JP6015387B2 - 遅延量推定装置、及び、遅延量推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、遅延量推定装置、遅延量推定方法に関する。
近年、無線通信において、デジタル化による高能率伝送が多く採用されるようになっている。無線通信に多値位相変調方式を適用する場合、送信側で特に送信用電力増幅器の増幅特性を直線化して非線形歪を抑え、隣接チャネル漏洩電力を低減する技術が重要である。また、線形性に劣る増幅器を使用し電力効率の向上を図る場合,非線形歪を補償する技術が使用される。
歪補償技術としてデジタル非線形歪補償方式が知られている。デジタル非線形歪補償方式は、変調信号により直交変調して得られる搬送波を帰還検波し、変調信号(送信ベースバンド信号)と帰還信号(帰還ベースバンド信号)とをデジタル変換して比較し、比較結果に基づいて歪補償係数をリアルタイムに更新する方式である。
特開2010−34863号公報
デジタル非線形歪補償方式では、送信ベースバンド信号(Ref信号)と帰還ベースバンド信号(FB信号)とをデジタル変換して比較するため、Ref信号とFB信号とのタイミングを合わせないと歪補償性能が低下する。そのため、精度よくRef信号に対するFB信号の遅延(遅延時間、遅延値)を測定することが求められる。Ref信号に対するFB信号の遅延は、FB信号及びRef信号のサンプリングクロック(clk)単位で補正
され、さらに、clk間を分割したタップ(tap)単位で補正される方法が一般的である。Ref信号に対するFB信号の遅延を測定する方法として、相関演算を用いる方式が知られている。この方法は、FB信号とRef信号とをメモリに格納しておき、FB信号をclk
単位及びtap単位で遅延させながら、FB信号とRef信号との相関係数が最も高いclk遅延及びtap遅延をFB信号とRef信号との最適遅延とする方法である。
図1は、Ref信号とFB信号との相関値の、Ref信号に対するFB信号の遅延の依存性の例を示す図である。相関値が最大となる付近では、相関値の演算誤差が遅延値の変化に対する相関値の変化よりも大きくなり、最大相関値における遅延値が最適遅延とならないことがある。
これに対して、最大相関値が得られる遅延値から、正側及び負側に所定量以上離れており、かつ、相関値が同一になる2点を抽出し、この2点の中間点を遅延値とする方法がある。しかしながら、Ref信号の電力によって相関値は変化するため、同一信号でもデータ取得タイミングによって、遅延量に対する相関値は、異なる曲線を描く。
図2は、Ref信号とFB信号との相関値の、Ref信号に対するFB信号の遅延の依存性の、複数のデータ取得タイミングにおける例を示す図である。図2の例では、3種類のタイミング(タイミングA、タイミングB、タイミングC)の例について、示している。
図3は、Ref信号とFB信号とをメモリに格納せず、遅延量を変化させたときの相関値の変化の例を示す図である。図3の例のように、Ref信号とFB信号とをメモリに格納せず、時刻が異なるRef信号でFB信号をclk単位及びtap単位で遅延させながら相関値を算出すると、相関値の最大値となる遅延値が最適遅延とならないことがある。
これに対して、複数回の測定を行い測定結果を平均化する方法がある。しかしながら、この方法では、複数回の測定を行うことで、演算処理量が増加するという問題がある。また、同じタイミングの信号を用いて相関値の遅延量依存性を算出するには、Ref信号とFB信号とをあらかじめメモリに格納することが求められるので、回路規模が大きくなるという問題がある。
本件開示の技術は、Ref信号に対するFB信号の遅延を精度よく求めることを目的とする。
開示の技術は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
第1入力信号と第1遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第1相関値を算出する第1相関値演算部と、
前記第1入力信号と第2遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第2相関値を算出する第2相関値演算部と、
前記第1相関値と前記第2相関値との差分である第1差分値に基づいて、入力信号に対する帰還信号の遅延量を推定する遅延量推定部とを備え、
前記第2遅延値は、前記第1遅延値に所定値を加算した値である
遅延量推定装置とする。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。
開示の技術によれば、Ref信号に対するFB信号の遅延を精度よく求めることができる。
図1は、Ref信号とFB信号との相関値の、Ref信号に対するFB信号の遅延の依存性の例を示す図である。 図2は、Ref信号とFB信号との相関値の、Ref信号に対するFB信号の遅延の依存性の、複数のデータ取得タイミングにおける例を示す図である。 図3は、Ref信号とFB信号とをメモリに格納せず、遅延量を変化させたときの相関値の変化の例を示す図である。 図4は、信号送信装置の例を示す図である。 図5は、信号送信装置のハードウェア構成例を示す図である。 図6は、差分値の算出を説明する図である。 図7は、差分値(t)の符号が変わる時のtをt0とする方法を説明する図である。 図8は、差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt0とする方法を説明する図である。 図9は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(1)を示す図である。 