JP6793561B2 - 農作業車 - Google Patents
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Description
本発明に係る農作業車は、
事前に設定された圃場内での走行経路が書き込まれた記憶部と、
車体の位置及び方位を測定する測位ユニットと、
前記走行経路と前記測位ユニットの測位結果とに基づいて、前記走行経路に含まれた複数の作業走行経路において車体を自動で作業走行させる自動作業走行制御を実行する自動運転制御部と、
走行に伴って変化する車載物の車載量を求める車載量演算部と
現在の作業走行経路での前記自動作業走行制御の実行中に次の作業走行経路での前記車載物の変化量を推定する変化量推定部と、
前記車載量演算部の前記車載量と前記変化量推定部の前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定する作業走行判定部と、
前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に報知器を作動させる報知制御部とを備え、
前記変化量推定部は、現在の作業走行経路での前記自動作業走行制御の実行中において実際に消費された車載物の単位走行距離当たりの消費量と、次の作業走行経路での車体の移動距離に基づいて前記車載物の変化量を推定する。
前記複数の作業走行経路には、前記車載物の給排に関する補助作業を行う特定の補助作業地点に隣接する畦から該畦に対向する畦に向かう往路作業経路と前記往路作業経路に隣接する復路作業経路とを一行程の作業走行経路とする複数の往復作業経路が含まれており、
前記作業走行判定部は、次の作業走行経路が前記往復作業経路である場合は、前記車載量演算部の前記車載量と前記変化量推定部の前記変化量とに基づいて、前記往復作業経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の往復作業経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に前記報知器を作動させる。
前記報知制御部は、現在の作業走行経路が前記往復作業経路であるときに、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合は、車体の前記復路作業経路での作業走行中に前記報知器を作動させる。
前記報知制御部は、表示灯とヘッドライトとブザーとを含む車外に報知可能な既存の車載機器のうちの少なくともいずれか一つを前記報知器として作動させて車外の補助作業者に報知する。
報知部を有する外部の通信端末と無線通信可能に接続設定された通信モジュールを備え、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、前記通信モジュールを介して前記報知部を前記報知器として作動させる。
前記車載量演算部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量を求め、
前記変化量推定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記変化量を推定し、
前記作業走行判定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量と前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定するとともに、作業走行の継続が不可能と判定した場合に該判定の要因となる前記車載物を特定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、前記作業走行判定部が特定した前記車載物に応じた作動状態で前記報知器を作動させる。
前記車載量演算部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量を求め、
前記変化量推定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記変化量を推定し、
前記作業走行判定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量と前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定するとともに、作業走行の継続が不可能と判定した場合に該判定の要因となる前記車載物を特定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、表示灯とヘッドライトとブザーとを含む車外に報知可能な既存の車載機器のうち、前記作業走行判定部が特定した前記車載物に対応する前記車載機器を前記報知器として作動させる。
尚、図1に記載された符号Fの矢印が指し示す方向が乗用田植機の前側であり、符号Uの矢印が指し示す方向が乗用田植機の上側である。
又、図2に記載された符号Fの矢印が指し示す方向が乗用田植機の前側であり、符号Rの矢印が指し示す方向が乗用田植機の右側である。
