JP7044303B2 - 管路分岐システムおよび管路分岐方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ノーブローバッグを用いた分岐取出工法が提案されている。この分岐取出工法は、まず、配管の所定位置に穿孔装置などの取出用治具を取り付けて穿孔した後、ノーブローバッグを取り付けた状態で取出用治具を取り外し、穿孔された開口部に仮止めプラグを取り付ける。続いて、仮止めプラグに換えてサービスチーズを開口部に取り付け、ノーブローバッグを取り外して、サービスチーズの取出部から新規配管を延長する。そして、ノーブローバッグを取り付けた状態で、サービスチーズ用ストッパを取り外し、サービスチーズの管端にプラグを取り付ける。このように、ノーブローバッグを取り付けて作業を行うことで、配管における流体の流れを止めることなく、比較的安全に配管を分岐することができる。
また、弁座は、空間においてシャッターの出入口側より奥側の幅が大きくなるように形成され、シャッターを傾斜させるように移動可能に支持することもできる。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係る管路分岐システムの構成を示す。この管路分岐システムは、流体が流通する主管路T1に固定される固定部1と、固定部1に接続される継手2と、継手2に取り付けられる開閉装置3とを有する。
取付部9bは、外部装置を弁座10に取り付けるためのもので、例えば主管路T1に貫通孔Hを形成するための穿孔装置などの外部装置が取り付け可能に形成されている。
シャッター11は、板形状に形成されて、弁座10に形成された連通路12を開閉するように内側弁座10aと外側弁座10bとの間にスライド可能に配置されている。また、シャッター11は、取付部9aを挟んで継手2に対向する内面13aと、内面13aの反対側に形成された外面13bとを有する。
クランプ部8は、継手2の接続部6bと取付部9aの外周を囲むように配置され、接続部6bと取付部9aを外側から締め付けて固定するものである。
図3(a)に示すように、弁座10内には、シャッター11をスライドさせるための空間14が形成され、その空間14に露出するように中央側シール部材15と一対の出入口側シール部材16aおよび16bとが配置されている。
出入口側シール部材16aおよび16bは、シャッター11が出し入れされる出入口11a近傍に配置され、出入口11aに沿って延びるように形成されている。出入口側シール部材16aは、シャッター11の内面13aと内側弁座10aの上面との間に配置され、出入口側シール部材16bは、シャッター11の外面13bと外側弁座10bの下面との間に配置されている。出入口側シール部材16aおよび16bは、例えばラウンドパッキンなどから構成することができる。
まず、図4(a)に示すように、ガスGが流通する主管路T1に固定部1を固定し、その突出部5に継手2の接続部6aを接続すると共に継手2の接続部6cに分岐管路T2を接続する。これにより、主管路T1に継手2を介して分岐管路T2が接続される。
ここで、継手2および分岐管路T2の全ての空間について気密試験が実施され、例えば継手2の接続部6cと分岐管路T2との間および継手2の接続部6aと固定部1の突出部5との間などから流体が漏れないことが確認される。
その後、図5(a)に示すように、開閉装置3の取付部9bに穿孔装置Pが取り付けられる。穿孔装置Pが取り付けられると、図5(b)に示すように、開閉装置3のシャッター11をスライドさせて連通路12が開かれ、連通路12を通じて穿孔装置Pが継手2内に接続される。この開かれた連通路12を通じて穿孔装置Pからホルソー部Paを継手2内に進入させ、続いて継手2の開口部7aを通じて固定部1内にホルソー部Paを進入させる。固定部1内に進入したホルソー部Paは、主管路T1に接触すると、そのまま主管路T1に貫通孔Hを形成する。
また、図3(b)に示すように、シャッター11は、主管路T1の貫通孔Hから継手2内に流入するガスGの圧力に応じて移動するように弁座10に支持されている。このため、シャッター11は、ガスGの圧力に応じて中央側シール部材15に押し付けられ、シャッター11と弁座10との隙間からガスGが外部に流出することを確実に抑制することができる。
また、シャッター11が、主管路T1に形成された貫通孔Hから継手2内に流入するガスGの圧力に応じて中央側シール部材15に押し付けられるように移動可能に支持されるため、連通路12から外部へのガスGの漏れを確実に抑制することができる。
上記の実施の形態1において、クランプ部8は、継手2の接続部6bと取付部9aとを強固に固定することが好ましい。
例えば、図7(a)に示すように、実施の形態1のクランプ部8に換えてクランプ部21を配置すると共に取付部9aに換えて取付部22を配置することができる。
本体部24は、継手2の接続部6bと取付部22の外面を囲むように配置され、接続部6bと取付部22を外側から締め付けて固定するものである。本体部24には、継手2の接続部6bに対向する端部に複数の突起部27が形成されている。
弾性体26は、本体部24の内側においてロックガイド25を嵌合部23との間で挟むように配置されている。弾性体26は、ロックガイド25に沿って環状に形成されている。
また、ロックガイド25と嵌合部23の嵌合に従って、本体部24が内側に縮径するように変形する。これにより、取付部22がパッキン22aを継手2の接続部6bに押し付けるように移動されると共に、複数の突起部27が接続部6bに押し当てられる。このように、接続部6bがパッキン22aに押し付けられることにより、接続部6bと取付部22との間からガスGが外部に漏れることを抑制することができる。また、複数の突起部27が接続部6bに押し当てられることにより、継手2と取付部22を強固に接続することができる。