図10は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(2)を示す図である。 図11は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(3)を示す図である。 図12は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(1)を示す図である。 図13は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(2)を示す図である。 図14は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例(3)を示す図である。 図15は、信号送信装置の例を示す図である。 図16は、第1差分値(t)の符号が変わる時のtをt10とし、第2差分値(t)の符号が変わる時のtをt20とする方法を説明する図である。 図17は、第1差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt10とし、第2差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt20とする方法を説明する図である。 図18は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(1)を示す図である。 図19は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(2)を示す図である。 図20は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(3)を示す図である。 図21は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(4)を示す図である。 図22は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(5)を示す図である。 図23は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(1)を示す図である。 図24は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(2)を示す図である。 図25は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(3)を示す図である。 図26は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(4)を示す図である。 図27は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例(5)を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、開示の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。開示の構成の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
実施形態に記載される信号送信装置は、遅延量推定装置の実施形態の例である。遅延量推定装置は、信号送信装置に限定されるものではない。
〔実施形態1〕
(構成例)
図4は、信号送信装置の例を示す図である。図4の信号送信装置100は、PD(Pre-
Distortion)部102、D/A(Digital to Analog)変換部104、PA(Power Amplifier)106、アンテナ108、A/D(Analog to Digital)変換部110、遅延調整
部112、遅延測定部120を有する。遅延測定部120は、第1遅延測定部122、第2遅延設定部124、第1相関値演算部126、第2相関値演算部128、遅延算出部130を有する。
信号送信装置100は、デジタル信号の入力信号(送信ベースバンド信号、参照(Ref)信号)に対して、PD部102で歪補償を行い、D/A変換部104で、アナログ信号に変換したのち、PA106で増幅し、アンテナ108から出力する。信号送信装置100は、遅延測定部120で、入力信号に対するPA106から出力される出力信号の遅延量を推定する。信号送信装置100は、PD部102で、Ref信号とPA106の出力信号の一部をフィードバックした帰還信号(フィードバック(FB)信号)と遅延量とに基づいて、入力信号に対して歪補償を行う。
PD部102は、遅延調整部112から出力される入力信号とA/D変換部110から出力されるFB信号とに基づいて、歪補償係数を算出する。PD部102は、歪補償係数を用いて、PA106から出力される出力信号の非線形歪を低減するように、入力信号を補正する。補正後の入力信号は、D/A変換部104に出力される。
D/A変換部104は、PD部102から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して、PA106に出力する。
PA106は、D/A変換部104から出力されるアナログ信号を増幅して、アンテナ108及びA/D変換部110に、出力する。
アンテナ108は、PA106から出力される信号を、相手先装置(信号受信装置)に向けて、送信する。
A/D変換部110は、PA106から出力されるアナログ信号を、デジタル信号に変換する。変換されたデジタル信号は、PD部102および遅延測定部120に出力される。
遅延調整部112は、入力信号を、遅延測定部120の遅延算出部126で算出された遅延量(最適遅延)で遅延させて、PD部102に出力する。
