JP7040933B2 - 交換サービスシステム、清掃サービスシステム - Google Patents

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Description

本発明は、交換サービスシステム、清掃サービスシステムに関する。
従来、清掃容易な業務用厨房機器が提案されている。
例えば、特許文献1に記載のガスコンロは、清掃時においては、作業者が左側ゴトクを上方に引き上げると、シャフト部はゴトクと一体に持ち上げられる。その際、スプリングの付勢により小さな力でゴトクを引き上げることができる。ロックピンがピンガイド溝の最上端部の位置に至ると、ロックピンはピンガイド溝の規制からフリーとなる。この位置で、ゴトクを水平方向に回動させ、さらにロックピンを外筒部の上端部に乗せる。このようにして、天板部の掃除可能な所望の位置でゴトクを保持することができる。
特開2010-196904号公報
衛生的な厨房機器を実現するためには、厨房機器を清潔に保つことが重要である。また、厨房機器を清潔に保つことで、作業効率も向上する。しかしながら、厨房機器を清潔に保つには、清掃が必要であるが、清掃するには労力が必要となるため、人的、時間的に余裕がない場合には清潔に保つことが困難となる。
本発明は、人的、時間的に余裕がない使用者が厨房機器を清潔に保つのに役立つサービスを提供することができる交換サービスシステム、清掃サービスシステムを提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の部品の交換サービスシステムであって、前記情報処理装置は、通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど前記部品の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、前記推定手段により推定された汚れ度合いが予め定められた度合いである場合には、前記部品の交換時期に到達していることを把握する把握手段と、を備えることを特徴とする交換サービスシステムである。
ここで、前記把握手段が把握した交換時期に至った場合に、交換すべきことを報知する報知手段をさらに備えても良い。これにより、交換サービスを行う者に、確度高く部品の交換を行わせることができる。
また、かかる目的のもと完成させた本発明は、厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の清掃サービスシステムであって、前記情報処理装置は、通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど前記部品の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、前記推定手段により推定された汚れ度合が予め定められた度合いである場合には、前記機器の清掃時期に到達していることを把握する把握手段と、を備えたことを特徴とする清掃サービスシステムである。
ここで、前記把握手段が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段をさらに備えても良い。これにより、清掃サービスを行う者に、確度高く部品の交換を行わせることができる。
本発明によれば、人的、時間的に余裕がない使用者が厨房機器を清潔に保つのに役立つサービスを提供することができる。
第1の実施形態に係る交換サービスシステムの概略構成を示す図である。 業務用厨房機器の一例の概略構成を示す図である。 サーバ装置及び端末装置の機能構成を示すブロック図である。 記憶部が記憶する部品に関する情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバ装置が行う交換部品リスト送信処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るシステムにおける動作例を示したシーケンス図である。 第2の実施形態に係る清掃サービスシステムの概略構成を示す図である。 サーバ装置及び端末装置の機能構成を示すブロック図である。 記憶部が記憶する業務用厨房機器に関する情報の例を示す図である。 第2の実施形態に係るサーバ装置が行う被清掃部位リスト送信処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る清掃サービスシステムにおける動作例を示したシーケンス図である。 第3の実施形態に係る清掃サービスシステムの概略構成を示す図である。 第3の実施形態に係る業務用厨房機器の概略構成を示す図である。 サーバ装置及び端末装置の機能構成を示すブロック図である。 記憶部が記憶する業務用厨房機器に関する情報の例を示す図である。 第3の実施形態に係るサーバ装置が行う被清掃部位リスト送信処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るシステムにおける動作例を示したシーケンス図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1の概略構成を示す図である。
第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、業務用厨房機器10の部品の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから当該部品を交換すべき時期である交換時期を把握するシステムである。交換サービスシステム1は、業務用厨房機器10にて用いられる部品の交換サービスを行う事業者(以下、「交換サービス業者」と称する場合がある。)が部品交換サービスを提供するのに有効なシステムである。
交換サービスシステム1は、複数の業務用厨房機器10と、当該複数の業務用厨房機器10を構成する個々の業務用厨房機器10に取付けられた部品に付されたコード情報又はRFタグを読み取る読取器20とを備えている。
また、交換サービスシステム1は、複数の業務用厨房機器10に対するサービスに伴う情報処理を行うサーバ装置30と、サーバ装置30からの情報を受け付けたりサーバ装置30に対して情報を出力したりする端末装置40とを備えている。
なお、業務用厨房機器10は複数でなくても良い。
読取器20、サーバ装置30及び端末装置40は装置間を通信可能に接続するインターネット等の通信回線50に接続されており、通信回線50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。通信回線50には、業務用厨房機器10にて使用された熱源量を収集可能なスマートメータ55が接続されている。
ここで、業務用厨房機器10を使用する事業者(以下、「使用者」と称する場合がある。)は、業務用厨房機器10の部品として、複数の部品を所有する。2個の部品を所有する場合に、これら2個の部品を、「第1部品」と「第2部品」と称して区別すると、第1部品は、業務用厨房機器10を購入した時に、当該業務用厨房機器10に取り付けられている部品であることを例示することができる。第2部品は、業務用厨房機器10を購入した時又はその後に、使用者により購入された部品であることを例示することができる。業務用厨房機器10を購入すると、付属品として第1部品と第2部品の2つの部品が付いてくる形態であっても良い。
交換サービス業者は、使用者が使用中の部品(例えば第1部品)の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから使用中の部品(例えば第1部品)の交換時期を把握する。そして、交換サービス業者は、使用中の部品(例えば第1部品)が交換時期に到達した場合には、汚れている使用中の部品(例えば第1部品)を、汚れていない保管中の部品(例えば第2部品)と交換する。また、交換サービス業者は、交換後に、これまで使用中だった部品(例えば第1部品)を、所定の清掃設備にて清掃するとともに、清掃後に所定の保管場所に保管する。
その後、交換サービス業者は、使用者が使用中の部品(例えば第2部品)の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから使用中の部品(例えば第2部品)の交換時期を把握する。そして、交換サービス業者は、使用中の部品(例えば第2部品)が交換時期に到達した場合には、汚れている使用中の部品(例えば第2部品)を、汚れていない保管中の部品(例えば第1部品)と交換する。また、交換サービス業者は、交換後に、これまで使用中だった部品(例えば第2部品)を、所定の清掃設備にて清掃するとともに、清掃後に所定の保管場所に保管する。
なお、交換サービス業者が部品(例えば第1部品、第2部品)を所定の清掃設備にて清掃する際に、清掃すべき部品が他にもある場合には、その清掃すべき他の部品の使用者が異なっていたとしても、例えば、同じ洗浄液に浸す等して一緒に清掃する場合もある。また、交換サービス業者が部品(例えば第1部品、第2部品)を所定の保管場所にて保管する際に、保管すべき部品が他にもある場合には、その保管すべき他の部品の使用者が異なっていたとしても、例えば、同じ棚に並べる等して同じ施設内に保管する場合もある。
以下の説明において、第1部品と第2部品とを区別する必要がない場合には、単に「部品」と称する場合もある。
交換サービス業者は、交換サービスを行うにあたって、各部品の状態を管理する。部品の状態としては、部品が業務用厨房機器10に取り付けられて使用されている「使用中」の状態と、清掃中である「清掃中」の状態と、清掃が完了した後に保管している「保管中」の状態とがある。部品が購入された後、使用開始される前までの状態も「保管中」の状態である。また、部品の状態としては、業務用厨房機器10から取り外された後、清掃を開始するまでの状態である、「清掃準備中」の状態もある。
図2は、業務用厨房機器の一例の概略構成を示す図である。
複数の業務用厨房機器10は、互いに同じでも良いし、異なっていても良い。
業務用厨房機器10は、ガスを熱源とする調理用のガスレンジ11と、ガスレンジ11の上方に設けられて、調理の際に出る油煙、蒸気、臭い等を排出するレンジフード12とを備えている。
ガスレンジ11は、天板111と、天板111に形成された開口部に設けられた複数(本実施形態においては3つ)のバーナー112と、複数のバーナー112の上方に配置されて加熱用の容器を支持するための五徳113とを備えている。五徳113は、ガスレンジ11の上部全面を覆う、鋳物製の全面五徳である。五徳113は、複数のバーナー112それぞれの上方に配置された複数(本実施形態においては3つ)の上部五徳113aと、上部五徳113a間に配置された補助五徳113bとを有している。複数のバーナー112の内の一のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aは、他のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aや補助五徳113bとは一体的ではなく単独で取り外し可能である。
レンジフード12は、フード121と、換気扇(不図示)と、フード121内において換気扇の手前に配置されたレンジフィルタ122とを備えている。
業務用厨房機器10においては、ガスレンジ11の五徳113と、レンジフード12のレンジフィルタ122とが、交換サービス業者が交換サービスを行う対象の部品である。
五徳113には、この五徳113の識別情報が埋め込まれた、コード情報114が刻印されている。コード情報114は、図2に示したバーコードや、QRコード(登録商標)であることを例示することができる。コード情報114は、図2に示すように、五徳113の補助五徳113bの側面に刻印されていることを例示することができる。
レンジフィルタ122には、このレンジフィルタ122の識別情報が埋め込まれたRFタグ123が付されている。レンジフィルタ122には、レンジフィルタ122の識別情報が埋め込まれた、バーコードやQRコード(登録商標)等のコード情報が刻印されていても良い。
以下の説明においては、交換サービス業者が部品交換サービスを行う部品として、ガスレンジ11の五徳113を例にして説明する。
