JP2017163423A - 伝送装置および波長設定方法 - Google Patents

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紀明 水口
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Abstract

【課題】演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うこと。【解決手段】制御部113は、生成部111a〜111cに含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、モニタ用の信号光の伝送装置120における受信品質のモニタを行う。また、制御部113は、モニタの結果に基づいて、各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した各波長に基づいて各信号光のうちの第1信号光および第2信号光を除く信号光の波長を決定する。そして、制御部113は、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cの制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、伝送装置および波長設定方法に関する。
従来、複数の波長の信号光を同時に用いて通信するWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)システムが知られている。また、運用開始前において特定周波数成分の強度を測定しながら広い範囲にわたって波長可変光源の波長を掃引し、最適波長を決定する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開平11−346191号公報
しかしながら、上述した従来技術では、たとえば、各信号光の波長配置の調整に時間がかかるという問題や、各信号光の波長配置の調整のための演算回路の規模が大きくなるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができる伝送装置および波長設定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、所定帯域に含まれる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置と、前記送信側の伝送装置から送信された信号光から光フィルタにより前記所定帯域の光成分を抽出し、抽出した前記光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置と、を含む伝送システムにおいて、前記送信側の伝送装置において前記各信号光を生成する複数の生成部に含まれる生成部が出力するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う伝送装置および波長設定方法が提案される。
本発明の一側面によれば、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる伝送システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかる伝送システムに適用可能なスーパーチャネル方式の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1にかかる光伝送システムの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1にかかる光送信機の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1にかかる光受信機の一例を示す図である。 図6は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリア間の間隔が狭い場合の一例を示す図である。 図7は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリアと制限帯域との間の間隔が狭い場合の一例を示す図である。 図8は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。 図9は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定の一例を示す図である。 図10は、実施の形態1にかかる伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。 図11は、実施の形態1にかかる伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定の一例を示す図である。 図12は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#3の周波数の決定の一例を示す図である。 図13は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定の一例を示す図である。 図14は、実施の形態1にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図15は、実施の形態1にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図16は、実施の形態2にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。 図17は、実施の形態2にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定の一例を示す図である。 図18は、実施の形態2にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図19は、実施の形態2にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図20は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図21は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図22は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の一例を示すフローチャート(その3)である。 図23は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の別の一例を示すフローチャート(その1)である。 図24は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の別の一例を示すフローチャート(その2)である。 図25は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の別の一例を示すフローチャート(その3)である。 図26は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の別の一例を示すフローチャート(その4)である。 図27は、実施の形態4にかかる光伝送システムの一例を示す図である。 図28は、実施の形態4にかかる光受信機の一例を示す図である。 図29は、実施の形態4にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図30は、実施の形態4にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図31は、実施の形態5にかかる光伝送システムの一例を示す図である。 図32は、実施の形態5にかかる光チャネルフィルタの透過帯域の設定の一例を示す図である。 図33は、実施の形態5にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。 図34は、実施の形態6にかかる制御回路による各サブキャリアのボーレートの設定の一例を示す図である。 図35は、実施の形態6にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。 図36は、実施の形態6にかかる制御回路による立ち上げ時のナイキストフィルタの設定の一例を示す図である。 図37は、実施の形態6にかかる制御回路による運用時のナイキストフィルタの設定の一例を示す図である。 図38は、実施の形態7にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。 図39は、実施の形態7にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。 図40は、実施の形態8にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 図41は、実施の形態8にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 図42は、実施の形態9にかかる光伝送システムにおける各サブキャリアの一例を示す図である。 図43は、実施の形態9にかかる光伝送システムにおける両端以外のサブキャリアの周波数の決定の一例を示す図(その1)である。 図44は、実施の形態9にかかる光伝送システムにおける両端以外のサブキャリアの周波数の決定の一例を示す図(その2)である。
以下に図面を参照して、本発明にかかる伝送装置および波長設定方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(実施の形態1にかかる伝送システム)
図1は、実施の形態1にかかる伝送システムの一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる伝送システム100は、伝送装置110と、伝送装置120と、を含む。伝送装置110は、所定帯域に含まれる波長(周波数)の各信号光であって、互いに異なる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置である。所定帯域は、一例としては後述のスーパーチャネル1個の帯域である。伝送装置120は、伝送装置110によって送信された信号光から光フィルタにより所定帯域の光成分を抽出し、抽出した光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置である。
伝送装置110は、たとえば、生成部111a〜111cと、送信部112と、制御部113と、を備える。生成部111a〜111cは、所定帯域に含まれる波長の各信号光であって、互いに異なる波長の各信号光を生成する複数の生成部である。生成部111a〜111cが生成する各信号光の波長は制御部113によって制御される。生成部111a〜111cは、それぞれ生成した信号光を送信部112へ出力する。
送信部112は、生成部111a〜111cから出力された各信号光を合波し、合波した信号光を伝送装置120へ送信する。生成部111a〜111cから出力された各信号光は、互いに波長が異なる各信号光であるため、送信部112によって合波することで波長多重することができる。
制御部113は、生成部111a〜111cに含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、波長を変化させた信号光の伝送装置120における受信品質のモニタを行う。モニタ用の信号光は、信号光の波長を決定するための受信品質のモニタに使用可能な信号光であって、テスト用の信号光であってもよいし、実データを含む信号光であってもよい。なお、信号光の波長の変化は、信号光の周波数の変化である。たとえば、制御部113は、生成部111aが生成する信号光の波長を変化させながら、生成部111aによって生成された信号光の伝送装置120における受信品質の検出結果を伝送装置120から受信することにより受信品質のモニタを行う。
また、制御部113は、生成部111aが生成する信号光の波長を、少なくとも2通りの波長に変化させ、少なくとも2通りの波長とした時の各受信品質の検出結果を伝送装置120から受信する。
制御部113は、受信品質のモニタ結果に基づいて、生成部111a〜111cが生成する各信号光のうちの最も長波長(低周波)の第1信号光および最も短波長(高周波)の第2信号光の各波長を決定する。なお、信号光の波長の決定は、信号光の周波数の決定である。たとえば、制御部113は、最も長波長の第1信号光として生成部111aが生成する信号光の波長Faを決定し、最も短波長の第2信号光として生成部111cが生成する信号光の波長Fcを決定する。
また、制御部113は、決定した第1信号光および第2信号光の各波長に基づく演算により、生成部111a〜111cが生成する各信号光のうちの第1信号光および第2信号光を除く信号光の波長を決定する。たとえば、制御部113は、各信号光のうちの第1信号光および第2信号光を除く信号光として、生成部111bが生成する信号光の波長Fbを、波長Fa,Fcに基づく演算により決定する。
たとえば、制御部113は、生成部111a〜111cが生成する各信号光の波長が等間隔になるように、各信号光のうちの第1信号光および第2信号光を除く信号光の波長を決定する。たとえば、制御部113は、生成部111bが生成する信号光の波長Fbを、Fb=(Fa+Fc)/2によって決定する。
そして、制御部113は、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御する。なお、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御することは、決定した各周波数の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御することである。これにより、たとえば、伝送装置110から伝送装置120へ実際のデータを信号光により送信する運用の開始時における、生成部111a〜111cの各波長を設定することができる。
伝送装置120は、光フィルタ121と、受信部122と、を備える。光フィルタ121は、伝送装置110により送信された信号光から、所定帯域の光成分を抽出し、抽出した所定帯域の光成分を受信部122へ出力する。たとえば、光フィルタ121は、所定帯域における透過率が所定帯域以外における透過率より高い波長透過特性を有する光フィルタである。一例としては、光フィルタ121は、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)素子により実現することができる。
受信部122は、光フィルタ121から出力された所定帯域の光成分に含まれる信号光を受信する。たとえば、受信部122は、光フィルタ121から出力された所定帯域の光成分に含まれる、生成部111a〜111cによって生成された各信号光を受信する。また、受信部122は、生成部111a〜111cに含まれる生成部が生成する信号光の波長が制御部113によって変化している場合に、受信した各信号光の受信品質の検出結果を制御部113へ送信する。
このように、伝送装置110は、生成部111a〜111cのいずれかの生成部が生成する信号光の波長を変化させながら、その生成部が生成する信号光の伝送装置120における受信品質のモニタを行う。また、伝送装置110は、モニタの結果に基づいて、最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した各波長に基づく演算により残りの信号光の波長を決定する。そして、伝送装置110は、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御する。
これにより、第1信号光および第2信号光の各波長に基づく簡単な演算によって、第1信号光および第2信号光以外の信号光の波長を決定することができる。このため、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができる。
また、図1に示す例では制御部113を伝送装置110に設ける構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、制御部113を伝送装置120に設ける構成としてもよい。この場合に、制御部113は、たとえば、生成部111aが生成する信号光の波長を変化させる制御信号を伝送装置110へ送信し、生成部111aが生成する信号光の受信部122における受信品質の検出結果を受信部122から取得することによりモニタを行う。また、制御部113は、決定した各波長の信号光を生成することを指示する制御信号を伝送装置110へ送信することにより、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御する。また、制御部113を、伝送装置110および伝送装置120と異なる装置に設ける構成としてもよい。
また、伝送装置110が送信側の伝送装置であり、伝送装置120が受信側の伝送装置である構成について説明したが、伝送装置110は、伝送装置120などの他の伝送装置からの信号光を受信する構成をさらに備えていてもよい。また、伝送装置120は、伝送装置110などの他の伝送装置へ信号光を送信する構成をさらに備えていてもよい。
また、伝送装置110が3個の生成部(生成部111a〜111c)を備えて3個の信号光を波長多重する構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、伝送装置110が4個以上の生成部を備えて4個以上の信号光を波長多重する構成としてもよい。この場合は、上述した各信号光のうちの第1信号光および第2信号光を除く信号光が複数の信号光になる。
(実施の形態1にかかる伝送システムに適用可能なスーパーチャネル方式)
図2は、実施の形態1にかかる伝送システムに適用可能なスーパーチャネル方式の一例を示す図である。図2において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸は光強度(Power)を示す。図2に示すスーパーチャネル210,220は、それぞれ複数の信号光を束ねたチャネルである。図2に示す例では、スーパーチャネル210には、サブキャリア211〜214が含まれている。スーパーチャネル220には、サブキャリア221〜224が含まれている。サブキャリア211〜214,221〜224は、互いに異なる周波数に配置された信号光である。
スーパーチャネル方式によれば、サブキャリア211〜214,221〜224の周波数をフレキシブルに設定することにより、周波数の帯域を効率的に使用し、従来のWDM方式と比べて伝送容量の拡大を図ることができる。
(実施の形態1にかかる光伝送システム)
図3は、実施の形態1にかかる光伝送システムの一例を示す図である。図3に示す光伝送システム300は、送信側の伝送装置310と、受信側の伝送装置320と、制御回路330と、を含む。ここでは、1個のスーパーチャネルに4個のサブキャリア(サブキャリア#1〜#4)を収容する場合について説明する。図1に示した伝送装置110は、たとえば伝送装置310により実現することができる。図1に示した伝送装置120は、たとえば伝送装置320により実現することができる。図1に示した制御部113は、たとえば制御回路330により実現することができる。
制御回路330は、伝送装置310に設けられていてもよいし、伝送装置320に設けられていてもよいし、伝送装置310,320とは異なる装置に設けられていてもよい。制御回路330が伝送装置310,320との間で行う通信には、光伝送路301などの光伝送路や、電気信号回線、無線回線など各種の伝送路を用いることができる。ここでは制御回路330が伝送装置320に設けられる場合について説明する。
伝送装置310は、光送信機311a〜311d(#1〜#4)と、光合波器312と、送信制御部313と、を備える。図1に示した生成部111a〜111cは、たとえば光送信機311a〜311dにより実現することができる。図1に示した送信部112は、たとえば光合波器312により実現することができる。
光送信機311a〜311dのそれぞれは、入力された電気信号に基づく信号光(コヒーレント光)を生成し、生成した信号光を光合波器312へ出力する。光送信機311a〜311dが生成する各信号光の周波数(波長)は、1個のスーパーチャネル分の帯域に含まれ、かつ互いに異なる周波数になるように送信制御部313によって制御される。
光送信機311a〜311dが生成する信号をそれぞれサブキャリア#1〜#4とし、サブキャリア#1〜#4によって1個のスーパーチャネルが構成される。サブキャリア#1〜#4のうち、サブキャリア#1が最も周波数が低く(波長が長く)、続いてサブキャリア#2,#3,#4の順に周波数が高い(波長が短い)。
光合波器312は、光送信機311a〜311dから出力された各信号光(サブキャリア#1〜#4)を合波する。光送信機311a〜311dから出力された各信号光(サブキャリア#1〜#4)は、上述したように互いに周波数が異なっているため、光合波器312によって合波されることにより波長多重される。光合波器312は、合波した信号光を、光伝送路301を介して伝送装置320へ送信する。光合波器312は、たとえば光カプラなどの光素子によって実現することができる。
図3に示す例では、光合波器312に1個のスーパーチャネルであるサブキャリア#1〜#4が入力される場合について説明したが、光合波器312には複数のスーパーチャネルが入力されてもよい。この場合は、光合波器312は、複数のスーパーチャネルの各サブキャリアを合波して送信する。
送信制御部313は、制御回路330からの指示に従って、光送信機311a〜311dの発光のオン/オフや、光送信機311a〜311dが生成する各信号光の周波数(波長)を制御する。また、送信制御部313は、制御回路330からの指示に従って、光送信機311a〜311dが生成する各信号光の変調方式(ボーレート)や帯域幅等を制御する機能を有していてもよい。
伝送装置320は、光チャネルフィルタ321と、光受信機322a〜322dと、を備える。図1に示した光フィルタ121は、たとえば光チャネルフィルタ321により実現することができる。図1に示した受信部122は、たとえば光受信機322a〜322dにより実現することができる。
