JP2015143627A - 試料の視認性評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 試料の視認性を数値化して客観的に評価する方法を提供する。【解決手段】 二次元的に分布する模様1を準備し、試料5を介して、この模様1を撮影し、撮影されたカラー画像データ3を出力画像として生成させる。出力画像を入力画像である模様1と同じドット数に分割するとともに、各ドットから、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を抽出し、成分毎に輝度を数値化して度数分布を求め、輝度の平均値及び標準偏差から、信号ノイズ比(SNR値)を算出する。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば合成樹脂等の光透過性材料からなる試料を介して対象物を観察する際に、試料の視認性を評価する方法に関する。
CCL(銅張積層体)に対するフォトリソグラフィ工程や、CCLを使用するFPC(フレキシブルプリント基板)実装の過程では、CCLに設けられたアライメントマークを基準に接合、切断、露光、エッチング等のさまざまな加工が行われる。これらの工程での加工精度を維持するためには、CCLの合成樹脂層を介してアライメントマークを正確に認識することが重要となる。
画像の視認性評価手法として、特許文献1では、人間が目で見る状態のボケ量を定量的に評価する方法が提案されている。この特許文献1では、有限要素を光源とする画像を形成し、その画像を画像撮像手段に投射して撮像し、次に、評価手段によって撮像された画像のボケ量を評価している。しかし、特許文献1の手法では、画像に変形歪みが発生した場合でも、黒白の境界部の傾斜(ボケ)に変化が無ければ、視認性が良好と評価されてしまい、視認性を正当に評価できない、という欠点があった。
また、特許文献2では、基材フィルムと防眩層とが積層された高精細化ディスプレイ用防眩フィルムの評価方法が提案されている。この特許文献2では、JIS K7105−1981に定める像鮮明度測定装置を用いて、所定の巾をもつ光学くしを通して得られる4種類の像鮮明度と、防眩層の60度光沢度を指標としている。しかし、特許文献2の手法においても、特許文献1と同様、画像に変形歪みが発生した場合でも、黒白の境界部の傾斜(ボケ)に変化が無ければ、視認性が良好と評価されてしまい、視認性を正当に評価できない。また、評価できる方向が、光学くしに対して直角方向の一方向しか評価できない、という欠点があった。
CCLの合成樹脂層の光透過率が小さい場合や、散乱、屈折などが大きい場合、さらに合成樹脂層の厚みが不均一で歪が存在する場合などには、視認性が大幅に低下する。その結果、アライメントマークを正確に認識できず、加工精度の低下を招くおそれがある。そのため、合成樹脂層の視認性を事前に客観的な数値データとして把握しておくことが求められていた。
本発明は、試料の視認性を数値化して客観的に評価する方法を提供することを目的とする。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、
撮像装置によって試料を介して撮影した対象物のカラー画像データを取得する工程と、
前記カラー画像データを、複数の領域に区分する工程と、
前記領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を抽出し、輝度を数値化して度数分布を求め、前記輝度の平均値及び標準偏差を演算する工程と、
前記輝度の平均値及び標準偏差から、前記R成分、前記G成分又は前記B成分のいずれか1つ以上の成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出する工程と、
を含む。
撮像装置によって試料を介して撮影した対象物のカラー画像データを取得する工程と、
前記カラー画像データを、複数の領域に区分する工程と、
前記領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を抽出し、輝度を数値化して度数分布を求め、前記輝度の平均値及び標準偏差を演算する工程と、
前記輝度の平均値及び標準偏差から、前記R成分、前記G成分又は前記B成分のいずれか1つ以上の成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出する工程と、
を含む。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、前記R成分、前記G成分及び前記B成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(i)に基づき、前記カラー画像データの全体の信号ノイズ比を算出する工程をさらに含んでいてもよい。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、前記R成分、前記G成分及び前記B成分の前記信号ノイズ比の絶対値の平均を算出する工程をさらに含んでいてもよい。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、前記試料が、合成樹脂フィルムであってもよい。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、前記対象物が、二次元的に分布する模様を有していてもよく、前記模様は、空間周波数が不均一に形成されていてもよい。この場合、前記模様が、二次元コードと同等以上の空間周波数を有するものであってもよい。
