JP7040872B2 - シリコーン吸着フィルム - Google Patents
シリコーン吸着フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7040872B2 JP7040872B2 JP2017203666A JP2017203666A JP7040872B2 JP 7040872 B2 JP7040872 B2 JP 7040872B2 JP 2017203666 A JP2017203666 A JP 2017203666A JP 2017203666 A JP2017203666 A JP 2017203666A JP 7040872 B2 JP7040872 B2 JP 7040872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- silicone
- silicone adsorption
- base material
- protective film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明の第1実施形態である保護フィルムXの層構成の模式図を図1に示す。保護フィルムXは、熱可塑性ウレタンエラストマー基材3(以下、TPU基材3と言う)の一方の面に、アンカー層2A、シリコーン吸着層2、セパレーターA1の3層が、TPU基材3側からこの順で積層され、TPU基材3のもう一方の面に、アンカー層4A、ハードコート層4が、TPU基材3側から、この順で積層された構成となっている。
本発明におけるTPU基材3は、酸化防止剤、帯電防止剤、防黴・防菌剤などの薬剤を含有していてもよい。TPU基材3は、従来公知の方法で、すなわち押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどに熱可塑性ウレタンエラストマー及びその他の成分を投入し溶融混練して混練物(マスターバッチ)を作成し、当該混練物をカレンダー、Tダイなどを通過させることでシート状及至板状に成形したものを使用することができる。
熱可塑性ウレタンエラストマー(TPU)としては、以下のハードセグメント及びソフトセグメントから構成されたものが挙げられるが、保護フィルムXの被着体へ貼り付けた状態での位置ズレの修正を容易にする点から、イソシアネートとポリオール成分の配合量を適宜調節して、TPU基材3の引張強度と破断時伸び率を、適切な値に調節することができる。
本発明の保護フィルムXは、TPU基材3の一方の面に、画面等の被着体上へ貼り付けるためのシリコーン吸着層を設ける。本発明の吸着層は、画面用保護フィルムとして使用することを考慮し、透明性を有するものが好ましく、高価な機器の画面に貼り付けて使用することを考慮し、保護フィルムのみが傷ついた場合などには、貼り直しが容易であることが好ましい。これらの性能を満足するために、本発明の吸着層に用いる吸着剤は、多種の吸着剤の中でも、シリコーン系吸着剤が好ましい。保護フィルムXの被着体上に貼り付けたままで、位置ズレを修正可能な性質を満足するための柔軟性を確保する点から、シリコーン系吸着剤のなかでも、MQレジンを含有する吸着剤が特に好ましく、保護フィルムXでは、MQレジンを含有したシリコーン系吸着剤を使用したシリコーン吸着層2を設ける。
本発明に係る保護フィルムXでは、TPU基材3とシリコーン吸着層2の間にアンカー層2Aを設けることが好ましい。アンカー層2Aを設ける目的は、TPU基材3とシリコーン吸着層2との接着力の向上、および、特に被着体がガラスである場合のガラス面とシリコーンオリゴマーとの反応による密着力の経時上昇を防ぎ、保護フィルムXを剥離する際に、スムーズに剥離でき被着体であるガラス面上にシリコーン残りを発生させないことである。
保護フィルムXのシリコーン吸着層2に用いるシリコーンの性状としては、透明性が高く、ゴムのような柔軟性を持っていていることが求められる。そして、シリコーン吸着層2の性能としては、表面が被着体表面に追従し、被着体からの剥離の際には小さい剥離力で被着体表面から容易に剥離できることが求められる。また、シリコーン吸着層2に用いるシリコーンの加工上の性能としては、少なくとも膜厚10μm以上で、目付け加工の方法を用いることなく塗工及び加熱処理だけで、架橋したシリコーン吸着層2を設けられることが求められる。このようなシリコーンとしては、硬化反応に際して150℃以下の低温短時間で深部まで架橋し、透明で耐熱性、圧縮永久歪み特性に優れかつ低粘度で液状タイプのものである付加型液状シリコーン樹脂の使用が好ましい。付加型液状シリコーン樹脂は、白金触媒等のもと、1分子中に2個以上のビニル基などのアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンと架橋剤としてSiH基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとのヒドロキシル反応により熱架橋することができる。
