JP4157509B2 - タイヤ組立体のフィッティング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールを組み付けたタイヤ(以降、この組み付け後のタイヤユニットをタイヤ組立体という)において、タイヤのビード部をホイールのリムフランジ部周りに適正に密着嵌合(フィット)させるためのフィッティング装置に関するものである。
前記フィッティング装置の従来例として特許文献1および2に記載されたものが挙げられる。先ず特許文献1においては、横向きにしたタイヤの両側面を、90度間隔で配した上部4箇所の押圧ローラと、この上部4箇所の押圧ローラに対して位相を45度ずらして配した下部4箇所の押圧ローラとで挟み込むように押圧したうえで、各押圧ローラをタイヤの側面に沿って転動させることにより、タイヤのビード部をホイールのリムフランジ部周りの凹部(特許文献1における符号11e)にフィットさせる技術が開示されている。そして、タイヤにおける具体的な押圧部位を、特許文献1の図7等から明らかなように、タイヤのビード部から離れた側面周縁(トレッドに近接した部位であり、特許文献1における符号12a)としており、これによりタイヤの側面の変形方向を制御してビード部を前記凹部にスムーズにフィットさせる旨が記載されている。
しかし、この技術によれば、タイヤの側面を複数の押圧ローラが押圧し、また、押圧ローラは上側と下側とで円周方向に関して位相がずれているため、特許文献1の図6に示されるように、タイヤの側面全体が波状に変形し、その際、前記凹部に一旦嵌り込んだビード部が再度外れてハンプ部(特許文献1における符号11d)に乗り上げやすいという問題がある。また、タイヤのビード部から離れた側面周縁を押圧し、側面をいわゆるてことして機能させることでビード部を変位させる構造であるため、押圧ローラの押圧力に基づく力の伝達効率が悪くなりやすい。したがってこの場合、タイヤの側面に無理な力をかけることなく、タイヤの全周にわたってビード部を確実に凹部にフィットさせるためには、押圧ローラをタイヤに対して数周回転動させる必要があるものと思われ、結果としてフィッティング工程の作業効率が低下するという問題もある。
これに対して特許文献2においては、タイヤの各側面において、押圧ローラ等によりビード部に近接した内方側面部分の複数箇所を連続的に打撃することで、ビード部を凹部にフィットさせる技術が開示されており、この技術によれば、打撃箇所がビード部に近いことから、タイヤの側面全体が波状に変形することもなく、凹部に嵌り込んだビード部が再度外れるおそれがない。また、打撃箇所がビード部に近いことから、打撃力に基づく力が効率良くビード部に局所的に集中することとなり、1回の打撃で所定のビード部周りには十分な力が伝わる。したがって、タイヤの全周にわたってビード部を確実に凹部にフィットさせるに当たり、押圧ローラに対するタイヤの周回数も少なくて済む。
特開平8−175134号公報(段落0009、0021、0022、図6、図7) 特開平10−217725号公報(段落0016、0017、図4)
このように特許文献2に記載された技術によれば、ビード部のフィッティング性に優れ、かつフィッティング工程の効率も向上することとなる。しかし、特許文献2に記載された技術では、タイヤ組立体はそのセンター孔が把持された状態で打撃を受ける構造であるため、打撃時にタイヤ組立体がこのセンター孔周りを中心に揺動するおそれがあり、その場合、把持されたセンター孔の縁部が変形したり、打撃箇所に狂いが生じるなどの問題が起き易くなる。なお、タイヤ組立体がそのセンター孔にて把持される構造については、特許文献1にも記載されている。
本発明は、以上のような問題を解決するために創案されたものであり、フィッティング時におけるタイヤ組立体の揺動を防止し得るタイヤ組立体のフィッティング装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、タイヤ組立体が搬入される搬入ステーションと、タイヤ組立体のフィッティングを行うフィッティングステーションとから構成され、タイヤ組立体を前記搬入ステーションから前記フィッティングステーションに搬送する搬送手段を備えるとともに、前記フィッティングステーションに位置したタイヤ組立体に関して、ホイールのセンター孔を把持する把持手段と、回転軸回りに回転させる回転手段と、タイヤのビード部寄りの側面に外力を加えるフィッティング手段と、このフィッティング手段による外力の付加箇所よりも外方のタイヤの側面を押圧する押圧手段とを備えたタイヤ組立体のフィッティング装置とした。
当該タイヤ組立体のフィッティング装置によれば、フィッティング手段によりビード部寄りの側面に外力が加えられている間、押圧手段がタイヤの側面を押圧しているので、前記外力に起因したタイヤ組立体の揺動が防止される。押圧手段は、フィッティング手段による外力の付加箇所よりも外方のタイヤの側面を押圧するので、フィッティング手段によるビード部周りの所定の変形に対して殆ど影響を及ぼさない。
