JP7035162B2 - ホイール保持装置 - Google Patents
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Description
A-1.構成:
図1は、本実施形態におけるホイール保持装置10の外観構成を概略的に示すYZ平面図(側面図)であり、図2は、本実施形態におけるホイール保持装置10の外観構成を概略的に示すXY平面図(上面図)である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。図1には、図1のX1の部分が拡大して示されている。本明細書では、便宜的に、Z方向を上下方向と呼び(Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶ)、Y方向を左右方向と呼び(Y軸正方向を右方向と呼び、Y軸負方向を左方向と呼ぶ)、X方向を前後方向と呼ぶ(X軸正方向を前方向と呼び、X軸負方向を後ろ方向と呼ぶ)ものとする。図3以降についても同様である。
タイヤ組付体300は、車両用のホイール320と、該ホイール320に組み付けられたタイヤ310とを含む(後述の図3および図4参照)。図1では、ホイール320が、ホイール320の回転軸方向が上下方向(Z方向)に略一致するように配置されている。以下、図1において、ホイール320(タイヤ組付体300)に対して上側(Z軸正方向側)を「アウター側」といい、下側(Z軸負方向側)を「インナー側」という。ホイール320が車両本体(図示せず)に装着された場合、ホイール320のアウター側は、車両本体とは反対側に向けられ、ホイール320のインナー側は、車両本体側に向けられる。なお、各図に示すホイール320(タイヤ組付体300)の形態はあくまでも例示であり、これ以外の様々な形態でもあるとしてもよい。
ホイール保持装置10は、ホイール320にタイヤ310を組み付ける組付工程において、タイヤ310の組付前にホイール320を保持(装着)し、タイヤ310の組付後にホイール320の保持状態を解除(離脱)するための装置である。具体的には、図1および図2に示すように、ホイール保持装置10は、一対の保持部材100L,100Rと、移動部200と、を備える。なお、移動部200は、設置台400の上に配置されている。
一対の保持部材100L,100Rは、左右方向(Y方向)に互いに離間し、かつ対向するように配置されている。各保持部材100L,100Rは、一対の保持部110と、連結部120とを、含む。一対の保持部110は、前後方向(X方向)に並んで配置される。連結部120は、一対の保持部110同士を連結している。各保持部110は、ベース部112と、係合部116と、突出部118と、を含む。ベース部112は、略平板状であり、上面の一部が、ホイール320の下側フランジ部332Dを支持する支持面114とされている。
移動部200は、一対の保持部材100L,100R同士の左右方向(Y方向)の距離を変更する。具体的には、移動部200は、ガイド機構210と、伝達機構220と、駆動機構230と、を備える。ガイド機構210は、一対のポールねじ212L、212Rと、二対の軸受け214と、一対のガイドレール216と、を含む。各ガイドレール216は、左右方向に沿って伸びる棒状体であり、一対のガイドレール216は、前後方向(X方向)に間隔を空けて並べられている。各保持部材100L,100Rの一対の保持部110は、一対のガイドレール216上に移動可能に配置されている。
(ホイール320の保持)
図3は、一対の保持部材100L,100Rがホイール320を保持した状態を示す説明図である。図3Aには、図3Bに比べて、サイズ(径)が大きい種類のホイール320が保持された状態が示されている。また、仮想線Qは、ホイール320が保持された状態におけるホイール320の回転軸Oの当初の位置を示す(後述の図4も同じ)。ホイール320をホイール保持装置10に保持させるには、まず、移動部200により、保持対象のホイール320の下側フランジ部332Dが、図1に示すように、一対の保持部材100L,100Rの各支持面114上に配置可能になるように、一対の保持部材100L,100R同士の距離を変更する。例えば、保持対象のホイール320のサイズが比較的に大きければ、一対の保持部材100L,100R同士の距離を長くし(図3A参照)、保持対象のホイール320のサイズが比較的に小さければ、一対の保持部材100L,100R同士の距離を短くする(図3B参照)。そして、保持対象のホイール320を、一対の保持部材100L,100Rの各支持面114上に配置する。このとき、各保持部材100L,100Rにおいて、保持対象のホイール320の下側フランジ部332Dは、例えば、左右方向(Y方向)において、係合部116と突出部118との間に位置する。
図4は、一対の保持部材100L,100Rによるホイール320の保持状態が解除される過程を示す説明図である。組付工程後、タイヤ組付体300のホイール320が一対の保持部材100L,100Rに保持された保持状態(図3に示す状態)を解除する。具体的には、移動部200により、一対の保持部材100L,100R同士の距離が長くなるように、一対の保持部材100L,100Rを移動させる。この際、ホイール320(タイヤ組付体300)が、一対の保持部材100L,100Rの一方に引きずられて、回転軸Oが仮想線Qから左右方向にずれることがある。その要因としては、例えば、一対の保持部材100L,100Rのそれぞれの支持面114について、ホイール320との摩擦抵抗が異なることが考えられる。また、図3や図4に示すように、タイヤ310から係合部116への押圧力によって係合部116と下側フランジ部332Dとの係合が解除され難くなっていることが考えられる。
以上説明したように、本実施形態では、ホイール320のフランジ部332U,332Dが、一対の保持部材100L,100Rに形成された支持面114に支持される。移動部200によって、一対の保持部材100L,100R同士の距離を短くすることにより、ホイール320のフランジ部332U,332Dが一対の保持部材100L,100Rに形成された係合部116に係合され、その結果、ホイール320がホイール保持装置10に保持される。また、このような構成であれば、径が互いに異なる複数種類のホイール320を保持することができる。また、その際、ホイール320の径の大小に関係なく、保持部材100L,100Rのうち、ホイール320のフランジ部332U,332Dの外周側に突出する部分のサイズは一律である。これにより、ホイール320のフランジ部332U,332Dの外周側において該ホイール320に組み付けられたタイヤ310の配置スペースが、ホイール320の径の大小に起因して変動することを抑制することができる。より具体的には、本実施形態では、ホイール320を支持する支持面114と、ホイール320を保持する係合部116とが、保持部材100L,100Rに形成されることにより一体的に移動可能とされている。このため、例えば図3Bに示すように、サイズが比較的に小さいホイール320であっても、ホイール320のすぐ外側にはタイヤ310と干渉するものはない。したがって、ホイール320にタイヤ310を円滑に取り付けることができる。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
Claims (2)
- 第1の方向に互いに離間して配置される一対の保持部材と、
前記一対の保持部材同士の前記第1の方向の距離を変更するように前記一対の保持部材の少なくとも一方を移動させる移動部と、
を備え、
各前記保持部材には、
ホイールのフランジを支持する支持面と、
他方の前記保持部材とは反対側の端部側に位置し、かつ、前記支持面に支持された前記ホイールの前記フランジに前記ホイールの外周側から係合可能な係合部と、
が形成されており、
前記各保持部材には、さらに、前記支持面に対して前記他方の保持部材側に位置する突出部が形成されている、
ことを特徴とするホイール保持装置。 - 請求項1に記載のホイール保持装置において、
前記係合部は、前記支持面を含む仮想平面からの高さが、前記保持部材の前記反対側の端部に向かうに連れて低くなる傾斜部を含む、
ことを特徴とするホイール保持装置。
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