JP2013239917A - 色処理装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測色値の取得に適切な、カラーチャートを撮影した画像データを得る。
【解決手段】 制御部128は、撮像装置11から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、その撮影条件を入力する。モアレ判定部122は、画像データにおけるモアレの発生の有無を判定する。暈け量判定部124は、撮影条件から画像データの暈け量を算出する。撮像条件変更部123は、判定の結果および暈け量に基づき撮影条件を変更する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、撮像装置を用いて出力デバイスの色再現特性を取得する色処理に関する。
パーソナルコンピュータの普及に伴い、ディジタルカメラ、カラースキャナなどの画像入力デバイスによって画像を取得し、当該画像をLCDなどの画像表示デバイスに表示したりプリンタなどの画像出力デバイスによって印刷することが容易になった。このような状況により、画像入力デバイス、画像表示デバイス、画像出力デバイスの再現色を管理するカラーマネージメント技術(以下、CMS)が必須になった。
各デバイスの色再現を管理するには、観察条件下で各デバイスの色再現特性を予め取得する必要がある。色再現特性は、入力値(例えばsRGB値)に対して再現される色の測色値(例えばCIE三刺激値XYZ、以下、XYZ値)の関係を指す。デバイスのXYZ値は、一般に、デバイスが表示または出力する多数の色票(パッチ)を測定器により一つずつ測定して取得する。
より簡易にデバイスのXYZ値を取得する方法として、ディジタルカメラなどの撮像装置を用いる方法がある。撮像装置を用いる場合、例えば、測定対象のデバイスが出力したカラーチャートを撮影し、その撮像データが表す各色票のRGB値をXYZ値に変換する。図1によりカラーチャートの一例を示す。カラーチャートには、例えば、RGB値それぞれを均等に9スライスした計93=729色分の色票をが配置される。
撮像装置を用いてデバイスのXYZ値を取得する方法によれば、図1に示すようなカラーチャートに配置された複数の色票のXYZ値を、一度の撮影によって取得することができる。しかし、画像出力デバイスがモニタの場合、撮影した画像データにモアレが発生する可能性がある。
図2によりモアレが発生する原因を説明する。図2において、線101はモニタの画素を模式的に示し、線102は撮像装置の撮像デバイスの画素を模式的に示す。図2に示すように、モニタの画素間隔と撮像装置の画素間隔は一般に一致しない。モニタと撮像装置の画素間隔が異なると、画素同士が重畳する部分と、重畳しない部分が発生する。言い替えれば、撮像デバイスの画素に対応するモニタの画素が存在する部分(以下、重畳部)と、存在しない部分(以下、非重畳部)が発生する。そして、重畳部では明るい画像が得られ、非重畳部では暗い画像が得られるため、明暗の周期パターン、つまりモアレが発生した画像データが撮影される。
モアレが発生した画像データ、つまりモニタの再現色が取得されていない領域(暗部)を有する画像データを変換して得られる測色値も正確な値にはならない。
この問題に対して、特許文献1は、光学ローパスフィルタを撮像装置の光路に挿入して、モアレを含む高い空間周波数成分を除去した画像データを取得する方法を提案する。
また、特許文献2は、画像データに対してモアレ検出処理を施し、モアレ検出結果に応答してレンズ位置を変更する方法を提案する。レンズ位置を合焦位置から離せば光学ローパスフィルタと同等の効果が得られ、モアレを含む高周波成分を除去した画像データを得ることができる。
さらに、特許文献3は、合焦距離を中心に所定の範囲でレンズ位置を変化させて複数回の撮影を行い、複数の画像データから、ユーザの目視によって、モアレがない画像データを選択する方法を提案する。
しかし、特許文献1の方法は、測定対象デバイスおよび撮像装置に応じてモアレの周期が異なり、複数種類の光学ローパスフィルタを予め準備し、それらの中からモアレを除去することができるフィルタを選択する必要がある。
また、特許文献3の方法は、複数の画像データからモアレがない画像データ選択する負担をユーザに与える。
