JP2016224259A - 光透過方向制御シート、照明装置及び光センサー装置 - Google Patents

光透過方向制御シート、照明装置及び光センサー装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全方位で狭視野角を得ることが可能な光透過方向制御シートを提供する。【解決手段】光透過帯と遮光帯とが交互に繰り返して設けられているルーバー層が、厚さ方向に3層以上積層されている光透過方向制御シート。一例として、シートの厚さ方向に見て、第1ルーバー層10の遮光帯12の長さ方向と、第1ルーバー層10の一方の面に設置された第2ルーバー層20の遮光帯22の長さ方向との交差角度が85〜95°であり;第2ルーバー層20の遮光帯22の長さ方向と、第2ルーバー層20の一方の面に設置された第3ルーバー層30の遮光帯32の長さ方向との交差角度が85〜95°であり;第3ルーバー層30の一方の面にさらに第4ルーバー層40が設置されており、厚さ方向に見て、第3ルーバー層30の遮光帯32の長さ方向と、第4ルーバー層40の遮光帯42の長さ方向との交差角度が85〜95°である、光透過方向制御シート1。【選択図】図1

Description

本発明は、入射する光線束のうち、特定の入射角を有する光線のみが透過する光透過方向制御シートに関する。より詳しくは、本発明は、照明、各種の表示画面等に設置したときに狭視野角を実現することが可能な光透過方向制御シートに関する。
携帯情報端末、現金自動預入支払機等の表示画面に設置されたときに、表示画面の手前側からの視認性を損なうことなく、左右側及び向かい側からの覗き見を防止できる覗き見防止体が開示されている(特許文献1)。この覗き見防止体において、光透過帯と遮光帯とが交互に配置されたルーバー層が2段重ねられており、1段目のルーバー層によって左右側の視野角が制御され、2段目のルーバー層によって向かい側の視野角が制御される。この際、2段目の光透過帯及び遮光帯が手前側に傾けて設置されることにより、手前側の視野角が広くなり、手前側からの視認性が確保されている。
特開2007−212507号公報
ここで、図6に示す、光透過帯a1及び遮光帯a2が交互に繰り返されたルーバー層Aと、光透過帯b1及び遮光帯b2が交互に繰り返されたルーバー層Bとが重ねられた積層体100について検討する。この積層体100の下面100aを表示画面に設置し、そのほぼ真上から見た(図6のZ2側から見下ろした)ときにだけ表示画面が視認可能な構成は、任意方向の視野角(全方位視野角)が狭められた構成である。図7に示す様に、1段目のルーバー層Aの遮光帯の厚さをh1からh2に厚くすると、Y−Z平面に沿う矢印で表された透過光の視野角をθ1からθ2へ狭くすることができる。同様に、2段目のルーバー層Bの遮光帯を厚くすると、X−Z平面に沿う透過光の視野角を狭くすることができる(不図示)。これらのルーバー層を2段重ねることにより全方位視野角を狭くすることができる。ただし、全方位視野角を狭めるためには、1段目と2段目のルーバー層の遮光帯の長さ方向を互いに直交させると共に、各ルーバー層A,Bを従来よりも格段に厚くする必要が生じる。
一例として、例えば1段目及び2段目のルーバー層の光透過帯の幅が100μmであり、光透過帯を構成する透明樹脂の屈折率が1.41である場合、全方位視野角10°を実現するためには、各ルーバー層の厚さは約1600μm以上であることが要求される。また、透過する光量をできる限り増やすためには、各ルーバー層の遮光帯の幅ができる限り小さいこと、例えば10μm程度であることが求められる。
ルーバー層の厚さがn倍厚くなると、光の透過率は、材料で決まる透過係数をルーバー層の厚さ増加分でべき乗した値に低下する。つまり、透過係数が0.9である場合、厚さが2倍になると、その透過率は厚くなる前の0.9に対して、厚くなった後では0.81=(0.9)に低下する。
なお、ここではルーバー層の固体内部における光の透過率を検討しており、積層体100の表面と裏面で生じる界面反射が光の透過率に与える影響については考慮しない。
上記ルーバー層の1600μmという厚さは、従来に比べて4〜10倍程度の厚さである。この様に格段に厚いルーバー層において、仮に、遮光帯の幅に2μm程度のバラつきがある場合、出射面における光線透過率のバラつき、すなわち輝度のバラつき、が大きくなる問題が生じる。例えば、入射する平面光源の輝度3000cd/mに対して、出射面に210cd/m程度の輝度のバラつきが、遮光帯のピッチに対応して生じる。この様な輝度のバラつきは、人間の目には光の濃淡として認識されるため、多くの用途においては排除すべきものである。
したがって、ルーバー層が格段に厚くなった場合、薄い場合と比べて、光透過帯と遮光帯の幅の精度が極めて高いことが求められる。例えば、幅100μmの光透過帯及び幅10μmの遮光帯が交互に等間隔で配置され、且つ厚さが1600μmであるルーバー層を寸法誤差1μm以下で製造可能な方法は現状見当たらない。仮に、遮光帯に対応する幅10μmの溝を110μmの等間隔で備えた金型を使用した樹脂成型方法の適用を検討したとしても、遮光帯の厚さに対応する上記溝の深さを1600μm以上にすることは実質的に不可能である。なぜならば、深さ1600μm、幅10μmの溝に樹脂材料を注入して遮光帯を形成しようと試みても、幅に対して16倍の深さの溝から成形品を引き抜くことが困難だからである。このように製造が困難であるため、2段重ねのルーバー層によって全方位で狭視野角を実現した従来技術は知られていない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、全方位で狭視野角を得ることが可能な光透過方向制御シートの提供を課題とする。
[1] 光透過帯と遮光帯とが交互に繰り返して設けられているルーバー層が、厚さ方向に3層以上積層されている光透過方向制御シート。
[2] 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、第1ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第1ルーバー層の一方の面に設置された第2ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、上記[1]に記載の光透過方向制御シート。
