JP7046861B2 - 作業車両用の表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、自動走行しながら苗や種子などの農用資材を圃場に供給する田植機や播種機などの作業車両用の表示システムに関する。
田植機や播種機などの作業車両においては、圃場の条作業範囲に設定された走行経路に従って自動走行しながら、苗や種子などの農用資材を圃場に供給するように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2018-153103号公報
上記のような作業車両において、作業車両の資材貯留部に貯留された農用資材の残量が補給用の設定値を下回った場合には、農用資材を資材貯留部に補給する必要がある。そして、農用資材を補給する場合には、一旦、自動走行を停止して作業車両を自動走行用の目標経路から所定の補給地点まで移動させることになる。又、農用資材の補給後は、作業車両を補給地点から所定の作業再開地点まで移動させた後、自動走行による作業を再開させることになる。
圃場における農用資材の補給地点は、農用資材の補給後に作業車両の自動走行による作業を再開させる場合や、次期に同じ圃場で同じ作業を行う場合において、農用資材の補給地点を予測する上において重要な情報である。しかしながら、従来の作業車両用の表示システムにおいては、圃場における農用資材の補給地点をユーザに知らせるようには構成されていないことから、ユーザは圃場における農用資材の補給地点を予測することが困難になっていた。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、圃場における農用資材の補給地点を容易に予測できるようにする点にある。
本発明の第1特徴構成は、作業車両用の表示システムにおいて、
農用資材を圃場に供給する作業車両の自動走行に関する情報を表示する表示部と、前記自動走行に関する情報を取得して前記表示部に表示させる表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、前記自動走行に関する情報のうち、自動走行用の目標経路と前記作業車両の位置情報とを取得した場合は、前記目標経路とともに、前記目標経路と前記位置情報とから得られる既走行経路を前記表示部に表示させ、かつ、前記作業車両に対する前記農用資材の補給地点を取得した場合は、前記目標経路と前記既走行経路と前記補給地点とを前記表示部に重畳して表示させる点にある。
本構成によれば、表示部にて既走行経路と農用資材の補給地点とが重畳して表示されることにより、ユーザは、既走行経路と農用資材の補給地点との関係から、農用資材の補給後に作業を再開させた場合の次の農用資材の補給地点や、次期に同じ圃場で同じ作業を行う場合の農用資材の補給地点を容易に予測することができる。
これにより、予測した農用資材の補給地点に農用資材を前もって用意しておくなどの措置を取ることが可能になり、このような措置を取ることで、農用資材の補給作業を速やかに行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
又、既作業領域と未作業領域との見分けが困難な播種作業や施肥作業などの最中に、農用資材を補給するために作業車両が自動走行用の目標経路から離れたとしても、ユーザは、表示部に表示された既走行経路から農用資材補給後の作業再開地点を容易に把握することができ、速やかに作業を再開させることができる。
本発明の第2特徴構成は、
前記目標経路には、並列に並ぶ複数の作業経路が含まれており、
前記表示制御部は、前記作業車両が自動走行を開始してから前記作業経路を走行するごとの前記作業経路の数量を累積するとともに、累積した前記数量を前記表示部に表示させ、その後、前記補給地点を取得した場合は、累積した前記数量をリセットし、前記補給地点を取得して前記作業車両が自動走行を再開してから前記作業経路を走行するごとの前記作業経路の数量を累積するとともに、累積した前記数量を第1数量として前記表示部にて表示させる点にある。
本構成によれば、ユーザは、農用資材の補給直前に表示部に表示された数量から、農用資材の補給後において作業が可能な作業経路の数量を容易に把握することができ、次の農用資材の補給地点を容易に予測することができる。
又、農用資材の補給後に数量がリセットされることで、ユーザは、リセット後に表示部に表示される第1数量から、現在走行中の作業経路から作業が可能な作業経路の数量を容易に予測することができ、次の農用資材の補給時期を容易に把握することができる。
本発明の第3特徴構成は、
前記表示制御部は、前記作業車両が自動走行を開始又は再開してから前記補給地点を取得するまでに累積した前記作業経路の数量を第2数量として取得し、かつ、前記第2数量から前記第1数量を除いた数量を第3数量として前記表示部にて表示させる点にある。
本構成によれば、ユーザは、表示部に表示された第3数量から、現在走行中の作業経路から作業が可能な作業経路の数量と次の農用資材の補給時期とを更に容易に把握することができる。
作業車両用の自動走行システムの概略構成を示す図 作業車両用の自動走行システムの概略構成を示すブロック図 作業車両用の制御システムの概略構成を示すブロック図 圃場での作業車両の目標経路を示す平面図 表示部の表示状態の一例を示す図 表示部の表示状態の一例を示す図 表示部の表示状態の一例を示す図 表示部の表示状態の一例を示す図 表示部の表示状態の一例を示す図 表示部の表示状態の一例を示す図 進捗状況表示制御のフローチャート 既走行経路表示制御のフローチャート 補給地点表示制御のフローチャート 経路数量表示制御のフローチャート 別実施形態での表示部の表示状態の一例を示す図