光チャネルフィルタ321は、1個のスーパーチャネル分の帯域幅を有する光フィルタである。光チャネルフィルタ321は、伝送装置310から光伝送路301を介して送信された信号光のうちの、サブキャリア#1〜#4のスーパーチャネルの帯域(所定帯域)の信号光を抽出し、抽出した信号光を光受信機322a〜322dへ出力する。
これにより、光チャネルフィルタ321から光受信機322a〜322dのそれぞれに対してサブキャリア#1〜#4を含むスーパーチャネルが出力される。周波数透過特性321aは、光チャネルフィルタ321における、周波数に対する透過率の特性を示す。周波数透過特性321aは、サブキャリア#1〜#4を含むスーパーチャネルの帯域において高い透過率となり、それ以外の帯域において低い透過率となる特性である。
たとえば、光受信機322aは、光チャネルフィルタ321から出力されたサブキャリア#1〜#4のうちのサブキャリア#1を受信し、サブキャリア#1の受信結果(復号結果)を出力する。また、光受信機322aは、サブキャリア#1の受信品質を検出し、検出した受信品質を示す受信品質情報を制御回路330へ出力する。
同様に、光受信機322b〜322dは、光チャネルフィルタ321から出力されたサブキャリア#1〜#4のうちのそれぞれサブキャリア#2〜#4を受信し、それぞれサブキャリア#2〜#4の受信結果(復号結果)を出力する。また、光受信機322b〜322dは、それぞれサブキャリア#2〜#4の受信品質を検出し、検出した受信品質を示す受信品質情報を制御回路330へ出力する。
光受信機322a〜322dが検出する受信品質は、一例としてはBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)とすることができる。ただし、受信品質には、BERに限らず、たとえば、受信電力、Q値、クロック外れの状態、再送回数、FECの誤り訂正数、BLERなど各種の受信品質を用いることができる。FECはForward Error Correction(前方誤り訂正)の略である。BLERはBLock Error Ratio(ブロック誤り率)の略である。
ただし、光受信機322a〜322dのうちの、制御回路330が受信品質情報を取得しないサブキャリアに対応する光受信機は、受信品質の検出および受信品質情報の出力を行わなくてもよい。
制御回路330は、光受信機322a〜322dから出力された受信品質情報に基づいて、送信制御部313に対し、光送信機311a〜311dが生成する各信号光の周波数の制御を指示する制御信号を送信する。制御回路330による制御については後述する。
(実施の形態1にかかる光送信機)
図4は、実施の形態1にかかる光送信機の一例を示す図である。図3に示した光送信機311a〜311dのそれぞれは、たとえば図4に示す光送信機400により実現することができる。光送信機400は、一例としては100[Gbps]のコヒーレント方式の光送信機である。
光送信機400は、DSP410と、光変調器ドライバ420と、チューナブルLD430と、光変調器440と、を備える。DSPはDigital Signal Processor(デジタル信号プロセッサ)の略である。LDはLaser Diode(レーザダイオード)の略である。
DSP410は、入力された電気信号に基づく各種の符号化処理等の信号処理を行い、信号処理によって得られた送信信号を光変調器ドライバ420へ出力するLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)である。図4に示す例では、4チャネルの送信信号がDSP410から光変調器ドライバ420へ出力される。
光変調器ドライバ420は、DSP410から出力された送信信号に基づいて光変調器440を駆動する、光変調器440の駆動回路である。たとえば、光変調器ドライバ420は、DSP410から出力された送信信号に応じた駆動電流を生成し、生成した駆動電流を光変調器440へ出力する。図4に示す例では、4チャネルの駆動電流が光変調器ドライバ420から光変調器440へ出力される。
チューナブルLD430は、連続光を発振して光変調器440へ出力する。チューナブルLD430が発振する連続光の周波数(中心周波数)は、図3に示した送信制御部313によって制御される。
光変調器440は、チューナブルLD430から出力された連続光を、光変調器ドライバ420からの駆動電流に応じて変調する外部変調器である。光変調器440は、変調により得られた信号光(コヒーレント光)を1個のサブキャリアとして図3に示した光合波器312へ出力する。光変調器440には、一例としてはマッハツェンダ型の光変調器を用いることができる。
光変調器440から出力される信号光(サブキャリア)の周波数は、チューナブルLD430に設定された周波数と同じになる。図4に示す例では、光変調器440から出力される信号光は、一例としては、IQチャネルおよびX,Y偏波チャネルからなる4チャネルの信号光である。
(実施の形態1にかかる光受信機)
図5は、実施の形態1にかかる光受信機の一例を示す図である。図3に示した光受信機322a〜322dのそれぞれは、たとえば図5に示す光受信機500により実現することができる。光受信機500は、一例としては100[Gbps]のコヒーレント方式の光受信機である。
光受信機500は、チューナブルLD510と、ICR520と、ADC531〜534と、DSP540と、を備える。ICRはIntegrated Coherent Receiverの略である。ADCはAnalog/Digital Converter(アナログ/デジタル変換器)の略である。
チューナブルLD510は、局発光(連続光)を発振してICR520へ出力する。チューナブルLD510が発振する局発光の周波数(中心周波数)は、運用時において、光受信機500が受信するサブキャリアの周波数(中心周波数)に設定される。
ICR520は、図3に示した光チャネルフィルタ321から出力された信号光と、チューナブルLD510から出力された連続光と、を混合し、混合により得られた各光を光電変換することにより4チャネルの受信信号を得る光フロントエンドである。たとえば、ICR520は、信号光をX,Y偏波の各信号に分離し、分離した各信号について、局発光と混合することによって光強度や位相を示す複素電界を抽出する。そして、ICR520は、抽出した複素電界の実部に応じた強度の各光(IQチャネル)を光電変換する。
これにより、IQチャネルおよびX,Y偏波チャネルからなる4チャネルの受信信号を得ることができる。ICR520は、光電変換した4チャネルの受信信号をそれぞれADC531〜534へ出力する。ADC531〜534のそれぞれは、ICR520から出力された受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換した受信信号をDSP540へ出力する。
DSP540は、ADC531〜534から出力された各受信信号に対して、光伝送路301における信号品質の劣化要因となる分散や偏波等の補償や、エラー訂正等の受信処理を行うことによりサブキャリアの復号を行う。そして、DSP540は、復号により得られた電気信号を出力する。
また、DSP540においては、受信処理を行った受信信号の受信品質を検出する品質モニタ541が実現される。品質モニタ541が検出する受信品質は、上述したBERなど各種の受信品質とすることができる。品質モニタ541は、検出した受信品質を示す受信品質情報を図3に示した制御回路330へ出力する。
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリア間の間隔が狭い場合)
図6は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリア間の間隔が狭い場合の一例を示す図である。図6において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸は光強度を示す。サブキャリア610,620は、同一のスーパーチャネルに含まれ互いに隣接する各サブキャリアである。
スーパーチャネル方式では、光チャネルフィルタ321で制限される周波数帯域を効率的に使用することが求められるため、周波数のグリッドを可能な限り狭く設定することを要する。しかし、たとえば図6に示すように、サブキャリア610,620の各中心周波数の間隔が狭すぎると、サブキャリア610,620において互いに干渉を受ける干渉部分630が大きくなり、サブキャリア610,620の受信品質が劣化する。
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリアと制限帯域との間の間隔が狭い場合)
図7は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおいてサブキャリアと制限帯域との間の間隔が狭い場合の一例を示す図である。図7において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸は光強度を示す。周波数透過特性321aは、図3に示した光チャネルフィルタ321の周波数透過特性である。サブキャリア710,720は、同一のスーパーチャネルに含まれるサブキャリアのうちの周波数軸上で両端に配置された各サブキャリアである。
図7に示すように、サブキャリア710,720と周波数透過特性321aによる制限帯域との間の間隔が狭すぎると、周波数透過特性321aによる帯域制限によってサブキャリア710,720の受信品質が劣化する。減衰部分711は、サブキャリア710における周波数透過特性321aによる減衰部分を示す。減衰部分721は、サブキャリア720における周波数透過特性321aによる減衰部分を示す。
図6,図7に示したように、スーパーチャネル方式においては、サブキャリアと周波数透過特性321aとの間の間隔が狭くなり過ぎないようにしつつ、サブキャリア間の間隔が狭くなり過ぎないように各サブキャリアの中心周波数を設定することを要する。
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアの周波数のスイープ)
図8は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。図8に示すサブキャリア811は、図3に示した光送信機311aから送信されるサブキャリア#1であって、1個のスーパーチャネルに含まれるサブキャリア#1〜#4のうちの最も低周波側のサブキャリアである。
たとえば、図3に示した制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を、周波数f10から周波数f11までスイープ(変化)させることを、伝送装置310の送信制御部313に対して指示する。周波数f10から周波数f11までの周波数は、たとえばサブキャリア#1の周波数の候補として予め設定された周波数である。
周波数f10は、周波数透過特性321aの帯域の低周波側の端部より十分に高周波寄りの周波数であり、たとえば図7に示したような周波数透過特性321aによるサブキャリア#1の劣化が十分に小さい周波数である。周波数f11は、周波数f10より十分に低周波側の周波数であり、たとえば図7に示したような周波数透過特性321aによるサブキャリア#1の劣化が大きい周波数である。
周波数f10,f11は、たとえば周波数f10,f11の間の周波数f12において光送信機311a(#1)の周波数が最適になるように、十分な間隔を有するように設定される。光送信機311a(#1)の周波数が最適になる周波数f12は、たとえばサブキャリア811(#1)の受信品質が所定品質となる周波数である。
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定)
図9は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定の一例を示す図である。図9において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸はサブキャリアの受信品質の一例としてBERを示す。高いBERほど低い(悪い)受信品質であり、低いBERほど高い(良い)受信品質であることを示す。
BER検出結果910は、図8に示したように光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11までスイープさせた場合における、図3に示した光受信機322a(#1)によるサブキャリア811(#1)のBERの検出結果である。BER検出結果910に示すように、光チャネルフィルタ321の帯域の低周波側の端部に最も近いサブキャリア811(#1)は、低周波側になるほど光チャネルフィルタ321の低周波側の帯域制限によって受信品質が劣化してBERが高くなる。
制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11までスイープさせながら、光受信機322aから出力される受信品質情報に基づいてサブキャリア811(#1)のBERをモニタする。そして、制御回路330は、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Aとなる、光送信機311a(#1)の周波数f12を特定する。所定値Aは、たとえば伝送システム100において許容される最大のBERである。ただし、所定値Aは、これに限らず、たとえば伝送システム100において許容される最大のBERより低いBERであってもよい。制御回路330は、特定した周波数f12を、光送信機311a(#1)の周波数として決定する。
制御回路330が光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11までスイープさせる場合について説明したが、スイープの方法はこれに限らない。たとえば、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f10までスイープさせてもよい。この場合も、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Aとなる周波数f12を特定することができる。
また、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から低周波側にスイープさせ、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Aになった時点でスイープを停止させてもよい。または、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から高周波側にスイープさせ、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Aになった時点でスイープを停止させてもよい。これにより、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Aとなる周波数f12を特定しつつ、スイープにかかる時間を短縮することができる。
また、周波数のスイープは、周波数を連続的(線形または非線形)に変化させてもよいし、周波数を段階的に変化させてもよい。たとえば周波数を連続的に変化させる場合は、BERが所定値Aになった時点の周波数は、そのBERが算出された期間における周波数の平均値や中央値とすることができる。
また、低周波側のサブキャリア#1の周波数を決定し、その後に高周波側のサブキャリア#4の周波数を決定する構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、高周波側のサブキャリア#4の周波数を決定し、その後に低周波側のサブキャリア#1の周波数を決定する構成としてもよい。
(実施の形態1にかかる伝送システムにおける高周波側のサブキャリアの周波数のスイープ)
図10は、実施の形態1にかかる伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。図10に示すサブキャリア1011は、図3に示した光送信機311dから送信されるサブキャリア#4であって、1個のスーパーチャネルに含まれるサブキャリア#1〜#4のうちの最も高周波側のサブキャリアである。
たとえば、図3に示した制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数を、周波数f40から周波数f41までスイープ(変化)させることを、伝送装置310の送信制御部313に対して指示する。周波数f40から周波数f41までの周波数は、たとえばサブキャリア#4の周波数の候補として予め設定された周波数である。
周波数f40は、周波数透過特性321aの帯域の高周波側の端部より十分に低周波寄りの周波数であり、たとえば図7に示したような周波数透過特性321aによるサブキャリア#4の劣化が十分に小さい周波数である。周波数f41は、周波数f40より十分に高周波側の周波数であり、たとえば図7に示したような周波数透過特性321aによるサブキャリア#4の劣化が大きい周波数である。
周波数f40,f41は、たとえば周波数f40,f41の間の周波数f42において光送信機311d(#4)の周波数が最適になるように設定される。光送信機311d(#4)の周波数が最適になる周波数f42は、たとえばサブキャリア1011(#4)の受信品質が所定品質となる周波数である。
(実施の形態1にかかる伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定)
図11は、実施の形態1にかかる伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定の一例を示す図である。図11において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸はサブキャリアの受信品質の一例としてBERを示す。高いBERほど低い(悪い)受信品質であり、低いBERほど高い(良い)受信品質であることを示す。
BER検出結果1110は、図10に示したように光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40から周波数f41までスイープさせた場合における、図3に示した光受信機322dによるサブキャリア1011(#4)のBERの検出結果である。BER検出結果1110に示すように、光チャネルフィルタ321の帯域の高周波側の端部に最も近いサブキャリア1011(#4)は、高周波側になるほど光チャネルフィルタ321の帯域制限によって受信品質が劣化してBERが高くなる。
制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40から周波数f41までスイープさせながら、光受信機322dから出力される受信品質情報に基づいてサブキャリア1011(#4)のBERをモニタする。そして、制御回路330は、サブキャリア1011(#4)のBERが所定値Bとなる、光送信機311d(#4)の周波数f42を特定する。所定値Bは、たとえば伝送システム100において許容される最大のBERである。ただし、所定値Bは、これに限らず、たとえば伝送システム100において許容される最大のBERより低いBERであってもよい。また、所定値Bは、所定値Aと同じ値であってもよいし、所定値Aと異なる値であってもよい。制御回路330は、特定した周波数f42を、光送信機311d(#4)の周波数として決定する。
制御回路330が光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40から周波数f41までスイープさせる場合について説明したが、スイープの方法はこれに限らない。たとえば、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f41から周波数f40までスイープさせてもよい。この場合も、サブキャリア1011(#4)のBERが所定値Bとなる周波数f42を特定することができる。
また、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40から高周波側にスイープさせ、サブキャリア1011(#4)のBERが所定値Bになった時点でスイープを停止させてもよい。または、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f41から低周波側にスイープさせ、サブキャリア1011(#4)のBERが所定値Bになった時点でスイープを停止させてもよい。これにより、サブキャリア1011(#4)のBERが所定値Bとなる周波数f42を特定しつつ、スイープにかかる時間を短縮することができる。
図8〜図11に示したサブキャリア811,1011(#1,#4)の周波数のスイープにより、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数f12と、光送信機311d(#4)の周波数f42と、を決定することができる。
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#3の周波数の決定)
図12は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#3の周波数の決定の一例を示す図である。図12において、図8,図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図12に示すサブキャリア1211は、図3に示したサブキャリア#2であって、1個のスーパーチャネルに含まれるサブキャリア#1〜#4のうちの2番目に周波数が低いサブキャリアである。
制御回路330は、たとえば、決定したサブキャリア811,1011(#1,#4)の周波数f12,f42の間に、残りのサブキャリア#2,#3の周波数を等間隔で配置する。たとえば、制御回路330は、サブキャリア1211(#2)の周波数f22を下記(1)式によって決定する。
f22=f12+((f42−f12)/3) …(1)
(実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定)