[3] 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、前記第2ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第2ルーバー層の一方の面に設置された第3ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、上記[2]に記載の光透過方向制御シート。
[4] 前記第3ルーバー層の一方の面にさらに第4ルーバー層が設置されており、前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、前記第3ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第4ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、上記[3]に記載の光透過方向制御シート。
[5] 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、前記第1ルーバー層において等間隔で繰り返された遮光帯が、前記第3ルーバー層において等間隔で繰り返された遮光帯とは別の遮光帯として視認される、上記[3]又は[4]に記載の光透過方向制御シート。
[6] 前記ルーバー層がn層(n≧3)積層されており、前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(360°/n)±5°の交差角度を有する、上記[1]に記載の光透過方向制御シート。
[7] 前記ルーバー層がn層(n≧3)積層されており、前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(180°/n)±5°の交差角度を有する、上記[1]に記載の光透過方向制御シート。
[8] 前記ルーバー層が2つ積層され、互いの遮光帯の長さ方向の交差角度が85〜95°である二層組シートが、2枚重ねられてなる光透過方向制御シートであって、第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度が任意の角度である、上記[1]に記載の光透過方向制御シート。
[9] 前記第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、前記第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度が40〜50°である、上記[8]に記載の光透過方向制御シート。
[10] さらに、1枚以上の前記二層組シートが重ねられてなる、上記[8]又は[9]に記載の光透過方向制御シート。
[11] 積層された各々の前記ルーバー層の{前記光透過帯の幅÷(光透過帯の幅+遮光帯の幅)}×100%で表される開口率が80%以上である、上記[1]〜[10]の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
[12] 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各ルーバー層の遮光帯が個別の遮光帯として視認される、上記[1]〜[11]の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
[13] 任意の方向から見た視野角が5〜25°である、上記[1]〜[12]の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
[14] 光源と、前記光源からの光の出射部に設置された上記[1]〜[13]の何れか一項に記載の光透過方向制御シートと、を備えた照明装置。
[15] 光センサーと、前記光センサーへの光の入射部に設置された上記[1]〜[13]の何れか一項に記載の光透過方向制御シートと、を備えた光センサー装置。
本発明の光透過方向制御シートによれば、全方位で狭視野角を得ることができる。したがって、表示画面に当該シートを取り付けることによって、四方からの覗き見を防止し、当該シート面の垂線方向に狭く絞られた方向のみから、当該表示画面を視認することができる。
また、光源の光出射部に当該シートを取り付けることによって、光出射方向が当該シート面の垂線方向に狭く絞られた光線を照射することができる。
また、光センサーの光入射部(受光部)に当該シートを取り付けることによって、当該シート面の垂線方向に狭く絞られた方向から入射する光線のみを当該センサーで検知することができる。
本発明の第一実施形態を示す斜視図である。 図1のY−Z平面における断面図である。 図1のX−Z平面における断面図である。 4つのルーバー層が積層された光透過方向制御シートの一例を厚さ方向に見て、各ルーバー層の遮光帯の重なりの様子を示した模式図である。 4つのルーバー層が積層された光透過方向制御シートの別の一例を厚さ方向に見て、各ルーバー層の遮光帯の重なりの様子を示した模式図である。 2段重ねのルーバー層を示す斜視図である。 ルーバー層の厚さと視野角の関係を表す斜視図である。
<第一態様>
本発明の第一態様は、光透過帯と遮光帯とが交互に繰り返して設けられているルーバー層が、厚さ方向に3層以上積層されている光透過方向制御シートである。
狭い全方位視野角を実現するために必要な光透過方向制御シートの厚さの確保は、積層された各ルーバー層によって分担される。したがって、ルーバー層の積層数が3層以上であると、積層数が2層である場合よりも、各ルーバー層の厚さを薄くすることができる。この結果、各ルーバー層で発生する輝度のバラつきの強度を低減することができる。
さらに、各ルーバー層で発生する輝度のバラつきの強度が低減されることにより、そのバラつきが生じる原因となる各ルーバー層の遮光帯及び光透過帯の寸法精度の誤差が、1μm以上であっても許容することができる。
光透過方向制御シートにおけるルーバー層の積層数は3層以上であれば特に限定されず、各ルーバー層で発生する輝度のバラつきを低減する観点から、多い程好ましい。しかし、各ルーバー層の遮光帯が光透過方向制御シートの厚さ方向に見て完全に重複していない限り、ルーバー層の積層数が増えると、厚さ方向に見たときの遮光帯の占有率が増加するため(光透過帯の開口率が低下するため)、光透過方向制御シートの出射面における輝度が低下する。したがって、出射面における輝度をなるべく高く維持する観点からすると、ルーバー層の積層数は少ない程好ましい。この2つの観点を勘案して、光透過方向制御シートのルーバー層の積層数は、3〜10層が好ましく、4〜8層がより好ましく、4〜6層がさらに好ましい。
