JP7046471B1 - プレス加工装置 - Google Patents

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Abstract

本開示は、プレス加工動作時においてワークの姿勢を正常な状態で維持するプレス加工装置を提供することを目的とする。本開示のプレス加工装置は、パンチ(40)及びクレイドル(50)を備えている。パンチ(40)は、内部を貫通する空気孔(45)を有している。空気孔(45)を真空状態にすることにより吸着下面(48)にて基材(30)またはワーク(31)を吸着する第1の吸着動作が行える。クレイドル(50)は内部を貫通する空気孔(55)を有している。空気孔(55)を真空状態にすることにより吸着上面(58)にてワーク(31)を吸着する第2の吸着動作が行える。パンチ(40)によって基材(30)を打ち抜いてワーク(31)を得るプレス加工動作時において、上記第1及び第2の吸着動作のうち少なくとも一つの吸着動作が実行される。

Description

本開示は、パンチによって基材を打ち抜きワークを製作するプレス加工装置に関し、特にワークの製作からワークの搬送までの自動化を図ったプレス加工装置に関する。
基材を打ち抜き、ワークを製作する従来のプレス加工装置として例えば特許文献1に開示されたプレス装置や特許文献2で開示された打ち抜きプレス金型がある。
特許文献1に開示されたプレス装置は、打抜き後のワークの落下や蓄積によって、ワークが傷付き、変形することを防止し、次工程へ供給している。その結果、プレス装置は自動化及び省力化を可能にしている。
特許文献2に開示された打ち抜きプレス金型は、平板をパンチにより打ち抜き加工する際、パンチの下端部に付着してダイの上に上がる「かす上がり」等を防止している。
図19及び図20は従来のプレス加工装置9の断面構造を示す説明図である。図19はプレス加工装置9によってプレス加工動作を実行する直前の初期状態を示し、図20はプレス加工動作の実行時の状態を示している。図19及び図20それぞれにXYZ直交座標系を記している。
図19に示すように、プレス加工装置9は上型110、ストリッパプレート117、下型120及びワーク集積装置150を主要構成要素として含んでいる。下型120はダイプレート121及びダイライナ122を有しており、ダイライナ122上にダイプレート121が設けられる。
ダイプレート121は加工対象の基材130を載置可能な基材載置領域R121を有している。初期状態では基材載置領域R121上に基材130が載置されている。基材載置領域R121は中央にダイプレート121を貫通したダイプレート空間121aを有している。
上型110は、一対の昇降ガイド111、一対のバネ部材113及びパンチ140を主要構成要素として含んでいる。
上型110の下方に一対のバネ部材113を介してストリッパプレート117が設けられる。ストリッパプレート117は中央部にパンチ通過領域R117を有している。
一対の昇降ガイド111は、上型110が上昇及び下降する際、垂直方向(Z方向)に沿って移動するようにストリッパプレート117から上型110の上面にかけて設けられる。
パンチ140は上型110の上面に設けられるパンチ押えプレート114によって、上型110の中央部に固定される。また、パンチ140の先端部分は、ストリッパプレート117のパンチ通過領域R117を通過可能に設けられる。パンチ140の先端部分はダイプレート121のダイプレート空間121aと対向している。
ワーク集積装置150は、下型120の下方に設けられ、プレス加工動作時に製作されたワーク131がダイプレート空間121aから落下する際、落下したワーク131を収容する。
従来のプレス加工装置9は、図19で示す初期状態から、上型110を下降させることにより、同時にパンチ140を下降させて、図20に示すように、プレス加工動作を実行する。
プレス加工動作時において、ダイプレート121の上面にストリッパプレート117の下面が接触した状態でストリッパプレート117が固定配置される。その後、パンチ140の先端部分がパンチ通過領域R117を通過した後、ダイプレート空間121aに侵入する。この際、パンチ140の先端部分によって基材130が打ち抜かれることにより、ワーク131が製作され、ワーク131はダイプレート空間121a及びその下方の中空領域を落下して、下型120の下方に配置されたワーク集積装置150に収容される。
特開平5-318003号公報 特許第5046048号公報
上述したように、従来のプレス加工装置9は、パンチ140によって基材130を打ち抜いてワーク131を製作する際、打ち抜いたワーク131を下方に落下させている。すなわち、プレス加工動作時に、ダイプレート121のダイプレート空間121a及びその下方の中空領域をワーク131が落下する中空落下状態が必ず存在する。
ワーク131は中空落下状態時に姿勢が乱れる可能性が高い。なぜなら、ワーク131が中空領域で傾き、回転するため、常に同じ姿勢(同じ面)となるようにワーク131を管理することが極めて困難であるからである。