また、前記搬送手段は、前記搬入ステーションと前記フィッティングステーションとの間に敷設されるローラコンベアと、前記ローラコンベア上において倒伏状態のタイヤ組立体の外周面を挟持する挟持手段と、前記挟持手段を搭載し、前記ローラコンベアに沿って移動する搬送基部と、前記搬送基部の移動をガイドするガイド手段と、前記挟持手段で挟持したタイヤ組立体が傾斜状に前記ローラコンベア上に載置されるように、前記搬送基部を上昇可能とする昇降手段と、を備え、タイヤ組立体を傾斜状に前記ローラコンベア上に載置させた状態で搬送する構成からなるタイヤ組立体のフィッティング装置とした。
当該タイヤ組立体のフィッティング装置によれば、タイヤ組立体が傾斜状にローラコンベア上に載置されて搬送されるので、ホイールの下側のリムフランジ部周りにおいて擦り傷の発生が防止される。また、タイヤ組立体を傾斜させて搬送するにあたり、簡易な構造で搬送手段を構築できるので、経済的な装置となる。
また、前記回転手段は、タイヤ組立体の外周面に押圧される回転駆動ローラを備えたタイヤ組立体のフィッティング装置とした。
当該タイヤ組立体のフィッティング装置によれば、回転手段を簡易な構造として構成できるので、より経済的な装置となる。
本発明によれば、フィッティング時におけるタイヤ組立体の揺動が防止されるので、センター孔の縁部の変形を防ぐことができ、また、打撃箇所に狂いが生じないのでフィッティング機能が損われない。
図1は本発明に係るタイヤ組立体のフィッティング装置(以降、単にフィッティング装置という)の概略斜視図であり、図2はタイヤ組立体の搬送方向における上流側から見た場合のフィッティング装置の正面説明図(図1におけるA矢視説明図)、図3及び図4はそれぞれ図1におけるB矢視説明図、C矢視説明図、図5はフィッティング装置の平面説明図である。図1において、フィッティング装置1は、機能エリア別に分けて、タイヤ組立体W(図1では図示せず、以降、タイヤ組立体Wについては図2等を、特に具体的な形状については図16を参照)が搬入されるエリアを形成する搬入ステーションS1と、タイヤのビード部W5(図16)をホイールのリムフランジ部W4(図16)周りにフィットさせるエリアを形成するフィッティングステーションS2とから構成されており、両者間には、搬入ステーションS1に位置したタイヤ組立体WをフィッティングステーションS2に搬送するための搬送手段2が介設されている。フィッティングステーションS2周りには、このフィッティングステーションS2に位置したタイヤ組立体Wのセンター孔W2(図16)を把持する把持手段3と、タイヤ組立体Wをその回転軸回りに回転させる回転手段4と、タイヤのビード部W5(図16)寄りの側面に外力を加えるフィッティング手段5と、このフィッティング手段5による外力の付加箇所よりも外方のタイヤの側面W3(図16)を押圧する押圧手段6とが配設されている。
「搬送手段2」
図6及び図7はそれぞれ搬送手段を構成するローラコンベアの側面説明図、平面説明図、図8は搬送手段を構成する昇降手段周りの正面作用説明図、図9は搬送手段を構成する挟持手段周りの平面作用説明図である。また、図10は挟持手段周りの構造を示した外観斜視図、図11はローラコンベアの外観斜視図である。図1に示すように、本実施形態の搬送手段2は、搬入ステーションS1とフィッティングステーションS2との間に敷設されるローラコンベア11と、このローラコンベア11に倒伏状態として載置されるタイヤ組立体Wの外周面を挟持する挟持手段12と、この挟持手段12を搭載し、ローラコンベア11に沿って移動する搬送基部13と、この搬送基部13の移動をガイドするガイド手段14と、挟持手段12で挟持したタイヤ組立体Wが傾斜状にローラコンベア11上に載置されるように(図8(b)参照)、搬送基部13を上昇可能とする昇降手段15とを備えている。
先ず主に図6、図7及び図11を参照して(特に図11を参照して)ローラコンベア11について説明すると、ローラコンベア11は、タイヤ組立体WをそのホイールW1のディスクが上側となるように倒伏した状態で載置・搬送するものであり、搬入ステーションS1に位置するローラコンベア16と、このローラコンベア16に連なってフィッティングステーションS2に位置するローラコンベア17とに分割されて構成される。本実施形態のローラコンベア16、17はいわゆるフリーローラコンベアである。なお、ローラコンベア17の下流側には、フィッティング工程後のタイヤ組立体Wを搬出するためのローラコンベア18が中央部を開けて左右一対として設置されている。ローラコンベア16の搬送ローラ19(図11では仮想線で示す)は、タイヤ組立体Wの径以上の寸法長さを有する長尺のローラであり(下流側に位置する複数の搬送ローラ19は中央部を開けて左右一対として構成されているため短いローラとなっている)、フロアに対して固定された枠体20に回転自在に軸支されている。
ローラコンベア16の上流端、下流端にはそれぞれ枠体20に取り付けたシリンダ21、22(図6)により昇降自在となるストッパ23、24が配設されている。ストッパ23、24はそれぞれ立設される左右一対のバーとして構成されている。枠体20の上流寄りには、ローラコンベア16に搬入されてきたタイヤ組立体Wの通過状態を確認する通過確認センサ25が取り付けられるとともに、枠体20の下流寄りには、タイヤ組立体Wがローラコンベア16上の所定位置に到着したことを確認する到着確認センサ26が取り付けられている。図では各センサを光反射型のセンサとした場合を示し、図11の符号25a、26aは反射板を示している。このような構成のもとにストッパ23が下降し、ストッパ24が上昇した状態でタイヤ組立体Wが前工程からローラコンベア16(搬入ステーションS1)に搬入されると、通過確認センサ25及び到着確認センサ26によりこのタイヤ組立体Wの搬入状態が検出され、次に控えるタイヤ組立体Wの搬入を規制するべくストッパ23が上昇する。
