4テーブルと、自局のHNFL3テーブルを用いて、励起周波数ごとに合計チルト量を計算し、合計チルト量が最小となる励起光周波数を、ポンプ光源133Bの励起光周波数νp3として選択する。この処理は、(4)式のチルト量y34を最小にする励起光周波数xの決定に相当する。
光伝送装置10A-3においても、光伝送装置10B-3から受信したテーブル情報を用いて、同じ手順で波長変換器131Aの励起光周波数νp1と、波長変換器132Aの励起光周波数νp4が計算される。この場合、νp1=νp2、νp4=νp3の値が算出され、周波数νp1とνp4がポンプ光源133Aと134Aにそれぞれ設定される。
図18は、励起光周波数の設定の効果を説明する図である。第3実施形態では、波長変換特性として、フィッティングを行わずに実際の測定値データを用いるので、HNLF1の特性カーブとHNLF4の特性カーブは、歪んでいる。実線のカーブは、合計のチルト特性を示す。合計チルト量が最小となる周波数が、ポンプ光源134Bの励起光周波数νp2として選択される。波長変換器131Bでは、合計チルト量を最小する励起光周波数νp3が選択され設定される。光伝送装置10A-3でも同様の手順で、光伝送装置10B-3と同じ励起光波長が設定される。
図18の方法は、二次関数近似の誤差が大きい場合や、HNLF1とHNLF2のゼロ分散周波数の差が大きい場合に、効果的に用いられる。この方法で、光伝送装置10A-3と光伝送装置10B-3の間で、同じ励起光周波数、かつ2回の波長変換を経た主信号光のチルトを最小にする周波数が自律的に設定され、ITUグリッド内で均一な波長変換効率で主信号光を受信することができる。
第3実施形態の光伝送システム1-3では、波長変換器131または132の交換時、新たな光伝送装置10の導入時に加えて、監視制御光送信部141または監視制御光受信部142の故障交換時にも励起光周波数が再計算される。また、OSC信号の中断からの回復時や、光伝送路2または3の切断からの回復時にも励起光周波数が再計算される。励起光周波数が設定された後の光信号の波長変換と送受信の基本的な流れは、第1実施形態の光伝送システム1-1と同じである。
<第4実施形態>
図19は、第4実施形態の光伝送システム1-4の概略図である。光伝送システム1-4は、光伝送装置(A局)10A-4と、光伝送装置(B局)10B-4を有する。光伝送システム1-4の基本構成は、第2実施形態の光伝送システム1-2の基本構成と同じであり、主として第4実施形態の特徴事項を説明する。
第4実施形態では、HNLF特性通信インタフェース14及び15として、監視制御ネットワーク41及びNE-OPS(Network Element Operation System)42に接続される監視制御部146を用いる。監視制御部146は、たとえば、CPUとネットワークインタフェースで実現される。光伝送装置10A-4と光伝送装置10B-4の間で、波長変換特性の情報はNE-OPS42により送受信される。
図19の例では、光伝送装置10A-4と光伝送装置10B-4は、波長変換特性として二次近似曲線の係数セット(a,b,c)を保持しているが、この例に限定されない。第1実施形態のように波長変換器131、132のゼロ分散周波数を保持していてもよいし、第3実施形態のようにHNLFテーブルを保持してもよい。
NE-OPS42は、監視制御ネットワーク41を介して必要な波長変換特性値を読み出し、目的の光伝送装置10-4に転送する。光伝送装置10A-4から光伝送装置10B-4への波長変換特性情報の転送の手順は、以下のとおりである。
(1)NE-OPS42は、光伝送装置10A-4の監視制御部146Aに、HNLF特性の読出し要求を送信する。
(2)監視制御部146Aは、波長変換部13Aに、HNLF特性の読出し要求を転送する。
(3)波長変換部13Aは、HNLF特性保持メモリ136AからHNLF特性値を読み出し、読み出した値を監視制御部146Aに供給する。
(4)光伝送装置10A-4の監視制御部146Aは、HNLF特性値をNE-OPS42に送信する。
(5)NE-OPS42は、光伝送装置10A-4から受け取ったHNLF特性値を、光伝送装置10B-4の監視制御部146Bに送信する。
(6)監視制御部146Bは、受信した光伝送装置10A-4のHNLF特性値を、励起光周波数制御部135Bに供給する。
(7)励起光周波数制御部135Bは、光伝送装置10A-4のHNLF特性値と、自局のHNLF特性保持メモリ136Bに保存されているHNLF特性値を用いて、対向する光伝送装置間で合計チルト量が最小になる励起光周波数νp2とνp3を算出し、設定する。
