JP7033758B2 - コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法 - Google Patents

コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7033758B2
JP7033758B2 JP2018124939A JP2018124939A JP7033758B2 JP 7033758 B2 JP7033758 B2 JP 7033758B2 JP 2018124939 A JP2018124939 A JP 2018124939A JP 2018124939 A JP2018124939 A JP 2018124939A JP 7033758 B2 JP7033758 B2 JP 7033758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade receiving
blade
receiving spring
outlet
plug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018124939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020004652A (ja
Inventor
思含 董
真人 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018124939A priority Critical patent/JP7033758B2/ja
Publication of JP2020004652A publication Critical patent/JP2020004652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033758B2 publication Critical patent/JP7033758B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本開示は、コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法
に関する。
従来、住宅等の壁に設置されるコンセント器具が知られている。コンセント器具には、前面に電源プラグの栓刃を挿入するための差込口が設けられている。この差込口に電源プラグを差し込むことによって、電源プラグが電気ケーブルを介して接続される電気機器に電力が供給可能となる。
特許文献1には、コンセントにおいて、定格の違いに応じて規定方向の差込口の間隔が異なる他のコンセントと刃受ばねの共通化を図り低コスト化することが記載されている。このコンセントでは、並設された2つの刃受ばねは、互いに対向し平栓刃を挟持する一対のばね片の後端縁同士を連続一体に連結した連結片を有する。刃受ばねは、ボディ内において支持片にかしめ錨で結合して配置されるが、ボディに組み込む前に連結片の厚み方向と直交する面内で連結片を180度回転させると一対のばね片の前端部と他方の刃受ばねとの間隔が変わるように一対のばね片の形状を非対称に形成することが記載されている。
特開2005-216567号公報
ところで、上記コンセントでは、前面カバーに一対の差込口だけが設けられている1口タイプのコンセントと、複数対の差込口が設けられている複数口タイプのコンセントが存在する。このように差込口数が異なるコンセントは、ボディやその内部に収納される刃受ばねを各タイプごとの専用部品で構成されることが一般的であった。そのため、部品数が多くなり、コンセントの製造コストが高くなっていた。また、専用部品で構成されるためにタイプの異なるコンセントを異なる製造ラインで製造する必要があった。このこともまた、製造コストが上昇する原因となっていた。
本開示の目的は、差込口数が異なるコンセント器具について前面カバー以外の部品を共通化することにより、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることである。
本開示に係るコンセント器具は、電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロックと、刃受ばねブロックを収納する絶縁性のボディと、ボディの前面開口部を覆って配置され、複数の刃受ばねのうち第1刃受ばねに対応する位置に栓刃を挿入する差込口が形成される一方で、第1刃受ばね以外の第2刃受ばねに対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない、絶縁性のカバー部材と、を備える。
