JP7047069B2 - 画像露光装置、画像露光方法、及びプログラム - Google Patents

画像露光装置、画像露光方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像露光装置、画像露光方法、及びプログラムに関する。
写真やフォトマスク等の露光は、結像系の光学系である投射光学系が用いられている。しかしながら、投射光学系の場合は、画像表示装置により表示される表示画像と、感光性記録媒体等の感光材料との間に、レンズなどの光学系が必要で、大きな体積が必要となる。フォトマスクで、半導体等のパターンを露光する場合、マスクを感光材料に密着、あるいは、ほぼ密着させることが行われている。露光する際、感光材料とマスクパターンとの間に、隙間や保護板を設け、平行光を投写させることにより、露光された画像がぼけるのを抑制している。
また、光源から出射された光のうち、感光材料に平行に出射された光を用いて、感光材料に照射し露光することにより、露光された記録画像がぼけるのを抑制している。例えば、特許文献1及び2には、感光材料と電子ディスプレイ等に表示された表示画像との間に、光ファイバアレイ等の画像表示装置を設置し、ディスプレイから感光性材料に向けて照射される光のうち、ディスプレイから感光材料に向かう平行な光を選択し(コリメートし)、感光材料に照射する技術が記載されている。特許文献1及び2に記載の技術では、露光された記録画像のにじみを抑制することができる。
特開2009-37011号公報 米国特許第9126396号明細書
上述のように、画像表示装置から照射された光を、制限部材によって制限することにより、コリメートする場合、制限部材の構造に応じて、制限部材を透過した光が拡散してしまう場合がある。そのため、感光性記録媒体に記録される記録画像では、濃度差が小さくなり、画像のエッジ部分の視認性が低下した、所謂、ぼけが生じた画像となる場合がある。
上記特許文献1及び2に記載の技術では、制限部材を透過した光の拡散に起因して生じる記録画像のぼけを抑制できない場合があった。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、制限部材を単に設けた場合と比較して、記録画像のぼけを抑制することができる、画像露光装置、画像露光方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様の画像露光装置は、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行う制御部と、を備え、アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつアンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす。
-0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
また、上記目的を達成するために、本開示の第2の態様の画像露光装置は、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行う制御部と、を備え、アンシャープマスク処理の重みをy、アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす。
-0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第1の態様または第2の態様の画像露光装置において、表示画像は、記録画像よりもエッジが強調された画像であってもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、制限部材は、拡散光学系の光学部材であってもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第の態様の画像露光装置において、光学部材が、画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第1の方向に、光を透過する第1の光透過部と光を遮蔽する第1の光遮蔽部とが交互に配置され、かつ、第1の方向に非平行で、面上における第2の方向に、光を透過する第2の光透過部と光を遮蔽する第2の光遮蔽部とが交互に配置されたルーバフィルムであってもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第の態様の画像露光装置において、光学部材が、画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第1の方向に、光を透過する第1の光透過部と光を遮蔽する第1の光遮蔽部とが交互に配置され、かつ、第1の方向に垂直で、面上における第2の方向に、光を透過する第2の光透過部と光を遮蔽する第2の光遮蔽部とが交互に配置されたルーバフィルムであってもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第の態様または第の態様の画像露光装置において、ルーバフィルムは、第1の方向にのみ第1の光透過部と第1の光遮蔽部とが交互に配置された第1の層と、第2の方向にのみ第2の光透過部と第2の光遮蔽部とが交互に配置された第2の層と、が積層されていてもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第の態様から第の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、ルーバフィルムの厚みは、2.0mm以上、4.0mm以下であり、ルーバフィルムのルーバのピッチは、80μm以下であってもよい。
また、本開示の第の態様の画像露光装置は、第1の態様から第の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、制限部材は、感光性記録媒体から一定距離、離れて配置されてもよい。
また、本開示の第10の態様の画像露光装置は、第の態様の画像露光装置において、一定距離は、0.67mm以下であってもよい。
また、上記目的を達成するために、本開示の第11の態様の画像露光方法は、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置における画像露光方法であって、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行う、処理を含み、アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつアンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす。
-0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