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係る作業車両用の表示システムを、作業車両の一例である乗用田植機Vに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本発明に係る作業車両用の表示システムは、乗用田植機V以外の、例えば、農用資材の一例である種子を圃場に供給する乗用播種機、農用資材の一例である肥料を圃場に供給する乗用施肥機、農用資材の一例である薬剤を圃場に供給する乗用薬剤散布機、などの乗用作業車両、及び、無人田植機などの無人作業車両に適用することができる。
図1に示すように、本実施形態に例示された乗用田植機Vには、四輪駆動形式の乗用型に構成された走行車体1と、走行車体1の後部にリンク機構2を介して昇降可能かつローリング可能に連結された苗植付装置3とが備えられている。
なお、乗用田植機Vは、その後部に苗植付装置3に加えて施肥装置が備えられた施肥仕様、苗植付装置3に加えて薬剤散布装置が備えられた薬剤散布仕様、及び、苗植付装置3に加えて施肥装置と薬剤散布装置とが備えられた施肥・薬剤散布仕様、などに仕様変更されたものであってもよい。
乗用田植機Vには、作業車両用の自動走行システムが備えられている。乗用田植機Vは、自動走行システムを使用することにより、図4に示す圃場Zなどにおける自動走行が可能になっている。
図1~2に示すように、自動走行システムには、走行車体1に搭載された自動走行ユニット4と、自動走行ユニット4と無線通信可能に通信設定された無線通信機器の一例である携帯通信端末5とが含まれている。携帯通信端末5には、自動走行に関する各種の情報表示や入力操作などを可能にするマルチタッチ式の表示デバイス(表示部の一例)50などが備えられている。
なお、携帯通信端末5には、タブレット型のパーソナルコンピュータやスマートフォンなどを採用することができる。又、無線通信には、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信などを採用することができる。
図1に示すように、乗用田植機Vには、操舵可能で駆動可能な左右の前輪11、駆動可能な左右の後輪12、前輪操舵用のステアリングホイール13、アクセルペダル14、主変速レバー(図示せず)、昇降レバー(図示せず)、搭乗者用の座席15、コモンレールシステムを有する電子制御式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)16、エンジン16からの動力を変速する変速ユニット17(図3参照)、及び、エンジン16などを覆うボンネット18、などが備えられている。走行車体1の前部には、資材貯留部の一例である左右一対の予備苗載部19が備えられている。左右の予備苗載部19には、農用資材の一例である予備のマット苗を多段に載置することができる。左右の予備苗載部19は、それらの上部が連結部材20を介して連結されている。図示は省略するが、右側の予備苗載部19には、携帯通信端末5を着脱可能に支持する支持部が備えられている。
なお、エンジン16には、電子ガバナを有する電子制御式のガソリンエンジンなどを採用してもよい。
図1に示すように、苗植付装置3には、資材貯留部の一例である苗載台30、複数の整地フロート31、動力分配ユニット(図示せず)、横送り機構(図示せず)、作業条数分の縦送り機構(図示せず)と植付機構32、電動式の左右のマーカ33、及び、これらを支持する植付フレーム34、などが備えられている。
苗載台30には、作業条数分のマット苗が農用資材として載置されている。苗載台30は、植付フレーム34に左右方向にスライド移動可能に支持されている。各整地フロート31は、作業走行時に機体の走行に伴って圃場の泥面を整地する。動力分配ユニットは、作業伝動系を介して伝えられるエンジン16からの動力を横送り機構と各植付機構32とに分配する。横送り機構は、動力分配ユニットからの動力で駆動され、この駆動により、苗載台30をマット苗の左右幅に対応する一定ストロークで左右方向に往復駆動させる。縦送り機構は、苗載台30が左右のストローク端に達するごとに横送り機構にて駆動され、この駆動により、苗載台30に載置された各マット苗を所定ピッチで下方に縦送りする。各植付機構32は、植え付け条間に対応する一定間隔で左右方向に配置されている。各植付機構32は、一対の植付爪32Aを有するロータリ式に構成されている。各植付機構32は、動力分配ユニットからの動力で駆動され、この駆動により、各マット苗の下端から苗を所定量ずつ掻き取って圃場に植え付ける。左右のマーカ33は、それらの先端が圃場に突入する作業姿勢と、それらの先端が苗載台30に隣接する格納姿勢とに姿勢切り換え可能に植付フレーム34に取り付けられている。左右のマーカ33は、作業姿勢においては機体の走行に伴って次の作業工程での走行基準線を圃場に形成する。植付フレーム34には、左右方向に延びる角パイプ状の主部材(図示せず)、主部材から上方に延びる支持フレーム34A、及び、主部材から後方に延びる複数の伝動ケース34B、などが含まれている。各伝動ケース34Bの後端部には、左右一対の植付機構32が駆動可能に取り付けられている。各伝動ケース34Bの内部には、動力分配ユニットからの動力を植付機構32に伝える伝動機構(図示せず)が備えられている。