本開示に係るコンセント器具、および、コンセントシステムによれば、差込口数が異なるコンセント器具について前面カバー以外の部品を共通化できるので、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることができる。
また、本開示に係るコンセント器具の製造方法によれば、前面カバーを選択的に取り付けるだけで異なるタイプのコンセント器具を製造することができ、製造ラインを共通化することができる。
本開示の一実施形態である1口タイプのコンセント器具と、コンセント器具を取り付ける取付枠を示す斜視図である。 図1に示したコンセント器具の分解斜視図である。 図2に示したコンセント器具において、前面カバーを省略し、かつ、内部構造を分解した状態で示す分解斜視図である。 コンセント器具の内部構造を後方から見た状態で示す斜視図である。 コンセント器具のボディを取り外した状態を後方から見た分解斜視図である。 前面カバーの(a)正面図、および、(b)背面図である。 図1中のA-A線断面図である。 2口タイプのコンセント器具の分解斜視図である。 図8に示したコンセント器具の前面カバーの(a)正面図、および、(b)背面図である。 (a),(b)は、刃受ばねブロックの変形例をそれぞれ示す側面図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
図1は、本開示の一実施形態である1口タイプのコンセント器具10Aと、コンセント器具10Aを取り付ける取付枠1を示す斜視図である。図1(他図においても同様)には、互いに直交する幅方向X、前後方向Yおよび高さ方向Zが矢印によって示されている。以下では、コンセント器具10Aにおいて電源プラグ(図示せず)が挿入される側を「前」といい、反対側を「後」または「裏」という。
図1に示すように、コンセント器具10Aは、前面に一対の差込口12が設けられた1口タイプのものである。コンセント器具10Aは、金属製の枠体である取付枠1を用いて住宅等の壁に取り付けられる。
取付枠1は、中央部に縦長の長方形状をなす開口部2を有する。取付枠1は、開口部2の高さ方向Zの両側に上板部4aおよび下板部4bを備えると共に、開口部2の幅方向X
の両側に2つの長辺部5a,5bを備えている。各長辺部5a,5bには、2つの取付部6a,6bが一体にそれぞれ設けられている。取付部6a,6bは、高さ方向Zに離れて配置されると共に、側面視で後方に突出する矩形枠状に形成されている。これらの取付部6a,6bの内側に、コンセント器具10Aの幅方向Xの両側面に突出して形成された取付突部14a,14bが嵌り込むことによって、コンセント器具10Aが取付枠1に取り付けられるようになっている。
そして、取付枠1にコンセント器具10Aが取り付けられた状態で、取付枠1は、横長の貫通孔7cに挿通したねじを壁内に設置されたスイッチボックス(図示せず)にねじ込んで固定される。あるいは、取付枠1は、貫通孔7cに挿通したねじを図示しない取付具のねじ穴に螺合させ、ねじを締め付けることにより上板部4aおよび下板部4bと上下に設けた2つの取付具との間で壁に形成された開口部の上下縁部を挟んで固定されてもよい。なお、取付枠1は、上板部4aおよび下板部4bに形成された貫通孔7a,7bに挿通されたねじ等を用いて壁に直接固定されてもよい。
なお、取付枠1は、壁に固定された状態で取付枠1に取り付けられる枠状の化粧プレートによって覆い隠される。
図2は、図1に示したコンセント器具10Aの分解斜視図である。図1および図2に示すように、コンセント器具10Aは、絶縁性の筐体16を備える。筐体16の内部には、後述する刃受ばねブロック等を含む内部構造30が収納される。
筐体16は、コンセント器具10Aの前面を構成する前面カバー(カバー部材)16aと、前面開口部を有する箱状のボディ16bとによって構成される。前面カバー16aおよびボディ16bは、それぞれ絶縁性樹脂によって形成された成型品を用いることができる。具体的には、前面カバー16aおよびボディ16bは、例えば、ユリア樹脂によって形成される。前面カバー16aは、内部構造30が収容されたボディ16bの前面開口部を覆って配置される。
前面カバー16aは、正面視で縦長の長方形状をなす前壁部18と、前壁部18の周縁部から後方へ矩形筒状に延出する側壁部20とを有する。側壁部20の外側面には、2つの位置決め部22が高さ方向Zに離れて形成されている。位置決め部22は、前面カバー16aの幅方向Xの両側にそれぞれ突出して形成されている。位置決め部22は、前面カバー16aがボディ16bに組み付けられたとき、上記取付突部14a,14bの前方端部を構成する。
これらの位置決め部22は、コンセント器具10Aが取付枠1に取り付けられたとき、取付枠1の長辺部5a,5bの内側に突出して形成された4つの突起8にそれぞれ当接する。これにより、位置決め部22は、取付枠1に対してコンセント器具10Aを前後方向Yに位置決めする機能を有する。