したがって、図20に示すように、中空領域の下方にワーク集積部となるワーク集積装置150が配置されている場合、ワーク131の姿勢が乱れることにより、ワーク集積装置150にてワーク131が変形したり、ワーク131に傷が付いたりする問題点があった。
また、ワーク131(基材130)の上面と下面で材質が異なっており、かつ、ワーク131に対する次工程において、ワーク131の上面または下面に対する処理が行われる場合を考える。この場合、ワーク131の上下関係が本来の状態と異なると、次工程が正しく実行されなくなるという問題点があった。
本開示では、上記のような問題点を解決し、プレス加工動作時においてワークの姿勢を正常な状態で維持するプレス加工装置を提供することを目的とする。
本開示にかかるプレス加工装置は、加工対象の基材を打ち抜いてワークを製作するプレス加工装置であって、前記基材を載置可能な基材載置領域を有するダイプレートと、内部を貫通する第1の空気孔を有し、前記基材を打ち抜いて前記ワークを得るためのパンチと、内部を貫通する第2の空気孔を有するワーク保持部材とを備え、前記第1の空気孔は前記パンチの下方に存在する吸着下面に到達し、前記第2の空気孔は前記ワーク保持部材の上方に存在する吸着上面に到達し、前記プレス加工装置は、前記パンチの前記吸着下面にて下方に存在する吸着対象物を吸着するように、前記第1の空気孔を真空状態にする第1の吸着動作を実行する第1の空圧回路と、前記ワーク保持部材の前記吸着上面にて上方に存在する吸着対象物を吸着するように、前記第2の空気孔を真空状態にする第2の吸着動作を実行する第2の空圧回路と、前記パンチ用の第1の昇降駆動機構、前記ワーク保持部材用の第2の昇降駆動機構、前記第1及び第2の空圧回路を制御して、前記基材載置領域上に前記基材が載置されている初期状態から、前記ワークを得るプレス加工動作を実行制御する制御部とをさらに備え、前記基材載置領域は、前記パンチの前記吸着下面に対向する位置に、貫通したダイプレート空間を有し、前記初期状態において、前記パンチは前記ダイプレートの上方に配置され、前記ワーク保持部材は前記ダイプレートの下方に配置されており、前記第1及び第2の吸着動作は実行されておらず、前記プレス加工動作は、(a) 前記ダイプレート空間内に前記吸着上面が位置するように前記ワーク保持部材を上昇させるステップと、(b) 前記ステップ(a)の後に実行され、前記第1の吸着動作の実行を開始させた後、前記ダイプレート空間内に前記吸着下面が位置するように前記パンチを下降させるステップとを備え、前記ステップ(b)の実行時に前記基材が前記パンチによって打ち抜かれることにより前記ワークが得られ、前記ステップ(b)の実行後、前記ワークは、前記ダイプレート空間内において前記パンチの前記吸着下面と前記ワーク保持部材の前記吸着上面との間に挟まれ、かつ、前記ワークの上面は前記パンチの前記吸着下面に吸着され、(c) 前記ステップ(b)の後に実行され、前記第2の吸着動作の実行を開始させるステップをさらに備え、前記ステップ(c)の実行後、前記ワークの上面は前記パンチの前記吸着下面に吸着され、かつ、前記ワークの下面は前記ワーク保持部材の前記吸着上面に吸着され、(d) 前記ステップ(c)の後に実行され、前記第1の吸着動作の実行を停止させた後、前記パンチを上昇させるステップをさらに備え、前記ステップ(d)の実行後、前記ワークの下面は前記ワーク保持部材の前記吸着上面に吸着される

本開示のプレス加工装置において、制御部の制御下で上述したステップ(a)~ステップ(d)を含むプレス加工動作が自動的に実行される。
ステップ(b)の実行期間において、ワークは、パンチの吸着下面に吸着された状態で、吸着下面とワーク保持部材の吸着上面との間に挟まれる。ステップ(c)の実行期間において、ワークは、パンチの吸着下面及びワーク保持部材の吸着上面に吸着された状態で、吸着下面と吸着上面との間に挟まれる。さらに、ステップ(d)の実行期間において、ワークはワーク保持部材の吸着上面にて吸着される。
したがって、プレス加工動作のステップ(b)~(d)の実行中において、ワークに対し第1及び第2の吸着動作のうち少なくとも一方が必ず実行されている。
その結果、本開示のプレス加工装置は、プレス加工動作の実行中においてワークの姿勢を正常な状態で一定に保つことができるため、ワークの姿勢が乱れることに起因する変形等の不具合を確実に回避することができる。
本開示の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本実施の形態のプレス加工装置の構造を示す説明図(その1)である。 本実施の形態のプレス加工装置の構造を示す説明図(その2)である。 本実施の形態のプレス加工装置の構造を示す説明図(その3)である。 本実施の形態のプレス加工装置の構造を示す説明図(その4)である。 本実施の形態のプレス加工装置の構造を示す説明図(その5)である。 図1で示したダイプレート及びダイライナの詳細構造を示す説明図(その1)である。 ダイプレート及びダイライナの詳細構造を示す説明図(その2)である。 ダイプレート及びダイライナの詳細構造を示す説明図(その3)である。 図1で示したクレイドルの詳細構造を示す説明図(その1)である。 