光伝送装置10B-4から光伝送装置10A-4へのHNLF特性値の転送と、光伝送装置10A-4での励起光周波数νp1及びνp4の算出も、同様にして行われる。HNLF特性情報として、ゼロ分散周波数またはテーブル情報が転送される場合は、実施形態1と実施形態3で説明した方法で、2回の波長変換を経た主信号光のチルトを最小にする励起光波長が計算される。
第4実施形態の光伝送システム1-4では、波長変換器131または132の交換時、新たな光伝送装置10の導入時に加えて、波長変換を実施する光伝送装置10が非監視となり、その後復旧した場合や、波長変換部13が非監視となり、その後復旧した場合にも励起光周波数が再計算される。「非監視」になるとは、たとえば監視制御部146の故障により光伝送装置10の制御動作がNE-OPS42から見えなくなる、あるいは複数のトランスポンダの信号を波長多重するグループを切り替えて波長変換するときに一部のグループの制御動作がNE-OPS42から見えなくなる場合などである。
光伝送路2または3の切断からの回復時にも励起光周波数が再計算される。励起光周波数が設定された後の光信号の波長変換と送受信の基本的な流れは、第1実施形態の光伝送システム1-1と同じである。
<第5実施形態>
図20は、第5実施形態の最適な励起光周波数の設定方法を説明する図である。実施形態1~4では、光伝送装置10Aと受信側の光伝送装置10Bの間で、励起光周波数が同じになるように設定されていた。
実際の通信では、送信側の励起光周波数と受信側の励起光周波数が完全に一致しなくても、周波数差が許容範囲内であれば分波時のロスが小さく、ITUグリッド内でWDM信号を受信することができる。
図20の左図は、送信側と受信側で励起光周波数が一致する場合、図20の右図は、送信側と受信側で励起光周波数が異なる場合の模式図である。
左図で、送信側(たとえば光伝送装置10A)の励起光周波数νp1と、受信側(たとえば光伝送装置10B)の励起光周波数νp2が一致している。この場合、送信側での1回目の一括変換(たとえばCバンドからLバンドへの変換)の後に、受信側で2回目の一括変換(たとえばLバンドからCバンドへの変換)を行ったときに、変換前の波長とほぼ同じ波長に戻すことができる。受信側のDEMUXフィルタで取出される各波長信号に、光ロスはほとんど生じない。
右図で、送信側の励起光周波数νp1と、受信側の励起光周波数νp2がずれていると、2回目の一括変換の後にDEMUXフィルタで取出される各波長信号には、過剰なロスが生じている。この光ロスは、νp1とνp2の周波数ずれに起因する。
νp1とνp2の周波数ずれが許容範囲内にある場合は、2回変換後に取り出される波長信号のオリジナル信号からのオフセットは小さく、十分な光パワーを得ることができる。
図21は、周波数差が許容範囲内での励起光波長の設定を説明する図である。横軸を送信側の励起光周波数、縦軸を受信側の励起光周波数とすると、原点から45°の方向に延びる実線が、周波数差ゼロ、すなわち送信側と受信側の励起光周波数が一致するラインである。
実線の含むグレーの領域が、周波数差が許容範囲内にある領域である。グレーの領域内では、送信側と受信側で励起光周波数がわずかにずれていても光パワーのロスが少なく(許容範囲内であり)、受信した各波長信号を正しく復調することができる。そこで、グレーの領域内で、合計チルト量が最小となる励起光周波数を探索する。
図22は、周波数差が許容範囲内での最適な励起光周波数の設定を説明する図である。第2実施形態(近似曲線の係数情報を取得)、または第3実施形態(テーブル情報を取得)の方法で、送信側と受信側のチルト量を取得し、各励起光周波数で合計チルト量を計算する。
図22の最左欄が送信側の励起光周波数、上端が受信側の励起光周波数であり、2つの励起光周波数の交わるブロックが、その励起光周波数のときの合計チルト量である。参考として、右端の欄外に受信側で生じるチルト量を示し、下端の欄外に送信側で生じるチルト量を示す。表内の数字は、受信側のチルト量と送信側のチルト量を足し合わせたものである。
図22で、網掛けがされていない白の領域が、周波数差が許容範囲内の領域である。この白の領域の中で、合計チルト量が最小になる組み合わせを選択する。図22の例では、送信側の励起光周波数が191.32THz、受信側の励起光周波数が191.30THzのときに、合計チルト量が最小になる。
