JP6286908B2 - 増幅装置及び無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅装置、及び無線通信装置に関するものである。
近年、携帯電話等に用いられる無線通信システムにおいては、LTE(Long Term Evolution)等の高速かつ広帯域な通信方式が普及しつつある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−219818
上記LTEでは、システムの利用帯域が最大で20MHz程度であったが、LTEの後継システムであるLTE−A(Advanced)では、システムの利用帯域が100MHz程度にまで拡張されることが予定されている。
このため、上記無線通信システムに用いられる基地局装置の増幅装置においても、広帯域化に対応する必要があり、広帯域化に伴う部品コストの増加が懸念される。
その一方、上記LTE−Aでは、通信容量の増加を目的としてスモールセルが積極的に導入されるため、このスモールセルに対応した小型基地局装置に用いる増幅装置として、小型軽量かつ低コストな増幅装置が求められている。
上記スモールセルに対応した小型基地局装置用の増幅装置では、LTE−Aの採用による広帯域化によって部品コストの増加が懸念されているにも関わらず、さらなる低コスト化が求められているという問題を有している。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、より低コスト化が可能な増幅装置及び無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る増幅装置は、増幅器と、デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、前記増幅器の出力信号を、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分と、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分とに分離する分離部と、を備え、前記歪補償部は、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分及び前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて前記増幅器の歪補償を行う。
また、本発明に係る増幅装置は、増幅器と、デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、前記増幅器の出力信号をアナログのI信号の成分と、前記アナログのI信号以外の他の信号の成分とに分離する分離部と、を備え、
前記歪補償部は、前記アナログのI信号及び前記アナログの他の信号をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて前記増幅器の歪補償を行う。
また、本発明に係る無線通信装置は、上記増幅装置を通信信号の増幅のために備えている。
本発明の増幅装置及び無線通信装置によれば、より低コスト化が可能となる。
実施形態に係る増幅装置を備えた無線通信装置の要部を示すブロック図である。 オフセット値と、時間との関係の一例を模式的に示したグラフである。 オフセット値を基準としたときの、出力信号yの電力と、入力信号xの電力との間の関係を示す図である。 オフセット値のパターンの他の例を示す図である。 変形例に係る増幅装置を備えた無線通信装置を示すブロック図である。 本実施形態の増幅装置における入出力特性の一例を示すグラフであり、(a)は、AM−AM特性を示すグラフ、(b)は、AM−PM特性を示すグラフである。 変形例に係る増幅装置における入出力特性の一例を示すグラフであり、(a)は、AM−AM特性を示すグラフ、(b)は、AM−PM特性を示すグラフである。 本実施形態に係る増幅装置によって増幅したOFDM信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
無線通信システムの基地局装置等に用いられる増幅装置は、一般に、デジタル信号処理によって増幅器の歪補償を行う歪補償装置を備えている。この歪補償装置は、増幅器が出力したアナログの出力信号を帰還信号として取得するため、アナログの出力信号をデジタルの信号に変換するA/D変換器を備えている。このA/D変換器は、変換する出力信号の帯域幅が大きくなれば、それに応じてよりサンプリング周波数の高いものを用いなければならず、広帯域化によってA/D変換器のコストが増加する可能性がある。
本願発明者は、この点に着目して本願発明を完成させた。
まず最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態である増幅装置は、増幅器と、デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、前記増幅器の出力信号を、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分と、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分とに分離する分離部と、を備え、前記歪補償部は、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分及び前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて前記増幅器の歪補償を行う。
上記のように構成された増幅装置によれば、歪補償部が、出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分及び出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて増幅器の歪補償を行うので、アナログの出力信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器を用いることなく、歪補償を行うことができる。この結果、広帯域の信号を処理する場合にも、コスト増加の要因となるA/D変換器を用いる必要がないので、低コスト化が可能となる。