図2~3に示すように、変速ユニット17には、エンジン16からの動力を断続する電子制御式の主クラッチ21、エンジン16からの動力を変速する電子制御式の主変速装置22、主変速装置による変速後の前進動力を作業用に変速する株間変速装置、作業用の動力を断続する電子制御式の植付クラッチ23、及び、左右の後輪12を個別に制動する電子制御式の左右のブレーキ24、などが含まれている。
なお、主変速装置には、油圧機械式無段変速装置(HMT)や静油圧式無段変速装置(HST)などを採用することができる。
図2~3に示すように、乗用田植機Vには、左右の前輪11を操舵する電動式のパワーステアリングユニット40、苗植付装置3を昇降駆動する電子油圧制御式の昇降駆動ユニット41、苗植付装置3をロール方向に揺動駆動する電子制御式のローリングユニット42、各種の情報表示や入力操作などを可能にするマルチタッチ式の液晶モニタ43、走行車体1に備えられた各種のセンサやスイッチなどを含む車両状態検出機器45、及び、各種の制御部を有する車載制御ユニット46、などが備えられている。
なお、パワーステアリングユニット40には、全油圧式のパワーステアリングユニットを採用してもよい。
車両状態検出機器45は、乗用田植機Vの各部に備えられた各種のセンサやスイッチなどの総称である。図3に示すように、車両状態検出機器45には、アクセルペダル14の踏み込み操作量を検出するアクセルセンサS1、エンジン回転数を検出する回転センサS2、主変速レバーの零速位置からの操作量を検出する変速操作センサS3、走行車体1の車速を検出する車速センサS4、昇降レバーの操作位置を検出する昇降操作センサS5、前輪11の操舵角を検出する舵角センサS6、苗植付装置3の高さ位置を検出する高さセンサS7、整地フロート31の上下揺動角を検出するフロートセンサS8、苗植付装置3のロール角を検出する傾斜センサS9、各予備苗載部19におけるマット苗の存否を検出する存否センサS10、及び、苗載台30におけるマット苗の残量を検出する残量センサS11、などの各種のセンサが含まれている。
高さセンサS7は、リンク機構2の上下揺動角を苗植付装置3の高さ位置として検出する。フロートセンサS8は、整地フロート31が苗植付装置3の接地及び作業高さに応じて上下揺動することから、苗植付装置3の接地を検出する接地センサ、及び、苗植付装置3の作業高さを検出する作業高さセンサとして機能する。
図2~3に示すように、車載制御ユニット46には、エンジン16に関する制御を行うエンジン制御部46A、走行車体1の車速や前後進の切り換えに関する制御を行う変速ユニット制御部46B、ステアリングに関する制御を行うステアリング制御部46C、苗植付装置3などの作業装置に関する制御を行う作業装置制御部46D、液晶モニタ40などに対する表示や報知に関する制御を行う表示制御部46E、自動走行に関する制御を行う自動走行制御部46F、及び、圃場内の自動走行領域Aに応じて生成された自動走行用の目標経路P(図4参照)などを記憶する不揮発性の車載記憶部46G、などが含まれている。各制御部46A~46Fは、マイクロコントローラなどが集積された電子制御ユニットや各種の制御プログラムなどによって構築されている。各制御部46A~46Fは、CAN(Controller Area Network)を介して相互通信可能に接続されている。
なお、各制御部46A~46Fの相互通信には、CAN以外の通信規格や次世代通信規格である、例えば、車載EthernetやCAN-FD(CAN with FLexible Data rate)などを採用してもよい。
エンジン制御部46Aは、アクセルペダル14の踏み込み操作が行われると、アクセルセンサS1からの検出情報と回転センサS2からの検出情報とに基づいて、エンジン回転数をアクセルペダル14の踏み込み操作量に応じた回転数に変更するエンジン回転数変更制御を実行する。
変速ユニット制御部46Bは、変速レバーが操作された場合には、変速操作センサS3からの検出情報と車速センサS4からの検出情報とに基づいて主変速装置の作動を制御することで、走行車体1の車速を変速レバーの操作位置に応じた速度に変更する車速制御を実行する。車速制御には、変速レバーが零速位置に操作された場合に、主変速装置を零速状態まで減速制御して走行車体1の走行を停止させる減速停止処理が含まれている。
変速ユニット制御部46Bは、変速レバーが前進変速領域と後進変速領域とにわたって操作された場合には、変速操作センサS3からの検出情報に基づいて主変速装置を前進伝動状態と後進伝動状態とに切り換える前後進切り換え制御を実行する。
変速ユニット制御部46Bは、アクセルセンサS1にてアクセルペダル14の踏み込み解除位置からの離脱が検出された場合に、主クラッチ21を切り状態から入り状態に切り換えるとともに、左右のブレーキ24を制動状態から制動解除状態に切り換える走行開始制御を実行する。
変速ユニット制御部46Bは、アクセルセンサS1にてアクセルペダル14の踏み込み解除位置への復帰が検出された場合に、主クラッチ21を入り状態から切り状態に切り換えるとともに、左右のブレーキ24を制動解除状態から制動状態に切り換える走行停止制御を実行する。