本発明のシリコーン吸着層2を構成するシリコーン組成物は、上記の成分に加え、さらに、M単位(R3SiO1/2:Rはメチル基、フェニル基などの1価の有機基)とQ単位(SiO4・1/2)からなるMQレジンを必須成分として含有するものである。MQレジンは非反応性、又は反応性のどちらでもよく、非反応性と反応性の両方を含有してもよい。
させることが好ましい。MQレジンのシリコーン吸着層2の固形分中の含有割合が37重量%を下回ると、保護フィルムX全体の柔軟性が失われて、被着体上に貼り付けたままで位置ズレ修正可能な性質が低下し、52重量%を超えると、シリコーン吸着層2が塑性変形しやすくなり、へこみキズが発生しやすくなる。
セパレーターA1は、シリコーン吸着層2の表面の汚れや異物付着を防いだり、保護フィルムXのハンドリングを向上させるための樹脂フィルム製のセパレーターである。セパレーターA1は、シリコーン吸着層2の表面に貼り合わされて使用される。セパレーターA1としては、ポリエチレンテレフタレートや、ポリエチレン、ポリプロピレン等よりなる剥離性の高い樹脂フィルムよりなり、所望により、表面にシリコーン系材料等の剥離剤を塗工したものが使用される。
本発明に係る保護フィルムXでは、シリコーン吸着層2を設けたTPU基材3の反対側の面にハードコート層4を設けることが好ましい。TPU基材3は軟らかいため、TPU基材3が露出した状態で、保護フィルムXを使用すると、保護フィルムXの表面が傷つき易いためである。ハードコート層4は、TPU基材3上にアンカー層4Aを設け、アンカー層4A上に積層することが好ましい。アンカー層4Aを設ける目的は、薄いハードコート層4をムラなく塗工して、硬化時のカールの発生を防止するとともに、ハードコート層4とTPU基材3との接着性を向上することである。
ハードコート層4は、保護フィルムXの被着体上に貼り付けたままでの位置ズレを修正可能な性質を確保するために、柔軟性を有するものでなければならない。ハードコート層4の柔軟性を確保するためには、ハードコート層4を薄くする必要がある。したがって、本発明に適するハードコート層4は、薄くても十分な耐傷性を有し、クラックが入り難い性質を有するものが好ましい。このようなハードコート層4としては、ウレタンアクリレートを主成分とするハードコート層塗工液を塗工後に熱又は光硬化させることにより得られるものが好ましい。ウレタンアクリレートを主成分とする塗工液は、溶剤系の塗工液であることが好ましい。無溶剤系の塗工液は低粘度にすることが困難で、塗工ムラが発生しやすいため、本発明のように薄いハードコート層の塗工には適さず、また、塗工ムラが発生しやすいことにより、硬化時のカールも発生し易くなるからである。
ハードコート層4に含有する粒子は、ハードコート層4に要求される透明性を満足できるものであれば、任意の粒子が使用可能であるが、反射防止性能とハードコート層の透明性の両立の点で、アクリル粒子、シリカ粒子のいずれか、又は、これらを併用することが好ましい。ハードコート層4に含有する粒子の平均粒子径は1μm以上5μm以下が好ましい。平均粒子径が1μmより小さくなると反射防止の効果が低下する。また5μmを超えるとハードコート層4が十分な透明度を得られなくなる。ハードコート層4の100重量部中の粒子含有量は、5重量部以上14重量部以下が好ましい。5重量部を下回ると、十分な反射防止性能が得られず、14重量部を超えるとハードコート層4の十分な透明度が得られない。
高分子ポリオールHとして、3メチル1,5ペンタンジオールとジエトキシカーボネートとの脱エタノール反応(縮合反応)により、数平均分子量1,000のポリカーボネートジオール(水酸基価=112.2mgKOH/g)を得た。
ジオールJとして、1,9-ノナンジオールを準備した。
有機ジイソシアネートK1として、ヘキサメチレンジイソシアネートを、K2として、ヘキサメチレンジイソシアネートに1,3ブタンジオールを配合したアダクト体(モル比が、ヘキサメチレンジイソシアネート/1,3ブタンジオール=2/1となるように、配合したもの)を準備した。
70℃に加熱した高分子ポリオールH(501.90kg)とアセチルアセトンジルコニウム触媒(0.03kg)を均一に混合し、これと60℃に加熱したジオールJ(201.07kg)、および60℃に加熱した有機ジイソシアネートK1(289.59kg)とK2(7.42kg)の均一混合物とを、混合吐出装置を用いて上記括弧内の重量比で撹拌混合し、この混合液をステンレス製の容器に流し込んだ。その後、85℃の雰囲気下で16時間キュアし、常温まで放冷後、塊状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。粉砕機を用いてこの塊状物をフレーク状に粉砕し、単軸押出機にてペレット形状に加工した。得られたペレットを脱水し乾燥させ、別の単軸押出機に供給して溶融混練し、押出機先端のTダイでシート状に押し出し、表面温度30℃の冷却ロールに接触させて冷却した後、TPU基材の露出面を保護するため、TPU基材の露出面に、PETフィルム(東レ製、ルミラー(登録商標)50μ厚)を貼り合わせながら巻き取って、150μm厚のTPU基材Fを作製した。