(2)また、上記増幅装置において、前記分離部は、前記出力信号の電力を検出する電力検出部と、前記出力信号の電力と、前記出力信号と比較するための比較値とを比較した結果を示す比較結果信号を、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分として出力する比較部と、を備え、前記比較部は、前記比較値を所定数値範囲内で時間的に変化させることが好ましい。
比較結果信号は、比較値を基準としたときの出力信号の電力の大小を示している。よって、仮に、出力信号の比較結果信号と、出力信号の比較結果信号に対応する入力信号の比較結果信号とを比較すれば、比較値を基準としたときの、出力信号の電力と、入力信号の電力との間の近似の度合を把握することができる。
さらに、比較部は、基準となる比較値を所定数値範囲内で時間的に変化させるので、所定数値範囲内における、出力信号の電力と、入力信号の電力との間の近似の度合を把握することができる。
このため、歪補償部は、出力信号の比較結果信号から、入力信号の電力との間で近似の度合を把握することが可能な出力信号の電力に関する情報を得ることができる。
以上のように、分離部は、比較結果信号を、出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分として出力することができる。
(3)また、上記増幅装置において、前記比較部は、前記比較値を周期的に同じパターンで変化させるものであってもよい。
この場合、比較部における比較値はパターンの周期で定まるので、比較部と歪補償部との間における比較値を同期させることが容易となる。
(4)前記比較値を周期的に変化させるためのパターンは、一つの周期の中で、一定期間の間、前記比較値を一定に保持する保持期間が複数設けられ、前記複数の保持期間ごとに異なる比較値が設定されていることが好ましい。
上記構成によれば、各保持期間において、一定の比較値とされた条件下での比較結果信号をより多く得ることができ、出力信号の電力に関する情報の精度をより高めることができる。
また、比較値を一の値から他の値に遷移させる際、設定すべき値の変化に対して実際の値の変化が遅れ、比較値に誤差が生じる場合がある。この点、上記構成によれば、比較値を一定期間の間、一定に保持する保持期間を設けるので、保持期間の内の中央の期間においては、誤差のない安定した比較値とすることができる。よって、保持期間の内の比較値に誤差が生じる期間に含まれる信号を排除し、それ以外の期間の信号を処理に用いることで、誤差を含んだ比較値を用いて得た比較結果信号を出力するのを防止できる。この結果、歪補償の精度をより高めることができる。
(5)(6)上記増幅装置において、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分は、複素平面上で交差する他の信号成分を含まない信号からなるものであってもよいし、アナログのI信号又はQ信号であってもよい。
この場合、歪補償部は、アナログのI信号又はアナログのQ信号を1ビットで表現した1ビット化信号により、少なくとも、出力信号の位相に関する情報を得ることができる。よって、歪補償部は、入力信号からその位相に関する情報を取得すれば、出力信号と入力信号との間の位相差に関する情報を得ることができ、この位相差に関する情報に基づいて歪補償を行うことができる。
(7)また、本発明の一実施形態である増幅装置は、増幅器と、デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、前記増幅器の出力信号をアナログのI信号の成分と、前記アナログのI信号以外の他の信号の成分とに分離する分離部と、を備え、前記歪補償部は、前記アナログのI信号及び前記アナログの他の信号をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて前記増幅器の歪補償を行う。
上記のように構成された増幅装置によれば、歪補償部は、アナログのI信号を1ビットで表現した1ビット化信号によって、少なくとも、出力信号の位相に関する情報を得ることができ、これに基づいて歪補償を行うことができる。
また、歪補償部は、アナログのI信号及びアナログの他の信号をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて増幅器の歪補償を行うので、アナログの出力信号をデジタル信号に変換するためのA/D変換器を用いることなく、歪補償を行うことができる。この結果、広帯域の信号を処理する場合にも、コスト増加の要因となるA/D変換器を用いる必要がないので、低コスト化が可能となる。
(8)また、本発明の他の実施形態である無線通信装置は、上記(1)又は(7)に記載の増幅装置を通信信号の増幅のために備えている。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔1. 増幅装置の全体構成〕
図1は、実施形態に係る増幅装置を備えた無線通信装置の要部を示すブロック図である。図中、無線通信装置は、無線信号として送信される送信信号の増幅を行うための増幅装置1を備えている。なお、この増幅装置1は、受信信号の増幅に用いても良い。
増幅装置1は、高出力増幅器(HPA、以下、単に増幅器ともいう)2と、歪補償部(歪補償装置)3とを備えている。
歪補償部3は、デジタル信号として与えられる送信信号である信号xに対して、デジタル信号処理による歪補償処理を行う機能を有している。歪補償部3は、歪補償処理によって、補償信号uを出力する。
歪補償部3と、増幅器2の信号入力端との間には、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器(DAC)4と、アップコンバータ5とが接続されている。
歪補償部3が出力する補償信号uは、DAC4に与えられることでアナログ信号に変換され、さらに、アップコンバータ5によって発振器8が生成する無線周波数のローカル信号が乗算されることにより無線周波数にアップコンバートされた後、増幅器2に与えられる。
