JP2008225217A - 波長変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易かつ安価な構成とすることができる波長変換器を提供する。
【解決手段】変換対象である入力光は、励起光源11から出力された励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。光ファイバ31の一端に入力された入力光および励起光が光ファイバ31を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31において発生する。その光ファイバ31で発生した変換光は、光ファイバ31の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。光ファイバ31の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整されるので、これにより波長変換器1における波長変換特性も調整され得る。
【選択図】図1
【解決手段】変換対象である入力光は、励起光源11から出力された励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。光ファイバ31の一端に入力された入力光および励起光が光ファイバ31を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31において発生する。その光ファイバ31で発生した変換光は、光ファイバ31の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。光ファイバ31の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整されるので、これにより波長変換器1における波長変換特性も調整され得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力される入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する波長変換器に関するものである。
波長変換器は、光ファイバ等において発現する非線形光学現象(四光波混合)を利用して、入力光の波長と異なる波長の変換光を発生するものである。所望の波長変換特性を得るためには、光ファイバに入力される励起光の波長は、光ファイバの零分散波長に応じて調整される必要がある(非特許文献1を参照)。また、このような励起光の波長が可変である励起光源として用いられ得る波長可変光源が知られている(非特許文献2を参照)。
一方、光ファイバの零分散波長を調整することで同等の効果を目指す試みがなされている。例えば非特許文献3では、高非線形ファイバを引っ張ることにより、ファイバの零分散波長をシフトさせることが可能であることが示されている。非特許文献3では、ファイバに張力を付与する具体的な方法について明らかにされておらず、特に付与するべき張力を繰り返し変化させる方法については検討されていない。
M. Onishi, et al., Proc. 23th Eur. Conf. on Opt. Comm., vol.2,p.115, 1997. K. Inoue, et al., IEEE Photonics Technology Letters, vol.6, no.12,pp.1451-1453, 1994. M. Takahashi et al.: Proc. 32nd ECOC 2006Th.1.5.1. T. Okuno, et al.:IEEE J. Selected Topics in Quantum Electron. Vol. 5 (1999) 1385. T. Okuno, et al.: Electron. Lett. vol. 39 (2003) 972.
M. Onishi, et al., Proc. 23th Eur. Conf. on Opt. Comm., vol.2,p.115, 1997. K. Inoue, et al., IEEE Photonics Technology Letters, vol.6, no.12,pp.1451-1453, 1994. M. Takahashi et al.: Proc. 32nd ECOC 2006Th.1.5.1. T. Okuno, et al.:IEEE J. Selected Topics in Quantum Electron. Vol. 5 (1999) 1385. T. Okuno, et al.: Electron. Lett. vol. 39 (2003) 972.
しかしながら、波長可変光源を用いた波長変換器は、構成が複雑であり価格が高い。本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、簡易かつ安価な構成とすることができる波長変換器を提供することを目的とする。
本発明に係る波長変換器は、入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する波長変換器であって、(1) 励起光を出力する励起光源と、(2) 入力光と励起光とを合波して出力する光合波部と、(3)光合波部により合波されて出力された入力光および励起光を入力して導波し、その導波の間に生じる非線形光学現象によって変換光を発生する一または複数のコイル状に巻かれた光ファイバと、(4) 光ファイバの温度、応力、または張力を調整することにより光ファイバの零分散波長を調整する零分散波長調整手段と、を備えることを特徴とする。