70℃に加熱した高分子ポリオールH(402.18kg)とアセチルアセトンジルコニウム触媒(0.03kg)を均一に混合し、これと60℃に加熱したジオールJ(257.80kg)、および60℃に加熱した有機ジイソシアネートK1(331.50kg)とK2(8.49kg)の均一混合物とを、混合吐出装置を用いて上記括弧内の重量比で撹拌混合し、この混合液をステンレス製の容器に流し込んだ。その後、85℃の雰囲気下で16時間キュアし、常温まで放冷後、塊状の熱可塑性ポリウレタン樹脂を得た。粉砕機を用いてこの塊状物をフレーク状に粉砕し、単軸押出機にてペレット形状に加工した。得られたペレットを脱水し乾燥させ、別の単軸押出機に供給して溶融混練し、押出機先端のTダイでシート状に押し出し、表面温度30℃の冷却ロールに接触させて冷却した後、TPU基材の露出面を保護するため、TPU基材の露出面に、PETフィルム(東レ製、ルミラー(登録商標)50μ厚)を貼り合わせながら巻き取って、160μm厚のTPU基材Gを作製した。
表1に示す材料を表1に示す量で混合、撹拌し、アンカ-層4A塗工液を作製した。表3~5に示す各実施例、比較例のTPU基材へ、乾燥後厚みが1.0μmとなるように、アンカー層4A塗工液を、塗工、乾燥して、TPU基材3上にアンカー層4Aを積層した。両面にPETフィルムが貼り付けられたTPU基材3については、アンカー層4Aを塗工する側のPETフィルムのみを剥離した状態で、塗工機へ通紙した。TPU基材単体では強度が弱く、塗工機での走行時に伸びるおそれがあるためである。
アンカー層4A塗工液に用いるポリエステルポリオールAの水分散液を、以下に示す方法で作製した。
表2に示すウレタンアクリレートと粒子を用いて、ハードコート層の固形分比率として表2に示す配合比率となるようハードコート塗工液を調整し、表3~5に示す各実施例、比較例のTPU基材に塗工したアンカー層4A上に表2のハードコート塗工液を塗工、乾燥した後、積算光量500mj/cm2の紫外線を照射し、塗膜を硬化させて、それぞれ表3~5に示す厚みのハードコート層 を形成した。
(ポリエステル系樹脂)
多価カルボン酸成分としてテレフタル酸(TPA)36.0モル部、アジピン酸(ADA)4.0モル部、多価アルコール成分としてエチレングリコール(EG)36.0モル部、ネオペンチルグリコ-ル(NPG)11.5モル部、ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加体6.0モル部を原料成分として反応容器に仕込み、窒素雰囲気下、圧力0.3MPa、温度260℃で、3.5時間エステル化反応を行った。得られたエステル化物に、三酸化アンチモンを2.5×10-4モル/多価カルボン酸成分1モル添加し、0.5hPaに減圧し、280℃で3時間重縮合反応させポリエステル樹脂を得た。次いで、解重合剤として、無水トリメリット酸(TMA)5.5モル部、イソフタル酸(IPA)1.0モル部を添加し、常圧下、250℃で2時間解重合を行い、テレフタル酸(TPA)/アジピン酸(ADA)/無水トリメリット酸(TMA)/イソフタル酸(IPA)/エチレングリコール(EG)/ネオペンチルグリコ-ル(NPG)/ビスフェノールA・エチレンオキサイド付加体=36.0/4/5.5/1.0/36.0/11.5/6.0(モル比)のポリエステル樹脂を得た。上記のポリエステル樹脂をその酸価と当量のアンモニア水及びブチルセロソルブ5%を含む水に溶解して、ポリエステル樹脂20%濃度の水溶液を調製し、回転速度7,000rpmで撹拌した。次いで、撹拌機のジャケットに熱水を通して加熱し、系内温度を73~75℃に保って、60分間撹拌した。その後、ジャケット内に冷水を流し、撹拌翼の回転速度を5,000rpmに下げて撹拌しつつ、室温(約25℃)まで冷却し、ポリエステル樹脂水性液(固形分20重量%)を得た。該ポリエステル樹脂の酸価は99mgKOH/gであった。なお、樹脂の酸価の測定は、酸価ポリマーの水性液を1/10規定のKOH水溶液により、指示薬としてとしてフェノールフタレンを用いて滴定し、ポリマー1gを中和するのに要したKOHのmg数を求めた。
前記のアンカー層2Aの上に、23℃50%RHの環境下で、表3~5に示すシリコーン吸着層塗工液を塗工厚み20μm(乾燥後)で塗工後、オーブンにて150℃、100秒で架橋させて、シリコーン吸着層2を得た。
前記のシリコーン吸着層に対して、表面を保護するためにPETフィルム(東レ製、ルミラー(登録商標)50μ厚)をセパレーターA1として貼り合わせた。
(吸着層のゲル分率の測定方法)