選択された励起光周波数は、送信側と受信側に設定される。図22の演算は、送信側の光伝送装置10Aと受信側の光伝送装置10Bの間で波長変換特性情報が交換された後、光伝送装置10Aと光伝送装置10Bの各々で行われる。より具体的には、各光伝送装置10の波長変換部13の励起光周波数制御部133で演算される(図10及び図15参照)。各光伝送装置10の波長変換部13は、合計チルトを最小にする自局の励起光周波数を選択するとともに、対向局の励起光周波数も知ることができる。
さらに、周波数差の許容範囲を設定したことで、送信側と受信側で一致する励起光周波数を選択する場合と比較して、より少ないチルト量を実現できる。励起光周波数が一致するラインは、図22の左上から右下への斜めのラインである。このライン上での最小チルト量は、送信側、受信側ともに励起光周波数が191.31THzのときの値「1」である。
これに対し、許容範囲内で選択される最小チルト量は「0.3」であり、より少ないチルト量で波長変換が実現される。第5実施形態では、送信側の受信側の励起光周波数差に所定の許容範囲を設定することで、合計チルト量を最小にする最適な励起光周波数の組み合わせを自律的に設定することができる。
<変形例>
図23は、変形例の光伝送システム1-5の概略図である。実施形態の光伝送システム1は、光伝送装置10が中継局を介して接続されている光ネットワークにも適用される。
光伝送システム1-5は、光伝送装置(A局)10A-5、光伝送装置(B局)10B-5、及びこれらの間を中継する中継局(C局)50を含む。光伝送装置10A-5と中継局50は、光伝送路2a及び3bで接続されている。中継局50と光伝送装置10B-5は、光伝送路2b及び3aで接続されている。
各光伝送装置10のHNLF特性保持メモリ136に保存されているHNLF特性情報は、HNLF特性通信インタフェースである監視制御光送信部141と監視制御光受信部142により、OSCで送受信される。
監視制御光でHNLF特性を転送する場合、波長変換を行わない中継局50は、次段の光伝送装置10にHNLF特性情報を転送する手段を持つ。
中継局50は、監視制御光送信部51及び55と、監視制御光受信部52及び56を有する。光伝送装置10A-5から光伝送装置10B-5へHNLF特性情報が送信される場合は、中継局50は、監視制御光受信部52でHNLF特性情報を受信し、監視制御光送信部51でHNLF特性情報を転送する。光伝送装置10B-5から光伝送装置10A-5へHNLF特性情報が送信される場合は、中継局50は、監視制御光受信部56でHNLF特性情報を受信し、監視制御光送信部55でHNLF特性情報を転送する。
監視制御光送信部51及び55と、監視制御光受信部52及び56は、ひとつのOSCカードまたはモジュールで実現されてもよい。
光伝送装置10A-5で、クライアント信号は信号光ν1から信号光ν2に波長信号されて、光伝送路2aに出力される。信号光ν2は、中継局50の光増幅器53で増幅されて、光伝送装置10B-5に転送される。光伝送装置10B-5は、受信した信号光ν2をもとの波長の信号光ν3に波長変換して、トランスポンダ11Bに出力する。
光伝送装置10B-5で、クライアント信号は信号光ν4から信号光ν5に波長信号されて、光伝送路3aに出力される。信号光ν5は、中継局50の光増幅器54で増幅されて、光伝送装置10A-5に転送される。光伝送装置10A-5は、受信した信号光ν5をもとの波長の信号光ν6に波長変換して、トランスポンダ11Aに出力する。
図23の光伝送システム1-5では、波長変換器131または132の交換時、新たな光伝送装置10の導入時に加えて、中継区間での光伝送路断からの回復時にも、励起光周波数が再計算される。また、監視制御光送信部141または監視制御光受信部142の故障交換時、OSC信号の中断からの回復時にも、励起光周波数が再計算される。
図23の構成は、特に長距離の光通信に有効に用いられる。
図24は、別の変形例として、光伝送システム1-6を示す。光伝送システム1-6では、中継局60を用いた主信号光の転送と、NE-OPS42によるHNLF特性情報の転送を組み合わせている。この例では、中継局60はHNLF特性情報を転送する必要がなく、光増幅器63と64で主信号光を増幅して転送する。
光伝送装置10A-6と光伝送装置10B-6の間のHNLF特性情報の送受信は、第4実施形態で説明した手順で行われる。光伝送装置10-6のHNLF特性保持メモリ136に保持される情報は、波長変換器131及び132のゼロ分散波長、波長変換特性を表わす近似曲線の係数、励起周波数とチルト量を対応付けたテーブルのいずれであってもよい。