この波長変換器では、変換対象である入力光は、励起光源から出力された励起光とともに、光合波部により合波されて光ファイバの一端に入力される。光ファイバの一端に入力された入力光および励起光が光ファイバを導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバにおいて発生する。その光ファイバで発生した変換光は、光ファイバの他端から出力される。このとき、光ファイバの零分散波長が零分散波長調整手段により調整されるので、これにより波長変換器における波長変換特性も調整され得る。
本発明に係る波長変換器は、光ファイバが高非線形性光ファイバ(非線形係数γが10 W-1km-1以上の光ファイバ、たとえば非特許文献4、非特許文献5に記載の光ファイバ)であるのが好適である。この場合には、波長変換効率が高く、光ファイバを短尺化することができる。それ故、偏波モード分散、誘導ブリルアン散乱および分散特性長手変動が低減される。
本発明に係る波長変換器では、零分散波長調整手段は、光ファイバの温度を調整することにより光ファイバの零分散波長を調整するのが好適であり、光ファイバの応力を調整することにより光ファイバの零分散波長を調整するのが好適であり、また、光ファイバの張力を調整することにより光ファイバの零分散波長を調整するのが好適である。また、零分散波長調整手段が光ファイバの温度を調整する場合には、その温度調整範囲は40℃以上であるのが好適であり、この場合には、波長変換器における波長変換特性の調整量を充分なものとすることができる。特に、入力パワーが高くなると、四光波混合の位相整合が長波長側にシフトすることが知られており(非特許文献6を参照)、入力パワーに応じてゼロ分散波長を制御する必要が生じる場合もある。この場合にも、本発明により、入力パワーの増減に対し、波長を変化させることなく変換帯域を制御または保持するなど、柔軟に対応することが可能となる。
本発明に係る波長変換器は、(a) 光ファイバの状態を検出する検出部と、(b) 検出部による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段による光ファイバの零分散波長調整を制御する制御部と、を更に備えるのが好適である。この場合には、光ファイバの状態が検出部により検出部され、この検出部による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段による光ファイバの零分散波長調整が制御部により制御される。このようにすることにより、波長変換器における波長変換特性は、調整され得るだけでなく、所望特性に安定に維持される。
本発明に係る波長変換器は、特性の異なる複数のファイバをそれぞれコイル状にした構成、もしくは特性が同じファイバを複数のコイル状にした構成を有し、それらのコイルを一括もしくは独立して制御可能であると望ましい。複数のコイルが縦続に接続されることで、トータルとしての波長変換特性を制御する自由度を増すことが可能となる。
零分散波長調整手段において、温度や張力、応力の付与部分が、場所によって独立に制御できるようになっていることが望ましい。このことにより、零分散波長調整手段によって調整される光ファイバの零分散波長が、一つのコイル状の中でほぼ一定とすることが出来る。また、独立に制御しなくても、各零分散波長に応じて零分散波長を長手方向に一定とするようにあらかじめ設計された条件を制御系に与えておくことにより、簡単な構成での実現が可能となる。他にも、コイル状にする光ファイバの外径やコア径、残留応力特性などをあらかじめ長手に変化させたファイバを活用することにより、例えば1箇所の制御など、単純な零分散波長調整手段においてもコイル中でほぼ一定の零分散波長を保持することが可能となる。
本発明に係る波長変換器は簡易かつ安価な構成とすることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず、本発明に係る波長変換器の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る波長変換器1の構成図である。この図に示される波長変換器1は、励起光源11、光合波部21、光ファイバ31、光分岐部41、波長選択部51、零分散波長調整手段61、検出部71および制御部72を備え、入力される入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する。
励起光源11は、励起光を出力する。光合波部21は、変換対象である入力光を入力するとともに、励起光源11から出力された励起光をも入力して、これら入力光と励起光とを合波して出力する。光ファイバ31は、光合波部21により合波されて出力された入力光および励起光を一端に入力して導波し、その導波の間に生じる非線形光学現象(四光波混合)によって変換光を発生して、その変換光を他端から出力する。光ファイバ31は、励起光波長の近傍に零分散波長を有する。なお、光ファイバ31の他端から出力される光には、変換光に加えて、入力光と同じ波長の光および励起光が含まれる。
光ファイバ31は、高非線形性光ファイバであるのが好適である。この場合には、波長変換効率が高く、光ファイバ31を短尺化することができる。それ故、偏波モード分散、誘導ブリルアン散乱および分散特性長手変動が低減される。また、光ファイバ31は、コイル状に巻かれた状態であるのが好適である。この場合には、小型化可能であり、取扱が容易である。