作業装置制御部46Dは、昇降操作センサS5にて昇降レバーの上昇位置への操作が検出された場合に、苗植付装置3を作業状態から非作業状態に切り換える非作業状態切り換え制御を実行する。非作業状態切り換え制御には、植付クラッチ23を入り状態から切り状態に切り換える植付クラッチ遮断処理、高さセンサS7からの検出情報に基づいて昇降駆動ユニット41の作動を制御して苗植付装置3を作業高さ位置から非作業用の待機位置まで上昇させる上昇駆動処理、及び、作業姿勢のマーカ33を格納姿勢に切り換えるマーカ格納処理が、などが含まれている。
作業装置制御部46Dは、昇降操作センサS5にて昇降レバーの下降位置への操作が検出された場合に、苗植付装置3を非作業状態から作業状態に切り換える作業状態切り換え制御を実行する。作業状態切り換え制御には、高さセンサS7及びフロートセンサS8からの検出情報に基づいて昇降駆動ユニット41の作動を制御して苗植付装置3を待機位置から作業高さ位置まで下降させる下降駆動処理、及び、フロートセンサS8による苗植付装置3の接地検出に基づいて植付クラッチ23を切り状態から入り状態に切り換える植付クラッチ接続処理、などが含まれている。
作業装置制御部46Dは、昇降操作センサS5にて昇降レバーの右マーカ位置への操作が検出された場合に、機体右側のマーカ33を格納姿勢から作業姿勢に切り換える右マーカ切り換え制御を行う。
作業装置制御部46Dは、昇降操作センサS5にて昇降レバーの左マーカ位置への操作が検出された場合に、機体左側のマーカ33を格納姿勢から作業姿勢に切り換える左マーカ切り換え制御を行う。
作業装置制御部46Dは、フロートセンサS8からの検出情報と予め設定された制御目標高さとに基づいて、昇降駆動ユニット41の作動を制御して苗植付装置3の作業高さを制御目標高さに維持する自動昇降制御機能を有している。
作業装置制御部46Dは、傾斜センサS9からの検出情報と予め設定された制御目標姿勢とに基づいて、ローリングユニット42の作動を制御して苗植付装置3のロール姿勢を制御目標姿勢に維持する自動ローリング制御機能を有している。
図2~3に示すように、走行車体1には、走行車体1の現在位置や現在方位などを測定する測位ユニット70が備えられている。図2に示すように、測位ユニット70は、衛星測位システム(NSS:Navigation Satellite System)の一例であるGNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して走行車体1の現在位置と現在方位とを測定する衛星航法装置71、及び、3軸のジャイロスコープ及び3方向の加速度センサなどを有して走行車体1の姿勢や方位などを測定する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)72、などを有している。GNSSを利用した測位方法には、DGNSS(Differential GNSS:相対測位方式)やRTK-GNSS(Real Time Kinematic GNSS:干渉測位方式)などがある。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK-GNSSが採用されている。そのため、図1に示すように、圃場周辺の既知位置には、RTK-GNSSによる測位を可能にする基準局6が設置されている。
図1~2に示すように、走行車体1と基準局6とのそれぞれには、測位衛星7(図1参照)から送信された電波を受信するGNSSアンテナ73,60、及び、走行車体1と基準局6との間における測位情報を含む各情報の無線通信を可能にする通信モジュール74,61、などが備えられている。これにより、測位ユニット70の衛星航法装置71は、トラクタ側のGNSSアンテナ73が測位衛星7からの電波を受信して得た測位情報と、基地局側のGNSSアンテナ60が測位衛星7からの電波を受信して得た測位情報とに基づいて、走行車体1の現在位置及び現在方位を高い精度で測定することができる。又、測位ユニット70は、衛星航法装置71と慣性計測装置72とを有することにより、走行車体1の現在位置、現在方位、姿勢角(ヨー角、ロール角、ピッチ角)を高精度に測定することができる。
走行車体1において、測位ユニット70の慣性計測装置72、GNSSアンテナ73、及び、通信モジュール74は、図1に示すアンテナユニット75に含まれている。アンテナユニット75は、左右の予備苗載部19の上部を連結する連結部材20の左右中央箇所に配置されている。そして、走行車体1におけるGNSSアンテナ73の取り付け位置が、GNSSを利用して走行車体1の現在位置などを測定するときの測位対象位置となっている。
図2に示すように、携帯通信端末5には、マイクロコントローラなどが集積された電子制御ユニットや各種の制御プログラムなどを有する端末制御ユニット51、及び、トラクタ側の通信モジュール74との間における測位情報を含む各情報の無線通信を可能にする通信モジュール52、などが備えられている。端末制御ユニット51には、表示デバイス50などに対する表示や報知に関する制御を行う表示制御部51A、自動走行用の目標経路P(図4参照)を生成する目標経路生成部51B、及び、目標経路生成部51Bが生成した目標経路Pなどを記憶する不揮発性の端末記憶部51C、などが含まれている。端末記憶部51Cには、目標経路Pの生成に使用する各種の情報として、走行車体1の旋回半径や作業幅などの車体情報、及び、前述した測位情報から得られる圃場情報、などが記憶されている。図示は省略するが、圃場情報には、圃場Zの形状や大きさなどを特定する上において、走行車体1を圃場Zの外周縁に沿って走行させたときにGNSSを利用して取得した圃場Zにおける複数の形状特定地点となる4つの角部地点、及び、それらの角部地点を繋いで圃場Zの形状や大きさなどを特定する矩形状の形状特定線、などが含まれている。