いずれの構成例でも、隣接する光伝送装置10間で波長変換器の特性情報を交換し、自局の波長変換特性情報と対向局の波長変換特性情報を用いて、2回の波長変換後の主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数が算出される。
以上、特定の構成例を用いて本発明を説明したが、本発明は上述した例に限定されず、発明の主題を離れない範囲で多様な変形を含む。上述した実施形態のうち、2以上の実施形態を組み合わせてもよい。たとえば、第2実施形態で用いたHNLF特性の取得方法を第1実施形態や第3実施形態で用いて、ゼロ分散周波数や、テーブル情報を取得してもよい。
実施形態の波長変換構成を、光中継ノードに適用することも可能である。たとえば、図23の構成で、中継局50に波長変換部13を設け、光伝送装置10A-5との間、及び光伝送装置10B-5との間で、HNLF特性情報を交換して、最適な励起光周波数を設定してもよい。光中継ノードで一括波長変換することで、波長の衝突を回避することができる。
波長変換器はHNLFを用いた波長変換器に限定されず、LiNbO3(ニオブ酸リチウム)などの非線形光学結晶を用いた波長変換器であってもよい。この場合も非線形光学結晶の変換特性(屈折率特性または分散特性)をあらかじめ測定してメモリに保存し、対向局から受け取る変換特性情報と合わせて用いることで、励起光の周波数を最適な周波数に設定することができる。
以上の説明に対して、以下の付記を呈示する。
(付記1)
入力された信号光を、非線形光学媒質を用いて波長変換して出力する波長変換器と、
前記波長変換器の波長変換特性に関する第1情報を保持するメモリと、
隣接する光伝送装置の第2の波長変換特性に関する第2情報を受信する通信インタフェースと、
前記第2情報が受信されると、前記第1情報と前記第2情報を用いて、波長変換を受ける主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数を決定し、決定された前記励起光周波数を前記波長変換器に設定する制御部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
(付記2)
前記通信インタフェースは、前記第1情報を前記隣接する光伝送装置に通知することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記3)
前記メモリは、前記第1情報として前記非線形光学媒質の第1のゼロ分散周波数を保存し、
前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記隣接する光伝送装置で用いられる第2波長変換器の第2のゼロ分散周波数を受信し、
前記制御部は、前記第1のゼロ分散周波数と前記第2のゼロ分散周波数の平均値を前記励起光周波数として決定することを特徴とする付記1または2に記載の光伝送装置。
(付記4)
前記メモリは、前記第1情報として前記波長変換器の前記波長変換特性を励起周波数の関数として表した第1の近似曲線情報を保存し、
前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記第2の波長変換特性を励起周波数の関数として表した第2の近似曲線情報を受信し、
前記制御部は、前記第1の近似曲線情報と前記第2の近似曲線情報を加算して、加算近似曲線が最小になるときの周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする付記1または2に記載の光伝送装置。
(付記5)
前記近似曲線情報は、前記近似曲線を表わす二次関数の係数であることを特徴とする付記4に記載の光伝送装置。
(付記6)
前記メモリは、前記第1情報として、前記波長変換器の変換効率の劣化量を励起周波数と対応付けて記述した第1のテーブルを保存し、
前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記隣接する光伝送装置の第2波長変換器の変換効率の劣化量を励起周波数と対応付けて記述した第2のテーブルを受信し、
前記制御部は、前記励起周波数ごとに前記第1のテーブルの値と前記第2のテーブルの値を加算して、合計の劣化量が最小となる周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする付記1または2に記載の光伝送装置。
(付記7)