また、上記目的を達成するために、本開示の第12の態様の画像露光方法は、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置における画像露光方法であって、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行う、処理を含み、アンシャープマスク処理の重みをy、アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす。
-0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
また、上記目的を達成するために、本開示の第13の態様のプログラムは、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置を制御するコンピュータに、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行い、アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつアンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす、処理を実行させる。
-0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
また、上記目的を達成するために、本開示の第14の態様のプログラムは、複数の画素を有し、複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置を制御するコンピュータに、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置に表示させる制御を行い、アンシャープマスク処理の重みをy、アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす、処理を実行させる。
-0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
本開示によれば、制限部材を単に設けた場合と比較して、記録画像のぼけを抑制することができる。
実施形態の画像露光装置の一例の分解斜視図である。 実施形態の画像露光装置の一例の断面図である。 実施形態の画像表示装置の機能的な構成の一例を表すブロック図である。 本実施形態の画像表示装置のハードウェア構成について説明するための説明図である。 実施形態の画像露光装置における光の進行方向を説明するための概略断面図である。 本実施形態のルーバフィルムの一例の構成を示す図である。 本実施形態のルーバフィルムの他の例の構成を示す図である。 ルーバフィルムを透過した光の拡散を説明するための説明図である。 表示画像と記録画像との違いを説明するための説明図である。 本実施形態の画像表示装置の制御部で実行される画像処理の一例のフローチャートである。 図10に示した画像処理における高周波成分強調処理の一例を説明するための説明図である。 図10に示した画像処理における高周波成分強調処理の一例を説明するための、図11Aに続く説明図である。 図10に示した画像処理における高周波成分強調処理の一例を説明するための、図11Bに続く説明図である。 実施形態の画像表示装置の制御部で実行されるアンシャープマスク処理の好ましい範囲を説明するためのグラフである。 基礎実験の実験結果を示すグラフである。 高調波成分強調実験の実験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本実施形態の画像露光装置について説明する。
(画像露光装置)
まず、本実施形態の画像露光装置の構成について説明する。図1には、本実施形態画像露光装置の一例の分解斜視図を示す。また、図2には、本実施形態の画像露光装置の一例の断面図を示す。
図1及び図2に示すように本実施形態の画像露光装置10は、画像表示装置12、支持部21、及びルーバフィルム16を備える。画像表示装置12は、複数の画素13を有する。支持部21は、画像表示装置12が表示した表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体14を支持する。ルーバフィルム16は、画像表示装置12と支持部21との間に設けられ、支持部21側に保護層17が設けられている。
[画像表示装置]
本実施形態の画像表示装置12としては、スマートフォン及びタブレット等の携帯端末、液晶表示装置(LCD:liquid crystal display)、ブラウン管表示装置(CRT:cathode ray tube)、発光ダイオード表示装置(LED:light emitting diode)、及びプラズマ表示装置等を用いることができる。
画像表示装置12は、表示画像を表示するための表示部32として、複数の画素13を備える。なお、図2では、1つの画素13を表示部32の一例として示している。画素13とは、画像表示面を構成する色情報の最小単位である。画素13を有することにより、画像表示装置12は、表示画像を表示できる。画像表示装置12の画素表示面は二次元状に配列された画素13を有している。二次元とは、図1におけるX-Y方向に延びる状態を意味する。隣接する画素13間の距離(ピッチ)を、200μm以下とすることで、記録画像について自然画としての印象を強くすることができる。そのため、画素13のピッチは、150μm以下が好ましく、125μm以下がより好ましく、85μm以下がさらに好ましい。
画像表示装置12から光を照射する面側には、画素13を保護するためのガラス窓26が設けられている。ガラス窓26の厚みは、画素13から感光性記録媒体14までの距離を短くするため、薄いことが好ましい。
また、図3には、本実施形態の画像表示装置12の機能的な構成の一例を表すブロック図を示す。本実施形態の画像表示装置12は、制御部30及び表示部32を備える。
制御部30は、入力された画像データが表す入力画像を表示部32に表示させる。また、本実施形態の制御部30は、入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、表示部32に表示させる制御を行う。
表示部32は、上記の画素13を備え、画素13によって表される表示画像に応じた光を照射する。表示部32は、例えば、バックライト等のランプが光を照射する液晶を適用してもよいし、また例えば、自身が光を照射する発光ダイオードを適用してもよい。
次に、図4を参照して、画像表示装置12のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、画像表示装置12は、CPU(Central Processing Unit)40、一時記憶領域としてのメモリ42、及び不揮発性の記憶部46を備えたコンピュータを有する。また、画像表示装置12は、上記の表示部32、及び入力部48を備える。CPU40、メモリ42、記憶部46、入力部48、及び表示部32は、バス49を介して接続される。
