JP7043775B2 - 台紙一体型カード - Google Patents

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Description

本発明は、シリアル番号等の秘密情報を備えた台紙一体型カードに関し、詳しくは、台紙一体型カードが使用者に渡るまでの過程で台紙一体型カードに記載された秘密情報が第三者に見えないように秘密性が保持されている台紙一体型カードに関する。
近年、自社の店頭で他社のギフトカードを陳列して販売する百貨店、スーパー・マーケット、 コンビニエンス・ストアや、各種の専門店などの小売店が増加傾向にある。ギフトカードとしては例えば、音楽ダウンロード用のプリペイドカード(iTunes Card(登録商標))やゲームを楽しむプリペイドカード(ニンテンドープリペイドカード、プレイステーションネットワーク カード、GREE、Mobage、Amazon(いずれも登録商標))等がある。
中でもインコム・ジャパン株式会社の提供するPOSA(登録商標)カードというものがある。POSAカードは、そこに記載されているバーコードを店員がレジで読取り、購入者がその金額を支払い購入することで、初めてその購入したプリペイドカードが使えるものであり、購入したカードに記載されている例えばシリアル番号が使用可能となるものである。購入者はカードに記載されているシリアル番号を入手し、パソコンやスマートフォン等によりインターネット上でシリアル番号を入力することにより金銭として使用することができる。
POSAカードは、POSAシステムが採用されているプリペイドカードを、レジを通すことで初めて使える仕組みになっている。
POSAカードは、紙製台紙の上にプラスチック製のカードが剥離可能に貼付されている形態が一般的であるが、POSAカードの中には、カードが無く台紙に直接シリアル番号とバーコードが印字されている形態もある。
シリアル番号はカードに固有のコードであって、第三者には見えないように削り取り可能なスクラッチ層で覆われ隠蔽されている。カードによるサービスを利用する場合にスクラッチ層を削り取りシリアル番号を視認することが可能となる、いわゆるスクラッチカードと呼ばれる形態であり、広く知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2014-117816号公報 特開2014-210409号公報
しかしながら、プリペイドカードは、プラスチック製のPCカードが広く使われており、高価なものである。特にPOSAカードは、使用後、廃棄されるものであり、コストダウンが望ましい。また、特許文献1、2に開示されたカードは、いずれもスクラッチカードであって、カードの基材上に印字された秘密情報の上にこの秘密情報を覆い隠すために銀色の脆弱なスクラッチ層で隠蔽されている。したがって、秘密情報を読み取るためにはスクラッチ層を爪やコイン等で擦ることにより削り落とす必要があり、スクラッチ層を削り落とす際に発生した削り屑の後始末が面倒で手間隙がかかるものである。
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところはスクラッチ層を形成することなく、シリアル番号等の秘密情報を付与でき、台紙一体型カードが使用者に渡るまでの過程で台紙一体型カードに記載された秘密情報が第三者に見えないように秘密性を保持できる台紙一体型カードを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1に記載の本発明は、第二基材の上面に第一基材を備え、第二基材の下面に第三基材を備え、第一基材の下面と第二基材の上面及び第二基材の下面と第三基材の上面が接合状態とされている台紙一体型カードであって、前記第一基材の上面又は第三基材の下面に光学読み取り可能なコード情報を備え、前記第二基材の下面にシリアル番号を備え、前記第一基材と前記第二基材が剥離不能に接合状態とされており、前記第二基材と前記第三基材が剥離可能に接合状態とされており、前記第二基材の前記シリアル番号を囲む切り取り領域を囲繞する前記第一基材及び前記第二基材を貫通する切込を備えることを特徴とする台紙一体型カードである。