光分岐部41は、光ファイバ31から出力された光の殆どを波長選択部51へ出力するとともに、一部を分岐して検出部71へ出力する。波長選択部51は、光分岐部41から出力されて到達した光を入力し、その入力した光のうち変換光を選択的に出力する。波長選択部51は、例えば光フィルタや光分波器等である。
零分散波長調整手段61は、光ファイバ31の零分散波長を調整するものである。零分散波長調整手段61は、光ファイバ31の温度を調整することにより光ファイバ31の零分散波長を調整してもよいし、光ファイバ31の応力を調整することにより光ファイバ31の零分散波長を調整してもよいし、また、光ファイバ31の張力を調整することにより光ファイバ31の零分散波長を調整してもよい。零分散波長調整手段61が光ファイバ31の温度を調整する場合には、その温度調整範囲は40℃以上であるのが好適であり、この場合には、光ファイバ31の零分散波長の調整量を充分なものとすることができ、ひいては、波長変換器1における波長変換特性の調整量を充分なものとすることができる。
検出部71は、光分岐部41により分岐されて到達した光を入力して受光し、その受光結果に基づいて光ファイバ31の状態を検出する。このとき、検出部71は、受光した光のパワーもしくはスペクトル、または、受光した光のうちの変換光のパワーに基づいて、光ファイバ31の状態を検出する。制御部72は、検出部71による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段61による光ファイバ31の零分散波長調整を制御する。
この波長変換器1は以下のように動作する。変換対象である入力光は、励起光源11から出力された励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。光ファイバ31の一端に入力された入力光および励起光が光ファイバ31を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31において発生する。その光ファイバ31で発生した変換光は、光ファイバ31の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。
このとき、光ファイバ31の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整されるので、これにより波長変換器1における波長変換特性も調整され得る。また、光ファイバ31の状態が検出部71により検出され、検出部71による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段61による光ファイバ31の零分散波長調整が制御部72により制御される。このように、本実施形態に係る波長変換器1は簡易かつ安価な構成とすることができる。
ここで、励起光の波長を1549.4nmとし、また、光ファイバ31として以下の諸元を有する高非線形性光ファイバを想定する。光ファイバ31は、励起光波長において、室温付近での温度Tによる零分散波長λ0の微係数(dλ0/dT)の値が0.02nm/℃であり、波長分散が0.024ps/nm/kmであり、分散スロープが0.03ps/nm2/kmであり、伝送損失が0.5dB/kmであり、長さが1kmであり、非線形係数γが20W−1km−1である。また、光ファイバ31の分散スロープの波長依存性および零分散波長は、長手方向に一様であるとする。
この光ファイバ31は、温度Tによる零分散波長λ0の微係数(dλ0/dT)の値が0.02nm/℃であるから、40℃の温度変化により、零分散波長が0.8nmだけ変化する。図2は、第1実施形態に係る波長変換器1に含まれる光ファイバ31の波長分散特性を示す図である。この図は、或る温度T0における波長分散特性(ケース1)、および、温度(T0+40℃)における波長分散特性(ケース2)を示す。ケース1では零分散波長は1549.8nmであり、ケース2では零分散波長は1550.6nmである。
図3は、第1実施形態に係る波長変換器1における波長変換効率特性を示す図である。この図で、横軸のΔλは、入力光波長と励起光波長との差である。縦軸の波長変換効率ηは、入力光波長と励起光波長とが互いに一致する場合の波長変換効率で規格化されている。この図に示されるように、波長変換帯域幅は、ケース1では49.2nmであり、ケース2では23.6nmである。
次に、図4〜図7を用いて、第1実施形態に係る波長変換器1に含まれる零分散波長調整手段61の具体的構成について説明する。これらの図に示された構成では、光ファイバ31は、ボビン33の胴部の周囲にコイル状に巻かれている。
図4に示される零分散波長調整手段61としての電圧印加部61Aは、ボビン33に電圧を印加して電流を流し、これによりボビン33を加熱するとともに、光ファイバ31をも加熱して、光ファイバ31の零分散波長を調整する。なお、零分散波長調整手段61としてのヒータやペルチエ素子が、ボビン33や光ファイバ31に配置されていて、これにより光ファイバ31の零分散波長を調整してもよい。
図5に示される零分散波長調整手段61としての電圧印加部61Bは、ボビン33の胴部に電圧を印加して電流を流し、これによりボビン33の胴部を熱膨張させるとともに、光ファイバ31の応力を変化させて、光ファイバ31の零分散波長を調整する。
図6に示される零分散波長調整手段61としての伸縮部材61Cは、ボビン33の胴部の内側に挿入される円柱形状のものであり、ピエゾ素子等により径方向に伸縮自在である。この伸縮部材61Cは、径方向の伸縮により、光ファイバ31の応力を変化させて、光ファイバ31の零分散波長を調整する。また、ボビンの胴部がピエゾ素子そのものであってもよい。