さらに、特許文献1、2、3は何れも高い空間周波数成分の除去によってモアレの問題を解消しようとする。しかし、高い空間周波数成分の除去は画像を暈すことに相当し、暈けの程度により、撮像値を抽出する領域(以下、抽出領域)に隣接する色票または背景色(例えば紙白)が混在する可能性が高まる。その結果、モアレがない画像データが得られたとしても、測色値の取得には不適当な画像データになる問題がある。
特開平3-22678号公報 特開平6-197260号公報 特開2006-017960号公報
本発明は、測色値の取得に適切な、カラーチャートを撮影した画像データを得ることを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、撮像装置から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、前記画像データの撮影条件を入力し、前記画像データにおけるモアレの発生の有無を判定し、前記撮影条件から前記画像データの暈け量を算出し、前記判定の結果および前記暈け量に基づき前記撮影条件を変更することを特徴とする。
本発明によれば、測色値の取得に適切な、カラーチャートを撮影した画像データを得ることができる。
カラーチャートの一例を示す図。 モアレが発生する原因を説明する図。 実施例において測色値の取得に適切な画像データを説明する図。 実施例の色処理システムの機能構成例を示すブロック図。 色処理装置が実行する測色値の取得処理の一例を説明するフローチャート。 UIの一例を示す図。 良否判定を説明するフローチャート。 二次元フーリエ変換を施した画像の一例を示す図。 式(3)のパラメータの関係を示す図。 実施例2の色処理装置が実行する測色値の取得処理の一例を説明するフローチャート。 実施例3の色処理システムの機能構成例を示すブロック図。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[適切な画像データ]
図3により実施例において測色値の取得に適切な画像データを説明する。
図3に示す各画像はカラーチャートを撮影して得られる画像の一部である。図3(a)および図3(b)に示す画像は測色値の取得には不適当な画像データの画像例であり、図3(c)に示す画像は測色値の取得に適切な画像データの画像例である。図中の破線で囲んだ領域は、色票の撮像値を抽出する領域(以下、抽出領域)に相当し、抽出領域の画素の平均値(撮像値)を変換して各色票の測色値にする。
図3(a)に示す画像は、モアレが発生していて、前述したように、測色値の取得には不適当な画像データである。図3(b)に示す画像は、モアレはないが、暈けが強く、抽出領域に隣接する色票または背景色(異なる色)が混色していて、測色値の取得には不適当な画像データである。図3(c)に示す画像は、モアレがなく、かつ、抽出領域に異なる色が混色していないため、測色値の取得に適切な画像データである。
以下では、図3(c)に示すような、測色値の取得に指示入力部127は、適切な画像データの取得方法を説明する。
[装置の構成]
図4のブロック図により実施例の色処理システムの機能構成例を示す。
色処理システムは、ディジタルカメラなどの撮像装置11とコンピュータ機器などの色処理装置12を有し、撮像装置11と色処理装置12はUSBやIEEE1394などのシリアルバスを介して相互に接続されている。
●撮像装置
撮像部111は、撮影機能を有し、図示しないが光学レンズ、絞り、シャッタ、CCDやCMOSセンサなどの撮像デバイス、および、それらを制御する制御部を有する。データ入出力部112は、例えばシリアルバスインタフェイスであり、色処理装置12などとの通信に使用される。
信号処理部113は、撮像部111が出力する撮像データ(RAWデータ)に所定のパラメータに基づく現像処理などの信号処理を施し、例えばsRGB画像データを生成する。撮影条件保持部114は、絞り値(F値)、シャッタ速度、光学レンズの位置、合焦位置などの撮影条件を保持する。
指示入力部115は、撮像部111の幾何条件に関わるパラメータ(レンズ位置、絞り値など)および撮影指示を入力する。表示部116は、例えばLCDであり、撮像部11が捉えている画像、撮像装置11の各種状態、撮影条件などを表示する。
●色処理装置
データ入出力部121は、例えばシリアルバスインタフェイスであり、撮像装置11などとの通信に使用される。モアレ判定部122は、画像データにモアレが含まれるか否かの判定を行う。撮影条件変更部123は、撮影条件保持部114が保持する撮影条件の取得および変更を行う。