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の台紙一体型カードにおいて、前記第二基材の一方の端部が前記第一基材の端部に連設され、前記第二基材の一方の端部に対向する他方の端部が前記第三基材の端部に連設されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の台紙一体型カードにおいて、前記第一基材の下面に第一隠蔽層と前記第二基材の上面に第二隠蔽層を備えることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の台紙一体型カードにおいて、前記第二基材の下面に備える前記シリアル番号と対向する前記第三基材の上面の領域に第三隠蔽層を備えることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の台紙一体型カードにおいて、前記第三基材の角部に切欠きを備えていることを特徴とするものである。
本発明の台紙一体型カードは、スクラッチ層を形成しない構成とすることにより、スクラッチ層を削り落とす必要がなく、削り屑が発生することがない。しかも、シリアル番号等の秘密情報は第三基材で剥離可能に接着されているので台紙一体型カードが使用者に渡るまでの過程で台紙一体型カードに記載された秘密情報が第三者に見えることがなく、秘密性が保持できる。
本発明に係る台紙一体型カードの第一実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。 本発明に係る台紙一体型カードの第一実施形態を示す展開図であり、(イ)は一の面から見た展開図であり、(ロ)は反対側の二の面から見た展開図である。 図1のA-A線断面図である。 本発明に係る台紙一体型カードの使用方法を説明する説明図である。 本発明に係る台紙一体型カードの使用方法を説明する説明図である。 本発明に係る台紙一体型カードの第二実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。 本発明に係る台紙一体型カードの第三実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。 本発明に係る台紙一体型カードの第四実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。 本発明に係る台紙一体型カードの製造方法の一実施例を説明する図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る台紙一体型カードの第一実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図、図2は本発明に係る台紙一体型カードの第一実施形態を示す展開図であり、(イ)は一の面から見た展開図であり、(ロ)は反対側の二の面から見た展開図、図3は図1のA-A線断面図、図4および図5は本発明に係る台紙一体型カードの使用方法を説明する説明図、図6は本発明に係る台紙一体型カードの第二実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図、図7は本発明に係る台紙一体型カードの第三実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図、図8は本発明に係る台紙一体型カードの第四実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図、図9は本発明に係る台紙一体型カードの製造方法の一実施例を説明する図であり、

図中のC1、C2、C3、C4は台紙一体型カード、Bは基材、10は第一基材、11は第一隠蔽層、12は第一基材の上面、13は第一基材の下面、14は第一基材の端部、20は第二基材、21は第二隠蔽層、22は第二基材の上面、23は第二基材の下面、24は第二基材の一方の端部、25は第二基材の他方の端部、30は第三基材、31は第三隠蔽層、32は第三基材の上面、33は第三基材の下面、35は第三基材の端部、40は強接着シート、50は擬似接着シート、Iは光学読み取り可能なコード情報、Sはシリアル番号、60、60’、60’’は切り取り領域、61はカード、62は切り取り領域外縁印刷部、70は台紙、71はカード支持部、80は切欠き、90は吊下げ孔、Kは切込、Xは支持基材層、Yは熱可塑性樹脂層、Zは感熱接着剤層、Mはマージナル部、Tは移送孔、a、bは折部、αは第三基材の外縁からの長さをそれぞれ示す。