図13は、実施の形態1にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#4の周波数の決定の一例を示す図である。図13において、図8,図10,図12に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示すサブキャリア1311は、図3に示したサブキャリア#3であって、1個のスーパーチャネルに含まれるサブキャリア#1〜#4のうちの3番目に周波数が低いサブキャリアである。
たとえば、制御回路330は、サブキャリア1311(#3)の周波数f32を下記(2)式によって決定する。
f32=f12+2×((f42−f12)/3) …(2)
図12,図13に示したように、制御回路330は、スイープにより決定したサブキャリア811,1011の周波数f12,f42に基づく演算により、サブキャリア1211,1311の周波数f22,f32を決定することができる。これにより、1個のスーパーチャネルに含まれるサブキャリア811,1211,1311,1011(#1〜#4)の周波数f12,f22,f32,f42を決定することができる。
このように、制御回路330は、スーパーチャネル内のサブキャリアのうち、周波数透過特性321aの帯域内の両端のサブキャリア#1,#4を除くサブキャリア#2,#3については簡単な演算により起動時の立上げ周波数を設定することができる。これにより、両端のサブキャリア#1,#4の周波数透過特性321aの帯域制限による受信品質の劣化を抑えつつ、サブキャリア#1〜#4の間の干渉による受信品質の劣化を抑えることができるサブキャリア#1〜#4の周波数が短時間で得られる。
(実施の形態1にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図14および図15は、実施の形態1にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時に、たとえば図14,図15に示す各ステップを実行する。
たとえば、初期状態として、それぞれサブキャリア#1〜#4に対応する光送信機311a〜311d(#1〜#4)は未発光状態であるとする。また、制御回路330から送信制御部313へ制御信号を送信することにより光送信機311a〜311d(#1〜#4)の発光および周波数のスイープが可能である。また、それぞれサブキャリア#1〜#4に対応する光受信機322a〜322d(#1〜#4)は、それぞれサブキャリア#1〜#4を受信可能な状態である。
まず、図14に示すように、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数f10での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1401)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10に設定して光送信機311a(#1)を発光させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数f11(低周波側)へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1402)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS1403)。つぎに、制御回路330は、ステップS1403によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質が所定値Aであるか否かを判断する(ステップS1404)。受信品質が所定値Aでない場合(ステップS1404:No)は、制御回路330は、ステップS1403へ戻る。
ステップS1404において、受信品質が所定値Aである場合(ステップS1404:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f12を記憶する(ステップS1405)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が所定値Aとなる光送信機311a(#1)の周波数f12を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1406)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS1405によって記憶した周波数f12での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1407)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12に設定する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数f40での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1408)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40に設定して光送信機311d(#4)を発光させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数f41(高周波側)へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1409)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f40から周波数f41へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS1410)。つぎに、制御回路330は、ステップS1410によって取得した受信品質情報が示す光受信機322d(#4)の受信品質が所定値Bであるか否かを判断する(ステップS1411)。受信品質が所定値Bでない場合(ステップS1411:No)は、制御回路330は、ステップS1410へ戻る。
ステップS1411において、受信品質が所定値Bである場合(ステップS1411:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311d(#4)の周波数f42を記憶する(ステップS1412)。これにより、光受信機322d(#4)の受信品質が所定値Bとなる光送信機311d(#4)の周波数f42を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1413)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS1412によって記憶した周波数f42での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1414)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42に設定する。
つぎに、図15に示すように、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数として、上記(1)式のf22=f12+((f42−f12)/3)を算出する(ステップS1415)。また、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数として、上記(2)式のf32=f12+2×((f42−f12)/3)を算出する(ステップS1416)。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の、ステップS1415によって算出した周波数f22での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1417)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f32に設定する。
また、制御回路330は、光送信機311c(#3)の、ステップS1416によって算出した周波数f32での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1418)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f32に設定する。
つぎに、制御回路330は、伝送装置310から伝送装置320へ、ユーザデータに基づく信号光を送信する運用を開始する制御を行い(ステップS1419)、運用開始時の一連の処理を終了する。
(1個のスーパーチャネルにn個のサブキャリアを収容する場合)
1個のスーパーチャネルに4個のサブキャリア(サブキャリア#1〜#4)を収容する場合について説明したが、1個のスーパーチャネルにはたとえば3個以上の任意の数のサブキャリアを収容することができる。
ここで、1個のスーパーチャネルにn個(nは3以上の自然数)のサブキャリア(サブキャリア#1〜#n)を収容する場合について説明する。この場合に、図3に示した伝送装置310は、1個のスーパーチャネルに対応する光送信機としてn個の光送信機(#1〜#n)を備える。また、図3に示した伝送装置320は、1個のスーパーチャネルに対応する光受信機としてn個の光受信機(#1〜#n)を備える。
たとえば、初期状態として、光送信機(#1〜#n)は未発光状態であり、制御回路330から送信制御部313へ制御信号を送信することにより光送信機(#1〜#n)の発光および周波数のスイープが可能である。また、光受信機(#1〜#n)は、それぞれサブキャリア#1〜#nを受信可能な状態である。
まず、制御回路330は、光送信機(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11(低周波側)へスイープさせ、光受信機(#1)の受信品質が所定値Aとなる光送信機(#1)の周波数f12を得る。また、制御回路330は、光送信機(#n)の周波数を周波数fn0から周波数fn1(高周波側)へスイープさせ、光受信機(#n)の受信品質が所定値Bとなる光送信機(#n)の周波数fn2を得る。
つぎに、制御回路330は、光送信機(#2〜#n−1)の周波数として、下記(3)式のf22,f32,f42,…,f(n−2)2,f(n−1)2を算出する。
f22=f12+((fn2−f12)/(n−1))
f32=f12+2×((fn2−f12)/(n−1))
f42=f12+3×((fn2−f12)/(n−1))

f(n−2)2=f12+(n−2)×((fn2−f12)/(n−1))
f(n−1)2=f12+(n−1)×((fn2−f12)/(n−1))…(3)
これにより、光送信機(#1〜#n)の周波数f12〜fn2を決定することができる。制御回路330は、決定した周波数f12〜fn2をそれぞれ光送信機(#1〜#n)に設定することを送信制御部313に指示する。
このように、実施の形態1にかかる伝送システム100によれば、生成部111a〜111cのいずれかの生成部が生成する信号光の波長を変化させながら、その生成部が生成する信号光の伝送装置120における受信品質のモニタを行うことができる。また、モニタの結果に基づいて、最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した各波長に基づく演算により残りの信号光の波長を決定し、決定した各波長の信号光を生成するように生成部111a〜111cを制御できる。
これにより、第1信号光および第2信号光の各波長に基づく簡単な演算によって、第1信号光および第2信号光以外の信号光の波長を決定することができる。このため、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態2について、実施の形態1と異なる部分について説明する。実施の形態1においては、両端のサブキャリア#1,#4の周波数を決定するための周波数のスイープをそれぞれ光送信機311a,311d(#1,#4)により行う構成について説明した。これに対して、実施の形態2においては、たとえば、両端のサブキャリア#1,#4の周波数を決定するためのモニタ用の信号光の周波数のスイープを光送信機311a〜311dのうちの任意の光送信機により行う構成について説明する。
(実施の形態2にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアの周波数のスイープ)
図16は、実施の形態2にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。図16において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。たとえば、制御回路330は、図8に示したように光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11までスイープさせた後に、図16に示すように光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f41までスイープさせてもよい。
(実施の形態2にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定)
図17は、実施の形態2にかかる光伝送システムにおけるサブキャリア#1の周波数の決定の一例を示す図である。図17において、図11に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示す例では、所定値A=所定値Bであるとする。BER検出結果1710は、図16に示したように光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f41までスイープさせた場合における、図3に示した光受信機322aによるサブキャリア811(#1)のBERの検出結果である。
制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f41までスイープさせながら、光受信機322aから出力される受信品質情報に基づいてサブキャリア811(#1)のBERをモニタする。そして、制御回路330は、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Bとなる、光送信機311a(#1)の周波数f42を特定し、特定した周波数f42を、光送信機311a(#1)の周波数(中心周波数)として決定する。
制御回路330が光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f41までスイープさせる場合について説明したが、スイープの方法はこれに限らない。たとえば、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を図10に示した周波数f40から周波数f41まで、または周波数f41から周波数f40までスイープさせてもよい。この場合も、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Bとなる周波数f42を特定することができる。
また、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11または周波数f40から高周波側にスイープさせ、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Bになった時点でスイープを停止させてもよい。または、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f41から低周波側にスイープさせ、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Bになった時点でスイープを停止させてもよい。これにより、サブキャリア811(#1)のBERが所定値Bとなる周波数f42を特定しつつ、スイープにかかる時間を短縮することができる。
(実施の形態2にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図18および図19は、実施の形態2にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態1にかかる制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時に、たとえば図18,図19に示す各ステップを実行する。図18に示すステップS1801〜S1806は、図14に示したステップS1401〜S1406と同様である。
ステップS1806のつぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数f41(高周波側)へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1807)。これにより、送信制御部313が光送信機311a(#1)の周波数を周波数f11から周波数f41へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS1808)。つぎに、制御回路330は、ステップS1808によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質が所定値Bであるか否かを判断する(ステップS1809)。受信品質が所定値Bでない場合(ステップS1809:No)は、制御回路330は、ステップS1808へ戻る。
ステップS1809において、受信品質が所定値Bである場合(ステップS1809:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f42を記憶する(ステップS1810)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が所定値Bとなる光送信機311a(#1)の周波数f42を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1811)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS1805によって記憶した周波数f12での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1812)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12に設定する。
また、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS1810によって記憶した周波数f42での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS1813)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42に設定する。
つぎに、制御回路330は、図19に示すステップS1814へ移行する。図19に示すステップS1814〜S1818は、たとえば図15に示したステップS1415〜S1419と同様である。
図16〜図19に示したように、光送信機311d(#4)の周波数を決定するために周波数をスイープさせる光送信機は、光送信機311d(#4)に限らず光送信機311a(#1)であってもよい。同様に、光送信機311d(#4)の周波数を決定するために周波数をスイープさせる光送信機は、光送信機311b,c(#2,#3)であってもよい。また、光送信機311a(#1)の周波数を決定するために周波数をスイープさせる光送信機は、光送信機311a(#1)に限らず光送信機311b〜311d(#2〜#4)であってもよい。
すなわち、光送信機311a,311d(#1,#4)の周波数を決定するために周波数をスイープさせる光送信機は、それぞれ光送信機311a〜311d(#1〜#4)のうちの任意の光送信機とすることができる。
このように、実施の形態2にかかる伝送システム100によれば、両端のサブキャリア#1,#4の周波数を決定するための周波数のスイープを生成部111a〜111cのうちの任意の光送信機により行うことができる。また、実施の形態1にかかる伝送システム100と同様に、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3について、実施の形態1,2と異なる部分について説明する。たとえば、実施の形態1,2において起動時にサブキャリアを立ち上げる方法について説明したが、受信側における受信品質は、各装置の劣化や伝送路の状態によって変動する場合がある。これに対して、実施の形態3においては、たとえば、サブキャリアを立ち上げた後の運用状態において、各サブキャリアの周波数を制御する方法について説明する。
(実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理)
図20〜図22は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態3にかかる制御回路330は、たとえば図14,図15に示した処理によって光伝送システム300における運用を開始した後に、たとえば図20〜図22に示す各ステップを実行する。図20〜図22においては、両端のサブキャリア#1,#4の周波数を固定し、サブキャリア#1,#4の間に配置されたサブキャリア#2,#3の周波数を制御する場合について説明する。
まず、図20に示すように、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質C1を、サブキャリア#2の品質閾値#2として設定する(ステップS2001)。また、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質D1を、サブキャリア#3の品質閾値#3として設定する(ステップS2002)。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数の再設定処理を行う。すなわち、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2003)。ステップS2003によって取得された受信品質情報が示す受信品質をC2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2003によって取得した受信品質情報が示す受信品質C2が、現在の品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2004)。