本発明に係る試料の視認性評価方法は、前記試料が金属層と合成樹脂層とが積層された金属張積層体における前記合成樹脂層であってもよく、前記模様が前記金属層に形成されているものであってもよい。この場合、前記模様が、前記金属層と、該金属層に刻設された開口と、によって形成されていてもよく、あるいは、前記模様が、前記金属層に印刷されていてもよい。
本発明の視認性評価方法によれば、試料を介して撮影された対象物のカラー画像データから、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分について、輝度の度数分布(ヒストグラム)を求め、信号ノイズ比を算出することによって、試料の視認性を数値化して客観的に評価することができる。従って、本発明の視認性評価方法によれば、目視での観察に近い精度で、例えばCCL等に用いられる合成樹脂層などの視認性を簡易かつ迅速に評価できる。
次に、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。本発明の一実施の形態に係る試料の視認性評価方法は、以下の工程を備えている。
工程A)撮像装置によって試料を介して撮影した対象物のカラー画像データを取得する工程:
本実施の形態に係る視認性評価方法における対象物は、R(赤)成分、G(緑)成分又はB(青)成分の三原色のいずれか1つ以上を含む模様を有するものであればよい。模様は、形状や色彩の連続部分の長さ、大きさが単一ではなく、2次元的な分布を有していることが好ましい。つまり、模様は、前記R成分、G成分又はB成分に対する空間周波数が単一ではなく、複数の空間周波数が混在し、空間周波数が不均一な模様であることが好ましい。このような模様は、色彩を有するドットを2次元的にランダムに配置することで実現できる。このような観点から、模様として、任意のデジタル情報を、例えば、QRコード(登録商標)、CPコード、2/4変調コード、3/16変調コード、5/9変調コードなどを使って、2次元コード化したものを利用してもよい。つまり、模様は、二次元コードと同等以上の空間周波数を有することが好ましい。また、模様として、例えば空間周波数が複雑に変化する画像、例えば動植物、風景などを、色彩を有する微細なドットによって表現したものを使用してもよい。
本実施の形態に係る視認性評価方法における対象物は、R(赤)成分、G(緑)成分又はB(青)成分の三原色のいずれか1つ以上を含む模様を有するものであればよい。模様は、形状や色彩の連続部分の長さ、大きさが単一ではなく、2次元的な分布を有していることが好ましい。つまり、模様は、前記R成分、G成分又はB成分に対する空間周波数が単一ではなく、複数の空間周波数が混在し、空間周波数が不均一な模様であることが好ましい。このような模様は、色彩を有するドットを2次元的にランダムに配置することで実現できる。このような観点から、模様として、任意のデジタル情報を、例えば、QRコード(登録商標)、CPコード、2/4変調コード、3/16変調コード、5/9変調コードなどを使って、2次元コード化したものを利用してもよい。つまり、模様は、二次元コードと同等以上の空間周波数を有することが好ましい。また、模様として、例えば空間周波数が複雑に変化する画像、例えば動植物、風景などを、色彩を有する微細なドットによって表現したものを使用してもよい。
図1は、本実施の形態に係る視認性評価方法に使用する模様の概略構成を示す図面である。図1に例示した模様1は、色彩を有するドットが任意のドット数(m×n;ここで、m、nは正の整数を意味する)で二次元的に分布する模様(色彩モザイク模様)である。図1では、2/4変調コードを使って、50×50ドットから成る多色の二次元バーコードを模様1として使用している。
図2は、工程Aの原理を簡略化して示している。本実施の形態の視認性の評価方法では、入力画像である模様1と撮像装置との間に、試料5を介在させた状態で模様1の撮影を行う。
試料5としては、光透過性の材質からなるもの、例えば合成樹脂フィルム、ガラス、石英などのほか、ITO(インジウム・スズ・オキサイド)や酸化亜鉛などの透明電極、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化コバルト、酸化クロム、ジルコニア、酸化バナジウム、フッ化マグネシウム、窒化シリコン、窒化チタン、炭酸カルシウムなどの光透過性材料を挙げることができる。合成樹脂フィルムの材質としては、ポリイミド、ポリエチレン、ポリエチレンオキシド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリウレタン、ナイロン6、ナイロン66、トリアセチルセルロース、トリアセテート、ポリスチレン、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリメチルペンテン、ポリエーテルスルフオン、ポリメタクリル酸メチル、ポリメチルメタクリレート(各種アクリル樹脂)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリフェニレンメタクリレート、ポリジアルフタレート、ポリビニルナフタレン、ポリビニルカルバゾール、各種エポキシ樹脂などを例示できる。