一方、フィッティングステーションS2のローラコンベア17は、中央部を開けて配置される左右一対の搬送ローラ27a群、27b群からなり、タイヤ組立体Wの搬送方向に向かって左側の搬送ローラ群27aは枠体28aに、右側の搬送ローラ群27bは枠体28bにそれぞれ回転自在に軸支されている。枠体28aと枠体28bとは枠体28cにより連結されており、これにより搬送ローラ27a群、27b群は一体として構成される。なお、搬送ローラ27b群はさらにタイヤ組立体Wの搬送方向に関して間隔をもって2つに分割されているものの、それぞれの枠体28b同士が下方に位置する枠体28dにより連結されることで一体として構成されるものである。この分割された搬送ローラ27b群間の空間は、後に詳述するフィッティング手段5のロアハンマ138(図14参照)用の逃げ空間となる。
前記したローラコンベア18の中央空間の下方にはシリンダ29が鉛直状に設置されており、鉛直方向に伸縮することとなるロッド29aの上端にはブラケット30を介して前記枠体28cが接続している。また、ローラコンベア18を支持する左右の枠体31a、31bにはそれぞれガイドレール32が鉛直状に取り付けられ、ローラコンベア17側の枠体28a、28bには各ガイドレール32に係合するガイド部材33が上下一対として取り付けられている。以上の構成により、シリンダ29のロッド29aが伸縮すると、搬送ローラ27a群、27b群からなるローラコンベア17はガイドレール32にガイドされて昇降する。
次いで、挟持手段12、搬送基部13、ガイド手段14及び昇降手段15について主に図10を参照して説明する。ローラコンベア11(図10では仮想線にて示す)の一側(本実施形態ではタイヤ組立体Wの搬送方向に向かって左側)の上方にはロッドレスシリンダ41がタイヤ組立体Wの搬送方向に沿うように配設されている。このロッドレスシリンダ41の本体は長尺矩形状の基板42に固設されている。基板42は、図2、図3に示すように、その下面においてタイヤ組立体Wの搬送方向に沿う固定軸76によって支持されており、該固定軸76回りに回動可能となるように構成されている。図10において、ロッドレスシリンダ41の本体上で該シリンダの駆動により本体の長手方向に摺動する摺動部材41aには、ローラコンベア11の中央側に向かって延設される連結板43の一端側が接続している。ローラコンベア11の上方には、タイヤ組立体Wの搬送方向側を開口させた平面視コの字形状の枠組体となる搬送基部13が配設されており、その左側の枠辺部13aに前記連結板43の他端側が固設されている。
枠辺部13aの前後端の外側にはガイド用枠13c、13dが形成され、その下面にはガイド部材74が取り付けられている。基板42上には、ロッドレスシリンダ41と平行してガイドレール75が取り付けられており、ガイド部材74はこのガイドレール75に係合している。後に詳述するが、搬送基部13の枠辺部13b側はガイド部材69を介し、ガイドレール75と平行に位置するガイドバー70によってガイド支持されている。これらガイド部材74、ガイドレール75、ガイド部材69、ガイドバー70が前記ガイド手段14を構成するものであり、ロッドレスシリンダ41の駆動により摺動部材41aがタイヤ組立体Wの搬送方向に沿って移動すると、連結板43を介して搬送基部13が同方向に移動し、その際には左右のガイドレール75、ガイドバー70にガイドされるため搬送基部13は安定した状態で移動する。
搬送基部13に搭載される挟持手段12について説明すると、枠辺部13aには、この枠辺部13aの長手方向、つまりタイヤ組立体Wの搬送方向に沿って位置し、それぞれ鉛直方向を軸方向とする3つの回転軸(下流側から順に符号44、45、46とする)が図示しない軸受を介して軸支されている。回転軸44、45、46の下部は枠辺部13aの下方に突出し、各突出部にはギア47、48、49が軸着されており、中央のギア48に対してギア47、49が噛合している。搬送基部13には、ブラケット51を介してシリンダ50の本体が鉛直方向の軸回りに回転可能となるように水平状に取り付けられている。前記回転軸45の上部は枠辺部13aから上方に突出し、その突出部位にはアーム52が固設されており、シリンダ50のロッド50aの先端がこのアーム52に対して鉛直方向の軸回りに回転可能となるように接続している。回転軸44、45の下端にはそれぞれローラコンベア11側に向かって水平状に延設される挟持アーム53、54が軸着されており、挟持アーム53、54の各先端には鉛直方向を軸方向とする挟持ローラ55が回転自在に垂設されている。挟持アーム53、54はローラコンベア11の幅方向に沿う仮想鉛直面に対して面対称の関係にある。枠辺部13aから上方に突出した回転軸46の上部には揺動アーム56が軸着されている。