図7に示される零分散波長調整手段61としての張力付与部61Dは、光ファイバ31の両端を把持して移動自在であり、光ファイバ31に張力を付与することで、光ファイバ31の零分散波長を調整する。なお、ボビン33が回転することで、光ファイバ31に張力を付与して、光ファイバ31の零分散波長を調整してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る波長変換器の第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る波長変換器2の構成図である。この図に示される波長変換器2は、励起光源11、光合波部21、光ファイバ31,32、光分岐部41、波長選択部51、零分散波長調整手段61,62、検出部71および制御部72を備え、入力される入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する。
図1に示された第1実施形態に係る波長変換器1の構成と比較すると、この図8に示される第2実施形態に係る波長変換器2は、波長変換媒体として2本の光ファイバ31,32を備える点で相違し、また、2本の光ファイバ31,32それぞれに対して個別に零分散波長調整手段61,62を備える点で相違する。
光ファイバ31,32それぞれは、第1実施形態における光ファイバ31と同様のものである。光ファイバ31,32は、同一種類のものであってもよいし、異なる種類のものであってもよい。零分散波長調整手段61,62それぞれは、第1実施形態における零分散波長調整手段61と同様のものである。零分散波長調整手段61は、光ファイバ31の零分散波長を調整する。零分散波長調整手段62は、光ファイバ32の零分散波長を調整する。
この波長変換器2は以下のように動作する。変換対象である入力光は、励起光源11から出力された励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。光ファイバ31の一端に入力された入力光および励起光が光ファイバ31,32を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31,32において発生する。その光ファイバ31,32で発生した変換光は、光ファイバ32の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。
このとき、光ファイバ31の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整され、また、光ファイバ32の零分散波長が零分散波長調整手段62により調整されるので、これにより波長変換器2における波長変換特性も調整され得る。また、光ファイバ31,32の状態が検出部71により検出され、検出部71による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段61,62による光ファイバ31,32の零分散波長調整が制御部72により制御される。このように、本実施形態に係る波長変換器2は簡易かつ安価な構成とすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る波長変換器の第3実施形態について説明する。図9は、第3実施形態に係る波長変換器3の構成図である。この図に示される波長変換器3は、励起光源11、光分岐部12、光合波部21,22、光ファイバ31,32、光分岐部41、波長選択部51、零分散波長調整手段61,62、検出部71および制御部72を備え、入力される入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する。
図8に示された第2実施形態に係る波長変換器2の構成と比較すると、この図9に示される第3実施形態に係る波長変換器3は、光分岐部12および光合波部22を備えていて、光ファイバ31と光ファイバ32との間においても励起光を合波する点で相違する。
光分岐部12は、励起光源11から出力される励起光を2分岐して、その2分岐した励起光を光合波部21,22へ出力する。光合波部21は、変換対象である入力光を入力するとともに、光分岐部12から到達した励起光をも入力して、これら入力光と励起光とを合波して出力して、光ファイバ31へ入力させる。また、光合波部22は、光ファイバ31から出力された光を入力するとともに、光分岐部12から到達した励起光をも入力して、これらの光を合波して出力して、光ファイバ32へ入力させる。
この波長変換器3は以下のように動作する。変換対象である入力光は、励起光源11から出力され光分岐部12により分岐された一方の励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。また、光ファイバ31の他端から出力された光は、励起光源11から出力され光分岐部12により分岐された他方の励起光とともに、光合波部22により合波されて光ファイバ32の一端に入力される。入力光および励起光が光ファイバ31,32を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31,32において発生する。その光ファイバ31,32で発生した変換光は、光ファイバ32の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。
