JP7033540B2 - 紫外線発光蛍光体、発光素子、及び発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紫外線を発光する紫外線発光蛍光体に関し、特に簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有する紫外線発光蛍光体に関する。
紫外線発光分野では、紫外線の用途が、医療分野や光触媒分野などの様々な分野に拡大していることに伴って、産業的な価値が高まっている。紫外線のうち特に200~350nmの波長域の光を示す深紫外光(DUV)は、DNAとの相互作用が強く、インフルエンザウイルスやノロウイルスあるいはカンジタ等の真菌類の殺菌や無害化に有効であり、遺伝子の耐性化を伴わないクリーン殺菌として水や動植物の殺菌、病院や家庭での空気殺菌や器具殺菌に有効であるばかりでなく、難分解物質の分解や化学物質の合成等への応用、医療応用など広い分野での活用が期待されている。このような産業上の高いニーズを背景として、紫外線発光を呈することのできる発光体の開発及び改良が進められている。
紫外線発光を呈する発光体としては、現在のところ、水銀を使用した水銀ランプが主に使用されている。これは、水銀ランプが、低コストで製造できることや容易に高エネルギーを発揮できるためである。
しかし、水銀ランプは、発光波長を可変とする制御ができず、また寿命も短い等の問題が指摘されてきた。さらに、現在では、水銀は自然環境に与える負荷が大きいことが問題視されてきており、環境保護の観点から、今後は、水銀の製造が禁止される法的規制の施行も予定されている。このような背景から、水銀を使用しない(水銀フリーの)紫外線発光光源の開発が早急に求められている。
このような水銀を使用しない(水銀フリーの)紫外線発光光源をターゲットとした従来の紫外発光蛍光体としては、例えば、励起波長185nmで励起されて、ピーク発光波長274nmで発光するSr1-xPrAl12-yMg19で表される紫外発光蛍光体がある(特許文献1参照)。
この他にも、例えば、アルカリ土類金属リン酸塩、アルカリ土類金属ピロリン酸塩、アルカリ土類金属アルミン酸塩、アルカリ土類金属ケイ酸塩、アルカリ金属およびランタノイドを含むリン酸塩、ならびにアルカリ金属、アルカリ土類金属およびランタノイドを含むリン酸塩からなる群より選択される母体と、少なくともAgからなる賦活剤とを有する紫外発光蛍光体もある(特許文献2参照)。
この他、紫外線の照射により励起されて紫外線を発光する蛍光体として、Y0.93BO3:Gd0.04,Pr0.03やY0.955BO3:Gd0.04,Bi0.005が知られている(特許文献3のFigure6参照)。また、一般式Y1-x-yGdBiAl(BO(0<x<0.6,0<y<0.03)で表される組成を有する紫外線発光蛍光体も知られている(特許文献4参照)。
しかし、このような蛍光体は、多数の構成元素によって構成される複雑な組成であることから、原料の調達から製造コストも嵩張り、最適に製造するための製造条件が厳しく、大量生産を含めた実用化までには改善すべき点が多いという問題があった。また、発光特性についても、実用化の面からは十分といえる特性までには至っていない。
このような問題を解決し得るような少ない構成元素によって構成される簡素な組成から成る蛍光体として、亜鉛元素、アルミニウム元素、及び酸素元素から構成されるZnAlで表される蛍光体であって、真空紫外線を照射し、当該真空紫外線の照射により励起されて紫外線を発光するものがある(特許文献5参照)。
特開2006-342336号公報 特開2015-025077号公報 A. B. Gawande, R. P. Sonekar and S. K. Omanwar, Combustion Science and Technology, Volume 186, 2014 - Issue 6, Pages 785-791, 21 Jan 2014 特開2013-231142号公報 国際公開WO2016/136955
しかし、従来の紫外発光蛍光体では、少ない構成元素によって構成される簡素な組成から成る蛍光体(例えば、特許文献5)もあるが、殺菌ランプとして水銀ランプに代替できる程度までは十分な発光強度が得られていないという課題がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有する紫外線発光蛍光体の提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、簡易な構成の蛍光体を模索して、上記課題を解決できる発光強度の高い新規の紫外線発光蛍光体を見出し、本発明を導き出した。