光透過方向制御シートを構成する各ルーバー層の厚さは特に限定されず、視野角に応じて適宜設定される。例えば、全方位視野角を5〜25°に狭める場合、全ルーバー層の合計の厚さは、700μm〜6000μm程度にすることが好ましい。各ルーバー層の厚さは同じであってもよいし、異なっていてもよいが、全方位で均一な視野角を実現する観点から、各ルーバー層の厚さは同じ若しくは同等であることが好ましい。
光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各ルーバー層の遮光帯は個別の遮光帯として視認されることが好ましい。つまり、積層された各ルーバー層の遮光帯は、厚さ方向に見て重ならずに、シート面方向(横方向)にスライドして配置されていることが好ましい。なお、遮光帯の幅及びピッチはμm単位であるため、肉眼で視認することが難しい場合がある。この場合には拡大鏡を使用して視認される。
通常、各ルーバー層の出射面において発生する輝度のバラつきは、各ルーバー層の遮光帯のピッチ(つまり光透過帯のピッチ)に対応した、明るい領域及び暗い領域からなる平面パターンを生じる。
上記の様に、積層された各ルーバー層の遮光帯が厚さ方向で重ならないように配置されていると、各ルーバー層の輝度バラつきの平面パターンが一致せずに、シート面方向にスライドする。この結果、光透過方向制御シートの出射面における輝度のバラつきを、各ルーバー層の平面パターンが重なって平均化することによって、目立たなくすることができる。
さらに、光透過方向制御シートの出射面における輝度のバラつきが、上記平均化によって目立たなくなるので、そのバラつきが生じる原因となる各ルーバー層の遮光帯及び光透過帯の寸法精度の誤差が、1μm以上であっても許容することができる。
光透過方向制御シートを構成する各ルーバー層において、輝度のバラつきの変化(ムラ)を無くす観点から、一のルーバー層を構成する複数の遮光帯は同じピッチ(等間隔)で、繰り返されることが好ましい。同様に、一のルーバー層を構成する複数の光透過帯は同じピッチ(等間隔)で、繰り返されることが好ましい。
各ルーバー層を構成する光透過帯の幅及び遮光帯の幅は特に限定されず、視野角に応じて、それぞれ独立して適宜設定される。各ルーバー層の出射面における輝度を高くし、開口率を高める観点から、光透過帯の幅なるべく広く、遮光帯の幅はなるべく狭くすることが好ましい。
例えば、全方位視野角を5〜25°に狭める場合、各ルーバー層において、光透過帯の幅を50μm〜300μm程度にして、遮光帯の幅を2μm〜50μm程度にすることが好ましい。
積層された複数のルーバー層同士の光透過帯の幅、遮光帯の幅は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。
各ルーバー層同士の上記2つの幅がそれぞれ同じ又は同等であると、各ルーバー層の出射面における輝度のバラつきの平面パターンを、厚さ方向で重ねて均一化し、光透過方向制御シートの出射面における輝度のバラつきを容易に目立たなくすることができる。
一方、各ルーバー層同士の上記2つの幅がそれぞれ大きく相違すると、各ルーバー層の遮光帯の長さ方向が互いに平行になるように重ねた際にモワレが生じることを充分に抑制することができる。
光透過方向制御シートにおいて、積層された各ルーバー層の{光透過帯の幅÷(光透過帯の幅+遮光帯の幅)}×100%で表される開口率は特に限定されず、出射面において明るい輝度を得る観点から、例えば80%以上であることが好ましい。
積層されたルーバー層同士の上記開口率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
光透過方向制御シートを構成する各ルーバー層の遮光帯の長さ方向は特に限定されず、適宜設定される。通常、視野角を狭めたい方向に対して、遮光帯の長さ方向が交差するように配置される。したがって、2方向以上について視野角を狭める場合には、全ルーバー層の遮光帯の長さ方向が平行である場合は通常除かれる。
光透過方向制御シートの厚さ方向をZ方向とし、Z方向に垂直な面内における互いに垂直な二方向をそれぞれX方向、Y方向とする。このとき、当該光透過方向制御シートは、Y方向に対して交差する、好ましくは直交する方向に遮光帯の長さ方向が配置された第1のルーバー層と、X方向に対して交差する、好ましくは直交する方向に遮光帯の長さ方向が配置された第2のルーバー層と、を備えることが好ましい。これら第1及び第2のルーバー層を備えることによって、当該光透過方向制御シートの視野角を全方位に渡って狭めることができる。
光透過方向制御シートの全方位視野角は、従来技術では成し得なかった5〜25°が好ましく、7〜18°がより好ましい。
ルーバー層がn層(n≧3)積層された光透過方向制御シートの構成として、例えば、その厚さ方向(Z方向)に、積層された全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(360°/n)±5°の交差角度を有する構成が挙げられる。本構成によれば、たてよこの両方向に電極が配置された液晶素子等からなる表示画面に設置した場合、光透過方向制御シートの出射面にモワレが生じることを容易に防止することができる。
具体例として、以下の構成が挙げられる。
ルーバー層が3層積層されているn=3の場合、各遮光帯の交差角度が120°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が4層積層されているn=4の場合、各遮光帯の交差角度が90°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が5層積層されているn=5の場合、各遮光帯の交差角度が72°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が6層積層されているn=6の場合、各遮光帯の交差角度が60°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が8層積層されているn=8の場合、各遮光帯の交差角度が45°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層がn層(n≧3)積層された光透過方向制御シートの構成として、例えば、その厚さ方向(Z方向)に、積層された全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(180°/n)±5°の交差角度を有する構成が挙げられる。本構成によれば、たてよこの両方向に電極が配置された液晶素子等からなる表示画面に設置した場合、光透過方向制御シートの出射面にモワレが生じることを容易に防止することができる。