増幅器2は、入力される補償信号uを増幅する。増幅器2の信号出力端には、アンテナ6が接続されており、増幅器2が出力する出力信号yは、無線送信信号としてアンテナ6から放射される。
増幅器2の信号出力端と、歪補償部3との間には、増幅器2が出力する出力信号yを得るためのカプラ7と、分離部9とが接続されている。
カプラ7から得られる増幅器2の出力信号yは、分離部9に与えられる。
分離部9は、増幅器2が出力するアナログの出力信号yが与えられると、この出力信号yをアナログのI信号の成分(出力信号yの位相情報を含んだアナログ信号成分)と、このアナログのI信号以外のアナログの他の信号の成分としての出力側比較結果信号(出力信号yの電力情報を含んだアナログ信号成分)とに分離し、分離したアナログの両信号成分を歪補償部3に出力する。なお、出力側比較結果信号については後に説明する。
上記DAC4、アップコンバータ5、増幅器2、アンテナ6、カプラ7、及び分離部9は、デジタル信号である補償信号uを受け付けてアナログ信号に変換した後、必要なアナログ信号処理を行うアナログ処理部10に含まれている。
歪補償部3は、アナログ処理部10が処理するデジタル信号を出力するデジタル処理部11に含まれている。
歪補償部3には、増幅器2の入力信号としての信号xと、分離部9が分離したアナログの出力I信号及び出力側比較結果信号とが与えられる。歪補償部3は、これら各信号に基づいて増幅器2の入出力特性を推定し、デジタル信号処理によって信号xに対して歪補償を行う。
〔2. 分離部について〕
分離部9は、上述のように、増幅器2が出力するアナログの出力信号yを、アナログのI信号の成分と、出力側比較結果信号とに分離する機能を有している。
分離部9は、第1ダウンコンバータ12と、第2ダウンコンバータ13と、移相器14と、電力検出部16と、比較部17とを備えている。
第1ダウンコンバータ12には、アナログの出力信号yと、発振器15が生成するベースバンドの周波数のローカル信号とが与えられる。
第1ダウンコンバータ12は、アナログの出力信号yに対してベースバンド周波数のローカル信号を乗算することで、同相成分であるI信号(出力I信号)を出力する。
第2ダウンコンバータ13には、アナログの出力信号yと、移相器14によって第1ダウンコンバータ12に与えられる信号に対して位相が90度ずらされたローカル信号とが与えられる。
第2ダウンコンバータ13は、第1ダウンコンバータ12に与えられる信号に対して位相が90度ずれたローカル信号をアナログの出力信号yに乗算することで、直交成分であるQ信号(出力Q信号)を出力する。
第1ダウンコンバータ12は、出力I信号を電力検出部16及び歪補償部3に与える。
第2ダウンコンバータ13は、出力Q信号を電力検出部16に与えられる。
電力検出部16は、出力I信号と出力Q信号とが与えられると、出力信号yの電力を検出する。電力検出部16は、検出した電力を示す情報を比較部17に与える。
電力検出部16から、出力信号yの電力を示す情報が与えられると、比較部17は、出力信号yの電力と、出力信号yの電力と比較するためのオフセット値(比較値)とを比較し、その比較結果を示す出力側の比較結果信号を歪補償部3に出力する。
このように、分離部9は、アナログの出力I信号と、アナログの出力側比較結果信号とを歪補償部3に出力する。
ここで、比較部17は、出力側比較結果信号を、以下の式(1)に基づいて求める。
出力側比較結果信号f(P(t),t)=P(t)−V(t) ・・・(1)
なお、上記式(1)中、P(t)は、時間tにおける出力信号yの電力であり、出力I信号と出力Q信号の2乗和で表される。また、V(t)は、時間tにおけるオフセット値(のパターン)である。比較部17は、このオフセット値を、所定数値範囲内で時間的に変化させる。
図2は、オフセット値と、時間との関係の一例を模式的に示したグラフである。図2中、横軸は時間、縦軸は電力である。
オフセット値の最小値Vminは、例えば、「0」に設定され、最大値Vmaxは、例えば、増幅器2が出力可能な最大電力値に設定される。オフセット値は、この最小値Vminから最大値Vmaxの間の数値範囲内で設定される。
図2に示すように、オフセット値は、パターンV(t)に従って設定される。
オフセット値のパターンV(t)は、図2に示すように、一つの周期Cの中で、一定期間の間、オフセット値を一定に保持する保持期間Lが複数設けられ、各保持期間Lにおけるオフセット値を、上記数値範囲の中で階段状に時間の経過に従って増加させるように設定されている。これによって、各保持期間Lごとに異なるオフセット値が設定されている。
比較部17は、パターンV(t)に従ってオフセット値を設定することで、オフセット値を上記の数値範囲内で、周期的に同じパターンV(t)で変化させる。
各保持期間Lの長さは、互いに同じ長さに設定されている。また、保持期間Lの長さは、デジタル信号である信号xを図2のパターンに当てはめたときに、数千サンプルが存在する程度の時間長さとなるように設定されている。
なお、図2では、最小値Vminから最大値Vmaxの間の数値範囲の中で、保持期間Lを6つ設け、6段階で増加させる場合を示しているが、実際には、この保持期間Lで表される段階数は、より多数(例えば、16段階)に設定される。
これにより、電力に対してより細かい単位で情報を取得することができ、後の歪補償部3における演算において推定される増幅器2の入出力特性を示すモデルの推定精度を高めることができる。
また、比較部17は、オフセット値のパターンV(t)の周期Cを、例えば、数Hzに設定する。比較部17は、オフセット値のパターンV(t)の開始タイミングを、後述する歪補償部3の入力信号処理部22から与えられる同期情報によって決定する。
比較部17は、図2に示すパターンV(t)に従ってオフセット値を生成し、上記式(1)に従って、電力検出部16から与えられる出力信号yの電力P(t)との間で、出力側比較結果信号を求める。
図2に示すように、時間tがt1のときの出力信号y1の電力が、オフセット値V(t1)よりも大きいP(t1)であるとすると、出力側比較結果信号は、正の値となる。