遅延測定部120は、Ref信号に対するFB信号の遅延量を算出する。遅延測定部120は、第1遅延設定部122、第2遅延設定部124、第1相関値演算部126、第2相関値演算部128、遅延算出部130を含む。遅延測定部120は、遅延推定部の一例である。
第1遅延設定部122は、Ref信号を、遅延算出部130から指示された遅延量で遅延させて、第1相関値演算部126及び第2相関値演算部128に出力する。ここでは、第1遅延設定部122から出力されるRef信号の時刻を時刻xとする。時刻xは、現在時刻から遅延算出部130から指示された遅延量を減算した時刻である。当該遅延量は、Ref信号に対するFB信号の遅延量より大きい量である。時刻xが、遅延算出部130から指示されてもよい。
第2遅延設定部124は、FB信号を、遅延算出部130から指示された遅延量で遅延させて、第1相関値演算部126及び第2相関値演算部128に出力する。ここでは、第2遅延設定部124から出力されるFB信号の時刻を時刻x+tとする。時刻x+tが、
遅延算出部130から指示されてもよい。
第1相関値演算部126は、第1遅延設定部122から出力されるRef信号Ref(x)と、第2遅延設定部124から出力されるFB信号FB(x+t)との相関値を求める。
第2相関値演算部128は、第1遅延設定部122から出力されるRef信号Ref(x)と、第2遅延設定部124から出力されるFB信号FB(x+t+a)との相関値を
求める。ここでは、第2遅延設定部124から出力されるFB信号から時間aを遅延したFB信号と、Ref信号との相関値を求める。時間aは、固定値である。時間aは、例えば、サンプリング速度の1clk(クロック)である。
遅延算出部130は、第1遅延設定部122に対して、Ref信号の遅延量を指示する。第1遅延設定部122に対する遅延量は、Ref信号に対するFB信号の遅延量より十分大きい量である。遅延算出部130は、第2遅延設定部124に対して、FB信号の遅延量を指示する。第2遅延設定部124に対する遅延量は、第1遅延設定部122に対する遅延量に時間tを加算したものである。時間tは、例えば、tap(タップ)単位で変化
される。最初に設定される時間tは、例えば、過去に求められた遅延量から、2clk減算
したものとすることができる。
遅延算出部130は、時間t毎に、第1相関値演算部126で算出された相関値と、第2相関値演算部128で算出された相関値との差分値を求める。遅延算出部130は、第2遅延設定部に指示する遅延量を、所定の単位(例えば、tap単位)で走査して、それぞ
れの時間t毎に、差分値を求める。時間tは、例えば、最初に設定される時間tsからts+4clkになるまで、tap単位で操作される。差分値が最も0に近くなる時間tを、時間t0とすると、最適遅延は、t0+a/2と求められる。tが変化したときに、時刻xが変化してもよい。即ち、tが変化したときに、タイミングが変わってもよい。
遅延算出部130は、求めた最適遅延を遅延調整部112に通知する。
遅延算出部130は、時間tを、clk(クロック)単位で変化させて、差分値が最大に
なる時間txを求めた後、時間tを時間txの前後(例えば、tx−2clkからtx+2clkまで)でtap単位で変化させてもよい。差分値が最大になる時間tの周辺は時間に対する相関値の変化が大きいため、最適遅延となる時間t0が時間txの前後に存在する可能性が高い。
図5は、信号送信装置のハードウェア構成例を示す図である。図5の信号送信装置100は、プロセッサ152、D/A変換部154、PA156、アンテナ158、A/D変換部160、メモリ162を有する。
プロセッサ152は、入力信号に対して所定の処理を行いD/A変換部154に出力する。プロセッサ152は、A/D変換部160からデジタル信号が入力される。プロセッサ152は、図4のPD部102、遅延調整部112、遅延測定部120として動作し得る。プロセッサ152は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、CP
U(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などによって実現される。プロセッサ152は、FPGA、CPU、DSP、ASICのうち2個以上を組み合わせて実現されてもよい。
D/A変換部154は、プロセッサで処理されたデジタル信号をアナログ信号に変換す
る。D/A変換部154は、図4のD/A変換部104として動作する。
PA156は、D/A変換部154で変換されたアナログ信号を増幅する。PA156は、図4のPA106として動作する。
アンテナ158は、PA156から出力される信号を、他の装置に向けて、送信する。アンテナ158は、図4のアンテナ108として動作する。
A/D変換部160は、PA156で増幅されたアナログ信号の一部をフィードバックした信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部160は、図4のA/D変換部110として動作する。
メモリ162は、プロセッサで使用されるプログラムやデータ等が格納される。メモリ162は、図4のPD部102、遅延調整部112、遅延測定部120の一部として動作し得る。メモリ162は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)によって実現される。
(算出方法1)
ここでは、遅延測定部120における最適遅延t0の算出方法について説明する。時間tに対する差分値は、次のように求まる。
Figure 0006015387
