JP2005246460A - プレス間のワーク搬送装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 プレス装置およびプレスラインの小型化を促進できるプレス間のワーク搬送装置を提供すること。
【解決手段】ワークWを保持するワーク保持手段30と、隣接したプレス10間に配設され、駆動機構によりワーク搬送方向と直交する方向に直線的に移動自在なキャリア23と、このキャリア23に揺動中心軸が配設され、揺動機構20によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体21とを備えて構成され、前記ワーク保持手段30を前記揺動体21に設けている。このため、ロボットアームタイプの搬送装置のように旋回軌跡を確保する必要や、フィーダタイプの搬送装置のようにリフトビームをスライド近傍まで延設する必要がないので、アプライト12間隔を広げる必要もなく、タンデムプレスライン1全体も小型化できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プレス間のワーク搬送装置に関する。
従来より、連続配置された複数のプレス(タンデムプレス)間で加工素材(ワーク)を搬送するワーク搬送装置として、ロボットアームタイプやフィーダタイプの搬送装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のロボットアームタイプの搬送装置は、隣接するプレスの中間位置に立設された旋回軸を中心に旋回するアームと、このアームの先端に取り付けられたワーク保持手段とを備えて構成されている。そして、この搬送装置では、一方のプレス側でワークを保持した状態から、アームが旋回軸回りに略180度旋回することで、一方から他方のプレスにワークを搬送できるようになっている。
特許文献2に記載のフィーダタイプの搬送装置は、トランスファプレスに用いられるもので、ワーク搬送方向(フィード方向)に平行に配置されたリフトビームと、このリフトビームに支持されたキャリアと、このキャリアをリフトビームに沿って駆動するフィード駆動手段としてのリニアモータとを備えて構成されている。そして、一対のキャリア間に支持されたワーク保持手段でワークを保持した状態で、キャリアがフィード方向に駆動されることで、次の加工ステージへワークを搬送できるようになっている。
なお、ここでは、トランスファプレスに用いられる搬送装置について説明したが、同様の構造をタンデムプレスにおける搬送装置にも適用可能である。
特開平10−137997号公報 特開2002−307116号公報
しかしながら、特許文献1のロボットアームタイプの搬送装置では、旋回軸を中心としたアームの旋回によりワークを搬送するために、アームおよびワークの旋回軌跡に応じて、アプライト間距離を広げておくなどの対処が必要となる。
また、特許文献2のフィーダタイプの搬送装置では、ワーク搬送方向に沿って配置されたリフトビームとプレスのスライドとの干渉を回避しなければならず、すなわち、プレスのスライドとアプライトの間にリフトビームを配置するためのスペースが必要となる。
このため、特許文献1および特許文献2の搬送装置では、いずれもアプライトをプレスの中心から外側に離して立設しなければならず、このような複数のプレスで構成されるタンデムプレス等のラインとしてのプレス装置全体が大型化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、プレス装置およびプレスラインの小型化を促進できるプレス間のワーク搬送装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による隣接したプレス間でワークを搬送するワーク搬送装置は、前記ワークを保持するワーク保持手段と、前記隣接したプレス間に配設され、駆動機構によりワーク搬送方向と直交する方向に直線的に移動自在なキャリアと、このキャリアに揺動中心軸が配設され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体とを備え、前記ワーク保持手段を前記揺動体に設けることを特徴とするものである(第1発明)。
第1発明において、前記ワーク保持手段を、前記揺動中心軸と平行な軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられているのが好ましい(第2発明)。
本発明による隣接したプレス間でワークを搬送するワーク搬送装置は、前記ワークを保持するワーク保持手段と、このワーク保持手段が回動自在に一端側に取り付けられた第1リンクと、この第1リンクの他端を軸支するとともに、ワーク搬送方向と直交する方向に沿って直線的に案内するガイド部と、前記第1リンクの両端軸間に一端側が回動自在に接続された第2リンクと、この第2リンクの他端側を回動自在に支持する支点部と、前記第1リンクおよび第2リンクの少なくとも一方を駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段の駆動により前記第1リンクおよび第2リンクが揺動するとともに、当該第1リンクの一端側がワーク搬送方向に沿って移動することを特徴とするものである(第3発明)。
第3発明において、前記第2リンクの両端軸間距離は、前記第1リンクの両端軸間距離の半分とされ、前記第1リンクの両端軸間の中央に前記第2リンクの一端が連結されるとともに、前記第2リンクの他端が前記第1リンクの他端の移動直線延長上に位置しているのが好ましい(第4発明)。
第3発明または第4発明において、前記駆動手段は、前記ガイド部に設けられたリニアモータ(27)で構成されているのが好ましい(第5発明)。
第3発明または第4発明において、前記駆動手段は、前記第2リンクの他端側の前記支点部を中心に前記第2リンクを回動させる回転駆動手段で構成されているのが好ましい(第6発明)。
第3発明から第6発明において、前記第2リンクの他端側の前記支点部を上下動させるリフト駆動手段を備えているのが好ましい(第7発明)。
第3発明から第7発明において、前記第1リンクの一端が前記第1リンクの他端および第2リンクの他端を結ぶ直線上に位置する死点にきたとき、前記第1リンクの一端が死点から外れる側に移動するように、前記第1リンクまたは前記第2リンクを所定方向に付勢する付勢手段を備えているのが好ましい(第8発明)。
第8発明において、前記付勢手段は、前記第2リンクの両端軸間の所定の位置を押し引きするアクチュエータで構成されているのが好ましい(第9発明)。
第1発明から第9発明において、前記ワーク保持手段に前記ワークを上下移動させるリフト駆動手段が設けられているのが好ましい(第10発明)。
第3発明から第10発明において、前記ワーク保持手段を、回動軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられているのが好ましい(第11発明)。
本発明による隣接したプレス間でワークを搬送するワーク搬送装置は、前記ワークを保持するワーク保持手段と、前記隣接したプレス間に配設される支持部材と、この支持部材に装着され、昇降機構により昇降駆動されるリフトキャリアと、このリフトキャリアに揺動中心軸が配設され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体とを備え、前記ワーク保持手段を前記揺動体に設けることを特徴とするものである(第12発明)。
第12発明において、前記ワーク保持手段を、前記揺動中心軸と平行な軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられているのが好ましい(第13発明)。
第12発明または第13発明において、前記揺動体の、揺動中心軸に対する揺動軌跡に下死点を有することが好ましい(第14発明)。
第12発明から第14発明において、前記揺動体は前記隣接したプレス間に1個設けられているのが好ましい(第15発明)。
第1発明においては、ワーク搬送方向に沿ってワークをプレスの一方から他方へフィードさせるワーク搬送装置は、揺動体の揺動中心軸をキャリアと共にワーク搬送方向と直交する方向に沿って直線的に移動するため、ワーク搬送方向に対して狭いスペースで当該ワーク搬送装置が設置可能になる。したがって、隣接したプレス間に当該フィード機構を設けると対向するアプライト間隔が狭くてすみ、プレスライン全体を短くすることができる。また、隣接するプレス間において、一方のプレスのプレス加工位置から他方プレスのプレス加工位置まで、直接ワークを搬送することができる。さらに、ロボットアームの旋回軌跡を確保する必要がなく、またリフトビームをアプライトの内側に配置する必要もないので、ワーク搬送方向に対する左右のアプライト間隔を狭めることができ、プレス装置全体の小型化を図ることができる。
また、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)にも対応可能である。
第2発明においては、チルト機構を設けるため、揺動体の揺動運動に伴い必然的に生じるワークの傾きを相殺するようにワークがチルト機構によって上下方向に傾動される。これにより、ワークを水平に保つことができるので、プレス加工位置に対するワークの搬入・搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うことができる。