複数の業務用厨房機器10は、それぞれ異なる施設に設置されていることを例示することができる。複数の業務用厨房機器10がそれぞれ異なる施設に設置されている場合には、各施設に設置されたスマートメータ55は、各業務用厨房機器10にて使用された熱源量を収集可能である。複数の業務用厨房機器10が同じ施設に設置されている場合には、その施設には、各業務用厨房機器10にて使用された熱源量を収集可能なスマートメータ55が設置されていることが望ましい。
読取器20は、五徳に刻印されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコード情報を読み取る読取部21と、タッチパネル等により構成されたユーザインタフェース22とを備えている(以下において、ユーザインタフェース22を「UI22」と称する。)。そして、読取器20は、読取部21にて読み取ったコード情報やUI22を介して入力された情報をサーバ装置30に対して送信する機能を有する。
交換サービス業者は、UI22を介して、部品の状態が、「使用中」の状態、「清掃準備中」の状態、「清掃中」の状態、「保管中」の状態のいずれであるかを入力することが可能である。
なお、部品が、RFタグが付されたレンジフィルタ122である場合には、読取器20は、RFタグのデータを読み取る。
読取器20は、コード情報又はRFタグを読み取る機能を有するとともに、部品の状態を入力することが可能な機能を有するのであれば交換サービスシステム1に専用の機器に限定されない。例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末であっても良い。また、読取器20は、コード情報又はRFタグを読み取る読取部21を有する機器でなくても良く、ユーザの手入力により部品の識別情報を把握する機器でも良い。また、上記読み取る機能及び状態を入力する機能を、Webサーバで実現し、スマートフォン、携帯電話又はタブレット端末からWebサーバにアクセスすることで上記機能を使用できるようにしても良い。
サーバ装置30及び端末装置40は、それぞれ、CPUと、メインメモリと、HDD(Hard Disk Drive)とを備えている。CPUは、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリは、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域である。HDDは、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
また、サーバ装置30及び端末装置40は、それぞれ、外部との通信を行うための通信インターフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、キーボードやマウス等の入力デバイスとを備えている。
図3は、サーバ装置30及び端末装置40の機能構成を示すブロック図である。
サーバ装置30は、読取器20から部品の識別情報等を受信する受信部31と、識別情報や状態等の部品に関する情報を記憶する記憶部32とを備えている。また、サーバ装置30は、部品の汚れ度合いを推定する推定部33と、推定部33により推定された汚れ度合いに基づいて部品の交換時期を把握する把握部34と、部品を交換すべきことを端末装置40に送信する送信部35とを備えている。
受信部31は、通信回線50を介して、読取器20から、部品の識別情報と部品の状態とを受信する。また、受信部31は、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する。業務用厨房機器10はガスを熱源とするガスレンジ11を有するので、熱源はガスである。それゆえ、受信部31は、通信回線50に接続されたスマートメータ55であるガスメータ(不図示)を介して、業務用厨房機器10において使用されたガスの量を受信する。業務用厨房機器10が電磁調理器である場合には、熱源は電気であるため、受信部31は、通信回線50に接続されたスマートメータ55である電力メータ(不図示)を介して、業務用厨房機器10において使用された電気の量を受信する。
受信部31は、部品の状態や熱源量を受信した場合には記憶部32に記憶された情報を更新する。
図4は、記憶部32が記憶する部品に関する情報の例を示す図である。記憶部32は、例えばHDDに設けられた記憶領域である。
記憶部32は、部品の名称、当該部品の状態、当該部品における熱源の使用量(当該部品が取付けられた業務用厨房機器10にて使用された熱源の使用量)、汚れ度合い、及び、使用者の情報等を、当該部品の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。また、記憶部32は、当該部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報を、当該部品の識別情報に関連付けて記憶する。例えば、当該部品が第1部品である場合には、記憶部32は、第2部品の識別情報を、第1部品の識別情報に関連付けて記憶する。
図4の表に示すように、識別情報が「12345678」である部品は、部品の名称が「五徳」、機器名称が「ガスレンジ」、部品の状態が「使用中」、部品における熱源の使用量(ガス使用量)が「123」、汚れ度合いが汚れレベル1であると記憶されている。また、中華料理店等の使用者の情報も識別情報に関連付けて記憶されている。また、識別情報が「12345678」である部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報「12345677」も当該部品の識別情報に関連付けて記憶されている。
また、図4の表に示すように、識別情報が「87654321」である部品は、部品の名称が「五徳」、機器名称が「ガスレンジ」、部品の状態が「使用中」、部品における熱源の使用量(ガス使用量)が「5111」、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、そば屋等の使用者の情報も識別情報に関連付けて記憶されている。また、識別情報が「87654321」である部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報「87654320」も当該部品の識別情報に関連付けて記憶されている。
また、図4の表に示すように、識別情報が「11111111」である部品は、部品の名称が「レンジフィルタ」、機器名称が「レンジフード」、部品の状態が「保管中」、部品における熱源の使用量(ガス使用量)が「0」、汚れ度合いが汚れレベル0であると記憶されている。また、給食センタ等の使用者の情報も識別情報に関連付けて記憶されている。また、識別情報が「11111111」である部品の使用者が所有する、当該部品と同じ名称の他の部品の識別情報「11111110」も当該部品の識別情報に関連付けて記憶されている。
推定部33は、受信部31が受信した、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得し、取得した熱源量から業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いを推定する。
推定部33は、取得した熱源量が多いほど、業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いが大きいと推定する。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が予め定められた第1所定値未満である場合には、汚れレベル0であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第1所定値は、100mであることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第1所定値以上であって、予め定められた第2所定値未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第2所定値は、200mであることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第2所定値以上であって、予め定められた第3所定値未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第3所定値は、300mであることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第3所定値以上であって、予め定められた第4所定値未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第4所定値は、400mであることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第4所定値以上であって、予め定められた第5所定値未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。なお、熱源がガスである場合、第5所定値は、500mであることを例示することができる。
推定部33は、例えば、業務用厨房機器10において使用された熱源量が第5所定値以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部33は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部32に記憶された情報を更新する。
把握部34は、推定部33により推定された汚れ度合いから、業務用厨房機器10に取付けられた部品の交換時期を把握する。
より具体的には、把握部34は、推定部33が汚れレベル5であると推定した部品が、交換時期に到達していることを把握する。
送信部35は、端末装置40に対して、交換時期に到達している部品のリスト、及び、交換時期に到達している部品に関する情報を送信する。部品に関する情報としては、部品の名称、使用者の情報、取付けられている業務用厨房機器10の名称、であることを例示することができる。また、部品に関する情報としては、当該部品(交換時期に到達している部品)の使用者が所有する交換用の部品(例えば、交換時期に到達している部品が第1部品である場合には交換用の部品は第2部品)の状態を含む。
端末装置40は、サーバ装置30等から情報を受信する受信部41と、受信部41が受信した情報をディスプレイに表示する表示部42と、例えば使用者にメールを送信する送信部43とを備えている。
受信部41は、サーバ装置30から、交換時期に到達している部品のリスト、及び、交換時期に到達している部品に関する情報を受信する。
表示部42は、受信部41が受信した、交換時期に到達している部品のリスト、及び、交換時期に到達している部品に関する情報をディスプレイに表示する。交換サービス業者は、交換時期に到達している部品のリストがディスプレイに表示されることで、交換を行うべき部品があることを把握する。また、交換サービス業者は、交換時期に到達している部品に関する情報がディスプレイに表示されることで、その部品を使用する使用者の情報等を把握する。
送信部43は、受信部41が交換時期に到達している部品のリスト、及び、その部品に関する情報を受信したとの情報を取得したら、交換時期に到達している部品の使用者に対して、この部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を記載したメールを送信する。交換を行う時期としては、交換用の部品を新たに取付可能な時期である。もし、新たに取り付ける交換用の部品が清掃中である場合には、清掃が終了した後の日時である。
なお、サーバ装置30及び端末装置40のCPUによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信手段(例えば通信回線50)を用いてサーバ装置30、端末装置40にダウンロードさせてもよい。
図5は、第1の実施形態に係るサーバ装置30が行う交換部品リスト送信処理を示すフローチャートである。サーバ装置30は、交換部品リスト送信処理を、予め設定された一定時間(例えば1秒)ごとに繰り返し実行する。
サーバ装置30は、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得する(S501)。これは、受信部31が、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する処理である。
その後、サーバ装置30は、使用中である部品における熱源の使用量(当該部品が取付けられている業務用厨房機器10において使用された熱源量)を更新する(S502)。これは、受信部31が、記憶部32に記憶している部品における熱源の使用量を更新する処理である。
その後、サーバ装置30は、部品ごとの汚れ度合いを推定する(S503)。これは、推定部33が、部品における熱源の使用量に応じて汚れ度合いを推定する処理である。
その後、サーバ装置30は、使用中である部品の汚れ度合いを更新する(S504)。これは、推定部33が、記憶部32に記憶している部品における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置30は、交換時期に到達している部品があるか否かを判別する(S505)。これは、把握部34が、汚れ度合いが汚れレベル5である部品があるか否かを判別し、汚れレベル5である部品が交換時期に到達していると把握する処理である。
交換時期に到達している部品がある場合(S505でYes)、サーバ装置30は、交換時期に到達している部品のリスト、及び、交換時期に到達している部品に関する情報を端末装置40に対して送信する(S506)。これは、送信部35が、S505にて交換時期に到達していると把握した部品のリスト、及び、この部品に関する情報を端末装置40に対して送信する処理である。
他方、交換時期に到達している部品がない場合(S505でNo)、サーバ装置30は、本処理を終了する。
図6は、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1における動作例を示したシーケンス図である。図6に示すシーケンス図においては、交換時期に到達した使用中の第1部品を、第2部品に交換する場合を示している。
サーバ装置30は、交換時期に到達している部品があることを把握した場合、交換時期に到達している部品のリスト等を端末装置40に対して送信する(S601)。このシーケンス図においては、第1部品がリストに含まれている。
端末装置40は、交換時期に到達している部品のリスト等を受信し(S602)、ディスプレイに表示する(S603)。このシーケンス図においては、第1部品が交換時期に到達していることが表示される。
ディスプレイの表示を見る等して、交換時期に到達している部品があることを把握した交換サービス業者の作業者は、その部品が使用されている使用者の施設に赴き、使用中の第1部品を取り外す(S604)。その後、交換サービス業者は、読取器20を用いて取り外した第1部品に付されたコード情報を読み取る。これにより、読取器20は、第1部品の識別情報を把握する(読取器20は、作業者によるコード情報又は識別情報の手入力により第1部品の識別情報を把握しても良い)。また、作業者は、読取器20のUI22を介して、第1部品の状態が、「清掃準備中」の状態であることを入力し、第1部品の識別情報と「清掃準備中」の状態であるとの情報をサーバ装置30に送信する(S605)。
サーバ装置30は、第1部品の識別情報と「清掃準備中」の状態であるとの情報を受信する(S606)。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S607)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「清掃準備中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃準備中」へ変更する。また、サーバ装置30は、第1部品の熱源量を0とし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
交換サービス業者の作業者は、第1部品を取り外して第1部品の情報をサーバ装置30に送信した後、読取器20を用いて新たに取り付ける第2部品に付されたコード情報を読み取る。これにより、読取器20は、第2部品の識別情報を把握する。また、作業者は、読取器20のUI22を介して、第2部品の状態が、「使用中」の状態であることを入力し、第2部品の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報をサーバ装置30に送信する(S608)。そして、作業者は、第2部品をガスレンジ11に取り付ける(S609)。
サーバ装置30は、第2部品の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報を受信する(S610)。
サーバ装置30は、受信した第2部品の情報を更新する(S611)。つまり、サーバ装置30は、第2部品が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第2部品は、「保管中」の状態であることを記憶していることから、「保管中」から「使用中」へ変更する。また、サーバ装置30は、第2部品の熱源量として0をセットするとともに、汚れ度合いとして汚れレベル0をセットする。
その後、第1部品を清掃する際には、交換サービス業者の作業者は、読取器20を用いて第1部品に付されたコード情報を読み取る。これにより、読取器20は、第1部品の識別情報を把握する。また、作業者は、読取器20のUI22を介して、第1部品の状態が、「清掃中」の状態であることを入力し、第1部品の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報をサーバ装置30に送信する(S612)。そして、交換サービス業者の作業者は、第1部品を清掃する(S613)。
サーバ装置30は、第1部品の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報を受信する(S614)。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S615)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「清掃準備中」の状態であることを記憶していることから、「清掃準備中」から「清掃中」へ変更する。
その後、第1部品の清掃が終了した場合には、交換サービス業者の作業者は、読取器20を用いて第1部品に付されたコード情報を読み取る。これにより、読取器20は、第1部品の識別情報を把握する。また、作業者は、読取器20のUI22を介して、第1部品の状態が、「保管中」の状態であることを入力し、第1部品の識別情報と「保管中」の状態であるとの情報をサーバ装置30に送信する(S616)。そして、交換サービス業者の作業者は、第1部品を保管する(S617)。
サーバ装置30は、第1部品の識別情報と「保管中」の状態であるとの情報を受信する(S618)。
サーバ装置30は、受信した第1部品の情報を更新する(S619)。つまり、サーバ装置30は、第1部品が「保管中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、第1部品は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「保管中」へ変更する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、厨房の機器の一例としての業務用厨房機器10と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置の一例としてのサーバ装置30と、を含む当該機器の部品の交換サービスシステムである。そして、サーバ装置30は、部品の一例としての五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを推定する推定手段の一例としての推定部33と、推定部33により推定された汚れ度合いから、部品の交換時期を把握する把握手段の一例としての把握部34と、を備える。
第1の実施形態に係る交換サービスシステム1によれば、サーバ装置30が汚れ度合いを推定し、部品の交換時期を把握するので、衛生的な問題が生じる前に汚れた部品をきれいな部品と交換することができる。それゆえ、使用者は、業務用厨房機器10を清潔に保つことができるとともに、作業効率を向上させることができる。また、交換サービスシステム1を用いることで、交換サービス業者は、汚れ度合いを推定し、交換時期に到達した部品がある場合には、使用者の所へ赴いて交換するので、使用者は、汚れた部品を自ら清掃や交換する必要がない。また、使用者は、交換サービス業者に交換を要請する必要もない。それゆえ、人的、時間的に余裕がない使用者であって業務用厨房機器10を清潔に保つことができる。つまり、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1によれば、人的、時間的に余裕がない使用者が業務用厨房機器10を清潔に保つのに役立つサービスを行うことができる。
また、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1においては、サーバ装置30の推定部33は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報、例えば熱源の使用量に基づいて当該業務用厨房機器10における部品の汚れ度合いを推定する。熱源の使用量が多いほど調理する量が多くなるとともに時間も長くなると考えられることから、熱源の使用量が多いほど部品の汚れ度合いが大きくなる。それゆえ、推定部33は、熱源に関する情報に基づいて部品の汚れ度合いを推定することで、部品の汚れ度合いを精度高く推定することができる。
また、サーバ装置30の推定部33は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に加えて、調理方法に関する情報をも加味して当該業務用厨房機器10における部品の汚れ度合いを推定しても良い。例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法が例えば炒めるのと茹でるのとでは部品の汚れ度合いが異なると考えられるからである。推定部33は、熱源に関する情報と、調理方法に関する情報に基づいて部品の汚れ度合いを推定することで、部品の汚れ度合いを精度高く推定することができる。推定部33は、調理方法を、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)に基づいて推定することができる。例えば、中華料理店における調理方法は炒める方法であり、そば屋における調理方法は茹でる方法であると推定することができる。そして、推定部33は、例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法として主に炒める方法を用いる中華料理店における部品の方が、調理方法として主に茹でる方法を用いるそば屋における部品よりも汚れ度合いが大きいと推定すると良い。なお、サーバ装置30の推定部33は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に基づくことなく、調理方法に関する情報に基づいて当該業務用厨房機器10における部品の汚れ度合いを推定しても良い。
また、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、把握部34が把握した交換時期に至った場合に、交換すべきことを報知する報知手段の一例としての送信部35を備えている。この交換サービスシステム1によれば、交換サービス業者は、交換時期に到達した部品の存在を確度高く知ることができる。それゆえ、交換サービス業者に、確度高く部品の交換を行わせることができる。