ここで、xはデータを取得した時刻を表し、tは第1遅延調整部と第2遅延調整部とで与える遅延量の差を表し、aは固定的な遅延量を表す。aとして、例えば、サンプリング速度の1clkが使用される。右辺の第1項におけるxと右辺の第2項におけるxとは、同
じ値である。
遅延測定部120は、tを例えばtap単位で走査して、差分値(t)が最も0に近くな
るtを求める。差分値(t)が最も0に近くなるtをt0とする。このとき、最適遅延は、次のように求まる。
Figure 0006015387
従って、差分値(t0)の式は、次のように変形される。
Figure 0006015387
遅延値に対する相関値のグラフは、最適遅延値に対してほぼ線対称である。従って、最適遅延値から負の所定値(例えば、-a/2)離れた遅延値での相関値と、最適遅延値から正の所定値(例えば、+a/2)離れた遅延値での相関値とが、ほぼ同一になる。即ち、これらの相関値の差は、ほぼ0になる。このことを利用して、tを走査して、差分値(t)が最も0に近くなるtを求めることで、最適遅延が求まる。
図6は、差分値の算出を説明する図である。図6において、実線で結ばれた2点の時間差は、aである。図6において、遅延算出部130が、差分値(t)として求めているのは、実線で結ばれた2点における相関値の差である。実線で結ばれた2点のうち、左側の点の相関値が第1相関値演算部126で算出される相関値であり、右側の点の相関値が第2相関値演算部128で算出される相関値である。差分値(t)は、左側の点の遅延値tにおける、左側の点の相関値と右側の点の相関値との差分である。ここで、第1相関値演算部126におけるxと第2相関値演算部128におけるxとが同じ値であるため、実線で結ばれた2点は、同じタイミングの曲線に乗る。第1相関値演算部126におけるxと第2相関値演算部128におけるxとが同じ値であれば、それぞれで算出される相関値は、同じタイミングの曲線に乗る。例えば、第1相関値演算部126におけるxと第2相関値演算部128におけるxとが同じ値であることが、同じタイミングであることである。本実施形態では、遅延算出部130で、同じタイミングによる2つの相関値の差分が求められる。
例えば、図6において、点Pが第1相関値演算部126によって算出された相関値、点Qが第2相関値演算部128によって算出された相関値であるとする。図6のように、点Pにおける相関値と点Qにおける相関値との差分値は、ほぼ0である。また、点Pにおける遅延値と点Qにおける遅延値との差はaである。よって、点Pにおける遅延値にa/2を加算したものが、最適遅延である。点Pにおける遅延値にa/2を加算したものは、点Pと点Qとを結ぶ線分の中点の遅延値に相当する。
また、例えば、図6において、点Rが第1相関値演算部126によって算出された相関値、点Sが第2相関値演算部128によって算出された相関値であるとする。ここで、点Rと点Sとは、異なるタイミングにおける相関値であるとする。図6のように、点Rと点Sとは、互いに異なるタイミングの曲線に乗っている。このとき、図6のように、点Rにおける相関値と点Sにおける相関値との差分値は、ほぼ0である。また、点Rにおける遅延値と点Sにおける遅延値との差はaである。しかし、点Rにおける遅延値にa/2を加算したものは、実際の最適遅延と離れている。従って、第1相関値演算部126と第2相関値演算部128とでタイミングが異なると、最適遅延を精度よく求められない。即ち、異なるタイミングで算出した相関値を使用して、差分値を求めると、最適遅延を精度よく求めることが困難になる。本実施形態では、遅延算出部130で、点Rの相関値と点Sの相関値との差分が求められることはない。
図6において、実線で結ばれた2点における遅延値の差は等しくaであるので、実線で結ばれた2点における相関値の差は、当該2点を結ぶ実線の傾きに比例する。即ち、差分値は、当該2点を結ぶ実線の傾きに比例する。
最適遅延を求める方法として、例えば、(1)差分値(t)の符号が変わる時のtをt0とする方法、(2)差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt0とする方法が挙げられる。
図7は、差分値(t)の符号が変わる時のtをt0とする方法を説明する図である。図7のグラフは、遅延値と差分値との関係を示し、横軸は遅延値であり、縦軸は差分値である。ここでは、遅延算出部126は、tを、例えば、tap単位で増加させながら、差分値
値(t)を求めるとする。ここで、差分値の符号が変化した時(例えば、負から正に変化した時)のtをt0とする。このとき、最適遅延は、t0+a/2となる。
図8は、差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt0とする方法を説明する図である。図8のグラフは、遅延値の絶対値と差分値との関係を示し、横軸は遅延値であり、縦軸は差分値の絶対値である。ここでは、遅延算出部130は、tを、例えば、tap単位で
変化させながら、差分値(t)の絶対値を求めるとする。ここで、差分値の絶対値が最小となる時のtをt0とする。このとき、最適遅延は、t0+a/2となる。
また、差分値(t)を次のように定義してもよい。ここで、第1相関値演算部126でRef(x)とFB(x+t)との相関値が算出され、第2相関値演算部128でRef(x)とFB(x+t-a)との相関値が算出されるとする。
Figure 0006015387
このとき、差分値(t)が最も0に近くなるtをt0とすると、最適遅延は、次のように求まる。
Figure 0006015387
(動作例1−1)
信号送信装置100の遅延測定部120の動作例1−1について説明する。