また、ワークを搬送中にわざと傾けて次工程の下金型に載置させることが可能になり、金型設計の自由度が増す。
第3発明においては、ワーク搬送方向に沿ってワークをプレスの一方から他方へフィードさせるフィード機構の第1リンクの他端がワーク搬送方向と直交する方向に沿って直線的に移動するため、ワーク搬送方向に対して狭いスペースで当該フィード機構が設置可能になる。したがって、隣接したプレス間に当該フィード機構を設けると対向するアプライト間隔が狭くてすみ、プレスライン全体を短くすることができる。また、隣接するプレス間において、一方のプレスのプレス加工位置から他方プレスのプレス加工位置まで、直接ワークを搬送することができる。さらに、ロボットアームの旋回軌跡を確保する必要がなく、リフトビームをアプライトの内側に配置する必要もないので、ワーク搬送方向に対する左右のアプライト間隔を狭めることができ、プレス装置全体の小型化を図ることができる。
また、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)にも対応可能である。
また、第3発明においては、駆動手段により第1リンクおよび第2リンクの一方または両方を駆動することで、第1リンクおよび第2リンクが揺動するとともに、第1リンクの一端側、およびここに回動自在に取り付けたワーク保持手段がワーク搬送方向に沿って移動する。すなわち、ワーク保持手段に保持されたワークがフィード方向に沿って搬送されることとなる。従って、アプライト間に支持され第1リンク、第2リンク等から構成されたフィード機構を介してワークを搬送できるので、駆動手段をスライドに近接した位置に設けなくてもよく、駆動手段の点検整備を容易に実施できる。
また、フィーダタイプの搬送装置では、リフトビームが各プレス間ごとに分割されているので、フィード方向に駆動されるキャリアにモータ等の駆動源(例えば、前述の特許文献2に記載の搬送装置ではリニアモータ)が設けられる。このために、キャリア自体の重量が重くなり、駆動にかかる負荷が大きくなってしまうという問題がある。また、万一ワーク搬送装置と金型の干渉が生じた場合、ダメージが駆動源にまで及んでしまうという問題もある。しかし、本発明では、フィード方向に移動する第1リンクの一端側にはそのような重量物が設けられていないので、駆動にかかる負荷を低減でき、省エネルギ化を促進できる。また、ワーク搬送装置と金型との干渉が発生した場合にも、ダメージが駆動源まで及ばないので復旧に時間がかからない。
第4発明においては、第2リンクの両端軸間距離を第1リンクの両端軸間距離の半分とし、第2リンクの一端を第1リンクの両端軸間の中央に連結し、第1リンクの他端の移動直線延長上に第2リンクの他端を位置させることで、これらの第1リンクおよび第2リンクによって、いわゆるスコットラッセル機構が構成される。このような機構においては、駆動手段によって第1リンクまたは第2リンクを駆動することで、ガイド部に案内された第1リンクの他端の移動方向と直交する方向、すなわちワーク搬送方向と平行な方向に沿って第1リンクの一端が直線移動することとなる。従って、第1リンクの一端側に取り付けられたワーク保持手段も同様に直線移動するので、ワークの移動軌跡が描く領域を最小限にして、プレス装置の小型化をさらに促進できる。さらに、直線移動することでワーク搬送距離が最短になるので、搬送効率を向上させることができる。
第5発明においては、リニアモータによってガイド部に案内された第1リンクの他端側を直線的に駆動することで、第1リンクの一端側がワーク搬送方向に沿って移動することとなる。従って、一般の電動モータを用いて、その回転運動を直線運動に変換する駆動機構と比較して、高速で高精度なワークの搬送を実現できる。
第6発明においては、支点部を中心に第2リンクを回動させる回転駆動手段として、汎用性の高い各種のサーボモータ等が利用でき、装置の製造コストを抑制できる。また、第2リンクの他端側である支点部を中心に第2リンクを回動駆動することで、ワーク搬送時の可動部分である第2リンクの一端側や第1リンク等に駆動手段を設けなくてもよく、可動部分の構造を簡素かつ軽量にでき、駆動負荷をさらに低減することができる。
第7発明においては、リフト駆動手段によって支点部を上下移動させることで、スライド(あるいは上金型)との干渉危険域にリフト駆動手段が位置しないので、万一ワーク搬送装置とスライド(あるいは上金型)との干渉が発生した場合にも、リフト駆動手段自身に直接ダメージが加わらないようにできる。
第8発明においては、付勢手段によって第1リンクの一端が適切な方向に向かって死点を通過するように付勢することで、第1リンクの揺動をより確実に制御でき、ワークの搬送をさらに高精度に実施できる。
第9発明においては、アクチュエータとして、油圧や空気圧でピストンを駆動し長さを伸縮可能なシリンダタイプのものや、電動モータを用いたものでその回転を直線運動に機械的に変換する手段を有したもの等が採用できる。また、アクチュエータによって第2リンクの両端軸間の所定の位置を押し引きすることで、第2リンクの一端が連結された第1リンクの揺動を適切に制御できる。
ここで、
第10発明においては、フィード機構にリフト駆動手段を必ずしも設けなくてもよいので、フィード機構の構造を簡素化することができる。
第11発明においては、第2発明と同様な効果を図ることができる。
第12発明においては、昇降機構によるリフトキャリアの昇降運動と、揺動機構による揺動体の揺動運動とをそれぞれ制御することにより、前工程のプレス加工位置からワークを搬出するとともに、このワークを次工程のプレス加工位置に搬入するようなワーク保持手段のモーションが設定される。本発明によれば、昇降機構および揺動機構のそれぞれが受け持つ可動体重量(慣性負荷)を小さく設定することができるので、装置構成の小型化および簡素化によりコストダウンを図ることができるとともに、ワーク搬送速度の高速化により生産効率の向上を図ることができる。
また、昇降機構および揺動機構のそれぞれの駆動制御によってワーク保持手段のモーションを自由に設定することができる。特に、プレス加工位置に対してワークを搬入、搬出する際にスライドとボルスタとの間の空間内に、昇降機構および揺動機構を侵入させることなく、金型等と干渉しないように揺動体のみを侵入させてワーク保持手段をプレス加工位置に近づけるようなワーク保持手段のモーションを設定することが可能になる。これにより、スライド左右端とアプライト内側面との間に昇降機構および揺動機構が侵入するためのスペースを設けるためにアプライト間隔(フロントオープニング寸法)を余分に広げるといったことが必要とされなくなるので、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)に適用可能な好適なワーク搬送装置を提供することができる。一方、新設のプレス機械に対して本発明のワーク搬送装置を適用する際にはその新設されるプレス機械の本体部分をコンパクトに設計することができるので、イニシャルコストの低減を図ることができるという利点がある。
さらに、揺動体の揺動中心軸がリフトキャリアと共に昇降動するため、揺動中心軸が固定されている場合と比して、上昇過程においてスライドの位置が低い時点からワーク保持手段を、スライド(または上金型)とボルスタ(または下金型)の間に突入させることが可能になる。したがって、その分ワーク搬送時間に余裕ができ、より生産性を上げることが可能になる。
第13発明においては、第2発明と同様な効果を図ることができる。
第14発明によれば、揺動中心軸に対する揺動軌跡に下死点を有することから、揺動体及び支持部材が上方に位置し、プレスライン全体の視認性が大変よくなる。また、床面にワーク搬送装置がないため、プレスラインの保守が容易になる。
第15発明によれば、プレス機械間に架設されるビームが一本だけであるから、構造がより簡素化され、コストダウンが一層促進される。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係るワーク搬送装置2が設けられたタンデムプレス1を示すクラウンを省略した平面図であり、図2は、アプライトを一部省略した正面図である。
図3(A),(B)、および図4(A),(B)は、それぞれワーク搬送装置2の動作を示す正面図である。
なお、後述する第2実施形態以降で、以下に説明する第1実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
図1、2において、タンデムプレス1は、加工材料であるワークWの加工が上流側から下流側に向かって連続的に実施されるように、直列に連続配置された複数(図1、2中には、2台のみ示す)のプレス10を備えて構成されている。
プレス10は、クランク機構等の駆動力伝達機構が内蔵されたクラウン11と、図示しないベッドと、平面視で四隅に立設されたアプライト12とを備え、アプライト12内を上下に貫通するタイロッド(不図示)によってクラウン11、ベッド、およびアプライト12が相互に連結されている。クラウン11内の駆動力伝達機構には、上金型(不図示)が取り付けられるスライド13が連結され、ベッド上には、下金型14Aが取り付けられるムービングボルスタ14が設置されている。
このようなプレス10において、スライド13は、図示しないスライド駆動部で上下に駆動される。このスライド駆動部は、駆動源としてのメインモータ、メインモータで回転するフライホイール、フライホイールの回転エネルギをクラウン11内の駆動力伝達機構に断続的に伝達するクラッチ、スライド13の動きを停止させるブレーキ等を備えている。