図1は本発明に係る台紙一体型カードC1の第一実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。台紙一体型カードC1は、矩形状で下方の角部が角丸とされる切り取り領域60が設けられ、上方の中央には吊下げ孔90が設けられている。台紙一体型カードC1の表面から見ると図1の(イ)に示すように第一基材10が見えており、上部に切込Kにより囲繞された切り取り領域60を備えている。下部には光学読み取り可能なコード情報Iを備えている。切り取り領域60は、後述するが取り出し可能な構造を備えており、取り出すとカード61(図5参照)になり、携帯可能とされている。切り取り領域60には図示しないがデザインやカード特有のロゴ等が記載されている。また、図示しないが切り取り領域60と光学読み取り可能なコード情報Iの間は情報記載部とされている。なお、吊下げ孔90は吊下げ展示が容易となるので設ける方が好ましく、吊下げ孔90の形状も任意であるが、横に長孔状で中央上部が上方に凸状となった形状が吊下げ操作が容易で好ましい。
台紙一体型カードC1の裏面から見ると下方の角部に台紙一体型カードC1を開封するための切欠き80を備えている。切欠き80は第三基材30のみに形成されており、第二基材20の一部が露出している。裏面は図示しないが情報記載部として活用される。
図2は本発明に係る台紙一体型カードC1の第一実施形態を示す展開図であり、(イ)は一の面から見た展開図であり、(ロ)は反対側の二の面から見た展開図である。台紙一体型カードC1は、一枚の基材Bからなり、第二基材の一方の端部24が第一基材の端部14に連設され、第二基材の一方の端部24に対向する第二基材の他方の端部25が第三基材の端部35に連設されている。これらの各基材はそれぞれが連設された部分を折部としてZ状に三つ折りし接合状態とすることにより台紙一体型カードC1となるものであり、図2の(イ)において、第一基材の上面12、第二基材の下面23および第三基材の上面32がそれぞれ見えている。
第一基材10は、上部に切り取り領域60を囲繞する切込Kを備え、下部に光学読み取り可能なコード情報Iを備えている。第二基材20は、上部に切り取り領域60を囲繞する切込Kを備えている。第一基材10と第二基材20が接合状態とされたとき、それぞれの切り取り領域60は一致する。そして、第二基材の下面23には切込Kで囲繞された切り取り領域60内にシリアル番号Sを備える。第三基材30は、第三基材の上面32の領域に第三隠蔽層31を備え、第二基材20と第三基材30が接合状態とされたとき、第二基材の下面23に備えるシリアル番号Sと第三隠蔽層31は対向し、シリアル番号Sは第三隠蔽層31で隠蔽され第三基材の下面33から第三者に読み取られることがなく安全性が高まるので第三隠蔽層31は設ける方が好ましい。
図2の(ロ)において、第三基材の下面33、第二基材の上面22および第一基材の下面13がそれぞれ見えている。第三基材30は下方の角部に切欠き80を備えている。切欠き80により台紙一体型カードCの開封が容易となるので設ける方が好ましい。第二基材の上面22には第二隠蔽層21を備え、第一基材の下面13には第一隠蔽層11を備える。第二隠蔽層21、第一隠蔽層11はシリアル番号Sを第一基材の上面12から第三者に読み取られることを防ぐものであり設ける方が好ましい。第一隠蔽層11、第二隠蔽層21は全面に設けたが、少なくともシリアル番号Sと対応する領域に設ければ良いものである。
図3は図1のA-A線断面図である。図3に示すように本発明の第一実施形態の台紙一体型カードCは、一枚の基材BをZ状に三つ折りし、上から順に第一基材10、第二基材20、第三基材30を重ねて接合状態にしたものである。すなわち、第二基材20の上面に第一基材10を備え、第二基材20の下面に第三基材30を備え、第一基材の下面13と第二基材の上面22及び第二基材の下面23と第三基材の上面32が接合状態とされている。