また、時間tがt2のときの出力信号y2の電力が、オフセット値V(t2)よりも小さいP(t2)であるとすると、出力側比較結果信号は、負の値となる。
このように、本実施形態において、出力側比較結果信号は、その値の正負によって、オフセット値V(t)と、出力信号yの電力との比較結果を示している。つまり、出力側比較結果信号が正の値であれば、出力信号yの電力P(t)の方が、オフセット値V(t)よりも大きく、出力側比較結果信号が負の値であれば、出力信号yの電力P(t)の方が、オフセット値V(t)よりも小さいことを示している。
以上のように、分離部9は、増幅器2が出力するアナログの出力信号yを、第1ダウンコンバータ12が出力するアナログのI信号の成分と、比較部17が出力する出力側比較結果信号とに分離する。
〔3. 歪補償部について〕
図1に戻って、歪補償部3は、信号xに対して前置歪補償(Predistortion)処理を行う補償処理部18と、増幅器2の入出力特性を示すモデルを推定する演算部19と、分離部9からのアナログ信号が与えられる第1及び第2信号ポート20,21と、信号xに関する処理を行う入力信号処理部22とを備えている。
歪補償部3は、分離部9が出力する出力I信号及び出力側比較結果信号を帰還信号として受け付け、これら信号に基づいて増幅器2の歪補償を行う。
第1信号ポート20は、分離部9から与えられる出力I信号を受け付ける機能を有している。
第1信号ポート20は、分離部9から与えられるアナログ信号である出力I信号をデジタル処理部11にて処理する上で適切な振幅に調整した上で受け付け、予め設定された比較値と比較することで1ビットのデジタル信号を出力する。
本実施形態では、第1信号ポート20は、出力I信号に基づいて「+1」又は「−1」を符号情報として含んでいる信号を出力する。この第1信号ポート20が出力する信号は、出力I信号を1ビットで表現した1ビット化信号である。
第1信号ポート20は、出力I信号を1ビット化したデジタル信号(出力I信号の1ビット化信号)を演算部19に与える。
なお、出力I信号は、第1信号ポート20の前段でデジタル処理部11にて処理する上で適切な振幅に調整してもよい。
第2信号ポート21は、分離部9の比較部17から与えられる出力側比較結果信号を受け付ける機能を有している。第2信号ポート21は、比較部17から与えられるアナログ信号である出力側比較結果信号をデジタル処理部11にて処理する上で適切な振幅に調整した上で受け付け、予め設定された比較値と比較することで1ビットのデジタル信号を出力する。
第2信号ポート21は、出力側比較結果信号に基づいて「+1」又は「−1」を符号情報として含んでいる信号を出力する。この第2信号ポート21が出力する信号は、出力側比較結果信号を1ビットで表現した1ビット化信号である。
出力側比較結果信号は、その値の正負によって、オフセット値V(t)と、出力信号yの電力との比較結果を示している。よって、第2信号ポート21は、出力側比較結果信号の値が正の場合に符号情報として「+1」、負の場合に符号情報として「−1」がそれぞれ対応するように信号を出力する。
このように、第2信号ポート21が出力する、出力側比較結果信号に基づく1ビットのデジタル信号には、比較部17の比較結果に関する情報が含まれている。
第2信号ポート21は、出力側比較結果信号を1ビット化したデジタル信号(出力側比較結果信号の1ビット化信号)を演算部19に与える。
なお、出力側比較結果信号は、第2信号ポート21の前段でデジタル処理部11にて処理する上で適切な振幅に調整してもよい。
以上のように、分離部9が出力する出力I信号、及び出力側比較結果信号は、第1信号ポート20及び第2信号ポート21によって、1ビットのデジタル信号である出力I信号の1ビット化信号、及び出力側比較結果信号の1ビット化信号とされて演算部19に与えられる。
演算部19には、帰還信号として受け付けた出力I信号及び出力側比較結果信号それぞれを1ビットのデジタル信号とした出力I信号の1ビット化信号、及び出力側比較結果信号の1ビット化信号(以下、総称して出力側1ビット化信号ともいう)の他、入力信号処理部22から、出力側1ビット化信号に対応する入力側1ビット化信号が与えられる。
演算部19は、出力側1ビット化信号と、入力側1ビット化信号とに基づいて、増幅器2の入出力特性の逆特性を示す逆モデルを推定する。ただし、演算部19が推定する増幅器2のモデルは、逆モデルである必要はなく、順モデルであってもよい。
補償処理部18は、演算部19によって推定された増幅器2の逆モデルに基づいて、信号xに対して歪補償処理を行い、歪補償後の補償信号uを出力する。補償処理部18は、増幅器2の歪特性とは逆の特性で補償した補償信号uを、歪特性を有する増幅器2へ与えることで、歪が抑制された出力信号yを増幅器2に出力させることができる。
ここで、増幅器2の入出力特性は非線形特性であり、増幅器2の入出力特性を示すモデルは、例えば、べき級数によって表現することができる。
本実施形態の演算部19は、出力側1ビット化信号と、入力側1ビット化信号とに基づいて、増幅器2の逆モデルをべき級数として推定する。つまり、演算部19は、逆モデルを示す、べき級数の各次の係数を、増幅器2の歪を補償するための歪補償係数として推定する。
演算部19は、推定した前記各次の係数(歪補償係数)の推定値を補償処理部18に与える。なお、この演算部19が行う処理については、後に詳述する。
補償処理部18は、推定された各次の係数が与えられると、べき級数で表現される上記逆モデルの各次の係数を更新した後、信号xに対して歪補償処理を行い、歪補償後の補償信号uを出力する。
補償処理部18は、演算部19からの各次の係数の推定値が随時与えられることで、逆モデルの各次の係数を随時更新し、現状の入出力特性に応じた歪補償処理を行うことができる。
演算部19は、上述のように、出力側1ビット化信号と、入力側1ビット化信号とに基づいて、増幅器2の逆モデルをべき級数として推定する。
入力側1ビット化信号は、上述のように入力信号処理部22から与えられる。
入力信号処理部22は、分離部9の第1ダウンコンバータ12、第2ダウンコンバータ13、電力検出部16、及び比較部17が有する機能と同じ機能を、デジタル処理として行う機能を有している。