具体例として、以下の構成が挙げられる。
ルーバー層が3層積層されているn=3の場合、各遮光帯の交差角度が60°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が4層積層されているn=4の場合、各遮光帯の交差角度が45°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が5層積層されているn=5の場合、各遮光帯の交差角度が36°±5°である構成が挙げられる。
ルーバー層が6層積層されているn=6の場合、各遮光帯の交差角度が30°±5°である構成が挙げられる。
(透明樹脂層)
本発明の光透過方向制御シートにおいて、任意のルーバー層同士の間及び/又は外部に面するルーバー層の表面若しくは裏面に、透明樹脂層が配置されていてもよい。透明樹脂層を設けることにより、当該ルーバー層を保護したり、当該ルーバー層の構造的強度を向上させたりすることができる。光透過方向制御シートに配置される透明樹脂層の数は特に限定されず、0層であってもよいし、1層以上の任意の層数であってもよい。
透明樹脂層の厚さは特に限定されないが、十分な保護機能を得るとともに、光線透過率の低下を抑制する観点から、例えば、0.01〜0.5mm程度が好ましく、0.1〜0.2mm程度がより好ましい。
透明樹脂層の表面には、必要に応じて、反射防止、汚れ防止、耐薬品性向上等の目的で公知の表面処理が施されていてもよい。
(粘着層)
本発明の光透過方向制御シートにおいては、底面(裏面)及び表面の少なくとも一方に粘着層が備えられていてもよい。粘着層を介して、当該光透過方向制御シートを所望の設置面に接着することができる。この接着力は、容易に再剥離できる接着力であってもよいし、再剥離が困難な接着力であってもよく、光透過方向制御シートの用途に応じて適宜選択される。
(光透過性について)
本発明の光透過方向制御シートの厚さ方向における光線透過率は45%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。光線透過率は高い程好ましいが、狭視野角を達成するために各ルーバー層の遮光帯の合計の厚さを従来よりも厚くするので、光線透過率を100%程度にすることは困難であり、通常85%程度が上限値となる。
本明細書における「光線透過率」の値は、光源としてJIS Z 8720に規定されるD65を用い、光源から出射された検査光の強度を受光センサーで測定する装置において、前記検査光の光路上に被測定物が無い状態での受光センサーの出力値をA、検査光の光路上に被測定物をセットし、被測定物を透過した透過光が受光センサーで受光される状態での出力値をBとするとき、光線透過率=(B/A)×100(単位;%)で求められる値とする。
(視野角について)
光透過方向制御シートの視野角の測定は、以下の方法によって測定される。
光透過方向制御シートの厚さ方向(Z方向)に沿う軸をZ軸とし、Z軸に垂直な面内における互いに垂直な二方向(X方向、Y方向)に沿う軸をそれぞれX軸、Y軸とする(例えば図1のX軸,Y軸,Z軸)。
(1)光源から受光センサーへ向かう光線軸と、光透過方向制御シートのZ軸とを平行にする。(2)光源から光透過方向制御シートに対して光を照射する。(3)光透過方向制御シートを間に挟んで光源の反対側に設置された受光センサーにおいて、光透過方向制御シートを透過する光線を検知し、光線透過率を測定する。光線透過率の測定は前述した方法に準拠して行う。(4)X軸を中心として、Z軸を光線軸に対して所定の傾斜角度で傾ける。(5)その傾斜角度を徐々に変化させて、測定される光線透過率が1%以上に維持される範囲のX軸の回転角度が、当該光透過方向制御シートのY−Z平面における視野角(例えば図2のθy)である。
また、上記(4)において、X軸に替えてY軸を中心として、同様に測定したY軸の回転角度が、当該光線透過方向制御シートのX−Z平面における視野角(例えば図3のθx)である。
さらに、上記(4)において、X軸に替えて、X−Y平面にあり且つ原点でZ軸に直交する任意の軸(A軸)を中心として、同様に測定したA軸の回転角度が、当該光線透過方向制御シートのA−Z平面における視野角である。
A軸とX軸とのなす角は任意であり、A−Z平面における視野角は任意方向の視野角である。
ここで、X−Y平面においてZ軸に直交する12本のA軸(A1軸〜A12軸)を設定する。各A軸は、360°を12等分した角度で配置されており、互いのなす角度が30°とされる。各A軸に対応する各A−Z平面における視野角を測定し、得られた12個の視野角の平均値を「全方位視野角」とみなす。
[第一実施形態]
光透過方向制御シートの第一実施形態として、ルーバー層が4層積層された光透過方向制御シート1を図1に示す。
図1は光透過方向制御シート1の一部を拡大して模式的に示した斜視図である。図1において、光透過方向制御シート1の厚さ方向をZ方向とし、当該シート1の中へ入射する光の光源側をZ1側とし、当該シート1を透過する光が出射する照射側(視認側)をZ2側とする。また、Z方向に垂直な面内における互いに垂直な二方向をそれぞれX方向、Y方向とする。
光透過方向制御シート1は、厚さ方向において、Z1側から順に、第1透明樹脂層5、第1ルーバー層10、第2ルーバー層20、第3ルーバー層30、第4ルーバー層40、及び第2透明樹脂層45が順に積層され、互いに一体化されている。
X−Y平面(Z方向に垂直な面)内における、光透過方向制御シートの全体の平面形状は、例えば矩形であるが、設置する箇所の形状に応じて適宜変更できる。
第1ルーバー層10は、Y方向において、光透過帯11と遮光帯12とが交互に繰り返されている。光透過帯11及び遮光帯12はいずれもX方向に延びる帯状であり、そのY方向における幅はそれぞれ均一かつ一定である。複数の光透過帯11は互いに同じ幅であり、複数の遮光帯12は互いに同じ幅である。
第2ルーバー層20は、X方向において、光透過帯21と遮光帯22とが交互に繰り返されている。光透過帯21及び遮光帯22はいずれもY方向に延びる帯状であり、そのX方向における幅はそれぞれ均一かつ一定である。複数の光透過帯21は互いに同じ幅であり、複数の遮光帯22は互いに同じ幅である。
第3ルーバー層30の構成は、第1ルーバー層10と同様であり、均一かつ一定幅の帯状の光透過帯31と遮光帯32とがY方向において交互に繰り返され、光透過帯31及び遮光帯32の長さ方向がX方向に延びている。複数の光透過帯31は互いに同じ幅であり、複数の遮光帯32は互いに同じ幅である。