記憶部46は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部46には、画像処理プログラム50が記憶される。CPU40は、画像処理プログラム50を記憶部46から読み出し、読み出した画像処理プログラム50をメモリ42に展開してから実行する。CPU40が画像処理プログラム50を実行することによって、CPU40は、図3に示した制御部30として機能する。
入力部48には、入力画像の画像データ、換言すると表示部32に表示させる表示画像に応じた画像データが入力される。なお、入力画像の画像データは、画像表示装置12または画像露光装置10の外部から入力される形態であってもよいし、画像表示装置12または画像露光装置10自身が画像を形成または撮像する機能を有する場合は、画像表示装置12または画像露光装置10によって形成または撮像された画像データが入力される形態であってもよい。
[支持部]
本実施形態の支持部21は、画像表示装置12の光を照射する面に対向する位置に配置される状態に、感光性記録媒体14を支持する。なお、支持部21は、感光性記録媒体14を直接的に支持してもよいし、間接的に支持してもよく、感光性記録媒体14を支持することができればその構造は特に限定されない。
[感光性記録媒体]
図2に示すように、本実施形態の感光性記録媒体14は露光面14Aを有する。感光性記録媒体14としては、画像表示装置12から照射された光により露光でき、記録画像を形成することができれば、特に限定されない。例えば、インスタントカメラ(例えば、富士フイルム(株)社製、Instax(登録商標)(商品名:チェキ))に装着するフィルムパック18等を用いることができる。
フィルムパック18は、ケース20に感光性記録媒体14を組み込んで形成される。ケース20内に設けられた複数の感光性記録媒体14の間には、図示を省略した遮光シートが設けられており、この遮光シートにより、フィルムパック18の最上面にある感光性記録媒体14のみが露光される。なお、上記のInstax(登録商標)に装着するフィルムパック18を適用する場合、フィルム内に、感光性記録媒体14及び遮光シートが組み込まれている。感光性記録媒体14に用いられる材料としては、例えば、ネガフィルム、リバーサルフィルム、印画紙、モノシート又はビールアパート式のインスタント写真フィルム等の写真感光材料を挙げることができる。
図2に示すように、感光性記録媒体14は、遮光性を有する箱形状のケース20内に、複数枚、納められている。ケース20には、感光性記録媒体14の露光面を露光するために画像表示装置12から照射される光を通過させる露光開口22が設けられている。また、露光開口22の反対側には、押圧部材(図示省略)が設けられており、押圧部材により、感光性記録媒体14は、露光開口22側に押されることになる。これにより、感光性記録媒体14が露光開口22の周辺に押し付けられ、画像表示装置12との距離が近くなり、良好な画像を感光性記録媒体14に記録することができる。
ケース20としては、写真感光材料、磁気記録材料、及び光記録材料等の各種記録材料に用いられる記録材料用樹脂部材を用いることができる。記録材料用樹脂部材としては、上記記録材料を収納、包装、被覆、保護、搬送、保管、形態支持等のために用いられる容器、蓋、及びそれに付随する付属部品、あるいは、上記記録材料を装填して機能を発揮する各種部材をいう。
露光後の感光性記録媒体14は、展開ローラ(図示省略)の間を通過することにより、感光性記録媒体に設けられたポッド部が破裂する。ポッド部内には、現像処理液が内包されており、ポッド部が破裂することにより、感光性記録媒体14の内部に現像処理液が展延される。1~数分間経過した後に現像処理が十分に進み感光性記録媒体14上に記録画像が形成される。
[ルーバフィルム]
図5及び図6を参照して、本実施形態のルーバフィルム16の一例を説明する。図5は、本実施形態の画像露光装置10の一例の概略断面図であり、画素13からの光の進行方向を説明する図である。図6は、本実施形態のルーバフィルム16の一例の構成を示す図である。符号16Aはルーバフィルム16の平面16Aであり、符号16Bはルーバフィルム16の側面16Bである。ルーバフィルム16は、画像表示装置12の画素13の配列面と平行となる面上における第1の方向(図4の平面16AにおけるX方向)に、光を透過する光透過部102と光を遮断する光遮蔽部104とが交互に配置されている。本実施形態の第1の方向に配置されている光透過部102及び光遮蔽部104が、本開示の第1の光透過部及び第1の光遮蔽部の一例である。
また、ルーバフィルム16は、第1の方向に垂直で、画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第2の方向(図4の平面16AにおけるY方向)に、光透過部102と光遮蔽部104とが交互に配置されている。本実施形態の第2の方向に配置されている光透過部102及び光遮蔽部104が、本開示の第2の光透過部及び第2の光遮蔽部の一例である。
このように、本実施形態においては、光透過部102が二次元的に配置され、光遮蔽部104が格子状に形成されている。このような構成とすることにより、図5に示すように、画像表示装置12の画素13から感光性記録媒体14の露光面14Aに照射される光の角度を制限する。本実施形態のルーバフィルム16が、本開示の制限部材の一例である。
画像表示装置12の画素13から照射された光は、画像表示面から180°の範囲におけるあらゆる方向に向かって照射される。照射された光は、画像表示装置12に設けられたガラス窓26を通過し、ルーバフィルム16に入射する。ルーバフィルム16に入射した光のうち、画像表示装置12と感光性記録媒体14とを結ぶ直線に対して、平行な光がルーバフィルム16の光透過部102を通過する。また、画像表示装置12と感光性記録媒体14を結ぶ直線に対して斜めに照射された光は、ルーバフィルム16内の光遮蔽部104により、光が遮られてしまう。画像表示装置12から照射さえる光の角度を制限することにより、感光性記録媒体14に記録される記録画像の画質が向上する。
光透過部102は、光を通過させることができればよく、ガラス材料、透明なシリコーンゴム等を用いることができる。また、光透過部102の部分を空洞とし、光遮蔽部104のみでルーバフィルム16を構成することもできる。光遮蔽部104は、光を吸収する光吸収部材としてもよく、光を反射する光反射部材とすることもできる。光遮蔽部104を構成する光遮蔽部材106は、着色された樹脂材料を用いることができ、例えば、黒色シリコーンゴム等を用いることができる。また、光を吸収する材料として、ニュートラルデンシティーフィルタ(ND(Neutral Density)フィルタ)を用いることができる。NDフィルタは、中立な光学濃度のフィルタを意味し、露光に用いられる波長域において、波長に影響を与えることなく、均等に光を吸収(吸収率が50%以上99.999%以下;光透過率が0.001%以上、50%以下)できるフィルタである。