ステップS2004において、受信品質C2が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2004:Yes)は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数の再設定は行わずにステップS2018へ移行する。受信品質C2が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2004:No)は、制御回路330は、受信品質C2が現在の品質閾値#2より低いか否かを判断する(ステップS2005)。
ステップS2005において、受信品質C2が品質閾値#2より低い場合(ステップS2005:Yes)は、光受信機322b(#2)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2006)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2007)。つぎに、制御回路330は、ステップS2007によって取得した受信品質情報が示す光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2008)。受信品質が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2008:No)は、制御回路330は、ステップS2007へ戻る。
ステップS2008において、受信品質が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2008:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311b(#2)の周波数f22c1を記憶する(ステップS2009)。これにより、光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2となる光送信機311b(#2)の周波数f22c1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2010)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の、ステップS2009によって記憶した周波数f22c1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2011)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f22c1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2018へ移行する。
ステップS2005において、受信品質C2が品質閾値#2より高い場合(ステップS2005:No)は、光受信機322b(#2)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2012)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2013)。つぎに、制御回路330は、ステップS2013によって取得した受信品質情報が示す光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2014)。受信品質が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2014:No)は、制御回路330は、ステップS2013へ戻る。
ステップS2014において、受信品質が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2014:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311b(#2)の周波数f22c1を記憶する(ステップS2015)。これにより、光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2となる光送信機311b(#2)の周波数f22c1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2016)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の、ステップS2015によって記憶した周波数f22c1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2017)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f22c1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2018へ移行する。
つぎに、図21に示すように、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数の再設定処理を行う。すなわち、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2018)。ステップS2018によって取得された受信品質情報が示す受信品質をD2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2018によって取得した受信品質情報が示す受信品質D2が、現在の品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2019)。
ステップS2019において、受信品質D2が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2019:Yes)は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数の再設定は行わずにステップS2033へ移行する。受信品質D2が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2019:No)は、制御回路330は、受信品質D2が、現在の品質閾値#3より低いか否かを判断する(ステップS2020)。
ステップS2020において、受信品質D2が品質閾値#3より低い場合(ステップS2020:Yes)は、光受信機322c(#3)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2021)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2022)。つぎに、制御回路330は、ステップS2022によって取得した受信品質情報が示す光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2023)。受信品質が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2023:No)は、制御回路330は、ステップS2022へ戻る。
ステップS2023において、受信品質が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2023:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311c(#3)の周波数f32d1を記憶する(ステップS2024)。これにより、光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3となる光送信機311c(#3)の周波数f32d1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2025)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の、ステップS2024によって記憶した周波数f32d1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2026)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を周波数f32d1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2033へ移行する。
ステップS2020において、受信品質D2が品質閾値#3より高い場合(ステップS2020:No)は、光受信機322c(#3)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2027)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2028)。つぎに、制御回路330は、ステップS2028によって取得した受信品質情報が示す光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2029)。受信品質が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2029:No)は、制御回路330は、ステップS2028へ戻る。
ステップS2029において、受信品質が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2029:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311c(#3)の周波数f32d1を記憶する(ステップS2030)。これにより、光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3となる光送信機311c(#3)の周波数f32d1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2031)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の、ステップS2030によって記憶した周波数f32d1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2032)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を周波数f32d1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2033へ移行する。
つぎに、図22に示すように、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2033)。ステップS2033によって取得された受信品質情報が示す受信品質をC3とする。また、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2034)。ステップS2034によって取得された受信品質情報が示す受信品質をD3とする。
つぎに、制御回路330は、Z1=品質閾値#2+品質閾値#3およびZ3=C3+D3を算出する(ステップS2035)。Z1は、光受信機322b,322c(#2,#3)の基準となるトータルの受信品質である。Z3は、光受信機322b,322c(#2,#3)の現在のトータルの受信品質である。
つぎに、制御回路330は、ステップS2035によって算出したZ1とZ3とが等しいか否かを判断する(ステップS2036)。Z1とZ3とが等しい場合(ステップS2036:Yes)は、制御回路330は、品質閾値の再設定を行わず、ステップS2003へ戻る。Z1とZ3とが等しくない場合(ステップS2036:No)は、制御回路330は、Z3がZ1より低いか否かを判断する(ステップS2037)。
ステップS2037において、Z3がZ1より低い場合(ステップS2037:Yes)は、光受信機322b,322c(#2,#3)のトータルの受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光受信機322b(#2)の品質閾値#2を、現在の品質閾値#2より低いC4に設定する(ステップS2038)。また、制御回路330は、光受信機322c(#3)の品質閾値#3を、現在の品質閾値#3より低いD4に設定し(ステップS2039)、ステップS2003へ戻る。
ステップS2037において、Z3がZ1より高い場合(ステップS2037:No)は、光受信機322b,322c(#2,#3)のトータルの受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光受信機322b(#2)の品質閾値#2を、現在の品質閾値#2より高いC4に設定する(ステップS2040)。また、制御回路330は、光受信機322c(#3)の品質閾値#3を、現在の品質閾値#3より高いD4に設定し(ステップS2041)、ステップS2003へ戻る。
図23〜図26は、実施の形態3にかかる制御回路による運用中の周波数制御処理の別の一例を示すフローチャートである。実施の形態3にかかる制御回路330は、たとえば図14,図15に示した処理によって光伝送システム300における運用を開始した後に、たとえば図23〜図26に示す各ステップを実行してもよい。図23〜図26においては、サブキャリア#1〜#4の周波数を制御する場合について説明する。
まず、図23に示すように、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質A1を、サブキャリア#1の品質閾値#1として設定する(ステップS2301)。また、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質C1を、サブキャリア#2の品質閾値#2として設定する(ステップS2302)。
また、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質D1を、サブキャリア#3の品質閾値#3として設定する(ステップS2303)。また、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得し、取得した受信品質情報が示す受信品質B1を、サブキャリア#4の品質閾値#4として設定する(ステップS2304)。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数の再設定処理を行う。すなわち、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS2305)。ステップS2305によって取得された受信品質情報が示す受信品質をA2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2305によって取得した受信品質情報が示す受信品質A2が、現在の品質閾値#1と等しいか否かを判断する(ステップS2306)。
ステップS2306において、受信品質A2が品質閾値#1と等しい場合(ステップS2306:Yes)は、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数の再設定は行わずにステップS2323へ移行する。受信品質A2が品質閾値#1と等しくない場合(ステップS2306:No)は、制御回路330は、受信品質A2が、現在の品質閾値#1より低いか否かを判断する(ステップS2307)。
ステップS2307において、受信品質A2が品質閾値#1より低い場合(ステップS2307:Yes)は、光受信機322a(#1)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311a(#1)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2308)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS2309)。ステップS2309によって取得された受信品質情報が示す受信品質をA3とする。つぎに、制御回路330は、受信品質A3が品質閾値#1と等しいか否かを判断する(ステップS2310)。
ステップS2310において、受信品質A3が品質閾値#1と等しくない場合(ステップS2310:No)は、制御回路330は、ステップS2311へ移行する。すなわち、制御回路330は、ステップS2309によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質A3が受信品質A2より高いか否かを判断する(ステップS2311)。
ステップS2311において、受信品質A3が受信品質A2より高い場合(ステップS2311:Yes)は、現在のスイープによりサブキャリア#1の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、ステップS2309へ戻り、スイープを継続させる。
ステップS2311において、受信品質A3が受信品質A2より高くない場合(ステップS2311:No)は、現在のスイープによりサブキャリア#1の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2312)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。なお、ステップS2311において、受信品質A3が受信品質A2と等しい場合は、制御回路330は、ステップS2309およびステップS2312のいずれに移行してもよい。
つぎに、制御回路330は、サブキャリア#1に隣接するサブキャリア#2に対応する光送信機311b(#2)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示し(ステップS2313)、ステップS2309へ戻る。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
ステップS2310において、受信品質A3が品質閾値#1と等しい場合(ステップS2310:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f12a1を記憶する(ステップS2314)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が品質閾値#1となる光送信機311a(#1)の周波数f12a1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)または光送信機311b(#2)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2315)。すなわち、制御回路330は、光送信機311a(#1)および光送信機311b(#2)のうちの周波数をスイープさせている光送信機の周波数のスイープ停止を指示する。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)または光送信機311b(#2)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS2314によって記憶した周波数f12a1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2316)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12a1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2323へ移行する。
ステップS2307において、受信品質A2が品質閾値#1より高い場合(ステップS2307:No)は、光受信機322a(#1)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311a(#1)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2317)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS2318)。ステップS2318によって取得された受信品質情報が示す受信品質をA3とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2318によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質A3が品質閾値#1と等しいか否かを判断する(ステップS2319)。
ステップS2319において、受信品質A3が品質閾値#1と等しくない場合(ステップS2319:No)は、制御回路330は、ステップS2318へ戻る。受信品質A3が品質閾値#1と等しい場合(ステップS2319:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f12a1を記憶する(ステップS2320)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が品質閾値#1となる光送信機311a(#1)の周波数f12a1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2321)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS2320によって記憶した周波数f12a1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2322)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12a1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2323へ移行する。