合成樹脂フィルムは、例えばCCL(銅張積層体)に代表される、金属層と合成樹脂層とが積層された金属張積層体における合成樹脂層であってもよい。試料5が、金属張積層体における合成樹脂層である場合、模様1を金属層に形成しておくことができる。この場合、模様1は、例えば、金属層と、該金属層に刻設された開口と、によって形成してもよいし、あるいは、適宜のインクを用いて金属層に模様1を印刷してもよい。
本実施の形態に係る視認性評価方法に使用される撮像装置としては、対象物のカラー画像データ3を生成できるものであればよく、例えばCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を備えたデジタルカメラに代表される撮像装置を挙げることができる。
カラー画像データ3としては、ラスタデータを挙げることができ、圧縮処理されたデータでもよい。カラー画像データ3のフォーマットとしては、例えば、ビットマップ、GIF、TIFF、PNG、JPEG、EMF、PDFなどのほか、任意の圧縮方式で圧縮された画像データを挙げることができる。
試料5を介して撮影されたカラー画像データ3は、試料5の存在によって、入力画像である元の模様1とは異なるものとなる。本実施の形態の視認性の評価方法では、この相違を、工程C以降で輝度を元に数値化し、試料5の視認性を評価する。試料5を介さずに撮影を行った場合(リファレンス)や、試料5の光線透過率が100%で、屈折や散乱が全く生じない場合には、理論上、出力画像であるカラー画像データ3は、元の模様1とほぼ一致する。なお、出力画像であるカラー画像データ3には、画像処理として、例えばマーカー検出、傾き補正、トリミングなどを施すことができる。
工程B)カラー画像データを、複数の領域に区分する工程:
本工程では、出力画像であるカラー画像データ3を複数の領域に区分する。区分される領域の数や一つの領域の大きさは、対象物の模様1の大きさや複雑さに応じて適宜設定できる。ここで、区分される領域は、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を含むものであればよい。上記領域の最小単位としては、RGBの画素に相当するものでもよい。また、例えば、模様1が二次元バーコードのようなドットパターンである場合は、各ドットを1つの領域として、カラー画像データ3を入力画像である元の模様1と同じドット数の領域に分割することが好ましい。
本工程では、出力画像であるカラー画像データ3を複数の領域に区分する。区分される領域の数や一つの領域の大きさは、対象物の模様1の大きさや複雑さに応じて適宜設定できる。ここで、区分される領域は、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を含むものであればよい。上記領域の最小単位としては、RGBの画素に相当するものでもよい。また、例えば、模様1が二次元バーコードのようなドットパターンである場合は、各ドットを1つの領域として、カラー画像データ3を入力画像である元の模様1と同じドット数の領域に分割することが好ましい。
工程C)工程Bで区分された領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分について、輝度を数値化して度数分布を求め、輝度の平均値及び標準偏差を演算する工程:
本工程では、工程Bで区分された領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは、R成分、G成分及びB成分の全ての成分を抽出し、各領域毎に輝度を数値化して度数分布を求める。
本工程では、工程Bで区分された領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは、R成分、G成分及びB成分の全ての成分を抽出し、各領域毎に輝度を数値化して度数分布を求める。
図3は、入力画像である模様1がドットパターンで構成されている場合に、出力画像であるカラー画像データ3の一部分を拡大して示している。この場合、出力画像は、入力画像と同じドット数(50×50ドット)に分割される。つまり、入力画像の1ドットが、カラー画像データの1領域として区分される。そして、すべてのドット(領域)について、R成分、G成分又はB成分が抽出される。各ドットから抽出されたR成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは、R成分、G成分及びB成分の全ての成分のそれぞれについて、ドット毎に輝度を数値化して度数分布を求める。
図4は、各ドットの輝度に基づいて作成されるヒストグラムの一例を示している。ここでは、R成分、G成分又はB成分の暗ドットを「0」、R成分、G成分又はB成分の明ドットを「1」とし、輝度の信号レベル(図4の横軸)を256スケールに区分してヒストグラムを作成している。このヒストグラムに基づき、R成分、G成分又はB成分の暗ドットの分布と、R成分、G成分又はB成分の明ドットの分布のそれぞれについて、輝度の平均値μ0,μ1と標準偏差σ0,σ1が算出される。図5〜7は、図4とは別のカラー画像データ3に基づいて作成したヒストグラムの具体例を示している。図5はR成分、図6はG成分、図7はB成分のヒストグラムである。なお、B成分に関する図7では、明ドットの輝度の平均値μ1と暗ドットの輝度の平均値μ0の大きさが、R成分、G成分に関する図5、図6に比べて逆転している。これは、B成分では、明ドットよりも暗ドットの方が、信号強度が大きくなるためである。
工程D)工程Cで算出された輝度の平均値及び標準偏差から、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分について、下式(1)に基づき、信号ノイズ比(SNR値)を算出する工程:
図4において、R成分、G成分又はB成分の明ドットの輝度の平均値μ1と暗ドットの輝度の平均値μ0との差分は信号強度Sを示している。また、R成分、G成分又はB成分の明ドットの輝度の標準偏差σ1と暗ドットの輝度の標準偏差σ0との差分は、ノイズ強度Nを示している。そして、上記式(1)より、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは、R成分、G成分及びB成分の全ての成分に基づく信号ノイズ比(SNR値)を算出することによって、試料5の視認性を客観的な数値データとして評価することができる。
また、以上のようにして算出されたSNR値を、例えば試料5を介さずに模様1を撮影し、工程B〜Dと同様の処理を行って得られるリファレンスのSNR値と比較することによって評価してもよい。
工程E)本実施の形態に係る視認性評価方法では、さらに、以下に示す方法(1)又は方法(2)のいずれかの方法に基づき、カラー画像データ3の全体の信号ノイズ比を算出する工程を含むことが好ましい。
<方法(1)>
方法(1)では、R成分、G成分及びB成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(i)に基づき、カラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)を算出する。
方法(1)では、R成分、G成分及びB成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(i)に基づき、カラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)を算出する。
式(i)において、R成分、G成分又はB成分の輝度の平均値Y(R)、Y(G)及びY(B)は、明ドット数と暗ドット数の割合を、m1とm0(ただし、m0+m1=1)として、以下の式に基づき算出することができる。
Y(R)=m0μ0(R)+m1μ1(R)
Y(G)=m0μ0(G)+m1μ1(G)
Y(B)=m0μ0(B)+m1μ1(B)
例えば模様1が2/4変調のドットパターン画像の場合、明ドット数と暗ドット数の割合は、明ドット数1に対し暗ドット数3(m0=0.75、m1=0.25)となるので、以下の式に基づき算出することができる。
Y(R)=0.75μ0(R)+0.25μ1(R)
Y(G)=0.75μ0(G)+0.25μ1(G)
Y(B)=0.75μ0(B)+0.25μ1(B)
Y(R)=m0μ0(R)+m1μ1(R)
Y(G)=m0μ0(G)+m1μ1(G)
Y(B)=m0μ0(B)+m1μ1(B)
例えば模様1が2/4変調のドットパターン画像の場合、明ドット数と暗ドット数の割合は、明ドット数1に対し暗ドット数3(m0=0.75、m1=0.25)となるので、以下の式に基づき算出することができる。
Y(R)=0.75μ0(R)+0.25μ1(R)
Y(G)=0.75μ0(G)+0.25μ1(G)
Y(B)=0.75μ0(B)+0.25μ1(B)
また、式(i)において、R成分、G成分又はB成分の信号ノイズ比の絶対値を使用するのは、R成分、G成分又はB成分のいずれかにおいて、上記「0」と「1」の関係が逆転し、明ドットよりも暗ドットの方が、輝度の信号強度が大きくなる場合があることを考慮しており(図7を参照)、SNRが過小評価されることを防ぐためである。さらに、式(i)において、R成分、G成分及びB成分の信号ノイズ比の絶対値に、それぞれ、各成分の輝度の平均値Y(R)、Y(G)及びY(B)を乗算するのは、R成分、G成分及びB成分の輝度の平均値を比較した場合、信号強度にばらつきがあることを考慮したものである。すなわち、対象物である模様1の種類によって、R成分、G成分及びB成分の中で、輝度の平均値が大きな成分と、輝度の平均値が小さな成分とが存在する可能性がある。そのため、各成分のSNR値に各成分の輝度の平均値を乗算し、それらの総和を、各成分の輝度の平均値の合計で除することによって、成分毎の輝度の大きさの違いが加味された全体のSNR比SNR(wt)を算出することができるので、より精度の高い視認性の判定が可能になる。
<方法(2)>
方法(2)では、R成分、G成分及びB成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(ii)に基づき、カラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(av)を算出する。
方法(2)では、R成分、G成分及びB成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(ii)に基づき、カラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(av)を算出する。
式(ii)において、R成分、G成分又はB成分の信号ノイズ比の絶対値を使用するのは、R成分、G成分又はB成分のいずれかにおいて、上記「0」と「1」の関係が逆転し、明ドットよりも暗ドットの方が、輝度の信号強度が大きくなる場合があることを考慮している(図7を参照)。
以上のようにして算出されたSNR(wt)又はSNR(av)を、例えば試料5を介さずに模様1を撮影し、工程B〜Eと同様の処理を行って得られるリファレンスのSNR値と比較することによって評価してもよい。