なお、ルーバフィルム16の構成は、本実施形態に限定されない。図7には、ルーバフィルム16の他の一例の構成を示す。上記、図6に示すルーバフィルム16は側面16Bに示すように、1つの層で形成され、この1つの層に、第1の方向及び第2の方向に光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置することで、二次元的に配列されたルーバフィルム16が構成されている。
一方、図7に示すルーバフィルム16は、第1の層118及び第2の層119の2層により構成されている。符号16Bはルーバフィルム16の側面であり、符号118Aは第1の層118の平面、符号119Aは第2の層119の平面である。第1の層118の平面118Aに示すように、第1の層118は、第1の方向(図7の平面118AにおけるX方向)にのみ光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置する。そして、第2の層119を、第1の方向に垂直な第2の方向(図7の平面119AにおけるY方向)にのみ光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置する。そして、第1の層118と第2の層119を積層することにより、二次元のルーバフィルム16とする。このように、複数の層で二次元状のルーバフィルム16を形成しても、1つの層で形成したルーバフィルム16と同様の効果を得ることができる。
ルーバフィルム16の光遮蔽部104(ルーバ)のピッチPは、「ルーバピッチ実験」として後述するように、80μm以下が好ましく、65μm以下がより好ましい。光遮蔽部104のピッチPを上記範囲とすることで、画素13から照射された光のうち、斜めに照射された光を遮ることができ、記録画像の画質を向上させることができる。
また、画素13の配列の基準となる画素のXY軸と、ルーバフィルム16の光透過部102及び光遮蔽部104の配列の基準となるルーバのXY軸との角度に差を付けて、光遮蔽部104を配置してもよい。すなわち、第1の方向と第2の方向とが非平行であれば、垂直でなくてもよい。画素13のXY軸とルーバのXY軸の角度に差を付けて配置することにより、記録画像のモアレが抑制される。この角度の差は、1度~45度が好ましく、5度~40度がより好ましく、10度~35度がより好ましい。
ルーバフィルム16の厚みtは、「ルーバフィルム厚み実験」として後述するように、1.5mm以上、4.0mm以下が好ましく、2.0mm以上、4.0mm以下がより好ましく、2.5mm以上、4.0mm以下がさらに好ましい。ルーバフィルム16の厚みtを厚くすることにより、平行光に対して小さい角度の斜めの光を遮ることができる。また、ルーバフィルム16の厚みtが厚くなると、記録画像がぼけやすくなるため、ルーバフィルム16の厚みtを上記範囲とすることが好ましい。ルーバフィルム16の厚みtは、図6に示したルーバフィルム16のように、1つの層で形成されている場合は1つの層の厚みであり、図7に示したルーバフィルム16のように、第1の層及び第2の層の2つの層等の複数層で形成されている場合は、複数層の合計の厚みがルーバフィルム16の厚みとなる。
[保護層]
保護層17は、図1~3に示すように、ルーバフィルム16の支持部21側に設けられている。保護層17は、露光を行う場合に、感光性記録媒体14とルーバフィルム16との接触においてルーバフィルム16を保護する。保護層17は、画像表示装置12に表示された表示画像を感光性記録媒体14に露光することを繰り返すことにより、ルーバフィルム16が傷ついたり破損したりすることを防止する。
保護層17としては、透明で光を通すことができれば、特に限定されない。保護層17には、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂などから形成されるプラスチック板を用いることができる。
保護層17の厚さは、0.1μm以上、500μm以下とすることが好ましい。保護層17の厚みを0.1μm以上とすることにより、ルーバフィルム16を保護する効果の他に、モアレを目立たなくすることができる。また、ルーバフィルム16の欠陥又は構造に基づいて生じた画像の欠陥を目立たなくすることができる。また、保護層17の厚みを500μm以下とすることにより、記録画像がぼけることを防止することができる。
次に、本実施形態の画像表示装置12の制御部30の作用を説明する。上述したようにルーバフィルム16によって、画像表示装置12から照射される光の角度が制限され、画像表示装置12と感光性記録媒体14とを結ぶ直線に対して、平行な光がルーバフィルム16の光透過部102を通過する。しかしながら、実際は、図8に示すように、表示部32の点光源15から照射された光は、拡散する。具体的には、光遮蔽部104の高さHと、光と光透過部102の幅Qに応じて一定角の光成分が透過、すなわち拡散する。拡散した光成分により、図9に示すように、感光性記録媒体14に記録される記録画像では、高周波成分(エッジ部)Eの濃度差が表示画像に比べて、減少してしまう。すなわち、記録画像では、濃度差が小さくなるため、エッジ部が視認されにくくなる傾向があり、その結果、記録画像がぼけ画像となる懸念が高くなる。
ルーバフィルム16の厚みtが大きくなるほど、画像表示装置12から感光性記録媒体14へ到達する光量が減少するため、露光時間が非常にかかるとの問題がある。また、図7に示した一例のように、ルーバフィルム16が複数の層で形成されている場合、各層において光遮蔽部104により遮蔽していない方向への光の拡散が生じるため、記録画像にぼけが生じやすくなる。また、保護層17の厚みが厚くなるほど、感光性記録媒体14の露光面14Aとの距離が離れ、かつ保護層17内では、光の角度が制限されないため、記録画像にぼけが生じやすくなる。
そのため、本実施形態では、画像表示装置12の制御部30は、表示画像よりも記録画像では、濃度差が減少してしまうことを考慮し、表示画像の高周波成分(エッジ部)を予め増加(強調)させておくための画像処理を行う。
図10には、本実施形態の制御部30が実行する画像処理の一例のフローチャートを示す。図10に示した画像処理は、CPU40が画像処理プログラム50を実行することにより、実行される。
図10に示したステップS100で制御部30は、入力された画像データに対して、入力画像の高周波成分の濃度差を強調させるための高周波成分強調処理を行う。本実施形態では、高周波成分強調処理の一例として、制御部30は、アンシャープマスク処理を行う。
具体的には、まず、アンシャープマスクを生成する。アンシャープマスクの生成には、例えば、以下の(1)式に示す、f(x、y)をフィルタ係数とし、分布の度合いを標準偏差σとした、二次元ガウス分布を適用する。
Figure 0007047069000001
なお、上記(1)式における標準偏差σは、ガウス分布、すなわちぼかし画像のぼかしの半径であり、本実施形態では画素数(ピクセル数)で表記する。
入力画像に対して上記(1)式で示したアンシャープマスクを掛け合わせることにより、図11Aに示すように、入力画像から、ぼかし画像を生成する。