目標経路生成部51Bは、車体情報に含まれた走行車体1の旋回半径や作業幅、及び、圃場情報に含まれた圃場Zの形状や大きさ、などに基づいて目標経路Pを生成する。
例えば、図4に示すように、矩形状の圃場Zにおいて、自動走行の開始地点p1と終了地点p2とが設定され、走行車体1の作業走行方向が圃場Zの短辺に沿う方向に設定されている場合は、目標経路生成部51Bは、先ず、圃場Zを、前述した4つの角部地点と矩形状の形状特定線とに基づいて自動走行領域Aを特定する。
目標経路生成部51Bは、走行車体1の旋回半径や作業幅などに基づいて、自動走行領域Aを、自動走行領域Aにおける各長辺側の外縁部(畦際)に設定される一対の非作業領域A1と、一対の非作業領域A1の間に設定される作業領域A2とに区分けする。
目標経路生成部51Bは、作業領域A2に、圃場Zの長辺に沿う方向に作業幅に応じた一定間隔をあけて並列に配置される複数の作業経路P1を生成するとともに、各非作業領域A1に複数の作業経路P1を走行順に接続する複数の方向転換経路P2を生成する。
これにより、目標経路生成部51Bは、図4に示す圃場Zにおいて、乗用田植機Vを予め設定された自動走行の開始地点p1から終了地点p2にわたって自動走行させるのに適した目標経路Pを生成することができる。
図4に示す圃場Zにおいて、各非作業領域A1は、乗用田植機Vを圃場Zの畦際において現在の作業経路P1から隣接する次の作業経路P1に隣接旋回させるための隣接旋回領域である。
図4に示す目標経路Pにおいて、各作業経路P1の始端地点p3は、乗用田植機Vが植え付け作業を開始する作業開始地点であり、各作業経路P1の終端地点p4は、乗用田植機Vが植え付け作業を停止する作業停止地点である。
なお、図4に示す目標経路Pはあくまでも一例であり、目標経路生成部51Bは、走行車体1の機種や作業の種類などに応じて異なる車体情報、及び、圃場Zに応じて異なる圃場Zの形状や大きさなどの圃場情報、などに基づいて、それらに適した種々の目標経路Pを生成することができる。
目標経路Pは、車体情報や圃場情報などに関連付けされた状態で端末記憶部51Cに記憶されており、携帯通信端末5の表示デバイス50にて表示することができる。目標経路Pには、各作業経路P1における乗用田植機Vの目標車速、各方向転換経路P2bにおける乗用田植機Vの目標車速、各作業経路P1における前輪操舵角、及び、各方向転換経路P2bにおける前輪操舵角、などが含まれている。
端末制御ユニット51は、車載制御ユニット46からの送信要求指令に応じて、端末記憶部51Cに記憶されている圃場情報や目標経路Pなどを車載制御ユニット46に送信する。車載制御ユニット46は、受信した圃場情報や目標経路Pなどを車載記憶部46Gに記憶する。目標経路Pの送信に関しては、例えば、端末制御ユニット51が、走行車体1が自動走行を開始する前の段階において、目標経路Pの全てを端末記憶部51Cから車載制御ユニット46に一挙に送信するようにしてもよい。又、端末制御ユニット51が、目標経路Pを所定距離ごとの複数の分割経路情報に分割して、走行車体1が自動走行を開始する前の段階から走行車体1の走行距離が所定距離に達するごとに、走行車体1の走行順位に応じた所定数の分割経路情報を端末記憶部51Cから車載制御ユニット46に逐次送信するようにしてもよい。
自動走行制御部46Fは、搭乗者や管理者などのユーザにより、各種の自動走行開始条件を満たすための手動操作が行われて走行車体1の走行モードが自動走行モードに切り換えられた状態において、携帯通信端末5の表示デバイス50が操作されて自動走行の開始が指令された場合に、測位ユニット70にて走行車体1の現在位置や現在方位などを取得しながら目標経路Pに従って乗用田植機Vを自動走行させる自動走行制御を開始する。
自動走行制御部46Fは、自動走行制御の実行中に、例えば、ユーザにより携帯通信端末5の表示デバイス50が操作されて自動走行の終了が指令された場合や、運転部に搭乗しているユーザによってステアリングホイール13やアクセルペダル14などが操作された場合は、自動走行制御を終了するとともに走行モードを自動走行モードから手動走行モードに切り換える。
自動走行制御部46Fによる自動走行制御には、エンジン16に関する自動走行用の制御指令をエンジン制御部46Aに送信するエンジン用自動制御処理、車速や前後進の切り換えに関する自動走行用の制御指令を変速ユニット制御部46Bに送信する車速用自動制御処理、ステアリングに関する自動走行用の制御指令をステアリング制御部46Cに送信するステアリング用自動制御処理、及び、苗植付装置3などの作業装置に関する自動走行用の制御指令を作業装置制御部46Dに送信する作業用自動制御処理、などが含まれている。
自動走行制御部46Fは、エンジン用自動制御処理においては、目標経路Pに含まれた設定回転数などに基づいてエンジン回転数の変更を指示するエンジン回転数変更指令、などをエンジン制御部46Aに送信する。エンジン制御部46Aは、自動走行制御部46Fから送信されたエンジン16に関する各種の制御指令に応じてエンジン回転数を自動で変更するエンジン回転数自動変更制御、などを実行する。