第4ルーバー層40の構成は、第2ルーバー層20と同様であり、均一かつ一定幅の帯状の光透過帯41と遮光帯42とがX方向において交互に繰り返され、光透過帯41及び遮光帯42の長さ方向がY方向に延びている。複数の光透過帯41は互いに同じ幅であり、複数の遮光帯42は互いに同じ幅である。
図2は光透過方向制御シート1をY−Z平面(図2の紙面)で切断した断面図である。
Y−Z平面の視野角θyは、従来技術では成し得なかった狭い全方位視野角を実現する観点から、5〜25°が好ましく、7〜18°がより好ましい。
Y−Z平面における視野角θyは、第1ルーバー層10及び第3ルーバー層30の光透過帯11,31の幅及び遮光帯12,32の幅、並びに、第1ルーバー層10、第2ルーバー層20及び第3ルーバー層30の厚さT10,T20,T30によって制御される。なお、各ルーバー層の遮光帯のピッチは光透過帯の幅及び遮光帯の幅によって規定される。
第2ルーバー層20が積層された第1ルーバー層10の表面と、遮光帯12とのなす角度α1は特に限定されず、例えば、60〜95°とすることができる。この際、第1ルーバー層10における光線透過率を高める観点及びY−Z平面における視野角θyを容易に制御する観点から検討すると、85〜95°(略90°)が好ましく、89〜91°がより好ましく、90°がさらに好ましい。
また、第4ルーバー層40が積層された第3ルーバー層30の表面と遮光帯32とのなす角度α3は特に限定されず、例えば、60〜95°とすることができる。この際、第3ルーバー層30における光線透過率を高める観点及びY−Z平面における視野角θyを容易に制御する観点から検討すると、85〜95°(略90°)が好ましく、89〜91°がより好ましく、90°がさらに好ましい。
図3は光透過方向制御シート1をX−Z平面(図3の紙面)で切断した断面図である。
X−Z平面の視野角θxは、従来技術では成し得なかった狭い全方位視野角を実現する観点から、5〜25°が好ましく、7〜18°がより好ましい。
X−Z平面における視野角θxは、第2ルーバー層20及び第4ルーバー層40の光透過帯21,41の幅及び遮光帯22,42の幅、並びに、第2ルーバー層20、第3ルーバー層30及び第4ルーバー層40の厚さT20,T30,T40によって制御される。なお、各ルーバー層の遮光帯のピッチは光透過帯の幅及び遮光帯の幅によって規定される。
第3ルーバー層30が積層された第2ルーバー層20の表面と、遮光帯22とのなす角度α2は特に限定されず、例えば、60〜95°とすることができる。この際、第2ルーバー層20における光線透過率を高める観点及びX−Z平面における視野角θxを容易に制御する観点から検討すると、85〜95°(略90°)が好ましく、89〜91°がより好ましく、90°がさらに好ましい。
また、透明樹脂層45が積層された第4ルーバー層40の表面と遮光帯42とのなす角度α4は特に限定されず、例えば、60〜95°とすることができる。この際、第4ルーバー層40における光線透過率を高める観点及びX−Z平面における視野角θxを容易に制御する観点から検討すると、85〜95°(略90°)が好ましく、89〜91°がより好ましく、90°がさらに好ましい。
第1ルーバー層10の厚さT10は、前述したように出射面における輝度のバラつきを低減する観点から薄い程好ましく、他のルーバー層の厚さを勘案して、例えば、200μm〜1500μmが好ましく、600μm〜1300μmがより好ましく、800μm〜1100μmがさらに好ましい。
第2ルーバー層20、第3ルーバー層30及び第4ルーバー層40の各厚さT20,T30,T40についても、第1ルーバー層10の好適な厚さと同様の厚さが好適である。
第1、第2及び第3ルーバー層の合計の厚さは、視野角θyを狭める目的において厚くする程好ましく、例えば、600μm〜4500μmが好ましく、1800μm〜3900μmがより好ましく、2400μm〜3300μmがさらに好ましい。
第2、第3及び第4ルーバー層の合計の厚さは、視野角θxを狭める目的において厚くする程好ましく、例えば、600μm〜4500μmが好ましく、1800μm〜3900μmがより好ましく、2400μm〜3300μmがさらに好ましい。
第1ルーバー層10の光透過帯11の幅W11は、50〜300μmが好ましく、75〜200μmがより好ましい。
第1ルーバー層10の遮光帯12の幅W12は、2μm〜50μmが好ましく、2μm〜15μmがより好ましい。
第2ルーバー層20、第3ルーバー層30及び第4ルーバー層40の各光透過帯21,31,41の各幅W21,W31,W41についても、第1ルーバー層10の光透過帯11の幅W11の好適な幅と同様の幅が好適である。
第2ルーバー層20、第3ルーバー層30及び第4ルーバー層40の各遮光帯22,32,42の各幅W22,W32,W42についても、第1ルーバー層10の遮光帯12の幅W12の好適な幅と同様の幅が好適である。
第1〜第4ルーバー層の各々の{光透過帯の幅÷(光透過帯の幅+遮光帯の幅)}×100%で表される開口率は、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。各ルーバー層の開口率は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上記の構成のルーバー層が4段重ねられた光透過方向制御シート1において、互いに直交するX−Z平面及びY−Z平面方向の視野角が5〜25°程度であって、全方位視野角が5〜25°程度の狭視野角が実現される。
図1の光透過方向制御シート1では、その厚さ方向(Z方向)に見て、第1ルーバー層10の遮光帯12の長さ方向(X方向)と、第1ルーバー層10の一方の面に設置された第2ルーバー層20の遮光帯22の長さ方向(Y方向)との交差角度は85〜95°である。ただし、光透過方向制御シート1における上記交差角度はこの範囲に限定されず、任意の角度で設定され得る。
図1の光透過方向制御シート1では、その厚さ方向(Z方向)に見て、第2ルーバー層20の遮光帯22の長さ方向(Y方向)と、第2ルーバー層20の一方の面に設置された第3ルーバー層30の遮光帯31の長さ方向(X方向)との交差角度は85〜95°である。ただし、光透過方向制御シート1における上記交差角度はこの範囲に限定されず、任意の角度で設定される。
図1の光透過方向制御シート1では、第3ルーバー層30の一方の面にさらに第4ルーバー層40が設置されており、その厚さ方向(Z方向)に見て、第3ルーバー層30の遮光帯32の長さ方向(X方向)と、第4ルーバー層40の遮光帯42の長さ方向(Y方向)との交差角度は85〜95°である。ただし、光透過方向制御シート1における上記交差角度はこの範囲に限定されず、任意の角度で設定される。