さらに、制御部30は、図11Bに示すように、入力画像と、ぼかし画像との差分から高周波成分画像を生成する。図11Bに示すように、高周波成分画像では、階調差が大きい領域では、特に差分が大きくなる。
さらに、制御部30は、図11Cに示すように、入力画像に、高周波成分画像を重みWに応じて、加算することにより、高周波成分が強調された表示画像を生成する。すなわち、表示画像は、入力画像に比べて、画質が劣化された状態となる。
なお、画像表示装置12の解像度が325ppi(pixel per inch)の場合、入力画像に対して適用するアンシャープマスク処理では、「高調波成分強調実験」として後述するように、適用するアンシャープマスクの範囲は、標準偏差σをxとし、重みWをyと表記した場合、図12に示すように、下記(2)式で表される範囲M1が好ましく、下記(3)式で表される範囲M2がより好ましく、下記(4)式で表される範囲M3がさらに好ましい。
-0.1×x+0.30<y<-0.1×x+1.00 ・・・(2)
-0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(3)
-0.1×x+0.50<y<-0.1×x+0.80 ・・・(4)
なお、画像表示装置12の解像度がXppiの場合、上記(2)式~(4)式の標準偏差σにXを325で割った数を掛け合わせた範囲に応じたアンシャープマスクを適用すればよい。具体的には、下記(5)式~(7)式の各々で表される範囲M1~M3に応じたアンシャープマスクを適用すればよい。
-0.1×x×(X÷325)+0.30<y<-0.1×x×(X÷325)+1.00 ・・・(5)
-0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(6)
-0.1×x×(X÷325)+0.50<y<-0.1×x×(X÷325)+0.80 ・・・(7)
このようにして、高調波成分強調処理を行った後、次のステップS102で制御部30は、高調波成分が強調された表示画像を表示部32に表示させ、本画像処理を終了する。
[画像露光装置の効果実験]
次に、本実施形態の画像露光装置10の効果に関して行った実験結果を示す。
(基礎実験)
実験には、画像表示装置12として、IGZOの20.066cm(7.9インチ)、解像度が325ppiのディスプレイを用いた。また、支持部21は金属プレートであり、感光性記録媒体14は、Instax用フィルムを用いた。さらに、ルーバフィルム16は、上記第1の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ上記第2の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されたルーバーフィルムを用いた。また、ルーバフィルム16の各層の厚みは1.5mmとした。さらに、各面の保護層17の厚みは、0.2μmとし、ルーバフィルム16を、表示部32の画素配置(XY軸)に対して30deg回転させた。
また、表示画像は、風景や人物等を被写体とした一般的な写真画像、及び解像度判別のためのCTF(Contrast Transfer Function)を60%とした評価画像を用いた。また、本実施形態の記録画像に対する比較画像として、高周波成分が強調(エッジ部が強調)されてない画像を用いた。換言すると、制御部30による画像処理が行われていない画像を入力画像とした場合の記録画像を比較画像として用いた。なお、以下では、本実施形態の高周波強調画像を適用した記録画像を、比較画像と区別するために「強調画像」という場合がある。
また、高周波成分強調(エッジ強調)処理は、標準偏差σを2pixelとし、重みWを0.5として、上記(1)に示した二次元ガウス分布を用いたアンシャープマスク処理を行った。
画質の評価方法は、比較画像に対して強調画像のぼけ感が低減し、視認性がよい、好ましい画像となっているかについて、写真の解像感評価をしてきた評価熟練者による官能評価とした。
評価結果として、一般的な写真画像、及びCTF評価画像のいずれについても、強調画像の視認性がよいとの結果が得られた。
また、図13には、比較画像、及びCTF評価画像を入力画像とした強調画像について、画像のピッチ(白黒のピッチ)と、CTFとの関係を示す。図13に示すように、強調画像では、比較画像に比べて、高周波成分のコントラストが増加していることがわかる。
(ルーバピッチ実験)
実験には、画像表示装置12として、IGZOの20.066cm(7.9インチ)、解像度が325ppiのディスプレイを用いた。また、支持部21は金属プレートであり、感光性記録媒体14は、Instax用フィルムを用いた。さらに、ルーバフィルム16は、ルーバピッチPが異なる、以下のA、Bの条件を満たす2種類のいずれかを用いた。
A:上記第1の方向にのみ60μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ、上記第2の方向にのみ60μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されている。また、各層の厚みは2.0mmであり、各面の保護層17の厚みは、0.2μmであり、表示部32の画素配置(XY軸)に対して45deg回転されている。
B:上記第1の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ、上記第2の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されている。また、各層の厚みは2.0mmであり、各面の保護層17の厚みは、2.0mm(厚みt=4.0mm)であり、表示部32の画素配置(XY軸)に対して30deg回転されている。
また、上記「A」または「B」の条件のルーバフィルム16を適用した場合との比較のため、ルーバフィルム16を適用しない形態を「C」として以下に述べる。
また、表示画像は、風景や人物等を被写体とした一般的な写真画像を用いた。また、比較画像として、高周波成分が強調(エッジ部が強調)されてない画像を用いた。
また、高周波成分強調(エッジ強調)処理は、標準偏差σを2pixelとし、重みWを0.5として、上記(1)に示した二次元ガウス分布を用いたアンシャープマスク処理を行った。
画質の評価方法は、比較画像に対して強調画像のぼけ感が低減し、視認性がよい、好ましい画像となっているかについて、写真の解像感評価をしてきた評価熟練者による官能評価とした。
評価結果を、下記の表1に示す。なお、表1では、画質について、I~IVの四段階による評価を行った。「I」は、視認性が最も優れており、「II」は視認性がよいことを表し、「III」は画像のぼけが改善されていることを表し、「IV」は視認性が悪い、換言すると画像がぼけていることを表す。
Figure 0007047069000002