すなわち、本願に開示する紫外線発光蛍光体は、スカンジウム元素、13族元素、及び酸素元素から少なくとも構成され、少なくとも1つの希土類元素を含んでいてもよい蛍光体であって、紫外線の照射により励起されて紫外線を発光する紫外線発光蛍光体が提供される。また、本願に開示する紫外線発光蛍光体を用いる発光素子も提供される。また、本願に開示する発光素子を備える発光装置も提供される。
本発明の実施例1に係る紫外線発光蛍光体(x=0~0.40)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例1に係る紫外線発光蛍光体(x=0.50~1)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例1に係る紫外線発光蛍光体のSc濃度(x)に対する(a)積分強度、(b)ピーク強度、及び(c)ピーク波長の相関関係を示す。 本発明の実施例1に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの結果を示す。 本発明の実施例1に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの比較例ZnAlに対する比較結果を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体(x=0.05~0.50)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体(x=0.70~1)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体のSc濃度(x)に対する(a)積分強度、及び(b)ピーク波長の相関関係を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの結果を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの結果を示す。 本発明の実施例2に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの比較例Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02に対する比較結果を示す。 本発明の実施例3に係る紫外線発光蛍光体(x=0~0.90)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例3に係る紫外線発光蛍光体のSc濃度(x)に対する(a)積分強度、及び(b)ピーク波長の相関関係を示す。 本発明の実施例3に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの結果を示す。 本発明の実施例3に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの結果を示す。 本発明の実施例3に係る紫外線発光蛍光体(x=0.90)の発光強度スペクトルの比較例Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02に対する比較結果を示す。 本発明の実施例4に係る紫外線発光蛍光体(x=0.02~0.15)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例4に係る紫外線発光蛍光体(x=0.20~0.25)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例4に係る紫外線発光蛍光体のGd濃度(A)に対するピーク強度の相関関係を示す。 本発明の実施例4に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの比較例YAl(BO:Gd,Biに対する比較結果を示す。 本発明の実施例5に係る紫外線発光蛍光体(x=0.02~0.35)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例5に係る紫外線発光蛍光体(x=0.50)のX線回折結果を示す。 本発明の実施例5に係る紫外線発光蛍光体のGd濃度(B)に対するピーク強度の相関関係を示す。 本発明の実施例5に係る紫外線発光蛍光体の発光強度スペクトルの比較例YAl(BO:Gd,Biに対する比較結果を示す。
本願に開示する紫外線発光蛍光体は、スカンジウム元素、13族元素、及び酸素元素から少なくとも構成され、少なくとも1つの希土類元素を含んでいてもよい蛍光体であって、紫外線の照射により励起されて紫外線を発光するものであれば、この他には特に限定はされない。このように少ない構成元素によって構成されることから、製造も容易であるという特徴がある。
この13族元素としては、好ましくは、ホウ素元素(B)、アルミニウム元素(Al)、ガリウム元素(Ga)、インジウム元素(In)、及びタリウム元素(Tl)のうちの少なくとも1つであり、より好ましくは、ホウ素元素(B)である。