これにより、乗用田植機は、最大8条の苗の植え付けと施肥とを行えるミッドマウント施肥仕様に構成されている。又、乗用田植機は、昇降シリンダ3の作動により、苗植付装置4と施肥装置5の一部とが昇降駆動される。
これにより、苗植付装置4の作動状態では、苗載台25に載置されたマット状苗から苗を所定量ずつ取り出して水田の泥土部に植え付けることができる。苗植付装置4の作業幅W(図6参照)は、苗植付装置4の植え付け条数と条間距離とを乗算した長さである。
昇降制御部70Aは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の上昇位置への操作を検知すると、苗植付装置4を上昇させる上昇処理を行う。昇降制御部70Aは、上昇処理においては、バルブユニット74を昇降シリンダ3にオイルを供給する供給状態に切り換えることにより、昇降シリンダ3を収縮作動させて苗植付装置4を上昇させる。
昇降制御部70Aは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の下降位置への操作を検知すると、苗植付装置4を下降させる下降処理を行う。昇降制御部70Aは、下降処理においては、バルブユニット74を昇降シリンダ3からオイルを排出する排出状態に切り換えることにより、昇降シリンダ3を伸長作動させて苗植付装置4を下降させる。
昇降制御部70Aは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の中立位置への操作を検知すると、苗植付装置4をそのときの高さ位置にて停止させる昇降停止処理を行う。昇降制御部70Aは、昇降停止処理においては、バルブユニット74を昇降シリンダ3に対するオイルの給排を停止する給排停止状態に切り換えることにより、昇降シリンダ3の伸縮作動を停止させて苗植付装置4を停止させる。
昇降制御部70Aは、前述した上昇処理の実行中に、高さセンサ63の出力に基づいて苗植付装置4の上限位置への到達を検知すると、前述した昇降停止処理を行うことにより、苗植付装置4を上限位置にて停止させる。
昇降制御部70Aは、前述した下降処理の実行中に、高さセンサ63の出力に基づいて苗植付装置4の下限位置への到達を検知すると、前述した昇降停止処理を行うことにより、苗植付装置4を下限位置にて停止させる。
つまり、昇降制御部70Aの第1昇降制御での制御作動により、オペレータは、第1作業レバー45の操作を行うことにより、苗植付装置4を上限位置と下限位置との間の任意の高さ位置に昇降移動させることができる。
昇降制御部70Aは、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の下方への操作を検知すると、苗植付装置4を、センタフロート24の制御目標角度に対応する作業高さ位置まで下降させる自動下降処理を行い、フロートセンサ64の出力に基づいて苗植付装置4の作業高さ位置への到達を検知すると、苗植付装置4を作業高さ位置に維持する自動昇降処理を開始する。昇降制御部70Aは、自動下降処理においては、フロートセンサ64の出力に基づいてセンタフロート24の上下揺動角度が制御目標角度に一致した(フロートセンサ64の出力が制御目標角度の不感帯幅内に収まった)ことを検知するまで、前述した下降処理を行う。昇降制御部70Aは、自動昇降処理においては、フロートセンサ64の出力が制御目標角度に一致する状態が維持されるように、バルブユニット74の作動を制御して昇降シリンダ3を伸縮作動させることにより、苗植付装置4を作業高さ位置に維持する。
昇降制御部70Aは、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の上方への操作を検知すると、自動昇降処理を終了して苗植付装置4を上限位置まで上昇させる自動上昇処理を行う。昇降制御部70Aは、自動上昇処理においては、高さセンサ63の出力に基づいて苗植付装置4の上限位置への到達を検知するまで前述した上昇処理を行い、苗植付装置4の上限位置への到達を検知すると、前述した昇降停止処理を行って苗植付装置4を上限位置にて停止させる。
つまり、昇降制御部70Aの第2昇降制御での制御作動により、オペレータは、第2作業レバー46の操作を行うことにより、苗植付装置4を上限位置又は作業高さ位置まで自動的に昇降移動させることができ、苗植付装置4を上限位置又は作業高さ位置に維持することができる。
これにより、苗植付装置4を作業高さ位置に位置させた作業走行時には、水田の耕盤の起伏などに起因した走行車体1のピッチングにかかわらず、苗植付装置4を、センタフロート24の制御目標角度に対応する作業高さ位置に維持することができる。
第1作動制御部70Bは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の中立位置から下降位置への操作を検知した後に、フロートセンサ64の出力に基づいてセンタフロート24の接地を検知すると、ブロワ33を始動させるブロワ始動処理を行う。第1作動制御部70Bは、ブロワ始動処理においては、ブロワリレー39に通電して、ブロワリレー39をブロワ33への通電を許容する閉状態に切り換えることにより、ブロワ33を始動させる。