暈け量判定部124は、画像データの暈け量を算出して、暈け量と所定の閾値の比較判定を行う。色抽出部125は、画像データから各色票の色情報を取得する。色情報保持部126は、各色票の撮像値などを保持する。指示入力部127は、例えばタッチスクリーンで構成され、ユーザインタフェイス(UI)を表示し、ユーザ指示を入力する。なお、指示入力部127は、モニタとキーボードやマウスの組み合わせでもよい。
制御部128は、メモリ129に格納されたソフトウェアを実行し、ユーザ指示に従い、色処理装置12の各構成を制御するとともに、データ入出力部121を介して、撮像装置11の動作を制御する。メモリ129は、制御部128のワークメモリであるRAM、並びに、OS、各種の制御や処理を行うプログラムおよび各種のデータを格納するROMやハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)から構成される。メモリ129が格納するプログラムには、後述する測色値の取得を実行するプログラムが含まれる。
[色処理システムの動作]
図5のフローチャートにより色処理装置12が実行する測色値の取得処理の一例を説明する。この処理は、ユーザが指示入力部127または115から処理の開始を指示すると実行される。
制御部128は、撮像装置11の制御を開始し、撮影条件保持部114を制御して、ユーザが指示入力部115に入力する撮影条件を取得して保持させる(S11)。なお、ユーザは、撮影条件を入力する前に、撮影対象のカラーチャートを撮像装置11による撮影位置に配置する。
撮影条件には、撮像装置11の合焦位置、F値、レンズ位置、焦点距離などが含まれる。なお、撮像装置11がコントラスト検出方式または位相差検出方式などの合焦位置検出機能を有する場合、撮像装置11が自動的に合焦位置を取得する形態でもよい。あるいは、撮影条件の各パラメータは、初期値として撮影条件保持部114に予め保持されていてもよい。
次に、制御部128は、撮像部111を制御して、撮影条件保持部114が保持する撮影条件に応じて、光学レンズの各要素および撮像デバイスの設定(撮影条件の設定)を実行させる(S12)。そして、撮像部111を制御して、撮影対象のカラーチャートを撮像したRAWデータを取得させる(S13)。なお、カラーチャートの撮影時、当該カラーチャートは、出力デバイスの色再現特性を測定したい観察環境下にあることは言うまでもない。
次に、制御部128は、信号処理部113を制御してRAWデータに所定の信号処理を施した画像データを生成させ、データ入出力部112と121を制御して生成された画像データと、当該画像データの撮影条件を取得し、メモリ129に格納する(S14)。所定の信号処理には、ホワイトバランス調整、デモザイキング、データ圧縮など、一般的な撮像装置内部で行われる信号処理が含まれる。データ圧縮には、例えば、TIFF形式やJPEG形式などへの変換処理も含まれる。
次に、制御部128は、指示入力部127にUIを表示させる(S15)。図6によりUIの一例を示す。表示部1005は、画像データ欄1001によって指定された、メモリ129に格納された画像データが表す画像を表示する。なお、カラーチャートの撮影から連続して処理が行われている場合は、ステップS14で取得された画像データのデータファイル名が画像データ欄1001に表示され、当該画像データが表す画像が表示部1005に表示される。
ユーザは、表示部1005をタッチして、カラーチャートの撮影画像(以下、チャート画像)の四隅(例えば図6に符号aからdで示す位置)を指示する。また、パッチ数欄1002によって色票の数(列数と行数)を入力する。また、パッチ抽出サイズ欄1003のスライディングバーにより抽出領域の相対的なサイズを指定する。さらに、保存先欄1005によって処理結果を保存するデータファイル名や保存場所(色情報保持部126など)を指定する。
ユーザが指示したチャート画像の四隅が囲む画像領域を、ユーザが入力した行数と列数で分割すると、各色票の位置とサイズが得られる。また、色票のサイズ(縦×横画素)を例えばP×Qとし、ユーザが相対的なサイズとして「0.5」を指定した場合、抽出領域のサイズは色票の中央部の0.5P×0.5Qの領域になる。
ユーザがUIの設定を終了した後、判定ボタン1004を押すと(S16)、制御部128は続く処理を開始する。そして、詳細は後述するが、モアレ判定部12および暈け量判定部124に、画像データ欄1001に指定された画像データが上述した測色値の取得に適切な画像データであるか否かの判定(以下、良否判定)を実行させる(S17)。