クレイドルの詳細構造を示す説明図(その2)である。 クレイドルの詳細構造を示す説明図(その3)である。 クレイドルの詳細構造を示す説明図(その4)である。 本実施の形態のプレス加工装置の制御系統を示すブロック図である。 本実施の形態のプレス加工装置のプレス加工動作及びワーク搬送動作の処理手順を示すフローチャートである。 プレス加工動作時におけるプレス加工装置の動作状態を示す断面図(その1)である。 プレス加工動作時におけるプレス加工装置の動作状態を示す断面図(その2)である。 プレス加工動作時におけるプレス加工装置の動作状態を示す断面図(その3)である。 プレス加工動作時におけるプレス加工装置の動作状態を示す断面図(その4)である。 従来のプレス加工装置の断面構造を示す説明図(その1)である。 従来のプレス加工装置の断面構造を示す説明図(その2)である。
図1~図5は、本実施の形態のプレス加工装置1の構造を示す説明図である。図1及び図3はプレス加工装置1の断面構造を示す断面図であり、図2はプレス加工装置1の上面構造を示す平面図であり、図4はプレス加工装置1の全体構造を示す斜視図であり、図5はプレス加工装置1の側面構造を示す側面図である。なお、図1は図2のB-B断面の構造を示し、図3は図2のA-A断面の構造を示している。また、図1~図5それぞれにXYZ直交座標系を記している。
これらの図に示すように、本実施の形態のプレス加工装置1は上型10。下型20、ストリッパプレート17及びクレイドル50を主要構成要素として含んでいる。
下型20はダイプレート21及びダイライナ22を有しており、ダイライナ22上にダイプレート21が設けられる。
ダイプレート21は加工対象の基材30を載置可能な基材載置領域R21を有している。プレス加工動作の実行直前の初期状態では基材載置領域R21上に基材30が載置される。基材載置領域R21は中央にダイプレート21を貫通したダイプレート空間21aを有している。
ダイライナ22は中央にダイライナ22を貫通したダイライナ空間22aを有している。ダイライナ空間22aはダイライナ空間22aに繋がる位置に設けられる。
以下、下型20からダイプレート21及びダイライナ22を除いた部分を「下型20の本体部」と称する場合がある。
下型20の本体部はダイプレート空間21aに繋がる中空領域となる開口領域20aを有している。
上型10は、一対の昇降ガイド11、一対のバネ部材13及びパンチ40を主要構成要素として含んでいる。上型10の下方に一対のバネ部材13を介してストリッパプレート17が設けられる。また、上型10には一対のガイド通過領域R10が設けられ、一対のガイド通過領域R10は上型10を貫通して設けられる。
ストリッパプレート17は中央部にパンチ通過領域R17を有しており、一対の昇降ガイド11の下方部分に固定されている。
一対の昇降ガイド11は垂直方向(Z方向)に沿って設けられる。一対の昇降ガイド11の中央領域は一対のガイド通過領域R10内に存在し、下方領域がストリッパプレート17に固定される。一対の昇降ガイド11それぞれの立設方向である垂直方向に沿って、ストリッパプレート17の上昇及び下降が可能なように、一対のガイド通過領域R10は一対の昇降ガイド11の中央部を収容している。
このように、一対の昇降ガイド11は、ストリッパプレート17が上昇及び下降する際、垂直方向(Z方向)に沿って移動するように、ストリッパプレート17から上型10の上面にかけて設けられる。
また、上型10の上面に一対の昇降ガイド11に対応して一対のサポートプレート15が設けられる。一対のサポートプレート15は、昇降ガイド11が垂直方向に沿って移動可能に設けられる。
但し、一対のサポートプレート15は、一対の昇降ガイド11の下降長を制限するストッパー機能を有している。したがって、一対のサポートプレート15によって、上型10の下面とのストリッパプレート17の上面との最大間隔が制限される。
パンチ40は上型10の上面に設けられるパンチ押えプレート14によって、上型10の中央部に固定される。したがって、パンチ40は上型10の移動に連動して移動する。
また、パンチ40の上方領域が上型10内に固定されており、上型10の下面から露出したパンチ40の先端部分は、ストリッパプレート17のパンチ通過領域R17を通過可能に設けられる。
さらに、パンチ40は、垂直方向(Z方向)に沿って内部を貫通する空気孔45を有し、この空気孔45はパンチ40の先端部分の下面である吸着下面48に到達している。
後述する空圧回路4による第1の吸着動作によって空気孔45が真空状態に設定されると、吸着下面48にて下方に存在する下方対象物となる基材30の上面またはワーク31の上面を吸着することができる。パンチ40の空気孔45は空圧回路4によって空圧が制御される第1の空気孔となる。
前述したダイプレート21のダイプレート空間21aはパンチ40の吸着下面48に対向する位置に設けられる。すなわち、XY平面で平面視して、ダイプレート空間21aは吸着下面48に合致し、吸着下面48より少し大きい形状を呈している。
一方、下型20の基材載置領域R21の下方にワーク保持部材であるクレイドル50が設けられる。クレイドル50は頭部51と軸部52とを主要構成要素として含んでおり、頭部51は上方に突出した先端部51aを有している。