なお、上述した実施形態においては、把握部34は、推定部33が汚れレベル5であると推定した部品を交換時期に到達している部品として把握するが、特にかかる態様に限定されない。例えば、把握部34は、推定部33が推定する汚れ度合いの上昇速度を把握し(例えば汚れレベルが1増加するのに要した時間を把握し)、現在汚れレベル4の部品が汚れレベル5に到達する時期を推測することで、この部品の交換時期(汚れレベル5に到達する時期)を把握しても良い。
また、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、使用者の異なる複数の業務用厨房機器10と、当該複数の業務用厨房機器10を構成する個々の機器に含まれる部品の交換サービスに伴う情報処理を行うサーバ装置30と、を含む交換サービスシステムである。そして、サーバ装置30は、複数の業務用厨房機器10を構成する個々の業務用厨房機器10にて使用された熱源の使用量を取得し、個々の業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いを推定する推定部33と、推定部33により推定された汚れ度合いから、部品の交換時期を把握する把握部34とを備えると良い。
複数の業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いを推定するのに用いる上述した第1所定値~第5所定値は同一であっても良いし、業務用厨房機器10ごとに異なっていても良い。同一である場合、サーバ装置30は、複数の業務用厨房機器10を構成する一の機器にて使用された熱源量が他の機器にて使用された熱源量よりも多い場合には当該一の機器に含まれる部品の交換時期を当該他の機器に含まれる部品の交換時期よりも早くする。
また、第1所定値~第5所定値は、業務用厨房機器10の種類に応じて定めても良い。
使用者が一の施設において業務用厨房機器10を1つ有し、1つの業務用厨房機器10が1つのガスレンジ11を有している場合には、使用者の施設に設けられたガスメータが収集したガス使用量は、このガスレンジ11にて使用されたガス使用量であると考えられる。ゆえに、ガスメータが収集したガス使用量に基づいて業務用厨房機器10の部品である、五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを精度高く推定することができる。
もし、使用者が、一の施設において、ガスレンジ11の他にゆで麺器やフライヤー等のガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合には、使用者の一の施設に設けられたガスメータが収集したガス使用量は、ガスレンジ11、ゆで麺器及びフライヤーにて使用された合計量である。ゆえに、ガスレンジ11にて使用されたガス使用量は、サーバ装置30の受信部31が受信したガス使用量の内の一部の量である。そのため、サーバ装置30の受信部31が受信したガス使用量よりもガスレンジ11にて使用されたガス使用量は少ないと考えられることから、サーバ装置30の受信部31が受信したガス使用量に対する五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いは小さくなると考えられる。以上の事項に鑑み、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10における五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値を、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有しない業務用厨房機器10における五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値よりも大きくすると良い。かかる場合、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10におけるガス使用量の内の、ガスレンジ11でのガス使用量の割合を考慮して第1所定値~第5所定値を設定すると良い。
使用者が、一の施設において、ガスレンジ11の他にゆで麺器やフライヤー等のガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合には、スマートメータ55は、ガスを熱源とする機器ごとのガス使用量を収集可能であると良い。これにより、一の施設でガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合においても、ガスレンジ11にて使用されたガス使用量を精度高く把握することができる。
また、スマートメータ55は、ガスレンジ11の複数のバーナー112ごとのガス使用量を収集可能であっても良い。そして、推定部33は、複数のバーナー112の内の一のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aの汚れ度合いを推定する際に、一のバーナー112において使用された熱源量から、一のバーナー112の上方に配置された上部五徳113aの汚れ度合いを推定しても良い。これにより、上部五徳113aごとの汚れ度合いを精度高く把握することができ、上部五徳113a単位での交換サービスを実現することが可能となる。なお、上部五徳113aごとに識別情報を付与するとともに、当該識別情報が埋め込まれたコード情報114を上部五徳113aごとに刻印すると良い。
また、推定部33が部品の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値は、部品ごとに設定しても良い。例えば、同じ業務用厨房機器10における部品であっても、五徳113用の第1所定値~第5所定値とレンジフィルタ122用の第1所定値~第5所定値とを異ならせても良い。
また、推定部33は、業務用厨房機器10において使用された熱源量の積算値が第5所定値以上である場合に汚れレベル5であると推定するが、特にかかる態様に限定されない。推定部33は、単位時間に使用(消費)された熱源量が定格値(例えば定格ガス消費量)を超えた場合に汚れレベル5であると推定しても良い。
また、推定部33は、業務用厨房機器10において使用された熱源量に基づいて業務用厨房機器10に取り付けられた部品の汚れ度合いを推定するが、特にかかる態様に限定されない。
例えば、推定部33は、使用者が例えばスマートフォンにて撮影した部品の画像であって受信部31が受信した画像を用いて部品の汚れ度合いをリアルタイムで推定しても良い。かかる場合、推定部33は、例えば、撮影された部品の画像が示す汚れ度合いが、予め定められた所定画像の汚れ度合い以上である場合に、汚れレベル5であると推定すると良い。
また、推定部33は、業務用厨房機器10が使用された積算時間が予め定められた所定時間以上である場合に、汚れレベル5であると推定しても良い。業務用厨房機器10が使用された時間は、例えば使用者から取得することを例示することができる。例えば、使用者から定期的に送信されてくる使用時間が記入されたメールを、受信部31が受信するとともに使用時間を記憶部32に記憶すると良い。使用者が送信するメールは、例えば使用時間についてのアンケートに回答するものであることを例示することができる。また、交換サービス業者の従業者が、電話にて使用者から定期的に使用時間を聞き、記憶部32に記憶しても良い。
また、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1は、業務用厨房機器10を備えているが、業務用厨房機器10に装着された部品であって、交換可能な部品のみを有し、業務用厨房機器10の本体は備えていなくても良い。つまり、交換サービスシステム1は、五徳113やレンジフィルタ122等の交換可能な部品と、読取器20と、サーバ装置30と、端末装置40とから構成されるシステムであっても良い(ガスレンジ11の天板111やレンジフード12のフード121等の固定された物は交換サービスシステム1を構成する物でなくても良い)。
また、端末装置40は、HDD(Hard Disk Drive)を備えているデスクトップ型の装置ではなく、交換サービス業者の作業者が持っている携帯型の端末装置であっても良い。
また、使用者に、部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置40ではなく、サーバ装置30が行っても良い。
また、使用者に、部品の交換を行う旨や交換を行う時期等を通知する手段は、メールではなく、電話やはがきであっても良い。電話やはがきは、交換サービス業者の従業者が行うことを例示することができる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから業務用厨房機器10を清掃すべき時期(以下、「清掃時期」と称す場合もある。)を把握するシステムである。清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10の清掃サービスを行う事業者(以下、「清掃サービス業者」と称する場合がある。)が清掃サービスを提供するのに有効なシステムである。
第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1に対して、読取器220、サーバ装置230及び端末装置240が異なる。以下、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1と異なる点について説明する。第1の実施形態に係る交換サービスシステム1と第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2とで、同じ物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、複数の業務用厨房機器10と、当該複数の業務用厨房機器10に付されたコード情報を読み取る読取器220とを備えている。また、清掃サービスシステム2は、複数の業務用厨房機器10に対する清掃サービスに伴う情報処理を行うサーバ装置230と、サーバ装置230からの情報を受け付けたりサーバ装置230に対して情報を出力したりする端末装置240とを備えている。なお、業務用厨房機器10は複数でなくても良い。
読取器220、サーバ装置230及び端末装置240は装置間を通信可能に接続する通信回線50に接続されており、通信回線50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。通信回線50には、業務用厨房機器10にて使用された熱源量を収集可能なスマートメータ55が接続されている。
清掃サービス業者は、清掃サービスシステム2を用いることにより、使用者の業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから業務用厨房機器10の清掃時期を把握する。そして、清掃サービス業者は、清掃時期に到達した場合には、業務用厨房機器10の清掃を行う。業務用厨房機器10においては、特に汚れる部位である、ガスレンジ11の天板111やレンジフード12のフード121の内側等が、清掃サービス業者が清掃サービスを行う対象部位の被清掃部位である。
読取器220は、被清掃部位の識別情報が埋め込まれたコード情報を読み取る読取部221と、タッチパネル等により構成されたユーザインタフェース222とを備えている(以下において、ユーザインタフェース222を「UI222」と称する。)。コード情報は、例えば、被清掃部位内、又は、被清掃部位の近く(例えば被清掃部位の周囲、10cm以内)に貼られた、シール、ステッカ又はラベルに印刷されていることを例示することができる。
そして、読取器220は、読取部221にて読み取ったコード情報やUI222を介して入力された情報をサーバ装置230に対して送信する機能を有する。
清掃サービス業者は、UI222を介して、被清掃部位が、「使用中」の状態、「清掃中」の状態のいずれであるかを入力することが可能である。