光透過方向制御シート1では、図2及び図3に示す様に、その厚さ方向(Z方向)に見て、第1ルーバー層10において等間隔で繰り返された遮光帯12が、第3ルーバー層30において等間隔で繰り返された遮光帯32とは別の遮光帯として視認される。つまり、第1ルーバー層10の遮光帯12と第3ルーバー層30の遮光帯32は、互いのピッチがほぼ半周期ずれる様に設置されている。この様に設置されていることにより、第1ルーバー層10の輝度のバラつきが生じる周期と、第3ルーバー層30の輝度のバラつきが生じる周期とが、半周期ずつずれることになる。この結果、遮光帯12と遮光帯32の周期がずれておらず、厚さ方向で完全に重なる場合と比べて、出射面における輝度のバラつきを目立たなくすることができるので好ましい。
図1〜図3に例示した光透過方向制御シート1においては、4層で積層された各ルーバー層の遮光帯の交差角度が、互いに約90°となるように配置されている。しかし、本発明の光透過方向制御シートにおける各ルーバー層の遮光帯の交差角度は約90°に限定されず、任意の角度であり得る。
図1〜図3に例示した光透過方向制御シート1において、遮光帯の長さ方向が互いに直交する第1ルーバー層10と第2ルーバー層20を第1の二層組シートとして、同様に、遮光帯の長さ方向が互いに直交する第3ルーバー層30と第4ルーバー層40を第2の二層組シートとして捉えると、光透過方向制御シート1は二層組シートが2つ積層してなる積層体であると捉えられる。
[第二実施形態]
光透過方向制御シートの第二実施形態として、互いの遮光帯の長さ方向の交差角度が85〜95°であるルーバー層が、2つ積層されてなる二層組シートを備え、その二層組シートが2枚重ねられてなる光透過方向制御シートが挙げられる。この光透過方向制御シートを構成する2枚の二層組シートは、第1の二層組シートと第2の二層組シートとからなる。
第二実施形態において、第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度は任意の角度で設定され得る。なお、各二層組シートを構成する一方のルーバー層同士の交差角度が規定されれば、各二層組シートを構成する他方のルーバー層同士の交差角度が必然的に規定される。
第二実施形態の一例として、例えば、図1〜図3に示す光透過方向制御シート1が挙げられる。光透過方向制御シート1においては、各二層組シートを構成する互いの遮光帯の交差角度は約90°であり、第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層(第1ルーバー層10)の遮光帯12と、第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層(第3ルーバー層30)の遮光帯32との交差角度は0〜10°である。また、第1の二層組シートを構成する他方のルーバー層(第2ルーバー層20)の遮光帯22と、第2の二層組シートを構成する他方のルーバー層(第4ルーバー層40)の遮光帯42との交差角度は0〜10°である。
光透過方向制御シート1の厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見ると、図4に示す様に、各ルーバー層の遮光帯12,22,32,42が個別の遮光帯として視認される。この際、各遮光帯のスケールはμm単位であるため、拡大鏡で拡大して観察することにより、各遮光帯が明りょうに観察される。
第二実施形態の別の一例として、第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度が40〜50°である構成が挙げられる。この構成は、図5に示す様に、光透過方向制御シート1において第1の二層組シートに対して、Z軸を中心として約45°回転した第2の二層組シートを積層した構成に相当する。なお、図5においては、光透過方向制御シート1の構成に対応する構成について、光透過方向制御シート1と同じ符号を付してある。
第二実施形態の光透過方向制御シートにおいて、二層組シートを積層する枚数は2枚以上であれば特に限定されないが、枚数が増える程光線透過率が減少する。このため、二層組シートを積層する枚数は、例えば2〜5枚が好ましく、2〜4枚がより好ましく、2〜3枚がさらに好ましい。
[光透過帯の材料]
本発明の光透過方向制御シートを構成する光透過帯の材料は特に限定されず、例えば、透明性が高い樹脂が好適である。具体的には、ルーバー層の光透過帯のみに対して、ルーバー層の厚さ方向に光を透過させたときの光線透過率(光透過率)が75%以上、好ましくは85%以上であるような、高い透明性を有する樹脂材料が好ましい。例えば、透明性が高い熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が用いられ、具体例としては、セルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。中でもシリコーン樹脂が好ましく、特に耐熱性の点でシリコーンゴムが特に好ましい。
[遮光帯の材料]
本発明の光透過方向制御シートを構成する遮光帯の材料は特に限定されず、例えば、光透過帯の材料として上記に挙げた樹脂を基材とし、これに顔料や染料等の着色剤を添加してなる着色樹脂が好適である。光透過帯をなしている樹脂材料と、遮光帯の基材としての樹脂材料とは同じであってもよく、異なっていてもよいが、光透過帯と遮光帯との接着性が良好となり易い観点から、両者の樹脂材料は同じであることが好ましい。
遮光帯の色調は、遮光帯における好ましい遮光性が得られればよく、例えば黒、赤、黄、緑、青、水色等が挙げられる。遮光帯の色調及び遮光性は、着色剤の種類及び添加量によって調整できる。具体的には、ルーバー層の遮光帯のみに対して、ルーバー層の厚さ方向に光を照射したときの光線透過率が40%以下、好ましくは10%以下となるような遮光性を有することが好ましい。また、遮光帯の色調は、当該ルーバー層を見たときに認識される色調を構成するので装飾性も考慮して設計することが好ましい。
着色剤の具体例としては、カーボンブラック、酸化鉄、酸化チタン、黄色酸化鉄、ジスアゾイエロー、フタロシアニンブルー等の一般的な有機顔料あるいは無機顔料が挙げられる。着色剤は1種でもよく、2種以上を用いてもよい。また黒色顔料を用いない場合は、良好な遮光性を得るために白色顔料を併用することが好ましい。
[透明樹脂層の材料]