クレイドル50は垂直方向に沿って内部を貫通する空気孔55を有している。空気孔55は、軸部52から頭部51の先端部51aにかけて、先端部51aの上面である吸着上面58に到達するように設けられる。
後述する空圧回路5による第2の吸着動作によって空気孔55内を真空状態にすることにより、吸着上面58にて上方に存在する上方対象物となるワーク31の下面を吸着することができる。ワーク保持部材であるクレイドル50の空気孔55は、空圧回路5によって空圧が制御される第2の空気孔となる。
図2~図5に示すように、一対のガイド機構18は、上型10が垂直方向に沿って移動可能なように、上型10の上方から下型20にかけて設けられる。
図3に示すように、一対のシリンダ60は本体部60m及びロッド65を主要構成要素として含んでいる。本体部60mは下型20の下方に配置され、ロッド65は本体部60mの上部から、下型20及び上型10を貫通し、上型10の上面にてワッシャ16により固定される。したがって、ロッド65の先端部分にて上型10に固定される。
一対のシリンダ60はそれぞれロッド65の伸縮動作に伴い、上型10に対する昇降動作(上昇動作+下降動作)が可能となる。
したがって、一対のシリンダ60それぞれのロッド65の伸縮動作によって、上型10に固定されたパンチ40の昇降動作が可能となる。このように、一対のシリンダ60は、パンチ40用の第1の昇降機構として機能する。
図2及び図4に示すように、下型20の上面上に一対の水平ガイド12が設けられる。一対の水平ガイド12は互いにX方向に沿って延在することにより、一対の水平ガイド12間に配置される基材30が蛇行しないように位置決めすることができる。
図6~図8はダイプレート21及びダイライナ22の詳細構造を示す説明図である。図6はダイプレート21及びダイライナ22が下型20に取り付けられた状態を示す斜視図であり、図7はダイプレート21及びダイライナ22が下型20から取り外された状態を示す説明図である。図8は、上型10及び下型20の1/4相当領域を除去した全体構造を示す説明図である。なお、図6~図8それぞれにXYZ直交座標系を記している。
これらの図に示すように、ダイプレート21及びダイライナ22は、Y方向を長辺、X方向を短辺とした平面視して矩形状を呈している。そして、ダイプレート21及びダイライナ22は下型20の本体部から着脱可能に設けられる。
ダイプレート21は中央部において、上面から下面にかけて貫通するダイプレート空間21aを有している。このダイプレート空間21aのXY平面における平面形状はパンチ40の吸着下面48に合致し、少し広い形状を有している。ダイライナ22は中央部において、上面から下面にかけて貫通するダイライナ空間22aを有している。
図6に示すように、下型20の本体部に設けられた凹部にダイライナ22、ダイプレート21の順で積み重ねて設けられる。したがって、厚みの異なる複数種のダイライナ22のうち一のダイライナ22を適宜選択することにより、ダイプレート21の厚みを一定にしても、ダイプレート21及びダイライナ22の組合せ構造の厚みを調整することができる。
下型20の凹部にダイプレート21及びダイライナ22を取り付けた状態において、ダイライナ22のダイライナ空間22aはXY平面で平面視してダイプレート空間21aを含み、ダイプレート空間21aより十分広い形状を呈している。
また、下型20の本体部はダイライナ22の下方において、平面視してダイライナ空間22aにほぼ合致した形状の開口領域20aを有している。
図9~図12はワーク保持部材であるクレイドルの詳細構造を示す説明図である。図9はクレイドル50の全体構成を示す斜視図であり、図10は頭部51の上面構造を示す平面図である。図11及び図12はそれぞれクレイドル50の断面構造を示す断面図である。図11は図10のC-C断面構造を示し、図12は図10のD-D断面構造を示している。図9~図12それぞれにXYZ直交座標系を記している。
これらの図に示すように、クレイドル50は頭部51及び軸部52を主要構成要素として含んでいる。軸部52は垂直方向(Z方向)を高さ方向とした円柱形状を呈しており、頭部51は垂直方向を高さ方向とした略円柱形状を呈している。
頭部51の断面積は軸部52の断面積よりも大きく、軸部52の上面上に頭部51が設けられる。XY平面で平面視して頭部51の中心と軸部52の中心とが一致するように、軸部52上に頭部51が設けられる。
頭部51は、本体部51m、固定部材53、一対のボルト56及び先端部51aを主要構成要素として含んでいる。頭部51の本体部51m上に固定部材53が一対のボルト56によって取り付けられる。
固定部材53はダイプレート21に接触する場合を考慮して、プラスチックスを構成材料としており、中央にX方向に沿って延びる溝部51bを有している。溝部51bの中心領域は先端部51aを囲むように幅広構造を呈している。
溝部51bの底面から+Z方向に伸びて円筒状の先端部51aが設けられる。先端部51aの上面が吸着上面58となり、この吸着上面58に到達するように空気孔55が設けられる。先端部51aの空気孔55は、XY平面で平面視して頭部51の中心になるように設けられる。
図11及び図12に示すように、第2の空気孔である空気孔55は軸部52の底面から頭部51の本体部51mを経由して先端部51aの吸着上面58にかけて形成される。したがって、空気孔55は先端部51aの上面である吸着上面58に到達している。
さらに、空気孔55は軸部52の底面から先端部51aの吸着上面58にかけて径(直径)が3段階で段階的に短縮される径短縮構造を有している。
本実施の形態のクレイドル50における空気孔55は、上述した径短縮構造を有することにより、吸着上面58での空気孔55の径を最小限に抑え、かつ、吸着上面58の直近まで比較的大きな径を確保することにより、空気孔55を真空状態にした時の吸着上面58における吸着力を大きくすることができる。
クレイドル50を垂直方向に沿って上昇させた際、先端部51aはダイプレート21のダイプレート空間21a内に挿入可能な形状を有しており、頭部51の本体部51mは、下型20の本体部の開口領域20a及びダイライナ22のダイライナ空間22a内を通過できる形状を有している。
図13は本実施の形態のプレス加工装置1の制御系統を示すブロック図である。同図に示すように、制御部3は吸着制御信号SC4及びSC5、シリンダ制御信号SC60、駆動機構制御信号SC7並びに搬送機構制御信号SC8を出力することにより、後に詳述するプレス加工動作及び搬送動作を実行制御する。
制御部3は、空圧回路4に吸着制御信号SC4を出力することにより空圧回路4による第1の吸着動作を制御する。
図13に示すように、パンチ40に対応して第1の空圧回路である空圧回路4が設けられる。空圧回路4は、吸着制御信号SC4に基づき、第1の吸着動作を実行する。
具体的には、吸着制御信号SC4が第1の吸着動作の実行開始を指示する場合、空圧回路4はパンチ40の空気孔45内の圧力を真空状態にして、吸着下面48にて基材30の上面またはワーク31の上面を吸着する第1の吸着動作を実行する。
一方、吸着制御信号SC4が第1の吸着動作の実行終了を指示する場合、空圧回路4は、空気孔45に微量なエアーを送ることにより、空気孔45内を真空状態から非真空状態にして第1の吸着動作を終了させ、基材30またはワーク31を吸着状態から解放する。
このように、空圧回路4は、吸着制御信号SC4に基づき、空気孔45が到達するパンチ40の吸着下面48にて下方に存在する吸着対象物(基材30またはワーク31)を吸着するように、空気孔45を真空状態にする第1の吸着動作を実行する。
なお、空圧回路4は第1の吸着動作を実行すると、第1の吸着動作の終了を指示する吸着制御信号SC4を受けるまで、第1の吸着動作を継続して実行する。
さらに、制御部3は空圧回路5に吸着制御信号SC5を出力することにより、空圧回路5による第2の吸着動作を制御する。
図13に示すように、クレイドル50に対応して第2の空圧回路である空圧回路5が設けられる。空圧回路5は、吸着制御信号SC5に基づき、クレイドル50の空気孔55の圧力を真空状態にして、吸着上面58にてワーク31を吸着する第2の吸着動作を実行する。
具体的には、吸着制御信号SC5が第2の吸着動作の実行開始を指示する場合、空圧回路5はクレイドル50の空気孔55内の圧力を真空状態にして、吸着上面58にてワーク31の下面を吸着する第2の吸着動作を実行する。
一方、吸着制御信号SC5が第2の吸着動作の実行終了を指示する場合、空圧回路5は、空気孔55に微量なエアーを送ることにより、空気孔55内を真空状態から非真空状態にして第2の吸着動作を終了させ、ワーク31を吸着状態から解放する。
このように、空圧回路5は、吸着制御信号SC5に基づき、空気孔55が到達するクレイドル50の吸着上面58にて上方に存在する吸着対象物(ワーク31)の下面を吸着するように、空気孔55を真空状態にする第2の吸着動作を実行する。
なお、空圧回路5は第2の吸着動作を実行すると、第2の吸着動作の終了を指示する吸着制御信号SC5を受けるまで、第2の吸着動作を継続して実行する。
また、制御部3はシリンダ制御信号SC60を一対のシリンダ60に出力することにより、一対のシリンダ60による昇降動作を実行制御する。
具体的には、シリンダ制御信号SC60が上昇動作を指示する場合、一対のシリンダ60はロッド65を+Z方向に所定長分、伸ばすことにより、上型10及び上型10に固定されたパンチ40を上昇させる上昇動作を実行する。
一方、シリンダ制御信号SC60が下降動作を指示する場合、一対のシリンダ60は、ロッド65を-Z方向に所定長分、縮めることにより、上型10及び上型10に固定されたパンチ40を下降させる下降動作を実行する。
このように、一対のシリンダ60は、シリンダ制御信号SC60に基づき、パンチ40に対する昇降動作(上昇動作+下降動作)を実行する。すなわち、一対のシリンダ60はパンチ40用の第1の昇降機構として機能する。
さらに、制御部3は駆動機構制御信号SC7を昇降駆動機構7に出力することにより、昇降駆動機構7による昇降動作を実行制御する。
具体的には、駆動機構制御信号SC7が上昇動作を指示する場合、昇降駆動機構7はクレイドル50を所定の上昇位置まで上昇させる上昇動作を実行する。