よって、入力信号処理部22は、入力信号としての信号xを取得するとともに、この信号xに基づいた、入力側1ビット化信号(入力I信号の1ビット化信号、及び、入力側の比較結果信号の1ビット化信号)を出力する。
入力I信号の1ビット化信号は、第1信号ポート20が出力する出力I信号の1ビット化信号に対応する入力側の信号である。
また、入力側の比較結果信号の1ビット化信号は、第2信号ポート21が出力する、出力側比較結果信号の1ビット化信号に対応する入力側の信号である。
入力信号処理部22は、信号xからI信号(入力I信号)を取り出し、出力I信号の1ビット化信号と同様に1ビットの信号(入力I信号の1ビット化信号)に変換し、演算部19に与える。
また、入力信号処理部22は、分離部9が出力I信号及び出力Q信号を用いて出力側比較結果信号を得る際の処理と同様の処理を、信号xに基づいて実行する。
つまり、入力信号処理部22は、図2に示すパターンV(t)に従って、オフセット値を設定し、信号xの電力と、信号xとを比較することで、信号xの電力に基づいた入力側の比較結果信号を得る。
さらに、入力信号処理部22は、入力側の比較結果信号を1ビットの信号とし、演算部19に与える。
以上のように、入力信号処理部22は、出力側1ビット化信号(出力I信号の1ビット化信号及び出力側比較結果信号の1ビット化信号)に対応する、入力側1ビット化信号(入力I信号の1ビット化信号及び入力側の比較結果信号の1ビット化信号)を演算部19に与える。
なお、出力側1ビット化信号と、入力側1ビット化信号とは、出力側1ビット化信号を求めるために用いた出力信号yと、入力側1ビット化信号を求めるために用いた入力信号xとが、互いに対応するように演算部19に与えられる。このため、入力信号処理部22の前段には遅延調整部23が設けられており、入力信号処理部22において処理対象となる信号xと、分離部9において処理対象となる出力信号yとが互いに対応するように調整される。
また、入力信号処理部22は、分離部9の比較部17との間で、図2に示すオフセット値のパターンV(t)のタイミングを一致させる必要がある。このため、入力信号処理部22は、比較部17に対して、パターンV(t)の開始タイミングを示す同期情報を送信する。同期情報が与えられた比較部17は、この同期情報に基づいてパターンV(t)の開始タイミングを決定する。これによって、入力信号処理部22が設定するオフセット値のパターンV(t)と、比較部17が設定するオフセット値のパターンV(t)とを一致させることができる。
このように、本実施形態では、オフセット値をパターンV(t)に従って周期的に変化させるので、比較部17におけるオフセット値は、パターンV(t)の周期で定まる。よって、パターンV(t)の開始タイミングさえ決定すれば、比較部17と歪補償部3との間におけるオフセット値を容易に同期させることができる。
演算部19は、出力側1ビット化信号と、この出力側1ビット化信号に対応する入力側1ビット化信号とが与えられると、オフセット値のパターンV(t)の周期C(図2)ごとに、下記式(2)に示す残差を求める。
残差=[f(P(t),t)]・[yIch(t)]
−[f(P(t),t)]・[xIch(t)] ・・・(2)
式(2)中、[f(P(t),t)]は、出力側比較結果信号を第1信号ポート20によって、1ビット化した信号(出力側比較結果信号の1ビット化信号)を示しており、「+1」又は「−1」で表される。
式(2)中、[yIch(t)]は、出力I信号の1ビット化信号を示しており、「+1」又は「−1」で表される。
[f(P(t),t)]は、入力側の比較結果信号を、1ビット化した信号(入力側の比較結果信号の1ビット化信号)を示しており、「+1」又は「−1」で表される。
また、[xIch(t)]は、入力I信号の1ビット化信号を示しており、「+1」又は「−1」で表される。
演算部19は、式(2)中に示す残差を求める。次いで、演算部19は、上記逆モデルを回帰式として用い、前記残差の2乗平均値を最小としうる、前記逆モデルの各次の係数を求める。
上記各次の係数を求めると、演算部19は、求めた各次の係数を推定値として補償処理部18に与える。補償処理部18は、推定された各次の係数に基づいて歪補償処理を行い、歪補償後の補償信号uを出力する。
〔4. 効果について〕
本実施形態による増幅装置1によれば、歪補償部3が、アナログの出力I信号(出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分)及び出力側比較結果信号(出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分)をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて増幅器2の歪補償を行うので、アナログの出力信号yをデジタル信号に変換するためのA/D変換器を用いることなく、歪補償を行うことができる。この結果、広帯域の信号を処理する場合にも、コスト増加の要因となるA/D変換器を用いる必要がないので、低コスト化が可能となる。
なお、本実施形態による増幅装置1では、従来の歪補償装置が有する、帰還信号として取得した増幅器の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器に代えて、分離部9を有している。
よって、分離部9のコストがA/D変換器よりも大きい場合には、低コスト化は実現されない。
この点、例えば、帯域幅100MHzの信号を処理可能なA/D変換器では、非常に高いサンプリング周波数を発生させる必要があるため、数100MHzといった非常に高い動作周波数が必要となり、一般的には、装置として高価なものとなる。
一方、本実施形態の増幅装置1が有する分離部9では、比較部17が、オフセット値を設定するためのパターンV(t)を発生させるために必要な周波数を得ることができればよい。
パターンV(t)の周期Cは、上述のように、数Hzであり、このパターンV(t)を発生させるために、数kHzの動作周波数があればよく、A/D変換器の場合のように数100MHzといったような非常に高い動作周波数まで必要はない。