本発明の光透過方向制御シートを構成する透明樹脂層の材料は特に限定されず、例えば、光透過帯の材料として上記に挙げた樹脂が好適である。透明樹脂層の厚さ方向の光線透過率が75%以上である材料が好ましく、85%以上である材料がより好ましい。具体的には、例えば、透明性と耐熱性の点からポリカーボネート樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に、シクロオレフィンポリマー)、セルロース系樹脂が好ましく、中でもポリカーボネート、及びポリエステル樹脂がより好ましい。
透明樹脂層を構成する樹脂には、必要に応じて、耐候性向上、意匠性向上等の目的で、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、着色剤等の樹脂フィルム分野における公知の添加剤が含有されてもよい。
[粘着層の材料]
本発明の光透過方向制御シートを構成する粘着層の材料は特に限定されず、例えば、エラストマー系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられる。前記エラストマー系粘着剤としては、例えば、シリコーンゴム、シリコーンゲル、ウレタンゴム、ウレタンゲル等を含む粘着剤が挙げられる。エラストマー系粘着剤を使用する場合は、その透明性を高めるために公知の鏡面加工を粘着層の表面に施すことが好ましい。文房具である付箋紙を構成する公知の粘着剤も好適である。
[光透過方向制御シートの製造方法]
本発明の光透過方向制御シートを構成する各ルーバー層は、例えば、以下の方法で製造することができる。まず、光透過帯の構成材料からなり所定厚さの第1のシートの複数枚と、遮光帯の構成材料からなり所定厚さの第2のシートの複数枚とを交互に積層し、加熱及び加圧してこれら複数のシートが一体化してなるブロック体を形成する。
次いで、ブロック体をシート表面に垂直な切断面でスライスすることにより各ルーバー層が得られる。スライスする際の厚さ(スライス幅)は、各ルーバー層の厚さに相当する。なお、該ブロック体をシート表面に対して傾いた面でスライスすることにより、各ルーバー層の表面と遮光帯とのなす角度(例えば、前述のα1〜α4)を調整することができる。
スライスして得られたルーバー層同士を一体化させる方法は、特に限定されず、公知の手法を適宜用いることができる。
例えば、硬化後に透明性を有する接着剤を用いて両者を接着する方法が好ましい。この接着に使用される接着剤としては、硬化後に高い透明性を有するものが好ましく、例えば、熱硬化型接着剤、多液反応型接着剤、紫外線硬化型接着剤等が挙げられ、具体的にはエポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、メラミン系接着剤、ポリエステル系接着剤、シリコーン系接着剤等を好適に用いることができる。
任意のルーバー層と透明樹脂層とを積層し、一体化させる方法は特に限定されず、公知の手法を適宜用いることができる。
例えば、任意のルーバー層の表面に接着剤を塗布し、透明樹脂層の材料からなるシートを貼り合わせた後、接着剤を硬化させる方法が挙げられる。この接着に使用される接着剤としては、硬化後に高い透明性を有するものが好ましく、具体的には、前述したルーバー層同士の接着に好適に使用される接着剤が挙げられる。
所望の枚数のルーバー層を積層し、一体化して得られた光透過方向制御シートの裏面及び/又は表面に粘着層を形成する場合、その形成方法は特に限定されず、例えば、公知の粘着剤をシート面に塗布する方法が適用できる。
<第二態様>
本発明の第二態様は、光源と、その光源からの光の出射部に設置された、第一態様の光透過方向制御シートと、を備えた照明装置である。
光源の種類は特に限定されず、例えば、公知の平面光源が挙げられる。光源から出射される光の波長は特に限定されず、例えば、可視光線、赤外光線、紫外光線等が適用可能である。光源の輝度は特に限定されず、高い程好ましい。
第二態様の照明装置において、光源から発せられた光の出射部において第一態様の光透過方向制御シートを透過することにより、指向性が揃った出射光となる。したがって、第一態様の光透過方向制御シートは、照明装置から出射される出射光の指向性を揃える光学フィルターとして機能し得る。
<第三態様>
本発明の第三態様は、光センサーと、その光センサーへの光の入射部に設置された、第一態様の光透過方向制御シートと、を備えた光センサー装置である。
光センサーが感知する光の波長は特に限定されず、例えば、可視光線、赤外光線、紫外光線等が挙げられる。光センサーの一例として、公知の赤外線センサーが挙げられる。
第三態様の光センサー装置において、感知対象から発せられた光が、特定の限られた方向から入射した場合に限って、光の入射部に設置された第一態様の光透過方向制御シートを透過し、光センサーに到達する。したがって、第一態様の光透過方向制御シートは、特定方向から入射する光のみを光センサーへ到達させ、その他の方向から来る光を遮断する光学フィルターとして機能し得る。
以下に実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
[実施例1]
図1〜4に示す構成の光透過方向制御シート1を製造した。
まず、光透過帯11として透明シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE153U)からなる厚さが125μmの第1のシートを用意した。
これとは別に、遮光帯12として透明シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE153U)100質量部に対してカーボンブラックを15質量部添加した材料からなる厚さが10μmの第2のシートを用意した。
第1のシート複数枚と第2のシート複数枚とを交互に積層し、加熱、加硫及び加圧してこれら複数のシートが一体化してなるブロック体を形成した。
次いで、ブロック体をシート表面に垂直な切断面で、厚さ(T10)600μmにスライスすることにより第1ルーバー層10を作製した。
続いて、第1ルーバー層10と同様に、第2〜第4ルーバー層20,30,40を作製した。
作製した第1ルーバー層10一方の面(上面)と第2ルーバー層20の他方の面(下面)とを、両者の遮光帯の長さ方向が90°の角度で直交するように重ね合わせて接着し、一体化した。接着剤として二液硬化型シリコーンゴム(信越化学工業社製、商品名;KE1935)を用いた。
さらに、第1ルーバー層10他方の面(下面)に、熱硬化型接着剤(信越化学工業社製、商品名;KE1825)を塗布したポリカーボネートシート(第1透明樹脂層5)を貼り合わせて、接着剤を熱硬化させた。