一方、駆動機構制御信号SC7が下降動作を指示する場合、昇降駆動機構7はクレイドル50を所定の下降位置まで下降させる下降動作を実行する。
このように、昇降駆動機構7は、駆動機構制御信号SC7に基づき、クレイドル50に対する昇降動作(上昇動作+下降動作)を実行する。すなわち、昇降駆動機構7はクレイドル50用の第2の昇降機構として機能する。
また、制御部3は搬送機構制御信号SC8を水平方向搬送機構8に出力することにより、水平方向搬送機構8による搬送動作を実行制御する。
具体的には、搬送機構制御信号SC8が搬送動作を指示する場合、水平方向搬送機構8は、予め設定された搬送位置までクレイドル50を水平方向に沿って移動させる搬送動作を実行する。
このように、水平方向搬送機構8は、搬送機構制御信号SC8に基づき、クレイドル50に対する水平方向に沿った搬送動作を実行する。すなわち、水平方向搬送機構8はクレイドル50用の水平方向搬送機構として機能する。
なお、昇降駆動機構7及び水平方向搬送機構8は既存技術にて実現できる。昇降駆動機構7及び水平方向搬送機構8の動力源として、例えば、エアーシリンダの伸縮動作が考えられる。
このように、制御部3は、一対のシリンダ60(パンチ40用の第1の昇降駆動機構)、昇降駆動機構7(クレイドル50用の第2の昇降駆動機構)、空圧回路4及び空圧回路5を制御して、基材載置領域R21上に載置されている初期状態の基材30からワーク31を得るプレス加工動作の実行制御を行う。
さらに、制御部3は、昇降駆動機構7及び水平方向搬送機構8(クレイドル50用の搬送機構)を制御して、吸着上面58にてワーク31を吸着しているクレイドル50を搬送位置まで搬送するワーク搬送動作を実行制御する。
図14は、制御部3の制御下で行うプレス加工装置1のプレス加工動作及びワーク搬送動作の処理手順を示すフローチャートである。図15~図18はプレス加工動作時におけるプレス加工装置1の動作状態を示す断面図である。図15~図18それぞれにXYZ直交座標系を記している。
図15に示すように、プレス加工動作の実行直前は、ダイプレート21の基材載置領域R21上に基材30が載置されている初期状態に設定されている。
図15に示すように、初期状態において、パンチ40は、ダイプレート21の上方にダイプレート21に基材載置領域R21と接触しない位置に配置される。クレイドル50は、ダイプレート21の下方に基材載置領域R21と接触(重複)しない位置に配置される。また、初期状態では、空圧回路4による第1の吸着動作及び空圧回路5による第2の吸着動作は共に実行されていない。
このような初期状態から、制御部3の制御下で、パンチ40により基材30を打ち抜いてワーク31を得るプレス加工動作が自動的に実行される。プレス加工動作は図14で示すステップS1~S6の工程を含んでいる。
以下、図14を参照してプレス加工動作の処理手順を説明する。処理手順の説明時に適宜、図15~図18を引用する。
まず、ステップS1において、制御部3は、上昇動作を指示する駆動機構制御信号SC7を昇降駆動機構7に出力することにより、クレイドル50を上昇させる。
その結果、図16に示すように、クレイドル50は、先端部51aの吸着上面58がダイプレート21のダイプレート空間21a(図15参照)内に位置する高さまで上昇する。同時に、頭部51の本体部51mはダイライナ空間22a及び開口領域20a(図15参照)内に位置することなる。
次に、ステップS2において、制御部3は、第1の吸着動作の実行開始を指示する吸着制御信号SC4を空圧回路4に出力することにより、空圧回路4によってパンチ40の吸着動作を開始させる。
すなわち、空圧回路4による空圧制御により空気孔45を真空状態にしてパンチ40の吸着下面48にて下方対象物となる基材30の上面を吸着可能な状態に設定する。
その後、ステップS3において、制御部3は下降を指示するシリンダ制御信号SC60をシリンダ60に出力することにより、シリンダ60のロッド65を-Z方向に縮めて上型10と共にパンチ40を下降させる。
上型10の下降に伴いストリッパプレート17がダイプレート21の上面に接触する。その後も上型10は下降するため、一対のバネ部材13の弾性力によって、ストリッパプレート17は基材30を基材載置領域R21上で安定性良く固定する。
そして、パンチ40の吸着下面48がダイプレート空間21a内に侵入し、クレイドル50の吸着上面58に接近する位置まで、パンチ40は下降される。
その結果、図17に示すように、ステップS3の実行時において、パンチ40の先端部分によってワーク31が打ち抜かれることによりワーク31が得られる。この際、パンチ40はパンチ押えプレート14によって固定されているため、パンチ40が上方に浮き上がることはない。
ステップS3の実行後、ワーク31は、ダイプレート空間21a内においてパンチ40の吸着下面48とクレイドル50の吸着上面58との間に挟まれる。
この際、基材載置領域R21上には、ワーク31が打ち抜かれた後の基材30の残存基材33が残る。残存基材33は、一対のバネ部材13の弾性力が付与されたストリッパプレート17によって飛び散ることなく固定される。