ワーク搬送装置2は、ワーク搬送方向(図1、2中、白抜き矢印で示す)上流側(図中、左側)のプレス10で加工されたワークWを、下流側(図中、右側)のプレス10に搬送するものであって、各プレス10のアプライト12間に取り付けられている。
このワーク搬送装置2は、ワークWを保持するワーク保持手段30と、ワークWをワーク搬送方向(フィード方向)に向かってフィードするフィード機構20と、ワークWを上下にリフトおよびダウンするリフト駆動手段(後述するリニアモータ28で構成)とを備えて構成されている。
フィード機構20は、フィード方向と直交する方向の対向位置に対をなして設けられ、プレス10の互いに対向するアプライト12の対向面である装置支持部12Aに支持されている。この装置支持部12Aには、一対のガイド部材25が固定されている。
一対のガイド部材25の間には、直動部材(キャリア)23が上下方向に移動自在に、かつ上下方向以外の方向への移動を規制されて支持されている。
これらのガイド部材25および直動部材23の間には、直動部材23を上下方向に駆動する駆動手段としてのリニアモータ27が設けられている。このリニアモータ27は、直動部材23とガイド部材25との対向面間に設けられ、直動部材23側面の一次側コイル23Aと、ガイド部材25側面の二次側磁石としての二次側導体25A(または二次側永久磁石)とで構成されている。
なお、特に図示しないが、直動部材23とガイド部材25とは、直動部材23の駆動を高精度かつスムーズに実施するために、LM(Linear Motion)ガイド(商品名)等で互いに係合されている。
そして、直動部材23には、第1リンク21の他端であるシャフト部21Bが軸支されている。第1リンク21は、シャフト部21Bの中心(他端)がフィード方向に関して各プレス10同士の中間点に位置し、一端側が斜め下方に下がりながらムービングボルスタ14のフィード方向略中央に至る長さ寸法を有している。そして、第1リンク21の一端側には、後述するワーク保持手段30が第1リンク21の延出方向と直行する軸線回りに回動自在に取り付けられている。
第1リンク21の他端であるシャフト部21Bの中心と、一端であるワーク保持手段30の取付位置との中間点(両端軸間の中央)には、連結軸21Aを介して、第2リンク22の一端が回動自在に連結されている。
第2リンク22の両端軸間距離は、第1リンク21の両端軸間距離の半分の長さを有し、他端の軸が第1リンク21のシャフト部21Bの中心から鉛直下方に位置している。
また、対向するアプライト12の装置支持部12Aには、一対のブラケット26がガイド部材25の下方に固定されている。一対のブラケット26の間には、支持部材24が上下方向に移動自在に支持されている。そして、この支持部材24に第2リンクの他端が軸支されている。また、支持部材24は、ワークWフィード時には図示しない位置固定手段によって上下方向位置が固定されるように構成されている。
以上のガイド部材25および直動部材23により、第1リンク21の他端をフィード方向と直交する上下方向に直線的に案内するガイド部20Aが構成され、支持部材24により第2リンク22の他端を回動自在に支持する支点部20Bが構成されている。また、ガイド部20Aにより上下方向に案内される第1リンク21の他端の移動直線延長上に、第2リンク22の他端が位置していることになる。
このような構成を備えるフィード機構20は、いわゆるスコットラッセル機構を構成している。すなわち、フィード機構20は、第2リンク22の他端が上下方向に移動しないように支点部20Bの上下移動を規制した状態において、リニアモータ27で直動部材23を上下方向に直線的に駆動することにより、第1リンク21が揺動するとともに、第2リンク22が支点部20Bを中心に回動し、第1リンク21の一端が直動部材23の移動方向と直交する方向に直線移動するようになっている。従って、直動部材23をリニアモータ27で駆動することで、第1リンク21の一端に取り付けられたワーク保持手段30がワーク搬送方向に移動するフィード動作が実施されるようになっている。
ワークWを上下にリフトおよびダウンするリフト駆動手段は、図2に示すように、支持部材24とブラケット26との間に設けられ、支持部材24を上下方向に駆動するリニアモータ28で構成されている。このリニアモータ28は、支持部材24側面の一次側コイル(不図示)と、ブラケット26側面の二次側導体(不図示)とで構成されている。リニアモータ28で支持部材24を上下駆動することにより、第2リンク22を介して第1リンク21および直動部材23と、第1リンク21に取り付けられたワーク保持手段30と、このワーク保持手段30に保持されたワークWとが上下に昇降するリフト動作が実施されるようになっている。
なお、リフト駆動手段は、ワークWをフィードする際に支持部材24をブラケット26の所定位置に固定し、上下移動を規制する図示しない保持機構を備えている。
また、ワーク搬送装置2は、フィード機構20を駆動した際に、第1リンク21の一端が、第1リンク21および第2リンク22の他端を結ぶ直線上に位置する死点(図3(B)参照)にきたとき、第1リンク21の一端が死点を外れて所定の側に通過するように付勢する付勢手段としてのアクチュエータ29を備えている。すなわち、図3(B)に示すように、第1リンク21が垂直状態まで回動し、その一端が第2リンク22の他端と重なった状態が死点であり、この死点では第1リンク21の一端は左右いずれの方向へも移動可能であるため、第1リンク21の一端が向かう方向を制御するアクチュエータ29が設けられている。
アクチュエータ29は、シリンダ29Aおよびピストン29Bで構成されるシリンダタイプのものであり、シリンダ29A端部がアプライト12に軸支され、ピストン29B先端が第2リンク22の両端軸間の所定の位置に軸支されている。そして、アクチュエータ29のピストン29Bを流体圧(通常、油圧)あるいはガス圧(通常、空気圧)により出し入れして、第2リンク22の途中位置を押し引きすることで、第2リンク22が連結された第1リンク21の移動方向が制御されるようになっている。
ワーク保持手段30は、図1に示すように、一対の第1リンク21の一端間に横架されたクロスバー31と、このクロスバー31に取り付けられたバキュームカップ装置32と、ワークWを傾動するチルト機構33とを備えて構成されている。
クロスバー31は、中空棒状の部材であって、その両端がチルト機構33を介して一対の第1リンク21の一端に支持されている。そして、クロスバー31には、ワークWを複数箇所(本実施形態では八箇所)で吸着可能なバキュームカップ装置32が取り付けられている。
これらのクロスバー31およびバキュームカップ装置32は、通常のトランスファフィーダ等に用いられるものと同様であり、適宜な剛性および確実なワーク保持(吸着)力を有している。
なお、ワークを保持する装置としては、バキュームカップ装置32に限らず、ワークWの側縁部分を保持する一対のフィンガを備えたタイプのフィンガ装置、あるいはワークWの側縁部分を把持する一対のグリッパを備えたタイプのグリッパ装置等が採用できる。
チルト機構33は、フィード機構20を駆動しワークWをフィードする際に、第1リンク21の回動に応じて、クロスバー31をその軸回りに回転させる機構であり、第1リンク21の回動角を検知して駆動するモータ(不図示)や、このモータの回転をクロスバー31に伝達するギア(不図示)等を備えて構成されている。
なお、本実施形態では、ワーク保持手段30にワークWを昇降駆動する機構を設けていないが、クロスバー31やバキュームカップ装置32を上下移動自在に支持し、保持したワークWを昇降するリフト駆動手段をワーク保持手段30が備えるように構成してもよい。
次に、ワーク搬送時におけるワーク搬送装置2の動作について説明する。
先ず、プレス10によるワークWの加工およびスライド13の上昇に続いて、図2に示すように、フィード機構20を駆動して第1リンク21の一端側を、ワーク搬送方向の上流側のプレス10のスライド13およびムービングボルスタ14の間、すなわち、ワークWの上方に移動(リターン)する。
そして、リフト駆動手段であるリニアモータ28で支持部材24を下方に駆動し、第1リンク21およびワーク保持手段30を下降(ダウン)させ、バキュームカップ装置32で下金型14A上のワークWを吸引、保持する。これに続いて、リニアモータ28で支持部材24を上方に駆動し、第1リンク21およびワーク保持手段30を上昇(リフト)させて、ワークWを下金型14Aから抜き上げる(図2中、二点鎖線で示す)。
次に、図3(A),(B)に示すように、フィード機構30の駆動手段としてのリニアモータ27で直動部材23を上方に駆動することで、第1リンク21および第2リンク22が揺動するとともに、第1リンクの一端側、ワーク保持手段30およびワークWがフィード方向に沿って移動(フィード)する。そして、第1リンク21が垂直になり、その一端が死点にきたとき(図3(B))には、リニアモータ27で直動部材23を下方に駆動するとともに、アクチュエータ29のピストン29Bで第2リンク22の途中位置を押すことにより、第1リンク21の一端がフィード方向下流側のプレス10に向かって移動(フィード)する。この際、第1リンク21の回動角度に応じて、チルト機構33でクロスバー31をその軸回りに回転させることにより、ワークWが水平軸に関して傾かないように姿勢制御されている。