このため、本実施形態の増幅装置1が有する分離部9は、A/D変換器と比較して装置としてより安価に構成することが可能である。
よって、本実施形態の増幅装置1では、A/D変換器に代えて、分離部9を用いることで、低コスト化が可能となる。
また、上記増幅装置1において、分離部9は、出力信号yの電力を検出する電力検出部16と、出力信号yの電力と、出力信号yと比較するためのオフセット値(比較値)とを比較した結果を示す比較結果信号を、出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分として出力する比較部17と、を備え、比較部17は、オフセット値を所定の数値範囲内で時間的に変化させるように構成されている。
この場合、歪補償部3は、アナログの出力I信号及び出力側比較結果信号に基づいて増幅器の歪補償を行う。
歪補償部3は、出力I信号から、少なくとも出力信号yの位相に関する情報を得ることができる。
つまり、本実施形態では、歪補償部3の第1信号ポート20が、アナログの出力I信号を受け付け、「+1」又は「−1」を符号情報として含んでいる1ビットのデジタル信号(出力I信号の1ビット化信号)を出力するように構成されている。よって、出力I信号の1ビット化信号は、出力I信号の位相に関する情報を含んでいる。
よって、歪補償部3は、出力I信号から出力信号yの位相に関する情報を得ることができる。
また、出力側比較結果信号は、オフセット値を基準としたときの出力信号yの電力の大小を示している。よって、仮に、出力側比較結果信号と、出力側比較結果信号に対応する入力側の比較結果信号とを比較すれば、オフセット値を基準としたときの、出力信号yの電力と、入力信号xの電力との間の近似の度合を把握することができる。
図3は、オフセット値を基準としたときの、出力信号yの電力と、入力信号xの電力との間の関係を示す図である。図3中、横軸は時間、縦軸は電力である。
例えば、図3中、時間t10における出力信号y10の電力が、オフセット値V(t10)よりも大きく、出力信号y10に対応する入力信号x10の電力が、オフセット値V(t10)よりも小さい場合、出力側比較結果信号の符号情報は、「+1」、入力側の比較結果信号の符号情報は、「−1」となる。
このように、出力側比較結果信号の符号情報と、入力側の比較結果信号の符号情報とが互いに異なる場合には、少なくとも、出力信号yの電力と、入力信号xの電力とは、オフセット値を挟んだ異なる値であることが判る。
一方、図3中、時間t11における出力信号y10の電力が、オフセット値V(t10)よりも大きく、出力信号y10に対応する入力信号x10の電力も、オフセット値V(t10)よりも大きい場合、出力側比較結果信号の符号情報は、「+1」、入力側の比較結果信号の符号情報は、「+1」となる。
このように、出力側比較結果信号の符号情報と、入力側の比較結果信号の符号情報とが互いに同じ場合には、少なくとも、出力信号yの電力と、入力信号xの電力とは、オフセット値に対して同じ大小関係にあることが判る。
上記のように、出力側比較結果信号の符号情報と、入力側の比較結果信号の符号情報とが互いに異なる場合には、出力信号yの電力と、入力信号xの電力とは、オフセット値を挟んだ異なる値であるから、出力信号yの電力と、入力信号xの電力とはその値が比較的離れていると判断でき、出力信号yの電力と、入力信号xの電力との間の近似の度合いは低いといえる。
また、出力側比較結果信号の符号情報と、入力側の比較結果信号の符号情報とが互いに同じ場合には、オフセット値との間においては同じ大小関係であり、かつ互いに対応する出力信号y及び入力信号xの電力なので元々近似している。よって、この場合における、出力信号yの電力と、入力信号xの電力の間の近似の度合は、出力側比較結果信号の符号情報と、入力側の比較結果信号の符号情報とが互いに異なる場合よりも高いといえる。
以上のように、出力側比較結果信号と、出力側比較結果信号に対応する入力側の比較結果信号とを比較すれば、オフセット値を基準としたときの、出力信号yの電力と、入力信号xの電力との間の近似の度合を把握することができる。
さらに、比較部17は、基準となるオフセット値を所定数値範囲内で時間的に変化させるので、所定数値範囲内における、出力信号の電力と、入力信号の電力との間の近似の度合を把握することができる。
このため、歪補償部3は、出力側比較結果信号から、入力信号xの電力との間で近似の度合を把握することが可能な出力信号yの電力に関する情報を得ることができる。
以上のように、歪補償部3は、アナログの出力I信号及び出力側比較結果信号から、出力信号yの位相に関する情報及び出力信号yの電力に関する情報を得ることができる。
以上のように、分離部9は、出力側比較結果信号を、出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分として出力することができる。
歪補償部3は、これら情報を用いて出力信号と入力信号とを比較してその残差を求め、これに基づいて歪補償を行うことができる。この結果、低コスト化を可能としつつ、歪補償の精度をより高めることができる。
また、上記増幅装置1において、オフセット値を周期的に変化させるためのパターンV(t)(図2)は、一つの周期の中で、一定期間の間、オフセット値を一定に保持する保持期間Lが複数設けられ、各保持期間Lごとに異なるオフセット値が設定されているので、各保持期間Lにおいて、一定のオフセット値とされた条件下での比較結果信号をより多く得ることができ、出力信号yの電力に関する情報の精度をより高めることができる。
また、オフセット値を一の値から他の値に遷移させる際、設定すべき値の変化に対して実際の値の変化が遅れ、オフセット値に誤差が生じる場合がある。この点、本実施形態によれば、オフセット値を一定期間の間、一定に保持する保持期間Lを設けたので、保持期間Lの内の中央の期間においては、誤差のない安定したオフセット値とすることができる。よって、保持期間Lの内のオフセット値に誤差が生じる期間に含まれる信号を排除し、それ以外の期間の信号を処理に用いることで、誤差を含んだオフセット値を用いて得た比較結果信号を出力するのを防止できる。この結果、歪補償の精度をより高めることができる。