自動走行制御部46Fは、車速用自動制御処理においては、目標経路Pに含まれた目標車速に基づいて主変速装置22の変速操作を指示する変速操作指令、及び、目標経路Pに含まれた乗用田植機Vの進行方向などに基づいて主変速装置22の前後進切り換え操作を指示する前後進切り換え指令、などを変速ユニット制御部46Bに送信する。変速ユニット制御部46Bは、自動走行制御部46Fから送信された主変速装置22などに関する各種の制御指令に応じて、主変速装置22の作動を自動で制御する自動車速制御や自動前後進切り換え制御、などを実行する。自動車速制御には、例えば、目標経路Pに含まれた目標車速が零速である場合に、主変速装置22を零速状態まで減速制御して走行車体1の走行を停止させる自動減速停止処理などが含まれている。
自動走行制御部46Fは、ステアリング用自動制御処理においては、目標経路Pに含まれた前輪操舵角などに基づいて左右の前輪11の操舵を指示する操舵指令、などをステアリング制御部46Cに送信する。ステアリング制御部46Cは、自動走行制御部46Fから送信された操舵指令に応じて、パワーステアリングユニット40の作動を制御して左右の前輪11を操舵する自動操舵制御などを実行する。
自動走行制御部46Fは、作業用自動制御処理においては、目標経路Pに含まれた作業開始地点p3に基づいて苗植付装置3の作業状態への切り換えを指示する作業開始指令、及び、目標経路Pに含まれた作業停止地点p4に基づいて苗植付装置3の非作業状態への切り換えを指示する作業停止指令、などを作業装置制御部46Dに送信する。作業装置制御部46Dは、自動走行制御部46Fから送信された苗植付装置3に関する各種の制御指令に応じて、植付クラッチ23と昇降駆動ユニット41の作動を制御して、苗植付装置3を作業高さ位置まで下降させて植え付け作業を開始させる自動作業開始制御、及び、苗植付装置3を停止させて非作業高さ位置まで上昇させる自動作業停止制御、などを実行する。
つまり、前述した自動走行ユニット4には、パワーステアリングユニット40、昇降駆動ユニット41、ローリングユニット42、車両状態検出機器45、車載制御ユニット46、測位ユニット70、及び、通信モジュール74、などが含まれている。そして、これらが適正に作動することにより、乗用田植機Vを目標経路Pに従って精度よく自動走行させることができるとともに、苗植付装置3による植え付け作業を適正に行うことができる。
携帯通信端末5の表示制御部51Aは、ユーザなどによる表示デバイス50の操作で作業対象の圃場Zが特定され、今回の植え付け作業で使用する目標経路Pが決定された場合に、表示デバイス50の表示画面を作業画面50A(図5~10参照)に切り換える。
図5~10に示すように、作業画面50Aには、自動走行の開始を指令する開始ボタン50a、自動走行の停止を指令する停止ボタン50b、自動走行の一時停止を指令する一時停止ボタン50c、決定された目標経路Pを表示する経路表示部50d、総数量表示部50e、補給後数量表示部50f、作業可能数量表示部50g、及び、各予備苗載部19及び苗載台30に対するマット苗の補給を知らせる資材補給ボタン50h、などが備えられている。
携帯通信端末5の表示制御部51Aは、表示デバイス50の表示画面が作業画面50Aである場合に、作業画面50Aにおいて作業の進捗状況を表示する進捗状況表示制御を実行する。
以下、図5~10を参照しながら、図11に示すフローチャートに基づいて、進捗状況表示制御における表示制御部51Aの制御作動について説明する。
表示制御部51Aは、先ず、今回の植え付け作業で使用する自動走行領域Aや目標経路Pなどの基本情報を取得する基本情報取得処理を行い(ステップ#1)、経路表示部50dにて自動走行領域Aや目標経路Pなどを表示させる基本情報表示処理を行う(ステップ#2、図5参照)。
表示制御部51Aは、開始ボタン50aが操作されたか否かを判定する第1判定処理を行う(ステップ#3)。そして、第1判定処理にて開始ボタン50aが操作されたと判定した場合は、乗用田植機Vの位置情報とを取得する位置情報取得処理とともに既作業経路表示制御と補給地点表示制御と経路数量表示制御とを開始し(ステップ#4~7)、その後、目標経路Pでの自動走行が完了したか否かを判定する第2判定処理(ステップ#8)を行う。一方、第1判定処理にて開始ボタン50aが操作されていないと判定した場合は、ステップ#3に戻って開始ボタン50aが操作されるまで待機する。
表示制御部51Aは、第2判定処理にて目標経路Pでの自動走行が完了したと判定した場合は、経路表示部50dにて自動走行の完了を示すメッセージを表示する完了表示処理を行い(ステップ#9)、進捗状況表示制御を終了することで、位置情報取得処理と既作業経路表示制御と補給地点表示制御と経路数量表示制御とを終了する。一方、自動走行完了判定処理にて目標経路Pでの自動走行が完了していないと判定した場合は、ステップ#8に戻って位置情報取得処理と既作業経路表示制御と補給地点表示制御と経路数量表示制御とを継続する。
次に、図5~10を参照しながら、図12に示すフローチャートに基づいて、既作業経路表示制御における表示制御部51Aの制御作動について説明する。
表示制御部51Aは、取得した目標経路Pと乗用田植機Vの位置情報とから、目標経路Pの作業経路P1における乗用田植機Vの既走行経路P3を取得する既走行経路取得処理(ステップ#10)と、補給地点表示制御にて行われた補給地点表示処理の回数を取得する補給地点表示回数取得処理(ステップ#11)とを行い、その後、その補給地点表示処理の回数が奇数か否かを判定する第3判定処理を行う(ステップ#12)。