第一基材10と第二基材20は、強接着シート40により接着され、剥離不能に接合状態とされている。第二基材20と第三基材30は、擬似接着シート50により接着され、剥離可能に接合状態とされている。強接着シート40は、第二基材20の一方の端部と第一基材10の端部が連設され折り曲げられた折部aおよび第二基材20の他方の端部と第三基材30の端部が連設され折り曲げられた折部bより少し後退させて第一基材10と第二基材20とを剥離不能に接合されている。擬似接着シート50も、折部aおよび折部bより少し後退させて第二基材20と第三基材30とを剥離可能に接合されている。特に折部a側において、第三基材30の角部に切欠き80を設ける場合、切欠き80が擬似接着シート50にかからない位置まで擬似接着シート50を後退させることが肝要である。
強接着シート40は、例えばポリエステルフィルム等の支持基材層Xの両面に感熱接着剤層Zが設けられた3層構成からなるものであり、それぞれの感熱接着剤層Zが第一基材10と第二基材20に熱接着され剥離不能に接合するものである。擬似接着シート50は透明性を有しており、例えばポリエステルフィルム等の支持基材層Xの一方の面にポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂層Yを剥離可能に積層した支持体の両面に感熱接着剤層Zが設けられた4層構成からなるものであり、それぞれの感熱接着剤層Zが第二基材20と第三基材30に熱接着され支持基材層Xと熱可塑性樹脂層Yの間で剥離可能に接合するものである。なお、第一基材10と第二基材20は接着剤を用いて剥離不能に接合してもよい。また、第二基材20と第三基材30は、例えば粘着主剤、粘着力調整剤等を配合した擬似接着剤を用いて剥離可能に接合してもよい。
図3に示すように第二基材20のシリアル番号Sを含む切り取り領域60を囲繞する切込Kは、第一基材10及び第二基材20を貫通している。また、擬似接着シート50により第二基材20と第三基材30を接合するときは、切込Kが、第一基材10及び第二基材20を貫通し、熱可塑性樹脂層Yと支持基材層Xの境界面に達する深さに設けることが好ましい。切込Kはカード61(図5参照)として台紙一体型カードC1から切り取り領域60を切り取りために設けるものであり、通常、切込線として形成される。切り取り可能であれば、形状は特に限定されない。また、切込線は第二基材20と第三基材30を剥離したとき、カード61が脱落することや、第三基材30側に残存することを防ぐために切込Kを備えた切込線の間に非切目として歯止めを適宜設けることが好ましい。
台紙一体型カードC1は、第一基材10と第二基材20と第三基材30それぞれ分離独立していてもよい。しかし、第一基材10と第二基材20と第三基材30が端部で連設された一枚の基材Bで構成する方が好ましい。その理由として、基材Bの一の面には図2の(イ)に示すように第一基材の上面12、第二基材の下面23、及び第三基材の上面32が同一面に配置されることになり、第一基材の上面12に備える光学読み取り可能なコード情報Iと第二基材の下面23に備えるシリアル番号Sとを同一面で形成することができるので、例えばPOSAカードとして用いる場合、光学読み取り可能なコード情報Iとシリアル番号Sとを確実に一致させることができる。光学読み取り可能なコード情報Iやシリアル番号Sはカード固有の情報として扱う情報であり例えばインクジェットプリンター、レーザープリンター等のプリンターで印字される。光学読み取り可能なコード情報Iとしては、バーコード等の一次元コードやQRコード(登録商標)等の二次元コードが用いられる。
本発明の台紙一体型カードC1に用いられる第一基材10、第二基材20、第三基材30としては、片面または両面にクレー等がコートされたコート紙、あるいは上質紙、中質紙等の非コート紙が使用できる。坪量としては50~300g/m2 である。また、紙カードの大きさは、(ISO/IEC7810)やJIS(JIS6301) によって規定されているサイズが一般的であるが限定されるものではなく任意である。
つぎに、図1、図4、図5を参照しながら本発明の第一実施形態である台紙一体型カードCの使用方法を説明する。図1に示すように台紙一体型カードC1の切欠き80を剥離開始部として一方の手指で第一基材10と第二基材20を摘み、他方の手指で第三基材30を摘み相反する方向に引っ張ると擬似接着シート50の熱可塑性樹脂層Yと支持基材層Xの間で剥離が起こり、図4に示すように支持基材層Xと感熱接着剤層Zは第三基材30に接合され、熱可塑性樹脂層Yと感熱接着剤層Zは第二基材20に接合された状態で見開きされる。見開きされた第二基材20側にはシリアル番号Sが現れ熱可塑性樹脂層Yと感熱接着剤層Zを透してシリアル番号Sを読み取ることができる。図4の(イ)は見開きとなった台紙一体型カードC1の平面図であり、図4の(ロ)は断面図である。なお、図4の(イ)では擬似接着シート50は記載していない。