右側の枠辺部13bには、タイヤ組立体Wの搬送方向に沿って位置し、それぞれ鉛直方向を軸方向とする2つの回転軸(下流側から順に符号57、58とする)が図示しない軸受を介して軸支されている。回転軸57、58の下部は枠辺部13bの下方に突出し、各突出部にはギア59、60が噛合するように軸着されている。回転軸57、58の下端にはそれぞれローラコンベア11側に向かって水平状に延設される挟持アーム61、62が軸着されており、挟持アーム61、62の各先端には鉛直方向を軸方向とする挟持ローラ55が回転自在に垂設されている。挟持アーム61、62もローラコンベア11の幅方向に沿う仮想鉛直面に対して面対称の関係にあり、また、挟持アーム53、54と挟持アーム61、62とは、タイヤ組立体Wの搬送方向に沿う仮想鉛直面に対して面対称の関係にある。そして、枠辺部13bから上方に突出した回転軸58の上部には揺動アーム63が軸着されており、この揺動アーム63と前記揺動アーム56とが連結ロッド64により連結されている。
挟持手段12は以上の構成からなり、シリンダ50のロッド50aの伸縮によりアーム52を介して回転軸45が回転すると、ギア47、48、49、連結ロッド64、ギア59、60等の介在によって挟持アーム53、54、61、62が同期的に回動する。タイヤ組立体Wを挟持する際には、ロッド50aを伸長状態から縮退させることで、挟持アーム53、54を互いに近接するように回動させ、挟持アーム61、62も互いに近接するように回動させる。これによりタイヤ組立体Wはその外周面において4つの挟持ローラ55により挟持される。
次いで昇降手段15について説明すると、枠辺部13bの上面には、一対の互いに平行な支持板65がローラコンベア11の幅方向に沿って立設されている。図8も参照して、各支持板65の一端側は枠辺部13bよりもローラコンベア11の幅方向の外方側に延設され、その延設された両者間には、タイヤ組立体Wの搬送方向に沿う軸66回りに回転可能となるように連結板67が設けられている。連結板67の下面にはシリンダ68の本体が取り付けられ、連結板67に穿設した貫通孔を介して上方に突出したロッド68aの先端はガイド部材69に接続している。ローラコンベア11の右側上方には、タイヤ組立体Wの搬送方向に沿うようにして枠体71(図10)に取り付けられた断面真円形のガイドバー70が位置しており、ガイド部材69はこのガイドバー70に対して摺動可能、かつ回動可能に外嵌している。なお符号72はガイド部材69に対する連結板67の直線移動をガイドする機能を担うガイドピンであり、ガイド部材69に固設されている。このガイドピン72は連結板67に穿設したガイド孔73に挿嵌している。
昇降手段15は以上のような構成からなり、図8(a)に示すように挟持ローラ55でタイヤ組立体Wを挟持した状態においてシリンダ68のロッド68aが伸長状態から縮退すると、シリンダ68の本体が、固定部材であるところのガイドバー70に外嵌したガイド部材69側に上昇する。連結板67はガイド部材69に対して直線移動して上昇し、その際、ガイド部材69はガイドバー70に対して図8における時計回りに若干回転し、軸66は固定軸76回りに反時計回りに若干回動する。つまり図8(b)に示すように一側たる枠辺部13bが他側の枠辺部13aよりも上昇する態様として搬送基部13が固定軸76回りに回動する。これによりタイヤ組立体Wは傾斜状に位置し、枠辺部13a寄りの側面(底面)の一部のみがローラコンベア11に載置された状態となる。この状態でロッドレスシリンダ41の駆動により搬送基部13がフィッティングステーションS2(図1)側に移動することで、タイヤ組立体Wは傾斜状態を維持したままフィッティングステーションS2へと搬送される。
ここで、搬送基部13の回動中心となる固定軸76は搬送基部13の側方に位置しているので、仮に挟持ローラ55でタイヤ組立体Wを強固に挟持し、かつ搬送基部13の回動角度を大きくした場合を想定すると、タイヤ組立体Wは傾斜しつつローラコンベア11から完全に浮いた状態となる。しかし、本実施形態では前記シリンダ68のストロークを小さくして搬送基部13の回動角度を小さく設定してあり、また、タイヤ組立体Wの自重落下もあるため、タイヤ組立体Wがローラコンベア11に傾斜状に載置される構成となっている。
「把持手段3」
図2、図6、図7等に示すように、把持手段3はローラコンベア17の搬送ローラ27a群、27b群の間に位置する。図6または図7において、枠体81には鉛直方向の軸回りに回転可能となるように円盤形状のチャック基部82が設けられている。チャック基部82上には3つのチャックブロック83が平面視して放射状に配設されている。各チャックブロック83はチャック基部82に対して径方向に同期して移動可能に構成され、互いに近接する中央寄りの端部にはチャック爪83aが鉛直状に立設されている。各チャック爪83aの平断面形状は扇形を呈しており、中心角度の端部側が互いに近接するように位置することにより、チャック基部82の回転軸と同軸上に位置し、円周方向に3分割された態様の1本の円柱状部材を構成する。また、チャックブロック83の上面には、図16に示すように、ホイールW1のディスクの下面を受ける受け部材84が固設されている。受け部材84はホイールW1の傷つき防止の観点からウレタン材等により構成される。