つぎに、図24に示すように、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数の再設定処理を行う。すなわち、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2323)。ステップS2323によって取得された受信品質情報が示す受信品質をC2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2323によって取得した受信品質情報が示す受信品質C2が、現在の品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2324)。
ステップS2324において、受信品質C2が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2324:Yes)は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数の再設定は行わずにステップS2341へ移行する。受信品質C2が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2324:No)は、制御回路330は、受信品質C2が、現在の品質閾値#2より低いか否かを判断する(ステップS2325)。
ステップS2325において、受信品質C2が品質閾値#2より低い場合(ステップS2325:Yes)は、光受信機322b(#2)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2326)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2327)。ステップS2327によって取得された受信品質情報が示す受信品質をC3とする。つぎに、制御回路330は、受信品質C3が品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2328)。
ステップS2328において、受信品質C3が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2328:No)は、制御回路330は、ステップS2329へ移行する。すなわち、制御回路330は、ステップS2327によって取得した受信品質情報が示す光受信機322b(#2)の受信品質C3が受信品質C2より高いか否かを判断する(ステップS2329)。
ステップS2329において、受信品質C3が受信品質C2より高い場合(ステップS2329:Yes)は、現在のスイープによりサブキャリア#2の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、ステップS2327へ戻り、スイープを継続させる。
ステップS2329において、受信品質C3が受信品質C2より高くない場合(ステップS2329:No)は、制御回路330は、現在のスイープによりサブキャリア#2の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2330)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数のスイープを停止させる。なお、ステップS2329において、受信品質C3が受信品質C2と等しい場合は、制御回路330は、ステップS2327およびステップS2330のいずれに移行してもよい。
つぎに、制御回路330は、サブキャリア#2に隣接するサブキャリア#3に対応する光送信機311c(#3)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示し(ステップS2331)、ステップS2327へ戻る。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
ステップS2328において、受信品質C3が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2328:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311b(#2)の周波数f22c1を記憶する(ステップS2332)。これにより、光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2となる光送信機311b(#2)の周波数f22c1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)または光送信機311c(#3)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2333)。すなわち、制御回路330は、光送信機311b(#2)および光送信機311c(#3)のうちの周波数をスイープさせている光送信機の周波数のスイープ停止を指示する。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)または光送信機311c(#3)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の、ステップS2332によって記憶した周波数f22c1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2334)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f22c1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2341へ移行する。
ステップS2325において、受信品質C2が品質閾値#2より高い場合(ステップS2325:No)は、光受信機322b(#2)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311b(#2)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2335)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS2336)。ステップS2336によって取得された受信品質情報が示す受信品質をC3とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2336によって取得した受信品質情報が示す光受信機322b(#2)の受信品質C3が品質閾値#2と等しいか否かを判断する(ステップS2337)。
ステップS2337において、受信品質C3が品質閾値#2と等しくない場合(ステップS2337:No)は、制御回路330は、ステップS2336へ戻る。受信品質C3が品質閾値#2と等しい場合(ステップS2337:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311b(#2)の周波数f22c1を記憶する(ステップS2338)。これにより、光受信機322b(#2)の受信品質が品質閾値#2となる光送信機311b(#2)の周波数f22c1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2339)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311b(#2)の、ステップS2338によって記憶した周波数f22c1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2340)。これにより、送信制御部313が、光送信機311b(#2)の周波数を周波数f22c1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2341へ移行する。
つぎに、図25に示すように、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2341)。ステップS2341によって取得された受信品質情報が示す受信品質をD2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2341によって取得した受信品質情報が示す受信品質D2が、現在の品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2342)。
ステップS2342において、受信品質D2が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2342:Yes)は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数の再設定は行わずにステップS2359へ移行する。受信品質D2が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2342:No)は、制御回路330は、受信品質D2が、現在の品質閾値#3より低いか否かを判断する(ステップS2343)。
ステップS2343において、受信品質D2が品質閾値#3より低い場合(ステップS2343:Yes)は、光受信機322c(#3)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2344)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2345)。ステップS2345によって取得された受信品質情報が示す受信品質をD3とする。つぎに、制御回路330は、受信品質D3が品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2346)。
ステップS2346において、受信品質D3が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2346:No)は、制御回路330は、ステップS2347へ移行する。すなわち、制御回路330は、ステップS2345によって取得した受信品質情報が示す光受信機322c(#3)の受信品質D3が受信品質D2より高いか否かを判断する(ステップS2347)。
ステップS2347において、受信品質D3が受信品質D2より高い場合(ステップS2347:Yes)は、現在のスイープによりサブキャリア#3の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、ステップS2345へ戻り、スイープを継続させる。
ステップS2347において、受信品質D3が受信品質D2より高くない場合(ステップS2347:No)は、現在のスイープによりサブキャリア#3の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2348)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数のスイープを停止させる。なお、ステップS2347において、受信品質D3が受信品質D2と等しい場合は、制御回路330は、ステップS2345およびステップS2348のいずれに移行してもよい。
つぎに、制御回路330は、サブキャリア#3に隣接するサブキャリア#4に対応する光送信機311d(#4)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示し(ステップS2349)、ステップS2345へ戻る。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
ステップS2346において、受信品質D3が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2346:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311c(#3)の周波数f32d1を記憶する(ステップS2350)。これにより、光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3となる光送信機311c(#3)の周波数f32d1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)または光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2351)。すなわち、制御回路330は、光送信機311c(#3)および光送信機311d(#4)のうちの周波数をスイープさせている光送信機の周波数のスイープ停止を指示する。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)または光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の、ステップS2350によって記憶した周波数f32d1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2352)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を周波数f32d1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2359へ移行する。
ステップS2343において、受信品質D2が品質閾値#3より高い場合(ステップS2343:No)は、光受信機322c(#3)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311c(#3)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2353)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS2354)。ステップS2354によって取得された受信品質情報が示す受信品質をD3とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2354によって取得した受信品質情報が示す光受信機322c(#3)の受信品質D3が品質閾値#3と等しいか否かを判断する(ステップS2355)。
ステップS2355において、受信品質D3が品質閾値#3と等しくない場合(ステップS2355:No)は、制御回路330は、ステップS2354へ戻る。受信品質D3が品質閾値#3と等しい場合(ステップS2355:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311c(#3)の周波数f32d1を記憶する(ステップS2356)。これにより、光受信機322c(#3)の受信品質が品質閾値#3となる光送信機311c(#3)の周波数f32d1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2357)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311c(#3)の、ステップS2356によって記憶した周波数f32d1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2358)。これにより、送信制御部313が、光送信機311c(#3)の周波数を周波数f32d1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2359へ移行する。
つぎに、図26に示すように、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS2359)。ステップS2359によって取得された受信品質情報が示す受信品質をB2とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2359によって取得した受信品質情報が示す受信品質B2が、現在の品質閾値#4と等しいか否かを判断する(ステップS2360)。
ステップS2360において、受信品質B2が品質閾値#4と等しい場合(ステップS2360:Yes)は、制御回路330は、品質閾値#1〜#4の再設定は行わずにステップS2305へ戻る。受信品質B2が品質閾値#4と等しくない場合(ステップS2360:No)は、制御回路330は、受信品質B2が、現在の品質閾値#4より低いか否かを判断する(ステップS2361)。
ステップS2361において、受信品質B2が品質閾値#4より低い場合(ステップS2361:Yes)は、光受信機322d(#4)の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311d(#4)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2362)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS2363)。ステップS2363によって取得された受信品質情報が示す受信品質をB3とする。つぎに、制御回路330は、受信品質B3が品質閾値#4と等しいか否かを判断する(ステップS2364)。
ステップS2364において、受信品質B3が品質閾値#4と等しくない場合(ステップS2364:No)は、ステップS2365へ移行する。すなわち、制御回路330は、ステップS2363によって取得した受信品質情報が示す光受信機322d(#4)の受信品質B3が受信品質B2より高いか否かを判断する(ステップS2365)。
ステップS2365において、受信品質B3が受信品質B2より高い場合(ステップS2365:Yes)は、現在のスイープによりサブキャリア#4の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、ステップS2363へ戻り、スイープを継続させる。
ステップS2365において、受信品質B3が受信品質B2より高くない場合(ステップS2365:No)は、制御回路330は、現在のスイープによりサブキャリア#4の受信品質が悪化していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2366)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。なお、ステップS2365において、受信品質B3が受信品質B2と等しい場合は、制御回路330は、ステップS2363およびステップS2366のいずれに移行してもよい。
つぎに、制御回路330は、サブキャリア#1の品質閾値#1を、現在の品質閾値#1より低いA5に設定する(ステップS2367)。また、制御回路330は、サブキャリア#2の品質閾値#2を、現在の品質閾値#2より低いC5に設定する(ステップS2368)。また、制御回路330は、サブキャリア#3の品質閾値#3を、現在の品質閾値#3より低いD5に設定する(ステップS2369)。また、制御回路330は、サブキャリア#4の品質閾値#4を、現在の品質閾値#4より低いB5に設定し(ステップS2370)、ステップS2305へ戻る。
ステップS2364において、受信品質B3が品質閾値#4と等しい場合(ステップS2364:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311d(#4)の周波数f42b1を記憶する(ステップS2371)。これにより、光受信機322d(#4)の受信品質が品質閾値#4となる光送信機311d(#4)の周波数f42b1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2372)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS2371によって記憶した周波数f42b1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2373)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42b1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2305へ戻る。
ステップS2361において、受信品質B2が品質閾値#4より高い場合(ステップS2361:No)は、光受信機322d(#4)の受信品質が向上していると判断することができる。この場合は、制御回路330は、光送信機311d(#4)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2374)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS2375)。ステップS2375によって取得された受信品質情報が示す受信品質をB3とする。つぎに、制御回路330は、ステップS2375によって取得した受信品質情報が示す光受信機322d(#4)の受信品質B3が品質閾値#4と等しいか否かを判断する(ステップS2376)。
ステップS2376において、受信品質B3が品質閾値#4と等しくない場合(ステップS2376:No)は、制御回路330は、ステップS2375へ戻る。受信品質B3が品質閾値#4と等しい場合(ステップS2376:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311d(#4)の周波数f42b1を記憶する(ステップS2377)。これにより、光受信機322d(#4)の受信品質が品質閾値#4となる光送信機311d(#4)の周波数f42b1を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2378)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS2377によって記憶した周波数f42b1での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS2379)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42b1に設定する。そして、制御回路330は、ステップS2305へ戻る。
図20〜図26に示したように、起動後の通常運用時においても、伝送装置320により各サブキャリアの受信品質を検出し、所望の受信品質を確保するように制御回路330から送信制御部313へ制御信号を送信する。送信制御部313は、制御回路330からの制御信号に従って光送信機311a〜311dのチューナブルLD430を制御する。これにより、各装置の劣化や伝送路の状態が変動しても、伝送装置320における受信品質の低下を抑制することができる。