切込Kにより囲繞された切り取り領域60を指で押すと台紙一体型カードC1から容易に切り離すことができ、カード61を分離することができる。その状態を図5(ハ)の平面図、図5(ニ)の断面図に示す。なお、図5(ハ)では擬似接着シート50は記載していない。
図6は本発明に係る台紙一体型カードの第二実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。台紙一体型カードC2は、電車のキャラクターのデザインの輪郭をなぞった切り取り領域60’が設けられ、その他の形態は、図1の第一実施形態と同様である。切り取り領域60’は切り取られてカード(第一実施形態のカード61に相当)になる。図1および図5に示すように切り取られてカードになる切り取り領域が矩形状であれば、切り取り領域から切り取られたカードが矩形状になり、財布やポケット等に収納しやすく取扱いが便利で望ましいが、図6に示すように、カードの形状は矩形状に限定されず、多様な形状を採用でき、例えば、多角形形状、丸形状や乗り物などのキャラクターのデザインの輪郭をなぞった形状などいずれであってもよい。多様な形状を採用することで、デザイン性の優れたカードを使用者に提供することが可能となる。
図7は本発明に係る台紙一体型カードの第三実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。台紙一体型カードC3は、第一基材の上面12上の切り取り領域60’’の切込Kよりも台紙一体型カードC3の外縁側に延設して、切込Kの形状をなぞった切り取り領域外縁印刷部62が設けられており、その他の形態は、図1の第一実施形態と同様である。切り取り領域外縁印刷部62は、切り取り領域60’’に印刷されたデザインの一部として形成されていてもよい。例えば、第一基材の上面12上の切り取り領域60’’および切り取り領域外縁印刷部62とを同色に設け、第一基材の上面12の切り取り領域60’’および切り取り領域外縁印刷部62を除く領域を、切り取り領域60’’および切り取り領域外縁印刷部62とは異なる色で形成することが好ましい。第一基材の上面12の切り取り領域60’’および切り取り領域外縁印刷部62と第一基材の上面12の切り取り領域60’’および切り取り領域外縁印刷部62を除く領域に色味の差を設けることで、切り取り領域60’’が切り取られてカードになる箇所のカード(第一実施形態のカード61に相当)の存在を使用者に容易に視認させることができるため、使用者が最初に第一基材の上面12側から台紙一体型カードC3の外側に向かってカードになる部分を無理に取り外そうとした場合でも、カードの位置を確認した上で取り外しをすることが可能となり、カードを無理に取り外そうとした場合に生じる可能性のあるカードの破れや破損を未然に防止することができる。
図8は本発明に係る台紙一体型カードの第四実施形態を示す平面図であって、(イ)が表面から見た図、(ロ)が裏面から見た図である。台紙一体型カードC4は、(イ)に示すように第一基材10の第一基材の上面12には、光学読み取り可能なコード情報Iを備えていない。また、(ロ)に示すように第三基材30の下部の第三基材の下面33には、光学読み取り可能なコード情報Iを備えている。その他の形態は、図1の第一実施形態と同様である。光学読み取り可能なコード情報Iは、図1および図8に示すように(イ)又は(ロ)のいずれかに備えていれば良いものである。これにより、カードのデザイン性に自由度が増し、デザイン性の優れたカードを使用者に提供することが可能となる。なお、図示しないが、図6に示す第二実施形態および図7に示す第三実施形態においても、(イ)に示す第一基材10の第一基材の上面12には、光学読み取り可能なコード情報Iを備えず、(ロ)に示す第三基材30の第三基材の下面33には光学読み取り可能なコード情報Iを備えていても良い。