上記の実施の形態1および2では、中央側シール部材15は、シャッター11の外面13bと外側弁座10bの下面との間のみに配置されたが、シャッター11の内面13aと内側弁座10aの上面との間にさらに配置することもできる。
例えば、図8に示すように、実施の形態1において中央側シール部材31を配置することができる。
上記の実施の形態1~3では、弁座10の空間14は、一定の幅で形成されたが、シャッター11が中央側シール部材15に押し付けられるように移動できればよく、一定の幅に限られるものではない。
例えば、図9に示すように、実施の形態1の弁座10の空間14に換えて空間41を形成することができる。この空間41は、シャッター11が出し入れされる出入口11a側より奥側の幅が大きくなるように形成され、シャッター11を傾斜させるように移動可能に支持することができる。
上記の実施の形態1~4では、シャッター11は、主管路T1に形成された貫通孔Hから継手2内に流入するガスGの圧力に応じて全体が移動するように形成されたが、中央側シール部材15に押し付けられるように移動できればよく、全体が移動するものに限られるものではない。
例えば、図10に示すように、実施の形態1のシャッター11に換えてシャッター51を配置すると共に弁座10の空間14に換えて空間52を形成することができる。
弁座10の空間52は、シャッター51の移動部53aに対応する部分が幅広に形成、すなわち移動部53aが移動可能に移動部53aの外面13bから外側弁座10bの下面が離間するような幅で形成され、その他の部分がシャッター本体53bの外面13bに近接するような幅で形成されている。
2 継手
3 開閉装置
4 止め具
5 突出部
6a,6b,6c 接続部
7a,7b,7c 開口部
8,21 クランプ部
9a,9b,22 取付部
10 弁座
10a 内側弁座
10b 外側弁座
11,51 シャッター
11a 出入口
12 連通路
13a シャッターの内面
13b シャッターの外面
14,41,52 空間
15,31 中央側シール部材
16a,16b 出入口側シール部材
23 嵌合部
23a 嵌合側傾斜面
22a パッキン
24 本体部
25 ロックガイド
25a クランプ側傾斜面
26 弾性体
27 複数の突起部
53a 移動部
53b シャッター本体
T1 主管路
T2 分岐管路
H 貫通孔
G ガス
P 穿孔装置
Pa ホルソー部
N ノーブローバッグ
L プラグ
Claims (5)
- 流体が流通する主管路に分岐管路を接続する継手と、
前記継手に取り付けられる開閉装置と、を備え、
前記開閉装置は、
前記継手に取り付けられ、前記継手内に連通する連通路が形成された弁座と、
板形状に形成されると共に前記連通路を開閉するように前記弁座にスライド可能に配置され、前記継手に対向する内面と前記内面の反対側に形成された外面とを有するシャッターと、
前記シャッターの外面と前記弁座との間に配置されたシール部材と、を有し、
前記弁座は、前記シャッターをスライドさせるための空間を有し、前記流体の圧力に応じて閉じた前記シャッターが前記空間を前記シール部材の方向に移動可能に形成され、
前記弁座は、前記主管路に形成された貫通孔から前記継手内に流入する前記流体の圧力に応じて前記シャッターが前記シール部材に押し付けられるように前記シャッターを移動可能に支持し、
前記弁座は、前記空間において前記シャッターの出入口側より奥側の幅が大きくなるように形成され、前記シャッターを傾斜させるように移動可能に支持することを特徴とする管路分岐システム。 - 流体が流通する主管路に分岐管路を接続する継手と、
前記継手に取り付けられる開閉装置と、を備え、
前記開閉装置は、
前記継手に取り付けられ、前記継手内に連通する連通路が形成された弁座と、
板形状に形成されると共に前記連通路を開閉するように前記弁座にスライド可能に配置され、前記継手に対向する内面と前記内面の反対側に形成された外面とを有するシャッターと、
前記シャッターの外面と前記弁座との間に配置されたシール部材と、を有し、
前記シャッターは、前記連通路に対応する部分が前記シール部材の側に移動可能に配置された移動部と、前記移動部を支持するシャッター本体とを有し、
前記弁座は、前記シャッターをスライドさせるための空間を有し、前記空間の前記移動部に対応する部分が幅広に形成されて前記移動部が移動可能であり、前記主管路に形成された貫通孔から前記継手内に流入する前記流体の圧力に応じて、前記移動部の前記外面が前記シャッター本体の前記外面から離間して、前記移動部の前記外面が前記シール部材に押し付けられることを特徴とする管路分岐システム。 - 前記シール部材は、第1のシール部材であり、
前記開閉装置は、
前記シャッターの前記内面と前記弁座との間に配置され、前記第1のシール部材より断面積が小さく形成された第2のシール部材を有する請求項1または2に記載の管路分岐システム。 - 前記弁座は、前記主管路に前記貫通孔を形成するための穿孔装置を取り付け可能に形成され、
前記シャッターは、前記穿孔装置と前記継手との間を延びる前記連通路を開閉するように配置される請求項1~3のいずれか一項に記載の管路分岐システム。 - 前記開閉装置は、前記継手を取り付ける部分の外面を囲むように配置されて前記開閉装置と前記継手を外側から締め付けて固定するクランプ部と、前記継手を取り付ける部分の外面から突出する嵌合部とを有し、
前記嵌合部は、突出方向に向かって前記継手側に傾斜する嵌合側傾斜面を有し、
前記クランプ部は、前記嵌合側傾斜面に沿って傾斜するクランプ側傾斜面を有し、前記クランプ部の締め付けに従って前記クランプ側傾斜面と前記嵌合側傾斜面との当接部分を増やすように前記嵌合部に嵌合される請求項1~4のいずれか一項に記載の管路分岐システム。
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