上記の方法によって、互いの遮光帯12,22の長さ方向の交差角度が90°である第1の二層組シートを得た。
続いて、同様の方法によって、第3ルーバー層30の上面と第4ルーバー層40の下面とを、互いの遮光帯32,42の長さ方向が直交する向きで接着し、さらに第4ルーバー層40の上面にポリカーボネートシート(第2透明樹脂層45を貼り合せてなる、第2の二層組シートを得た。
上記で得た第1の二層組シートを構成する一方の遮光帯(遮光帯12)と、第2の二層組シートを構成する一方の遮光帯(遮光帯32)との交差角度が約0°となる様に、且つ、厚さ方向に重ねて見て、遮光帯12と遮光帯32とが重複しない様に、2つの二層組シートを重ね合せて接着し、一体化した。この際、第2ルーバー層20の上面と第3ルーバー層30の下面とを接着した。
以上の方法で得られた光透過方向制御シート1において、互いに直交するX−Z平面及びY−Z平面方向の視野角が約10°、全方位視野角が約10°であった。また、全体の光線透過率は60%であった。
以上、具体的な実施例によって本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施例に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の光透過方向制御シートは、例えば、各種の表示画面に設置して覗き見を防止するシートとして利用したり、照明装置やセンサー装置に取り付けて光学フィルターとして利用したりすることができる。
1…光透過方向制御シート、5…第1透明樹脂層、10…第1ルーバー層、11…光透過帯、12…遮光帯、20…第2ルーバー層、21…光透過帯、22…遮光帯、30…第3ルーバー層、31…光透過帯、32…遮光帯、40…第4ルーバー層、41…光透過帯、42…遮光帯、45…第2透明樹脂層、100…積層体、100a…積層体の下面、A…ルーバー層、a1…光透過帯、a2…遮光帯、B…ルーバー層、b1…光透過帯、b2…遮光帯

Claims (15)

  1. 光透過帯と遮光帯とが交互に繰り返して設けられているルーバー層が、厚さ方向に3層以上積層されている光透過方向制御シート。
  2. 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、第1ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第1ルーバー層の一方の面に設置された第2ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、請求項1に記載の光透過方向制御シート。
  3. 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、前記第2ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第2ルーバー層の一方の面に設置された第3ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、請求項2に記載の光透過方向制御シート。
  4. 前記第3ルーバー層の一方の面にさらに第4ルーバー層が設置されており、
    前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、前記第3ルーバー層の遮光帯の長さ方向と、前記第4ルーバー層の遮光帯の長さ方向との交差角度が85〜95°である、請求項3に記載の光透過方向制御シート。
  5. 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に見て、
    前記第1ルーバー層において等間隔で繰り返された遮光帯が、
    前記第3ルーバー層において等間隔で繰り返された遮光帯とは別の遮光帯として視認される、請求項3又は4に記載の光透過方向制御シート。
  6. 前記ルーバー層がn層(n≧3)積層されており、
    前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(360°/n)±5°の交差角度を有する、請求項1に記載の光透過方向制御シート。
  7. 前記ルーバー層がn層(n≧3)積層されており、
    前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各遮光帯の長さ方向が、互いに(180°/n)±5°の交差角度を有する、請求項1に記載の光透過方向制御シート。
  8. 前記ルーバー層が2つ積層され、互いの遮光帯の長さ方向の交差角度が85〜95°である二層組シートが、2枚重ねられてなる光透過方向制御シートであって、
    第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度が任意の角度である、請求項1に記載の光透過方向制御シート。
  9. 前記第1の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯と、前記第2の二層組シートを構成する一方のルーバー層の遮光帯との交差角度が40〜50°である、請求項8に記載の光透過方向制御シート。
  10. さらに、1枚以上の前記二層組シートが重ねられてなる、請求項8又は9に記載の光透過方向制御シート。
  11. 積層された各々の前記ルーバー層の{前記光透過帯の幅÷(光透過帯の幅+遮光帯の幅)}×100%で表される開口率が80%以上である、請求項1〜10の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
  12. 前記光透過方向制御シートの厚さ方向に全ルーバー層を重ねて見て、各ルーバー層の遮光帯が個別の遮光帯として視認される、請求項1〜11の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
  13. 任意の方向から見た視野角が5〜25°である、請求項1〜12の何れか一項に記載の光透過方向制御シート。
  14. 光源と、
    前記光源からの光の出射部に設置された請求項1〜13の何れか一項に記載の光透過方向制御シートと、を備えた照明装置。
  15. 光センサーと、
    前記光センサーへの光の入射部に設置された請求項1〜13の何れか一項に記載の光透過方向制御シートと、を備えた光センサー装置。
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