このように、実施の形態3にかかる伝送システム100によれば、運用を開始した後に、各サブキャリアのうちの少なくともいずれかの伝送装置120における受信品質に基づいて、各サブキャリアの少なくともいずれかの波長を制御することができる。運用とは、たとえば伝送装置110がユーザデータに基づいて生成された各信号光を合波して伝送装置120へ送信する運用である。これにより、各装置の劣化や伝送路の状態が変動しても、伝送装置120における受信品質の低下を抑制することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4について、実施の形態1〜3と異なる部分について説明する。実施の形態4においては、たとえば、光送信機400のチューナブルLD430の周波数をスイープさせる際に、光受信機500のチューナブルLD510の周波数もスイープさせる構成について説明する。
(実施の形態4にかかる光伝送システム)
図27は、実施の形態4にかかる光伝送システムの一例を示す図である。図27において、図3に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態4にかかる制御回路330は、光送信機311a〜311dの周波数をスイープさせる際に、それぞれ光受信機322a〜322dのチューナブルLD510の周波数を、それぞれ光送信機311a〜311dと合わせるように制御する。
たとえば、制御回路330は、光送信機311aの周波数を周波数f10から周波数f11へスイープさせる際に、光受信機322aのチューナブルLD510の周波数を、光送信機311aと同期させて周波数f10から周波数f11へスイープさせる。これにより、光送信機311aの周波数をスイープさせることによる光受信機322aにおける周波数ずれを抑制し、光受信機322aにおけるBER等の受信品質を精度よく検出することができる。
また、制御回路330は、光送信機311dの周波数を周波数f40から周波数f41へスイープさせる際に、光受信機322dのチューナブルLD510の周波数を、光送信機311dと同期させて周波数f40から周波数f41へスイープさせる。これにより、光送信機311dの周波数をスイープさせることによる光受信機322dにおける周波数ずれを抑制し、光受信機322dにおけるBER等の受信品質を精度よく検出することができる。
(実施の形態4にかかる光受信機)
図28は、実施の形態4にかかる光受信機の一例を示す図である。図28において、図5に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図28に示すように、実施の形態5にかかる光受信機500のチューナブルLD510の周波数は、制御回路330から制御可能になっている。
なお、チューナブルLD510の周波数は、運用時においては、対応するサブキャリアの光送信機400のチューナブルLD430の周波数に合わせて設定される。実施の形態4においては、これに加えて、運用前に各サブキャリアの初期配置を決定する際に、制御回路330が、チューナブルLD430の周波数のスイープに合わせてチューナブルLD510の周波数をスイープさせる。
(実施の形態4にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図29および図30は、実施の形態4にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態4にかかる制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時に、たとえば図29,図30に示す各ステップを実行する。
図29に示すステップS2901は、図14に示したステップS1401と同様である。ステップS2901のつぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)のチューナブルLD510の周波数を周波数f10に設定する(ステップS2902)。ステップS2903は、図14に示したステップS1402と同様である。
ステップS2903のつぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)のチューナブルLD510の周波数f11(低周波側)へのスイープを開始する(ステップS2904)。このとき、制御回路330は、ステップS2903によって送信制御部313に開始させた光送信機311a(#1)の周波数のスイープと同期するように、光受信機322a(#1)のチューナブルLD510の周波数をスイープさせる。
ステップS2905〜S2908は、図14に示したステップS1403〜S1406と同様である。ステップS2908とともに、制御回路330は、光受信機322a(#1)のチューナブルLD510の周波数のスイープを停止する(ステップS2909)。
図29,図30に示すステップS2910,S2911は、図14に示したステップS1407,S1408と同様である。ステップS2911のつぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)のチューナブルLD510の周波数を周波数f40に設定する(ステップS2912)。ステップS2913は、図14に示したステップS1409と同様である。
ステップS2913のつぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)のチューナブルLD510の周波数f41(低周波側)へのスイープを開始する(ステップS2914)。このとき、制御回路330は、ステップS2913によって送信制御部313に開始させた光送信機311d(#4)の周波数のスイープと同期するように、光受信機322d(#4)のチューナブルLD510の周波数をスイープさせる。
ステップS2915〜S2918は、図14に示したステップS1410〜S1413と同様である。ステップS2918のつぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)のチューナブルLD510の周波数のスイープを停止する(ステップS2919)。ステップS2920〜S2925は、図14,図15に示したステップS1414〜S1419と同様である。
このように、実施の形態4にかかる伝送システム100によれば、生成部111a〜111cのいずれかの生成部が生成する信号光の波長を変化させる際に、伝送装置120における局発光の波長を、その信号光の波長と合わせて変化させることができる。これにより、波長を変化させた信号光の伝送装置120における受信品質の検出精度を向上させることができる。このため、各サブキャリアの受信品質をより精度よく向上させる波長配置の調整を行うことができる。
(実施の形態5)
実施の形態5について、実施の形態1〜4と異なる部分について説明する。実施の形態5においては、たとえば、伝送システム100の起動時の各サブキャリアの波長を決定する際に、光チャネルフィルタ321の透過帯域を狭くし、運用開始時に光チャネルフィルタ321の透過帯域を広くする構成について説明する。
(実施の形態5にかかる光伝送システム)
図31は、実施の形態5にかかる光伝送システムの一例を示す図である。図31において、図3に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。実施の形態5にかかる光チャネルフィルタ321は、たとえばLCOS素子などの透過帯域が可変なフィルタである。制御回路330は、運用前のサブキャリア#1〜#4の周波数の調整時に、光チャネルフィルタ321の透過帯域を運用時よりも狭くする。
たとえば、LCOS素子を用いた光チャネルフィルタ321は、入力された光をLCOS素子に照射して反射させ、予め定めた出力ポートへその反射光を誘導する。そして、予め定めた出力ポートへその反射光を誘導するために、LCOS素子で光を反射させる際の屈折率が操作される。なお、LCOSの屈折率は、入力された光の波長によっても異なるし、LCOS素子の温度や印加する電圧によっても異なる。
したがって、LCOS素子を用いた光チャネルフィルタ321では、LCOS素子の温度特性や電圧特性を踏まえてLCOS素子の温度や電圧を操作することにより、ターゲットとする光波長の透過帯域を操作することができる。
また、LCOS素子自体の屈折率対温度特性や電圧特性が経年変化したり、LCOS素子の温度や電圧を操作する周辺回路の性能が経年変化したりすると、光チャネルフィルタ321の透過帯域は経年変化する場合がある。この経年変化によって、光チャネルフィルタ321の透過特性は、遮断する波長付近で広がったり狭くなったりする。
ここで、たとえば実施の形態1によって光信号の波長設定を完了した時点から、光チャネルフィルタ321の透過帯域が経年変化して狭くなってしまう場合を想定する。この場合に、遮断する波長付近にある光信号において、その光信号の波長設定を完了した時点の光信号の波長設定値は、光チャネルフィルタ321の経年変化の後において適切な値ではないということになる。これは、たとえば、光信号の波長設定をそのまま維持して光チャネルフィルタ321が狭帯域化すると、その光信号の一部が削られて信号品質が劣化してしまうためである。
これに対して、実施の形態5においては、サブキャリアの立ち上げを実施する際に、光チャネルフィルタ321の透過帯域が経年変化して狭くなる分を予め見越して、光信号の波長を調整する方法を提供する。
(実施の形態5にかかる光チャネルフィルタの透過帯域の設定)
図32は、実施の形態5にかかる光チャネルフィルタの透過帯域の設定の一例を示す図である。図32に示す周波数透過特性321bは、制御回路330によって設定された、各サブキャリアの立ち上げ時の周波数透過特性321aである。図32に示す周波数透過特性321cは、制御回路330によって設定された、各サブキャリアの運用時の周波数透過特性321aである。図32に示すように、制御回路330は、各サブキャリアの立ち上げ時の周波数透過特性321bの透過帯域を、各サブキャリアの運用時の周波数透過特性321cの透過帯域より狭く設定する。
各サブキャリアの立ち上げ時の周波数透過特性321bは、たとえば、光チャネルフィルタ321の経年変化後においても補償される最も狭い光チャネルフィルタ321の透過帯域である。各サブキャリアの運用時の周波数透過特性321cは、たとえば、他のスーパーチャネルと干渉しない範囲で最も広く設定された光チャネルフィルタ321の透過帯域である。
(実施の形態5にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図33は、実施の形態5にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態5にかかる制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時(立ち上げ時)に、たとえば図33に示す各ステップを実行する。
まず、制御回路330は、光チャネルフィルタ321の透過帯域を、運用時の透過帯域よりも狭く設定する(ステップS3301)。たとえば、制御回路330は、光チャネルフィルタ321への印加電圧を制御することにより、周波数透過特性321aを図32に示した周波数透過特性321bのように設定する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a〜311d(#1〜#4)の周波数を設定することにより各サブキャリアの立ち上げを行う(ステップS3302)。ステップS3302による各サブキャリアの立ち上げは、一例としては、図14,図15に示したステップS1401〜S1418と同じ処理によって行うことができる。
つぎに、制御回路330は、光チャネルフィルタ321の透過帯域を運用時の透過帯域に設定する(ステップS3303)。たとえば、制御回路330は、光チャネルフィルタ321への印加電圧を制御することにより、周波数透過特性321aを図32に示した周波数透過特性321cのように設定する。
つぎに、制御回路330は、伝送装置310から伝送装置320へ、ユーザデータに基づく信号光を送信する運用を開始する制御を行い(ステップS3304)、運用開始時の一連の処理を終了する。
このように、実施の形態5にかかる伝送システム100によれば、各サブキャリアの運用開始時の周波数を設定する制御を行う際の光フィルタ121の透過帯域(所定帯域)を、運用の際の光フィルタ121の透過帯域より狭く設定することができる。これにより、光フィルタ121の透過帯域に対して余裕を有するように各サブキャリアの周波数を設定し、光フィルタ121の透過帯域が経年変化によって狭くなっても各サブキャリアの受信品質の低下を抑制することができる。
また、伝送装置120によって受信される信号光の受信品質が運用状態でどのように変化するかを定量化することは困難である。これは、信号光の受信品質が、OSNR、PMD、PDL、偏波状態などの様々なパラメータや、光フィルタ121の帯域の変化によって変化するためである。OSNRはOptical Signal Noise Ratio(光信号雑音比)の略である。PMDはPolarization Mode Dispersion(偏波モード分散)の略である。PDLはPolarization Dependent Loss(偏波依存損失)の略である。
これに対して、実施の形態5にかかる伝送システム100によれば、光フィルタ121の透過帯域に対して余裕を有するように各サブキャリアの周波数を設定することができる。これにより、光フィルタ121の透過帯域が経年変化によって狭くなっても各サブキャリアの受信品質の低下を抑制することができる。
(実施の形態6)
実施の形態6について、実施の形態1〜5と異なる部分について説明する。実施の形態6においては、たとえば、伝送システム100の起動時の各サブキャリアの波長を決定する際に、運用時よりも各サブキャリアのスペクトラムの幅を広くし、運用開始時に各サブキャリアのスペクトラムの幅を狭くする構成について説明する。
サブキャリアのスペクトラムの幅は、たとえばサブキャリアのボーレート(Baudrate)やナイキストフィルタの設定によって変化する。サブキャリアのボーレートは、たとえばサブキャリアの変調方式によって変化する。
(実施の形態6にかかる制御回路による各サブキャリアのボーレートの設定)
図34は、実施の形態6にかかる制御回路による各サブキャリアのボーレートの設定の一例を示す図である。図34に示すサブキャリア811a,1011a,1211a,1311aは、サブキャリア#1〜#4の立ち上げ時に制御回路330によってボーレートを設定されたサブキャリア#1〜#4である。図34に示すサブキャリア811b,1011b,1211b,1311bは、サブキャリア#1〜#4の運用時に制御回路330によってボーレートを設定されたサブキャリア#1〜#4である。
たとえば、サブキャリア811a,1011a,1211a,1311aは、DP−QPSK(Dual Polarization−Quadrature Phase Shift Keying)による32[Gbps]のボーレートである。たとえば、DP−QPSKのサブキャリアは、ボーレートの32[GBps]×2(2[bit])×2(X,Y偏波)=128[GBps]となる。
また、サブキャリア811b,1011b,1211b,1311bは、DP−16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)による16[Gbps]のボーレートである。たとえば、DP−16QAMのサブキャリアは、ボーレートの16[GBps]×4(4[bit])×2(X,Y偏波)=128[GBps]となる。
このように、DP−QPSKおよびDP−16QAMの各サブキャリアは、伝送速度が同じであってもボーレートが異なり、それによってスペクトラムの幅が異なる。図34に示すように、制御回路330は、各サブキャリアの立ち上げ時のボーレートを、各サブキャリアの運用時のボーレートより高く設定することにより、各サブキャリアのスペクトラムの幅を運用時より広くする。
(実施の形態6にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図35は、実施の形態6にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態6にかかる制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時に、たとえば図33に示す各ステップを実行する。
まず、制御回路330は、送信制御部313へ制御信号を送信することにより、サブキャリア#1〜#4のボーレートを、運用時のボーレートよりも高く設定する(ステップS3501)。たとえば、制御回路330は、サブキャリア#1〜#4のボーレートを、図34に示したサブキャリア811a,1011a,1211a,1311aのように32[Gbps]に設定する。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a〜311d(#1〜#4)の周波数を設定することにより各サブキャリアの立ち上げを行う(ステップS3502)。ステップS3502による各サブキャリアの立ち上げは、一例としては、図14,図15に示したステップS1401〜S1418と同じ処理によって行うことができる。
つぎに、制御回路330は、サブキャリア#1〜#4のボーレートを、運用時のボーレートに設定する(ステップS3503)。たとえば、制御回路330は、サブキャリア#1〜#4のボーレートを、図34に示したサブキャリア811b,1011b,1211b,1311bのように16[Gbps]に設定する。
つぎに、制御回路330は、伝送装置310から伝送装置320へ、ユーザデータに基づく信号光を送信する運用を開始する制御を行い(ステップS3504)、運用開始時の一連の処理を終了する。
立ち上げ時にサブキャリアのボーレートが高くなるように変調方式を切り替える場合について説明したが、立ち上げ時にサブキャリアのスペクトラムが広がるように光送信機311a〜311dのナイキストフィルタを制御してもよい。
たとえば、光送信機311a〜311dは、ナイキストフィルタによってそれぞれサブキャリア#1〜#4のスペクトラムを制御する。ナイキストフィルタは、たとえばエコライザを用いた電気信号フィルタにより実現され、その電気信号フィルタのゲイン等を制御することによって各サブキャリアのスペクトラムの広さを変化させることができる。
(実施の形態6にかかる制御回路による立ち上げ時のナイキストフィルタの設定)
図36は、実施の形態6にかかる制御回路による立ち上げ時のナイキストフィルタの設定の一例を示す図である。図36において、横軸は信号光の周波数を示し、縦軸は光強度を示す。図36に示すサブキャリア3601は、光送信機311a〜311dにおいてナイキストフィルタによる処理前のサブキャリアを示している。
フィルタ特性3602aは、各サブキャリアの立ち上げ時における光送信機311a〜311dのナイキストフィルタの特性を示す。サブキャリア3603aは、サブキャリア3601をフィルタ特性3602aのナイキストフィルタによって処理することによって得られるサブキャリアである。
図36に示すように、ナイキストフィルタのフィルタ特性を、透過帯域が比較的広いフィルタ特性3602aとすることにより、光送信機311a〜311dが送信するサブキャリア3603aのスペクトラムを広くすることができる。
(実施の形態6にかかる制御回路による運用時のナイキストフィルタの設定)
図37は、実施の形態6にかかる制御回路による運用時のナイキストフィルタの設定の一例を示す図である。図37において、図36に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図36に示すフィルタ特性3602bは、各サブキャリアの運用時における光送信機311a〜311dのナイキストフィルタの特性を示す。サブキャリア3603bは、サブキャリア3601をフィルタ特性3602bのナイキストフィルタによって処理することによって得られるサブキャリアである。
図37に示すように、ナイキストフィルタのフィルタ特性を、透過帯域が比較的狭いフィルタ特性3602bとすることにより、光送信機311a〜311dが送信するサブキャリア3603aのスペクトラムを狭くすることができる。
このように、実施の形態6にかかる伝送システム100によれば、監視用の信号光の受信品質のモニタを行う際の、波長を変化させる信号光のスペクトラムの幅を、運用の際の各信号光のスペクトラムの幅より広く設定することができる。
これにより、隣接するサブキャリア間の干渉によって運用時よりも受信品質が低下しやすい状態で、受信品質のモニタ結果に基づいて各サブキャリアの運用開始時の周波数を設定することができる。したがって、波長を変化させた信号光の受信品質の検出精度を向上させることができる。このため、各サブキャリアの受信品質をより精度よく向上させる波長配置の調整を行うことができる。
また、サブキャリアのスペクトラムの幅を広くして各サブキャリアの周波数を設定することで、光フィルタ121の透過帯域に対して余裕を有するように各サブキャリアの周波数を設定することができる。このため、たとえば光フィルタ121の透過帯域が経年変化によって狭くなったり、各装置の劣化や伝送路の状態が変動したりしても、伝送装置120における各サブキャリアの受信品質の低下を抑制することができる。
たとえば、波長を変化させる信号光のボーレートを運用時のボーレートより高く調整することによって、波長を変化させる信号光のスペクトラムの幅を運用時より広くすることができる。または、波長を変化させる信号光を生成するナイキストフィルタの透過帯域を運用時より広く調整することによって、波長を変化させる信号光のスペクトラムの幅を運用時より広くすることができる。
(実施の形態7)
実施の形態7について、実施の形態1〜6と異なる部分について説明する。実施の形態7においては、たとえば、サブキャリア#1,#4の一方の周波数の決定結果に応じて、サブキャリア#1,#4の他方の周波数のスイープの範囲を設定する構成について説明する。