この希土類元素としては、好ましくは、イットリウム元素(Y)、ルテチウム元素(Lu)、ランタン元素(La)、ガドリニウム元素(Gd)、プラセオジウム元素(Pr)、ネオジウム元素(Nd)、プロメチウム元素(Pm)、サマリウム元素(Sm)、ユウロピウム元素(Eu)、テルビウム元素(Tb)、ジスプロシウム元素(Dy)、ホルミウム元素(Ho)、エルビウム元素(Er)、ツリウム元素(Tm)、および、イッテルビウム元素(Yb)のうちの少なくとも1つであり、より好ましくは、イットリウム元素(Y)、ルテチウム元素(Lu)、ランタン元素(La)、ガドリニウム元素(Gd)のうちの少なくとも1つである。
このようなことから、例えば、本願に開示する蛍光体の一つとしては、一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表される紫外線発光蛍光体が挙げられる。
この一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOの表記については、Scの配合モル比率xに対して、(Y、Lu、La)の総和の配合モル比率が1-xであることを示している。(Y、Lu、La)の表記については、これらY(イットリウム)、Lu(ルテチウム)及びLa(ランタン)の3元素のうちの1種類のみから構成されていてもよいし、これら3元素のうちの2種類から構成されていてもよいし、これら3元素全てを含んで構成されていてもよいことを示している。
例えば、これら3元素(Y,Lu,La)のうちの1種類から構成される紫外線発光蛍光体としては、一般式(Y1-xScx)BO、(Lu1-xScx)BO、及び一般式(La1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表されるものが挙げられる。また、例えば、これら3元素(Y,Lu,La)のうちの2種類から構成される紫外線発光蛍光体としては、一般式((Y,La)1-xScx)BO,((Y,Lu)1-xScx)BO,((La,Lu)1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表されるものが挙げられる。
なお、上記の一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOで表される紫外線発光蛍光体は、後述するように従来よりも優れた発光特性を奏するものであり、これと同等の発光特性を奏するものであれば、この一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOで表される蛍光体を構成する希土類元素(すなわち、イットリウム元素、ルテチウム元素、ランタン元素)の一部を、当業者が通常行っているような他の前記希土類元素(例えば、ガドリニウム元素等)で置換した蛍光体や、この一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOで表される蛍光体を構成する13族元素(すなわち、ホウ素元素)の一部を、当業者が通常行っているような他の前記13族元素(例えば、アルミニウム元素等)で置換した蛍光体も、この一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOで表される蛍光体と同等視できることから、本願の蛍光体の対象として含まれるものである。
また、スカンジウム元素については、少なくともモル配合比0.07~0.25のガドリニウム元素と、プラセオジム元素及び/又はビスマス元素とにより、スカンジウム元素が置換されてもよい。すなわち、スカンジウム元素を置換する元素の組み合わせとしては、少なくともモル配合比0.07~0.25のガドリニウム元素とプラセオジム元素でもよいし、少なくともモル配合比0.07~0.25のガドリニウム元素とビスマス元素でもよいし、少なくともモル配合比0.07~0.25のガドリニウム元素とプラセオジム元素とビスマス元素でもよい。このような蛍光体の一例としては、例えば、(Y0.97-A(GdA,Pr0.03))BO(0.07≦A≦0.25)や、(Y0.995-B(GdB,Bi0.005))BO(0.07≦B≦0.25)などが挙げられる。
励起源となる紫外線としては、一般的な紫外線領域である波長10~400nmのものを指し、例えば、254nmの紫外線を用いることができ、この他にも、真空紫外線を用いることができる。
この真空紫外線とは、波長200nm以下の紫外線を指し、例えば、波長147nmの紫外線や、波長172nmの紫外線等を用いることができ、例えば、クリプトン(Kr)エキシマランプ(波長147nm)やキセノン(Xe)エキシマランプ(波長172nm)を用いることができる。本願に開示する紫外線発光蛍光体は、このような励起源からの紫外線の照射によって、各種の波長域の紫外線を発光することができ、例えば、殺菌ランプ等を含む各種用途に有用とされる200~350nmの波長域の深紫外光(DUV)を発光することができる。
このように、本願に開示する紫外線発光蛍光体は、従来よりも格段に簡素な構成元素から成るものであり、高い発光強度を発揮するものである。このように、本願に開示する紫外線発光蛍光体は、従来よりも格段に簡素な構成元素から成るものであり、その製造方法の一例としては、当該構成元素の酸化物を混合して焼成するという簡素な方法によって得ることができる。
さらに、本願に開示する紫外線発光蛍光体は、励起源となる紫外線の照射によってさらに高い発光強度を奏するという観点から、この紫外線発光蛍光体は、高いピーク強度を奏するという点から、発光中心(例えば、スカンジウム元素(Sc))の配合比率xについて、0.2≦x≦0.8であることが好ましく、さらに、高い積分強度をも奏するという点から、0.2≦x≦0.7であることがより好ましい。
このように、本願に開示する紫外線発光蛍光体は、従来よりも簡素な構成元素から成るものであり、さらに、紫外線を照射することによって、従来よりも高い発光強度も得られるという優れた効果が確認されている(後述の実施例及び比較例参照)。
本願に係る紫外線発光蛍光体が、このように優れた効果を奏するメカニズムは未だ詳細には解明されていないが、紫外線が照射された場合に、紫外線の波長域に対して蛍光体の結晶構造内でSc元素、Gd元素、Bi元素、およびPr元素などが発光中心としての作用が高められるように最適化される構造的要因が内在していることが考えられる。すなわち、紫外線が照射されることによって、特にこのようなSc元素、Gd元素、Bi元素、およびPr元素などの存在によって、蛍光体を構成する各原子間の距離と紫外線の波長の長さが好適に作用し、原子レベルで紫外線帯域の光を特異的に発光するエネルギーレベルに遷移しやすくなっているものと推察される。
本願に係る紫外線発光蛍光体を製造する方法としては、各構成元素の酸化物を原料に用いて、所望とする蛍光体の組成となるような化学量論的な割合で混合することができる。例えば、上記の一般式((Y,Lu,La)1-xScx)BOで表される本願に係る蛍光体については、原料としては、各構成元素の酸化物である酸化イットリウム(Y)、酸化ルテチウム(Lu)、酸化ランタン(La)、酸化スカンジウム(Sc)、及びホウ酸(HBO3)の各粉末を用いて製造することができ、このうち、一般式(Y1-xScx)BOで表される本願に係る蛍光体については、原料としては、各構成元素の酸化物である酸化イットリウム(Y)、酸化スカンジウム(Sc)、及びホウ酸(HBO3)の各粉末を用いて製造することができる。
本願に係る紫外線発光蛍光体は、この原料を混合して得られた粉体を大気雰囲気下で高温焼成することにより得られる。この高温焼成は、例えば、温度1000℃~1500℃で、3~15時間行うことができる。例えば、これらの原料を、大気雰囲気下で10時間1200℃焼成することによって、紫外線発光蛍光体を得ることができる。
このようにして得られる紫外線発光蛍光体の用途は多岐にわたる。例えば、本願に係る紫外線発光蛍光体が発光する深紫外光(200nm~350nm)、特に250nm前後の紫外光を用いて、各種の殺菌対象物に対して殺菌を行うことによって、紫外線による残留物や環境ダメージが抑制されたクリーンな殺菌を行うことができる。すなわち、本願に係る紫外線発光蛍光体から構成される殺菌用ランプは、水銀フリーであると共に、高い殺菌能力を発揮するものとなる。また、この深紫外光を用いることによって、難分解物質(例えばホルムアルデヒド及びPCBなど)の分解処理を行うことや、新規な化学物質の合成(例えば光触媒物質など) を行うこともできる。また、この深紫外光を用いることによって、難治性疾患(例えばアトピー性皮膚炎など)の治療及び院内感染の予防などの各種の医療分野への応用も可能となる。
また、このような紫外線発光蛍光体を含む各種の発光素子として利用することができる。また当該発光素子を備える発光装置として利用することもできる。
本発明の特徴を更に明らかにするため、以下に実施例を示すが、本発明はこの実施例によって制限されるものではない。
(実施例1)
(1)蛍光体の製造-(Y1-xScx)BO
原材料に酸化イットリウム(Y)(信越化学製)、酸化スカンジウム(Sc)(信越化学製)、及びホウ酸(HBO3)(富山薬品工業製)を用いて、化学量論的に(Y1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表される組成式になるような割合に混合した。混合したサンプルは、x=0.02、0.05、0.10、0.15、0.20、0.30、0.40、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.00の13種類のサンプルを用意した。各々、混合した粉体をアルミナ坩堝に入れて、大気雰囲気下で1200℃で10時間焼成して焼結体を得た。
(2)蛍光体の同定
上記で得られた焼結体に対して、線源がFeKαのX線回折装置でX線回折結果を取得した。図1に、x=0~0.40の各サンプルのX線回折結果を示し、図2に、x=0.50~1の各サンプルのX線回折結果を示す。得られたピーク値から、確かに(Y1-xScx)BOの組成で結晶化していることが確認された。
(3)発光強度の測定
上記の13種類の(Y1-xScx)BO結晶のサンプル(サンプル番号1~13)について、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)による真空紫外線励起による発光強度を確認した。以下の表に、得られた発光強度を積分強度として示し、ピーク強度及びピーク波長も合わせて示す。この表の結果に基づいて、図3(a)に積分強度とSc濃度の相関関係を示し、図3(b)にピーク強度とSc濃度の相関関係を示し、図3(c)にピーク波長とSc濃度の相関関係をグラフで示した。
Figure 0007033540000001
さらに、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。得られた発光強度スペクトルの結果を図4に示す。図4(a)は、励起用真空紫外線分光システム(日本分光株式会社製)にて測定した結果を示し、図4(b)は、マルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)にて測定した結果を示す。図4の発光強度スペクトルのグラフでは、横軸に発光波長(nm)、縦軸に発光強度(a.u.)を示している。
得られた結果から、本実施例に係る紫外線発光蛍光体(Y1-xScx)BOは、真空紫外線励起によって、深紫外領域の光が得られたことが確認された。特に、いずれのサンプルも、殺菌用途に最適な250nm前後のピーク波長を有するという優れた性質が確認された。特に、上記の一般式(Y1-xScx)BO(但し、0<x≦1)のうち、スカンジウム元素(Sc)の配合比率xについて、0.2≦x≦0.8の範囲では、特に高いピーク強度が発揮されることが確認された。さらに、0.2≦x≦0.7の範囲では、特に高い積分強度も発揮されることが確認された。
また、ピーク波長の傾向については、スカンジウム元素(Sc)の配合比率xについて、xが0.02から0.40まで増加するにつれて長波長へシフトし、xが0.4から1.0まで増加するにつれて低波長へシフトするという傾向も確認された。
(4)発光強度比較
さらに、比較例の蛍光体ZnAl(上述した特許文献5に係る蛍光体)に対して、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。この比較例の結果と、上記紫外線発光蛍光体のサンプル(x=0.4)の発光強度スペクトルに対する比較結果を以下の表及び図5に示す。図5(a)は、励起用真空紫外線分光システム(日本分光株式会社製)にて測定した結果を示し、図5(b)は、マルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)にて測定した結果を示す。
Figure 0007033540000002
得られた結果から、本実施例の紫外線発光蛍光体は、従来の紫外線発光蛍光体ZnAlに対して、約1.4倍もの高い発光積分強度を発揮することが確認された。このように、本実施例の紫外線発光蛍光体は、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有することが確認された。
(実施例2)
(1)蛍光体の製造-(Lu1-xScx)BO
原材料に酸化ルテチウム(Lu)(信越化学製)、酸化スカンジウム(Sc)(信越化学製)、及びホウ酸(HBO3)(富山薬品工業製)を用いて、化学量論的に(Lu1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表される組成式になるような割合に混合した。混合したサンプルは、x=0、0.05、0.10、0.30、0.50、0.70、0.90、1.0の8種類のサンプルを用意して乳鉢で混合した。各々、混合した粉体をアルミナ坩堝50mlに入れて、大気雰囲気下で1200℃で10時間焼成して焼結体を得た。
(2)蛍光体の同定
上記で得られた焼結体に対して、線源がFeKαのX線回折装置でX線回折結果を取得した。図6に、x=0~0.50の各サンプルのX線回折結果を示し、図7に、x=0.70~1の各サンプルのX線回折結果を示す。得られたピーク値から、確かに(Lu1-xScx)BOの組成で結晶化していることが確認された。
(3)発光強度の測定
上記の8種類の(Lu1-xScx)BO結晶のサンプル(サンプル番号1~8)について、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)による真空紫外線励起による発光強度を励起用真空紫外線分光システム(日本分光株式会社製)にて測定した。以下の表に、得られた発光強度を積分強度として示し、ピーク強度及びピーク波長も合わせて示す。この表の結果に基づいて、図8(a)に積分強度とSc濃度の相関関係を示し、図8(b)にピーク波長とSc濃度の相関関係をグラフで示した。
Figure 0007033540000003
さらに、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。得られた発光強度スペクトルの結果を図9に示す。図9の発光強度スペクトルのグラフでは、横軸に発光波長(nm)、縦軸に発光強度(a.u.)を示している。
また、測定器を変更して、上記同様に発光強度の測定を行った。上記の8種類のサンプルについて、上記と同様に、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。測定にはマルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)を用いた。得られた発光強度スペクトルの結果を図10に示す。
得られた結果から、本実施例に係る紫外線発光蛍光体(Lu1-xScx)BOは、真空紫外線励起によって、深紫外領域の光が得られたことが確認された。特に、いずれのサンプルも、殺菌用途に最適な250nm前後のピーク波長を有するという優れた性質が確認された。特に、上記の一般式(Lu1-xScx)BO(但し、0<x≦1)のうち、スカンジウム元素(Sc)の配合比率xについて、0.2≦x≦0.8の範囲では、特に高いピーク強度が発揮されることが確認された。さらに、0.3≦x≦0.7の範囲では、特に高い積分強度も発揮されることが確認された。
(4)発光強度比較
さらに、マルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)を用いて、比較例の蛍光体Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02(上述した特許文献1に係る蛍光体)に対して、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。この比較例の結果と、上記紫外線発光蛍光体のサンプル(x=0.3)の発光強度スペクトルに対する比較結果を以下の表及び図11に示す。
Figure 0007033540000004
得られた結果から、本実施例の紫外線発光蛍光体は、従来の紫外線発光蛍光体Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02に対して、7倍を超える極めて高い発光積分強度を発揮することが確認された。このように、本実施例の紫外線発光蛍光体は、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有することが確認された。
(実施例3)
(1)蛍光体の製造-(La1-xScx)BO
原材料に酸化ランタン(La)(信越化学製)、酸化スカンジウム(Sc)(信越化学製)、及びホウ酸(HBO3)(富山薬品工業製)を用いて、化学量論的に(La1-xScx)BO(但し、0<x≦1)で表される組成式になるような割合に混合した。混合したサンプルは、x=0、0.30、0.50、0.70、0.90の5種類のサンプルを用意して乳鉢で混合した。各々、混合した粉体をアルミナ坩堝50mlに入れて、大気雰囲気下で1200℃で10時間焼成して焼結体を得た。
(2)蛍光体の同定
上記で得られた焼結体に対して、線源がFeKαのX線回折装置でX線回折結果を取得した。図12に、x=0~0.90の各サンプルのX線回折結果を示す。得られたピーク値から、確かに(La1-xScx)BOの組成で結晶化していることが確認された。
(3)発光強度の測定
上記の5種類の(La1-xScx)BO結晶のサンプル(サンプル番号1~5)について、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)による真空紫外線励起による発光強度を励起用真空紫外線分光システム(日本分光株式会社製)にて測定した。以下の表に、得られた発光強度を積分強度として示し、ピーク強度及びピーク波長も合わせて示す。この表の結果に基づいて、図13(a)に積分強度とSc濃度の相関関係を示し、図13(b)にピーク波長とSc濃度の相関関係をグラフで示した。
Figure 0007033540000005
さらに、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。得られた発光強度スペクトルの結果を図14に示す。図14の発光強度スペクトルのグラフでは、横軸に発光波長(nm)、縦軸に発光強度(a.u.)を示している。
また、測定器を変更して、上記同様に発光強度の測定を行った。上記の8種類のサンプルについて、上記と同様に、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。測定にはマルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)を用いた。得られた発光強度スペクトルの結果を図15に示す。
得られた結果から、本実施例に係る紫外線発光蛍光体(La1-xScx)BOは、真空紫外線励起によって、深紫外領域の光が得られたことが確認された。特に、いずれのサンプルも、殺菌用途に最適な230nm~300nm前後のピーク波長を有するという優れた性質が確認された。特に、上記の一般式(La1-xScx)BO(但し、0<x≦1)のうち、スカンジウム元素(Sc)の配合比率xについて、0.30≦x≦0.90の範囲では、特に高いピーク強度が発揮されることが確認された。
(4)発光強度比較
さらに、マルチチャンネル検出器(型式PMA-11(C7473))(浜松ホトニクス株式会社製)を用いて、比較例の蛍光体Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02(上述した特許文献1に係る蛍光体)に対して、Xeエキシマランプ(波長λ=172nm)を励起源として、真空紫外線励起による発光スペクトルを測定した。この比較例の結果と、上記紫外線発光蛍光体のサンプル(x=0.90)の発光強度スペクトルに対する比較結果を以下の表及び図16に示す。
Figure 0007033540000006
得られた結果から、本実施例の紫外線発光蛍光体は、従来の紫外線発光蛍光体Sr0.98(Al,Mg)1219:Pr0.02に対して、4倍を超える極めて高い発光積分強度を発揮することが確認された。このように、本実施例の紫外線発光蛍光体は、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有することが確認された。
(実施例4)
(1)蛍光体の製造-(Y1-x(Gd,Pr)x)BO
原材料に酸化イットリウム(Y)(信越化学製)、酸化ガドリニウム(Gd)(信越化学製)、酸化プラセオジウム(Pr11)(信越化学製)、及びホウ酸(HBO3)(富山薬品工業製)を用いて、化学量論的に(Y1-x(Gd,Pr)x)BO(但し、0<x≦1)で表される組成式になるような割合に混合した。混合したサンプルは、(Y0.97-A(GdA,Pr0.03))BO、すなわち、Y0.97-ABO:GdA,Pr0.03として、ガドリニウム元素のモル比率A=0.02、0.07、0.10、0.15、0.20、0.25の6種類のサンプルを用意して乳鉢で混合した。各々、混合した粉体をアルミナ坩堝50mlに入れて、大気雰囲気下で1000℃で10時間焼成して焼結体を得た。
(2)蛍光体の同定
上記で得られた焼結体に対して、線源がFeKαのX線回折装置でX線回折結果を取得した。図17に、A=0.02~0.15の各サンプルのX線回折結果を示すと共に、図18に、A=0.20~0.25の各サンプルのX線回折結果を示す。得られたピーク値から、確かに(Y1-x(Gd,Pr)x)BOの組成で結晶化していることが確認された。
(3)発光強度の測定
上記の7種類の(Y1-x(Gd,Pr)x)BO結晶のサンプル(サンプル番号1~6)について、低圧水銀ランプの波長である254nmの紫外線を用いた紫外線励起による発光強度を分光蛍光光度計FP-6500(日本分光株式会社製)にて測定した。比較例として公知の蛍光体YAlO(BO:Gd,Biを使って同様の測定を行った。以下の表に、得られたピーク強度及びピーク波長を示す。この表の結果に基づいて、図19にピーク強度とGd濃度の相関関係をグラフで示した。
Figure 0007033540000007
さらに、低圧水銀ランプの波長である254nmの紫外線を励起源として、紫外線励起による発光スペクトルを測定した。測定には分光蛍光光度計FP-6500(日本分光株式会社製)を用いた。比較例として、蛍光体YAl(BO:Gd,Bi(上述した特許文献4に係る蛍光体)を用いた。得られた発光強度スペクトルの結果を図20に示す。図20の発光強度スペクトルのグラフでは、横軸に発光波長(nm)、縦軸に発光強度(a.u.)を示している。
得られた結果から、本実施例に係る紫外線発光蛍光体(Y1-x(Gd,Pr)x)BOは、紫外線励起によって、深紫外領域の光が得られたことが確認された。特に、いずれのサンプルも、殺菌用途に最適な310nm~320nmのピーク波長を有するという優れた性質が確認された。特に、上記の一般式(Y1-x(Gd,Pr)x)BO(但し、0<x≦1)のうち、プラセオジウム元素(Pr)の配合比率を0.03とした場合の蛍光体(Y0.97-A(GdA,Pr0.03))BOのうち、ガドリニウム元素(Gd)の配合比率Aについて、0.07≦A≦0.25の範囲(すなわち、0.10≦x≦0.28)では、特に高いピーク強度が発揮されることが確認された。さらに、0.07≦A≦0.20の範囲(すなわち、0.10≦x≦0.23)では、より高いピーク強度が発揮されることが確認された。
(4)発光強度比較
上記の図20では、上述したように、比較例として、蛍光体YAl(BO:Gd,Bi(上述した特許文献4に係る蛍光体)の測定も行った。
得られた結果から、本実施例の紫外線発光蛍光体は、従来の紫外線発光蛍光体YAl(BO:Gd,Biに対して、極めて高いピーク強度を発揮することが確認された。このように、本実施例の紫外線発光蛍光体は、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有することが確認された。
(実施例5)
(1)蛍光体の製造-(Y1-x(Gd,Bi)x)BO
原材料に酸化イットリウム(Y)(信越化学製)、酸化ガドリニウム(Gd)(信越化学製)、酸化ビスマス(Bi)(高純度化学製)、及びホウ酸(HBO3)(富山薬品工業製)を用いて、化学量論的に(Y1-x(Gd,Bi)x)BO(但し、0<x≦1)で表される組成式になるような割合に混合した。混合したサンプルは、(Y0.995-B(GdB,Bi0.005))BO、すなわち、Y0.995-BBO:GdB,Bi0.005として、B=0.02、0.10、0.25、0.35、0.50の5種類のサンプルを用意して乳鉢で混合した。各々、混合した粉体をアルミナ坩堝50mlに入れて、大気雰囲気下で1000℃で10時間焼成して焼結体を得た。
(2)蛍光体の同定
上記で得られた焼結体に対して、線源がFeKαのX線回折装置でX線回折結果を取得した。図21に、B=0.02~0.35の各サンプルのX線回折結果を示すと共に、図22に、B=0.50の各サンプルのX線回折結果を示す。得られたピーク値から、確かに(Y1-x(Gd,Bi)x)BOの組成で結晶化していることが確認された。
(3)発光強度の測定
上記の5種類の(Y1-x(Gd,Bi)x)BO結晶のサンプル(サンプル番号1~5)について、低圧水銀ランプの波長である254nmの紫外線を用いた紫外線励起による発光強度を分光蛍光光度計FP-6500(日本分光株式会社製)にて測定した。比較例として公知の蛍光体YAlO(BO:Gd,Biを使って同様の測定を行った。以下の表に、得られたピーク強度及びピーク波長を示す。この表の結果に基づいて、図23にピーク強度とGd濃度の相関関係をグラフで示した。
Figure 0007033540000008
さらに、低圧水銀ランプの波長である254nmの紫外線を励起源として、紫外線励起による発光スペクトルを測定した。比較例として、蛍光体YAl(BO:Gd,Bi(上述した特許文献4に係る蛍光体)に対しても、同様に発光スペクトルを測定した。測定には分光蛍光光度計FP-6500(日本分光株式会社製)を用いた。得られた発光強度スペクトルの結果を図24に示す。図24の発光強度スペクトルのグラフでは、横軸に発光波長(nm)、縦軸に発光強度(a.u.)を示している。
得られた結果から、本実施例に係る紫外線発光蛍光体(Y1-x(Gd,Bi)x)BOは、紫外線励起によって、深紫外領域の光が得られたことが確認された。特に、いずれのサンプルも、殺菌用途に最適な310nm~320nmのピーク波長を有するという優れた性質が確認された。特に、上記の一般式(Y1-x(Gd,Bi)x)BO(但し、0<x≦1)のうち、ビスマス元素(Bi)の配合比率を0.005とした場合の蛍光体Y0.995-BBO:GdB,Bi0.005のうちのガドリニウム元素(Gd)の配合比率Bについて、0.07≦B≦0.25の範囲(すなわち、0.075≦x≦0.255)では、特に高いピーク強度が発揮されることが確認された。さらに、0.10≦B≦0.20の範囲(すなわち、0.105≦x≦0.205)では、より高いピーク強度が発揮されることが確認された。
(4)発光強度比較
上記の図24では、上述したように、比較例として、蛍光体YAl(BO:Gd,Bi(上述した特許文献4に係る蛍光体)の測定も行った。
得られた結果から、本実施例の紫外線発光蛍光体は、従来の紫外線発光蛍光体YAl(BO:Gd,Biに対して、極めて高いピーク強度を発揮することが確認された。このように、本実施例の紫外線発光蛍光体は、簡易な元素構成を有すると共に、優れた発光強度を有することが確認された。

Claims (3)

  1. 一般式Y 1-x Sc x BO (但し、0.15≦x≦0.90)で表され、
    紫外線の照射により励起されて紫外線を発光することを特徴とする
    紫外線発光蛍光体。
  2. 請求項に記載の紫外線発光蛍光体を用いることを特徴とする
    発光素子。
  3. 請求項に記載の発光素子を備えることを特徴とする
    発光装置。


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