つぎに図9を参照しながら本発明に係る台紙一体型カードの製造方法の一実施例を説明する。図9は第一実施形態の台紙一体型カードC1の製造方法を代表例として示したものである。本発明の台紙一体型カードC1は、第一基材10と第二基材20と第三基材30が順に連設された基材Bを備えた広幅用紙を用いて、広幅の状態で表裏に印刷を施す。具体的には広幅用紙の一方の面には左から順に第一基材の上面12と第二基材の下面23と第三基材の上面32が配設されており、第一基材の上面12には切り取り領域60にカードであることを示す文字、記号や意匠性を高めるデザイン、さらに切り取り領域60以外に光学読み取り可能なコード情報Iが印刷され、第二基材の下面23には切り取り領域60にシリアル番号Sが印刷され、第三基材の上面32には、折部bで折り曲げて第二基材の下面23と第三基材の上面32とを重ね合わせたとき、シリアル番号Sに対応する位置に第三隠蔽層31がそれぞれ印刷される。
広幅用紙の他方の面の広幅用紙の一方の面に対応する位置(図9における裏面側)に第一基材の下面13と第二基材の上面22と第三基材の下面33が配設されており(図2参照)、第一基材の下面13には第一隠蔽層11、第二基材の上面22には第二隠蔽層21がそれぞれ印刷される。そして、第一基材10、第二基材20および第三基材30の露出される余白は種々の情報が印刷され情報提供欄として利用される。本発明の台紙一体型カードC1は、第一基材10、第二基材20、第三基材30を別パーツとして印刷し、それぞれ丁合することにより製造することもできるが、一枚の基材Bに第一基材10、第二基材20および第三基材30が連設された構成とすることが好ましく、前記製造方法により同一面にカード61の固有情報である光学読み取り可能なコード情報I、シリアル番号Sが印刷できるのでそれぞれが不一致になることが防止できる効果を奏する。さらに、第三基材30を第二基材20から剥離したとき、露出される第二基材の下面23及び第三基材の上面32、剥離する前に露出されている第一基材の上面12及び第三基材の下面33において、余白に種々の情報を掲載することが可能となるので使用者に届ける情報量が増大する。
台紙一体型カードC1には、カード61に固有の光学読み取り可能なコード情報I、シリアル番号Sが可変情報として印刷され、それ以外は固定情報として印刷されており、固定情報は通常オフセット方式で印刷され、可変情報は、インクジェットプリンター、レーザープリンターにより印刷される。なお、広幅用紙には図9(イ)に示すように基材Bの両端にマージナル部Mが設けられ、マージナル部Mには、移送孔Tが形成され、移送孔Tを形成することにより印刷工程、丁合工程で各移送孔Tの位置合せをしてピンを通すことにより見当合せを可能とするものである。また、印刷工程で第三基材30の所定位置に切欠き80を形成するための切目を施す。
印刷後、例えば、JEMITS(登録商標)システムを用いて第一基材10と第二基材20の連設された位置を折部a、第二基材20と第三基材30が連接された位置を折部bとしてZ状に三つ折りし、第一基材10と第二基材20の間に強接着シート40、第二基材20と第三基材30の間に擬似接着シート50を挿入し、両端のマージナル部Mをスリットし切り離し、熱ロール間に通して熱圧着し第一基材10、第二基材20、第三基材30を感熱接着させ一体化した後、冷却し、所定の切刃を備えたダイロールで第一基材10、第二基材20、第三基材30を貫通する吊下げ孔90を形成し、さらに第一基材の上面12側からハーフカットを施し、擬似接着シート50の熱可塑性樹脂層Yを貫通し支持基材層Xに達する切込K(図3参照)を形成する。そして、台紙一体型カードC1の外郭に相当する切刃を備えたダイロールでカットすることにより図1に示す台紙一体型カードC1が製造される。なお、擬似接着シート50を第二基材20と第三基材30の間に挿入するとき、切欠き80と擬似接着シート50が重ならないように第三基材30の第三基材の端部35と対向する第三基材の外縁からの長さαを後退させて擬似接着シート50を挿入させることが好ましい。
なお、今まで説明してきた実施形態は、本発明に係る台紙一体型カードC1を代表例として挙げたものであって、本発明に係る台紙一体型カードC1、C2、C3、C4はこれに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものは、すべて本発明に含まれるものである。