さらに、図4(A),(B)に示すように、第1リンク21の一端がフィード方向下流側のプレス10まで移動した後(図4(A))、リニアモータ28で支持部材24を下方に駆動し、第1リンク21およびワーク保持手段30を下降(ダウン)させて、下流側のプレス10の下金型14AにワークWを載置し、バキュームカップ装置32の保持を解除する(図4(B))。
次に、リニアモータ28で支持部材24を上方に駆動し、第1リンク21およびワーク保持手段30を上昇(リフト)させるとともに、フィード機構20のリニアモータ27で直動部材23を駆動して、フィード方向と反対側の上流側のプレス10に向かって第1リンク21の一端を移動(リターン)させる。この際、前述の死点を反対方向に通過する時には、アクチュエータ29のピストン29Bで第2リンク22の途中位置を引くことにより、第1リンク21の一端がフィード方向上流側のプレス10に向かって移動(リターン)する。
以上の動作を繰り返すことでワークWを上流側のプレス10から下流側のプレス10に順次搬送することができる。
このような第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) フィード機構20が隣接するプレス10のアプライト12間に支持されているので、ロボットアームタイプの搬送装置のように旋回軌跡を確保する必要や、フィーダタイプの搬送装置のようにリフトビームをアプライトの内側に配置する必要がなく、タンデムプレス1装置全体の小型化を図ることができる。
(2) また、ワーク搬送装置2が、駆動手段の駆動により第1リンク21および第2リンク22を回動させるとともに、第1リンク21の一端をフィード方向へ移動させるフィード機構20を備えることで、ワーク保持手段30に保持されたワークWがフィード方向に沿って搬送される。従って、プレス10のアプライト12間に支持されたフィード機構20でワークWを搬送できるので、駆動手段であるリニアモータ27をスライド13に近接した位置等のワーク搬送領域内に設ける必要がなく、プレス10の外側からリニアモータ27の点検整備を容易に実施できる。
(3) さらに、フィード方向に移動する第1リンク21の一端側には駆動源等の重量物が設けられておらず、フィーダタイプの搬送装置のようにフィード方向に駆動されるキャリアにリニアモータ等の駆動源が設けられている場合と比較して、可動体の重量が大幅に軽くなり、駆動にかかる負荷を低減できるので、省エネルギ化を促進できる。
また、万一ワーク搬送装置2と金型とが干渉する事故が発生した場合でも、ダメージが駆動源まで及ばないため、復旧に時間がかからない。
(4) また、フィード機構20が、いわゆるスコットラッセル機構を構成することにより、リニアモータ27で第1リンクのシャフト部21Bを直線的に駆動することで、シャフト部21Bの移動方向と直交する方向すなわちワーク搬送方向と平行に第1リンク21の一端が直線移動することとなる。従って、第1リンク21の一端側に取り付けられたワーク保持手段30も同様に直線移動するので、ワークWの移動軌跡が描く領域を最小限にでき、プレス10の小型化をさらに促進できる。さらに、ワークWが直線移動することでワーク搬送距離が最短になるので、搬送効率を向上させることができる。
(5) また、ガイド部材25および直動部材23に案内された第1リンク21の他端を、リニアモータ27によって直線的に駆動するので、回転系のモータおよびギア等を組み合わせた駆動機構と比較して高速で高精度なワークWの搬送を実現できる。
(6) さらに、リニアモータ28によってリフト駆動手段を構成したことで、ワークWを搬送する際に、上流側プレス10の下金型14AからワークWを引き抜いて持ち上げ(リフトさせて)、他方側プレス10の下金型14AにワークWを上方からセットできるので、ワークWの搬送をスムーズかつ高精度に実施できる。特に、ワークWが、屈曲高さの大きい立体的な場合(例えば、深絞り加工)に、ワークWをリフトさせて下金型14Aから引き抜くことができるので有効である。
(7) また、第1リンク21がの一端が死点にきたときに、アクチュエータ29で第2リンク22の途中位置を押すことにより、第1リンク21の一端を適切な方向に向かって死点を通過させるように付勢できるので、第1リンク21の揺動をより確実に制御でき、ワークWの搬送をさらに高精度に実施できる。
(8) また、チルト機構33でワークWがフィード中に水平軸に関して傾かないように、ワークWの姿勢を適宜制御することで、プレス加工位置に対するワークWの搬入、搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うことができる。
また、ワークWを搬送中にわざと傾けて次工程の下金型14Aに載置させることが可能になり、金型設計の自由度を高めることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置2について、図5に基づいて説明する。
第2実施形態のワーク搬送装置2では、前述の第1実施形態におけるフィード機構20の駆動手段、およびリフト駆動手段に係る構成および動作が相違する。すなわち、第1実施形態では、フィード機構20の駆動手段がリニアモータ27で構成され、このリニアモータ27で直動部材23を上下に駆動することで、第1リンク21の一端側がワーク搬送方向に沿って移動(フィード)するようになっている。これに対して、第2実施形態では、第2リンク22の支点部20Bを回転駆動し、第2リンク22を回動させることで、第1リンク21が揺動するとともに、その一端側がワーク搬送方向に沿って移動するようになっている。
また、第1実施形態では、リフト駆動手段がリニアモータ28で構成されているが、第2実施形態では、回転駆動系のモータを備えたリフト駆動装置で構成されている。
以下、第1実施形態との相違点について詳しく説明する。
図5は、本実施形態のワーク搬送装置2が設けられたタンデムプレス1の要部を示す正面図である。
図5において、ワーク搬送装置2は、隣接するプレス10の互いに対向するアプライト12の対向面である装置支持部12Aに支持されたフィード機構40を備えている。装置支持部12Aには、ブラケット45Aを介して固定された長尺棒状のガイド部材45が対をなして固定されている。
一対のガイド部材45には、上下方向に移動自在に、かつ上下方向以外の方向への移動を規制された直動部材(キャリア)43が支持されている。すなわち、直動部材43に設けられたガイド孔(不図示)と、このガイド孔を貫通するガイド部材45とで、第1リンク21の他端をフィード方向と交差する上下方向に直線的に案内するガイド部20Aが構成されている。
また、対向するアプライト12の装置支持部12Aには、一対のリフト駆動装置48がガイド部材45の下側に固定されている。リフト駆動装置48は、図示しないモータと、このモータの回転が伝達されて回転するねじ軸48Aとを有しており、このねじ軸48Aの上端はアプライト12の装置支持部12Aに固定されたブラケット46に軸支されている。そして、リフト駆動装置48には、支持部材44の両側端部44Aがねじ軸48Aに螺合することで、支持部材44が支持されている。
また、支持部材44の上側には、回転駆動手段としての駆動モータ47が固定されており、この駆動モータ47の回転軸に第2リンク22の他端が連結されている。すなわち、駆動モータ47の回転軸で支点部20Bが構成され、この支点部20Bを中心に第2リンク22が回動駆動可能に支持されている。
以上の構成を有するフィード機構40は、駆動モータ47で第2リンク22を回動させることで、第2リンク22の一端が連結された第1リンク21が揺動して、第1リンク21の他端が軸支された直動部材43が上下方向に移動するとともに、第1リンク21の一端がフィード方向に移動するようになっている。従って、第2リンク22を駆動モータ47で回動駆動することにより、第1リンク21の一端に取り付けられたワーク保持手段30が、ワーク搬送方向に移動するフィード動作が実施されるようになっている。
また、第2実施形態のリフト駆動手段は、リフト駆動装置48によって構成されており、リフト駆動装置48のねじ軸48Aをモータで回転させることで、ねじ軸48Aに両側端部44Aが螺合された支持部材44が上下方向に移動する、いわゆる送りねじ軸機構が構成されている。従って、リフト駆動装置48のねじ軸48Aの回転駆動により、支持部材44、第1リンク21、第2リンク22、およびワーク保持手段30を昇降するリフト動作が実施されるようになっている。
次に、ワーク搬送時におけるワーク搬送装置2の動作について説明する。
ワーク搬送装置2の動作は、前述の第1実施形態と略同様に、ワーク搬送方向の上流側のプレス10において、リフト駆動装置48を駆動して第1リンク21およびワーク保持手段30を下降(ダウン)させ、ワークWを保持した後、ワークWを下金型14Aから抜き上げる(リフト)。
そして、フィード機構40の駆動モータ47で第2リンク22を回動駆動して、ワークWを下流側のプレス10に向かってフィードする。なお、第1リンク21の一端が死点にきたときにも、駆動モータ47が所定の回転方向に回転することによって第1リンク21が所定方向に駆動されるので、本実施形態では付勢手段が設けられていない。