良否判定の結果が「不適切」を示す場合(S18)、制御部128は、詳細は後述するが、撮影条件変更部123に撮影条件を変更させ(S19)、処理をステップS12に戻す。これにより、撮像装置11は、変更後の撮影条件の設定(S12)、カラーチャートの再撮影(S13)、画像データの再生成(S14)を実行する。
また、良否判定の結果が「適切」を示す場合(S18)、制御部128は、色抽出部125に、色票ごとに抽出領域の画素の平均値(平均RGB値)を算出させる。そして、算出した色票ごとの平均RGB値を測色値に対応する色情報を保存先欄1005に指定されたデータファイルとして保存する(S20)。なお、制御部128は、指示入力部127に良否判定の結果をUIに表示させてユーザに通知する。
●良否判定
図7のフローチャートにより良否判定(S17)を説明する。
モアレ判定部122は、判定対象の画像データを二次元フーリエ変換する(S171)。二次元フーリエ変換F(u, v)は、画像データの横軸をx、縦軸をyとし、画素値をf(x, y)で表したとき、下式で定義される。
F(u, v) = ∬f(x, y)・exp{-j2π(ux + vy)}dxdy …(1)
ここで,uはx方向の空間周波数、
vはy方向の空間周波数。
図8により二次元フーリエ変換を施した画像の一例を示す。図8(a)はモアレが発生しているカラーチャートの画像を二次元フーリエ変換した画像(以下、フーリエ変換画像)を示し、図8(b)はモアレが発生していないカラーチャートの画像のフーリエ変換画像を示す。図8において、横軸がu、縦軸がv、画像中心が(u, v)=(0, 0)であり、中心に近い領域は低い空間周波数成分の強度、中心から遠い領域は高い空間周波数成分の強度を示す。
次に、モアレ判定部122は、フーリエ変換画像の所定の空間周波数以上に対応する領域の最大強度max(Puv)を検出する(S172)。なお、高い空間周波数に対応する領域は、y方向の空間周波数uが所定の閾値(空間周波数Tu)以上、または、x方向の空間周波数vが所定の閾値(空間周波数Tv)以上の領域である。
次に、モアレ判定部122は、検出した最大強度max(Puv)と所定の閾値Tpを比較して、モアレの発生有無を判定する(S173)。
max(Puv) < Tp …(2)
なお、色票の間のエッジや色票と背景(例えば紙白)のエッジも比較的高い空間周波数成分を有する。そこで、モアレが発生したカラーチャートの画像のフーリエ変換画像と、モアレが発生していないカラーチャートの画像のフーリエ変換画像を作成する。そして、それらフーリエ変換画像から、それらフーリエ変換画像の区別を可能にする空間周波数を閾値Tu、Tvに設定し、空間周波数成分の強度Puvを閾値Tpに設定すれば、エッジの空間周波数成分に影響されずに、モアレの発生の判定が可能になる。
モアレが発生していないカラーチャートの画像のフーリエ変換画像は、図8(b)に示すように、中央から離れた空間周波数Tu、Tv以上の領域の空間周波数成分は大きな強度をもたず、最大強度max(Puv)は零か極めて小さい。一方、モアレが発生し、画素単位の明暗の周期パターンを含むカラーチャートの画像のフーリエ変換画像は、図8(a)に示すように、空間周波数Tu、Tv以上の領域の空間周波数成分も大きな強度をもち、最大強度max(Puv)が大きくなる。従って、式(2)の閾値判定により、モアレが発生した画像か否かの判定が可能になる。
式(2)を満たさない場合は「モアレの発生により不適切」として良否判定を終了する。また、式(2)を満たす場合は続いて暈け量判定部125による判定を行う。
暈け量判定部125は、撮影条件保持部114から取得した撮影条件に基づき、画像の暈け量を算出する(S174)。暈け量は、画像の暈けの半径rを指し、下式によって算出する。
r = R・x/(b - x) …(3)
ここで、Rはレンズの開口半径(=焦点距離/F値)、
bはレンズと撮像デバイスの間の距離(レンズ位置)、
xはbから合焦距離Lfを減算した値。
図9により式(3)のパラメータの関係を示す。図9において、L1はレンズを、C1は撮像デバイスをそれぞれ表す。
次に、暈け量判定部125は、算出した暈け量(暈けの半径r)と所定の閾値Trを比較して、混色の影響の有無を判定する(S175)。例えば色票サイズがP×P画素、抽出領域が中央部のp×p画素(p<P)の場合、色票のサイズと領域のサイズの差分を閾値Tr(=P-p)に設定する。暈けの半径rが閾値未満(r<Tr)であれば、色票に隣接する色票や背景(以下、色票隣接部)の色との混色の影響はないと判定することができる。従って、暈け量rが閾値以上(差分以上、r≧Tr)であれば「混色の影響により不適切」として良否判定を終了する。また、暈け量rが閾値未満(r<Tr)であれば混色の影響がなく「適切」として良否判定を終了する。