〔5. その他の変形例について〕
上記実施形態では、分離部9が、出力信号yを、出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分としての出力I信号と、出力信号yの電力情報を含んだアナログ信号成分としての出力側比較結果信号とに分離する場合を示したが、例えば、分離部9は、出力信号yの位相情報を含んだアナログ信号成分として、複素平面上で交差する他の信号成分を含まない信号を出力信号yから取り出せばよく、例えば、出力Q信号を用いてもよいし、出力I信号と出力Q信号とを加算した信号を符号化して用いてもよい。
この場合においても、歪補償部3は、上記の出力信号yの位相情報を含んだアナログ信号成分を1ビットで表現した1ビット化信号により、少なくとも、出力信号yの位相に関する情報を得ることができる。
また、上記実施形態では、出力信号の電力(入力信号の電力)と比較するためのオフセット値のパターンV(t)を、所定数値範囲の中で階段状に段階的に増加させるように設定した場合を示したが(図2参照)、図4(a)に示すように、時間に対してオフセット値を線形状に増加させる設定とすることもできる。
また、図4(b)に示すように、パターンV(t)を正弦曲線で構成してもよい。この場合、パターンV(t)としての周期Cは、オフセット値の最小値Vminから最大値Vmaxまでを最低限カバーすることができる正弦曲線の1/4波長としてもよいし、それ以上に設定してもよい。
図5は、変形例に係る増幅装置を備えた無線通信装置を示すブロック図である。
上記実施形態では、分離部9が、電力検出部16と比較部17を備えることで、出力信号yを、出力I信号と、出力側比較結果信号とに分離する構成を示したが、図5に示すように、分離部9が、電力検出部16と比較部17とを備えず、第1ダウンコンバータ12及び第2ダウンコンバータ13によって、出力信号yを、アナログの出力I信号と、アナログの出力Q信号とに分離し、これらアナログの出力I信号及びアナログの出力Q信号を歪補償部3に出力するように構成してもよい。
この構成においては、歪補償部3の第2信号ポート21は、アナログ信号である出力Q信号を受け付け、第1信号ポート20と同様、出力Q信号に基づいて1ビットのデジタル信号(出力Q信号の1ビット化信号)を演算部19に与える。
歪補償部3の入力信号処理部22は、入力側1ビット化信号として、入力I信号の1ビット化信号と、入力Q信号の1ビット化信号とを演算部19に与える。
演算部19は、出力I信号の1ビット化信号、出力Q信号の1ビット化信号、入力I信号の1ビット化信号、及び入力Q信号1ビット化信号に基づいて、増幅器2の逆モデルを推定し歪補償を行う。
この場合においても、歪補償部3は、アナログの出力I信号及び出力Q信号をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号により、少なくとも、出力信号の位相に関する情報を得ることができる。よって、歪補償部3は、入力信号からその位相に関する情報を取得すれば、出力信号と入力信号との間の位相差に関する情報を得ることができ、この位相差に関する情報に基づいて歪補償を行うことができる。
〔6. 歪補償の評価試験について〕
本実施形態の増幅装置1は、従来の歪補償装置が有する、帰還信号として取得した増幅器の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器に代えて、分離部9を有している。
そこで、本発明者は、本実施形態の増幅装置1による歪補償精度が、従来の歪補償装置と比較して問題がないことを確認するために、本実施形態の増幅装置1による信号の入出力特性について検証し、本実施形態の増幅装置による歪補償精度を評価した。以下、その評価結果について説明する。
評価試験としては、図1に示す本実施形態の増幅装置1を用いて帯域幅100MHzのOFDM信号を増幅したときの入出力信号の態様をコンピュータを用いたシミュレーションによって求め、増幅装置における入出力特性について把握し、これに基づいて歪補償精度について評価した。
図6は、本実施形態の増幅装置における入出力特性の一例を示すグラフであり、(a)は、AM(Amplitude Modulation)−AM特性を示すグラフ、(b)は、AM−PM(Phase Modulation)特性を示すグラフである。
図6(a)において、横軸は入力信号の振幅、縦軸は出力信号の振幅を示しており、各入力信号の振幅に対して散布図として表している。また、図6(a)中、本実施形態の増幅装置によって歪補償処理を行った結果を、濃い色の点で表しており、入力信号に対して歪補償処理を行わなかった場合の結果を薄い色の点で表している。
図6(a)を見ると、歪補償処理なしの場合、振幅が比較的小さい領域では、出力振幅は発散し、振幅が比較的大きい領域では、飽和による歪が現れている。
これに対して、歪補償処理を行った場合、振幅が比較的大きい領域で現れていた飽和による歪が解消され、ほぼ全域に亘って入出力特性に現れる歪が解消されており、出力振幅は、入力振幅に対してほぼ線形に現れていることが判る。
また、図6(b)において、横軸は入力信号の振幅、縦軸は入力信号と出力信号との位相差を示しており、各入力信号の振幅に対して散布図として表している。また、図6(b)中、本実施形態の増幅装置によって歪補償処理を行った結果を、濃い色の点で表しており、入力信号に対して歪補償処理を行わなかった場合の結果を薄い色の点で表している。
図6(b)を見ると、歪補償処理を行った場合、歪補償処理を行わなかった場合と比較して、入力信号の振幅に対する位相差の変化がほぼ無くなっていることが判る。
以上より、本実施形態の増幅装置によれば、入力振幅に対する位相歪及び振幅歪が十分に補償されていることが判る。
図7は、変形例に係る増幅装置における入出力特性の一例を示すグラフであり、(a)は、AM−AM特性を示すグラフ、(b)は、AM−PM特性を示すグラフである。
図7(a)を見ると、歪補償処理を行ったとしても、振幅が比較的大きい領域で現れる飽和による歪が十分に解消されていない。