把持手段3は以上の構成からなり、タイヤ組立体Wを載置したローラコンベア17が下降すると、その下降途中でタイヤ組立体Wは、図2に示すように、そのホイールW1のディスクが受け部材84に載置されるとともに、センター孔W2には縮径状態にある3つのチャック爪83aが挿嵌する。この状態から3つのチャック爪83aを拡径方向に移動させることでセンター孔W2の内縁部がチャック爪83aによりチャッキングされ、タイヤ組立体Wがチャック基部82に対して固定される。
「押圧手段6」
図2等に示すように、押圧手段6はフィッティングステーションS2におけるローラコンベア17の上方に配設されている。本実施形態の押圧手段6は、昇降可能であって、下降した際にタイヤ組立体Wのタイヤの上側の側面W3(図16)を押圧し、タイヤ組立体Wの回転に伴って従動的に回転する複数の押圧ローラ85を備えている。フィッティングステーションS2の上方に配設された枠体86には図13(押圧手段6を示す外観斜視図)に示すようにブラケット87を介してシリンダ88が鉛直状に取り付けられており、下方に向けて延設されるロッド88aの下端にはローラ用基板89が水平状に固設されている。このローラ用基板89は中心部から3つの板部が放射状に延設された形状からなり、フィッティング時には後に詳述するアッパハンマ137(図14)と干渉しないようになっている。
ローラ用基板89の下面には、その中心部に対して放射状に、かつ円周方向に略等間隔で複数(本実施形態では3つ)の押圧ローラ85が配設されている。各押圧ローラ85はローラ用基板89に取り付けたブラケット90に回転自在に軸支されており、タイヤ組立体Wの回転により連れ回りが可能となるように、その平面視した回転軸の方向はタイヤ組立体Wの径方向に一致している。なお、ローラ用基板89の上面には、上方に延びて前記ブラケット87等を挿通することでローラ用基板89(押圧ローラ85)の昇降動作をガイドする一対のガイドバー91が取り付けられている。また、押圧ローラ85は、図3から判るようにローラ用基板89の中心寄りを縮径させたテーパ形状のローラからなる。
押圧手段6は以上の構成からなり、シリンダ88の駆動によりロッド88aが伸長してローラ用基板89が下降すると、複数の押圧ローラ85がタイヤ組立体Wにおけるタイヤの上側の側面W3を押圧し、後に詳述する回転手段4によりタイヤ組立体Wが回転した際には、押圧ローラ85はいわゆる連れ回りをしながらタイヤの上側の側面W3を押圧する。
「回転手段4」
図2から判るように、回転手段4はフィッティングステーションS2においてローラコンベア17を挟んだ一側(本実施形態ではタイヤ組立体Wの搬送方向に向かって左側)に配設されている。図12(回転手段4を示す外観斜視図)において、枠体92にはタイヤ組立体W(図2)の搬送方向と直交する方向に沿う一対のガイドレール93が敷設され、このガイドレール93には該レールに係合する複数のガイド部材94を介して摺動基枠95が摺動可能に取り付けられている。ガイドレール93間における摺動基枠95の下方にはシリンダ96がガイドレール93に沿って配設され、摺動基枠95は下方に突設されたブラケット95aを介してシリンダ96のロッド96aに接続している。摺動基枠95はガイドレール93と直交する方向に面を沿わせた立板部95bを有しており、この立板部95bのタイヤ組立体W(図2)に臨む面側には鉛直方向を軸方向とする回転駆動ローラ97が軸受98を介して一対並設されている。立板部95bの他面側には、出力軸を上側としてその軸方向を鉛直方向としたモータ99が取り付けられている。モータ99の出力軸にはプーリ100が軸着され、このプーリ100と、各回転駆動ローラ97の回転軸の上端に軸着したプーリ101、101と、立板部95bに設けたテンションローラ102との間に駆動ベルト103が掛け回されている。
回転手段4は以上の構成からなり、シリンダ96の駆動によりロッド96aが伸長して摺動基枠95がガイドレール93にガイドされてローラコンベア17(図2)側に移動し、一対の回転駆動ローラ97がタイヤ組立体W(図2)の外周面に当接した状態でモータ99を駆動させることにより、駆動ベルト103を介して一対の回転駆動ローラ97を同期的に回転させ、タイヤ組立体Wを回転させる。
「フィッティング手段5」
図2から判るように、フィッティング手段5はフィッティングステーションS2においてローラコンベア17を挟んで前記回転手段4が位置する側と反対の側(本実施形態ではタイヤ組立体Wの搬送方向に向かって右側)に配設されている。このフィッティング手段5は、以下に詳述するように、回転運動する駆動手段5Aと、駆動手段5Aの回転運動を往復運動に変換するクランク手段5Bと、クランク手段5Bの往復運動を円弧運動に変換する揺動手段5Cと、揺動手段5Cの円弧運動によりタイヤの側面W3(図16)を打撃する打撃手段5Dとを備えている。
図2において、枠体104にはタイヤ組立体Wの搬送方向と直交する方向に沿う一対のガイドレール105が敷設されている。以降、図14(フィッティング手段5を示す外観斜視図)を参照して説明すると、このガイドレール105には該レールに係合する複数のガイド部材106を介して摺動基枠107が摺動可能に取り付けられている。摺動基枠107は図示しない公知の送りねじ機構を介してモータ108と接続しており、モータ108の駆動によりガイドレール105上を摺動するように構成されている。