●撮影条件の変更
撮影条件変更部123は、良否判定の結果が「モアレの発生により不適切」を示す場合、撮影条件保持部114が保持する情報が示すレンズ位置の値を、合焦位置から離れる方向に所定距離を加算した値に変更する。つまり、レンズ位置を合焦位置から所定距離離間することにより暈けを増加させて、高い空間周波数成分(モアレ)の抑制を図る。
また、良否判定の結果が「混色の影響により不適切」を示す場合、撮影条件変更部123は、撮影条件保持部114が保持する情報が示すレンズ位置を、合焦位置に近付く方向に所定距離を減算した値に変更する。つまり、レンズ位置を合焦位置に所定距離近接させることにより暈けを低減して、色票隣接部の色の混色の影響の低減を図る。
このようにして、高い空間周波数成分(モアレ)を抑制し、色票隣接部の色の混色の影響の低減することで、測色値の取得に適切な、カラーチャートを撮影した画像データを得ることができる。
以下、本発明にかかる実施例2の色処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例2では、画像データの暈け量rを基に、色票隣接部の色が混在しない抽出領域を算出して、測色値の取得に適切な画像データを取る方法を説明する。
図10のフローチャートにより実施例2の色処理装置12が実行する測色値の取得処理の一例を説明する。この処理は、ユーザが指示入力部127または115から処理の開始を指示すると実行される。なお、ステップS11からS16、S20の処理は実施例1と同様であり、詳細説明を省略する。
ユーザがUIの設定を終了した後、判定ボタン1004を押すと(S16)、続く処理が開始される。ただし、実施例2において、図6に示すUIのパッチ抽出サイズ欄1003は非表示または操作不能であり、ユーザは抽出領域のサイズを指定する必要はない。
モアレ判定部122は、ステップS171と同様に画像データを二次元フーリエ変換し(S31)、ステップS172と同様に最大強度max(Puv)を検出し(S32)、ステップS173と同様に最大強度max(Puv)の閾値判定を行う(S33)。そして、モアレの発生が検出されると、撮影条件変更部123は、ステップS19における「モアレの発生により不適切」の場合と同様に撮影条件を変更し(S34)、処理はステップS12に戻る。
ステップS33の判定においてモアレの発生が検出されなかった場合、暈け量判定部124は、ステップS174と同様に暈け量rを算出する(S35)。そして、色抽出部125は、色票サイズと暈け量rに基づき抽出領域を決定し(S36)、画像データから測色値に対応する色情報を取得し保存する(S20)。例えば、色抽出部125は、色票サイズがP×P画素、暈け量rとすると、抽出領域を色票の中央部の(P-r)×(P-r)画素にする。
このようにして、高い空間周波数成分(モアレ)を抑制し、暈け量rに応じた抽出領域を決定して色票隣接部の色の混色の影響を低減することができる。
以下、本発明にかかる実施例3の色処理を説明する。なお、実施例3において、実施例1、2と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
上記の実施例では、モアレの発生や暈け量rに基づきレンズ位置を変更する例を説明したが、他のパラメータを変更することもできる。実施例3では、撮像装置11とカラーチャートの間の距離(以下、被写体距離)を調整する方法を説明する。
図11のブロック図により実施例3の色処理システムの機能構成例を示す。図4に示す構成と異なるのは、撮像装置11の位置を調整するための位置調整装置13と、撮像装置11が位置調整装置13を制御する位置調整装置制御部117を有する点である。
また、指示入力部115は、撮像装置11の位置を移動する方向と距離を入力する入力部を有し、ユーザが指示入力部115を介して入力した方向と距離は撮影条件保持部114に記録される。撮影条件変更部123は、モアレの発生と暈け量rに応じて、レンズ位置に代わり、撮影条件保持部114に記録された方向と距離の変更を行う。
位置調整装置制御部117は、撮影条件保持部114から方向と距離を示す情報を取得し、位置調整装置13を制御して被写体距離を調整する。なお、色処理装置12に位置調整装置制御部を設けて、USBなどを介して、位置調整装置13を制御してもよい。その場合、方向と距離を入力する入力部は指示入力部127に設ける。