図9、図10、図11は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例を示す図である。図9の「A」は、図10の「A」と接続する。図10の「B」は、図11の「B」と接続する。
遅延測定部120の遅延算出部130は、第1遅延設定部122に設定する第1遅延量及び第2遅延設定部124に設定する第2遅延量を初期化する(S1101)。遅延測定部120は、時間補正値tsを設定する(S1102)。時間補正値tsは、例えば、以
前に算出した最適遅延から2clk減算した値とする。また、時間補正値tsは、信号送信
装置100の構成などに基づいて、あらかじめ与えられた量であってもよい。
遅延算出部130は、第1遅延量を第1遅延設定部122に通知する(S1103)。遅延算出部130は、第1遅延量を、例えば、3clkとする。第1遅延設定部122は、
Ref信号を、遅延算出部130から指示された第1遅延量で遅延させて、第1相関値演算部126及び第2相関値演算部128に出力する。ここでは、第1遅延設定部122から出力されるRef信号の時刻を時刻xとする。時刻xは、現在時刻から遅延算出部130から指示された第1遅延量を減算した時刻である。遅延算出部130から、第1遅延設定部122に、時刻xが通知されてもよい。第1遅延設定部122から出力されるRef信号をRef(x)とする。
遅延算出部130は、第2遅延量を第2遅延設定部124に通知する(S1104)。遅延算出部130は、第2遅延量を、時間補正値tsから第1遅延量を減算した値とする。第2遅延設定部124は、FB信号を、遅延算出部130から指示された第2遅延量で遅延させて、第1相関値演算部126及び第2相関値演算部128に出力する。第1遅延設定部122から出力されるFB信号の時刻は、時刻x+tsとなる。遅延算出部130から、第2遅延設定部124に、時刻x+tsが通知されてもよい。第2遅延設定部124から出力されるFB信号をFB(x+t)とする。ここでは、tはtsである。
ここから、差分値算出ループが開始する。
第1相関値演算部126は、第1遅延設定部122から出力されるRef信号Ref(x)と、第2遅延設定部124から出力されるFB信号FB(x+t)との相関値を求める。第1相関値演算部126は、求めた相関値を、遅延算出部130に出力する。第2相関値演算部128は、第1遅延設定部122から出力されるRef信号Ref(x)と、第2遅延設定部124から出力されるFB信号FB(x+t+a)との相関値を求める(
S1105)。第2相関値演算部128は、第2遅延設定部124から出力されるFB信号から時間aを遅延したFB信号と、Ref信号との相関値を求める。時間aは、固定値である。時間aは、例えば、サンプリング速度の1clk(クロック)である。第2相関値
演算部128は、求めた相関値を、遅延算出部130に出力する。
遅延算出部130は、第1相関値演算部126が求めた相関値と第2相関値演算部128が求めた相関値との差分を演算し、遅延値tにおける差分値(t)とする(S1106)。
遅延算出部130は、tに1tap分加算したものを新たなtとする(S1107)。遅
延算出部130は、第1遅延量を第1遅延設定部122に通知する。第1遅延量は、ステップS1103における第1遅延量と同じでよい。遅延算出部130は、第2遅延量を第2遅延設定部124に通知する。第2遅延量は、tから第1遅延量を減算した値とする。また、第1遅延量及び第2遅延量の代わりに、それぞれ、時刻x及び時刻x+tが使用されてもよい。
第1遅延設定部122及び第2遅延設定部124は、新たなt及び新たな時刻xに基づいて、それぞれ、Ref信号及びFB信号を出力する。第1相関値演算部126及び第2相関値演算部128は、新たなt及び新たな時刻xに基づいて、それぞれ、Ref信号及びFB信号を取得する(S1108)。
差分値算出ループは、例えば、tがts+4clkになったときに終了する。
差分値算出ループが終了すると、遅延算出部130は、差分値算出ループで算出した差分値(t)について、t=tsからtを1tapずつ増加させていき、差分値(t)の符号
が変わった時のtを、遅延値t0とする(S1109)。
遅延算出部130は、t0+a/2を最適遅延として算出する(S1110)。遅延算出部130は、最適遅延を遅延調整部112に通知する。
このようにして、遅延測定部120は、最適遅延を算出し、当該最適遅延を遅延調整部112に通知する。
(動作例1−2)
信号送信装置100の遅延測定部120の動作例1−2について説明する。動作例1−1との共通点については、説明を省略する。
図12、図13、図14は、信号送信装置100の遅延測定部120の遅延測定処理の動作フローの例を示す図である。図12の「C」は、図13の「C」と接続する。図13の「D」は、図14の「D」と接続する。
ステップS1201からステップS1208までは、動作例1−1のステップS1101からステップS1108までと同様である。
差分値算出ループが終了すると、遅延算出部130は、差分値算出ループで算出した差分値(t)について、絶対値をとる。遅延算出部130は、差分値(t)の絶対値が最も小さいときのtを、遅延値t0とする(S1209)。
遅延算出部130は、t0+a/2を最適遅延として算出する(S1210)。遅延算出部130は、最適遅延を遅延調整部112に通知する。
このようにして、遅延測定部120は、最適遅延を算出し、当該最適遅延を遅延調整部112に通知する。
(実施形態1の作用、効果)