次に、図8〜図11を参照しながら、本発明の試料の視認性評価方法を実施するための視認性評価装置の構成について説明する。
[第1の実施の形態]
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置100は、光源101と、模様1を表示させる空間光変調器(SLM)103と、この空間光変調器(SLM)103に表示された模様1を撮像する撮像装置105を備えている。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置100は、光源101と、模様1を表示させる空間光変調器(SLM)103と、この空間光変調器(SLM)103に表示された模様1を撮像する撮像装置105を備えている。
光源101としては、例えばランプ光源、レーザー光源、LED光源などを用いることができる。単波長の光を照射する場合は、レーザー光源やLED光源を用いることが好ましい。
空間光変調器(SLM)103は、二次元に配列された複数の微小な光変調素子を有しており、光源101からの光の振幅、位相、偏光などの空間的分布を電気的に制御して光を変調させ、模様1を二次元的に表示させる。空間光変調器(SLM)103としては、例えば、反射型液晶(LCOS:エルコス、Liquid crystal on silicon)タイプ、透過型液晶タイプ、強誘電液晶タイプ、マイクロミラー(DMD: Digital Mirror/Micromirror Device)タイプなどがある。
撮像装置105は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどの撮像素子(図示省略)を備えている。
また、空間光変調器(SLM)103と撮像装置105の間には、試料5が配置されている。空間光変調器(SLM)103は、LCOSタイプである。試料5は、図8中、入力画像の結像位置107から外れた位置に配置されている。試料5の散乱光レベルに応じて、入力画像の結像位置107との距離を調整することが好ましい。試料5の散乱光レベルが大きい場合は、結像位置107と試料5の位置を一致させてもよい。試料5が光散乱、歪みを有する場合、試料5を結像位置107から離すほど、出力画像のぼけ、乱れが大きくなる。このため、散乱光レベルが大きい試料どうしを評価する場合、試料5を結像位置107から離すと散乱の影響で出力画像が大きく乱れ過ぎてしまい、評価が難しくなるので、結像位置107に配置するのが好ましい。逆に散乱光レベルが小さい試料どうしを評価する場合、試料5を結像位置107に配置すると、どの試料の出力画像も乱れが少なく、試料間の差を評価するのが難しくなるため、結像位置107から離した位置に配置するのが好ましい。
また、視認性評価装置100は、偏光成分を分離するための偏光ビームスプリッタ(PBS)111、入射光の偏光面にλ/2の位相差を与える1/2波長板(HWP)113、第1のレンズ115、第2のレンズ117及び第3のレンズ119を備えている。偏光ビームスプリッタ(PBS)111は、LCOSタイプの空間光変調器(SLM)103からの光を効率良く、高コントラストで得るために使用する。また、1/2波長板(HWP)113は光量調整用として使用する。第1のレンズ115及び第2のレンズ117は、入力画像を結像位置107に結像させるためのリレーレンズである。なお、第1のレンズ115及び第2のレンズ117は、どちらか片方でもよい。第3のレンズ119は、撮像装置105の撮像素子(図示省略)に結像させるためのレンズである。
また、視認性評価装置100は、画像処理及び演算処理を行う制御部500を備えている。視認性評価装置100の各構成部は、制御部500に接続されて制御される構成となっている。制御部500は、CPUを備えたコントローラ501と、ユーザーインターフェース502と、記憶部503とを備えている。コントローラ501は、コンピュータ機能を有しており、視認性評価装置100において、各構成部を統括して制御するとともに、撮像装置105で生成される出力画像であるカラー画像データ3について、画像処理や演算処理を行う。ユーザーインターフェース502は、管理者が視認性評価装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、出力画像や演算結果を可視化して表示するディスプレイ等から構成される。記憶部503には、視認性評価装置100で実行される処理をコントローラ501の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が保存されている。ユーザーインターフェース502および記憶部503は、コントローラ501に接続されている。
以上の構成を有する視認性評価装置100は、光源101から照射した光を、1/2波長板(HWP)113を介して偏光ビームスプリッタ(PBS)111に導き、この偏光ビームスプリッタ(PBS)111から空間光変調器(SLM)103に光を入射させて二次元の模様1を表示させる。空間光変調器(SLM)103によって表示された模様1を、偏光ビームスプリッタ(PBS)111から第1のレンズ115、第2のレンズ117、試料5及び第3のレンズ119を介して撮像装置105によって撮像する。
撮像装置105によって撮像された出力画像としてのカラー画像データ3に対し、制御部500において、上記工程C及び工程Dの処理が行われ、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは全ての成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出することによって、試料5の視認性を客観的な数値データとして評価することができる。また、工程Eの方法1又は方法2によってカラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)又はSNR(av)を算出してもよい。さらに、以上のようにして算出されたSNR値を、視認性評価装置100において試料5を介さずに模様1を撮影し、工程C及びD又は工程C〜Eの処理を行ったリファレンスのSNR値と比較することによって、試料5の視認性を評価してもよい。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置200は、模様1を表示させるモニタ201、このモニタ201に装着されたスペーサー203と、模様1を撮像する撮像装置105を備えている。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置200は、模様1を表示させるモニタ201、このモニタ201に装着されたスペーサー203と、模様1を撮像する撮像装置105を備えている。
モニタ201は、例えば液晶ディスプレイ、LEDディスプレイなどであり、入力画像である二次元の模様1を画面上に表示させる。
スペーサー203は、例えば透明ガラスなどの光透過性材料で形成されている。スペーサー203は、モニタ201の表面に密着した状態で装着される。スペーサー203の厚みは、試料5の散乱光レベルに応じて調整することが好ましい。
撮像装置105の構成は、第1の実施の形態と同様である。
また、視認性評価装置200は、試料5と撮像装置105との間に、レンズ205を備えている。レンズ205は、撮像装置105の撮像素子(図示省略)に結像させるためのレンズである。
また、視認性評価装置200は、画像処理及び演算処理を行う制御部500を備えている。制御部500の構成は、第1の実施の形態と同様である。
視認性評価装置200において、試料5は、モニタ201と撮像装置105の間に介在するように配置される。試料5は、スペーサー203に密着させて配置される。なお、試料5の散乱光レベルが大きな場合は、スペーサー203を設けず、モニタ201に直接試料5を密着させて配置してもよい。試料5が光散乱、歪みを有する場合、試料5をモニタ201から離すほど、出力画像のぼけ、乱れが大きくなる。このため、散乱光レベルが大きい試料どうしを評価する場合、試料5をモニタ201から離すと散乱の影響で出力画像が大きく乱れ過ぎてしまい、評価が難しくなるため、スペーサー203を設けずモニタ201に直接試料5を密着させるのが好ましい。逆に散乱光レベルが小さい試料どうしを評価する場合、試料5をモニタ201に直接試料5を密着させると、どの試料の出力画像も乱れが少なく、試料間の差を評価するのが難しくなるため、スペーサー203を設け、モニタ201から離した位置に配置するのが好ましい。
以上の構成を有する視認性評価装置200は、モニタ201に二次元の模様1を表示させる。この模様1を、スペーサー203及び試料5を介して撮像装置105によって撮像する。
撮像装置105によって撮像された出力画像としてのカラー画像データ3に対し、制御部500において、上記工程C及び工程Dの処理が行われ、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは全ての成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出することによって、試料5の視認性を客観的な数値データとして評価することができる。また、工程Eの方法1又は方法2によってカラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)又はSNR(av)を算出してもよい。さらに、以上のようにして算出されたSNR値を、視認性評価装置200において試料5を介さずに模様1を撮影し、工程C及びD又は工程C〜Eの処理を行ったリファレンスのSNR値と比較することによって、試料5の視認性を評価してもよい。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置300は、模様1が印刷された入力画像301と、この入力画像301と試料5との間に配置されるスペーサー303と、入力画像301を撮像する撮像装置105と、入力画像301に光を照射する光源307を備えている。
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置300は、模様1が印刷された入力画像301と、この入力画像301と試料5との間に配置されるスペーサー303と、入力画像301を撮像する撮像装置105と、入力画像301に光を照射する光源307を備えている。
入力画像301は、二次元の模様1を、例えば上質紙などの任意の媒体に印刷したものを使用できる。
スペーサー303は、例えば透明ガラスなどの光透過性材料で形成されている。スペーサー303は、入力画像301の表面に密着した状態で装着される。スペーサー303の厚みは、試料5の散乱光レベルに応じて調整することが好ましい。
撮像装置105の構成は、第1の実施の形態にと同様である。
光源307は、図10に示すように、一つないし複数個を配備することができる。
また、試料5と撮像装置105との間には、試料5に密着させて透明板309を配備することができる。透明板309は、例えばガラス板、アクリル板、石英板などであり、試料5を固定する目的で使用される。透明板309は、省略することもできる。
また、試料5と撮像装置105との間には、レンズ311を配備することができる。レンズ311は、撮像装置105の撮像素子(図示省略)に結像させるためのレンズである。
また、視認性評価装置300は、画像処理及び演算処理を行う制御部500を備えている。制御部500の構成は、第1の実施の形態と同様である。
視認性評価装置300において、試料5は、入力画像301と撮像装置105との間に介在するように配置される。試料5は、例えばスペーサー303に密着させて配置される。なお、試料5の散乱レベルが大きな場合は、スペーサー303を設けず、入力画像301に直接試料5を密着させてもよい。
以上の構成を有する視認性評価装置300では、光源307から入力画像301に光を照射しながら、入力画像301の二次元の模様1をスペーサー303、試料5及び透明板309を介して撮像装置105によって撮像する。
撮像装置105によって撮像された出力画像としてのカラー画像データ3に対し、制御部500において、上記工程C及び工程Dの処理が行われ、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは全ての成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出することによって、試料5の視認性を客観的な数値データとして評価することができる。また、工程Eの方法1又は方法2によってカラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)又はSNR(av)を算出してもよい。さらに、以上のようにして算出されたSNR値を、視認性評価装置300において試料5を介さずに模様1を撮影し、工程C及びD又は工程C〜Eの処理を行ったリファレンスのSNR値と比較することによって、試料5の視認性を評価してもよい。
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置400は、二次元的な模様1が形成されたCCL401を用いる。
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る視認性評価装置の概略構成図である。この視認性評価装置400は、二次元的な模様1が形成されたCCL401を用いる。
視認性評価装置400は、CCL401と、このCCL401に向けて光を照射する光源403と、CCL401に形成された入力画像である模様1を撮像する撮像装置105とを備えている。
CCL401は、銅箔と合成樹脂層とを備えている。CCL401としては、銅箔に、模様1に対応する貫通開口を形成したもの、あるいは、模様1を印刷したものなどを使用することができる。銅箔に模様1に対応する貫通開口を形成する場合は、必要に応じて、銅箔の裏面側に、白、黒、又は任意の色彩を有する板材や紙などを貼り合わせてもよい。また、本実施の形態では、CCL401の合成樹脂層が、視認性評価の対象である試料5となる。CCL401は、試料5である合成樹脂層が撮像装置105に対向するように配置される。
光源403は、一つないし複数個を配備することができる。光源403は、CCL401の裏面側(銅箔側)、又は表面側(合成樹脂層側)へ、光を照射する。
撮像装置105の構成は、第1の実施の形態と同様である。
また、CCL401と撮像装置105との間には、レンズ407を配備することができる。レンズ407は、撮像装置105の撮像素子(図示省略)に結像させるためのレンズである。
また、視認性評価装置400は、画像処理及び演算処理を行う制御部500を備えている。制御部500の構成は、第1の実施の形態と同様である。
以上の構成を有する視認性評価装置400では、光源403からCCL401に光を照射しながら、CCL401の銅箔に形成された二次元の模様1を、試料5である合成樹脂層を介して撮像装置105によって撮像する。
撮像装置105によって撮像された出力画像としてのカラー画像データ3に対し、制御部500において、上記工程C及び工程Dの処理が行われ、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分、好ましくは全ての成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出することによって、試料5(CCL401の合成樹脂層)の視認性を客観的な数値データとして評価することができる。また、工程Eの方法1又は方法2によってカラー画像データ3の全体の信号ノイズ比SNR(wt)又はSNR(av)を算出してもよい。さらに、以上のようにして算出されたSNR値を、視認性評価装置400において試料5を介さずに模様1を撮影し、工程C及びD又は工程C〜Eの処理を行ったリファレンスのSNR値と比較することによって、試料5の視認性を評価してもよい。
[実施例]
次に、本発明の効果を確認した実験結果について説明する。試料5として、ポリイミドフィルムを準備した。このポリイミドフィルムについて、図10に示した視認性評価装置300を用いて視認性の評価を行った。入力画像301に相当するものとして、銅箔をエッチングして微細な開口によるドットパターンを形成した対象物a,bを準備し、工程A〜E(ただし、工程Eは、方法1)の処理を行って試料5のSNR(wt)を求め、視認性を評価した。対象物aのカラー画像データを図12に、対象物bのカラー画像データを図13に、それぞれ示した。なお、図12及び図13はグレー画像であるため明瞭でないが、白色が強い部分は銅箔が無い部分を示しており、黒が強い部分は銅箔がある部分を示している。また、参考例として、同じ対象物a、bについて、試料5を介して撮像して白黒画像データを生成し、上記工程A〜Dと同様の処理を行って輝度のみに基づく信号ノイズ比であるSNR(Y)を算出した。これらの結果を表1に示した。
次に、本発明の効果を確認した実験結果について説明する。試料5として、ポリイミドフィルムを準備した。このポリイミドフィルムについて、図10に示した視認性評価装置300を用いて視認性の評価を行った。入力画像301に相当するものとして、銅箔をエッチングして微細な開口によるドットパターンを形成した対象物a,bを準備し、工程A〜E(ただし、工程Eは、方法1)の処理を行って試料5のSNR(wt)を求め、視認性を評価した。対象物aのカラー画像データを図12に、対象物bのカラー画像データを図13に、それぞれ示した。なお、図12及び図13はグレー画像であるため明瞭でないが、白色が強い部分は銅箔が無い部分を示しており、黒が強い部分は銅箔がある部分を示している。また、参考例として、同じ対象物a、bについて、試料5を介して撮像して白黒画像データを生成し、上記工程A〜Dと同様の処理を行って輝度のみに基づく信号ノイズ比であるSNR(Y)を算出した。これらの結果を表1に示した。
表1から、本発明の視認性評価方法によって算出されたSNR(wt)は、参考例のSNR(Y)に比べて違いが明瞭であり、試料の視認性を数値化して客観的に評価できることが示された。これは、本発明の視認性評価方法が、カラー画像データを用いることによって、白黒画像データに比べ、より目視に近い状態で試料の視認性を総合的に評価できているためであると考えられる。
以上、本発明の実施の形態を例示の目的で詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に制約されることはなく、種々の変形が可能である。例えば、上記第1〜第4の実施の形態では、視認性評価装置100,200,300,400を例示したが、本発明の視認性評価方法を実施するための装置構成は、これらに限定されるものではない。
1…模様、3…カラー画像データ、5…試料、101…光源、103…空間光変調器(SLM)、105…撮像装置、111…偏光ビームスプリッタ(PBS)、113…1/2波長板(HWP)、115…第1のレンズ、117…第2のレンズ、119…第3のレンズ、100,200,300,400…視認性評価装置、500…制御部、501…コントローラ、502…ユーザーインターフェース、503…記憶部
Claims (9)
- 撮像装置によって試料を介して撮影した対象物のカラー画像データを取得する工程と、
前記カラー画像データを、複数の領域に区分する工程と、
前記領域毎に、R成分、G成分又はB成分のいずれか1つ以上の成分を抽出し、輝度を数値化して度数分布を求め、前記輝度の平均値及び標準偏差を演算する工程と、
前記輝度の平均値及び標準偏差から、前記R成分、前記G成分又は前記B成分のいずれか1つ以上の成分について、信号ノイズ比(SNR値)を算出する工程と、
を含む試料の視認性評価方法。 - 前記R成分、前記G成分及び前記B成分のそれぞれについて得られた前記信号ノイズ比から、下記式(i);
に基づき、前記カラー画像データの全体の信号ノイズ比を算出する工程をさらに含む請求項1に記載の試料の視認性評価方法。 - 前記R成分、前記G成分及び前記B成分の前記信号ノイズ比の絶対値の平均を算出する工程をさらに含む請求項1に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記試料が、合成樹脂フィルムである請求項1から3のいずれか1項に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記対象物が、二次元的に分布する模様を有しており、前記模様は、空間周波数が不均一に形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記模様が、二次元コードと同等以上の空間周波数を有するものである請求項5に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記試料が金属層と合成樹脂層とが積層された金属張積層体における前記合成樹脂層であり、前記模様が前記金属層に形成されている請求項6に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記模様が、前記金属層と、該金属層に刻設された開口と、によって形成されている請求項7に記載の試料の視認性評価方法。
- 前記模様が、前記金属層に印刷されている、請求項7に記載の試料の視認性評価方法。
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WO2024034536A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社東海理化電機製作所 | 視認性判定システム、視認性判定方法、及びプログラム |
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2014
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