(実施の形態7にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアのスイープ)
図38は、実施の形態7にかかる光伝送システムにおける低周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。実施の形態7にかかる制御回路330は、最も低周波側のサブキャリア#1について、たとえば実施の形態1と同様に、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f10から周波数f11までスイープさせる。これにより、受信品質が所定値Aとなる光送信機311a(#1)の周波数f12を特定することができる。
図38に示す透過帯域3801は、光チャネルフィルタ321の周波数透過特性321aにおける既知の透過帯域である。透過帯域3801の最も低周波側の周波数を周波数faとし、透過帯域3801の最も高周波側の周波数を周波数fbとする。
制御回路330は、たとえば下記(4)式により、特定した周波数f12と周波数faとの差分fΔを算出する。
fΔ=f12−fa …(4)
そして、制御回路330は、最も高周波側のサブキャリア#4の周波数を決定するために光送信機311d(#4)の周波数をスイープさせる際の最初の周波数f4bを、たとえば下記(5)式により決定する。
f4b=fb−fΔ …(5)
または、制御回路330は、上記(5)式のfb−fより余裕分の一定量だけ低い周波数を、光送信機311d(#4)の周波数をスイープさせる際の最初の周波数f4bとして決定してもよい。
(実施の形態7にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープ)
図39は、実施の形態7にかかる光伝送システムにおける高周波側のサブキャリアのスイープの一例を示す図である。実施の形態7にかかる制御回路330は、最も高周波側のサブキャリア#4について、光送信機311a(#1)の周波数を、上記(5)式によって決定した周波数f4bから周波数f41までスイープさせる。
図38,図39に示したように、制御回路330は、低周波側のサブキャリア#1の周波数f12の決定結果に応じて、高周波側のサブキャリア#2の周波数のスイープの範囲を設定する。たとえば、上記(4)式に基づく周波数f12と周波数faとの差分fΔが小さい場合は、サブキャリア#1のスイープを開始して比較的遅い段階でBERが所定値Aに達したということである。
このような状況においては、サブキャリア#4のスイープを開始した際にも、比較的遅い段階でBERが所定値Bに達すると推定できる。すなわち、このような状況においては、サブキャリア#4の周波数の候補のうちの低周波側におけるスイープは無駄になる可能性が高い。このような状況としては、たとえば光チャネルフィルタ321の透過帯域が設計値や平均値よりも広くなっている状況や、装置や伝送路の状況によって受信品質が比較的に高くなりやすい状況が考えられる。
これに対して、上記(5)式によれば、差分fΔが小さい場合はサブキャリア#4のスイープを開始する際の最初の周波数f4bを比較的高く設定することができる。このため、サブキャリア#4のBERが所定値Bとなる周波数f42を特定するためのサブキャリア#4の周波数のスイープにかかる時間を短縮することができる。
図38,図39に示した例では、透過帯域3801の両端の周波数fa,fbを基準として、低周波側の周波数f12の決定結果に応じて、高周波側のサブキャリア#2の周波数のスイープの範囲を設定する構成について説明したが、このような構成に限らない。
たとえば、光チャネルフィルタ321の中心周波数が周波数fcで既知である場合は、制御回路330は、たとえば下記(6)式により、決定した周波数f12と周波数fcとの差分fΔを算出してもよい。
fΔ=fc−f12 …(6)
この場合に、制御回路330は、最も高周波側のサブキャリア#4の周波数を決定するために光送信機311d(#4)の周波数をスイープさせる際の最初の周波数f4bを、たとえば下記(7)式により決定する。
f4b=fc+fΔ …(7)
または、制御回路330は、上記(7)式のfc+fΔより余裕分の一定量だけ低い周波数を、光送信機311d(#4)の周波数をスイープさせる際の最初の周波数f4bとして決定してもよい。
また、上述したように、高周波側のサブキャリア#4の周波数f42を決定し、その後に低周波側のサブキャリア#1の周波数f12を決定する構成としてもよい。この場合に、制御回路330は、高周波側のサブキャリア#4の周波数f42の決定結果に応じて、低周波側のサブキャリア#1の周波数のスイープの範囲を設定してもよい。
このように、実施の形態7にかかる伝送システム100によれば、最も長波長の第1信号光の波長の決定結果に基づいて、モニタ用の信号光の波長を最も短波長の第2信号光の波長の複数の候補に変化させる際の波長範囲(候補の範囲)を設定することができる。これにより、第2信号光の波長を変化させる処理(スイープ)を効率よく行うことができる。たとえば、第2信号光の波長を変化させる処理を短時間で行うことができる。
または、実施の形態7にかかる伝送システム100によれば、最も短波長の第2信号光の波長の決定結果に基づいて、モニタ用の信号光の波長を最も長波長の第1信号光の波長の複数の候補に変化させる際の波長範囲(候補の範囲)を設定することができる。これにより、第1信号光の波長を変化させる処理(スイープ)を効率よく行うことができる。たとえば、第1信号光の波長を変化させる処理を短時間で行うことができる。
(実施の形態8)
実施の形態8について、実施の形態1〜7と異なる部分について説明する。実施の形態8においては、たとえば、各サブキャリアの初期波長を設定した後に、第1信号光や第2信号光と、第1信号光および第2信号光を除く信号光と、の各受信品質の均一化を図る構成について説明する。
(実施の形態8にかかる制御回路による運用開始時の処理)
図40および図41は、実施の形態8にかかる制御回路による運用開始時の処理の一例を示すフローチャートである。実施の形態8にかかる制御回路330は、光伝送システム300における運用開始時に、たとえば図40,図41に示す各ステップを実行する。
まず、制御回路330は、光送信機311a〜311d(#1〜#4)の周波数を設定することにより各サブキャリアの立ち上げを行う(ステップS4001)。ステップS4001による各サブキャリアの立ち上げは、一例としては、図14,図15に示したステップS1401〜S1418と同じ処理によって行うことができる。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS4002)。ステップS4002によって取得された受信品質情報が示す受信品質をAとする。また、制御回路330は、光受信機322b(#2)からの受信品質情報を取得する(ステップS4003)。ステップS4003によって取得された受信品質情報が示す受信品質をCとする。
つぎに、制御回路330は、ステップS4002,S4003によって取得した各受信品質情報が示す受信品質Aと受信品質Cが等しいか否かを判断する(ステップS4004)。受信品質Aと受信品質Cが等しい場合(ステップS4004:Yes)は、制御回路330は、ステップS4020へ移行する。受信品質Aと受信品質Cが等しくない場合(ステップS4004:No)は、制御回路330は、受信品質Aが受信品質Cより高いか否かを判断する(ステップS4005)。
ステップS4005において、受信品質Aが受信品質Cより高い場合(ステップS4005:Yes)は、サブキャリア#1の光チャネルフィルタ321による品質劣化が、サブキャリア#1,#2の間の干渉による品質劣化より小さいと判断することができる。この場合は、制御回路330は、サブキャリア#1の新たな品質閾値としてA’=(A−C)/2を算出する(ステップS4006)。この品質閾値A’は、現在のサブキャリア#1,#2の各受信品質の平均値であり、サブキャリア#1の受信品質を現在より悪化させる品質閾値である。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4007)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS4008)。つぎに、制御回路330は、ステップS4008によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質が、ステップS4006によって算出した品質閾値A’と等しいか否かを判断する(ステップS4009)。受信品質が品質閾値A’と等しくない場合(ステップS4009:No)は、制御回路330は、ステップS4008へ戻る。
ステップS4009において、受信品質が品質閾値A’と等しい場合(ステップS4009:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f12’を記憶する(ステップS4010)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が品質閾値A’となる光送信機311a(#1)の周波数f12’を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4011)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS4010によって記憶した周波数f12’での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4012)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12’に設定する。そして、制御回路330は、ステップS4020へ移行する。
ステップS4005において、受信品質Aが受信品質Cより低い場合(ステップS4005:No)は、サブキャリア#1の光チャネルフィルタ321による品質劣化が、サブキャリア#1,#2の間の干渉による品質劣化より大きいと判断することができる。この場合は、制御回路330は、サブキャリア#1の新たな品質閾値としてA’=(C−A)/2を算出する(ステップS4013)。この品質閾値A’は、現在のサブキャリア#1,#2の各受信品質の平均値であり、サブキャリア#1の受信品質を現在より向上させる品質閾値である。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4014)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322a(#1)からの受信品質情報を取得する(ステップS4015)。つぎに、制御回路330は、ステップS4015によって取得した受信品質情報が示す光受信機322a(#1)の受信品質が、ステップS4013によって算出した品質閾値A’と等しいか否かを判断する(ステップS4016)。受信品質が品質閾値A’と等しくない場合(ステップS4016:No)は、制御回路330は、ステップS4015へ戻る。
ステップS4016において、受信品質が品質閾値A’と等しい場合(ステップS4016:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311a(#1)の周波数f12’を記憶する(ステップS4017)。これにより、光受信機322a(#1)の受信品質が品質閾値A’となる光送信機311a(#1)の周波数f12’を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4018)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311a(#1)の、ステップS4017によって記憶した周波数f12’での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4019)。これにより、送信制御部313が、光送信機311a(#1)の周波数を周波数f12’に設定する。そして、制御回路330は、ステップS4020へ移行する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS4020)。ステップS4020によって取得された受信品質情報が示す受信品質をBとする。また、制御回路330は、光受信機322c(#3)からの受信品質情報を取得する(ステップS4021)。ステップS4021によって取得された受信品質情報が示す受信品質をDとする。
つぎに、制御回路330は、ステップS4020,S4021によって取得した各受信品質情報が示す受信品質Bと受信品質Dが等しいか否かを判断する(ステップS4022)。受信品質Bと受信品質Dが等しい場合(ステップS4022:Yes)は、制御回路330は、ステップS4038へ移行する。受信品質Bと受信品質Dが等しくない場合(ステップS4022:No)は、制御回路330は、受信品質Bが受信品質Dより高いか否かを判断する(ステップS4023)。
ステップS4023において、受信品質Bが受信品質Dより高い場合(ステップS4023:Yes)は、サブキャリア#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化が、サブキャリア#3,#4の間の干渉による品質劣化より小さいと判断することができる。この場合は、制御回路330は、サブキャリア#4の新たな品質閾値としてB’=(B−D)/2を算出する(ステップS4024)。この品質閾値B’は、現在のサブキャリア#3,#4の各受信品質の平均値であり、サブキャリア#4の受信品質を現在より悪化させる品質閾値である。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の高周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4025)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を高周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS4026)。つぎに、制御回路330は、ステップS4026によって取得した受信品質情報が示す光受信機322d(#4)の受信品質が、ステップS4024によって算出した品質閾値B’と等しいか否かを判断する(ステップS4027)。受信品質が品質閾値B’と等しくない場合(ステップS4027:No)は、制御回路330は、ステップS4026へ戻る。
ステップS4027において、受信品質が品質閾値B’と等しい場合(ステップS4027:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311d(#4)の周波数f42’を記憶する(ステップS4028)。これにより、光受信機322d(#4)の受信品質が品質閾値B’となる光送信機311d(#4)の周波数f42’を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4029)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS4028によって記憶した周波数f42’での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4030)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42’に設定する。そして、制御回路330は、ステップS4038へ移行する。
ステップS4023において、受信品質Bが受信品質Dより低い場合(ステップS4023:No)は、サブキャリア#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化が、サブキャリア#3,#4の間の干渉による品質劣化より大きいと判断することができる。この場合は、制御回路330は、サブキャリア#4の新たな品質閾値としてB’=(D−B)/2を算出する(ステップS4031)。この品質閾値B’は、現在のサブキャリア#3,#4の各受信品質の平均値であり、サブキャリア#4の受信品質を現在より向上させる品質閾値である。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の低周波側へのスイープ開始を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4032)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を低周波側へ変化させるスイープを開始する。
つぎに、制御回路330は、光受信機322d(#4)からの受信品質情報を取得する(ステップS4033)。つぎに、制御回路330は、ステップS4033によって取得した受信品質情報が示す光受信機322d(#4)の受信品質が、ステップS4031によって算出した品質閾値B’と等しいか否かを判断する(ステップS4034)。受信品質が品質閾値B’と等しくない場合(ステップS4034:No)は、制御回路330は、ステップS4033へ戻る。
ステップS4034において、受信品質が品質閾値B’と等しい場合(ステップS4034:Yes)は、制御回路330は、その時点の光送信機311d(#4)の周波数f42’を記憶する(ステップS4035)。これにより、光受信機322d(#4)の受信品質が品質閾値B’となる光送信機311d(#4)の周波数f42’を得ることができる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の周波数のスイープ停止を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4036)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数のスイープを停止させる。
つぎに、制御回路330は、光送信機311d(#4)の、ステップS4035によって記憶した周波数f42’での発光を、制御信号により送信制御部313へ指示する(ステップS4037)。これにより、送信制御部313が、光送信機311d(#4)の周波数を周波数f42’に設定する。そして、制御回路330は、ステップS4038へ移行する。
つぎに、伝送装置310から伝送装置320へ、ユーザデータに基づく信号光を送信する運用を開始する制御を行い(ステップS4038)、運用開始時の一連の処理を終了する。また、ステップS4005〜S4019による光送信機311aの周波数の再設定や、ステップS4023〜S4037による光送信機311dの周波数の再設定を行った場合は、サブキャリア#1,#4の周波数f12,f42が変化している場合がある。
このため、制御回路330は、たとえばステップS4038の前に、サブキャリア#1,#4の変化後の周波数f12,f42に基づくサブキャリア#2,#4の周波数の再設定を行ってもよい。周波数f12,f42に基づくサブキャリア#2,#4の周波数の再設定は、一例としては図15に示したステップS1415〜S1418と同様の処理によって行うことができる。
図40,図41においては、ステップS4005〜S4019による光送信機311aの周波数の再設定と、ステップS4020〜S4037による光送信機311dの周波数の再設定と、を行う構成について説明したが、このような構成に限らない。たとえば、光送信機311a(#1)の周波数の再設定と、光送信機311d(#4)の周波数の再設定と、のいずれかを行う構成としてもよい。
このように、実施の形態8にかかる伝送システム100によれば、各サブキャリアの初期波長を設定した後に、第1信号光および第2信号光の少なくとも一方と、第1信号光および第2信号光を除く信号光と、の各受信品質を比較することができる。また、各受信品質を比較した結果に基づいて、第1信号光および第2信号光の少なくとも一方の波長を制御することができる。これにより、第1信号光および第2信号光の少なくとも一方と、第1信号光および第2信号光を除く信号光と、の各受信品質の均一化を図ることができる。
たとえば、上述した所定値A,Bが低過ぎると、サブキャリア#1はより高周波側に、サブキャリア#4はより低周波側に設定される。このため、サブキャリア#1〜#4の間隔が狭くなり、サブキャリア#1〜#4の間の干渉による品質劣化が、サブキャリア#1,#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化より大きくなる。
このような場合に、制御回路330は、サブキャリア#1をより低周波側に、サブキャリア#4をより高周波側に再設定する。これにより、サブキャリア#1〜#4の間の干渉による品質劣化と、サブキャリア#1,#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化と、を同程度にし、サブキャリア#1〜#4の各受信品質を均一化することができる。
一方、上述した所定値A,Bが高過ぎると、サブキャリア#1はより低周波側に、サブキャリア#4はより高周波側に設定される。このため、サブキャリア#1,#4が光チャネルフィルタ321の帯域制限に近くなり、サブキャリア#1,#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化が、サブキャリア#1〜#4の間の干渉による品質劣化より大きくなる。
このような場合に、制御回路330は、サブキャリア#1をより高周波側に、サブキャリア#4をより低周波側に再設定する。これにより、サブキャリア#1〜#4の間の干渉による品質劣化と、サブキャリア#1,#4の光チャネルフィルタ321による品質劣化と、を同程度にし、サブキャリア#1〜#4の各受信品質を均一化することができる。
(実施の形態9)
実施の形態9について、実施の形態1〜8と異なる部分について説明する。実施の形態1〜8においては、両端の各サブキャリアの周波数を決定した後に、両端以外の各サブキャリアの周波数を等間隔となるように決定する場合について説明したが、両端以外の各サブキャリアを周波数の決定方法はこれに限らない。実施の形態9においては、たとえば、各サブキャリアのそれぞれの周波数間隔が、各サブキャリアの各スペクトラムの幅に応じた周波数間隔となるように、サブキャリア#2,#3の周波数を決定する。
(実施の形態9にかかる光伝送システムにおける各サブキャリア)