読取器220は、コード情報を読み取る機能を有するとともに、被清掃部位の状態を入力することが可能な機能を有するのであれば清掃サービスシステム2に専用の機器に限定されない。例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末であっても良い。また、読取器220は、コード情報を読み取る読取部221を有する機器でなくても良く、ユーザ(作業者)の手入力により被清掃部位の識別情報を把握する機器でも良い。また、上記読み取る機能及び状態を入力する機能を、Webサーバで実現し、スマートフォン、携帯電話又はタブレット端末からWebサーバにアクセスすることで上記機能を使用できるようにしても良い。
図8は、サーバ装置230及び端末装置240の機能構成を示すブロック図である。
サーバ装置230及び端末装置240は、それぞれ、CPUと、メインメモリと、HDD(Hard Disk Drive)と、通信I/Fと、表示機構と、入力デバイスとを備えている。
サーバ装置230は、読取器220から業務用厨房機器10の識別情報等を受信する受信部231と、識別情報や状態等の業務用厨房機器10に関する情報を記憶する記憶部232とを備えている。また、サーバ装置230は、業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定する推定部233と、推定部233により推定された汚れ度合いに基づいて業務用厨房機器10の清掃時期を把握する把握部234と、業務用厨房機器10を清掃すべきことを端末装置240に送信する送信部235とを備えている。
受信部231は、通信回線50を介して、読取器220から、業務用厨房機器10の識別情報と状態とを受信する。また、受信部231は、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する。
受信部231は、熱源量を受信した場合には記憶部232に記憶された情報を更新する。
図9は、記憶部232が記憶する業務用厨房機器10に関する情報の例を示す図である。記憶部232は、例えばHDDに設けられた記憶領域である。
記憶部232は、清掃すべき部位(被清掃部位)の名称、被清掃部位が存在する機器の名称、被清掃部位の状態、被清掃部位における熱源の使用量(ガス使用量)、汚れ度合い、及び、使用者の情報を、被清掃部位の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。
図9の表に示すように、識別情報が「23456781」である被清掃部位は、被清掃部位が「天板」、機器名称が「ガスレンジ」、被清掃部位の状態が「使用中」、熱源の使用量(ガス使用量)が「123」、汚れ度合いが汚れレベル1であると記憶されている。また、識別情報「23456781」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
また、図9の表に示すように、識別情報が「34567812」である機器は、被清掃部位が「フード」、機器名称が「レンジフード」、被清掃部位の状態が「使用中」、熱源の使用量(ガス使用量)が「511」、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、識別情報「34567812」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
推定部233は、受信部231が受信した、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得し、取得した熱源量から被清掃部位の汚れ度合いを推定する。例えば、被清掃部位がガスレンジ11の天板111である場合には、天板111を有するガスレンジ11において使用された熱源量が被清掃部位である天板111において使用された熱源量である。また、例えば、被清掃部位がレンジフード12のフード121である場合には、フード121を有するレンジフード12にて排出する油煙、蒸気、臭い等を発生させる調理を行う機器(本実施形態においてはガスレンジ11)にて使用された熱源量が被清掃部位であるフード121において使用された熱源量である。
推定部233は、取得した熱源量に応じて被清掃部位の汚れ度合いを推定する。
推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第1所定値未満である場合には、汚れレベル0であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第1所定値以上であって、第2所定値未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第2所定値以上であって、第3所定値未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第3所定値以上であって、第4所定値未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第4所定値以上であって、第5所定値未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部233は、例えば、被清掃部位において使用された熱源量が第5所定値以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部233は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部232に記憶された情報を更新する。
把握部234は、推定部233により推定された汚れ度合いから、被清掃部位の清掃時期を把握する。
より具体的には、把握部234は、推定部233が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握する。
送信部235は、端末装置240に対して、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報を送信する。被清掃部位に関する情報としては、被清掃部位を有する機器の名称(機器名称)、使用者の情報、であることを例示することができる。
端末装置240は、サーバ装置230等から情報を受信する受信部241と、受信部241が受信した情報をディスプレイに表示する表示部242と、例えば使用者にメールを送信する送信部243とを備えている。
受信部241は、サーバ装置230から、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、被清掃部位に関する情報を受信する。
表示部242は、受信部241が受信した、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報をディスプレイに表示する。清掃サービス業者は、清掃時期に到達している被清掃部位のリストがディスプレイに表示されることで、清掃を行うべき部位があることを把握する。また、清掃サービス業者は、被清掃部位に関する情報がディスプレイに表示されることで、その被清掃部位を使用する使用者の情報等を把握する。
送信部243は、清掃時期に到達している被清掃部位の使用者に対して、この被清掃部位の清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信する。
図10は、第2の実施形態に係るサーバ装置230が行う被清掃部位リスト送信処理を示すフローチャートである。サーバ装置230は、被清掃部位リスト送信処理を、予め設定された一定時間(例えば1秒)ごとに繰り返し実行する。
サーバ装置230は、業務用厨房機器10において使用された熱源量を取得する(S1001)。これは、受信部231が、通信回線50を介して、業務用厨房機器10において使用された熱源量を受信する処理である。
その後、サーバ装置230は、被清掃部位における熱源の使用量(当該被清掃部位を有する業務用厨房機器10において使用された熱源量)を更新する(S1002)。これは、受信部231が、記憶部232に記憶している被清掃部位における熱源使用量を更新する処理である。例えば、被清掃部位がガスレンジ11の天板111である場合には、天板111を有するガスレンジ11において使用された熱源量が天板111における熱源使用量である。また、例えば、被清掃部位がレンジフード12のフード121である場合には、フード121を有するレンジフード12にて排出する油煙、蒸気、臭い等を発生させる調理を行う機器(本実施形態においてはガスレンジ11)にて使用された熱源量が被清掃部位であるフード121における熱源使用量である。
その後、サーバ装置230は、被清掃部位の汚れ度合いを推定する(S1003)。これは、推定部233が、熱源量に応じて汚れ度合いを推定する処理である。
その後、サーバ装置230は、被清掃部位の汚れ度合いを更新する(S1004)。これは、推定部233が、記憶部232に記憶している被清掃部位における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置230は、清掃時期に到達している部位があるか否かを判別する(S1005)。これは、把握部234が、汚れ度合いが汚れレベル5である被清掃部位があるか否かを判別し、汚れレベル5である被清掃部位が清掃時期に到達していると把握する処理である。
清掃時期に到達している被清掃部位がある場合(S1005でYes)、サーバ装置230は、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報を端末装置240に対して送信する(S1006)。これは、送信部235が、S1005にて清掃時期に到達していると把握した被清掃部位のリスト、及び、この被清掃部位に関する情報を端末装置240に対して送信する処理である。
他方、清掃時期に到達している被清掃部位がない場合(S1005でNo)、サーバ装置230は、本処理を終了する。
図11は、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2における動作例を示したシーケンス図である。図11に示すシーケンス図においては、清掃時期に到達したガスレンジ11の天板111を清掃する場合を示している。
サーバ装置230は、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した場合、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を端末装置240に対して送信する(S1101)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111がリストに含まれている。
端末装置240は、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を受信し(S1102)、ディスプレイに表示する(S1103)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111が清掃時期に到達していることが表示される。
ディスプレイの表示を見る等して、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した清掃サービス業者の作業者は、その被清掃部位がある使用者の施設に赴き、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1104)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「清掃中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報をサーバ装置230に送信する(S1105)。
サーバ装置230は、被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報を受信する(S1106)。
サーバ装置230は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1107)。つまり、サーバ装置230は、被清掃部位であるガスレンジ11の天板111が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃中」へ変更する。また、サーバ装置230は、天板111における熱源量を0とし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
その後、清掃サービス業者の作業者は、被清掃部位を清掃する(S1108)。
その後、被清掃部位の清掃が終了した場合には、清掃サービス業者の作業者は、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1109)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「使用中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報をサーバ装置230に送信する(S1110)。
サーバ装置230は、被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報を受信する(S1111)。
サーバ装置230は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1112)。つまり、サーバ装置230は、ガスレンジ11の天板111が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「使用中」へ変更する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置の一例としてのサーバ装置230と、を含む清掃サービスシステムである。そして、サーバ装置230は、業務用厨房機器10の被清掃部位の汚れ度合いを推定する推定手段の一例としての推定部233と、推定部233により推定された汚れ度合いから、被清掃部位の清掃時期を把握する把握手段の一例としての把握部234とを備える。
第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2によれば、サーバ装置230が汚れ度合いを推定し、被清掃部位の清掃時期を把握するので、衛生的な問題が生じる前に汚れた部位をきれいにすることができる。それゆえ、使用者は、業務用厨房機器10を清潔に保つことができるとともに、作業効率を向上させることができる。また、清掃サービスシステム2を用いることで、清掃サービス業者は、汚れ度合いを推定し、清掃時期に到達した部位がある場合には、使用者の所へ赴いて清掃するので、使用者は、汚れた部位を自ら清掃する必要がない。また、使用者は、清掃サービス業者に清掃を要請する必要もない。それゆえ、人的、時間的に余裕がない使用者であって業務用厨房機器10を清潔に保つことができる。つまり、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2によれば、人的、時間的に余裕がない使用者が業務用厨房機器を清潔に保つのに役立つサービスを行うことができる。
また、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2においては、サーバ装置230の推定部233は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報、例えば熱源の使用量に基づいて当該業務用厨房機器10の被清掃部位の汚れ度合いを推定する。熱源の使用量が多いほど調理する量が多くなるとともに時間も長くなると考えられることから、熱源の使用量が多いほど被清掃部位の汚れ度合いが大きくなる。それゆえ、推定部233は、熱源に関する情報に基づいて被清掃部位の汚れ度合いを推定することで、被清掃部位の汚れ度合いを精度高く推定することができる。
また、サーバ装置230の推定部233は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に加えて、調理方法に関する情報をも加味して当該業務用厨房機器10の被清掃部位の汚れ度合いを推定しても良い。例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法が例えば炒めるのと茹でるのとでは被清掃部位の汚れ度合いが異なると考えられるからである。推定部233は、熱源に関する情報と、調理方法に関する情報に基づいて被清掃部位の汚れ度合いを推定することで、被清掃部位の汚れ度合いを精度高く推定することができる。推定部233は、調理方法を、使用者が営む施設名(中華料理店、そば屋等)に基づいて推定することができる。例えば、中華料理店における調理方法は炒める方法であり、そば屋における調理方法は茹でる方法であると推定することができる。そして、推定部233は、例えば熱源の使用量が同じであっても、調理方法として主に炒める方法を用いる中華料理店における被清掃部位部品の方が、調理方法として主に茹でる方法を用いるそば屋における被清掃部位よりも汚れ度合いが大きいと推定すると良い。なお、サーバ装置230の推定部233は、業務用厨房機器10にて使用された熱源に関する情報に基づくことなく、調理方法に関する情報に基づいて当該業務用厨房機器10における被清掃部位の汚れ度合いを推定しても良い。
また、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、把握部234が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段の一例としての送信部235を備えている。この清掃サービスシステム2によれば、清掃サービス業者は、清掃時期に到達した被清掃部位の存在を確度高く知ることができる。それゆえ、清掃サービス業者に、確度高く被清掃部位の清掃を行わせることができる。
なお、上述した実施形態においては、把握部234は、推定部233が汚れレベル5であると推定した部位を清掃時期に到達している被清掃部位として把握するが、特にかかる態様に限定されない。例えば、把握部234は、推定部233が推定する汚れ度合いの上昇速度を把握し(例えば汚れレベルが1増加するのに要した時間を把握し)、現在汚れレベル4の被清掃部位が汚れレベル5に到達する時期を推測することで、この被清掃部位の清掃時期(汚れレベル5に到達する時期)を把握しても良い。
また、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、複数の業務用厨房機器10と、当該複数の業務用厨房機器10を構成する個々の機器の清掃サービスに伴う情報処理を行うサーバ装置230と、を含む清掃サービスシステムである。そして、サーバ装置230は、複数の業務用厨房機器10を構成する個々の業務用厨房機器10にて使用された熱源の使用量を取得し、個々の業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定する推定部233と、推定部233により推定された汚れ度合いから、清掃時期を把握する把握部234とを備えると良い。
複数の業務用厨房機器10の汚れ度合いを推定するのに用いる上述した第1所定値~第5所定値は同一であっても良いし、業務用厨房機器10ごとに異なっていても良い。同一である場合、サーバ装置230は、複数の業務用厨房機器10を構成する一の機器にて使用された熱源量が他の機器にて使用された熱源量よりも多い場合には当該一の機器の清掃時期を当該他の機器の清掃時期よりも早くする。
また、第1所定値~第5所定値は、業務用厨房機器10の種類に応じて定めても良い。
使用者が一の施設において業務用厨房機器10を1つ有し、1つの業務用厨房機器10が1つのガスレンジ11を有している場合には、使用者の施設に設けられたガスメータが収集したガス使用量は、このガスレンジ11にて使用されたガス使用量であると考えられる。ゆえに、ガスメータが収集したガス使用量に基づいて業務用厨房機器10の被清掃部位である、天板111やフード121の汚れ度合いを精度高く推定することができる。
もし、使用者が、一の施設において、ガスレンジ11の他にゆで麺器やフライヤー等のガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合には、使用者の一の施設に設けられたガスメータが収集したガス使用量は、ガスレンジ11、ゆで麺器及びフライヤーにて使用された合計量である。ゆえに、ガスレンジ11にて使用されたガス使用量は、サーバ装置230の受信部231が受信したガス使用量の内の一部の量である。そのため、サーバ装置230の受信部231が受信したガス使用量よりもガスレンジ11にて使用されたガス使用量は少ないと考えられることから、サーバ装置230の受信部231が受信したガス使用量に対する天板111やフード121の汚れ度合いは小さくなると考えられる。以上の事項に鑑み、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10における天板111やフード121の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値を、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有しない業務用厨房機器10における天板111やフード121の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値よりも大きくすると良い。かかる場合、ガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10におけるガス使用量の内の、ガスレンジ11でのガス使用量の割合を考慮して第1所定値~第5所定値を設定すると良い。
使用者が、一の施設において、ガスレンジ11の他にゆで麺器やフライヤー等のガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合には、スマートメータ55は、ガスを熱源とする機器ごとのガス使用量を収集可能であると良い。これにより、一の施設でガスレンジ11の他にガスを熱源とする機器を有する業務用厨房機器10を使用する場合においても、ガスレンジ11にて使用されたガス使用量を精度高く把握することができる。
また、推定部233が被清掃部位の汚れ度合いを推定するのに用いる第1所定値~第5所定値は、被清掃部位ごとに設定しても良い。例えば、同じ業務用厨房機器10における被清掃部位であっても、天板111用の第1所定値~第5所定値とフード121用の第1所定値~第5所定値とを異ならせても良い。
また、推定部233は、業務用厨房機器10において使用された熱源量の積算値が第5所定値以上である場合に汚れレベル5であると推定するが、特にかかる態様に限定されない。推定部233は、単位時間に使用(消費)された熱源量が定格値(例えば定格ガス消費量)を超えた場合に汚れレベル5であると推定しても良い。
また、推定部233は、業務用厨房機器10において使用された熱源量に基づいて被清掃部位の汚れ度合いを推定するが、特にかかる態様に限定されない。
例えば、推定部233は、使用者が例えばスマートフォンにて撮影した部品の画像であって受信部231が受信した画像を用いて被清掃部位の汚れ度合いをリアルタイムで推定しても良い。かかる場合、推定部233は、例えば、撮影された部品の画像が示す汚れ度合いが、予め定められた所定画像の汚れ度合い以上である場合に、汚れレベル5であると推定すると良い。
また、推定部233は、業務用厨房機器10が使用された積算時間が予め定められた所定時間以上である場合に、汚れレベル5であると推定しても良い。業務用厨房機器10が使用された時間は、例えば使用者から取得することを例示することができる。例えば、使用者から定期的に送信されてくる使用時間が記入されたメールを、受信部231が受信するとともに使用時間を記憶部232に記憶すると良い。使用者が送信するメールは、例えば使用時間についてのアンケートに回答するものであることを例示することができる。また、清掃サービス業者の従業者が、電話にて使用者から定期的に使用時間を聞き、記憶部232に記憶しても良い。
また、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2は、業務用厨房機器10を備えているが、業務用厨房機器10は備えていなくても良い。つまり、清掃サービスシステム2は、読取器220と、サーバ装置230と、端末装置240とから構成されるシステムであっても良い(業務用厨房機器10は清掃サービスシステム2を構成する物でなくても良い)。
また、端末装置240は、HDD(Hard Disk Drive)を備えているデスクトップ型の装置ではなく、清掃サービス業者の作業者が持っている携帯型の端末装置であっても良い。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置240ではなく、サーバ装置230が行っても良い。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を通知する手段は、メールではなく、電話やはがきであっても良い。電話やはがきは、清掃サービス業者の従業者が行うことを例示することができる。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3の概略構成を示す図である。
第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、業務用厨房機器60の汚れ度合いを検出する検出手段の検出値に基づいて汚れ度合いを推定するとともに、推定した汚れ度合いから業務用厨房機器60を清掃すべき時期(以下、「清掃時期」と称す場合もある。)を把握するシステムである。清掃サービスシステム3は、清掃サービス業者が清掃サービスを提供するのに有効なシステムである。
第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2に対して、サーバ装置330が、業務用厨房機器60に設けられた検出手段の検出値に基づいて汚れ度合いを推定する点が異なる。以下、第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2と異なる点について説明する。第2の実施形態に係る清掃サービスシステム2と第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、複数の業務用厨房機器60と、当該複数の業務用厨房機器60に付されたコード情報を読み取る読取器220とを備えている。また、清掃サービスシステム3は、複数の業務用厨房機器60に対するサービスに伴う情報処理を行うサーバ装置330と、サーバ装置330からの情報を受け付けたりサーバ装置330に対して情報を出力したりする端末装置240とを備えている。
業務用厨房機器60、サーバ装置330及び端末装置240は装置間を通信可能に接続する通信回線50に接続されており、通信回線50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
図13は、第3の実施形態に係る業務用厨房機器60の概略構成を示す図である。
業務用厨房機器60は、ガスを熱源とする調理用のガスレンジ61と、ガスレンジ61の上方に設けられて、調理の際に出る油煙、蒸気、臭い等を排出するレンジフード62とを備えている。
ガスレンジ61は、天板611と、天板611に形成された開口部に設けられた複数(本実施形態においては3つ)のバーナー612と、複数のバーナー612の上方に配置されて加熱用の容器を支持するための五徳613とを備えている。
レンジフード62は、フード621と、換気扇(不図示)と、フード621内において換気扇の手前に配置されたレンジフィルタ622とを備えている。
業務用厨房機器60においては、特に汚れる部位である、ガスレンジ61の天板611やレンジフード62のフード621の内側等が、清掃サービス業者が清掃サービスを行う対象の部位である被清掃部位とする。ガスレンジ61の天板611には、コード情報の一例としてのバーコード614が印刷されたシール615が貼られている。また、レンジフード62のフード621の外面には、コード情報の一例としてのバーコード623が印刷されたシール624が貼られている。
そして、業務用厨房機器60は、被清掃部位の汚れ度合いを検出する検出手段を有している。検出手段としては、被清掃部位における汚れの面積又は厚みで汚れ度合いを検知する機器や、被清掃部位における静電容量や質量の変化で検知する機器であることを例示することができる。図13に示す業務用厨房機器60は、検出手段の一例としてのカメラ63を有している。カメラ63は、被清掃部位の画像を撮影する。カメラ63の取付箇所は、被清掃部位を撮影可能であればどこでも良い。例えば、ガスレンジ61の天板611を撮影可能なように、図13に示す位置である、レンジフード62のフード621の外側にカメラ63が取付けられていることを例示することができる。なお、カメラ63は、CCDやCMOS等の固体撮像素子で構成されることを例示することができる。
業務用厨房機器60は、定期的(例えば1時間ごと)に、カメラ63にて被清掃部位の画像を撮影するとともに、撮影した画像をサーバ装置330に送信する。
図14は、サーバ装置330及び端末装置240の機能構成を示すブロック図である。
サーバ装置330は、CPUと、メインメモリと、HDD(Hard Disk Drive)と、通信I/Fと、表示機構と、入力デバイスとを備えている。
サーバ装置330は、業務用厨房機器60に設けられたカメラ63からの出力信号を受信する受信部331と、業務用厨房機器60に関する情報を記憶する記憶部332とを備えている。また、サーバ装置330は、業務用厨房機器60の汚れ度合いを推定する推定部333と、推定部333により推定された汚れ度合いに基づいて業務用厨房機器60の清掃時期を把握する把握部334と、業務用厨房機器60を清掃すべきことを端末装置240に送信する送信部335とを備えている。
受信部331は、通信回線50を介して、業務用厨房機器60から、業務用厨房機器60の識別情報とカメラ63が撮影した画像の情報とを受信する。
受信部331は、業務用厨房機器60の識別情報とカメラ63が撮影した画像の情報とを受信した場合には記憶部332に記憶された情報を更新する。
図15は、記憶部332が記憶する業務用厨房機器60に関する情報の例を示す図である。記憶部332は、例えばHDDに設けられた記憶領域である。
記憶部332は、清掃すべき部位の名称(被清掃部位名称)、被清掃部位が存在する機器の名称、被清掃部位の状態、カメラ63が撮影した画像、汚れ度合い、及び、使用者の情報を、被清掃部位の識別情報に関連付けて記憶する。使用者の情報は、使用者が営む施設名(中華料理店、給食センタ、そば屋等)、住所、電話番号及びメールアドレス等であることを例示することができる。
図15の表に示すように、識別情報が「23456781」である被清掃部位は、被清掃部位が「天板」、被清掃部位を有する機器名称が「ガスレンジ」、被清掃部位の状態が「使用中」、カメラ63が撮影した画像、汚れ度合いが汚れレベル1であると記憶されている。また、識別情報「23456781」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
また、図14の表に示すように、識別情報が「34567812」である被清掃部位は、被清掃部位が「フード」、被清掃部位を有する機器名称が「レンジフード」、被清掃部位の状態が「使用中」、カメラ63が撮影した画像、汚れ度合いが汚れレベル5であると記憶されている。また、識別情報「34567812」に関連付けて、使用者の情報も記憶されている。
推定部333は、受信部331が受信した、業務用厨房機器60のカメラ63が撮影した被清掃部位の画像を取得し、取得した画像から被清掃部位の汚れ度合いを推定する。サーバ装置330のHDD(Hard Disk Drive)には、汚れ度合いが異なる第1画像~第5画像の5つの画像が予め記憶されている。推定部333は、取得した被清掃部位の画像と予め記憶された第1画像~第5画像とを比較することで、汚れ度合いを推定する。
推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第1画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル0であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第1画像の汚れ度合い以上であって、第2画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第2画像の汚れ度合い以上であって、第3画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第3画像の汚れ度合い以上であって、第4画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第4画像の汚れ度合い以上であって、第5画像の汚れ度合い未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部333は、例えば、被清掃部位の画像が示す汚れ度合いが、第5画像の汚れ度合い以上である場合には、汚れレベル5であると推定する。
推定部333は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部332に記憶された情報を更新する。
把握部334は、推定部333により推定された汚れ度合いから、被清掃部位の清掃時期を把握する。
より具体的には、把握部334は、推定部333が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握する。
送信部335は、端末装置240に対して、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報を送信する。被清掃部位に関する情報としては、被清掃部位を有する機器の名称(機器名称)、使用者の情報、であることを例示することができる。
図16は、第3の実施形態に係るサーバ装置330が行う被清掃部位リスト送信処理を示すフローチャートである。サーバ装置330は、被清掃部位リスト送信処理を、予め設定された一定時間(例えば1秒)ごとに繰り返し実行する。
サーバ装置330は、業務用厨房機器60のカメラ63が撮影した画像を取得する(S1601)。これは、受信部331が、通信回線50を介して、業務用厨房機器60のカメラ63が撮影した画像を受信する処理である。
その後、サーバ装置330は、被清掃部位の画像を更新する(S1602)。これは、受信部331が、記憶部332に記憶している被清掃部位の画像を更新する処理である。
その後、サーバ装置330は、被清掃部位ごとの汚れ度合いを推定する(S1603)。これは、推定部333が、被清掃部位の画像と予め記憶された第1画像~第5画像とを比較することにより汚れ度合いを推定する処理である。
その後、サーバ装置330は、被清掃部位の汚れ度合いを更新する(S1604)。これは、推定部333が、記憶部332に記憶している被清掃部位における汚れ度合いを更新する処理である。
その後、サーバ装置330は、清掃時期に到達している部位があるか否かを判別する(S1605)。これは、把握部334が、汚れ度合いが汚れレベル5である被清掃部位があるか否かを判別し、汚れレベル5である被清掃部位が清掃時期に到達していると把握する処理である。
清掃時期に到達している被清掃部位がある場合(S1605でYes)、サーバ装置330は、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト、及び、清掃時期に到達している被清掃部位に関する情報を端末装置240に対して送信する(S1606)。これは、送信部335が、S1605にて清掃時期に到達していると把握した被清掃部位のリスト、及び、この被清掃部位に関する情報を端末装置240に対して送信する処理である。
他方、清掃時期に到達している部品がない場合(S1605でNo)、サーバ装置330は、本処理を終了する。
図17は、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3における動作例を示したシーケンス図である。図17に示すシーケンス図においては、清掃時期に到達した被清掃部位を清掃する場合を示している。
サーバ装置330は、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した場合、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を端末装置240に対して送信する(S1701)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111がリストに含まれている。
端末装置240は、清掃時期に到達している被清掃部位のリスト等を受信し(S1702)、ディスプレイに表示する(S1703)。このシーケンス図においては、ガスレンジ11の天板111が清掃時期に到達していることが表示される。
ディスプレイの表示を見る等して、清掃時期に到達している被清掃部位があることを把握した清掃サービス業者の作業者は、その被清掃部位がある使用者の施設に赴き、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1704)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「清掃中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報をサーバ装置330に送信する(S1705)。
サーバ装置330は、被清掃部位の識別情報と「清掃中」の状態であるとの情報を受信する(S1706)。
サーバ装置330は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1707)。つまり、サーバ装置330は、被清掃部位であるガスレンジ11の天板111が「清掃中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「使用中」の状態であることを記憶していることから、「使用中」から「清掃中」へ変更する。また、サーバ装置330は、天板111の撮影画像をクリアし、汚れ度合いを汚れレベル0とする。
その後、清掃サービス業者の作業者は、被清掃部位を清掃する(S1708)。
その後、被清掃部位の清掃が終了した場合には、清掃サービス業者の作業者は、読取器220を用いて被清掃部位のコード情報を読み取る(S1709)。また、作業者は、読取器220のUI222を介して、被清掃部位の状態が「使用中」の状態であることを入力し、読み取ったコード情報に含まれる被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報をサーバ装置330に送信する(S1710)。
サーバ装置330は、被清掃部位の識別情報と「使用中」の状態であるとの情報を受信する(S1711)。
サーバ装置330は、受信した被清掃部位の情報を更新する(S1712)。つまり、サーバ装置330は、ガスレンジ11の天板111が「使用中」との状態を、識別情報と関連付けて記憶する。現在、天板111は、「清掃中」の状態であることを記憶していることから、「清掃中」から「使用中」へ変更する。
以上説明したように、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、業務用厨房機器60と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置の一例としてのサーバ装置330と、を含む清掃サービスシステムである。そして、サーバ装置330は、業務用厨房機器60の被清掃部位の汚れ度合いを推定する推定手段の一例としての推定部333と、推定部333により推定された汚れ度合いから、被清掃部位の清掃時期を把握する把握手段の一例としての把握部334とを備える。それゆえ、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3によれば、人的、時間的に余裕がない使用者が業務用厨房機器10を清潔に保つのに役立つサービスを行うことができる。
また、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3においては、サーバ装置330の推定部333は、業務用厨房機器60の汚れ度合いを検出する検出手段の一例としてのカメラ63の検出値に基づいて汚れ度合いを推定する。それゆえ、推定部333は、被清掃部位の汚れ度合いを精度高く推定することができる。
また、第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、把握部334が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段の一例としての送信部335を備えている。この清掃サービスシステム3によれば、清掃サービス業者は、清掃時期に到達した被清掃部位の存在を確度高く知ることができる。それゆえ、清掃サービス業者に、確度高く被清掃部位の清掃を行わせることができる。
なお、被清掃部位の汚れ度合いを検出する検出手段としては、発光部と受光部とを有し、汚れの程度によって変化する、被清掃部位の反射光量を計測することにより汚れを検出する汚れ検出センサ(不図示)であっても良い。汚れ検出センサの取付箇所は、被清掃部位に対向して、発光部により被清掃部位に向けて光を発することができるとともにその光の反射光を受光部にて受光可能であればどこでも良い。例えば、汚れ検出センサは、ガスレンジ61の天板611に向けて光を発することができるとともにその光の反射光を受光可能なように、図13に示す位置である、レンジフード62のフード621の外側のカメラ63と同じ位置に取付けられていることを例示することができる。汚れ検出センサの反射光量は、汚れ度合いが大きくなるほど小さくなる。
業務用厨房機器60は、定期的(例えば1時間ごと)に、汚れ検出センサにて被清掃部位の反射光量を計測するするとともに、計測した反射光量をサーバ装置330に送信する。
そして、サーバ装置330の推定部333は、受信部331が受信した、業務用厨房機器60の汚れ検出センサが計測した反射光量を取得し、取得した反射光量から被清掃部位の汚れ度合いを推定すると良い。
すなわち、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、予め定められた第1反射光量未満である場合には、汚れレベル5であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第1反射光量以上であって、予め定められた第2反射光量未満である場合には、汚れレベル4であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第2反射光量以上であって、予め定められた第3反射光量未満である場合には、汚れレベル3であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第3反射光量以上であって、予め定められた第4反射光量未満である場合には、汚れレベル2であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第4反射光量以上であって、予め定められた第5反射光量未満である場合には、汚れレベル1であると推定する。
また、推定部333は、例えば、汚れ検出センサが計測した反射光量が、第5反射光量以上である場合には、汚れレベル0であると推定する。
そして、推定部333は、汚れ度合いを推定した場合には、記憶部332に記憶された情報を更新すると良い。
そして、把握部334は、推定部333が汚れレベル5であると推定した場合に、清掃すべき時期である清掃時期に到達していることを把握すると良い。
複数の業務用厨房機器60の汚れ度合いを推定するのに用いる、上述した第1画像~第5画像や第1反射光量~第5反射光量は同一であっても良いし、業務用厨房機器60ごとに異なっていても良い。また、第1画像~第5画像や第1反射光量~第5反射光量は、被清掃部位ごとに設定しても良い。例えば、同じ業務用厨房機器60における被清掃部位であっても、天板111用の第1画像~第5画像や第1反射光量~第5反射光量とフード121用の第1画像~第5画像や第1反射光量~第5反射光量とを異ならせても良い。
被清掃部位の汚れ度合いを検出する検出手段として、センサと被清掃部位の表面との間の静電容量の変化を検知する静電容量センサを用いても良い。静電容量センサは、被清掃部位の表面に汚れが堆積したことに起因してセンサと被清掃部位の表面との間の静電容量が変化することを利用して被清掃部位の汚れ度合いを検出することが可能である。
また、被清掃部位の汚れ度合いを検出する検出手段として、被清掃部位の質量の変化を検知する質量センサを用いても良い。質量センサは、被清掃部位の表面に汚れが堆積したことに起因して被清掃部位の質量が変化することを利用して被清掃部位の汚れ度合いを検出することが可能である。
第3の実施形態に係る清掃サービスシステム3は、業務用厨房機器60を備えているが、業務用厨房機器60は備えていなくても良い。つまり、清掃サービスシステム3は、読取器220と、サーバ装置330と、端末装置240とから構成されるシステムであっても良い(業務用厨房機器60は清掃サービスシステム3を構成する物でなくても良い)。
また、使用者に、清掃を行う旨や清掃を行う時期等を記載したメールを送信するのは、端末装置240ではなく、サーバ装置330が行っても良い。
また、第3の実施形態に係るサーバ装置330は、汚れ度合いを検出する検出手段を用いて業務用厨房機器60の被清掃部位の汚れ度合い推定し、清掃時期を把握している。汚れ度合いを検出する検出手段を用いて汚れ度合いを推定するのは、部品の汚れ度合いを推定するのにも用いることができる。例えば、第1の実施形態に係る交換サービスシステム1において、業務用厨房機器10は、五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを検出する検出手段を有し、サーバ装置30は、この検出手段が検出した値を用いて五徳113やレンジフィルタ122の汚れ度合いを推定して、五徳113やレンジフィルタ122の交換時期を把握しても良い。
1…交換サービスシステム、2,3…清掃サービスシステム、10,60…業務用厨房機器、20,220…読取器、30,230,330…サーバ装置、33,233,333…推定部、34,234,334…把握部、35,235,335…送信部、40,240…端末装置、50…通信回線

Claims (4)

  1. 厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の部品の交換サービスシステムであって、
    前記情報処理装置は、
    通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど前記部品の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された汚れ度合いが予め定められた度合いである場合には、前記部品の交換時期に到達していることを把握する把握手段と、
    を備えることを特徴とする交換サービスシステム。
  2. 前記把握手段が把握した交換時期に至った場合に、交換すべきことを報知する報知手段をさらに備える請求項1に記載の交換サービスシステム。
  3. 厨房の機器と、当該機器に対するサービスに伴う情報処理を行う情報処理装置と、を含む当該機器の清掃サービスシステムであって、
    前記情報処理装置は、
    通信回線に接続されたスマートメータを介して前記機器において使用された熱源量を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記使用された熱源量が多いほど前記機器の汚れ度合いを、大きい汚れ度合いと推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された汚れ度合が予め定められた度合いである場合には、前記機器の清掃時期に到達していることを把握する把握手段と、
    を備えたことを特徴とする清掃サービスシステム。
  4. 前記把握手段が把握した清掃時期に至った場合に、清掃すべきことを報知する報知手段をさらに備える請求項3に記載の清掃サービスシステム。
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