摺動基枠107は鉛直状に立設された縦枠部107aを有し、この縦枠部107aの上方に配設した軸受109と縦枠部107aの下方に配設した軸受110とにより、鉛直状に延設されるねじ棒111が軸支されている。ねじ棒111はガイドレール105の延設方向に間隔をおいて一対として設けられており、各下端に軸着したプーリ112と、摺動基枠107上の一対のモータ113の各出力軸に軸着したプーリ114との間には駆動ベルト115が掛け回されている。また、縦枠部107aには前記ガイドレール105の延設方向に間隔をおいて一対のガイドレール116が鉛直状に取り付けられている。この一対のガイドレール116には、上下一対の昇降基枠117、118がそれぞれ該レールに係合する複数のガイド部材119を介して昇降可能に取り付けられており、かつ昇降基枠117、118はそれぞれに形成された雌ねじ部(図示せず)を介してそれぞれ一方のねじ棒111に螺合している。つまり、当該螺合部と、ガイドレール116とガイド部材119との係合によって送りねじ機構を構成するものであり、各モータ113をそれぞれ独立して回転させることで各ねじ棒111を個別に回転させ、送りねじ機構の作用によって昇降基枠117、118を個別に昇降させる構造となっている。
昇降基枠117、118にはそれぞれ駆動モータ120、121と、各駆動モータ120、121の出力軸に接続する減速機ユニット122、123とが取り付けられており、減速機ユニット122、123の各出力軸にはタイヤ組立体W(図2)の搬送方向を回転軸方向とした回転体124、125が軸着されている。回転体124、125にはその回転中心から偏心した位置においてタイヤ組立体W(図2)の搬送方向を回転軸方向とした連結軸126、127が形成され、この連結軸126、127にクランクアーム128、129の各一端が回転可能に連結している。各昇降基枠117、118におけるローラコンベア17(図2)寄りには、ブラケット130(一部は仮想線にて示す)を介してタイヤ組立体Wの搬送方向を軸方向とする支軸131、132が形成され、各支軸131、132には、略「く」の字状を呈した揺動アーム133、134がその中央屈曲部にて回転可能に取り付けられている。そして、揺動アーム133、134の各一端側に形成した連結軸135、136には前記クランクアーム128、129の各他端側が回転可能に連結している。揺動アーム133、134の各他端側は、それぞれタイヤのビード部寄りの上側面、下側面を打撃する円板形状のアッパハンマ137、ロアハンマ138として形成されている。
以上において、駆動モータ120、121が前記駆動手段5Aを構成し、回転体124、125、連結軸126、127、クランクアーム128、129、連結軸135、136が前記クランク手段5Bを構成し、支軸131、132、揺動アーム133、134が前記揺動手段5Cを構成し、アッパハンマ137、ロアハンマ138が前記打撃手段5Dを構成する。
以上の構成により、駆動モータ120、121が駆動して回転体124、125が回転すると、連結軸126、127の回転体124、125の中心回りの回転運動が、クランク機構(具体的にはてこクランク機構)の作用によりクランクアーム128、129を介して連結軸135、136の支軸131、132回りの往復円弧運動に変換される。これにより、揺動アーム133、134が支軸131、132回りに揺動し、アッパハンマ137、ロアハンマ138がタイヤのビード部寄りの上側面、下側面を間欠的に打撃する。アッパハンマ137及びロアハンマ138は同時にタイヤのビード部寄りの上側面、下側面を打撃するようになっている。
以下、フィッティング装置1(図1)の一連の動作について説明する。図11において、ストッパ23が下降し、ストッパ24が上昇した状態でタイヤ組立体Wが前工程からローラコンベア16(搬入ステーションS1)に搬入されると、通過確認センサ25及び到着確認センサ26によりこのタイヤ組立体Wの搬入状態が検出され、次に控えるタイヤ組立体Wの搬入を規制するべくストッパ23が上昇する。次いで、到着確認センサ26による検出信号に基づいて、図9(a)に示すように伸長状態にあるシリンダ50のロッド50aが図9(b)に示すように縮退することにより、挟持アーム53、54が互いに近接するように回動するとともに、これと同期して挟持アーム61、62も互いに近接するように回動する。これによりタイヤ組立体Wはその外周面において4つの挟持ローラ55により挟持される。
次いで、図8(a)に示すシリンダ68のロッド68aが伸長状態から縮退することにより、連結板67が上昇して軸66が固定軸76回りに反時計回りに若干回動し、図8(b)に示すように一側たる枠辺部13bが他側の枠辺部13aよりも上昇する態様として搬送基部13が固定軸76回りに回動する。これによりタイヤ組立体Wは傾斜状に位置し、枠辺部13a寄りの側面(底面)の一部のみがローラコンベア11に載置された状態となる。この状態でストッパ24(図11)が下降し、ロッドレスシリンダ41の駆動により搬送基部13がフィッティングステーションS2(図1)側に移動することで、タイヤ組立体Wは傾斜状態を維持したままフィッティングステーションS2へと搬送される。
このように、タイヤ組立体Wを傾斜させ、側面(底面)の一部のみをローラコンベア11に載置させて搬送する構成とすることにより、ホイールW1の下側のリムフランジ部W4(図16)とローラコンベア11との干渉による擦り傷の発生を防止できる。また、タイヤの側面W3(図16)に対する擦り傷の発生も殆ど無視できる程度に低減できる。なお、伸縮ストロークの大きいシリンダ68を用いるなどして搬送基部13の回動角度を大きくとり、タイヤ組立体Wをローラコンベア11から完全に浮かせて搬送することも考えられるが、タイヤ組立体Wは重量物であることから、その場合には特に挟持アーム53、54に負荷がかかりやすくなり、部材の補強対策等に留意する必要がある。
タイヤ組立体Wが図11に示すローラコンベア17上の所定位置まで搬送されると、図9(c)に示すように、シリンダ50のロッド50aが伸長することにより、挟持アーム53、54、61、62が開放方向に回動し、タイヤ組立体Wの挟持が解かれる。この後、摺動部材41aが後退することで搬送基部13は搬入ステーションS1(図1)側に戻る。
次いで、図11に示すシリンダ29のロッド29aが縮退することによりローラコンベア17が下降する。その下降途中でローラコンベア17上のタイヤ組立体Wは、図15(フィッティング時におけるフィッティング装置1の正面説明図)に示すように、ホイールW1のディスクにて受け部材84上に移載されるとともに、センター孔W2に縮径状態のチャック爪83aが挿嵌する。この状態からチャック爪83aが拡径方向に移動することでタイヤ組立体Wがチャッキングされ、チャック基部82に対して固定される。
次いで、シリンダ88の駆動によりロッド88aが伸長して上方からローラ用基板89が下降し、押圧ローラ85(図15では便宜上、2つの押圧ローラ85を共に側面視した状態で図示している)がタイヤ組立体Wにおけるタイヤの上側の側面W3を押圧する。そして、摺動基枠95がタイヤ組立体Wに向けて移動し、回転駆動ローラ97がタイヤ組立体Wの外周面に当接する。これと前後して一対のモータ113(図14)の駆動により縦枠部107aに対して昇降基枠117、118が所定位置まで昇降する。この昇降基枠117、118の昇降は勿論、タイヤ組立体Wのタイヤ幅に合わせてアッパハンマ137及びロアハンマ138を所定箇所に位置させることが目的である。したがって、同一ロットのタイヤ組立体Wのフィッティングライン工程の場合には、最初に昇降基枠117、118を昇降調整するのみで良い。
次いで、モータ108の駆動により摺動基枠107がタイヤ組立体Wに向けて移動し、所定位置で停止する。この状態でモータ99の駆動により回転駆動ローラ97が回転することでタイヤ組立体Wが回転する。このように、タイヤ組立体Wの外周面に回転駆動ローラ97を押圧し、該回転駆動ローラ97を回転させてタイヤ組立体Wをいわゆる連れ回りとして回転させるようにすれば、回転手段4を簡易な構造として構成できる。そして、タイヤ組立体Wの回転と同時に駆動モータ120、121の駆動により回転体124、125が回転することで、クランクアーム128、129を介して揺動アーム133、134が揺動し、その揺動軌跡に沿ってアッパハンマ137及びロアハンマ138がタイヤを打撃する。
図16はフィッティング時のタイヤ組立体Wの側断面作用説明図である。(a)の状態にあるアッパハンマ137及びロアハンマ138はそれぞれ下方、上方に移動し、(b)のようにタイヤのビード部W5寄りの側面W3を打撃する。具体的には、アッパハンマ137及びロアハンマ138は揺動軌跡に沿って移動することから、タイヤのビード部W5寄りの側面W3を、タイヤの幅方向内側に向けて、かつタイヤの径方向外方に向けて打撃する。つまり、被打撃面となるビード部W5寄りの側面W3はリムフランジ部W4の内側に向けて傾斜状に形成されていることから、打撃の方向が被打撃面の法線方向に近づくこととなり、これにより打撃力が効率良く被打撃面に伝達される。この打撃力を受けてビード部W5は、(b)に示すように一旦リムフランジ部W4から離れ(若しくは離れずにずれて)、例えばビード部W5とリムフランジ部W4との間の空間に封じ込まれていた空気が抜けたうえで、(c)のようにリムフランジ部W4回りに適正にフィットする。
そして、アッパハンマ137及びロアハンマ138は、タイヤ組立体Wの回転軸方向から見て同一の箇所(タイヤの円周方向における同一位相の箇所)を打撃し、その際には両側面W3を同時に打撃する。従来のタイヤへの打撃方法は、前記した特許文献2に記載されているように、タイヤの各側面W3の円周上の複数箇所を打撃するというものであり、当該方法では、ビード部W5周りにおける打撃箇所間の変形が各打撃箇所に影響を与え、タイヤの変形が分散されてビード部W5の所定の変位量が得にくくなるという問題については既述した通りである。これに対して本実施形態のように、上側の側面W3に対しては単体のアッパハンマ137により、下側の側面W3に対しては単体のロアハンマ138により同時に打撃する方法、つまり、タイヤの両側面W3を、タイヤの円周方向において同一位相となる単一の箇所にて同時に打撃する方法とすれば、従来のような複数の打撃箇所間の変形からの影響を受けず、打撃力がビード部W5に集中する。したがって、ビード部W5には十分な変位量が付与され、ビード部W5が確実にリムフランジ部W4周りにフィットする。