その後、第1作動制御部70Bは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の植付位置への操作を検知すると、苗植付装置4及び施肥装置5を停止状態から作動状態に切り換える作動開始処理を行う。第1作動制御部70Bは、作動開始処理においては、第1クラッチモータ76及び第2クラッチモータ77の作動を制御して第1作業クラッチ22及び第2作業クラッチ38を切り状態から入り状態に切り換えることにより、苗植付装置4及び施肥装置5を停止状態から作動状態に切り換える。
その後、第1作動制御部70Bは、苗植付装置4及び施肥装置5の作動状態において、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の植付位置から下降位置への操作を検知すると、ブロワ33を停止させるブロワ停止処理、及び、苗植付装置4及び施肥装置5を作動状態から停止状態に切り換える作動停止処理を行う。第1作動制御部70Bは、ブロワ停止処理においては、ブロワリレー39への通電を停止して、ブロワリレー39をブロワ33への通電を阻止する開状態に切り換えることにより、ブロワ33を停止させる。第1作動制御部70Bは、作動停止処理においては、第1クラッチモータ76及び第2クラッチモータ77の作動を制御して第1作業クラッチ22及び第2作業クラッチ38を入り状態から切り状態に切り換えることにより、苗植付装置4及び施肥装置5を作動状態から停止状態に切り換える。
つまり、第1作動制御部70Bの第1作動制御での制御作動により、オペレータは、第1作業レバー45の操作を行うことにより、苗植付装置4及び施肥装置5を作動状態と停止状態とに切り換えることができる。
第1作動制御部70Bは、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の自動位置への操作を検知した後、又は、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の上方への操作を検知した後に、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の下方への一回目の操作を検知すると、前述したブロワ始動処理を行う。その後、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の下方への二回目の操作を検知すると、フロートセンサ64の出力に基づいて苗植付装置4の作業高さ位置への到達を検知するのに伴って、前述した作動開始処理を行う。
第1作動制御部70Bは、苗植付装置4及び施肥装置5の作動状態において、第2レバーセンサ62の出力に基づいて第2作業レバー46の上方への操作を検知すると、前述したブロワ停止処理及び作動停止処理を行う。
つまり、第1作動制御部70Bの第2作動制御での制御作動により、オペレータは、第2作業レバー46の操作を行うことにより、苗植付装置4及び施肥装置5を作動状態と停止状態とに切り換えることができる。
第2作動制御部70Cは、苗植付装置4及び施肥装置5の作業状態において、中断スイッチ65の検出に基づいて主変速レバー42の作業中断位置への移動を検知すると、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の操作位置が植付位置か自動位置かを判定する。
第1作業レバー45の操作位置が植付位置であれば、前述した自動上昇処理の実行を昇降制御部70Aに指令し、前述したブロワ停止処理及び作動停止処理の実行を第1作動制御部70Bに指令する。
第1作業レバー45の操作位置が自動位置であれば、上記の植付位置での制御作動に加えて、前述した自動昇降処理の終了を昇降制御部70Aに指令する。
これにより、主変速レバー42の作業中断位置への揺動操作に連動して、苗植付装置4及び施肥装置5を、苗植付装置4が上限位置に位置して苗植付装置4及び施肥装置5が停止状態になる非作業状態に自動的に切り換えることができる。
第2作動制御部70Cは、苗植付装置4及び施肥装置5の非作業状態において、中断スイッチ65の検出に基づいて主変速レバー42の作業中断位置からの移動を検知すると、第1レバーセンサ61の出力に基づいて第1作業レバー45の操作位置が植付位置か自動位置かを判定する。
第1作業レバー45の操作位置が植付位置であれば、前述した自動下降処理の実行を昇降制御部70Aに指令し、その後、フロートセンサ64の出力に基づいてセンタフロート24の接地を検知すると、前述したブロワ始動処理の実行を第1作動制御部70Bに指令する。その後、フロートセンサ64の出力に基づいて苗植付装置4の作業高さ位置への到達を検知すると、前述した作動開始処理の実行を第1作動制御部70Bに指令する。
第1作業レバー45の操作位置が自動位置であれば、上記の植付位置での制御作動に加えて、苗植付装置4の作業高さ位置への到達を検知したときに前述した自動昇降処理の実行を昇降制御部70Aに指令する。