本発明の保護フィルムを構成するシリコーン吸着層のゲル分率を、以下の手順で測定する。まず、各実施例と比較例のシリコーン吸着層塗工液の成分を50μm厚のPETシート上に塗工厚み20μm(乾燥後)で塗工後、オーブンにて150℃、100秒で架橋させて、シリコーン吸着層サンプルを得る。得られたシリコーン吸着層サンプルを所定の大きさにカットし試験片とし、その試験片に積層されている吸着層の重量を測定する(その重量をG1とする)。次に、その試験片を50mlのトルエンに浸漬した後、25℃で1日放置する。続いて、試験片及びトルエン溶液を濾過した残渣を105℃で2時間乾燥させ、試験片に積層された吸着層の乾燥後の重量、及びトルエン溶液を濾過した残渣の乾燥後の重量を測定する(その合算重量をG2とする)。その後、ゲル分率=(G2/G1)×100により算出する。測定結果を、表3~表5に示す。
JIS K 7161に準拠して、各TPU基材から試験片を打抜き、引張試験機(型式 オートグラフ DCS-500、株式会社島津製作所製)を用いて、引張強度を測定した。測定結果を、表3~表5に示す。
各実施例、比較例の保護フィルムを、長さ100mm×幅25mmの形状にカットし試料とした。23℃50%RH環境下にて前記試料からセパレータA1を剥がし、露出したシリコーン吸着層をフッソガラスへ、空気が入らないようにして貼付け、2kgロ-ルで1往復して圧着した。次いで試料を貼り付けたフッソガラスを、23℃50%RH雰囲気下24時間放置した後に、位置ズレ調整評価を実施した。図2に示すように、試料の角部分を、試料の角を構成する2辺の中間方向内側に指で30秒間押して、試料の角部分が移動した距離を測定した。測定は、移動前の試料の角部分のフッソガラス表面にマーキングをしておき、移動後の試料角部と、このマーキングされた位置との距離を測る。距離の測定には、株式会社ニコン製測定顕微鏡MM-800を使用した。測定は、実施例1から実施例10に続き、比較例1から比較例5の順に1回目を実施した後、2回目は1回目とは逆に比較例5から比較例1、実施例10から実施例1の順番に実施し、2回の平均値で評価した。評価結果を、表6と表7に示す。
◎:2mm以上位置ずれを調整できた。
○:1mm以上2mm未満の位置ズレを調整できた。
×:位置ズレ調整は1mm未満であった。
各実施例、比較例の保護フィルムを長さ100mm×幅25mmの形状にカットし試料とした。23℃50%RH環境下にて前記試料からセパレータA1を剥がし、露出したシリコーン吸着層2の表面を研磨したステンレス鋼板(SUS板)に貼付け、2kgロ-ルで1往復して圧着した。試料をSUS板に貼り付けた状態で、120℃雰囲気下24時間放置後さらに23℃雰囲気下で1時間放置した後、次の手順で試料を剥離した。試料の長手方向の端部を剥がして180度折り返し、前記端部を折り返した方向に、試料を毎分300mmの速さで引き剥がし、SUS板表面の汚染を目視により下記の基準で評価した。評価結果を表6と表7に示す。
◎:SUS板に汚染が全く確認できない。特に良好
○:SUS板にほとんど汚染が確認できない。良好
△:SUS板をわずかに汚染した。実用上問題ない
×:SUS板に顕著な汚染が残った。実用不可
鉛筆硬度試験機を用いて試験を行った。具体的には、当該試験機が水平に位置する場合において、鉛筆硬度が「H」である鉛筆の先に対して1000gの荷重を与えるように試験機を設定した以外は、JIS K5600-5-4に準拠して試験を行った。試験後において、目立ったへこみキズのないものを◎、へこみキズのあるものを○、へこみキズが著しく目立つものを×と評価した。評価結果を表6と7に示す。
1:セパレーターA
2:シリコーン吸着層
2A:アンカー層
3:TPU基材
4A:アンカー層
4:ハードコート層
Claims (4)
- 熱可塑性ウレタンエラストマー基材上に直接又は他の層を介してシリコーン吸着層を積層したシリコーン吸着フィルムであって、前記シリコーン吸着層が、1分子中に2個以上のアルケニル基を有するジオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンからなるシリコーン組成物を、付加反応により硬化してなるものであり、前記シリコーン吸着層はさらにMQレジンを前記シリコーン吸着層の固形分中の37重量%以上52重量%以下含有し、前記熱可塑性ウレタンエラストマー基材の引張強度が56MPa以上71MPa以下であり、前記ウレタンエラストマー基材の前記シリコーン吸着層を積層した面の反対側の面に直接又は他の層を介してハードコート層が積層され、前記ハードコート層はウレタンアクリレートを主成分とし、前記ハードコート層の厚みが0.5μm以上5.0μm以下であるシリコーン吸着フィルム。
- 前記ジオルガノポリシロキサンが、両末端にのみビニル基を有する直鎖状ジオルガノポリシロキサン、両末端及び側鎖にビニル基を有する直鎖状ジオルガノポリシロキサン、末端にのみビニル基を有する分岐状ジオルガノポリシロキサン、末端及び側鎖にビニル基を有する分岐状ジオルガノポリシロキサンから選ばれる少なくとも1種以上である請求項1に記載のシリコーン吸着フィルム