以上のような打撃が、タイヤ組立体Wが1回転する間に揺動によって繰り返し行われることで、ビード部W5が全周にわたってリムフランジ部W4周りに確実にフィットする。打撃の構造として、従来のカム機構を用いた場合では、揺動幅を大きくするためにはカムを大型にする必要があり、その結果、カムを駆動する駆動源もトルクの大きなものが必要となっていたのに対し、てこクランク機構を用いた構造とすることにより、トルクの小さい駆動源でアッパハンマ137、ロアハンマ138を十分な揺動幅にて揺動させることができる。また、カム機構に比べて大きなフリクションが然程発生しない構造のため、構成部材の強度や耐磨耗性に関しても有利となる。そして、フリクションに起因する騒音も大幅に低減されるので、作業環境性が向上する。
また、打撃が行われている間には図15に示すように、複数の押圧ローラ85がタイヤの側面W3を押圧している。これにより、アッパハンマ137及びロアアーム138の打撃に起因したタイヤ組立体W全体の揺動が防止されるので、チャック爪83aに把持されているセンター孔W2の縁部の変形を防ぐことができ、また、打撃箇所が定まるので、例えばタイヤ組立体Wの揺動によって打撃箇所に狂いが生じ、アッパハンマ137及びロアハンマ138がリムフランジ部W4を打撃してしまうといった問題も解消される。そして、押圧ローラ85は、アッパハンマ137による打撃箇所、つまりフィッティング手段5による外力の付加箇所よりも外方のタイヤの側面W3を押圧しているので、打撃によるビード部W5周りの所定の変形に対して殆ど影響がなく、ビード部W5のフィッティング機能が損われない。
タイヤ組立体Wが1回転してフィッティング動作が完了すると、回転手段4、フィッティング手段5、押圧手段6に関する各部材が元の位置に移動復帰し、把持手段3においてはチャック爪83aが縮径方向に移動してタイヤ組立体Wの把持状態を解く。次いで、図11に示すシリンダ29のロッド29aが伸長してローラコンベア17が上昇し、その上昇過程で、図15においてタイヤ組立体Wは把持手段3からローラコンベア17へと移載され、その後、図示しない搬出手段で後工程のローラコンベア18(図11)側へと搬出される。なお、この搬出と同時に、次に控えていたタイヤ組立体Wが搬入ステーションS1からフィッティングステーションS2に搬送され、同様のフィッティング工程がなされる。
本発明に係るタイヤ組立体のフィッティング装置の概略斜視図である。 図1におけるA矢視図である。 図1におけるB矢視図である。 図1におけるC矢視図である。 本発明に係るタイヤ組立体のフィッティング装置の平面説明図である。 搬送手段を構成するローラコンベアの側面説明図である。 搬送手段を構成するローラコンベアの平面説明図である。 搬送手段を構成する昇降手段周りの正面作用説明図である。 搬送手段を構成する挟持手段周りの平面作用説明図である。 挟持手段周りの構造を示した外観斜視図である。 ローラコンベアの外観斜視図である。 回転手段を示す外観斜視図である。 押圧手段を示す外観斜視図である。 フィッティング手段を示す外観斜視図である。 フィッティング時におけるフィッティング装置の正面説明図である。 フィッティング時のタイヤ組立体の側断面作用説明図である。
符号の説明
1 フィッティング装置
2 搬送手段
3 把持手段
4 回転手段
5 フィッティング手段
6 押圧手段
11 ローラコンベア
12 挟持手段
13 搬送基部
14 ガイド手段
15 昇降手段
W タイヤ組立体
W1 ホイール
W2 センター孔
W3 (タイヤの)側面
W4 リムフランジ部
W5 ビード部

Claims (3)

  1. タイヤ組立体が搬入される搬入ステーションと、タイヤ組立体のフィッティングを行うフィッティングステーションとから構成され、
    タイヤ組立体を前記搬入ステーションから前記フィッティングステーションに搬送する搬送手段を備えるとともに、
    前記フィッティングステーションに位置したタイヤ組立体に関して、ホイールのセンター孔を把持する把持手段と、回転軸回りに回転させる回転手段と、タイヤのビード部寄りの側面に外力を加えるフィッティング手段と、このフィッティング手段による外力の付加箇所よりも外方のタイヤの側面を押圧する押圧手段とを備えたことを特徴とするタイヤ組立体のフィッティング装置。
  2. 前記搬送手段は、
    前記搬入ステーションと前記フィッティングステーションとの間に敷設されるローラコンベアと、
    前記ローラコンベア上において倒伏状態のタイヤ組立体の外周面を挟持する挟持手段と、
    前記挟持手段を搭載し、前記ローラコンベアに沿って移動する搬送基部と、
    前記搬送基部の移動をガイドするガイド手段と、
    前記挟持手段で挟持したタイヤ組立体が傾斜状に前記ローラコンベア上に載置されるように、前記搬送基部を上昇可能とする昇降手段と、
    を備え、
    タイヤ組立体を傾斜状に前記ローラコンベア上に載置させた状態で搬送する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ組立体のフィッティング装置。
  3. 前記回転手段は、タイヤ組立体の外周面に押圧される回転駆動ローラを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ組立体のフィッティング装置。
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