これにより、主変速レバー42の作業中断位置からの揺動操作に連動して、苗植付装置4及び施肥装置5を、苗植付装置4が作業高さ位置に位置して苗植付装置4及び施肥装置5が作動状態になる作業状態に自動的に切り換えることができる。
これにより、オペレータは、補給作業を速やかに行うことができる。そして、苗植付装置4の非作業状態では、苗植付装置4が上限位置まで上昇して苗載台25が運転部40に近づくことから、オペレータは、運転部40からの苗載台25に対する苗補給が行い易くなる。
そして、補給作業を終えると、オペレータは、主変速レバー42を作業中断位置から中立位置に操作することにより、苗植付装置4及び施肥装置5を非作業状態から作業状態に切り換えることができ、主変速レバー42を中立位置から前進方向に揺動操作することにより、走行車体1を前進走行させることができるとともに苗植付装置4及び施肥装置5を駆動することができる。
これにより、オペレータは、補給作業を行うための作業中断後の苗植え付け作業の再開を簡便な操作で速やかに行うことができる。
自動運転制御部70Eは、自動作業走行制御においては、先ず、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1が、手動運転によって最初の自動運転経路Raである第1作業走行経路Rb1の往路作業経路Rbaにおける作業開始地点P1まで移動したか否かを判定する。
走行車体1が作業開始地点P1に移動するまでの間は自動運転を行わない待機状態になり、走行車体1が作業開始地点P1まで移動すると自動運転を開始する。
自動運転においては、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1の現在位置及び現在方位が往路作業経路Rbaの許容範囲内か否かを判定するとともに、走行車体1が、第1作業走行経路Rb1における往路作業経路Rbaの作業終了地点P2まで移動したか否かを判定する。
走行車体1が作業終了地点P2に移動するまでの間において、走行車体1の現在位置及び現在方位のいずれか一方又は双方が往路作業経路Rbaの許容範囲外になった場合は、走行車体1の現在位置及び現在方位を往路作業経路Rbaの許容範囲内に復帰させる軌道修正処理を行う。
軌道修正処理においては、許容範囲外となった現在位置及び現在方位のいずれか一方又は双方の往路作業経路Rbaからのずれ量を求める。又、車速センサ67の出力に基づいて、車速が通常走行用の速度から軌道修正用の速度まで低下するように変速モータ82の作動を制御する。そして、求めたずれ量と記憶部70Dに書き込まれている軌道修正用の補正データとに基づいて、左右の前輪6Aの軌道修正用の制御目標舵角を決定し、この舵角が得られるように、舵角センサ66の出力に基づいてステアリングモータ84の作動を制御する。その後、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1の現在位置及び現在方位が往路作業経路Rbaの許容範囲内に復帰したことを検知すると、車速センサ67の出力に基づいて、車速が軌道修正用の速度から通常走行用の速度まで上昇するように変速モータ82の作動を制御する。
走行車体1が作業終了地点P2まで移動すると、第1作業走行経路Rb1の往路作業経路Rbaでの自動運転を終了する。
自動運転の終了後は、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1が、手動運転によって次の自動運転経路Raである第1作業走行経路Rb1の復路作業経路Rbbにおける作業開始地点P1まで移動したか否かを判定する。
走行車体1が作業開始地点P1に移動するまでの間は自動運転を行わない待機状態になり、走行車体1が作業開始地点P1まで移動すると自動運転を開始する。
この復路作業経路Rbbでの自動運転においては、前述した往路作業経路Rbaの自動運転での制御作動と同様の制御作動を行い、走行車体1が作業終了地点P2まで移動すると、第1作業走行経路Rb1の復路作業経路Rbbでの自動運転を終了する。
復路作業経路Rbbでの自動運転の終了後は、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1が、手動運転によって次の自動運転経路Raである第2作業走行経路Rb2の往路作業経路Rbaにおける作業開始地点P1まで移動したか否かを判定する。
走行車体1が作業開始地点P1に移動するまでの間は自動運転を行わない待機状態になり、走行車体1が作業開始地点P1まで移動すると自動運転を開始する。
第2作業走行経路Rb2での自動運転においては、前述した第1作業走行経路Rb1の自動運転での制御作動と同様の制御作動を行い、走行車体1が第2作業走行経路Rb2における復路作業経路Rbbの作業終了地点P2まで移動すると、第2作業走行経路Rb2での自動運転を終了する。
第2作業走行経路Rb2での自動運転の終了後は、走行経路Rと測位ユニット83の測位結果とに基づいて、走行車体1が、手動運転によって次の自動運転経路Raである第3作業走行経路Rb3の往路作業経路Rbaにおける作業開始地点P1まで移動したか否かを判定する。