前面カバー16aの前壁部18は、表面が平坦面に形成されている。前壁部18の上端部には、一対の差込口12が形成されている。この差込口12から電源プラグの平板状の2枚の栓刃が挿入されることにより、電源プラグがコンセント器具10Aと電気的に接続されている。
前壁部18の下端部には、正面視で矩形状をなす開口部24が形成されている。筐体16内において開口部24の内側には、アース端子部34が配置される。アース端子部34は、電気機器を接地するためのアース線(図示せず)が接続される。アース端子部34を使用しないとき、開口部24はアース端子カバー26によって閉じられている。アース端子カバー26は、前面カバー16aに開閉可能に取り付けられる。アース線を接続する場合に、アース端子カバー26を前方に開く。これにより、アース端子部34が露出した状態となって、アース線を接続することができる。
前壁部18において上端部の差込口12と下端部の開口部24との間の中間領域19には、差込口が形成されていない。すなわち、中間領域19は孔が形成されていない平らな表面を有している。この中間領域19の裏面は、ばね支持部や補強リブなどが突設されているが、それについては後述する。
図2に示すように、本実施形態のコンセント器具10Aは、その内部構造30として、電源供給部32と、アース端子部34とを含む。ただし、アース端子部34は必須ではなく、省略されてもよい。アース端子部34が無い場合には、前面カバー16aの開口部24及びアース端子カバー26も無くてもよい。
ボディ16bは、後面を構成する底部17aと、底部17aの周縁部から前方に延出する側壁17bとを有し、側壁17bの前端部が正面視で長方形状の前面開口部を形成している。また、ボディ16bの内部には、電源供給部32を収納する上部空間19aと、アース端子部34を収納する下部空間19bとが形成されている。さらに、ボディ16bの底部17aの内面(すなわち前面)には、多数の突起や壁部が一体に形成されている。これらの突起や壁部によって、電源供給部32、及び、アース端子部34に含まれる各構成部材が位置決めされてボディ16b内に収納配置されるようになっている。
図3は、図2に示したコンセント器具10Aにおいて、前面カバー16aを省略し、かつ、内部構造30を分解した状態で示す分解斜視図である。図4は、コンセント器具10Aの内部構造30を後方から見た状態で示す斜視図である。上述したように内部構造30には、電源供給部32とアース端子部34とが含まれる。
図3及び図4に示すように、電源供給部32は、2つの刃受ばねブロック40と、4つの錠ばね42と、2つの解錠部材44とによって構成される。2つの刃受ばねブロック40は同一の構成を有している。刃受ばねブロック40は、例えば、銅板等の金属板からプレス加工によって打ち抜かれた金属片を曲げ加工することによって形成される。
刃受ばねブロック40は、第1刃受ばね46aおよび第2刃受ばね46bを有する。第1刃受ばね46aは刃受ばねブロック40の上端部に設けられ、第2刃受ばね46bは刃受ばねブロック40の下端部に設けられている。第1および第2刃受ばね46a,46bは、それぞれ対向する一対のばね片によって構成される。一対のばね片の前端部は互いに離れる方向に広がるように曲げられて、一対のばね片の間に栓刃を受け入れ易くなっている。
2つの刃受ばねブロック40の各第1刃受ばね46aは、前面カバー16aがボディ16bに組み付けられて筐体16を構成したとき、前面カバー16aの一対の差込口12にそれぞれ対向して配置される。これにより、前面カバー16aの差込口12から挿入された栓刃は、第1刃受ばね46aを構成する一対のばね片の間に挿入されて挟持され、刃受ばねブロック40と電気的に接続されることになる。
第1刃受ばね46aを構成する一対のばね片は後方に延びている。一対のばね片の後端部は、上面視で略U字状に曲げ形成されている上側連設部48aにそれぞれつながっている。
第2刃受ばね46bを構成する一対のばね片もまた、上面視で略U字状に曲げ形成されている下側連設部48bにそれぞれつながっている。そして、上側連設部48aと下側連設部48bとは、幅方向Xの両側に設けられた側壁50a,50bによって一体に連設されている。一方の側壁50aは他方の側壁50bよりも前後方向Yの幅が大きく形成されている。そして、一方の側壁50aの上端縁部および下端縁部は、幅方向Xに沿った向きに略直角に曲げられている。このように曲げられた上端縁部52a及び下端縁部52bは、コンセント器具10Aのボディ16bの後側から筐体16内部に挿入される電源線の芯体が電気的および機械的に接続される接続部となる。
図2および図3に示すように、ボディ16bにおいて電源供給部32を収納する上部空間19aは、第1刃受ばね46aを収納する第1刃受ばね収納空間28a、一対の側壁50a,50bを収納する側壁収納空間28b、および、第2刃受ばね46bを収納する第2刃受ばね収納空間28cを含む。各空間28a,28b,28cは、ボディ16b内において上側から下側に、かつ、幅方向Xに2列に並んで設けられている。
電源供給部32を構成する錠ばね42は、例えば、帯状の金属片を曲げ加工して形成される。錠ばね42は、刃受ばねブロック40の幅方向両側の側壁50a,50bの間に上下に2つ並んで配置されている。これらの錠ばね42は、コンセント器具10Aのボディ16bの後側から筐体16内部に挿入される電源線の芯体を、刃受ばねブロック40の一方の側壁50aの上端縁部52aおよび下端縁部52bに押し付けて保持する機能を有する。これにより、コンセント器具10Aは、電源線がワンタッチで電気的および機械的に接続される速結端子型の配線器具となっている。
電源供給部32を構成する解錠部材44は、例えば、樹脂材料の成型品によって構成される。解錠部材44は、略直方体状をなす本体部44aと、この本体部44aから後方に突出する操作部44bとを一体に有している。解錠部材44は、2つの刃受ばねブロック40の間に配置され、本体部44aの幅方向Xの両端部が錠ばね42と係合可能になっている。これにより、コンセント器具10Aのボディ16bの後側から筐体16内部にドライバ等の工具を挿入して錠ばね42の操作部44bを図4中の矢印方向に押すことによって、電源線の芯体に対する錠ばね42の押圧力を解除できる。その結果、コンセント器具10Aから電源線を抜くことができる。
図3および図4に示すように、アース端子部34は、端子板54と、2つの錠ばね42と、1つの解錠部材44と、押さえ板56と、ねじ58によって構成される。端子板54は、ねじ孔55が前壁部54aと、前壁部54aの上端縁部から後方に延出する上壁部54bと、前壁部54aの下端縁部の幅方向両側から後方に延出する2つの下壁部54cとを一体に有する。上壁部54bの幅方向Xの両端部は下方に折れ曲がって形成されており、この折れ曲がり部と2つの下壁部54cとの間に2つの錠ばね42が配置されている。また、2つの下壁部54cの間には、解錠部材44が配置されている。これにより、2本のアース線をコンセント器具10Aの後方から筐体16の内部に挿入することによって、アース線の芯体が錠ばね42によって下壁部54cに押し付けられた状態で保持され、その結果、端子板54がアース接続される。このようにアース端子部34は、アース線をコンセント器具10Aに挿入することによってワンタッチで電気的および機械的に接続される速結端子となっている。また、コンセント器具10Aの後方からドライバ等の工具を挿入して解錠部材44を操作することによって、アース線の芯体に対する錠ばね42の押圧力が解除され、その結果、コンセント器具10Aからアース線を抜くことができる。
アース端子部34に含まれる押さえ板56は、中央部に貫通孔57を有している。この貫通孔57に挿通されたねじ58を端子板54のねじ孔55に螺合させて締め付けることによって、押さえ板56と端子板54との間に介在させた電気機器側のアース端子を挟み込んで固定することができる。
図5は、コンセント器具10Aのボディ16bを取り外した状態を後方から見た分解斜視図である。ボディ16bの底部17aには、2対の電源線挿通孔60a,60bが形成されている。これらの何れかの対の電源線挿通孔60a,60bにプラス側およびマイナス側の2本の電源線を挿入することで、筐体16内において電源線の芯体が錠ばね42によって押さ付けられて2つの刃受ばねブロック40に電気的および機械的に接続されることは上述したとおりである。なお、2対の電源線挿通孔60a,60bの間には、解錠部材44を操作するための工具挿入孔62がそれぞれ形成されている。
また、ボディ16bの底部17aには、1対のアース線挿通孔60cが形成されている。これらのアース線挿通孔60cに2本のアース線を挿入することによって、筐体16内で電源線の芯体が錠ばね42によって押さえ付けられてアース端子部34の端子板54に電気的および機械的に接続されることは上述したとおりである。なお、一対のアース線挿通孔の間には、解錠部材44を操作するための工具挿入孔64が形成されている。
図6は、前面カバーの(a)正面図、および、(b)背面図である。図7は、図1中のA-A線断面図である。図6(b)および図7に示すように、前面カバー16aの前壁部18において上端部の差込口12と下端部の開口部24との間の中間領域19には差込口が形成されていない。本実施形態のコンセント器具10Aでは、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の裏面に対向して、2つの刃受ばねブロック40の各第2刃受ばね46bが配置されている。このように構成することで、1口タイプのコンセント器具10Aについて前面カバー16a以外の構成を図8及び図9に示す2口タイプのコンセント器具10Bと共通化できる。これにより、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることができる。
前面カバー16aの裏面には、刃受ばねブロック40の上側連設部48aに当接して刃受ばねブロック40をボディ16bに押さえ付ける2つの刃受ばね支持部70aが突設されている。2つの刃受ばね支持部70aは、一対の差込口12の下側にそれぞれ隣接して形成されている。また、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の裏面には、刃受ばねブロック40の下側連設部48bに当接して刃受ばねブロック40をボディ16bに押さえ付ける2つの刃受ばね支持部70bが突設されている。これら4つの刃受ばね支持部70a,70bによって刃受ばねブロック40を押さえることで、筐体16内において2つの刃受ばねブロック40を安定した取付状態に保持することができる。
また、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の裏面には、刃受ばねブロック40に配置された錠ばね42をボディ16bに押さえ付ける2つの錠ばね支持部72が突設されている。錠ばね支持部72は、高さ方向Zに並んで配置されている2つの刃受ばね支持部70a,70bの間に配置されており、1つの錠ばね支持部72で1つの刃受ばねブロック40に配置された2つの錠ばね42を当接支持している。このような錠ばね支持部72を設けることで、筐体16内において4つの錠ばね42を安定した取付状態に保持することができる。
さらに、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の裏面には補強リブ74a,74bが突設されている。本実施形態では、補強リブ74aは、刃受ばね支持部70bから幅方向両側に延びて形成されており、補強リブ74bは刃受ばね支持部70bから下方に延びて形成されている。このような補強リブ74a,74bを設けることで、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の強度アップを図れる。
この場合、補強リブ74a,74bの突出高さは刃受ばね支持部70bの突出高さよりも低く設定されるのが好ましい。具体的には、補強リブ74a,74bの突出高さは、例えば、2mmに設定される。このような突出高さに設定することで、補強リブ74a,74bに対応する筋状の成型跡が中間領域19の表面に出現するのを抑制することができ、コンセント器具10Aの外観を良好なものにできる。
なお、図6(b)に示すように、前面カバー16aの裏面に突設した錠ばね支持部72から幅方向外側に延伸する補強リブを設けるのが好ましい。これにより、上記中間領域19のさらなる強度アップを図ることができる。
図8は、2口タイプのコンセント器具10Bの分解斜視図であり、図9は、図8に示したコンセント器具10Bの前面カバー16cの(a)正面図、および、(b)背面図である。図8は図2に対応し、図9は図6に対応する。
図8に示すように、2口タイプのコンセント器具10Bは、前面カバー16cの前壁部18に2対の差込口12,13が形成されている。前面カバー16cの上端部に形成されている一対の差込口12は、刃受ばねブロック40の上端部の第1刃受ばね46aに対応する位置に形成されている。前面カバー16cの下部に形成されている一対の差込口13は、刃受ばねブロック40の下端部の第2刃受ばね46bに対応する位置に形成されている。コンセント器具10Bの前面カバー16c以外の構成は、上述したコンセント器具10Aと同様である。
上述したように本実施形態のコンセント器具10Aは、電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロック40と、刃受ばねブロック40を収納する絶縁性のボディ16bと、ボディ16bの前面開口部を覆って配置され、複数の刃受ばねのうち第1刃受ばね46aに対応する位置に栓刃を挿入する差込口12が形成される一方で、第1刃受ばね46a以外の第2刃受ばね46bに対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない構成となっている。
この構成によれば、差込口数が異なるコンセント器具について前面カバー16a以外の部品を共通化できるので、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態のコンセント器具10Aでは、刃受ばねブロック40は第1刃受ばね46aと第2刃受ばね46bとをつなぐ連設部48a,48bを有し、前面カバー16aの裏面には、連設部48a,48bに当接して刃受ばねブロック40をボディ16bに押さえ付ける刃受ばね支持部70a,70bが突設されている。この構成によれば、筐体16内において刃受ばねブロック40を安定した取付状態に保持することができる。
また、本実施形態のコンセント器具10Aでは、刃受ばねブロック40の接続部に電源線の芯体を接触させた状態で保持する錠ばね42を更に備えており、前面カバー16aの裏面には錠ばね42をボディ16bに押さえ付ける錠ばね支持部72が突設されている。この構成によれば、筐体16内において錠ばね42を安定した取付状態に保持することができる。
さらに、本実施形態のコンセント器具10Aでは、前面カバー16aにおいて第2刃受ばね46bに対応する位置に差込口が形成されていない中間領域19の裏面は補強リブ74a,74bが突設されており、補強リブ74a,74bの突出高さは刃受ばね支持部70bの突出高さよりも低く設定されている。この構成によれば、前面カバー16aにおいて差込口が形成されていない中間領域19の強度アップを図れる。また、補強リブ74a,74bに対応する筋状の成型跡が中間領域19の表面に出現するのを抑制することができ、コンセント器具10Aの外観を良好なものにできる。
本実施形態の別の態様であるコンセントシステムは、電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロック40と、刃受ばねブロック40を収容する絶縁性のボディ16bと、ボディ16bの前面開口部を覆って配置され、複数の刃受ばねのうち第1刃受ばね46aに対応する位置に栓刃を挿通する差込口12が形成される一方で、第1刃受ばね46a以外の第2刃受ばね46bに対応する位置には栓刃を挿通する差込口が形成されていない、絶縁性の前面カバー16aと、全ての刃受ばね46a,46bに対応する位置に栓刃を挿通する差込口12,13が形成されている絶縁性の前面カバー16cと、を備え、前面カバー16aおよび前面カバー16cはボディ16bに対して選択的に取り付けられるものである。
この構成によれば、前面カバー16a,16cを選択的に取り付けることで、差込口数が異なるコンセント器具10A,10Bについて前面カバー以外の部品を共通化できる。その結果、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態のコンセント器具の製造方法は、絶縁性のボディ16bに、電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロック40を収納する。そして、複数の刃受ばねのうち第1刃受ばね46aに対応する位置に栓刃を挿通する差込口12が形成される一方で、第1刃受ばね46a以外の第2刃受ばね46bに対応する位置には栓刃を挿通する差込口が形成されていない、絶縁性の前面カバー16a、又は、全ての刃受ばね46a,46bに対応する位置に栓刃を挿通する差込口が形成されている絶縁性の前面カバー16a,16cを選択して、ボディ16bの前面開口部を覆った状態に取り付ける。
この製造方法によれば、差込口数が異なるコンセント器具について前面カバー以外の部品を共通化できるので、コンセント構成部品数の削減、および、製造コストの低減を図ることができる。また、カバー部材を選択的に取り付けるだけで異なるタイプのコンセント器具を製造することができ、製造ラインを共通化することができる。
なお、本開示に係るコンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々の変更や改良が可能である。
例えば、上記においては、前面カバー16a,16cを選択的にボディ16bに取り付けることで1口タイプまたは2口タイプのコンセント器具10A,10Bが構成される例について説明したが、差込口数は2口に限定されるものではない。差込口数が最大3つであり、刃受ブロックが第1、第2および第3刃受ばねを備えており、前面カバーは差込口が1対、2対または3対あるものから選択してボディに取り付ける構成としてもよい。
また、図1等を参照して説明した1口タイプのコンセント器具10Aを製造する場合、図10(a),(b)に示すように、刃受ばねブロック40において機能しない第2刃受ばね46bの全部または一部を切除した上で、ボディ16b内に収納してもよい。この場合、前面カバー16aにおいて第2刃受ばね収納空間28cに対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていないことになる。
1 取付枠、2, (取付枠の)開口部、4a 上板部、4b 下板部、5a,5b 長辺部、6a,6b 取付部、7a,7b,7c 貫通孔、8 突起、10A、10B コンセント器具、12,13 差込口、14a,14b 取付突部、16 筐体、16a,16c 前面カバー(カバー部材)、16b ボディ、17a 底部、17b,50a,50b 側壁、18,54a 前壁部、19 中間領域、19a 上部空間、19b 下部空間、20 側壁部、22 位置決め部、24 (前面カバーの)開口部、26 アース端子カバー、28a 第1刃受ばね収納空間、28b 側壁収納空間、28c 第2刃受ばね収納空間、30 内部構造、32 電源供給部、34 アース端子部、40 刃受ばねブロック、42 錠ばね、44 解錠部材、44a 本体部、44b 操作部、48a 上側連設部、48b 下側連設部、52a 上端縁部、52b 下端縁部、54 端子板、54b 上壁部、54c 下壁部、55 ねじ孔、56 押さえ板、57 貫通孔、60a,60b 電源線挿通孔、60c アース線挿通孔、62,64 工具挿入孔、70a,70b 刃受ばね支持部、72 錠ばね支持部、74a,74b 補強リブ。

Claims (6)

  1. 電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロックと、
    前記刃受ばねブロックを収納する絶縁性のボディと、
    前記ボディの前面開口部を覆って配置され、複数の前記刃受ばねのうち第1刃受ばねに対応する位置に前記栓刃を挿入する差込口が形成される一方で、前記第1刃受ばね以外の第2刃受ばねに対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない、絶縁性のカバー部材と、を備え
    前記ボディは前記第2刃受ばねを収納する第2刃受ばね収納空間を有し、前記刃受ばねブロックにおいて前記第2刃受ばねの全部または一部が切除されており、前記カバー部材において前記第2刃受ばね収納空間に対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない、
    コンセント器具。
  2. 前記刃受ばねブロックは前記第1刃受ばねと前記第2刃受ばねとをつなぐ連設部を有し、前記カバー部材の裏面には、前記連設部に当接して前記刃受ばねブロックを前記ボディに押さえ付ける刃受ばね支持部が突設されている、請求項1に記載のコンセント器具。
  3. 前記コンセント器具は、刃受ばねブロックの接続部に電源線の芯体を接触させた状態で保持する錠ばねを更に備えており、前記カバー部材の裏面には前記錠ばねを前記ボディに押さえ付ける錠ばね支持部が突設されている、請求項1又は2に記載のコンセント器具。
  4. 前記カバー部材において前記第2刃受ばねに対応する位置に差込口が形成されていない領域の裏面は補強リブが突設されており、前記補強リブの突出高さは前記錠ばね支持部の突出高さよりも低く設定されている、請求項3に記載のコンセント器具。
  5. 電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロックと、
    前記刃受ばねブロックを収容する絶縁性のボディと、
    前記ボディの前面開口部を覆って配置され、複数の前記刃受ばねのうち第1刃受ばねに対応する位置に前記栓刃を挿通する差込口が形成される一方で、前記第1刃受ばね以外の第2刃受ばねに対応する位置には栓刃を挿通する差込口が形成されていない、絶縁性の第1カバー部材と、
    全ての前記刃受ばねに対応する位置に前記栓刃を挿通する差込口が形成されている絶縁性の第2カバー部材と、を備え、
    前記第1カバー部材および前記第2カバー部材は前記ボディに対して選択的に取り付けられ
    前記ボディは前記第2刃受ばねを収納する第2刃受ばね収納空間を有し、前記刃受ばねブロックにおいて前記第2刃受ばねの全部または一部が切除されており、前記第1カバー部材において前記第2刃受ばね収納空間に対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない、
    コンセントシステム。
  6. 絶縁性のボディに、電源プラグの栓刃が挿抜可能な刃受ばねが複数設けられた刃受ばねブロックを収納し、
    複数の前記刃受ばねのうち第1刃受ばねに対応する位置に前記栓刃を挿通する差込口が形成される一方で、前記第1刃受ばね以外の第2刃受ばねに対応する位置には栓刃を挿通する差込口が形成されていない、絶縁性の第1カバー部材、又は、全ての前記刃受ばねに対応する位置に前記栓刃を挿通する差込口が形成されている絶縁性の第2カバー部材を選択して、前記ボディの前面開口部を覆った状態に取り付け
    前記ボディは前記第2刃受ばねを収納する第2刃受ばね収納空間を有しており、前記第1カバー部材を選択してコンセント器具を製造する場合、前記刃受ばねブロックにおいて前記第2刃受ばねの全部または一部を切除し、前記第1カバー部材において前記第2刃受ばね収納空間に対応する位置には栓刃を挿入する差込口が形成されていない、
    コンセント器具の製造方法。
JP2018124939A 2018-06-29 2018-06-29 コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法 Active JP7033758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018124939A JP7033758B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018124939A JP7033758B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020004652A JP2020004652A (ja) 2020-01-09
JP7033758B2 true JP7033758B2 (ja) 2022-03-11

Family

ID=69100881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018124939A Active JP7033758B2 (ja) 2018-06-29 2018-06-29 コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7033758B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111934130A (zh) * 2020-06-29 2020-11-13 安徽佰尧电子科技有限公司 一种新能源汽车用隐藏式充电连接端子

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3079249U (ja) 2001-01-29 2001-08-10 進成 ▲とう▼ パネル交換可能な延長線コンセントの構造
JP2003163062A (ja) 2001-11-27 2003-06-06 Matsushita Electric Works Ltd コンセント

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4342493A (en) * 1978-12-18 1982-08-03 Allen-Stevens Corp. Weather-resistant arrangement for outdoor electrical devices
JP3400648B2 (ja) * 1996-06-25 2003-04-28 松下電工株式会社 コンセント

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3079249U (ja) 2001-01-29 2001-08-10 進成 ▲とう▼ パネル交換可能な延長線コンセントの構造
JP2003163062A (ja) 2001-11-27 2003-06-06 Matsushita Electric Works Ltd コンセント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020004652A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201838258A (zh) 電連接器
TW201838249A (zh) 電連接器
JP7033758B2 (ja) コンセント器具、コンセントシステム、および、コンセント器具の製造方法
JP5399852B2 (ja) 端子台
JP6311937B2 (ja) コネクタ及びシールドシェル
JP3671619B2 (ja) コンセント
JP5958859B2 (ja) コンセント
JP5816862B2 (ja) スイッチ装置
JP4003539B2 (ja) コンセント装置
US4735576A (en) Surface-mounting wiring device
JP4211513B2 (ja) 電気接続箱
JP6764774B2 (ja) 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
JP3564947B2 (ja) コンセント
JP3671618B2 (ja) コンセント
JP6327554B2 (ja) 端子装置及び分電盤
JP3687504B2 (ja) コンセント並びにコンセント装置
JP2004031088A (ja) 配線用差込接続器
JP4172395B2 (ja) コンセント
JP5650913B2 (ja) 抜止形差込プラグ
JP2005216549A (ja) 配線器具
JP4315224B2 (ja) スイッチ
JP2000223200A (ja) コンセントおよび配線器具
JP3991664B2 (ja) 端子装置
JP3363328B2 (ja) コンセント
JPH1012308A (ja) コンセント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7033758

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151