信号送信装置100は、同じタイミングで取得されたRef信号とFB信号とを用いて、所定の差を有する2つの遅延値で遅延した信号を用いて、2つの相関値を算出する。信号送信装置100は、2つの相関値の差分値を算出する。信号送信装置100は、遅延値を走査して、差分値を算出する。信号送信装置100は、相関値の差分値が最も0に近いときの遅延値に基づいて、最適遅延を算出する。
信号送信装置100によれば、同じタイミングで取得された信号が使用されて相関値が算出されて、差分値が算出されることで、精度よくRef信号に対するFB信号の遅延量を算出することができる。
信号送信装置100によると、差分値算出の都度、新たなタイミングで取得されたFB信号及びRef信号を用いて相関値を算出する。信号送信装置100によれば、差分値算出の都度、Ref信号及びFB信号を取得すればよく、FB信号及びRef信号をあらかじめ格納して演算する構成に比べ、回路規模を小さくできる。
上記の構成において、遅延測定部120は、時刻xを時刻x−tとして、FB信号を固定しRef信号を変化させて相関値を算出し、最適遅延を求めてもよい。このとき、時刻xは0でもよい。また、上記の構成において、遅延測定部120は、時刻xを時刻x−α
tとして、FB信号及びRef信号を変化させて相関値を算出し、最適遅延を求めてもよい。αは、例えば、0以上1以下である。
〔実施形態2〕
次に実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1との共通点を有する。従って、主として相違点について説明し、共通点については、説明を省略する。
(構成例2)
図15は、信号送信装置の例を示す図である。図15の信号送信装置200は、PD(Pre-Distortion)部202、D/A(Digital to Analog)変換部204、PA(Power Amplifier)206、アンテナ208、A/D(Analog to Digital)変換部210、遅延
調整部212、遅延測定部220を有する。遅延測定部220は、第1遅延測定部222、第2遅延設定部224、第1相関値演算部226、第2相関値演算部228、遅延算出部230を有する。遅延測定部220は、遅延推定部の一例である。
遅延測定部220は、後述する第1差分値、第2差分値を算出して、最適遅延を求め、遅延調整部212に出力する。
信号送信装置200は、図5と同様のハードウェア構成で実現されうる。
(算出方法2)
ここでは、遅延測定部220における最適遅延t0の算出方法について説明する。ここでは、2つの差分値(第1差分値、第2差分値)を求める。時間tに対する第1差分値は、次のように求まる。
Figure 0006015387
ここで、xはデータを取得した時刻を表し、tは第1遅延調整部と第2遅延調整部とで与える遅延量の差を表し、aは固定的な遅延量を表す。aとして、例えば、サンプリング速度の1clkが使用される。右辺の第1項におけるxと右辺の第2項におけるxとは、同
じ値である。第1差分値(t)は、実施形態1における差分値(t)と同様である。
遅延測定部220は、tを例えばtap単位で走査して、第1差分値(t)が最も0に近
くなるtを求める。第1差分値(t)が最も0に近くなるtをt10とする。また、遅延測定部220は、tを例えばtap単位で走査して、第2差分値(t)が最も0に近くなる
tを求める。第2差分値(t)が最も0に近くなるtをt20とする。このとき、最適遅延は、次のように求まる。
Figure 0006015387
最適遅延を求める方法として、例えば、(1)第1差分値(t)の符号が変わる時のtをt10とし、第2差分値(t)の符号が変わる時のtをt20とする方法が挙げられる。また、最適遅延を求める方法として、(2)第1差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt10とし、第2差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt20とする方法が挙げられる。
図16は、第1差分値(t)の符号が変わる時のtをt10とし、第2差分値(t)の符号が変わる時のtをt20とする方法を説明する図である。図16のグラフは、遅延値と差分値との関係を示し、横軸は遅延値であり、縦軸は差分値である。ここでは、遅延算出部126は、tを、例えば、tap単位で増加させながら、第1差分値(t)及び第2差
分値を求めるとする。ここで、第1差分値の符号が変化した時(例えば、負から正に変化した時)のtをt10とし、第2差分値の符号が変化した時のtをt20する。このとき、最適遅延は、(t10+t20)/2となる。
図17は、第1差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt10とし、第2差分値(t)の絶対値が最小となる時のtをt20とする方法を説明する図である。図17のグラフは、遅延値の絶対値と差分値との関係を示し、横軸は遅延値であり、縦軸は差分値の絶対値である。ここでは、遅延算出部130は、tを、例えば、tap単位で変化させながら
、第1差分値(t)及び第2差分値(t)の絶対値を求めるとする。ここで、第1差分値の絶対値が最小となる時のtをt10とし、第2差分値の絶対値が最小となる時のtをt20とする。このとき、最適遅延は、(t10+t20)/2となる。
(動作例2−1)
信号送信装置200の遅延測定部220の動作例2−1について説明する。
図18、図19、図20、図21、図22は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例を示す図である。図18の「E」は、図19の「E」と接続する。図19の「F」は、図20の「F」と接続する。図20の「G」は、図21の「G」と接続する。図21の「H」は、図22の「H」と接続する。
ステップS2101からステップS2108までは、第1差分値を求める動作フローである。ステップS2101からステップS2108までの動作は、動作例1−1のステップS1101からステップS1108までの差分値を求める動作と同様である。
第1差分値算出ループが終了すると、遅延算出部230は、第1差分値算出ループで算出した差分値(t)について、t=tsからtを1tapずつ増加させていき、差分値(t
)の符号が変わった時のtを、遅延値t10とする(S2109)。
ステップS2110からステップS2117までは、第2差分値を求める動作フローである。
遅延測定部220の遅延算出部230は、第1遅延設定部222に設定する第1遅延量及び第2遅延設定部224に設定する第2遅延量を初期化する(S2110)。遅延測定部220は、時間補正値tsを設定する(S2111)。時間補正値tsは、例えば、以前に算出した最適遅延から2clk減算した値とする。また、時間補正値tsは、信号送信
装置200の構成などに基づいて、あらかじめ与えられた量であってもよい。
遅延算出部230は、第1遅延量を第1遅延設定部222に通知する(S2112)。遅延算出部230は、第1遅延量を、例えば、3clkとする。第1遅延設定部222は、
Ref信号を、遅延算出部230から指示された第1遅延量で遅延させて、第1相関値演算部226及び第2相関値演算部228に出力する。ここでは、第1遅延設定部222から出力されるRef信号の時刻を時刻xとする。時刻xは、現在時刻から遅延算出部230から指示された第1遅延量を減算した時刻である。遅延算出部230から、第1遅延設定部222に、時刻xが通知されてもよい。第1遅延設定部222から出力されるRef信号をRef(x)とする。
遅延算出部230は、第2遅延量を第2遅延設定部224に通知する(S2113)。遅延算出部230は、第2遅延量を、時間補正値tsから第1遅延量を減算した値とする。第2遅延設定部224は、FB信号を、遅延算出部230から指示された第2遅延量で遅延させて、第1相関値演算部226及び第2相関値演算部228に出力する。第1遅延設定部222から出力されるFB信号の時刻は、時刻x+tsとなる。遅延算出部230から、第2遅延設定部224に、時刻x+tsが通知されてもよい。第2遅延設定部124から出力されるFB信号をFB(x+t)とする。ここでは、tはtsである。
ここから、第2差分値算出ループが開始する。
第1相関値演算部226は、第1遅延設定部222から出力されるRef信号Ref(x)と、第2遅延設定部224から出力されるFB信号FB(x+t)との相関値を求める。第1相関値演算部226は、求めた相関値を、遅延算出部230に出力する。第2相関値演算部228は、第1遅延設定部222から出力されるRef信号Ref(x+a)と、第2遅延設定部224から出力されるFB信号FB(x+t)との相関値を求める(S2114)。第2相関値演算部228は、第1遅延設定部222から出力されるRef信号から時間aを遅延したRef信号と、FB信号との相関値を求める。時間aは、固定値である。時間aは、例えば、サンプリング速度の1clk(クロック)である。第2相関
値演算部228は、求めた相関値を、遅延算出部230に出力する。
遅延算出部230は、第1相関値演算部226が求めた相関値と第2相関値演算部228が求めた相関値との差分を演算し、遅延値tにおける第2差分値(t)とする(S2115)。
遅延算出部230は、tに1tap分加算したものを新たなtとする(S2116)。遅
延算出部230は、第1遅延量を第1遅延設定部222に通知する。第1遅延量は、ステップS2103における第1遅延量と同じでよい。遅延算出部230は、第2遅延量を第2遅延設定部224に通知する。第2遅延量は、tから第1遅延量を減算した値とする。また、第1遅延量及び第2遅延量の代わりに、それぞれ、時刻x及び時刻x+tが使用されてもよい。
第1遅延設定部222及び第2遅延設定部224は、新たなt及び新たな時刻xに基づいて、それぞれ、Ref信号及びFB信号を出力する。第1相関値演算部226及び第2相関値演算部228は、新たなt及び新たな時刻xに基づいて、それぞれ、Ref信号及びFB信号を取得する(S2117)。
第2差分値算出ループは、例えば、tがts+4clkになったときに終了する。
第2差分値算出ループが終了すると、遅延算出部230は、差分値算出ループで算出し
た第2差分値(t)について、t=tsからtを1tapずつ増加させていき、第2差分値
(t)の符号が変わった時のtを、遅延値t20とする(S2118)。
遅延算出部230は、(t10+t20)/2を最適遅延として算出する(S2119)。遅延算出部230は、最適遅延を遅延調整部212に通知する。
このようにして、遅延測定部220は、2種類の差分値から最適遅延を算出し、当該最適遅延を遅延調整部212に通知する。
(動作例2−2)
信号送信装置200の遅延測定部220の動作例2−2について説明する。動作例2−1との共通点については、説明を省略する。
図23、図24、図25、図26、図27は、信号送信装置200の遅延測定部220の遅延測定処理の動作フローの例を示す図である。図23の「I」は、図24の「I」と接続する。図24の「J」は、図25の「J」と接続する。図25の「K」は、図26の「K」と接続する。図26の「L」は、図27の「L」と接続する。
ステップS2201からステップS2208までは、動作例2−1のステップS2101からステップS2108までと同様である。
第1差分値算出ループが終了すると、遅延算出部230は、第1差分値算出ループで算出した第1差分値(t)について、絶対値をとる。遅延算出部230は、第1差分値(t)の絶対値が最も小さいときのtを、遅延値t10とする(S2209)。