しかし、図7(b)を見ると、歪補償処理を行った場合、歪補償処理を行わなかった場合と比較して、入力信号の振幅対する位相差の変化がほぼ無くなっていることが判る。
このように、変形例に係る増幅装置では、入力振幅に対する出力振幅に若干の歪が生じるが、入力振幅に対する位相歪については十分に補償されていることが判る。
図8は、本実施形態に係る増幅装置によって増幅したOFDM信号の周波数スペクトルの一例を示す図である。
図中、「オリジナルの信号」とは、入力信号であり、入力信号の周波数スペクトルを示している。
また、図中、「従来の歪補償処理による出力信号」とは、帰還信号として取得した増幅器の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を備えた、従来からの歪補償装置によって歪補償処理を行った場合の出力信号であり、この出力信号の周波数スペクトルを示している。
「歪補償なし」とは、歪補償処理なしで入力信号を増幅したときの出力信号であり、この出力信号の周波数スペクトルを示している。
「本実施形態の歪補償処理による出力信号」とは、本実施形態の増幅装置によって歪補償を行った出力信号であり、この出力信号の周波数スペクトルを示している。
図に示すように、本実施形態の歪補償処理による出力信号は、歪補償処理なしの出力信号と比較して、信号帯域の隣接チャネルにおける漏洩電力比(ACLR:Adjacent Channel Leakage Ratio)が改善されていることが判る。
また、本実施形態の歪補償処理による出力信号のACLRは、オリジナルの信号や、従来の歪補償処理による出力信号と比較してもほぼ遜色がなく、実用上問題のない程度に抑制されていることが判る。
以上、上記評価試験によれば、本実施形態の増幅装置は、十分な歪補償精度を有しており、本実施形態の増幅装置1による歪補償精度が、従来の歪補償装置と比較して問題がないことを確認することができた。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 増幅装置
2 増幅器
3 歪補償部
4 D/A変換器
5 アップコンバータ
6 アンテナ
7 カプラ
8 発振器
9 分離部
10 アナログ処理部
11 デジタル処理部
12 第1ダウンコンバータ
13 第2ダウンコンバータ
14 移相器
15 発振器
16 電力検出部
17 比較部
18 補償処理部
19 演算部
20 第1信号ポート
21 第2信号ポート
22 入力信号処理部
23 遅延調整部

Claims (7)

  1. 増幅器と、
    デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、
    前記増幅器の出力信号を、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分と、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分とに分離する分離部と、
    前記分離部からの出力を受け付け、予め設定された比較設定値と比較することで、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分を1ビットで表現した1ビット化信号を出力する第1信号ポートと、
    前記分離部からの出力を受け付け、予め設定された比較設定値と比較することで、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分を1ビットで表現した1ビット化信号を出力する第2信号ポートと、
    を備え、
    前記歪補償部は、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分を表現した1ビット化信号と、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分を表現した1ビット化信号と、に基づいて前記増幅器の歪補償を行う増幅装置。
  2. 増幅器と、
    デジタル信号処理によって前記増幅器の入力信号に対して歪補償を行う歪補償部と、
    前記増幅器の出力信号を、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分と、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分とに分離する分離部と、を備え、
    前記歪補償部は、前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分及び前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分をそれぞれ1ビットで表現した1ビット化信号に基づいて前記増幅器の歪補償を行い、
    前記分離部は、
    前記出力信号の電力を検出する電力検出部と、
    前記出力信号の電力と、前記出力信号と比較するための比較値とを比較した結果を示す比較結果信号を、前記出力信号の電力情報を含んだアナログ信号成分として出力する比較部と、を備え、
    前記比較部は、前記比較値を所定数値範囲内で時間的に変化させる増幅装置。
  3. 前記比較部は、前記比較値を周期的に同じパターンで変化させる請求項2に記載の増幅装置。
  4. 前記比較値を周期的に変化させるためのパターンは、一つの周期の中で、一定期間の間、前記比較値を一定に保持する保持期間が複数設けられ、前記複数の保持期間ごとに異なる比較値が設定されている請求項3に記載の増幅装置。
  5. 前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分は、複素平面上で交差する他の信号成分を含まない信号からなる請求項から請求項4のいずれか一項に記載の増幅装置。
  6. 前記出力信号の位相情報を含んだアナログ信号成分は、アナログのI信号又はQ信号である請求項から請求項5のいずれか一項に記載の増幅装置。
  7. 請求項1及び請求項2に記載の増幅装置を通信信号の増幅のために備えた無線通信装置。
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