また、調整するパラメータは、レンズ位置、被写体距離に限らず、例えばF値などでもよい。F値を例えば1/2から1/2.8にすれば被写界深度が深くなり暈け量は減少し、逆に1/2から1/1.4にすれば被写界深度が浅くなり暈け量は増加する。なお、F値の変更に応じて、適正露光量が得られるように、撮像装置11の例えば絞り優先制御により、シャッタ速度を調整することは言うまでもない。
[変形例]
●撮影条件変更部
撮影条件変更部123によるレンズ位置の移動量は一定量でもよいが、例えば、モアレ判定部121から最大強度max(Puv)、暈け量判定部124から暈け量rを取得し、これら値を基に撮影条件の調整量を適応的に変更することもできる。また、色票隣接部の色が混色しない最大の半径Tr(=P-p)から式(3)によりレンズ位置を算出し、算出したレンズ位置を撮影条件保持部114に設定してもよい。
●モアレ判定部
モアレ判定部122がフーリエ変換画像を基にモアレ判定を行う例を説明したが、モアレ判定方法はこれに限定られない。例えば、ウェーブレット変換など、画像データを空間周波数領域に変換して画像データの空間周波数特性を解析する他の処理結果に基づきモアレ判定を行ってもよい。
●暈け量判定部
暈け量判定部125が撮像装置11の幾何条件に基づき暈け量rを算出する例を説明したが、画像データに対する画像処理結果から暈け量を算出してもよい。例えば、カラーチャート内に既知のマーカを埋め込み、画像データから当該マーカを検出し、マーカ付近の画素の変動値を基に暈け量を推定してもよい。
●色情報保持部
例えば色情報保持部126に保存する色情報として、画像データから算出した平均RGB値を保存する例を説明した。しかし、平均RGB値を測色値(例えばXYZ値)に変換して、測色値を色情報として保存してもよい。この変換には、例えば、次の式の何れかを用いる。
┌ ┐ ┌ ┐
|Xp| |Rp|
|Yp|= M1・|Gp| …(4)
|Zp| |Bp|
└ ┘ └ ┘
ここで、Rp、Gp、Bpは色票pの平均RGB値、
Xp、Yp、Zpは色票pの三刺激値(測色値)、
M1はRGB値を測色値に変換する、撮像装置11に依存する3×3マトリクス。
┌ ┐
| Rp |
┌ ┐ | Gp |
|Xp| | Bp |
|Yp|= M2・|Rp・Rp| …(5)
|Zp| |Gp・Gp|
└ ┘ |Bp・Bp|
| 1 |
└ ┘
ここで、M2はRGBを測色値に変換する、撮像装置11に依存する3×7マトリクス。
┌ ┐
| Rp |
| Gp |
┌ ┐ | Bp |
|Xp| |Rp・Rp|
|Yp|= M3・|Gp・Gp| …(6)
|Zp| |Bp・Bp|
└ ┘ |Rp・Gp|
|Rp・Bp|
|Gp・Bp|
| 1 |
└ ┘
ここで、M3は撮影値を測色値に変換する、撮像装置11に依存する3×10マトリクス。
なお、上記の変換マトリクスM1、M2、M3は予め用意されているものとする。また、マトリクスの次数は上記の三種に制限されるわけではなく、例えば3×20などのマトリクスを用いてもよい。
●色処理システム
撮像装置11と色処理装置12から構成される色処理システムを例に説明したが、例えば、撮像装置11内に色処理装置12に対応する機能構成を備えてもよい。カラーチャートの撮影(S13)を繰り返さずに、ライブビュー機能で逐次読み込んだ画像データを色処理装置12に転送して判定および撮影条件の変更を行い、カラーチャートの撮影を一回のみ行う方法でもよい。
●色票の数とカラーチャートの四隅
色票の数とカラーチャートの四隅をユーザが指定する例を説明したが、カラーチャートに上記情報を表すためのマーカを埋め込み、制御部128が画像データから当該マーカを検出して色票の数とカラーチャートの四隅を認識することも可能である。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 撮像装置から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、前記画像データの撮影条件を入力する入力手段と、
    前記画像データにおけるモアレの発生の有無を判定する判定手段と、
    前記撮影条件から前記画像データの暈け量を算出する算出手段と、