- 前記熱可塑性ウレタンエラストマー基材の厚みが50μm以上150μm以下である請求項1又は2に記載のシリコーン吸着フィルム。
- 前記シリコーン吸着層のゲル分率が45%以上62%以下である請求項1~請求項3のいずれかに記載のシリコーン吸着フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017203666A JP7040872B2 (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | シリコーン吸着フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017203666A JP7040872B2 (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | シリコーン吸着フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019077750A JP2019077750A (ja) | 2019-05-23 |
JP7040872B2 true JP7040872B2 (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=66628658
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017203666A Active JP7040872B2 (ja) | 2017-10-20 | 2017-10-20 | シリコーン吸着フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7040872B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7202914B2 (ja) * | 2019-02-04 | 2023-01-12 | リンテック株式会社 | 粘着フィルム |
US20230100526A1 (en) * | 2020-02-07 | 2023-03-30 | Fujicopian Co.,Ltd. | Silicone adsorption film |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004225005A (ja) | 2003-01-27 | 2004-08-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | ディスプレイ用粘着剤 |
JP2012144701A (ja) | 2010-12-25 | 2012-08-02 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ、粘着テープで被覆された平角電線、およびそれを用いた電気機器 |
WO2012160894A1 (ja) | 2011-05-26 | 2012-11-29 | 株式会社ダイセル | ディスプレイ用透明積層フィルム及びその使用方法並びにタッチパネル |
JP2014234414A (ja) | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 日東電工株式会社 | 易接着性粘着シート |
JP2015117348A (ja) | 2013-12-20 | 2015-06-25 | フジコピアン株式会社 | 吸着フィルム |
WO2016159023A1 (ja) | 2015-03-31 | 2016-10-06 | Jnc株式会社 | コーティング剤、皮膜、積層体、表面保護物品 |
JP2017074701A (ja) | 2015-10-14 | 2017-04-20 | フジコピアン株式会社 | 保護フィルム |
JP2017115077A (ja) | 2015-12-25 | 2017-06-29 | フジコピアン株式会社 | 両面粘着フィルムの積層構造体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005075959A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Dow Corning Toray Silicone Co Ltd | 粘着性シリコーンエラストマーシート |
-
2017
- 2017-10-20 JP JP2017203666A patent/JP7040872B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004225005A (ja) | 2003-01-27 | 2004-08-12 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | ディスプレイ用粘着剤 |