〔実施例1〕
基材Bを備えた広幅用紙に坪量93.7g/m2 のコート紙を用い、両面にオフセット印刷を行い、固定情報と隠蔽層を設けた。さらに可変情報をレーザープリンターで印字し、所定位置に光学読み取り可能なコード情報Iとして、バーコードとシリアル番号Sを形成した。
つぎに強接着シート40として支持基材層Xに厚さ16μmのポリエステルフィルムを用い、その両面に感熱接着剤層Zとしてポリエステル樹脂を塗工したものを用い、擬似接着シート50として支持基材層Xに厚さ16μmのポリエステルフィルム、熱可塑性樹脂層Yに厚さ10μmのアイオノマー樹脂を用いて積層され、その両面に感熱接着剤層Zとしてポリエステル樹脂を塗工したもの(ジェミッツテープ(登録商標))を用い、広幅用紙の基材BをZ状に三つ折りし、第一基材10と第二基材20の間に強接着シート40、第二基材20と第三基材30の間に擬似接着シート50を挿入し、両端のマージナル部Mをスリットし切り離し、熱ロール間に通して熱圧着し第一基材10、第二基材20、第三基材30を感熱接着させ一体化した後、冷却し、所定の切刃を備えたダイロールで打ち抜き加工し、吊下げ孔90と切り取り領域60を囲繞する切込Kを備えた図1に示す台紙一体型カードC1を作製した。
〔実施例2〕
実施例1と同様に、図6に示す台紙一体型カードC2を作製した。実施例2の台紙一体型カードC2は、切り取り領域が電車のキャラクターのデザインの輪郭をなぞった切り取り領域60’を形成した以外は実施例1と同じである。
〔実施例3〕
実施例1と同様に、図7に示す台紙一体型カードC3を作製した。実施例3の台紙一体型カードC3は、第一基材の上面12上の切り取り領域60’’の切込Kよりも台紙一体型カードC3の外縁側に延設して、切込Kの形状をなぞった切り取り領域外縁印刷部62を形成した以外は実施例1と同じである。
C1、C2、C3、C4 台紙一体型カード
B 基材
10 第一基材
11 第一隠蔽層
12 第一基材の上面
13 第一基材の下面
14 第一基材の端部
20 第二基材
21 第二隠蔽層
22 第二基材の上面
23 第二基材の下面
24 第二基材の一方の端部
25 第二基材の他方の端部
30 第三基材
31 第三隠蔽層
32 第三基材の上面
33 第三基材の下面
35 第三基材の端部
40 強接着シート
50 擬似接着シート
I 光学読み取り可能なコード情報
S シリアル番号
60、60’、60’’ 切り取り領域
61 カード
62 切り取り領域外縁印刷部
70 台紙
71 カード支持部
80 切欠き
90 吊下げ孔
K 切込
X 支持基材層
Y 熱可塑性樹脂層
Z 感熱接着剤層
M マージナル部
T 移送孔
a、b 折部
α 第三基材の外縁からの長さ

Claims (4)

  1. 第二基材の上面に第一基材を備え、第二基材の下面に第三基材を備え、第一基材の下面と第二基材の上面及び第二基材の下面と第三基材の上面が接合状態とされている台紙一体型カードであって、
    前記第一基材の上面又は第三基材の下面に光学読み取り可能なコード情報を備え、前記第二基材の下面にシリアル番号を備え、
    前記第一基材と前記第二基材が剥離不能に接合状態とされており、前記第二基材と前記第三基材が剥離可能に接合状態とされており、
    前記第二基材の前記シリアル番号を囲む切り取り領域を囲繞する前記第一基材及び前記第二基材を貫通する切込を備え
    前記第一基材の下面に第一隠蔽層と前記第二基材の上面に第二隠蔽層を備えることを特徴とする台紙一体型カード。
  2. 前記第二基材の一方の端部が前記第一基材の端部に連設され、前記第二基材の一方の端部に対向する他方の端部が前記第三基材の端部に連設されていることを特徴とする請求項1に記載の台紙一体型カード。
  3. 前記第二基材の下面に備える前記シリアル番号と対向する前記第三基材の上面の領域に第三隠蔽層を備えることを特徴とする請求項1または請求項に記載の台紙一体型カード。
  4. 前記第三基材の角部に切欠きを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の台紙一体型カード。
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