JP7040933B2 - 交換サービスシステム、清掃サービスシステム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載のガスコンロは、清掃時においては、作業者が左側ゴトクを上方に引き上げると、シャフト部はゴトクと一体に持ち上げられる。その際、スプリングの付勢により小さな力でゴトクを引き上げることができる。ロックピンがピンガイド溝の最上端部の位置に至ると、ロックピンはピンガイド溝の規制からフリーとなる。この位置で、ゴトクを水平方向に回動させ、さらにロックピンを外筒部の上端部に乗せる。このようにして、天板部の掃除可能な所望の位置でゴトクを保持することができる。
本発明は、人的、時間的に余裕がない使用者が厨房機器を清潔に保つのに役立つサービスを提供することができる交換サービスシステム、清掃サービスシステムを提供することを目的とする。
ここで、前記把握手段が把握した交換時期に至った場合に、交換すべきことを報知する報知手段をさらに備えても良い。これにより、交換サービスを行う者に、確度高く部品の交換を行わせることができる。
また、かかる目的のもと完成させた本発明は、厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の清掃サービスシステムであって、前記情報処理装置は、通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど、前記部品の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、前記推定手段により推定された汚れ度合いが予め定められた度合いである場合には、前記機器の清掃時期に到達していることを把握する把握手段と、を備えたことを特徴とする清掃サービスシステムである。
ここで、前記把握手段が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段をさらに備えても良い。これにより、清掃サービスを行う者に、確度高く部品の交換を行わせることができる。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1の概略構成を示す図である。
第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、業務用厨房機器10の部品の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから当該部品を交換すべき時期である交換時期を把握するシステムである。交換サービスシステム1は、業務用厨房機器10にて用いられる部品の交換サービスを行う事業者(以下、「交換サービス業者」と称する場合がある。)が部品交換サービスを提供するのに有効なシステムである。
また、交換サービスシステム1は、複数の業務用厨房機器10に対するサービスに伴う情報処理を行うサーバ装置30と、サーバ装置30からの情報を受け付けたりサーバ装置30に対して情報を出力したりする端末装置40とを備えている。
なお、業務用厨房機器10は複数でなくても良い。
交換サービス業者は、交換サービスを行うにあたって、各部品の状態を管理する。部品の状態としては、部品が業務用厨房機器10に取り付けられて使用されている「使用中」の状態と、清掃中である「清掃中」の状態と、清掃が完了した後に保管している「保管中」の状態とがある。部品が購入された後、使用開始される前までの状態も「保管中」の状態である。また、部品の状態としては、業務用厨房機器10から取り外された後、清掃を開始するまでの状態である、「清掃準備中」の状態もある。
複数の業務用厨房機器10は、互いに同じでも良いし、異なっていても良い。
業務用厨房機器10は、ガスを熱源とする調理用のガスレンジ11と、ガスレンジ11の上方に設けられて、調理の際に出る油煙、蒸気、臭い等を排出するレンジフード12とを備えている。
ガスレンジ11は、天板111と、天板111に形成された開口部に設けられた複数(本実施形態においては3つ)のバーナー112と、複数のバーナー112の上方に配置されて加熱用の容器を支持するための五徳113とを備えている。五徳113は、ガスレンジ11の上部全面を覆う、鋳物製の全面五徳である。五徳113は、複数のバーナー112それぞれの上方に配置された複数(本実施形態においては3つ)の上部五徳113aと、上部五徳113a間に配置された補助五徳113bとを有している。複数のバーナー112の内の一のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aは、他のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aや補助五徳113bとは一体的ではなく単独で取り外し可能である。
レンジフード12は、フード121と、換気扇(不図示)と、フード121内において換気扇の手前に配置されたレンジフィルタ122とを備えている。
五徳113には、この五徳113の識別情報が埋め込まれた、コード情報114が刻印されている。コード情報114は、図2に示したバーコードや、QRコード(登録商標)であることを例示することができる。コード情報114は、図2に示すように、五徳113の補助五徳113bの側面に刻印されていることを例示することができる。
レンジフィルタ122には、このレンジフィルタ122の識別情報が埋め込まれたRFタグ123が付されている。レンジフィルタ122には、レンジフィルタ122の識別情報が埋め込まれた、バーコードやQRコード(登録商標)等のコード情報が刻印されていても良い。
以下の説明においては、交換サービス業者が部品交換サービスを行う部品として、ガスレンジ11の五徳113を例にして説明する。
交換サービス業者は、UI22を介して、部品の状態が、「使用中」の状態、「清掃準備中」の状態、「清掃中」の状態、「保管中」の状態のいずれであるかを入力することが可能である。
なお、部品が、RFタグが付されたレンジフィルタ122である場合には、読取器20は、RFタグのデータを読み取る。
また、サーバ装置30及び端末装置40は、それぞれ、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、キーボードやマウス等の入力デバイスとを備えている。
サーバ装置30は、読取器20から部品の識別情報等を受信する受信部31と、識別情報や状態等の部品に関する情報を記憶する記憶部32とを備えている。また、サーバ装置30は、部品の汚れ度合いを推定する推定部33と、推定部33により推定された汚れ度合いに基づいて部品の交換時期を把握する把握部34と、部品を交換すべきことを端末装置40に送信する送信部35とを備えている。
受信部31は、部品の状態や熱源量を受信した場合には記憶部32に記憶された情報を更新する。
記憶部32は、部品の名称、当該部品の状態、当該部品における熱源の使用量(当該部品が取付けられた業務用厨房機器10にて使用された熱源の使用量)、汚れ度合い、及び、使用者の情報等を、当該部品の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。また、記憶部32は、当該部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報を、当該部品の識別情報に関連付けて記憶する。例えば、当該部品が第1部品である場合には、記憶部32は、第2部品の識別情報を、第1部品の識別情報に関連付けて記憶する。
また、図4の表に示すように、識別情報が「87654321」である部品は、部品の名称が「五徳」、機器名称が「ガスレンジ」、部品の状態が「使用中」、部品における熱源の使用量(ガス使用量)が「5111」、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、そば屋等の使用者の情報も識別情報に関連付けて記憶されている。また、識別情報が「87654321」である部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報「87654320」も当該部品の識別情報に関連付けて記憶されている。
また、図4の表に示すように、識別情報が「11111111」である部品は、部品の名称が「レンジフィルタ」、機器名称が「レンジフード」、部品の状態が「保管中」、部品における熱源の使用量(ガス使用量)が「0」、汚れ度合いが汚れレベル0であると記憶されている。また、給食センタ等の使用者の情報も識別情報に関連付けて記憶されている。また、識別情報が「11111111」である部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報「11111110」も当該部品の識別情報に関連付けて記憶されている。
推定部33は、取得した熱源量が多いほど、業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いが大きいと推定する。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第1所定値以上であって、予め定められた第2所定値未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第2所定値は、200m3であることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第3所定値以上であって、予め定められた第4所定値未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第4所定値は、400m3であることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第5所定値以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部33は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部32に記憶された情報を更新する。
より具体的には、把握部34は、推定部33が汚れレベル5であると推定した部品が、交換時期に到達していることを把握する。
表示部42は、受信部41が受信した、交換時期に到達している部品のリスト、及び、交換時期に到達している部品に関する情報をディスプレイに表示する。交換サービス業者は、交換時期に到達している部品のリストがディスプレイに表示されることで、交換を行うべき部品があることを把握する。また、交換サービス業者は、交換時期に到達している部品に関する情報がディスプレイに表示されることで、その部品を使用する使用者の情報等を把握する。
送信部43は、受信部41が交換時期に到達している部品のリスト、及び、その部品に関する情報を受信したとの情報を取得したら、交換時期に到達している部品の使用者に対して、この部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を記載したメールを送信する。交換を行う時期としては、交換用の部品を新たに取付可能な時期である。もし、新たに取り付ける交換用の部品が清掃中である場合には、清掃が終了した後の日時である。
サーバ装置30は、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得する(S501)。これは、受信部31が、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する処理である。
その後、サーバ装置30は、部品ごとの汚れ度合いを推定する(S503)。これは、推定部33が、部品における熱源の使用量に応じて汚れ度合いを推定する処理である。
その後、サーバ装置30は、使用中である部品の汚れ度合いを更新する(S504)。これは、推定部33が、記憶部32に記憶している部品における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置30は、交換時期に到達している部品があるか否かを判別する(S505)。これは、把握部34が、汚れ度合いが汚れレベル5である部品があるか否かを判別し、汚れレベル5である部品が交換時期に到達していると把握する処理である。
他方、交換時期に到達している部品がない場合(S505でNo)、サーバ装置30は、本処理を終了する。
サーバ装置30は、交換時期に到達している部品があることを把握した場合、交換時期に到達している部品のリスト等を端末装置40に対して送信する(S601)。このシーケンス図においては、第1部品がリストに含まれている。
ディスプレイの表示を見る等して、交換時期に到達している部品があることを把握した交換サービス業者の作業者は、その部品が使用されている使用者の施設に赴き、使用中の第1部品を取り外す(S604)。その後、交換サービス業者は、読取器20を用いて取り外した第1部品に付されたコード情報を読み取る。これにより、読取器20は、第1部品の識別情報を把握する(読取器20は、作業者によるコード情報又は識別情報の手入力により第1部品の識別情報を把握しても良い)。また、作業者は、読取器20のUI22を介して、第1部品の状態が、「清掃準備中」の状態であることを入力し、第1部品の識別情報と「清掃準備中」の状態であるとの情報をサーバ装置30に送信する(S605)。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S607)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「清掃準備中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃準備中」へ変更する。また、サーバ装置30は、第1部品の熱源量を0とし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
サーバ装置30は、受信した第2部品の情報を更新する(S611)。つまり、サーバ装置30は、第2部品が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第2部品は、「保管中」の状態であることを記憶していることから、「保管中」から「使用中」へ変更する。また、サーバ装置30は、第2部品の熱源量として0をセットするとともに、汚れ度合いとして汚れレベル0をセットする。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S615)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「清掃準備中」の状態であることを記憶していることから、「清掃準備中」から「清掃中」へ変更する。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S619)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「保管中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「保管中」へ変更する。
また、サーバ装置30の推定部33は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に加えて、調理方法に関する情報をも加味して当該業務用厨房機器10における部品の汚れ度合いを推定しても良い。例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法が例えば炒めるのと茹でるのとでは部品の汚れ度合いが異なると考えられるからである。推定部33は、熱源に関する情報と、調理方法に関する情報に基づいて部品の汚れ度合いを推定することで、部品の汚れ度合いを精度高く推定することができる。推定部33は、調理方法を、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)に基づいて推定することができる。例えば、中華料理店における調理方法は炒める方法であり、そば屋における調理方法は茹でる方法であると推定することができる。そして、推定部33は、例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法として主に炒める方法を用いる中華料理店における部品の方が、調理方法として主に茹でる方法を用いるそば屋における部品よりも汚れ度合いが大きいと推定すると良い。なお、サーバ装置30の推定部33は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に基づくことなく、調理方法に関する情報に基づいて当該業務用厨房機器10における部品の汚れ度合いを推定しても良い。
また、第1所定値~第5所定値は、業務用厨房機器10の種類に応じて定めても良い。
例えば、推定部33は、使用者が例えばスマートフォンにて撮影した部品の画像であって受信部31が受信した画像を用いて部品の汚れ度合いをリアルタイムで推定しても良い。かかる場合、推定部33は、例えば、撮影された部品の画像が示す汚れ度合いが、予め定められた所定画像の汚れ度合い以上である場合に、汚れレベル5であると推定すると良い。
また、推定部33は、業務用厨房機器10が使用された積算時間が予め定められた所定時間以上である場合に、汚れレベル5であると推定しても良い。業務用厨房機器10が使用された時間は、例えば使用者から取得することを例示することができる。例えば、使用者から定期的に送信されてくる使用時間が記入されたメールを、受信部31が受信するとともに使用時間を記憶部32に記憶すると良い。使用者が送信するメールは、例えば使用時間についてのアンケートに回答するものであることを例示することができる。また、交換サービス業者の従業者が、電話にて使用者から定期的に使用時間を聞き、記憶部32に記憶しても良い。
また、使用者に、部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置40ではなく、サーバ装置30が行っても良い。
また、使用者に、部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を通知する手段は、メールではなく、電話やはがきであっても良い。電話やはがきは、交換サービス業者の従業者が行うことを例示することができる。
図7は、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから業務用厨房機器10を清掃すべき時期(以下、「清掃時期」と称す場合もある。)を把握するシステムである。清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10の清掃サービスを行う事業者(以下、「清掃サービス業者」と称する場合がある。)が清掃サービスを提供するのに有効なシステムである。
読取器220、サーバ装置230及び端末装置240は装置間を通信可能に接続する通信回線50に接続されており、通信回線50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。通信回線50には、業務用厨房機器10にて使用された熱源量を収集可能なスマートメータ55が接続されている。
そして、読取器220は、読取部221にて読み取ったコード情報やUI222を介して入力された情報をサーバ装置230に対して送信する機能を有する。
清掃サービス業者は、UI222を介して、被清掃部位が、「使用中」の状態、「清掃中」の状態のいずれであるかを入力することが可能である。
サーバ装置230及び端末装置240は、それぞれ、CPUと、メインメモリと、HDD(Hard Disk Drive)と、通信I/Fと、表示機構と、入力デバイスとを備えている。
サーバ装置230は、読取器220から業務用厨房機器10の識別情報等を受信する受信部231と、識別情報や状態等の業務用厨房機器10に関する情報を記憶する記憶部232とを備えている。また、サーバ装置230は、業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定する推定部233と、推定部233により推定された汚れ度合いに基づいて業務用厨房機器10の清掃時期を把握する把握部234と、業務用厨房機器10を清掃すべきことを端末装置240に送信する送信部235とを備えている。
受信部231は、熱源量を受信した場合には記憶部232に記憶された情報を更新する。
記憶部232は、清掃すべき部位(被清掃部位)の名称、被清掃部位が存在する機器の名称、被清掃部位の状態、被清掃部位における熱源の使用量(ガス使用量)、汚れ度合い、及び、使用者の情報を、被清掃部位の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。
また、図9の表に示すように、識別情報が「34567812」である機器は、被清掃部位が「フード」、機器名称が「レンジフード」、被清掃部位の状態が「使用中」、熱源の使用量(ガス使用量)が「511」、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、識別情報「34567812」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
推定部233は、取得した熱源量に応じて被清掃部位の汚れ度合いを推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第1所定値以上であって、第2所定値未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第2所定値以上であって、第3所定値未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第3所定値以上であって、第4所定値未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第4所定値以上であって、第5所定値未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第5所定値以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部233は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部232に記憶された情報を更新する。
より具体的には、把握部234は、推定部233が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握する。
表示部242は、受信部241が受信した、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報をディスプレイに表示する。清掃サービス業者は、清掃時期に到達している被清掃部位のリストがディスプレイに表示されることで、清掃を行うべき部位があることを把握する。また、清掃サービス業者は、被清掃部位に関する情報がディスプレイに表示されることで、その被清掃部位を使用する使用者の情報等を把握する。
送信部243は、清掃時期に到達している被清掃部位の使用者に対して、この被清掃部位の清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信する。
サーバ装置230は、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得する(S1001)。これは、受信部231が、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する処理である。
その後、サーバ装置230は、被清掃部位の汚れ度合いを更新する(S1004)。これは、推定部233が、記憶部232に記憶している被清掃部位における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置230は、清掃時期に到達している部位があるか否かを判別する(S1005)。これは、把握部234が、汚れ度合いが汚れレベル5である被清掃部位があるか否かを判別し、汚れレベル5である被清掃部位が清掃時期に到達していると把握する処理である。
他方、清掃時期に到達している被清掃部位がない場合(S1005でNo)、サーバ装置230は、本処理を終了する。
サーバ装置230は、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した場合、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を端末装置240に対して送信する(S1101)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111がリストに含まれている。
ディスプレイの表示を見る等して、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した清掃サービス業者の作業者は、その被清掃部位がある使用者の施設に赴き、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1104)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「清掃中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報をサーバ装置230に送信する(S1105)。
サーバ装置230は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1107)。つまり、サーバ装置230は、被清掃部位であるガスレンジ11の天板111が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃中」へ変更する。また、サーバ装置230は、天板111における熱源量を0とし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
その後、被清掃部位の清掃が終了した場合には、清掃サービス業者の作業者は、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1109)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「使用中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報をサーバ装置230に送信する(S1110)。
サーバ装置230は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1112)。つまり、サーバ装置230は、ガスレンジ11の天板111が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「使用中」へ変更する。
また、サーバ装置230の推定部233は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に加えて、調理方法に関する情報をも加味して当該業務用厨房機器10の被清掃部位の汚れ度合いを推定しても良い。例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法が例えば炒めるのと茹でるのとでは被清掃部位の汚れ度合いが異なると考えられるからである。推定部233は、熱源に関する情報と、調理方法に関する情報に基づいて被清掃部位の汚れ度合いを推定することで、被清掃部位の汚れ度合いを精度高く推定することができる。推定部233は、調理方法を、使用者が営む施設名(中華料理店、そば屋等)に基づいて推定することができる。例えば、中華料理店における調理方法は炒める方法であり、そば屋における調理方法は茹でる方法であると推定することができる。そして、推定部233は、例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法として主に炒める方法を用いる中華料理店における被清掃部位部品の方が、調理方法として主に茹でる方法を用いるそば屋における被清掃部位よりも汚れ度合いが大きいと推定すると良い。なお、サーバ装置230の推定部233は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に基づくことなく、調理方法に関する情報に基づいて当該業務用厨房機器10における被清掃部位の汚れ度合いを推定しても良い。
また、第1所定値~第5所定値は、業務用厨房機器10の種類に応じて定めても良い。
例えば、推定部233は、使用者が例えばスマートフォンにて撮影した部品の画像であって受信部231が受信した画像を用いて被清掃部位の汚れ度合いをリアルタイムで推定しても良い。かかる場合、推定部233は、例えば、撮影された部品の画像が示す汚れ度合いが、予め定められた所定画像の汚れ度合い以上である場合に、汚れレベル5であると推定すると良い。
また、推定部233は、業務用厨房機器10が使用された積算時間が予め定められた所定時間以上である場合に、汚れレベル5であると推定しても良い。業務用厨房機器10が使用された時間は、例えば使用者から取得することを例示することができる。例えば、使用者から定期的に送信されてくる使用時間が記入されたメールを、受信部231が受信するとともに使用時間を記憶部232に記憶すると良い。使用者が送信するメールは、例えば使用時間についてのアンケートに回答するものであることを例示することができる。また、清掃サービス業者の従業者が、電話にて使用者から定期的に使用時間を聞き、記憶部232に記憶しても良い。
また、端末装置240は、HDD(Hard Disk Drive)を備えているデスクトップ型の装置ではなく、清掃サービス業者の作業者が持っている携帯型の端末装置であっても良い。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置240ではなく、サーバ装置230が行っても良い。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を通知する手段は、メールではなく、電話やはがきであっても良い。電話やはがきは、清掃サービス業者の従業者が行うことを例示することができる。
図12は、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3の概略構成を示す図である。
第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、業務用厨房機器60の汚れ度合いを検出する検出手段の検出値に基づいて汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから業務用厨房機器60を清掃すべき時期(以下、「清掃時期」と称す場合もある。)を把握するシステムである。清掃サービスシステム3は、清掃サービス業者が清掃サービスを提供するのに有効なシステムである。
業務用厨房機器60、サーバ装置330及び端末装置240は装置間を通信可能に接続する通信回線50に接続されており、通信回線50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
業務用厨房機器60は、ガスを熱源とする調理用のガスレンジ61と、ガスレンジ61の上方に設けられて、調理の際に出る油煙、蒸気、臭い等を排出するレンジフード62とを備えている。
ガスレンジ61は、天板611と、天板611に形成された開口部に設けられた複数(本実施形態においては3つ)のバーナー612と、複数のバーナー612の上方に配置されて加熱用の容器を支持するための五徳613とを備えている。
レンジフード62は、フード621と、換気扇(不図示)と、フード621内において換気扇の手前に配置されたレンジフィルタ622とを備えている。
業務用厨房機器60は、定期的(例えば1時間ごと)に、カメラ63にて被清掃部位の画像を撮影するとともに、撮影した画像をサーバ装置330に送信する。
サーバ装置330は、CPUと、メインメモリと、HDD(Hard Disk Drive)と、通信I/Fと、表示機構と、入力デバイスとを備えている。
サーバ装置330は、業務用厨房機器60に設けられたカメラ63からの出力信号を受信する受信部331と、業務用厨房機器60に関する情報を記憶する記憶部332とを備えている。また、サーバ装置330は、業務用厨房機器60の汚れ度合いを推定する推定部333と、推定部333により推定された汚れ度合いに基づいて業務用厨房機器60の清掃時期を把握する把握部334と、業務用厨房機器60を清掃すべきことを端末装置240に送信する送信部335とを備えている。
受信部331は、業務用厨房機器60の識別情報とカメラ63が撮影した画像の情報とを受信した場合には記憶部332に記憶された情報を更新する。
記憶部332は、清掃すべき部位の名称(被清掃部位名称)、被清掃部位が存在する機器の名称、被清掃部位の状態、カメラ63が撮影した画像、汚れ度合い、及び、使用者の情報を、被清掃部位の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。
また、図14の表に示すように、識別情報が「34567812」である被清掃部位は、被清掃部位が「フード」、被清掃部位を有する機器名称が「レンジフード」、被清掃部位の状態が「使用中」、カメラ63が撮影した画像、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、識別情報「34567812」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第1画像の汚れ度合い以上であって、第2画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第2画像の汚れ度合い以上であって、第3画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第3画像の汚れ度合い以上であって、第4画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第4画像の汚れ度合い以上であって、第5画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第5画像の汚れ度合い以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部333は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部332に記憶された情報を更新する。
より具体的には、把握部334は、推定部333が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握する。
サーバ装置330は、業務用厨房機器60のカメラ63が撮影した画像を取得する(S1601)。これは、受信部331が、通信回線50を介して、業務用厨房機器60のカメラ63が撮影した画像を受信する処理である。
その後、サーバ装置330は、被清掃部位ごとの汚れ度合いを推定する(S1603)。これは、推定部333が、被清掃部位の画像と予め記憶された第1画像~第5画像とを比較することにより汚れ度合いを推定する処理である。
その後、サーバ装置330は、被清掃部位の汚れ度合いを更新する(S1604)。これは、推定部333が、記憶部332に記憶している被清掃部位における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置330は、清掃時期に到達している部位があるか否かを判別する(S1605)。これは、把握部334が、汚れ度合いが汚れレベル5である被清掃部位があるか否かを判別し、汚れレベル5である被清掃部位が清掃時期に到達していると把握する処理である。
他方、清掃時期に到達している部品がない場合(S1605でNo)、サーバ装置330は、本処理を終了する。
サーバ装置330は、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した場合、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を端末装置240に対して送信する(S1701)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111がリストに含まれている。
ディスプレイの表示を見る等して、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した清掃サービス業者の作業者は、その被清掃部位がある使用者の施設に赴き、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1704)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「清掃中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報をサーバ装置330に送信する(S1705)。
サーバ装置330は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1707)。つまり、サーバ装置330は、被清掃部位であるガスレンジ11の天板111が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃中」へ変更する。また、サーバ装置330は、天板111の撮影画像をクリアし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
その後、被清掃部位の清掃が終了した場合には、清掃サービス業者の作業者は、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1709)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「使用中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報をサーバ装置330に送信する(S1710)。
サーバ装置330は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1712)。つまり、サーバ装置330は、ガスレンジ11の天板111が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「使用中」へ変更する。
そして、サーバ装置330の推定部333は、受信部331が受信した、業務用厨房機器60の汚れ検出センサが計測した反射光量を取得し、取得した反射光量から被清掃部位の汚れ度合いを推定すると良い。
すなわち、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、予め定められた第1反射光量未満である場合には、汚れレベル5であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第1反射光量以上であって、予め定められた第2反射光量未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第2反射光量以上であって、予め定められた第3反射光量未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第3反射光量以上であって、予め定められた第4反射光量未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第4反射光量以上であって、予め定められた第5反射光量未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第5反射光量以上である場合には、汚れレベル0であると推定する。
そして、把握部334は、推定部333が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握すると良い。
また、被清掃部位の汚れ度合いを検出する検出手段として、被清掃部位の質量の変化を検知する質量センサを用いても良い。質量センサは、被清掃部位の表面に汚れが堆積したことに起因して被清掃部位の質量が変化することを利用して被清掃部位の汚れ度合いを検出することが可能である。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置240ではなく、サーバ装置330が行っても良い。
Claims (4)
- 厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の部品の交換サービスシステムであって、
前記情報処理装置は、
通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど、前記部品の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、
前記推定手段により推定された汚れ度合いが予め定められた度合いである場合には、前記部品の交換時期に到達していることを把握する把握手段と、
を備えることを特徴とする交換サービスシステム。 - 前記把握手段が把握した交換時期に至った場合に、交換すべきことを報知する報知手段をさらに備える請求項1に記載の交換サービスシステム。
- 厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の清掃サービスシステムであって、
前記情報処理装置は、
通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど、前記機器の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、
前記推定手段により推定された汚れ度合いが予め定められた度合いである場合には、前記機器の清掃時期に到達していることを把握する把握手段と、
を備えたことを特徴とする清掃サービスシステム。 - 前記把握手段が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段をさらに備える請求項3に記載の清掃サービスシステム。
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