ステップS2210からステップS2217までは、動作例2−1のステップS2110からステップS2117までと同様である。
第2差分値算出ループが終了すると、遅延算出部230は、第2差分値算出ループで算出した第2差分値(t)について、絶対値をとる。遅延算出部230は、第2差分値(t)の絶対値が最も小さいときのtを、遅延値t20とする(S2218)。
遅延算出部230は、(t10+t20)/2を最適遅延として算出する(S2219)。遅延算出部230は、最適遅延を遅延調整部212に通知する。
このようにして、遅延測定部220は、2種類の差分値から最適遅延を算出し、当該最適遅延を遅延調整部212に通知する。
(実施形態2の作用、効果)
信号送信装置200は、入力信号(Ref信号)と帰還信号(FB信号)とから2つの相関値を求め、当該相関値の差分である第1差分値を求める。さらに、信号送信装置200は、別の入力信号と帰還信号とから2つの相関値を求め、当該相関値の差分である第2差分値を求める。信号送信装置200は、第1差分値の絶対値が最小となる遅延値と第2差分値の絶対値が最小となる遅延値とから、入力信号に対する帰還信号の遅延量を求める。信号送信装置200は、同じタイミングで取得された入力信号と帰還信号とから2つの相関値を求めることで、より精度よく入力信号に対する帰還信号の遅延量を算出することができる。
上記の構成において、遅延測定部220は、xをx−tとして、FB信号を固定しRef信号を変化させて相関値を算出し、最適遅延を求めてもよい。また、上記の構成におい
て、遅延測定部220は、xをx−αtとして、FB信号及びRef信号を変化させて相関値を算出し、最適遅延を求めてもよい。αは、例えば、0以上1以下である。
以上の各実施形態は、可能な限りこれらを組み合わせて実施され得る。
100 信号送信装置
102 PD部
104 D/A変換部
106 PA
108 アンテナ
110 A/D変換部
112 遅延調整部
120 遅延測定部
122 第1遅延設定部
124 第2遅延設定部
126 第1相関値演算部
128 第2相関値演算部
130 遅延算出部
152 プロセッサ
154 D/A変換部
156 PA
158 アンテナ
160 A/D変換部
162 メモリ
200 信号送信装置
202 PD部
204 D/A変換部
206 PA
208 アンテナ
210 A/D変換部
212 遅延調整部
220 遅延測定部
222 第1遅延設定部
224 第2遅延設定部
226 第1相関値演算部
228 第2相関値演算部
230 遅延算出部

Claims (6)

  1. 第1入力信号と第1遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第1相関値と、第2入力信号と前記第2入力信号に対して第2遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第2相関値とを算出する第1相関値演算部と、
    前記第1入力信号と前記第1遅延値に所定値を加算した第3遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第3相関値と、前記所定値で遅延した前記第2入力信号と前記第2遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第4相関値とを算出する第2相関値演算部と、
    前記第1相関値と前記第3相関値との差分である第1差分値と、前記第2相関値と前記第4相関値との差分である第2差分値とを用いて、前記帰還信号の遅延量を推定する遅延量推定部と、
    を備える遅延量推定装置。
  2. 前記遅延量推定部は、前記第1差分値の絶対値が最小となるときの前記第1遅延値と、前記第2差分値の絶対値が最小となるときの前記第2遅延値とを用いて、前記遅延量を推定する、
    請求項1に記載の遅延量推定装置。
  3. 前記遅延量推定部は、前記第1遅延値と前記第2遅延値とを加算した中間値に応じて、前記遅延量を推定する、
    請求項2に記載の遅延量推定装置。
  4. 第1入力信号と第1遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第1相関値を算出し、
    第2入力信号と前記第2入力信号に対して第2遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第2相関値を算出し、
    前記第1入力信号と前記第1遅延値に所定値を加算した第3遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第3相関値を算出し、
    前記所定値で遅延した前記第2入力信号と前記第2遅延値で遅延した帰還信号との相関値である第4相関値を算出し、
    前記第1相関値と前記第3相関値との差分である第1差分値と、前記第2相関値と前記第4相関値との差分である第2差分値とを用いて、前記帰還信号の遅延量を推定する、
    遅延量推定方法。
  5. 前記第1差分値の絶対値が最小となるときの前記第1遅延値と、前記第2差分値の絶対値が最小となるときの前記第2遅延値とを用いて、前記遅延量を推定する、
    請求項4に記載の遅延量推定方法。
  6. 前記第1遅延値と前記第2遅延値とを加算した中間値に応じて、前記遅延量を推定する、
    請求項5に記載の遅延量推定方法。
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