図42は、実施の形態9にかかる光伝送システムにおける各サブキャリアの一例を示す図である。図42において、図8,図10,図11,図13に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
サブキャリアのスペクトラムの幅は、上述したボーレートやナイキストフィルタの設定などによって異なる。たとえば、図42に示すように、サブキャリア#3のスペクトラムの幅が、サブキャリア#1,#2,#4のスペクトラムに対して2倍の幅であるとする。
この場合に、仮にサブキャリア#1〜#4の周波数を等間隔で設定すると、サブキャリア#1,#2の間隔と比べてサブキャリア#2〜#4の間隔が狭くなる。このため、たとえば、サブキャリア#2〜#4の受信品質が、サブキャリア#1の受信品質と比べて低くなり、サブキャリア#1〜#4の受信品質が不均一になる。
(実施の形態9にかかる光伝送システムにおける両端以外のサブキャリアの周波数の決定)
図43および図44は、実施の形態9にかかる光伝送システムにおける両端以外のサブキャリアの周波数の決定の一例を示す図である。図43,図44において、図42に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
たとえば、サブキャリア#3はサブキャリア#1,#2,#4と比べて2倍の幅を有するため、図43に示すように、サブキャリア#3を2個のサブキャリア1311a,1311b(#3a,#3b)として扱う。すなわち、両端のサブキャリア#1,#4を決定した後に、サブキャリア#1,#4の間に3個のサブキャリア1211,1311a,1311bが存在すると仮定して、サブキャリア#1,#4の間の帯域を4等分する。
たとえば、制御回路330は、サブキャリア1211(#2)の周波数f22を下記(8)式によって決定する。
f22=f12+((f42−f12)/4) …(8)
また、制御回路330は、サブキャリア1311a(#3a)の周波数f32aを下記(9)式によって決定する。
f32a=f12+2×((f42−f12)/4) …(9)
また、制御回路330は、サブキャリア1311b(#3b)の周波数f32bを下記(10)式によって決定する。
f32b=f12+3×((f42−f12)/4) …(10)
そして、図44に示すように、制御回路330は、実際のサブキャリア1311(#3)の周波数f32を下記(11)式によって決定する。
f32=(f32b−f32a)/2 …(11)
このように、実施の形態9にかかる伝送システム100によれば、各信号光のそれぞれの波長間隔が、各信号光の各スペクトラムの幅に応じた波長間隔となるように、第1信号光および第2信号光を除く信号光の波長を決定することができる。たとえば、波長が隣接する信号光間の波長間隔が、それらの信号光のスペクトラムの幅が広いほど大きい波長間隔になるように、第1信号光および第2信号光を除く信号光の波長が決定される。これにより、各信号光の受信品質の均一化を図ることができる。
一例としては、図42に示した例において、サブキャリア#3は、他のサブキャリア#1,#2,#4に比べてスペクトラムの幅が広い。このため、サブキャリア#3はサブキャリア#2,#4と隣接しているため、サブキャリア#2〜#4のそれぞれの波長間隔は、サブキャリア#1,#2の波長間隔より広く設定される。スペクトラムの幅が広いサブキャリア#3における隣接サブキャリアとの波長間隔が広く設定され、サブキャリア#3およびサブキャリア#3と隣接するサブキャリア#2,#4の受信品質の低下を抑制することができる。
以上説明したように、伝送装置および波長設定方法によれば、演算回路の規模の増大を抑えつつ短時間で波長配置の調整を行うことができる。また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実現することが可能である。
たとえば、近年、通信機器の伝送容量は増大していく傾向であり、通信機器の大容量化および高速化が求められている。その対応のために、光通信伝送においては、高速化に向けては伝送速度が40[Gbps]から100[Gbps]が主流となり、大容量化に向けては複数の周波数を同時に用いて通信するWDMシステムが用いられている。一般的なWDMシステムは、OIF(Optical Internetworking Forum:オプティカルインターネットワーキングフォーラム)で周波数50[GHz]間隔で信号光が配置される規定となっている。
また、伝送容量のより一層の拡大が要求される中で、従来のWDMシステムより伝送効率を上げることができるスーパーチャネル(Superchannel)方式が提唱されている。スーパーチャネルでは周波数をフレキシブルに対応することにより、伝送周波数を効率的に使用して、従来のWDM方式と比べ伝送容量の拡大を図ることができる。
スーパーチャネル方式では、たとえば受信側の光チャネルフィルタで制限される周波数帯域を効率的に使用することが求められる。このため、周波数使用効率を向上させるために、周波数のグリッドを可能な限り狭く設定できることを要する。
しかし、周波数の効率を求めるために各サブキャリアの間隔や、光チャネルフィルタの帯域制限とサブキャリアとの間の間隔を狭くし過ぎると、隣接サブキャリアとの干渉や帯域制限による減衰等につながり、信号品質の劣化を招く。このため、各サブキャリアの受信品質を向上させるためには、適切な周波数配置(波長配置)を要する。
これに対して、たとえば、隣接チャネルとの干渉の影響を受けないようにチューニングするために、受信側で周波数間隙を検出して、その結果から送信の周波数を操作する手法が考えられる。しかしながら、その方法は、大量のIQベクトルと時間との対応データを取得して、デジタルフーリエ変換を行い、周波数間隔を厳密に計算するものであるため、大規模なメモリと複雑な演算処理回路を要する。また、算出された周波数間隙の情報を元に微調整制御を繰り返し行っているため、所望の周波数間隙に調整するまでに長い時間が要する場合がある。このように、大規模なメモリと複雑な演算処理回路を要する点や、周波数間隙を調整するまでに長い時間が要する点が課題として挙げられる。
これに対して、上述した各実施の形態によれば、送信する信号光の波長を変化させつつ受信品質をモニタしてスーパーチャネルの両端のサブキャリアの波長を決定し、決定した波長により残りのサブキャリアの波長を決定することができる。これにより、演算量を抑えつつ短時間で波長配置を行うことができる。
上述した各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)送信された信号光から光フィルタにより所定帯域の光成分を抽出し、抽出した前記光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置へ信号光を送信する伝送装置であって、
前記所定帯域に含まれる波長の各信号光を生成する複数の生成部と、
前記複数の生成部によって生成された前記各信号光を合波して前記受信側の伝送装置へ送信する送信部と、
前記複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う制御部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。
(付記2)前記制御部は、前記第1信号光および前記第2信号光の各波長を、前記受信品質がそれぞれ所定品質となるように決定することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3)前記制御部は、
前記モニタ用の信号光の波長を前記第1信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第1信号光の波長を決定し、
前記モニタ用の信号光の波長を前記第2信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第2信号光の波長を決定する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の伝送装置。
(付記4)前記制御部は、前記各信号光の波長が等間隔になるように前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記5)前記制御部は、
前記各信号光の波長の制御を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の前に行い、
前記運用を開始した後に、前記複数の生成部によって生成された前記各信号光の少なくともいずれかの前記受信側の伝送装置における受信品質に基づいて、前記複数の生成部によって生成される前記各信号光の少なくともいずれかの波長を制御する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記6)前記受信側の伝送装置は、前記送信部によって送信された信号光と局発光を混合することにより前記送信された信号光を受信し、
前記制御部は、前記モニタ用の信号光の波長を変化させる際に、前記局発光の波長を前記モニタ用の信号光の波長と合わせて変化させる、
ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記7)前記制御部は、前記モニタを行う際の前記光フィルタの前記所定帯域を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の際の前記光フィルタの前記所定帯域より狭く設定することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記8)前記制御部は、前記モニタを行う際の前記モニタ用の信号光のスペクトラムの幅を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の際の前記各信号光のスペクトラムの幅より広く設定することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記9)前記制御部は、前記モニタを行う際の前記モニタ用の信号光のスペクトラムの幅を、前記モニタ用の信号光のボーレートを調整することにより広くすることを特徴とする付記8に記載の伝送装置。
(付記10)前記制御部は、前記モニタを行う際の前記モニタ用の信号光のスペクトラムの幅を、前記複数の生成部に含まれる生成部において前記モニタ用の信号光を処理するナイキストフィルタを調整することにより広くすることを特徴とする付記8に記載の伝送装置。
(付記11)前記制御部は、
前記モニタ用の信号光の波長を前記第1信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第1信号光の波長を決定し、
前記モニタ用の信号光の波長を前記第2信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第2信号光の波長を決定し、
前記第1信号光および前記第2信号光のうちの一方の信号光の波長の決定結果に基づいて、前記モニタ用の信号光の波長を前記第1信号光および前記第2信号光のうちの他方の信号光の波長の候補の範囲で変化させる際の前記候補の範囲を設定する、
ことを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記12)前記制御部は、前記各信号光の波長の制御を行った後に、前記第1信号光および前記第2信号光の少なくとも一方と、前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光と、の前記受信側の伝送装置における各受信品質を比較し、前記各受信品質の比較結果に基づいて前記第1信号光および前記第2信号光の少なくとも一方の波長を制御することを特徴とする付記1〜11のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記13)前記制御部は、前記各信号光のそれぞれの波長間隔が、前記各信号光の各スペクトラムの幅に応じた波長間隔となるように、前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定することを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記14)前記制御部は、前記各信号光において波長が隣接する信号光間の波長間隔が、前記波長が隣接する信号光のスペクトラムの幅が広いほど大きい波長間隔になるように、前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定することを特徴とする付記13に記載の伝送装置。
(付記15)前記所定帯域は、スーパーチャネルの帯域であり、
前記各信号光は、前記スーパーチャネルに含まれる各サブキャリアである、
ことを特徴とする付記1〜14のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記16)所定帯域に含まれる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置により送信された信号光から前記所定帯域の光成分を抽出する光フィルタと、
前記光フィルタによって抽出された前記光成分に含まれる信号光を受信する受信部と、
前記送信側の伝送装置において前記各信号光を生成する複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光が生成する信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う制御部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。
(付記17)所定帯域に含まれる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置と、前記送信側の伝送装置から送信された信号光から光フィルタにより前記所定帯域の光成分を抽出し、抽出した前記光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置と、を含む伝送システムにおける波長設定方法であって、
前記送信側の伝送装置において前記各信号光を生成する複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、
前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、
決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、
前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う、
ことを特徴とする波長設定方法。
100 伝送システム
110,120,310,320 伝送装置
111a〜111c 生成部
112 送信部
113 制御部
121 光フィルタ
122 受信部
210,220 スーパーチャネル
211〜214,221〜224,610,620,710,720,811,811a,811b,1011,1011a,1011b,1211,1211a,1211b,1311,1311a,1311b,3601,3603a,3603b サブキャリア
300 光伝送システム
301 光伝送路
311a〜311d,400 光送信機
312 光合波器
313 送信制御部
321 光チャネルフィルタ
321a〜321c 周波数透過特性
322a〜322d,500 光受信機
330 制御回路
410,540 DSP
420 光変調器ドライバ
430,510 チューナブルLD
440 光変調器
520 ICR
531〜534 ADC
541 品質モニタ
630 干渉部分
711,721 減衰部分
910,1110,1710 BER検出結果
3602a,3602b フィルタ特性
3801 透過帯域

Claims (12)

  1. 送信された信号光から光フィルタにより所定帯域の光成分を抽出し、抽出した前記光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置へ信号光を送信する伝送装置であって、
    前記所定帯域に含まれる波長の各信号光を生成する複数の生成部と、
    前記複数の生成部によって生成された前記各信号光を合波して前記受信側の伝送装置へ送信する送信部と、
    前記複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  2. 前記制御部は、前記第1信号光および前記第2信号光の各波長を、前記受信品質がそれぞれ所定品質となるように決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記制御部は、前記各信号光の波長が等間隔になるように前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 前記制御部は、
    前記各信号光の波長の制御を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の前に行い、
    前記運用を開始した後に、前記複数の生成部によって生成された前記各信号光の少なくともいずれかの前記受信側の伝送装置における受信品質に基づいて、前記複数の生成部によって生成される前記各信号光の少なくともいずれかの波長を制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の伝送装置。
  5. 前記受信側の伝送装置は、前記送信部によって送信された信号光と局発光を混合することにより前記送信された信号光を受信し、
    前記制御部は、前記モニタ用の信号光の波長を変化させる際に、前記局発光の波長を前記モニタ用の信号光の波長と合わせて変化させる、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
  6. 前記制御部は、前記モニタを行う際の前記光フィルタの前記所定帯域を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の際の前記光フィルタの前記所定帯域より狭く設定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の伝送装置。
  7. 前記制御部は、前記モニタを行う際の前記モニタ用の信号光のスペクトラムの幅を、ユーザデータに基づいて前記複数の生成部によって生成された各信号光を前記送信部によって合波して前記受信側の伝送装置へ送信する運用の際の前記各信号光のスペクトラムの幅より広く設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の伝送装置。
  8. 前記制御部は、
    前記モニタ用の信号光の波長を前記第1信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第1信号光の波長を決定し、
    前記モニタ用の信号光の波長を前記第2信号光の波長の候補の範囲で変化させた際の前記モニタの結果に基づいて前記第2信号光の波長を決定し、
    前記第1信号光および前記第2信号光のうちの一方の信号光の波長の決定結果に基づいて、前記モニタ用の信号光の波長を前記第1信号光および前記第2信号光のうちの他方の信号光の波長の候補の範囲で変化させる際の前記候補の範囲を設定する、
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の伝送装置。
  9. 前記制御部は、前記各信号光の波長の制御を行った後に、前記第1信号光および前記第2信号光の少なくとも一方と、前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光と、の前記受信側の伝送装置における各受信品質を比較し、前記各受信品質の比較結果に基づいて前記第1信号光および前記第2信号光の少なくとも一方の波長を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の伝送装置。
  10. 前記制御部は、前記各信号光のそれぞれの波長間隔が、前記各信号光の各スペクトラムの幅に応じた波長間隔となるように、前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の伝送装置。
  11. 所定帯域に含まれる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置により送信された信号光から前記所定帯域の光成分を抽出する光フィルタと、
    前記光フィルタによって抽出された前記光成分に含まれる信号光を受信する受信部と、
    前記送信側の伝送装置において前記各信号光を生成する複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光が生成する信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う制御部と、
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  12. 所定帯域に含まれる波長の各信号光を合波して送信する送信側の伝送装置と、前記送信側の伝送装置から送信された信号光から光フィルタにより前記所定帯域の光成分を抽出し、抽出した前記光成分に含まれる信号光を受信する受信側の伝送装置と、を含む伝送システムにおける波長設定方法であって、
    前記送信側の伝送装置において前記各信号光を生成する複数の生成部に含まれる生成部が生成するモニタ用の信号光の波長を変化させながら、前記モニタ用の信号光の前記受信側の伝送装置における受信品質のモニタを行い、
    前記モニタの結果に基づいて、前記各信号光のうちの最も長波長の第1信号光および最も短波長の第2信号光の各波長を決定し、
    決定した前記各波長に基づいて前記各信号光のうちの前記第1信号光および前記第2信号光を除く信号光の波長を決定し、
    前記各信号光の波長の決定結果に基づいて前記各信号光の波長の制御を行う、
    ことを特徴とする波長設定方法。
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