    前記判定の結果および前記暈け量に基づき前記撮影条件を変更する変更手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記画像データを空間周波数領域に変換したデータから所定の空間周波数以上の空間周波数成分の最大強度を検出し、前記最大強度が所定の閾値を超える場合、前記モアレの発生があると判定することを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記暈け量として前記撮影条件から暈けの半径を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された色処理装置。
  4. 前記変更手段は、前記モアレの発生があると判定された場合、前記撮像装置のレンズ位置を合焦位置から所定距離離間させるために、前記撮影条件を変更することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載された色処理装置。
  5. さらに、前記カラーチャートが含む色票のサイズ、および、前記色票から色情報を取得する領域のサイズを設定する設定手段を有し、
    前記変更手段は、前記暈けの半径が、前記色票のサイズと前記領域のサイズの差分以上の場合、前記撮像装置のレンズ位置を合焦位置に所定距離近接させるために、前記撮影条件を変更することを特徴とする請求項3に記載された色処理装置。
  6. さらに、前記画像データから前記カラーチャートが含む各色票の測色値を示す色情報を取得する取得手段を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載された色処理装置。
  7. 撮像装置から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、前記画像データの撮影条件を入力する入力手段と、
    前記画像データにおけるモアレの発生の有無を判定する判定手段と、
    前記判定の結果に基づき前記撮影条件を変更する変更手段と、
    前記撮影条件から前記画像データの暈け量を算出する算出手段と、
    前記カラーチャートが含む色票のサイズを設定する設定手段と、
    前記色票のサイズと前記暈け量に基づき前記色票から色情報を取得する領域を決定し、前記画像データから前記カラーチャートが含む各色票の測色値を示す色情報を取得する取得手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  8. さらに、前記撮像装置に前記変更後の撮影条件の設定および前記カラーチャートの再撮影を実行させ、前記入力手段に前記再撮影されたカラーチャートの画像データを入力させる制御手段を有することを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載された色処理装置。
  9. 入力手段、判定手段、算出手段、変更手段、取得手段を有する色処理装置の色処理方法であって、
    前記入力手段が、撮像装置から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、前記画像データの撮影条件を入力し、
    前記判定手段が、前記画像データにおけるモアレの発生の有無を判定し、
    前記算出手段が、前記撮影条件から前記画像データの暈け量を算出し、
    前記変更手段が、前記判定の結果および前記暈け量に基づき前記撮影条件を変更することを特徴とする色処理方法。
  10. 入力手段、判定手段、変更手段、算出手段、設定手段、取得手段を有する色処理装置の色処理方法であって、
    前記入力手段が、撮像装置から、カラーチャートを撮影した画像データ、および、前記画像データの撮影条件を入力し、
    前記判定手段が、前記画像データにおけるモアレの発生の有無を判定し、
    前記変更手段が、前記判定の結果に基づき前記撮影条件を変更し、
    前記算出手段が、前記撮影条件から前記画像データの暈け量を算出し、
    前記設定手段が、前記カラーチャートが含む色票のサイズを設定し、
    前記取得手段が、前記色票のサイズと前記暈け量に基づき色情報を取得する前記色票の領域を決定し、前記画像データから前記カラーチャートが含む各色票の測色値を示す色情報を取得することを特徴とする色処理方法。
  11. コンピュータを請求項1から請求項8の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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