ステップS3の実行期間において、空圧回路4による第1の吸着動作が継続して実行されている。このため、ステップS3の実行時に、基材30の上面とパンチ40の吸着下面48とが接触すると基材30の上面は吸着下面48にて吸着され、ワーク31が得られた後もワーク31の上面は吸着下面48にて引き続き吸着される。したがって、ワーク31の姿勢(上下関係)は、初期状態の基材30の姿勢から変化することはなく正常状態を維持する。
その後、ステップS4において、第2の吸着動作の実行開始を指示する吸着制御信号SC5を空圧回路5に出力することにより、空圧回路5によってクレイドル50の吸着動作を開始させる。
すなわち、空圧回路5による空圧制御により空気孔55を真空状態にしてクレイドル50の吸着上面58にて上方対象物となるワーク31の下面を吸着することができる。
その結果、ステップS4の実行後は、吸着下面48と吸着上面58との間に挟まれたワーク31に関し、ワーク31の上面は吸着下面48にて吸着され、かつ、ワーク31の下面は吸着上面58にて吸着される。
したがって、ステップS4の実行期間中においても、ワーク31の姿勢は変化することなく正常な状態で維持される。
次に、ステップS5において、制御部3は第1の吸着動作の実行終了を指示する吸着制御信号SC4を空圧回路4に出力することにより、パンチ40の吸着動作を終了させる。
すなわち、空圧回路4による空圧制御により空気孔45に微量なエアーを送ることにより、空気孔45を真空状態から非真空状態にして、パンチ40の吸着下面48からワーク31の上面を解放する。
その結果、ステップS5の実行後は、吸着下面48と吸着上面58との間に挟まれたワーク31に関し、ワーク31の下面は吸着上面58にて吸着される。
したがって、ステップS5の実行期間中においても、ワーク31の姿勢は変化することなく正常な状態が維持される。
その後、ステップS6において、制御部3は上昇を指示すシリンダ制御信号SC60を一対のシリンダ60に出力することにより、図18に示すように、上型10と共にパンチ40を上昇させる。すなわち、パンチ40は初期状態に戻る。
その結果、ステップS6の実行後も第2の吸着動作は継続されているため、ワーク31の下面は吸着上面58にて吸着される。したがって、ステップS6の実行期間中においても、ワーク31の姿勢は変化することなく正常な状態で維持される。
このように、本実施の形態のプレス加工装置1において、制御部3の制御下でステップS1~S6を含むプレス加工動作は自動的に実行される。
ステップS3の実行期間において、ワーク31は、パンチ40の吸着下面48に吸着された状態で、吸着下面48とクレイドル50の吸着上面58との間に挟まれる。
ステップS4の実行期間において、ワーク31は、パンチ40の吸着下面48及びクレイドル50の吸着上面58に吸着された状態で、吸着下面と吸着上面との間に挟まれる。
さらに、ステップS5及びS6の実行期間において、ワーク31はクレイドル50の吸着上面58にて吸着される。
したがって、プレス加工動作によって、ワーク31が得られた後の全ステップである、ステップS3~S6の実行中において、ワーク31に対し、パンチ40の吸着下面48にて行う第1の吸着動作及びクレイドル50の吸着上面58にて行う第2の吸着動作のうち少なくとも一方の吸着動作が必ず実行されている。
その結果、本実施の形態のプレス加工装置1は、プレス加工動作の実行中においてワーク31の姿勢を正常な状態で一定に保つことができる効果を奏する。したがって、プレス加工動作によってワーク31の姿勢が乱れることに起因する変形等の不具合が生じることはない。
図14に示すように、本実施の形態のプレス加工装置1において、プレス加工動作の実行後、以下のステップS7及びステップS8を含むワーク搬送動作が実行される。
以下、図14を参照してワーク搬送動作の処理手順を説明する。処理手順の説明時に適宜、図15を引用する。
ステップS7において、制御部3は下降を指示する駆動機構制御信号SC7を昇降駆動機構7に出力することにより、クレイドル50を下降させ、図15で示す初期状態に戻す。この際、クレイドル50による第2の吸着動作は継続される。
その結果、ステップS7の実行時においても、ワーク31の下面は吸着上面58にて吸着される。
最後に、ステップS8において、制御部3は指定された搬送位置までの搬送を指示する搬送機構制御信号SC8を水平方向搬送機構8に出力することにより、クレイドル50を水平方向に搬送して搬送位置まで移動させる。この際、クレイドル50による第2の吸着動作は継続されている。
その結果、ステップS8の実行時においても、ワーク31の下面は吸着上面58にて吸着される。
搬送位置に搬送されたワーク31に対し、次工程が行われる。次工程として、例えば、ワーク31の上面あるいは下面に対して行う超音波接合処理等が考えられる。
このように、本実施の形態のプレス加工装置1において、制御部3の制御下で上述したステップS7及びS8含むワーク搬送動作が自動的に実行される。ステップS7及びS8の実行期間において、ワーク31の下面はクレイドル50の吸着上面58にて常に吸着されている。
したがって、本実施の形態のプレス加工装置1は、ワーク搬送動作の実行中においてワーク31の姿勢を常に一定に保つことができるため、ワーク31を正常な姿勢の状態で搬送位置まで搬送することができる。
その結果、本実施の形態のプレス加工装置は、常に正しい上下関係でワーク31を搬送位置まで搬送することができるため、ワーク31の上面と下面との材質が異なっていても、搬送位置にてワークの上面または下面に対する処理を誤りなく正常に行うことができる。
本開示は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本開示がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本開示の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 プレス加工装置
3 制御部
4,5 空圧回路
7 昇降駆動機構
8 水平方向搬送機構
10 上型
13 バネ部材
17 ストリッパプレート
20 下型
21 ダイプレート
R21 基材載置領域
21a ダイプレート空間
22 ダイライナ
30 基材
31 ワーク
33 残存基材
40 パンチ
45,55 空気孔
48 吸着下面
50 クレイドル
58 吸着上面
60 シリンダ

Claims (3)

  1. 加工対象の基材を打ち抜いてワークを製作するプレス加工装置であって、
    前記基材を載置可能な基材載置領域を有するダイプレートと、
    内部を貫通する第1の空気孔を有し、前記基材を打ち抜いて前記ワークを得るためのパンチと、
    内部を貫通する第2の空気孔を有するワーク保持部材とを備え、
    前記第1の空気孔は前記パンチの下方に存在する吸着下面に到達し、前記第2の空気孔は前記ワーク保持部材の上方に存在する吸着上面に到達し、
    前記プレス加工装置は、
    前記パンチの前記吸着下面にて下方に存在する吸着対象物を吸着するように、前記第1の空気孔を真空状態にする第1の吸着動作を実行する第1の空圧回路と、
    前記ワーク保持部材の前記吸着上面にて上方に存在する吸着対象物を吸着するように、前記第2の空気孔を真空状態にする第2の吸着動作を実行する第2の空圧回路と、
    前記パンチ用の第1の昇降駆動機構、前記ワーク保持部材用の第2の昇降駆動機構、前記第1及び第2の空圧回路を制御して、前記基材載置領域上に前記基材が載置されている初期状態から、前記ワークを得るプレス加工動作を実行制御する制御部とをさらに備え、
    前記基材載置領域は、前記パンチの前記吸着下面に対向する位置に、貫通したダイプレート空間を有し、
    前記初期状態において、前記パンチは前記ダイプレートの上方に配置され、前記ワーク保持部材は前記ダイプレートの下方に配置されており、前記第1及び第2の吸着動作は実行されておらず、
    前記プレス加工動作は、
    (a) 前記ダイプレート空間内に前記吸着上面が位置するように前記ワーク保持部材を上昇させるステップと、
    (b) 前記ステップ(a)の後に実行され、前記第1の吸着動作の実行を開始させた後、前記ダイプレート空間内に前記吸着下面が位置するように前記パンチを下降させるステップとを備え、前記ステップ(b)の実行時に前記基材が前記パンチによって打ち抜かれることにより前記ワークが得られ、前記ステップ(b)の実行後、前記ワークは、前記ダイプレート空間内において前記パンチの前記吸着下面と前記ワーク保持部材の前記吸着上面との間に挟まれ、かつ、前記ワークの上面は前記パンチの前記吸着下面に吸着され、
    (c) 前記ステップ(b)の後に実行され、前記第2の吸着動作の実行を開始させるステップをさらに備え、前記ステップ(c)の実行後、前記ワークの上面は前記パンチの前記吸着下面に吸着され、かつ、前記ワークの下面は前記ワーク保持部材の前記吸着上面に吸着され、
    (d) 前記ステップ(c)の後に実行され、前記第1の吸着動作の実行を停止させた後、前記パンチを上昇させるステップをさらに備え、前記ステップ(d)の実行後、前記ワークの下面は前記ワーク保持部材の前記吸着上面に吸着される、
    プレス加工装置。
  2. 請求項1記載のプレス加工装置であって、
    前記制御部は、前記第2の昇降駆動機構、及び前記ワーク保持部材用の搬送機構を制御して、前記ワークを搬送位置まで移動させるワーク搬送動作をさらに実行制御し、
    前記ワーク搬送動作は前記プレス加工動作の後に実行され、
    (e) 前記第2の吸着動作の実行を停止させることなく、前記ワーク保持部材を下降させるステップと、
    (f) 前記ステップ(e)の後に実行され、前記第2の吸着動作の実行を停止させることなく、前記ワーク保持部材を搬送位置まで水平方向に沿って移動させるステップとをさらに備える、
    プレス加工装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプレス加工装置であって、
    前記第2の空気孔は下方から前記吸着上面にかけて径が段階的に短くなる径短縮構造を有する、
    プレス加工装置。
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