次に、下流側のプレス10において、リフト駆動装置48を駆動してワークWを下降(ダウン)させて、下金型14AにワークWを載置し、バキュームカップ装置32の保持を解除した後、第1リンク21およびワーク保持手段30を上昇(リフト)させる。そして、駆動モータ47で第2リンク22を回動駆動して、第1リンク21の一端およびワーク保持手段30を上流側のプレス10に向かって移動(リターン)させる。
以上の動作を繰り返すことでワークWを上流側のプレス10から下流側のプレス10に順次搬送することができる。
このような第2実施形態によれば、前述の(1)〜(4)、(8)と同様の効果の他、以下のような効果がある。
(9) すなわち、フィード機構40の駆動手段が支持部材44に固定された駆動モータ47で構成されているので、第2リンク22の一端側や、第1リンク21、直動部材43等の可動部分に駆動源を設ける必要がなく、可動部分の重量をさらに軽減でき、駆動にかかる負荷を低減して省エネルギ化を促進できる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係るワーク搬送装置2について、図6に基づいて説明する。
第3実施形態のワーク搬送装置2は、前述の第1実施形態におけるフィード機構20の駆動手段、およびリフト駆動手段に係る構成および動作が相違する。すなわち、第1実施形態では、フィード機構20の駆動手段がリニアモータ27で構成されているが、第3実施形態では、回転駆動系のモータおよびねじ軸を備えた、いわゆる送りねじ軸機構で構成されている。
また、第1実施形態では、リフト駆動手段が支持部材24を上下駆動するリニアモータ28で構成されているが、第3実施形態では、フィード機構全体を支持する摺動枠を上下駆動する回転駆動系のモータおよびラックを備えて構成されている。
以下、第1実施形態との相違点について詳しく説明する。
図6は、第3実施形態のワーク搬送装置2が設けられたタンデムプレス1の要部を示す正面図である。
図6において、ワーク搬送装置2は、隣接するプレス10の互いに対向するアプライト12の対向面である装置支持部12Aに支持されたフィード機構50を備えている。このフィード機構50は、装置支持部12Aに固定されたガイドレール56に沿って上下方向に移動自在に支持された摺動枠54に設けられている。
摺動枠54の内側には、2本のねじ軸55が設けられ、これらのねじ軸55に図示しないねじ孔を螺合することで直動部材(キャリア)53が支持されている。この直動部材53には、第1リンク21の他端側が軸支されている。これにより、ねじ軸55と、このねじ軸55の回転に伴ってねじ軸55に沿う上下方向に移動可能な直動部材53とで、第1リンク21の他端をフィード方向と直交する上下方向に直線的に案内するガイド部20Aが構成されている。
2本のねじ軸55の下端には、それぞれ駆動モータ57が連結されており、駆動モータ57でねじ軸55を回転させることで、ねじ軸55に螺合された直動部材53が上下駆動される。この直動部材53の上下移動に伴って、第1リンク21の他端が上下移動するとともに第1リンク21が揺動し、第1リンク21の一端がフィード方向に移動するようになっている。すなわち、フィード機構50の駆動手段は、駆動モータ57、ねじ軸55および直動部材53で構成されている。従って、直動部材53を駆動モータ57およびねじ軸55で上下駆動することにより、第1リンク21の一端に取り付けられたワーク保持手段30が、ワーク搬送方向に移動するフィード動作が実施されるようになっている。
第1リンク21の他端であるシャフト部21Bの中心と、一端であるワーク保持手段30の取付位置との中間点には、連結軸21Aを介して、第2リンク22の一端が回動自在に連結されている。
第2リンク22の両端軸間距離は、第1リンク21の両端軸間距離の半分の長さを有し、他端が第1リンク21のシャフト部21Bの中心から鉛直下方で、かつ摺動枠54に位置している。
また、第1リンク21の一端が、第1リンク21の他端と第2リンク22の他端とを結ぶ直線上に位置する死点に来たとき、第1リンク21の一端が死点を外れて所定の側に通過するように付勢する付勢手段としてのアクチュエータ29が備えられている。アクチュエータ29のシリンダ29A端部が摺動枠54に軸支され、アクチュエータ29のピストン29B先端が第2リンクの22の両端軸間の所定の位置に軸支されている。
また、摺動枠54の下方には、アプライト12の装置支持部12Aのブラケットに固定されたモータ58と、このモータ58の回転軸に固定されたピニオン58Aとが設置されている。そして、このピニオン58Aには、摺動枠54の下側に固定され、下方に延びるラック54Aが噛合されており、モータ58の回転に伴って、摺動枠54が上下方向に駆動されるようになっている。すなわち、モータ58、ピニオン58A、およびラック54Aでリフト駆動手段が構成され、モータ58の回転駆動により、フィード機構50を支持する摺動枠54全体、およびワーク保持手段30を昇降するリフト動作が実施されるようになっている。
次に、ワーク搬送時におけるワーク搬送装置2の動作について説明する。
ワーク搬送装置2の動作は、前述の第1実施形態と略同様に、ワーク搬送方向の上流側のプレス10において、リフト駆動手段のモータ58を駆動して摺動枠54、およびワーク保持手段30を下降(ダウン)させ、ワークWを保持した後、ワークWを下金型14Aから抜き上げる(リフト)。
そして、フィード機構50の駆動モータ57でねじ軸55を回転させて直動部材53を上下駆動して、ワークWを下流側のプレス10に向かってフィードする。この際、摺動枠54に軸支されたアクチュエータ29で第2リンク22の途中位置を押すことにより、第1リンク21の一端が死点を通過するようになっている。
次に、下流側のプレス10において、モータ58を駆動してワークWを下降(ダウン)させて、下金型14AにワークWを載置し、バキュームカップ装置32の保持を解除した後、摺動枠54、第1リンク21およびワーク保持手段30を上昇(リフト)させる。そして、駆動モータ57を駆動し第1リンク21の一端およびワーク保持手段30を上流側のプレス10に向かって移動(リターン)させる。
以上の動作を繰り返すことでワークWを上流側のプレス10から下流側のプレス10に順次搬送することができる。
このような第3実施形態によれば、前述の(1)〜(4)、(7)、(8)と同様の効果の他、以下のような効果がある。
(10) すなわち、フィード機構50の駆動手段が摺動枠54内に設けられた駆動モータ57、ねじ軸55、およびねじ軸55に螺合された直動部材53で構成されているので、直動部材53や第1リンク21に駆動源としてのモータ等を設ける必要がなく、可動部分の重量をさらに軽減でき、駆動にかかる負荷を低減して省エネルギ化を促進できる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係るワーク搬送装置2について、図7に基づいて説明する。
第4実施形態のワーク搬送装置2は、フィード機構40の設置方向が前述の第1実施形態と相違するものである。すなわち、第1実施形態では、フィード機構20の直動部材23が上下方向に移動し、第1リンクおよび第2リンクが鉛直面内で揺動するように構成されている。これに対し、第4実施形態では、直動部材がワーク搬送方向と交差する水平方向に移動し、第1リンク21および第2リンク22が水平面内で揺動するように構成されている。
以下、第1実施形態との相違点について詳しく説明する。
図7は、第4実施形態のワーク搬送装置2が設けられたタンデムプレス1の要部を示す平面図である。
図7において、ワーク搬送装置2は、隣接するプレス10の互いに対向するアプライト12の対向面である装置支持部12Aに支持されたフィード機構60を備えている。
フィード機構60は、装置支持部12Aに固定されたブラケット12Bに、上下方向に移動自在に支持されたベース部材64を備えている。このベース部材64は、その側面に設けられた断面凹字形のガイド保持部64Aが、ブラケット12Bに設けられ上下方向に延びるリフトガイド66を摺動自在に保持することで、上下方向に移動可能となっている。
そして、図示しないリフト駆動手段によって、ベース部材64を上下に駆動することで、フィード機構60全体を上下に移動(リフト動作)できるようになっている。
さらに、フィード機構60は、ワーク保持手段30が一端側に取り付けられる第1リンク61と、この第1リンク61の両端軸間の中間位置に一端側が接続された第2リンク62と、第1リンク61の他端を軸支する直動部材(キャリア)63と、第2リンクの他端を支持するブラケット64Bとを備えて構成されている。
この構成は、前述の第1実施形態の構成と同様であるが、第1実施形態の第1リンク21、第2リンク22、直動部材23、および支持部材24の構成をワーク搬送方向に平行な水平軸に関して90度だけ回転させたものとなっている。また、支点部としてのブラケット64Bは、第1実施形態とは異なり、ベース部材64の側部に固定されており、リフト時にはベース部材64とともに上下移動するものとなっている。
直動部材63は、ベース部材64に形成されたガイドレール65によって水平方向に移動自在に、かつ水平方向以外の方向への移動を規制されて支持されている。また、直動部材63は、駆動手段としてのリニアモータ67で水平方向に駆動される。このリニアモータ67は、直動部材63とガイドレール65との対向面間に設けられ、直動部材63側面の一次側コイルと、ガイドレール65側面の二次側導体(または二次側永久磁石)とで構成されている。