走行車体1が作業開始地点P1に移動するまでの間は自動運転を行わない待機状態になり、走行車体1が作業開始地点P1まで移動すると自動運転を開始する。
第3作業走行経路Rb3での自動運転においては、前述した第1作業走行経路Rb1及び第2作業走行経路Rb2の自動運転での制御作動と同様の制御作動を行い、走行車体1が第3作業走行経路Rb3における復路作業経路Rbbの作業終了地点P2まで移動すると、第3作業走行経路Rb3での自動運転を終了するとともに自動作業走行制御を終了する。
つまり、自動運転モードが選択された場合は、自動運転制御部70Eの制御作動によって走行車体1が各作業走行経路Rb1〜Rb3を自動で作業走行することから、オペレータは、走行車体1が各作業走行経路Rb1〜Rb3から外れないように操舵する必要がなくなる。その結果、圃場内での乗用田植機を使用した農作業時に要するオペレータの労力を軽減することができる。
これにより、往路作業経路Rbaでの作業走行中に報知器101が作動することに起因して、オペレータが往路作業経路Rbaの作業終了地点P2にて作業走行を中断させて、往路作業経路Rbaの作業終了地点P2から補助作業地点P0まで走行車体1を移動させる虞を回避することができる。
これは、乗用田植機において有効であり、作業再開地点P4が作業走行経路Rbの途中地点になる場合に生じる虞のある、複数条に整列して植え付ける苗の位置ズレ、を回避することができる。
例えば、補助作業が走行車体1の燃料タンクへの燃料供給である場合は、燃料タンクへの燃料供給が行い易くなるように、燃料タンクが補助作業地点P0に隣接する畦部分に面する走行車体1の横向き姿勢で、走行車体1を補助作業地点P0にて停止させる。
例えば、補助作業が苗載台25及び予備苗載置ユニット59へのマット状苗の供給である場合は、予備苗載置ユニット59へのマット状苗の供給が行い易くなるように、予備苗載置ユニット59が補助作業地点P0に隣接する畦部分に面する走行車体1の前向き姿勢で、走行車体1を補助作業地点P0にて停止させる。
例えば、補助作業がホッパ31への肥料供給である場合は、ホッパ31への肥料供給が行い易くなるように、ホッパ31の左右一端部が補助作業地点P0に隣接する畦部分に面する走行車体1の横向き姿勢で、走行車体1を補助作業地点P0にて停止させる。
これにより、補助作業地点P0にて停止した乗用田植機に対する補助作業を行い易くすることができる。
つまり、補助作業地点P0での補助作業の終了後に、オペレータが走行車体1を作業再開地点P4まで手動運転する必要がないことから、補助作業に関連するオペレータの負担を軽減することができる。
これにより、自動移動制御が補助作業用である場合は、乗用田植機が作業走行を中断した作業終了地点P2から補助作業地点P0まで自動で移動するときに、又、自動移動制御が作業再開用である場合は、乗用田植機が補助作業地点P0から作業走行を再開する作業再開地点P4まで自動で移動するときに、苗の植え付けなどが行われた既作業走行経路が走行車体1によって踏み荒らされる虞を回避することができる。
これにより、補助作業用の自動移動制御による走行車体1の補助作業地点P0への移動、及び、作業用再開の自動移動制御による走行車体1の作業再開地点P4への移動を、それぞれ、走行車体1の前進で行う場合に比較して、面倒な走行車体1の方向転換操作を不要にすることができる。
本発明は、上記の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明に関する代表的な別実施形態を例示する。
この構成において、作業走行判定部70Kは、走行経路Rに含まれる全ての作業走行経路Rbのうちの最終の作業走行経路Rb以外の各作業走行経路Rbにおいて、次の作業走行経路Rbの作業終了地点P2までの作業走行の継続が可能か否かを判定することになる。
この構成においては、自動運転制御部70Eは、例えば、車体の各作業走行経路Rbの作業終了地点P2への到達に連動して、苗植付装置4及び施肥装置5を非作業状態に切り換える第1切換制御を実行し、又、車体の各作業走行経路Rbの作業開始地点P1への到達に連動して、苗植付装置4及び施肥装置5を作業状態に切り換える第2切換制御を実行するように構成されていてもよい。
この構成において、作業走行判定部70Kは、走行経路Rに含まれる全ての作業走行経路Rbのうちの最終の作業走行経路Rb以外の各作業走行経路Rbにおいて、次の作業走行経路Rbの作業終了地点P2までの作業走行の継続が可能か否かを判定することになる。
70D 記憶部
70E 自動運転制御部
70F 報知制御部
70G 車載量演算部
70H 変化量推定部
70K 作業走行判定部
83 測位ユニット
100A 表示灯
101 報知器
103 ヘッドライト
104 通信端末
104A 報知部
105 通信モジュール
P0 補助作業地点
P2 作業終了地点
R 走行経路
Rb 作業走行経路
Rba 往路作業経路
Rbb 復路作業経路
Claims (7)
- 事前に設定された圃場内での走行経路が書き込まれた記憶部と、
車体の位置及び方位を測定する測位ユニットと、
前記走行経路と前記測位ユニットの測位結果とに基づいて、前記走行経路に含まれた複数の作業走行経路において車体を自動で作業走行させる自動作業走行制御を実行する自動運転制御部と、
走行に伴って変化する車載物の車載量を求める車載量演算部と
現在の作業走行経路での前記自動作業走行制御の実行中に次の作業走行経路での前記車載物の変化量を推定する変化量推定部と、
前記車載量演算部の前記車載量と前記変化量推定部の前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定する作業走行判定部と、
前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に報知器を作動させる報知制御部とを備え、
前記変化量推定部は、現在の作業走行経路での前記自動作業走行制御の実行中において実際に消費された車載物の単位走行距離当たりの消費量と、次の作業走行経路での車体の移動距離に基づいて前記車載物の変化量を推定する農作業車。 - 前記複数の作業走行経路には、前記車載物の給排に関する補助作業を行う特定の補助作業地点に隣接する畦から該畦に対向する畦に向かう往路作業経路と前記往路作業経路に隣接する復路作業経路とを一行程の作業走行経路とする複数の往復作業経路が含まれており、
前記作業走行判定部は、次の作業走行経路が前記往復作業経路である場合は、前記車載量演算部の前記車載量と前記変化量推定部の前記変化量とに基づいて、前記往復作業経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の往復作業経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に前記報知器を作動させる請求項1に記載の農作業車。 - 前記報知制御部は、現在の作業走行経路が前記往復作業経路であるときに、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合は、車体の前記復路作業経路での作業走行中に前記報知器を作動させる請求項2に記載の農作業車。
- 前記報知制御部は、表示灯とヘッドライトとブザーとを含む車外に報知可能な既存の車載機器のうちの少なくともいずれか一つを前記報知器として作動させて車外の補助作業者に報知する請求項1〜3のいずれか一項に記載の農作業車。
- 報知部を有する外部の通信端末と無線通信可能に接続設定された通信モジュールを備え、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、前記通信モジュールを介して前記報知部を前記報知器として作動させる請求項1〜4のいずれか一項に記載の農作業車。 - 前記車載量演算部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量を求め、
前記変化量推定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記変化量を推定し、
前記作業走行判定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量と前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定するとともに、作業走行の継続が不可能と判定した場合に該判定の要因となる前記車載物を特定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、前記作業走行判定部が特定した前記車載物に応じた作動状態で前記報知器を作動させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の農作業車。 - 前記車載量演算部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量を求め、
前記変化量推定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記変化量を推定し、
前記作業走行判定部は、種類の異なる前記車載物ごとの前記車載量と前記変化量とに基づいて、次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が可能か否かを判定するとともに、作業走行の継続が不可能と判定した場合に該判定の要因となる前記車載物を特定し、
前記報知制御部は、前記作業走行判定部にて次の作業走行経路の作業終了地点までの作業走行の継続が不可能であると判定された場合に、表示灯とヘッドライトとブザーとを含む車外に報知可能な既存の車載機器のうち、前記作業走行判定部が特定した前記車載物に対応する前記車載機器を前記報知器として作動させる請求項1〜6のいずれか一項に記載の農作業車。
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