このとき、光ファイバ31の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整され、また、光ファイバ32の零分散波長が零分散波長調整手段62により調整されるので、これにより波長変換器3における波長変換特性も調整され得る。また、光ファイバ31,32の状態が検出部71により検出され、検出部71による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段61,62による光ファイバ31,32の零分散波長調整が制御部72により制御される。このように、本実施形態に係る波長変換器3は簡易かつ安価な構成とすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る波長変換器の第4実施形態について説明する。図10は、第4実施形態に係る波長変換器4の構成図である。この図に示される波長変換器4は、励起光源11、光合波部21、光ファイバ31,32、光分岐部41、波長選択部51、零分散波長調整手段61、検出部71および制御部72を備え、入力される入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する。
図8に示された第2実施形態に係る波長変換器2の構成と比較すると、この図10に示される第4実施形態に係る波長変換器4は、2本の光ファイバ31,32それぞれの零分散波長を共通の零分散波長調整手段61が調整する点で相違する。
この波長変換器4は以下のように動作する。変換対象である入力光は、励起光源11から出力された励起光とともに、光合波部21により合波されて光ファイバ31の一端に入力される。光ファイバ31の一端に入力された入力光および励起光が光ファイバ31,32を導波する間に、非線形光学現象が発現して、入力光の波長と異なる波長の変換光が光ファイバ31,32において発生する。その光ファイバ31,32で発生した変換光は、光ファイバ32の他端から出力され、光分岐部41および波長選択部51を経て出力される。
このとき、光ファイバ31,32の零分散波長が零分散波長調整手段61により調整されるので、これにより波長変換器4における波長変換特性も調整され得る。また、光ファイバ31,32の状態が検出部71により検出され、検出部71による検出の結果に基づいて、零分散波長調整手段61よる光ファイバ31,32の零分散波長調整が制御部72により制御される。このように、本実施形態に係る波長変換器4は簡易かつ安価な構成とすることができる。
なお、光ファイバ31,32それぞれの分散スロープが互いに等しければ、温度を変化させた場合であっても、光ファイバ31,32それぞれの零分散波長の差は一定である。
1〜4…波長変換器、11…励起光源、12…光分岐部、21,22…光合波部、31,32…光ファイバ、41…光分岐部、51…波長選択部、61,62…零分散波長調整手段、71…検出部、72…制御部。
Claims (9)
- 入力光の波長と異なる波長の変換光を発生する波長変換器であって、
励起光を出力する励起光源と、
前記入力光と前記励起光とを合波して出力する光合波部と、
前記光合波部により合波されて出力された前記入力光および前記励起光を入力して導波し、その導波の間に生じる非線形光学現象によって前記変換光を発生する一または複数のコイル状に巻かれた光ファイバと、
前記光ファイバの温度、応力、または張力を調整することにより前記光ファイバの零分散波長を調整する零分散波長調整手段と、
を備えることを特徴とする波長変換器。 - 前記光ファイバが高非線形性光ファイバであることを特徴とする請求項1記載の波長変換器。
- 前記零分散波長調整手段は、前記光ファイバの温度を調整するものであり、
前記零分散波長調整手段による前記光ファイバの温度調整範囲が40℃以上であることを特徴とする請求項1記載の波長変換器。 - 前記ゼロ分散波長調整手段は、前記一または複数のコイル状に巻かれた光ファイバの内側の胴径を変化させることにより前記光ファイバの応力を調整するものであることを特徴とする請求項1記載の波長変換器。
- 前記光ファイバの状態を検出する検出部と、
前記検出部による検出の結果に基づいて、前記零分散波長調整手段による前記光ファイバの零分散波長調整を制御する制御部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1記載の波長変換器。 - 前記光合波部により合波されて出力された前記入力光および前記励起光を入力して導波し、その導波の間に生じる非線形光学現象によって前記変換光を発生する複数のコイル状に巻かれた光ファイバと、
前記複数のコイル状に巻かれた光ファイバの温度、応力、または張力を一括または独立して調整することにより前記複数のコイル状に巻かれた光ファイバの零分散波長を調整する零分散波長調整手段と
を備えることを特徴とする請求項1記載の波長変換器。 - 前記複数のコイル状に巻かれた光ファイバは、同一種類の光ファイバであることを特徴とする請求項6記載の波長変換器。
- 前記複数のコイル状に巻かれた光ファイバは、互いに異なる種類の光ファイバであることを特徴とする請求項6記載の波長変換器。
- 前記光ファイバの温度、応力、または張力を調整することにより前記一または複数のコイル状に巻かれた光ファイバおのおのにおいて零分散波長が一定になるように調整する零分散波長調整手段を有することを特徴とする請求項1記載の波長変換器。
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