上記の表1に示すように、上記Aの条件のルーバフィルム16を適用した場合、強調画像の視認性がよく、上記Bの条件のルーバフィルム16を適用した場合、強調画像の視認性が最も優れていることがわかる。また、上記Cの条件の場合、すなわち、ルーバフィルム16を適用しない場合、画像がぼけていることがわかる。
従って、本実験によれば、上述したように、ルーバのピッチPは80μm以下が好ましく、65μm以下がより好ましいことがわかる。
(ルーバフィルム厚み実験)
実験には、画像表示装置12として、IGZOの20.066cm(7.9インチ)、解像度が325ppiのディスプレイを用いた。また、支持部21は金属プレートであり、感光性記録媒体14は、Instax用フィルムを用いた。
さらに、ルーバフィルム16は、上記第1の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ、上記第2の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されたルーバフィルム16を用いた。さらに、ルーバフィルム16を、表示部32の画素配置(XY軸)に対して30deg回転させた。
また、ルーバフィルム16として、各層の厚み(厚みt)の条件を異ならせた6種類を用意した。条件Bでは各層の厚みを2.0mm(厚みt=4.0mm)とし、条件Dでは各層の厚みを1.5mm(厚みt=3.0mm)とし、条件Eでは各層の厚みを1.5mm(厚みt=3.0mm)とし、条件Fでは各層の厚みを1.25mm(厚みt=2.50mm)とし、条件Gでは各層の厚みを1.0mm(厚みt=2.0mm)とし、条件Hでは各層の厚みを0.75mm(厚みt=1.5mm)とした。なお、条件B、Dにおける各面の保護層17の厚みは、0.2μmとし、条件E、F、G、Hにおける各面の保護層17の厚みは、0.1μmとした。また、比較のため、ルーバフィルム16を適用しない形態を「C」として以下に述べる。
また、表示画像は、風景や人物等を被写体とした一般的な写真画像を用いた。また、本実施形態の記録画像に対する比較画像として、高周波成分が強調(エッジ部が強調)されてない画像を用いた。
また、高周波成分強調(エッジ強調)処理は、標準偏差σを2pixelとし、重みWを0.5として、上記(1)に示した二次元ガウス分布を用いたアンシャープマスク処理を行った。
画質の評価方法は、比較画像に対して強調画像のぼけ感が低減し、視認性がよい、好ましい画像となっているかについて、写真の解像感評価をしてきた評価熟練者による官能評価とした。
評価結果を、下記の表2に示す。なお、表1では、画質について、I~IVの四段階による評価を行った。「I」は、視認性が最も優れており、「II」は視認性がよいことを表し、「III」は画像のぼけが改善されていることを表し、「IV」は視認性が悪い、換言すると画像がぼけていることを表す。
Figure 0007047069000003
従って、表2に示すように、また、上述したようにルーバフィルム16の厚みtは、1.0mm以上、4.0mm以下が好ましく、1.5mm以上、4.0mm以下がより好ましく、2.0mm以上、4.0mm以下がさらに好ましいことがわかる。
(高調波成分強調実験)
実験には、画像表示装置12として、IGZOの20.066cm(7.9インチ)、解像度が325ppiのディスプレイを用いた。また、支持部21は金属プレートであり、感光性記録媒体14は、Instax用フィルムを用いた。さらに、ルーバフィルム16は、上記第1の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ、上記第2の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されたルーバーフィルムを用いた。また、ルーバフィルム16の各層の厚みは1.5mm(厚みt=3.0mm)とした。さらに、各面の保護層17の厚みは、0.2μmとし、ルーバフィルム16を、表示部32の画素配置(XY軸)に対して30deg回転させた。
また、表示画像は、風景や人物等を被写体とした一般的な写真画像を用いた。また、本実施形態の記録画像に対する比較画像として、高周波成分が強調(エッジ部が強調)されてない画像を用いた。
また、高周波成分強調(エッジ強調)処理は、標準偏差σ、及び重みWを図14に示したように異ならせて、上記(1)に示した二次元ガウス分布を用いたアンシャープマスク処理を行った。
画質の評価方法は、比較画像に対して強調画像のぼけ感が低減し、視認性がよい、好ましい画像となっているかについて、写真の解像感評価をしてきた評価熟練者による官能評価とした。
図14には、評価結果を示す。なお、図14では、画質について、四段階の評価を行った。図14に示した「◎」は、視認性が最も優れており、「○」は視認性がよいことを表し、「△」は画像のぼけが改善されていることを表し、「×」は視認性が悪い、換言すると画像がぼけていることを表す。
従って図14に示すように、また、上述したように、アンシャープマスクの範囲は、標準偏差σをxとし、重みWをyとした、上記(2)式で表される範囲M1が好ましく、上記(3)式で表される範囲M2がより好ましく、上記(4)式で表される範囲M3がさらに好ましいことがわかる。
なお、ルーバフィルム16の厚みについて、各層の厚みを1.25mm(厚みt=2.5mm)、1.00mm(厚みt=2.0mm)、0.75mm(厚みt=1.5mm)として、上記と同様に実験を行ったところ、同様の結果が得られた。換言すると、ルーバフィルム16の各層の厚みが、1.5mm、1.25mm、1.00mm、及び0.75mmの各々では、アンシャープマスクの範囲は、標準偏差σをxとし、重みWをyとした、上記(2)式で表される範囲M1が好ましく、上記(3)式で表される範囲M2がより好ましく、上記(4)式で表される範囲M3がさらに好ましい。
(表示画像と露光面との距離実験)
実験には、画像表示装置12として、IGZOの20.066cm(7.9インチ)、解像度が325ppiのディスプレイを用いた。また、支持部21は金属プレートであり、感光性記録媒体14は、Instax用フィルムを用いた。さらに、ルーバフィルム16は、上記第1の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第1の層118と、第1の方向に垂直で、かつ、上記第2の方向にのみ45μmの光透過部102と、15μmの光遮蔽部104とが交互に配置された第2の層119と、が積層されたルーバーフィルムを用いた。また、ルーバフィルム16の各層の厚みは1.5mmとした。さらに、各面の保護層17の厚みは、0.2μmとし、ルーバフィルム16を、表示部32の画素配置(XY軸)に対して30deg回転させた。
さらに、本実験では、ルーバフィルム16と、感光性記録媒体14の露光面14Aとの間に、厚みが異なる、0.5mm、1.0mm、及び1.5mmのガラス基材(D263 Teco薄板ガラス/SCHOTT社製)をそれぞれ設けて、実験を行った。なお、屈折率nが1.5のため、大気中での厚みは上記のガラス基材の厚みに1.5で割った値となる。
また、表示画像は、風景や人物等を被写体とした一般的な写真画像を用いた。また、本実施形態の記録画像に対する比較画像として、高周波成分が強調(エッジ部が強調)されてない画像を用いた。
また、高周波成分強調(エッジ強調)処理は、標準偏差σを2pixelとし、重みWを0.5として、上記(1)に示した二次元ガウス分布を用いたアンシャープマスク処理を行った。
画質の評価方法は、比較画像に対して強調画像のぼけ感が低減し、視認性がよい、好ましい画像となっているかについて、写真の解像感評価をしてきた評価熟練者による官能評価とした。
評価結果は、ガラス基材の厚みが0.5mmの場合、及びガラス基材の厚みが1.0mmの場合、強調画像の視認性が特に優れていた。また、ガラス基材の厚みが1.5mmの場合、上記の場合よりも劣るものの、比較画像に比べて強調画像の視認性が良くなっていた。
換言すると、ルーバフィルム16と露光面14Aとの距離が0.5mm及び1.0mmの場合、強調画像の視認性が特に優れており、ルーバフィルム16と露光面14Aとの距離が1.5mmの場合でも、強調画像の視認性が優れている。
従って、本実験によれば、ルーバフィルム16の表面(16A)と、感光性記録媒体14の露光面14Aの距離は一定距離離して露光してもよいことがわかる。また、一定距離について、屈折率nが1.5のガラス基材の厚みでいうと、1.50mm以下が好ましく、1.00mm以下がより好ましく、0.50mm以下がさらに好ましいことがわかる。なお、上記を屈折率nが1.0の大気中の厚みへ換算した場合、1.00mm以下が好ましく、0.67mm以下がより好ましく、0.33mm以下がさらに好ましいことがわかる。
以上説明したように、本実施形態の画像露光装置10は、複数の画素13を有し、複数の画素13によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置12と、表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体14を、感光性記録媒体14の露光面14Aを画像表示装置12に対向させて支持する支持部21と、画像表示装置12と支持部21との間に設けられ、かつ画像表示装置12から感光性記録媒体14へ照射される光の角度を制限するルーバフィルム16と、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、画像表示装置12に表示させる制御を行う制御部30と、を備える。
このように本実施形態の画像露光装置10における画像表示装置12の制御部30は、入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を、表示部32に表示させる制御を行う。ルーバフィルム16を透過した光の拡散により、感光性記録媒体14に記録される記録画像は、表示画像よりもぼけた画像となるが、入力画像と同等の画質の画像となる。すなわち、本実施形態の画像露光装置10によれば、表示画像の画質が劣化していても、記録画像の画質は、入力画像と同等の画質の画像となる。
従って、本実施形態の画像露光装置10によれば、ルーバフィルム16を単に設けた場合と比較して、記録画像のぼけを抑制し、画質を向上させることができる。
なお、本実施形態では、制御部30が行う高周波成分強調処理として、アンシャープマスク処理を行う形態について説明したが、本実施形態に限定されず、例えば、コンボリューション処理等を適用してもよい。
また、例えば、ルーバフィルム16の構造等も限定されず、さらには、画像表示装置12から照射される光の角度を制限することが可能な制限部材であれば限定されない。例えば、光透過部102と光遮蔽部104とが非周期に配置されていてもよく、ランダムに穴が開いた、キャピラリープレート等を制限部材として用いてもよい。
また、本実施形態では、保護層17がルーバフィルム16の支持部21側に設けられている形態について説明したが、保護層17が設けられる位置は本実施形態に限定されず、例えば、ルーバフィルム16の支持部21側、及び画像表示装置12側の両方に設けられていてもよい。換言すると。保護層17は、ルーバフィルム16の、光が透過する両面に設けられていてもよい。ルーバフィルム16の両面に保護層17を設ける場合、ルーバフィルム16の欠陥、または構造に基づいて生じた画像の欠陥を目立たなくすることができる。
また、本実施形態では、画像表示装置12が制御部30を備える形態について説明したが、制御部30は、画像表示装置12と別の装置として構成してもよい。例えば、スマートフォン等のCPUが画像処理プログラム50を実行することにより、制御部30として機能して画像処理を行い、画像表示装置12は、画像処理が行われた画像データをスマートフォンから受信して画像データに応じた表示画像を表示部32に表示させる形態としてもよい。
また、上記各実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を実行することにより実行した画像処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、画像処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、画像処理プログラム50が記憶部46に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。画像処理プログラム50は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、画像処理プログラム50は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10 画像露光装置
12 画像表示装置
13 画素
14 感光性記録媒体、14A 露光面
15 点光源
16 ルーバフィルム、16A ルーバフィルムの平面、16B ルーバフィルムの側面
17 保護層
18 フィルムパック
20 ケース
21 支持部
22 露光開口
26 ガラス窓
30 制御部
32 表示部
40 CPU
42 メモリ
46 記憶部
48 入力部
49 バス
50 画像処理プログラム
102 光透過部
104 光遮蔽部
106 光遮蔽部材
118 第1の層、118A 第1の層の平面
119 第2の層、119A 第2の層の平面
E 高周波成分(エッジ部)
H 高さ
M1~M3 範囲
P 光遮蔽部のピッチ
Q 幅
t ルーバフィルムの厚み

Claims (14)

  1. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、
    前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、
    前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行う制御部と、
    を備え
    前記アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつ前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす、
    画像露光装置。
    -0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
  2. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、
    前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、
    前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行う制御部と、
    を備え
    前記アンシャープマスク処理の重みをy、前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ前記画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす、
    画像露光装置。
    -0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
  3. 前記表示画像は、前記記録画像よりもエッジが強調された画像である、
    請求項1または請求項2に記載の画像露光装置。
  4. 前記制限部材は、拡散光学系の光学部材である、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  5. 前記光学部材が、前記画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第1の方向に、光を透過する第1の光透過部と光を遮蔽する第1の光遮蔽部とが交互に配置され、かつ、前記第1の方向に非平行で、前記面上における第2の方向に、光を透過する第2の光透過部と光を遮蔽する第2の光遮蔽部とが交互に配置されたルーバフィルムである、
    請求項に記載の画像露光装置。
  6. 前記光学部材が、前記画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第1の方向に、光を透過する第1の光透過部と光を遮蔽する第1の光遮蔽部とが交互に配置され、かつ、前記第1の方向に垂直で、前記面上における第2の方向に、光を透過する第2の光透過部と光を遮蔽する第2の光遮蔽部とが交互に配置されたルーバフィルムである、
    請求項に記載の画像露光装置。
  7. 前記ルーバフィルムは、前記第1の方向にのみ前記第1の光透過部と前記第1の光遮蔽部とが交互に配置された第1の層と、前記第2の方向にのみ前記第2の光透過部と前記第2の光遮蔽部とが交互に配置された第2の層と、が積層されている、
    請求項または請求項に記載の画像露光装置。
  8. 前記ルーバフィルムの厚みは、2.0mm以上、4.0mm以下であり、
    前記ルーバフィルムのルーバのピッチは、80μm以下である、
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  9. 前記制限部材は、前記感光性記録媒体から一定距離、離れて配置される、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  10. 前記一定距離は、0.67mm以下である、
    請求項に記載の画像露光装置。
  11. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置における画像露光方法であって、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行う、
    処理を含み、
    前記アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつ前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす、
    画像露光方法。
    -0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
  12. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置における画像露光方法であって、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行う、
    処理を含み、
    前記アンシャープマスク処理の重みをy、前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ前記画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす、
    画像露光方法。
    -0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
  13. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置を制御するコンピュータに、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行い、
    前記アンシャープマスク処理の重みをyとし、かつ前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をxとした場合に、下記(1)式を満たす、
    処理を実行させるためのプログラム。
    -0.1×x+0.40<y<-0.1×x+0.90 ・・・(1)
  14. 複数の画素を有し、前記複数の画素によって表される表示画像に応じた光を照射する画像表示装置と、前記表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される前記光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置を制御するコンピュータに、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を、前記画像表示装置の解像度に応じて重み付けを行ったアンシャープマスク処理により強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記表示画像を、前記画像表示装置に表示させる制御を行い、
    前記アンシャープマスク処理の重みをy、前記アンシャープマスク処理に用いる二次元ガウス分布の度合い標準偏差をx、かつ前記画像表示装置の解像度をXppi(pixel per inch)とした場合に、下記(2)式を満たす、
    処理を実行させるためのプログラム。
    -0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(2)
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