前記制御部は、前記励起光周波数に、前記主信号光の受信が可能である許容オフセット範囲を設定し、前記許容オフセット範囲の中で前記合計の劣化量が最小となる周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする付記6に記載の光伝送装置。
(付記8)
前記通信インタフェースは、光監視チャネルを利用した監視制御信号の送受信を行う光監視モジュールまたはカードであることを特徴とする付記1~7のいずれかに記載の光伝送装置。
(付記9)
前記通信インタフェースは、監視制御ネットワークに接続される監視制御モジュールであり、
前記光伝送装置は、前記監視制御ネットワークから前記第2情報を取得することを特徴とする付記1~7のいずれかに記載の光伝送装置。
(付記10)
第1の光伝送装置と、第2の光伝送装置が光伝送路で接続される光伝送システムにおいて、
前記第1の光伝送装置は第1の波長変換器を有し、前記第2の光伝送装置は第2の波長変換器を有し、
前記第1の光伝送装置は、前記第1の波長変換器の波長変換特性についての第1情報を有し、前記第2の光伝送装置は、前記第2の波長変換器の波長変換特性についての第2情報を有し、
前記第1の光伝送装置は、前記第1情報を前記第2の光伝送装置に通知し、
前記第2の光伝送装置は、前記第1情報と前記第2情報に基づいて、前記第1の光伝送装置との間で主信号光の利得偏差を最小にする第2励起光周波数を、前記第2の波長変換器に設定することを特徴とする光伝送システム。
(付記11)
前記第2の光伝送装置は、前記第2情報を前記第1の光伝送装置に通知し、
前記第1の光伝送装置は、前記第2情報と前記第1情報に基づいて、前記第2の光伝送装置との間で前記主信号光の前記利得偏差を最小にする第1励起光周波数を、前記第1の波長変換器に設定することを特徴とする付記10に記載の光伝送システム。
(付記12)
前記第1励起光周波数と、前記第2励起光周波数は等しいことを特徴とする付記11に記載の光伝送システム。
(付記13)
前記第2の光伝送装置は、前記第1励起光周波数と前記第2励起光周波数の間に、受信合の受信が可能な範囲で許容される差分を設定し、
前記差分の範囲内で、前記第2励起光周波数を決定することを特徴とする付記11に記載の光伝送システム。
(付記14)
前記第1の光伝送装置と前記第2の光伝送装置の間で、光監視チャネルを用いて前記第1情報と前記第2情報が送受信されることを特徴とする付記10~13のいずれかに記載の光伝送システム。
(付記15)
前記第1の光伝送装置と前記第2の光伝送装置は、監視制御ネットワークを介して、前記第1情報と前記第2情報を交換することを特徴とする付記10~14のいずかに記載の光伝送システム。
(付記16)
非線形光学媒質を用いた波長変換器を有し、入力された信号光を波長変換して出力する光伝送装置において、
前記波長変換器の波長変換特性に関する第1情報をあらかじめメモリに保存し、
前記光伝送装置で、隣接する光伝送装置の第2の波長変換特性に関する第2情報が受信されたときに、前記第1情報と前記第2情報を用いて、波長変換を受ける主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数を決定し、
決定された前記励起光周波数を前記波長変換器に設定する、
ことを特徴とする励起光周波数の制御方法。
1、1-1~1-6 光伝送システム
2、3 光伝送路
10、10A、10B 光伝送装置
11、11A、11B トランスポンダ
13、13A、13B 波長変換部
41 監視制御ネットワーク
42 NE-OPS
50、60 中継局
131、132 波長変換器
133、134 ポンプ光源
135 励起光周波数制御部
136 HNLF特性保持メモリ
138、138A、138B HNLF特性テーブル
14、15 HNLF特性通信インタフェース
141、141A、141B 監視制御光送信部
142、142A、142B 監視制御光受信部
146、146A、146B 監視制御部

Claims (9)

  1. 入力された信号光を、非線形光学媒質を用いて波長変換して出力する波長変換器と、
    前記波長変換器の波長変換特性に関する第1情報を保持するメモリと、
    隣接する光伝送装置において前記信号光の波長変換を行う第2波長変換器の第2の波長変換特性に関する第2情報を受信する通信インタフェースと、
    前記第2情報が受信されると、前記第1情報と前記第2情報を用いて、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数を決定し、決定された前記励起光周波数を前記波長変換器に設定する制御部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記通信インタフェースは、前記第1情報を前記隣接する光伝送装置に通知することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  3. 前記メモリは、前記第1情報として前記非線形光学媒質の第1のゼロ分散周波数を保存し、
    前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記隣接する光伝送装置で用いられる第2波長変換器の第2のゼロ分散周波数を受信し、
    前記制御部は、前記第1のゼロ分散周波数と前記第2のゼロ分散周波数の平均値を前記励起光周波数として決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送装置。
  4. 前記メモリは、前記第1情報として前記波長変換器の前記波長変換特性を励起周波数の関数として表した第1の近似曲線情報を保存し、
    前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記第2の波長変換特性を励起周波数の関数として表した第2の近似曲線情報を受信し、
    前記制御部は、前記第1の近似曲線情報と前記第2の近似曲線情報を加算して、加算近似曲線が最小になるときの周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送装置。
  5. 前記メモリは、前記第1情報として、前記波長変換器の変換効率の劣化量を励起周波数と対応付けて記述した第1のテーブルを保存し、
    前記通信インタフェースは、前記第2情報として、前記隣接する光伝送装置の第2波長変換器の変換効率の劣化量を励起周波数と対応付けて記述した第2のテーブルを受信し、
    前記制御部は、前記励起周波数ごとに前記第1のテーブルの値と前記第2のテーブルの値を加算して、合計の劣化量が最小となる周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光伝送装置。
  6. 前記制御部は、前記励起光周波数に、前記主信号光の受信が可能である許容オフセット範囲を設定し、前記許容オフセット範囲の中で前記合計の劣化量が最小となる周波数を前記励起光周波数として決定することを特徴とする請求項5に記載の光伝送装置。
  7. 第1の光伝送装置と、第2の光伝送装置が光伝送路で接続される光伝送システムにおいて、
    前記第1の光伝送装置は第1の波長変換器で波長変換された信号光を出力し、前記第2の光伝送装置は前記光伝送路から受信した前記信号光を第2の波長変換器で波長変換し、
    前記第1の光伝送装置は、前記第1の波長変換器の波長変換特性についての第1情報を有し、前記第2の光伝送装置は、前記第2の波長変換器の波長変換特性についての第2情報を有し、
    前記第1の光伝送装置は、前記第1情報を前記第2の光伝送装置に通知し、
    前記第2の光伝送装置は、前記第1情報と前記第2情報に基づいて、前記第1の光伝送装置との間で2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差を最小にする第2励起光周波数を、前記第2の波長変換器に設定することを特徴とする光伝送システム。
  8. 前記第2の光伝送装置は、前記第2情報を前記第1の光伝送装置に通知し、
    前記第1の光伝送装置は、前記第2情報と前記第1情報に基づいて、前記第2の光伝送装置との間で前記主信号光の前記利得偏差を最小にする第1励起光周波数を、前記第1の波長変換器に設定することを特徴とする請求項7に記載の光伝送システム。
  9. 非線形光学媒質を用いた波長変換器を有し、入力された信号光を波長変換して出力する光伝送装置において、
    前記波長変換器の波長変換特性に関する第1情報をあらかじめメモリに保存し、
    前記光伝送装置で、隣接する光伝送装置において前記信号光の波長変換を行う第2波長変換器の第2の波長変換特性に関する第2情報が受信されたときに、前記第1情報と前記第2情報を用いて、2回の波長変換を経た主信号光の利得偏差を最小にする励起光周波数を決定し、
    決定された前記励起光周波数を前記波長変換器に設定する、
    ことを特徴とする励起光周波数の制御方法。
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