以上の直動部材63とガイドレール65とで、第1リンク61の他端をフィード方向と交差する方向(水平方向)に直線的に案内するガイド部が構成されている。
また、第1リンク21の一端が、第1リンク21および第2リンク22の他端を結ぶ直線上に位置する死点に来たとき、第1リンク21の一端が死点を外れて所定の側に通過するように付勢する付勢手段としてのアクチュエータ29が備えられている。アクチュエータ29のシリンダ29A端部がベース部材64に軸支され、アクチュエータ29のピストン29B先端が第2リンクの22の両端軸間の所定の位置に軸支されている。
チルト機構3は、フィード機構60を駆動しワークWをフィードする際に、第1リンク61の回動に応じて、クロスバー31を、その取付位置の垂直軸回りに回転させる機構であり、第1リンク61の回動角を検知して駆動するモータ(不図示)や、このモータの回転をクロスバー31に伝達するギア(不図示)等を備えて構成されている。
次に、ワーク搬送時におけるワーク搬送装置2の動作について説明する。
ワーク搬送装置2の動作は、前述の第1実施形態と略同様に、ワーク搬送方向の上流側のプレス10において、リフト駆動手段(不図示)でフィード機構60およびワーク保持手段30を下降(ダウン)させ、ワークWを保持した後、ワークWを下金型14Aから抜き上げる(リフト)。
そして、リニアモータ67で直動部材63を水平方向(図7中、上方)に駆動することで、第1リンク61が揺動するとともに、その一端側がワーク搬送方向に沿って移動し、ワークWを下流側のプレス10に向かってフィードする。そして、第1リンク61の一端が死点を通過する際に、アクチュエータ69で第2リンク22の途中位置を付勢し、死点通過後には、リニアモータ67で直動部材63を図7中、下方に駆動して、下流側のプレス10までワークWを移動(フィード)させる。
次に、下流側のプレス10において、リフト駆動手段(不図示)を駆動してワークWを下降(ダウン)させて、下金型14AにワークWを載置し、バキュームカップ装置32の保持を解除した後、フィード機構60を上昇(リフト)させる。そして、リニアモータ67で直動部材63を駆動して、第1リンク61を上流側のプレス10に向かって移動(リターン)させる。
以上の動作を繰り返すことでワークWを上流側のプレス10から下流側のプレス10に順次搬送することができる。
このような第4実施形態によれば、前述の(1)〜(5)、(7)と同様の効果の他、以下のような効果がある。
(11) すなわち、フィード機構40が水平に配置されるので、上下方向に設置スペースの制限を受けるプレス10等に設置することができる。また、直動部材63および第1リンク61が水平方向に駆動されるので、上下方向に駆動する場合と比較して、位置エネルギの変化が少ない分、駆動効率を向上させることができる。
(12) また、第1リンク61が水平面内で回動するので、プレス10のスライド13との干渉が低減され、ワークWを加工後、スライド13が上昇し始めた早いタイミングで第1リンク61およびワーク保持手段30をプレス10内に移動できる。従って、スライドモーションに対する搬送工程の待ち時間を少なくでき、その結果、タンデムプレスにおける全加工工程の高速化を促進できる。
(13) また、チルト機構33でワークWがフィード中に垂直軸に関して傾かないように、ワークWの姿勢を適宜制御することで、プレス加工位置に対するワークの搬入・搬出動作をよりスムーズかつ確実に行なうことができる。
第1〜第4実施形態では、ワーク搬送装置2をワーク搬送方向と直交する両側に対をなして設置されたフィード機構20,40,50,60で構成したが、これに限らず、1つのフィード機構のみでワーク搬送装置を構成してもよい。この際、フィード機構にワーク保持手段を片持ち状に取り付けることで、アプライト間に支持された1つのフィード機構でワークを搬送することができる。
また、第1〜第4実施形態では、フィード機構20,40,50,60がスコットラッセル機構を構成するものとしたが、これに限らず、第1リンクおよび第2リンクの長さ寸法や、第2リンクの第1リンクに対する取付位置、第1リンクおよび第2リンクの他端側の位置等をそれぞれ任意に設定できる。ただし、フィード機構がスコットラッセル機構を構成することで、ワークを直線的に搬送することができ、ワークの搬送軌跡の設定も容易にできるので、各実施形態で記載したような構成とすることが望ましい。
また、第1〜第4実施形態では、第1リンク21,61の他端が上下方向または水平方向に駆動されるものとしたが、これに限らず、ワーク搬送方向に直交する方向に直線的に駆動されるものであればよく、例えば水平方向に関して傾斜した方向に沿って、第1リンクの他端が駆動されてもよい。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態に係るワーク搬送装置2について、図8〜図10に基づいて説明する。
図8には、第5実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略平面図が示されている。また、図9には図8のA−A矢視図が、図10には図9のB−B矢視図がそれぞれ示されている。
第5実施形態に係るタンデムプレスライン1は、相互に所定間隔を有して上流側(図8および図9のそれぞれの左側)から下流側(図8および図9のそれぞれの右側)へ向けて複数台(本実施形態では2台)のプレス10A,10Bが直列に配置される。また、プレス10Aとプレス10Bとの間の所定高さ位置には支持部材82が配されている。この支持部材82は、プレス10Aの下流側のアプライト12,12、およびプレス10Bの上流側のアプライト12,12に、それぞれブラケット81を介して固定されている。
図11には、図10のE部拡大図で、前記ワーク搬送装置2の構造を説明する図が示されている。
前記ワーク搬送装置2は、隣接するプレス10A,10Bの間で、かつワークの搬入、搬出に支障がない上方に支持部材82が位置し、各スライド13等と干渉しないように配されている。
前記支持部材82は、部材82Aで吊り下げられたビーム82Bを備えていて、このビーム82Bにブラケット102を介してフレーム101が装着されており、さらにこのフレーム101にリニアガイド76を介してリフトキャリア73が装着されている。そしてリニアガイド76の案内によってリフトキャリア73がそのフレーム101に対して昇降可能とされている。さらに、このフレーム101には、サーボモータ78と、このサーボモータ78の出力軸に連結されるボールねじ75と、このボールねじ23に螺合され、リフトキャリア73に固定されるボールナット83とが具備されており、サーボモータ78の駆動制御にてリフトキャリア73が昇降運動するようにされている。こうして、リニアガイド76、サーボモータ78、ボールねじ75およびボールナット83を含んでなる昇降機構(所謂1軸ボールねじスライダ機構)100により、リフトキャリア73が昇降駆動される。
前記リフトキャリア73には軸受装置(図示省略)を介して回動軸85が取り付けられるとともに、この回動軸85にはキー88等の結合手段を介してアーム(揺動体)71が固定され、リフトキャリア73に対してアーム71が回動軸85を中心にワーク搬送方向Tに沿って揺動可能とされている。さらに、前記回動軸85には減速機86を介してサーボモータ87の出力軸が連結されており、サーボモータ87の駆動制御にてアーム71がワーク搬送方向Tに沿って揺動運動するようにされている。こうして、回動軸85、減速機86、サーボモータ87を含んでなる揺動機構84により、アーム71がワーク搬送方向Tに沿って揺動駆動される。
前記アーム71には、ワークWを着脱自在に保持する所要個数のバキュームカップ装置32を介してワークWを吊り下げ支持するクロスバー98が設けられている。すなわち、アーム71の先端部には、主にケーシング部94とそのケーシング部94内に軸受装置(図示省略)を介して配される支持軸95とを有してなる支持装置96が設けられるとともに、前記クロスバー98がカップリング装置97を介して前記支持軸95に取り付けられている。ここで、前記支持装置96は、空気圧用のスイベルジョイント機能を有しており、前記バキュームカップ装置32は、クロスバー98、カップリング装置97および支持装置95を介して図示省略されるバキューム管路に接続されている。
また、前記アーム71には、ワークWを上下方向に傾動させるチルト機構33が設けられている。このチルト機構33は、アーム71の基端部近傍における一側面側にハウジング90を介して取り付けられるサーボモータ89と、このサーボモータ89の出力軸に連結される減速機91と、この減速機91の出力軸に固定される駆動側歯付きプーリ92と、前記支持軸95に固定される従動側歯付きプーリ103と、前記駆動側歯付きプーリ92と従動側歯付きプーリ103との間に巻き掛け装着されるタイミングベルト93とを備え、サーボモータ89の駆動制御にてクロスバー98をその長軸周りに回動駆動することにより、ワークWを上下方向に傾動させることができるように構成されている。第5実施形態では、アーム71の揺動運動に伴い必然的に生じるワークWの傾きを相殺するようにワークWがチルト機構33によって上下方向に傾動される。こうして、ワークWを水平に保つことで、プレス加工位置に対するワークWの搬入、搬出動作をよりスムーズかつ確実に行うようにされている。
前記サーボモータ78には、リフトキャリア73の現在の高さ位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)が、また前記サーボモータ87にはアーム71の現在の傾角位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)が、また前記サーボモータ89にはクロスバー98の現在の傾角位置を検出する位置検出器としてのエンコーダ(図示省略)がそれぞれ付設され、これら位置検出器により検出される位置信号が前記ワーク搬送装置用コントローラに入力されるようになっている。
一方、かかるワーク搬送装置用コントローラにおいては、それら位置検出器から入力される現在位置情報と、各プレス機械10A,10Bの作動を制御するプレスコントローラ(図示省略)から入力されるスライド13,13の現在位置情報とに基づいて、クロスバー98のモーションパターンをプレス加工に合わせて行わせるような駆動信号を、各サーボモータ78,87および89にそれぞれ出力するようにされている。
第5実施形態においては、昇降機構100によるリフトキャリア73の昇降運動と、揺動機構84によるアーム71の揺動運動とをそれぞれ制御することにより、前工程のプレス加工位置からワークWを搬出するとともに、このワークWを次工程のプレス加工位置に搬入するようなクロスバー98のモーションM(図9において一点鎖線で示される軌跡)が設定されている。
次に、プレス10Aおよびプレス10Bのそれぞれのプレス加工位置に対してワークWを搬出、搬入する際のワーク搬送装置2の作動について、図12〜16の作動説明図を用いて以下に詳述することとする。なお、以下の作動説明において「前方向」とは、上流側のプレス10Aから下流側のプレス10Bに向かう方向、つまりワーク搬送方向Tを指し示すものとする。
〔動作(1)〕
まず、図12(A)に示される状態から、リフトキャリア73の下降運動、およびアーム71の図において右回りの回動運動の合成により、アーム71の長手方向を水平方向に一致させるようにして、アーム71をプレス10Aにおけるスライド13とムービングボルスタ14との間の空間内に金型等と干渉しないように侵入させて、クロスバー98をプレス加工位置に近づける(図12(B)参照)。
〔動作(2)〕
次いで、図12(B)に示される状態から、リフトキャリア73をさらに下降運動させることにより、バキュームカップ装置32がワークWに接触されるまでクロスバー98を垂直方向に下降させ、ワークWをバキュームカップ装置32にて吸着させる(図13(A)参照)。
〔動作(3)〕
次いで、図13(A)に示される状態から、リフトキャリア73を上昇させることにより、ワークWがプレス10Aの下金型から離脱するまでクロスバー98を垂直方向に上昇させ、ワークWをプレス10Aの下金型から引き上げる(図13(B)参照)。
〔動作(4)〕
次いで、図13(B)に示される状態から、リフトキャリア73の上昇運動、およびアーム71の図において左回りの回動運動の合成により、クロスバー98を前方に向けて水平に移動させてワークWをプレス加工位置から引き出す(図14(A)参照)。
〔動作(5)〕
次いで、図14(A)に示される状態から、リフトキャリア73の上昇運動、およびアーム71の図において左回りの回動運動の合成により、ワークWをプレス機械10Bに向けて前進させる(図14(B)参照)。
〔動作(6)〕
次いで、図14(B)に示される状態から、リフトキャリア73の下降運動、およびアーム71の図において左回りの回動運動の合成により、ワークWをプレス10Bに向けて更に前進させる(図15(A)参照)。
〔動作(7)〕
次いで、図15(A)に示される状態から、リフトキャリア73の下降運動、およびアーム71の図において左回りの回動運動の合成により、アーム71の長手方向を水平方向に一致させるようにして、アーム71をプレス10Bにおけるスライド13とムービングボルスタ14との間の空間内に金型等と干渉しないように侵入させて、クロスバー98をプレス加工位置に近づける(図15(B)参照)。
〔動作(8)〕
次いで、図15(B)に示される状態から、リフトキャリア73をさらに下降運動させることにより、ワークWがプレス10Bの下金型にセットされるまでクロスバー98を垂直方向に下降させる(図16(B)参照)。
そして、バキュームカップ装置32からワークWを開放するとともに前記動作(8)の逆動作を行って図15(B)に示されるような状態とし、続いて前記動作(7)、動作(6)および動作(5)のそれぞれの逆動作を順に行って図12(A)に示される状態に戻り、1サイクルが終了する。以下、このサイクルを繰り返すことにより、ワークWをプレス10Aからプレス10Bに順次搬送する。
なおここで、前記動作(1)および動作(2)においては、バキュームカップ32の吸着端面が水平となるように、チルト機構33によってクロスバー98がその長軸周りに回動駆動される。また、前記動作(3)〜(8)の各動作においては、アーム71の回動運動に伴い必然的に生じるワークWの傾きを相殺するようにワークWがチルト機構33にて上下方向に傾動されることにより、ワークWが水平に保たれる。
このような第5実施形態によれば、以下のような効果がある。
(14) すなわち、昇降機構100および揺動機構84のそれぞれが受け持つ可動体重量(慣性負荷)を小さく設定することができるので、装置構成の小型化および簡素化によりコストダウンを図ることができるとともに、ワーク搬送速度の高速化により生産効率の向上を図ることができる。また、リフトキャリア73の昇降運動と、アーム71の揺動運動との合成によってクロスバー98の移動可能領域を広く確保するこができるので、ビーム等を金型の搬入・搬出領域内まで延長することなくワークWの搬入・搬出動作を行うことが可能になる。このため、従来のように金型交換時にビームを一旦金型の搬入・搬出領域外まで上昇させる必要がなくなり、金型交換に要する時間の短縮化を図ることができるので、これによっても生産効率を向上させることができる。
(15) また、昇降機構100および揺動機構84のそれぞれの駆動制御によってクロスバー98のモーションを自由に設定することができる。先の作動説明で述べたような、プレス加工位置に対してワークWを搬入・搬出する際にスライド13とムービングボルスタ14との間の空間内に、昇降機構25および揺動機構31を侵入させることなく、金型等と干渉しないようにアーム71のみを侵入させてクロスバー98をプレス加工位置に近づけるようなクロスバー98のモーションMを設定することが可能になる。これにより、スライド13の左右端とアプライト12内側面との間に昇降機構100および揺動機構84が侵入するためのスペースを設けるためにアプライト間隔(フロントオープニング寸法:図10中記号Lで示される幅寸法)を余分に広げるといったことが必要とされなくなるので、アプライト間隔を変更できない既設のプレス機械の改造(レトロフィット)に用いられて好適なワーク搬送装置を提供することができる。一方、新設のプレス機械に対して本実施形態のワーク搬送装置2を適用する際にはその新設されるプレス機械の本体部分をコンパクトに設計することができ、イニシャルコストの低減を図ることができるという利点がある。
(16) さらに、第5実施形態では、ワーク搬送装置2の構造がシンプルかつコンパクトなため、隣接するプレス10A,10B間の間隔が狭い場合にも適用可能であり、タンデムプレスラインの全長を短くしたいという客先要求にも十分対応できる。また、隣接するプレス10A,10B間において、一方のプレス10Aのプレス加工位置から他方プレス10Bのプレス加工位置まで、直接ワークを搬送することができる。
なお、第5実施形態では、プレス10A,10Bのそれぞれのプレス加工位置にワーク保持手段30を位置する時点で、アーム71が水平になっているが、これに限らず、アーム71が傾いていてもよい。このようにすれば、当該時点におけるアーム71の傾きを調整することで、ワーク保持手段30のフィード方向の位置を調整することができる。
また、第5実施形態では、プレス10A,10Bの間に架設されるクロスバー98を支持するアーム71を一本として装置構造をより簡素化し、これによってコストダウンをより一層促進するように図られた片持ちタイプのワーク搬送装置2を例示したが、これに限られず、図17示されるように(第5実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号が付されている。)、プレス10Aとそのプレス10Aの下流側に位置するプレス(図示省略)との間にクロスバー98を支持するアーム71を二本とする両持ちタイプのワーク搬送装置2のような態様もあり得る。この両持ちタイプのワーク搬送装置2は、例えばプレス機械10A等が大型のものである場合に好適に用いられる。
なお、本発明は。前記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、前記各実施形態では、ワーク搬送装置2を2台のプレス10,10A,10Bで構成されるタンデムプレス1に設置したが、これに限らず、3台以上のプレスで構成されるタンデムプレスラインに設置してもよい。
さらに、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した構成は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、連続配置された複数のプレス(タンデムプレス)間で加工素材(ワーク)を搬送するワーク搬送装置として適用できる。