JP2012144701A (ja) | 2010-12-25 | 2012-08-02 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ、粘着テープで被覆された平角電線、およびそれを用いた電気機器 |
WO2012160894A1 (ja) | 2011-05-26 | 2012-11-29 | 株式会社ダイセル | ディスプレイ用透明積層フィルム及びその使用方法並びにタッチパネル |
JP2014234414A (ja) | 2013-05-31 | 2014-12-15 | 日東電工株式会社 | 易接着性粘着シート |
JP2015117348A (ja) | 2013-12-20 | 2015-06-25 | フジコピアン株式会社 | 吸着フィルム |
WO2016159023A1 (ja) | 2015-03-31 | 2016-10-06 | Jnc株式会社 | コーティング剤、皮膜、積層体、表面保護物品 |
JP2017074701A (ja) | 2015-10-14 | 2017-04-20 | フジコピアン株式会社 | 保護フィルム |
JP2017115077A (ja) | 2015-12-25 | 2017-06-29 | フジコピアン株式会社 | 両面粘着フィルムの積層構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019077750A (ja) | 2019-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN104169388B (zh) | 光学用光固化性薄片型粘合剂组合物 | |
CN107075315B (zh) | 热适形可固化粘合剂膜 | |
JP6697876B2 (ja) | 透明導電性フィルム用保護フィルム及び積層体 | |
CN110872483B (zh) | 活性能量线固化型粘合剂组合物、固化物及粘合片 | |
WO2014021107A1 (ja) | 粘着剤 | |
JP6135243B2 (ja) | 粘着剤およびそれを用いた粘着シート | |
WO2010134485A1 (ja) | 光学用透明粘着体、光学用透明粘着積層体及びその製造方法 | |
WO2003097724A1 (fr) | Film de protection pour surface d'afficheur | |
JP7040872B2 (ja) | シリコーン吸着フィルム | |
JP2016050245A (ja) | 画像表示装置用粘着シート、画像表示装置用粘着シート部材、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置 | |
JP7273895B2 (ja) | 表面保護フィルムおよび保護フィルム付き光学部材 | |
JP6422641B2 (ja) | 接着シート、画像表示装置及びその製造方法 | |
JP2009013275A (ja) | 感圧式接着剤用ポリエステル及び感圧式接着剤組成物 | |
WO2020203741A1 (ja) | 粘着シート、積層シート、画像表示装置 | |
JP2023021436A (ja) | 粘着シート、それを用いた積層シート及び画像表示装置 | |
JP6705276B2 (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート樹脂及び積層フィルム | |
JP6960708B2 (ja) | 熱転写受像シートと熱溶融型インクリボンのセット | |
JP6390390B2 (ja) | 接着シート、物品ならびに物品の製造方法 | |
JP6842764B2 (ja) | 保護フィルム | |
JP6946747B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 | |
JPWO2020066866A1 (ja) | 表面保護シート用粘着剤組成物及び表面保護シート | |
JPWO2020066870A1 (ja) | 表面保護シート用粘着剤組成物及び表面保護シート | |
JP7037591B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
KR102587767B1 (ko) | 점착 시트 및 점착제 조성물 | |
JP2003253222A (ja) | 粘着保護フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210713 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220308 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7040872 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |