JP7044735B2 - 樹脂成形装置及び樹脂成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂成形装置及び樹脂成形方法に関する。
型面が上方を向く金型の上方において樹脂シート材料を加熱して軟化させ、樹脂シート材料の上面側に圧縮空気を供給することによって、軟化した樹脂シート材料を型面に密着させて成形する樹脂成形装置(圧空成形装置)が公知である(例えば、特許文献1)。
国際公開2017/047564号公報
上記の樹脂成形装置では、加熱されて軟化した樹脂シート材料が自重によって下方に垂れ下がるドローダウンという現象が生じる。ドローダウンが発生したときの樹脂シート材料の形状は、加熱量のばらつきや加熱の分布のばらつきに応じて変化する。そのため、樹脂シート材料の内で金型の型面に最初に接触する部位が変化し、金型に対して樹脂シート材料の位置がばらつくという問題がある。樹脂シート材料の表面に印刷が施されている場合、成形品の形状と印刷とがばらつくことになり、特に問題になる。
本発明は、以上の背景を鑑み、金型に対する樹脂シート材料のずれを抑制することができる樹脂成形装置及び樹脂成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、樹脂成形装置(1)であって、樹脂シート材料(M)の縁部を支持し、前記樹脂シート材料を水平に配置するホルダ(5)と、前記ホルダよりも下方に、前記ホルダに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、上方を向く型面(3A)を備えた金型(3)と、前記ホルダよりも上方に、前記ホルダに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、前記金型との間に前記樹脂シート材料を挟持可能な圧空ボックス(4)と、前記ホルダに対して上下方向及び水平方向に移動可能に設けられ、前記樹脂シート材料の下面を支持すると共に、前記樹脂シート材料を加熱する下部プレート(6)と、前記圧空ボックスの下面に設けられ、前記樹脂シート材料の上面を下方に向けて押圧するプラグ(8)と、前記樹脂シート材料を前記型面に密着させるために、前記圧空ボックスの下面に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置(19)とを有する。
この態様によれば、下部プレートが加熱された樹脂シート材料の下面を支持するため、樹脂シート材料のドローダウンを排除することができ、成形を開始するタイミングにおける軟化した樹脂シート材料の形状を含む状態を一定にすることができる。また、プラグが軟化した樹脂シート材料の位置のばらつきを低減するため、金型に対する樹脂シート材料の位置のばらつきを低減することができる。特に、樹脂シート材料に模様等の図画が印刷されている場合には、形状と図画の位置とを精度良く一致させることができる。
上記の態様において、前記プラグの下端には、前記樹脂シート材料を係止する突起(8C)が設けられているとよい。
この態様によれば、突起が軟化した樹脂シート材料を係止するため、金型に対する樹脂シート材料の位置ずれを一層低減することができる。例えば樹脂シート材料の中央部といった位置ずれを特に低減したい部位に突起を設けることによって、その部分の位置ずれを適切に低減することができる。
上記の態様において、前記プラグが前記ホルダに対して下降して前記樹脂シート材料の上面に当接した後、前記下部プレートは、前記プラグの下降に応じて前記プラグとの間に前記樹脂シート材料を挟持しつつ、前記ホルダに対して下降するとよい。
この態様によれば、プラグと樹脂シート材料との最初の接触部を中心に徐々に接触範囲を広げていくことができ、プラグに対する樹脂シート材料の接触部の位置ずれを低減することができる。これにより、金型に対する樹脂シート材料のプラグとの接触部付近の位置ずれを低減することができる。
上記の態様において、前記下部プレートは、所定の距離を下降した後に、前記樹脂シート材料の下方から水平方向に退避するとよい。
この態様によれば、下部プレートが退避するときに、下部プレートと樹脂シート材料との接触面積を小さくすることができる。これにより、摩擦力による樹脂シート材料の水平方向への引っ張り力を低減させることでき、プラグに対する樹脂シート材料の水平方向への位置ずれを低減することができる。
上記の態様において、前記プラグは、前記型面との間に前記樹脂シート材料を挟持する位置まで前記金型に対して下降するとよい。
この態様によれば、プラグが型面との間に樹脂シート材料を挟持するため、樹脂シート材料の挟持された部分の位置ずれを低減することができる。また、圧縮空気が供給される前に樹脂シート材料を型面の近傍に配置することができるため、圧縮空気が供給されたときの樹脂シート材料の型面への移動量を小さくすることができ、樹脂シート材料全体の型面に対する位置のばらつきを低減することができる。
上記の態様において、前記下部プレートは、電流の供給を受けてジュール熱を発生するとよい。
この態様によれば、平滑な上面を有し、加熱が可能な下部プレートを簡単な構成で形成することができる。
上記の態様において、前記下部プレートは、プレート(52)と前記プレート部の下方に配置されたヒータ(51)とを有する態様に代替してもよい。この場合、前記プレートは、前記ヒータに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、前記プレートと前記ヒータとの間には圧縮ばね(56)が設けられる態様にしてもよい。
これらの態様によれば、下部プレートを簡素に構成することができる。また、プラグがプレート部との間に樹脂シート材料を挟持し、更に下降するときに、プレート部はプラグの下降に応じて発熱体に対して下降することができる。これにより、プラグの下降に応じてプレートを下降させる移動装置を省略することができる。
上記の態様において、前記ホルダに支持された前記樹脂シート材料の上方に位置する加熱位置と、前記加熱位置から水平方向に退避し、前記プラグの下降を可能にする退避位置との間で移動可能な上部加熱装置を有するとよい。
この態様によれば、樹脂シート材料を上下から効率良く加熱することができる。
上記の態様において、前記樹脂シート材料を加熱するために、前記圧空ボックス及び前記金型の側方に配置された加熱装置(61)と、前記加熱装置によって加熱された前記樹脂シート材料を前記ホルダに搬送する搬送装置(62)とを有するとよい。
この態様によれば、圧空ボックスと金型との間に配置される構成を少なくして装置を簡素化することができる。また、大型の加熱装置を使用することができ、樹脂シート材料を均一に加熱することができる。
上記の態様において、前記プラグは温度調節可能に構成されているとよい。
この態様によれば、プラグとの接触による樹脂シート材料の温度低下を低減することができる。
上記の態様において、前記樹脂シート材料の表面には図画が印刷されているとよい。また、前記図画は前記樹脂シート材料の上面に印刷されているとよい。
この態様によれば、成形品の表面に模様等を形成することができる。また、樹脂シート材料の上面に図画を印刷することによって、温度が高い下部プレートと印刷との接触をさけることができる。これにより、図画のインクが溶出することやインクを原因とする樹脂シート材料と下部プレートとの付着を抑制することができる。
上記の態様において、樹脂シート材料(M)から樹脂成形品(P)を成形する樹脂成形方法であって、ホルダ(5)によって前記樹脂シート材料の縁部を支持すると共に下部プレート(6)によって前記樹脂シート材料の下面を支持し、前記樹脂シート材料を型面(3A)が上方を向く金型(3)の上方に水平に配置する第1工程と、前記下部プレートによって前記樹脂シート材料を加熱する第2工程と、圧空ボックスの下面に設けられたプラグ(8)の下端部(8B)を前記樹脂シート材料の上面に当接させ、前記下部プレートとの間に前記樹脂シート材料を挟持する第3工程と、前記ホルダの位置を維持した状態で、前記プラグ及び前記下部プレートを前記ホルダに対して下降させ、前記プラグの表面に前記樹脂シート材料を密着させる第4工程と、前記下部プレートを水平方向に退避させる第5工程と、前記ホルダに対して前記圧空ボックス及び前記金型を上下方向に相対移動させ、前記圧空ボックスと前記金型との間に前記樹脂シート材料を挟持する第6工程と、前記圧空ボックスの下面に圧縮空気を供給し、前記樹脂シート材料を前記型面に密着させる第7工程とを有するとよい。
この態様によれば、樹脂シート材料のドローダウンを排除することができ、成形を開始するタイミングにおける軟化した樹脂シート材料の形状を含む状態を一定にすることができる。また、プラグが軟化した樹脂シート材料の位置のばらつきを低減するため、金型に対する樹脂シート材料の位置のばらつきを低減することができる。特に、樹脂シート材料に模様等の図画が印刷されている場合には、形状と図画の位置とを精度良く一致させることができる。
上記の態様において、前記第6工程において、前記プラグが前記型面との間に前記樹脂シート材料を挟持するとよい。
この態様によれば、プラグが型面との間に樹脂シート材料を挟持するため、樹脂シート材料の挟持された部分の位置ずれを低減することができる。また、圧縮空気が供給される前に樹脂シート材料を型面の近傍に配置することができるため、圧縮空気が供給されたときの樹脂シート材料の型面への移動量を小さくすることができ、樹脂シート材料全体の型面に対する位置のばらつきを低減することができる。
上記の態様において、前記プラグの下端には突起(8C)が設けられ、前記第3工程において前記突起が前記樹脂シート材料を係止するとよい。
この態様によれば、突起が軟化した樹脂シート材料を係止するため、金型に対する樹脂シート材料の位置ずれを一層低減することができる。例えば樹脂シート材料の中央部といった位置ずれを特に低減したい部位に突起を設けることによって、その部分の位置ずれを適切に低減することができる。
以上の構成によれば、金型に対する樹脂シート材料のずれを抑制することができる樹脂成形装置及び樹脂成形方法を提供することができる。
第1実施形態に係る樹脂成形装置の初期状態を示す説明図 プラグの正面図 プラグの側面図 樹脂成形装置の制御装置のブロック図 樹脂成形方法の第2工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 樹脂成形方法の第3工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 樹脂成形方法の第4工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 樹脂成形方法の第5工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 樹脂成形方法の第6工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 樹脂成形方法の第7工程における樹脂成形装置の状態を示す説明図 第2実施形態に係る樹脂成形装置の第3工程における状態を示す説明図 第2実施形態に係る樹脂成形装置の第4工程における状態を示す説明図 第3実施形態に係る樹脂成形装置を示す説明図
以下、図面を参照して、本発明に係る樹脂成形装置1の実施形態について説明する。樹脂成形装置1は、材料としての樹脂シート材料Mを加熱して軟化させ、圧縮空気によって金型に密着させて成形する装置である。樹脂成形装置1は、いわゆる圧空成形装置である。樹脂シート材料Mは、例えばポリカーボネートやアクリル樹脂、ABS等の熱可塑性から形成されたシート材である。樹脂シート材料Mの厚みは、例えば0.3mm~20mmであるとよい。樹脂シート材料Mの表面には、模様や図形等の図画が印刷されていてもよい。例えば、樹脂成形装置1によって車両のテールゲートを成形する場合、その材料のとなる樹脂シート材料Mには、エンブレムやブレーキランプ、ハイマウントストップランプ、ウインカーランプ、リヤウインドウ等に対応した図画が印刷されているとよい。図画は、各構成に対応して着色されているとよい。図画は、例えばシルクスクリーン印刷によって、印刷されているとよい。
図1に示すように、樹脂成形装置1は、基台2と、金型3と、圧空ボックス4と、ホルダ5と、下部プレート6と、上部ヒータ7(上部加熱装置)と、プラグ8、15とを有する。基台2は、フレームやパネルを組み合せて形成された構造体である。
ホルダ5は、樹脂シート材料Mの縁部を支持し、樹脂シート材料Mを水平に配置する。ホルダ5は、例えばクランプであり、互いに上下に相対移動可能な下部材5Aと上部材5Bとを有し、上部材5Bと下部材5Aの間に樹脂シート材料Mの縁部を挟持する。ホルダ5は、少なくとも樹脂シート材料Mの互いに相反する縁部のそれぞれを少なくとも支持する。本実施形態では、下部材5A及び上部材5Bのそれぞれは、四角形の枠形に形成され、樹脂シート材料Mの縁部の全周を挟持する。上部材5B及び下部材5Aは、それぞれ枠形に形成された水平な板状部と、板状部の内周に沿って垂直に起立した縦壁部とを有し、横断面がL字形に形成されている。下部材5Aは基台2に固定され、上部材5Bは基台2に上下方向に移動可能に設けられている。他の実施形態では、下部材5A及び上部材5Bのそれぞれが基台2に上下方向に移動可能に設けられてもよい。例えば、ホルダ5の下部材5A及び上部材5Bは、基台2に設けられた上下に延びるレール(不図示)に支持され、電動モータ(不図示)の駆動力を受けて上下に移動するとよい。
金型3は、基台2に下昇降装置9を介して支持されている。金型3は、ホルダ5よりも下方に、ホルダ5に対して上下方向に相対移動可能に設けられている。金型3は、その上部に上方を向く型面3Aを備えている。型面3Aの周囲には、肩面3Bが設けられている。肩面3Bは上方を向く水平面であり、型面3Aを全周にわたって囲んでいる。型面3Aは肩面3Bに対して下方に凹んでいる。金型3の内部には、空気通路11が形成されている。空気通路11は、集合通路11Aと、集合通路11Aの一端から分岐した複数の分岐通路11Bとを有する。各分岐通路11Bは型面3Aに開口し、集合通路11Aは金型3の下面に開口している。集合通路11Aの端部は、ホース等を介して吸引ポンプに接続されてもよい。
下昇降装置9は、金型3を基台2に対して上下方向に移動させる。下昇降装置9は基台2の下部から上下に延びるロッドを有する。金型3は、下昇降装置9のロッドの上端に取り付けられている。下昇降装置9のロッドは、例えば電動モータやパワーシリンダによって駆動され、基台2に対して上下に移動する。下昇降装置9によって、金型3はホルダ5に対して上下方向に相対移動することができる。
下部プレート6は、基台2に設けられた下移動装置13に支持され、面が上下を向いている。下移動装置13は基台2に設けられ、基台2に対して上下方向及び水平方向に移動することができる。すなわち、下部プレート6は、ホルダ5に対して上下方向及び水平方向に移動可能に設けられている。下移動装置13は、金型3より上方であり、かつホルダ5より下方に配置されている。下移動装置13は、下部プレート6の縁部を支持する。下移動装置13によって、下部プレート6は、金型3の上方において、金型3に対して上下方向及び水平方向に移動可能に設けられている。
下部プレート6の上面6Aは、平滑な水平面に形成されている。下部プレート6の上面6Aは、樹脂シート材料Mの下面を水平に支持することができる。下部プレート6は昇温し、樹脂シート材料Mを加熱することができる。本実施形態では、下部プレート6は電流の供給を受けてジュール熱を発生する金属板である。
上部ヒータ7は、基台2に設けられた上移動装置14に支持され、面が上下を向いている。上移動装置14は基台2に設けられ、基台2に対して少なくとも水平方向に移動することができる。また、上移動装置14は、基台2に対して水平方向に加えて上下方向に移動可能であってもよい。上移動装置14は、ホルダ5より上方に配置されている。上移動装置14は、上部ヒータ7の縁部を支持する。上部ヒータ7は、上移動装置14によって、ホルダ5に支持された樹脂シート材料Mの上方に位置する加熱位置と、加熱位置から水平方向に退避し、上下方向において樹脂シート材料Mと重ならない退避位置との間で移動可能になっている。
上移動装置14によって、上部ヒータ7は、ホルダ5に支持された樹脂シート材料Mの上方に配置される。上部ヒータ7は、電流の供給を受けて発熱する伝熱線を含む。上部ヒータ7は、樹脂シート材料Mを上方から加熱することができる。
下移動装置13及び上移動装置14のそれぞれは、電動モータによって駆動される。下移動装置13及び上移動装置14のそれぞれは、例えばレール及びレールに支持されたスライダを有する移動機構や、送りねじを有する移動機構によって構成されるとよい。
圧空ボックス4は、金型3と協働して型面3Aとの間に空間を形成し、形成された空間に圧縮空気を供給することができる構造体である。圧空ボックス4は水平な板状に形成され、上昇降装置16によって基台2に上下方向に移動可能に支持されている。上昇降装置16は基台2の上部から上下に延びるロッドを有する。圧空ボックス4は、上昇降装置16のロッドの下端に取り付けられている。上昇降装置16のロッドは、例えば電動モータやパワーシリンダによって駆動され、基台2に対して上下に移動する。圧空ボックス4の下面4Aにおける縁部は、金型3の肩面3Bと全周にわたって対応する形状に形成されている。これにより、圧空ボックス4の下面4Aにおける縁部は、金型3の肩面3Bと全周にわたって樹脂シート材料Mを挟持可能となっている。また、圧空ボックス4は、樹脂シート材料Mを介して金型3の型面3Aによって形成された凹部を閉じることができる。
図2は正面からプラグ8を見た図であり、図3は右側方からプラグ8、15を見た図である。図3及び図4に示すようにプラグ8、15は、圧空ボックス4の下面4Aに設けられている。プラグ8、15は、圧空ボックス4の下面4Aから下方に向けて突出している。プラグ8、15の形状は、成形品及び金型3の形状に応じて適宜設定されるとよい。プラグ8の数は1つ以上であり、本実施形態のように第1のプラグ8に対して高さが低い第2のプラグ15が間隔をおいて設けられてもよい。本実施形態では、第1のプラグ8は前後幅に対して左右幅が大きく形成されている。各プラグ8、15は、樹脂シート材料Mにおいて水平方向への位置ずれを抑制したい部分に設けられるとよい。例えば、樹脂シート材料Mによってテールゲートを形成する場合には、第1のプラグ8は樹脂シート材料Mの中央部(例えばエンブレムが設けられる部分)に対応して設けられ、第2のプラグ15は樹脂シート材料Mの中央部から偏倚した部分(例えばハイマウントストラップが設けられる部分)に対応して設けられるとよい。
図3に示すように、第1のプラグ8の下面8Aは、下方に向けて最も突出した下端部8Bに向けて傾斜した傾斜面に形成されているとよい。下端部8Bは、尖っていることが好ましい。また、下端部8Bには下面8Aに対して下方に突出した突起8Cが設けられているとよい。突起8Cの高さ(下面8Aからの突出長さ)は、樹脂シート材料Mの厚みより小さいことが好ましい。上昇降装置16の駆動によって、圧空ボックス4に設けられたプラグ8、15は金型3に対して上方方向に移動可能となっている。プラグ8は、下降することによって、樹脂シート材料Mの上面を下方に向けて押圧することができる。
各プラグ8、15は、温度調節可能に構成されているとよい。例えば、各プラグ8、15は電流の通電によってジュール熱を発生する金属により構成されているとよい。また、プラグ8、15はその側部又は内部に通電によってジュール熱を発生するヒータを備えているとよい。
図1に示すように、圧空ボックス4及びプラグ8の内部には、圧縮空気通路18が形成されている。圧縮空気通路18は、集合通路18Aと、集合通路18Aの一端から分岐した複数の分岐通路18Bとを有する。各分岐通路18Bは圧空ボックス4の下面4A及びプラグ8の下面8Aに開口し、集合通路18Aは圧空ボックス4の上面に開口している。集合通路18Aの端部は、ホース等を介して圧縮空気供給装置であるコンプレッサ19に接続されている。金型3と圧空ボックス4との間に樹脂シート材料Mが挟持された状態で、樹脂シート材料Mを型面3Aに密着させるために、コンプレッサ19は圧縮空気通路18を介して樹脂シート材料Mの上側に圧縮空気を供給する。
図4に示すように、ホルダ5、下昇降装置9、上昇降装置16、下移動装置13、上移動装置14、コンプレッサ19、上部ヒータ7、及び下部プレート6は、制御装置20によって制御される。
次に、樹脂成形装置1を使用して、樹脂シート材料Mから樹脂成形品を成形する樹脂成形方法(圧空成形方法)について説明する。図1に示すように、第1工程として、制御装置20はホルダ5を制御して、ホルダ5の下部材5Aと上部材5Bとの間に樹脂シート材料Mの縁部を挟持する。樹脂シート材料Mの表面に図画が印刷されている場合には、図画が印刷された面を上面にするとよい。また、制御装置20は下移動装置13を制御して下部プレート6を樹脂シート材料Mの下面に当接する位置に配置させる。これにより、樹脂シート材料Mは下部プレート6の上面に載置され、型面3Aが上方を向く金型3の上方に水平に配置される。このとき、制御装置20は、上移動装置14を制御して上部ヒータ7を樹脂シート材料Mの上方の加熱位置に配置する。
次に、第2工程として、制御装置20は、下部プレート6及び上部ヒータ7に電力供給し、加熱する。これにより、樹脂シート材料Mは、下部プレート6及び上部ヒータ7によって加熱され、軟化する。このとき、樹脂シート材料Mが下部プレート6の上面6Aに支持されているため、樹脂シート材料Mが軟化してもドローダウンが発生することがない。上部ヒータ7によって樹脂シート材料Mを加熱した場合には、図5に示すように制御装置20は所定の加熱時間の経過後に上移動装置14を駆動し、上部ヒータ7を加熱位置から側方(紙面の奥側又は手前側)の退避位置に移動させる。上部ヒータ7が退避位置に移動することによって、プラグ8及び圧空ボックス4がホルダ5に対して下降可能になる。
次に、第3工程として、制御装置20は上昇降装置16を制御し、圧空ボックス4及びプラグ8を下降させ、図6に示すようにプラグ8の下端部8Bを樹脂シート材料Mの上面に当接させ、プラグ8の下端部8Bと下部プレート6との間に樹脂シート材料Mを挟持する。これにより、樹脂シート材料Mの水平方向への移動が抑制される。下端部8Bに突起8Cが設けられている場合には、突起8Cが樹脂シート材料Mを係止することによって、樹脂シート材料Mの水平方向への移動が一層抑制される。突起8Cは、例えば樹脂シート材料Mに穴を形成しない範囲で、樹脂シート材料Mにめり込む、或いは刺さるとよい。
次に、第4工程として、制御装置20は上昇降装置16及び下移動装置13を制御し、ホルダ5の位置を維持しつつ、プラグ8と下部プレート6とをホルダ5に対して下降させる。これにより、図7に示すように、プラグ8の下面8Aよって樹脂シート材料Mが下方に押し込まれ、樹脂シート材料Mが伸長しつつプラグ8の下面8Aに密着する。これにより、樹脂シート材料Mとプラグ8の下面8Aとの間に生じる摩擦力によって樹脂シート材料Mの水平方向への移動が抑制される。
次に、第5工程として、図8に示すように、制御装置20は下移動装置13を制御して下部プレート6を側方(紙面の奥側又は手前側)の退避位置に移動させる。下部プレート6が退避位置に移動することによって、下部プレート6は樹脂シート材料M、ホルダ5及び金型3と上下方向において重ならない。そのため、金型3が樹脂シート材料M及びホルダ5に対して上昇可能になる。下部プレート6が退避位置に移動するとき、制御装置20は下部プレート6を樹脂シート材料Mに対して所定の距離を下降させた後に、下部プレート6を側方の退避位置に移動させるとよい。これにより、下部プレート6と樹脂シート材料Mとの摺接を避けることができ、下部プレート6の退避に伴う樹脂シート材料Mの水平方向への位置ずれを排除することができる。
次に、第6工程として、図9に示すように、制御装置20は下昇降装置9を制御して、金型3が圧空ボックス4との間に樹脂シート材料Mを挟持するまで圧空ボックス4を下降させる。これにより、圧空ボックス4の下面4Aの縁部と金型3の肩面3Bとの間に樹脂シート材料Mが挟持され、型面3Aによって形成された凹部が圧空ボックス4によって閉じられる。このとき、プラグ8の下端部8Bが型面3Aとの間に樹脂シート材料Mを挟持することが好ましい。プラグ8の高さが型面3Aの深さから樹脂シート材料Mの厚さを引いた値よりも大きく、かつプラグ8の高さが型面3Aの深さより小さくなるように設定することによって、圧空ボックス4の下面4Aが樹脂シート材料Mを介して金型3の肩面3Bに当接したときにプラグ8と型面3Aとの間に樹脂シート材料Mを挟持することができる。
次に、第7工程として、制御装置20はコンプレッサ19を駆動し、圧縮空気通路18を介して圧空ボックス4の下面4A及びプラグ8の下面8Aに圧縮空気を供給する。これにより、図10に示すように、軟化した樹脂シート材料Mは圧縮空気によって型面3Aに密着し、樹脂シート材料Mは型面3Aに沿った形状に成形される。このとき、型面3Aと樹脂シート材料Mとの間に存在する空気は、空気通路11を介して金型3の下方に排出される。他の実施形態では、吸引ポンプを使用し、空気通路11を介して型面3Aと樹脂シート材料Mとの間に存在する空気を積極的に排出してもよい。圧縮空気が供給されるとき、樹脂シート材料Mはプラグ8と型面3Aとの間に挟持されているため、樹脂シート材料Mの水平方向への位置ずれが抑制される。また、プラグ8によって樹脂シート材料Mは型面3Aに近接した位置に配置されているため、樹脂シート材料Mの型面3Aへの移動量が小さくなり、樹脂シート材料Mの位置ずれが低減される。
以上の実施形態によれば、下部プレート6が加熱された樹脂シート材料Mの下面を支持するため、樹脂シート材料Mのドローダウンを排除することができ、成形を開始するタイミングにおける軟化した樹脂シート材料Mの形状を含む状態を一定にすることができる。また、プラグ8が軟化した樹脂シート材料Mの位置のばらつきを低減するため、金型3に対する樹脂シート材料Mの位置のばらつきを低減することができる。これらにより、金型3の型面3Aと樹脂シート材料Mに印刷された図画との位置のばらつきを低減させることでき、成形品の形状と図画の位置とを精度良く一致させることができる。
また、第4工程において、プラグ8と下部プレート6とが樹脂シート材料Mを挟持した後、下部プレート6とプラグ8とが樹脂シート材料Mを挟持しつつ、ホルダ5に対して下降する。これにより、プラグ8と樹脂シート材料Mとの最初の接触部を中心に徐々に接触範囲を広げていくことができ、プラグ8に対する樹脂シート材料Mの接触部の位置ずれを低減することができる。その結果、金型3に対する樹脂シート材料Mの横方向への位置ずれを低減することができる。
また、第6工程において、プラグ8は、型面3Aとの間に樹脂シート材料Mを挟持する位置まで金型3に対して下降する。そのため、プラグ8が型面3Aとの間に樹脂シート材料Mを挟持するため、樹脂シート材料Mの挟持された部分の位置ずれを抑制することができる。また、圧縮空気が供給される前に樹脂シート材料Mを型面3Aの近傍に配置することができるため、圧縮空気が供給されたときの樹脂シート材料Mの型面3Aへの移動量を小さくすることができ、樹脂シート材料M全体における型面3Aに対する位置のばらつきを低減することができる。プラグ8が温度調節可能に構成されているため、樹脂シート材料Mがプラグ8と接触しても樹脂シート材料Mの温度の低下が低減される。これにより、温度低下に伴う樹脂シート材料Mの成形不良を抑制することができる。
また、樹脂シート材料Mをホルダ5に支持させるときに、図画が印刷された表面を上面にすることによって、図画に含まれるインクと下部プレート6との接触を避けることができる。これにより、インクの溶出や、インクの溶解を原因とした樹脂シート材料Mと下部プレート6との付着を抑制することができる。
次に第2実施形態に係る樹脂成形装置50について説明する。図11に示すように、第2実施形態に係る樹脂成形装置50は、第1実施形態に係る樹脂成形装置1と比較して、下部プレート6の構成が異なる。樹脂成形装置50の下部プレート6は、下移動装置13に支持されたヒータ51と、ヒータ51に対して上下方向に移動可能に支持された平板状のプレート52とを有する。ヒータ51は電流の供給を受けて発熱する発熱体や内部を過熱水蒸気等の高温流体が通過する加熱器であってよい。プレート52はヒータ51によって加熱される。
プレート52の上面は平面に形成され、その下面には下方に延びる複数のガイドピン53が設けられている。各ガイドピン53はヒータ51を上下に貫通する孔54に突入している。各ガイドピン53の先端(下端)には孔54からの抜け出しを防止する抜け止めピン(不図)が設けられている。ヒータ51とプレート52との間において、ガイドピン53の外周にはヒータ51に対してプレート52を上方に付勢する圧縮ばね56が設けられている。圧縮ばね56は、コイルばねや板ばねであってよい。初期状態では、圧縮ばね56の付勢力によって、プレート52はヒータ51に対して最も上方に離れた位置に配置されている。
第2実施形態に係る樹脂成形装置50では、上述した樹脂成形方法の第4工程において、制御装置20は上昇降装置16を制御してプラグ8をホルダ5に対して下降させる。これにより、図12に示すように下部プレート6のプレート52は圧縮ばね56の付勢力に抗してプラグ8と共に下降する。これにより、プラグ8の下降に応じてプレート52を下降させる必要がなくなり、下移動装置13を簡素にすることができる。
次に第3実施形態に係る樹脂成形装置60について説明する。図13に示すように第3実施形態に係る樹脂成形装置60は、基台2から独立した加熱装置61と、加熱装置61からホルダ5に樹脂シート材料Mを搬送する搬送装置62とを有する。加熱装置61は、圧空ボックス4及び金型3の側方に配置されている。加熱装置61は、樹脂シート材料Mを均一に加熱することができる装置であることが好ましい。加熱装置61は、加熱室64を画定するケース65を有する。加熱室64の上部及び下部には、電気の供給を受けて発熱する発熱体や過熱水蒸気等の高温流体が通過する加熱器等であるヒータ66が設けられている。
搬送装置62は、例えばロボットアームや搬送ローラであってよい。本実施形態では、搬送装置62がロボットアームである例について説明する。搬送装置62は、関節を有するアーム67と、アーム67の先端に設けられた支持プレート68と、各アーム67の相対位置を変化させるアクチュエータ71と、支持プレート68及びアクチュエータ71とを制御する制御装置72とを有する。制御装置72は、アクチュエータ71を数値制御し、各アーム67及び支持プレート68を任意の位置に移動させることができる。
支持プレート68の下面には複数の吸引通路(不図示)が開口している。各吸引通路69は、ホース等を介して吸引ポンプに接続されている。また、支持プレート68は加熱可能に構成されている。支持プレート68は、例えば電力の供給を受けてジュール熱を発生する金属板によって形成されているとよい。支持プレート68による吸引及び加熱は制御装置72によって制御されている。
また、搬送装置62は樹脂シート材料Mの撮像するカメラ73を有する。制御装置72はカメラ73が撮像した樹脂シート材料Mの画像に基づいて、樹脂シート材料Mに印刷された図画、又は樹脂シート材料Mの外形の支持プレート68に対する位置を検出する。
樹脂シート材料Mは、搬送ローラやロボットアーム等によって加熱装置61の加熱室64に搬送され、加熱室64において加熱される。加熱装置61で加熱された樹脂シート材料Mは、搬送装置62の支持プレート68によって支持される。支持プレート68は、各吸引通路に発生する負圧によってその下面に樹脂シート材料Mの上面を吸着する。このとき、樹脂シート材料Mの温度低下を抑制するために、支持プレート68は樹脂シート材料Mの温度と同等程度に加熱されていることが好ましい。
搬送装置62の制御装置72はカメラ73が撮像した樹脂シート材料Mの画像に基づいて、樹脂シート材料Mに印刷された図画、又は樹脂シート材料Mの外形の支持プレート68に対する位置を検出する。制御装置72は、支持プレート68に対する樹脂シート材料Mに印刷された図画、又は樹脂シート材料Mの外形の位置に基づいて、樹脂シート材料Mをホルダ5に対して適正位置に配置するための、支持プレート68のホルダ5に対する目標位置を演算する。そして、制御装置72はアクチュエータ71を駆動して支持プレート68を目標位置に移動させ、ホルダ5の下部材5Aに樹脂シート材料Mを受け渡す。その後、搬送装置62は目標位置から支持プレート68を退避させ、ホルダ5は下部材5Aと上部材5Bとの間に樹脂シート材料Mの縁部を挟持する。
以上の態様によれば、圧空ボックス4と金型3との間に配置される上部ヒータ7を省略して装置構成を簡素化することができる。また、基台2から独立した加熱装置61を大型化することができ、樹脂シート材料Mを均一に加熱することができる。搬送装置62は、カメラ73によって撮像した樹脂シート材料Mの画像に基づいて支持プレート68の目標位置を演算し、樹脂シート材料Mをホルダ5に受け渡すため、樹脂シート材料Mをホルダ5の適正な位置に配置することができる。搬送装置62は、樹脂シート材料Mに印刷された図画に基づいて樹脂シート材料Mの位置を決めた場合には、樹脂シート材料Mへの印刷がずれていたとしても成形品における図画の位置が適正な位置に定まる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記の実施形態では、ホルダ5が基台2に対して固定され、金型3、圧空ボックス4、下部プレート6が基台2に対して上下に移動する構成とした。しかし、ホルダ5、金型3、圧空ボックス4、及び下部プレート6は互いに上下方向に相対移動可能であればよく、例えば金型3が基台2に対して固定され、ホルダ5、圧空ボックス4、及び下部プレート6が基台2に対して上下に移動する構成としてもよい。また、圧空ボックス4又は下部プレート6が基台2に対して固定されてもよい。また、上部ヒータ7は必須の構成ではなく、省略してもよい。
上記の実施形態では、プラグ8が1つの下端部8Bを有する構成としたが、他の実施形態ではプラグ8が複数の下端部8Bを有してもよい。プラグ8の形状は、型面3Aの形状に合わせて適宜設定されるとよい。
本実施形態に係る樹脂成形装置1、50、60は、自動車の外殻を構成するテールゲートや、スライドドアを含むドア、フロントフェンダ、リヤフェンダ、バンパフェース、フロントグリル、ルーフ等を形成するために使用することができる。
1、50、60 :樹脂成形装置
2 :基台
3 :金型
3A :型面
3B :肩面
4 :圧空ボックス
5 :ホルダ
6 :下部プレート
6A :上面
7 :上部ヒータ
8 :プラグ
8A :下面
8B :下端部
8C :突起
9 :下昇降装置
11 :空気通路
13 :下移動装置
14 :上移動装置
16 :上昇降装置
18 :圧縮空気通路
19 :コンプレッサ
20 :制御装置
51 :ヒータ
52 :プレート
56 :圧縮ばね
61 :加熱装置
62 :搬送装置
M :樹脂シート材料

Claims (16)

  1. 樹脂成形装置であって、
    樹脂シート材料の縁部を支持し、前記樹脂シート材料を水平に配置するホルダと、
    前記ホルダよりも下方に、前記ホルダに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、上方を向く型面を備えた金型と、
    前記ホルダよりも上方に、前記ホルダに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、前記金型との間に前記樹脂シート材料を挟持可能な圧空ボックスと、
    前記ホルダに対して上下方向及び水平方向に移動可能に設けられ、前記樹脂シート材料の下面を支持すると共に、前記樹脂シート材料を加熱する下部プレートと、
    前記圧空ボックスの下面に設けられ、前記樹脂シート材料の上面を下方に向けて押圧するプラグと、
    前記樹脂シート材料を前記型面に密着させるために、前記圧空ボックスの下面に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置とを有する樹脂成形装置。
  2. 前記プラグの下端には、前記樹脂シート材料を係止する突起が設けられている請求項1に記載の樹脂成形装置。
  3. 前記プラグが前記ホルダに対して下降して前記樹脂シート材料の上面に当接した後、前記下部プレートは、前記プラグの下降に応じて前記プラグとの間に前記樹脂シート材料を挟持しつつ、前記ホルダに対して下降する請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形装置。
  4. 前記下部プレートは、所定の距離を下降した後に、前記樹脂シート材料の下方から水平方向に退避する請求項3に記載の樹脂成形装置。
  5. 前記プラグは、前記型面との間に前記樹脂シート材料を挟持する位置まで前記金型に対して下降する請求項4に記載の樹脂成形装置。
  6. 前記下部プレートは、電流の供給を受けてジュール熱を発生する請求項1~請求項5のいずれか1つの項に記載の樹脂成形装置。
  7. 前記下部プレートは、プレートと前記プレートの下方に配置されたヒータとを有する請求項1~請求項5のいずれか1つの項に記載の樹脂成形装置。
  8. 前記プレートは、前記ヒータに対して上下方向に相対移動可能に設けられ、前記プレートと前記ヒータとの間には圧縮ばねが設けられている請求項7に記載の樹脂成形装置。
  9. 前記ホルダに支持された前記樹脂シート材料の上方に位置する加熱位置と、前記加熱位置から水平方向に退避し、前記プラグの下降を可能にする退避位置との間で移動可能な上部加熱装置を有する請求項1~請求項8のいずれか1つの項に記載の樹脂成形装置。
  10. 前記樹脂シート材料を加熱するために、前記圧空ボックス及び前記金型の側方に配置された加熱装置と、
    前記加熱装置によって加熱された前記樹脂シート材料を前記ホルダに搬送する搬送装置とを有する請求項1~請求項8のいずれか1つに記載の樹脂成形装置。
  11. 前記プラグは温度調節可能に構成されている請求項1~請求項10のいずれか1つに記載の樹脂成形装置。
  12. 前記樹脂シート材料の表面には図画が印刷されている請求項1~請求項11のいずれか1つの項に記載の樹脂成形装置。
  13. 前記図画は前記樹脂シート材料の上面に印刷されている請求項12に記載の樹脂成形装置。
  14. 樹脂シート材料から樹脂成形品を成形する樹脂成形方法であって、
    ホルダによって前記樹脂シート材料の縁部を支持すると共に下部プレートによって前記樹脂シート材料の下面を支持し、前記樹脂シート材料を型面が上方を向く金型の上方に水平に配置する第1工程と、
    前記下部プレートによって前記樹脂シート材料を加熱する第2工程と、
    圧空ボックスの下面に設けられたプラグの下端部を前記樹脂シート材料の上面に当接させ、前記下部プレートとの間に前記樹脂シート材料を挟持する第3工程と、
    前記ホルダの位置を維持した状態で、前記プラグ及び前記下部プレートを前記ホルダに対して下降させ、前記プラグの表面に前記樹脂シート材料を密着させる第4工程と、
    前記下部プレートを水平方向に退避させる第5工程と、
    前記ホルダに対して前記圧空ボックス及び前記金型を上下方向に相対移動させ、前記圧空ボックスと前記金型との間に前記樹脂シート材料を挟持する第6工程と、
    前記圧空ボックスの下面に圧縮空気を供給し、前記樹脂シート材料を前記型面に密着させる第7工程とを有する樹脂成形方法。
  15. 前記第6工程において、前記プラグが前記型面との間に前記樹脂シート材料を挟持する請求項14に記載の樹脂成形方法。
  16. 前記プラグの下端には突起が設けられ、前記第3工程において前記突起が前記樹脂シート材料を係止する請求項14又は請求項15に記載の樹脂成形方法。
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