表示制御部51Aは、第3判定処理にて補給地点表示処理の回数が奇数でないと判定した場合は、既走行経路取得処理で取得した乗用田植機Vの既走行経路P3を第1表示形態で経路表示部50dにて目標経路Pと重畳表示させる第1既走行経路表示処理を行い(ステップ#13、図6~8参照)、その後、メインルーチンに戻る。一方、表示回数判定処理にて補給地点表示処理の回数が奇数であると判定した場合は、既走行経路取得処理で取得した乗用田植機Vの既走行経路P3を第1表示形態とは異なる第2表示形態で経路表示部50dにて目標経路Pと重畳表示させる第2既走行経路表示処理を行い(ステップ#14、図9~10参照)、その後、メインルーチンに戻る。
次に、図5~10を参照しながら、図13に示すフローチャートに基づいて、補給地点表示制御における表示制御部51Aの制御作動について説明する。
表示制御部51Aは、各予備苗載部19及び苗載台30に対するマット苗の補給が行われたか否かを判定する第4判定処理を行う(ステップ#20)。そして、補給判定処理にてマット苗の補給が行われたと判定した場合に、乗用田植機Vの位置情報から乗用田植機Vの停止位置を取得する停止位置取得処理を行い(ステップ#21)、取得した停止位置をマット苗の補給が行われた補給地点p5と判断して、この補給地点p5(図8~10の★印)を経路表示部50dにて目標経路P及び既走行経路P3とともに重畳表示させる補給地点表示処理を行い(ステップ#22、図8~10)、その後、メインルーチンに戻る。
なお、補給判定処理においては、ユーザにて前述した資材補給ボタン50hが操作された場合にマット苗の補給が行われたと判定してもよい。又、取得した自動走行領域Aと乗用田植機Vの位置情報とから、乗用田植機Vが自動走行領域Aから所定範囲外に離れたことを検知した場合にマット苗の補給が行われたと判定してもよい。又、前述した存否センサS10及び残量センサS11がマット苗を検出していない状態から検出している状態に切り換わることに基づいてマット苗の補給が行われたと判定してもよい。
次に、図5~10を参照しながら、図14に示すフローチャートに基づいて、経路数量表示制御における表示制御部51Aの制御作動について説明する。
表示制御部51Aは、取得した目標経路Pと乗用田植機Vの位置情報とから、乗用田植機Vが自動走行を開始してから作業経路P1を走行するごとの作業経路P1の数量を累積する作業経路数累積処理を行い(ステップ#30)、累積した数量を総走行経路数として総数量表示部50eに表示させる総走行経路数表示処理(ステップ#31、図5~10参照)と、累積した数量を走行経路数として補給後数量表示部50fにて表示させる走行経路数表示処理(ステップ#32、図5~7参照)とを行う。
表示制御部51Aは、補給地点表示制御にて補給地点表示処理が行われたか否かを判定する第5判定処理を行う(ステップ#33)。そして、第5判定処理にて補給地点表示処理が行われたと判定した場合に、この段階での走行経路数(第2数量)を補給前走行経路数として端末記憶部51Cに記憶させる走行経路数記憶処理(ステップ#34)と、補給後数量表示部50fにて表示された走行経路数をリセットするリセット処理(ステップ#35、図8参照)と、リセット処理後に乗用田植機Vが作業経路P1を走行するごとの作業経路P1の数量を累積するリセット後作業経路数累積処理(ステップ#36)と、リセット処理後に累積した数量を補給後走行経路数(第1数量)として補給後数量表示部50fにて表示させる補給後走行経路数表示処理(ステップ#37、図9~10参照)とを行う。
表示制御部51Aは、前述した補給地点表示回数取得処理(ステップ#38)と、補給地点表示処理の回数を判定する第6判定処理を行う(ステップ#39)。そして、第6判定処理にて補給地点表示回数が「0」であれば、作業可能数量表示部50gにて「-」を表示させる作業可能数量非表示処理を行い(ステップ#40)、その後、メインルーチンに戻る。又、補給地点表示回数が「1」以上であれば、端末記憶部51Cから補給前走行経路数を読み出す走行数量読出処理(ステップ#41)と、読み出した補給前走行経路数から補給後走行経路数を除いた数量を作業可能経路数(第3数量)として作業可能数量表示部50gにて表示させる作業可能数量非表示処理とを行い(ステップ#42)、その後、メインルーチンに戻る。
なお、経路数量表示制御においては、補給地点表示処理後に再び補給地点表示処理が行われた場合に、この段階での走行経路数(第2数量)を補給前走行経路数として更新して端末記憶部51Cに記憶させる走行経路数更新処理を行うようにしてもよい。
又、第6判定処理にて補給地点表示回数が「0」である場合に、ユーザにて事前に設定された作業可能経路数を作業可能数量表示部50gにて表示させるようにしてもよい。
つまり、表示制御部51Aは、自動走行に関する情報のうち、自動走行用の目標経路Pと乗用田植機Vの位置情報とを取得した場合は、目標経路Pとともに、目標経路Pと乗用田植機Vの位置情報とから得られる既走行経路P3を表示デバイス50に表示させ、かつ、乗用田植機Vに対するマット苗の補給地点p5を取得した場合は、目標経路Pと既走行経路P3と補給地点p5とを表示デバイス50に重畳して表示させる。