本発明の第1実施形態に係るワーク搬送装置が設けられたタンデムプレスを示すクラウンを省略した平面図。 前記タンデムプレスを示すアプライトを一部省略した正面図。 (A),(B)は、前記ワーク搬送装置の動作を示す正面図。 (A),(B)は、前記ワーク搬送装置の動作を示す正面図。 本発明の第2実施形態に係るワーク搬送装置が設けられたタンデムプレスの要部を示す正面図。 本発明の第3実施形態に係るワーク搬送装置が設けられたタンデムプレスの要部を示す正面図。 本発明の第4実施形態に係るワーク搬送装置が設けられたタンデムプレスの要部を示す平面図。 本発明の第5実施形態に係るタンデムプレスラインの全体概略平面図。 図8のA−A矢視図。 図9のB−B矢視図。 図10のE部拡大図で、ワーク搬送装置の構造を説明する図。 ワーク搬送装置の作動説明図(1)。 ワーク搬送装置の作動説明図(2)。 ワーク搬送装置の作動説明図(3)。 ワーク搬送装置の作動説明図(4)。 ワーク搬送装置の作動説明図(5)。 第5実施形態の他の態様に係るワーク搬送装置を表わす図。
符号の説明
2…ワーク搬送装置、10,10A,10B…プレス、12…アプライト、20,40,50,60…フィード装置、20A…ガイド部、20B…支点部、21,61…第1リンク、22,62…第2リンク、23,43,53,63…直動部材(キャリア)、23A…一次側コイル、25B…二次側導体(二次側磁石)、27,67…リニアモータ(フィード駆動手段)、28…リニアモータ(リフト駆動手段)、29,69…アクチュエータ(付勢手段)、30…ワーク保持手段、32…バキュームカップ装置、33…チルト機構、47…駆動モータ(回転駆動手段)、57…駆動モータ(駆動手段)、71…アーム(揺動体)、73…リフトキャリア(キャリア)、84…揺動機構、98…クロスバー、100…昇降機構、T…ワーク搬送方向、W…ワーク。

Claims (15)

  1. 隣接したプレス(10)間でワーク(W)を搬送するワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク(W)を保持するワーク保持手段(30)と、
    前記隣接したプレス(10)間に配設され、駆動機構によりワーク搬送方向と直交する方向に直線的に移動自在なキャリア(23,43,53,63,73)と、
    このキャリア(23,43,53,63,73)に揺動中心軸が配設され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体(21,61,71)とを備え、
    前記ワーク保持手段(30)を前記揺動体(21,61,71)に設ける
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  2. 請求項1に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク保持手段(30)を、前記揺動中心軸と平行な軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  3. 隣接したプレス(10)間でワーク(W)を搬送するワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク(W)を保持するワーク保持手段(30)と、
    このワーク保持手段(30)が回動自在に一端側に取り付けられた第1リンク(21)と、
    この第1リンク(21)の他端を軸支するとともに、ワーク搬送方向と直交差する方向に沿って直線的に案内するガイド部(20A)と、
    前記第1リンク(21)の両端軸間に一端側が回動自在に接続された第2リンク(22)と、
    この第2リンク(22)の他端側を回動自在に支持する支点部(20B)と、
    前記第1リンク(21)および第2リンク(22)の少なくとも一方を駆動する駆動手段(27)とを備え、
    前記駆動手段(27)の駆動により前記第1リンク(21)および第2リンク(22)が揺動するとともに、当該第1リンク(21)の一端側がワーク搬送方向に沿って移動する
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  4. 請求項3に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記第2リンク(22)の両端軸間距離は、前記第1リンク(21)の両端軸間距離の半分とされ、
    前記第1リンク(21)の両端軸間の中央に前記第2リンク(22)の一端が連結されるとともに、前記第2リンク(22)の他端が前記第1リンク(21)の他端の移動直線延長上に位置している
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  5. 請求項3または請求項4に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記駆動手段(27)は、前記ガイド部(20A)に設けられたリニアモータ(27)で構成されている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  6. 請求項3または請求項4に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記駆動手段(27)は、前記第2リンク(22)の他端側の前記支点部(20B)を中心に前記第2リンク(22)を回動させる回転駆動手段(47)で構成されている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記第2リンク(22)の他端側の前記支点部(20B)を上下動させるリフト駆動手段(28)を備えている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  8. 請求項3から請求項7のいずれかに記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記第1リンク(21)の一端が前記第1リンク(21)の他端および第2リンク(22)の他端を結ぶ直線上に位置する死点にきたとき、前記第1リンク(21)の一端が死点から外れる側に移動するように、前記第1リンク(21)または前記第2リンク(22)を所定方向に付勢する付勢手段(29)を備えている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  9. 請求項8に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記付勢手段(29)は、前記第2リンク(22)の両端軸間の所定の位置を押し引きするアクチュエータで構成されている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク保持手段(30)に前記ワーク(W)を上下移動させるリフト駆動手段が設けられている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  11. 請求項3から請求項10のいずれかに記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク保持手段(30)を、回動軸周りに回動駆動するチルト機構(33)が設けられている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  12. 隣接したプレス(10)間でワーク(W)を搬送するワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク(W)を保持するワーク保持手段(30)と、
    前記隣接したプレス(10)間に配設される支持部材(82)と、
    この支持部材(82)に装着され、昇降機構により昇降駆動されるリフトキャリア(73)と、
    このリフトキャリア(73)に揺動中心軸が配設され、揺動機構によりワーク搬送方向に沿って揺動駆動される揺動体(71)とを備え、
    前記ワーク保持手段(30)を前記揺動体(71)に設ける
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  13. 請求項12に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記ワーク保持手段(30)を、前記揺動中心軸と平行な軸周りに回動駆動するチルト機構が設けられている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  14. 請求項12または請求項13に記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記揺動体(71)の、揺動中心軸に対する揺動軌跡に下死点を有する
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
  15. 請求項12から請求項14のいずれかに記載のワーク搬送装置(2)において、
    前記揺動体(71)は前記隣接したプレス(10)間に1個設けられている
    ことを特徴とするワーク搬送装置(2)。
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