これにより、ユーザは、既走行経路P3とマット苗の補給地点p5との関係から、マット苗の補給後に作業を再開させた場合の次のマット苗の補給地点p5や、次期に同じ圃場で同じ作業を行う場合のマット苗の補給地点p5を容易に予測することができる。その結果、予測したマット苗の補給地点p5にマット苗を前もって用意しておくなどの措置を取ることが可能になり、このような措置を取ることで、マット苗の補給作業を速やかに行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
又、表示制御部51Aは、乗用田植機Vが自動走行を開始してから作業経路P1を走行するごとの作業経路P1の数量を走行経路数として累積するとともに、累積した走行経路数を表示デバイス50に表示させ、その後、補給地点P5を取得した場合は、累積した数量をリセットし、補給地点p5を取得して乗用田植機Vが自動走行を再開してから作業経路P1を走行するごとの作業経路P1の数量を累積するとともに、累積した数量を補給後走行経路数(第1数量)として表示デバイス50にて表示させる。
これにより、ユーザは、マット苗の補給直前に表示デバイス50に表示された数量から、マット苗の補給後において作業が可能な作業経路P1の数量を容易に把握することができ、次のマット苗の補給地点p5を容易に予測することができる。
又、マット苗の補給後に数量がリセットされることで、ユーザは、リセット後に表示デバイス50に表示される補給後走行経路数から、現在走行中の作業経路P1から作業が可能な作業経路P1の数量を容易に予測することができ、次のマット苗の補給時期を容易に把握することができる。
更に、表示制御部51Aは、乗用田植機Vが自動走行を開始又は再開してからマット苗の補給地点p5を取得するまでに累積した作業経路P1の数量を第2数量として取得し、かつ、この第2数量から補給後走行経路数(第1数量)を除いた数量を作業可能経路数(第3数量)として表示デバイス50にて表示させる。
これにより、ユーザは、表示デバイス50に表示された作業可能経路数から、現在走行中の作業経路P1から作業が可能な作業経路P1の数量と次のマット苗の補給時期とを更に容易に把握することができる。
その上、乗用田植機Vの既走行経路P3を表示する上において、リセット前とリセット後とで、既走行経路P3の表示を第1表示形態と2表示形態とに異ならせていることから、ユーザは、リセット前の既走行経路P3とリセット後の既走行経路P3との視認が行い易くなる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。
なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)乗用田植機Vの構成は種々の変更が可能である。
例えば、乗用田植機Vは、苗植付装置3と施肥装置とを備える構成であってもよい。
例えば、乗用田植機Vは、苗植付装置3と薬剤散布装置とを備える構成であってもよい。
例えば、乗用田植機Vは、苗植付装置3と施肥装置と薬剤散布装置とを備える構成であってもよい。
(2)走行車体1の構成は種々の変更が可能である。
例えば、走行車体1は、エンジン12と走行用の電動モータとを備えるハイブリッド仕様に構成されていてもよい。
例えば、走行車体1は、エンジン12の代わりに走行用の電動モータを備える電動仕様に構成されていてもよい。
(3)図15に示すように、表示制御部51Aは、表示デバイス50に、自動走行用の目標経路Pと乗用田植機Vの既走行経路P3とに加えて、自動走行開始位置からの各作業経路P1の番数を重畳して表示させるとともに、乗用田植機Vの既走行経路P3を示す第1表示形態として作業経路P1の番数を丸付き数字で表示し、第2表示形態として作業経路P1の番数を四角付き数字で表示するように構成されていてもよい。
50 表示部
51A 表示制御部
P 目標経路
P1 作業経路
P3 既走行経路
p5 補給地点
V 作業車両

Claims (3)

  1. 農用資材を圃場に供給する作業車両の自動走行に関する情報を表示する表示部と、前記自動走行に関する情報を取得して前記表示部に表示させる表示制御部とを備え、
    前記表示制御部は、前記自動走行に関する情報のうち、自動走行用の目標経路と前記作業車両の位置情報とを取得した場合は、前記目標経路とともに、前記目標経路と前記位置情報とから得られる既走行経路を前記表示部に表示させ、かつ、前記作業車両に対する前記農用資材の補給が行われたと判定した場合は、前記目標経路と前記既走行経路と前記農用資材の補給地点とを前記表示部に重畳して表示させる作業車両用の表示システム。
  2. 前記目標経路には、並列に並ぶ複数の作業経路が含まれており、
    前記表示制御部は、前記作業車両が自動走行を開始してから前記作業経路を走行するごとの前記作業経路の数量を累積するとともに、累積した前記数量を前記表示部に表示させ、その後、前記補給地点を取得した場合は、累積した前記数量をリセットし、前記補給地点を取得して前記作業車両が自動走行を再開してから前記作業経路を走行するごとの前記作業経路の数量を累積するとともに、累積した前記数量を第1数量として前記表示部にて表示させる請求項1に記載の作業車両用の表示システム。
  3. 前記表示制御部は、前記作業車両が自動走行を開始又は再開してから前記補給地点を取得するまでに累積した前記作業経路の数量を第2数量として取得し、かつ、前記第2数量から前記第1数量を除いた数量を第3数量として前記表示部にて表示させる請求項2に記載の作業車両用の表示システム。
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