JP7030333B2 - Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス - Google Patents

Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP7030333B2
JP7030333B2 JP2018082670A JP2018082670A JP7030333B2 JP 7030333 B2 JP7030333 B2 JP 7030333B2 JP 2018082670 A JP2018082670 A JP 2018082670A JP 2018082670 A JP2018082670 A JP 2018082670A JP 7030333 B2 JP7030333 B2 JP 7030333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet
ion
rare earth
ions
phosphor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018082670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019189722A (ja
Inventor
隆 喜多
勝也 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe University NUC
Original Assignee
Kobe University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe University NUC filed Critical Kobe University NUC
Priority to JP2018082670A priority Critical patent/JP7030333B2/ja
Publication of JP2019189722A publication Critical patent/JP2019189722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7030333B2 publication Critical patent/JP7030333B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、希土類アルミニウムガーネットをベースとしたUVB(Ultraviolet B)領域の紫外発光蛍光体と、それを備えた紫外発光デバイスに関するものである。
近年、紫外光源として産業や医療分野において広く利用されている水銀ランプは低エネルギー効率、短寿命、水銀による毒性などの問題を有し、水銀フリー化(又はレス化)の深紫外域UVB(凡そ280~320nm)の光源開発は急務の事項になっている。水銀ランプに代わる水銀フリー光源として、窒化物半導体の発光ダイオードが積極的に研究されているが、発光ダイオード(LED)は発光の活性層材料よりも大きなバンドギャップ材料でサンドイッチした構造を作る必要があり、窒化ガリウムのバンドギャップで決まる365nmより短波長では高輝度発光は実現できていない。すなわち、深紫外域で発光を得るために、最大のバンドギャップをもつ窒化アルミニウムでサンドイッチしたとしてもキャリアの閉じ込めは不十分であり、また、大きなバンドギャップ材料に対してすぐれたオーミック電極材料の選定が困難なことから、発光効率は極端に低下することが要因となり実現が困難となっている。また、LEDの発熱によって劣化してしまうといった問題がある。
一方、希土類アルミニウムガーネット結晶であるLuAl12(以下、LuAGと表記)やYAl12(以下、YAGと表記)といった蛍光体は、熱に強く、有害物質を含有していないといった特徴を有し、また、LuAGとYAGはバンドギャップエネルギーがそれぞれ7.5-8.0eVと6.5-7.0eVのワイドギャップの半導体であり、紫外光源の母体(ベース)結晶として適切であり、今後の紫外光源としての利用が期待されている。しかしながら、LuAGやYAGを利用した紫外発光蛍光体は、光源応用するには発光輝度が低く、産業や医療分野における様々なアプリケーションで求められる波長での発光を実現することは困難であった。
また、これまで多数報告されている紫外発光蛍光体は、電子線励起による発光特性で最適化されており(例えば、特許文献1,2を参照)、次世代型のプラズマなどによる光励起による蛍光特性においてはバンド構造を考慮した光吸収特性を理解する必要があるが、これまでは最適化できておらず、プラズマなどによる発光強度は弱かった。
特許文献1,2に開示された紫外発光蛍光体は、紫外光を透過する基板と、電子線を受けて紫外光を発生する発光層を備え、この発光層が希土類含有アルミニウムガーネット結晶を含むものであり、具体的な実施例として、LuAGやYAGに対して、スカンジウム(Sc)の賦活剤が添加された紫外光発生用材料が開示されている。
また、放射線検出用LuAG結晶材料の製造方法が知られている(特許文献3を参照)。特許文献3では、LuAG結晶材料において、ルテチウム(Lu)の一部にScを置換した材料を用いることが開示されている。
また、非特許文献1には、LuAGに対してScを添加した材料、非特許文献2には、Y-LuAG(Y-Lu-Al-Garnets)にScを添加した材料、非特許文献3,4には、LuAGにScを添加した材料がそれぞれ開示されている。
本発明者の一人は、LuAGやYAGをベースとして、発光中心を形成する2種以上のLu,Y以外の遷移元素イオン、具体的にはランタン(La)とScが共添加された紫外発光蛍光体について、高輝度化と発光中心波長の制御性を同時に実現可能であることを既に開示している(特許文献4を参照)。ターゲットとする発光中心波長において、どのような元素イオンを添加すれば最も発光強度の高い紫外発光蛍光体を作製できるのかについては、様々な試行錯誤とトライアンドエラーを積み重ねて見出していく必要がある。
特開2014-84402号公報 特開2014-86255号公報 特開2006-16251号公報 特開2017-145412号公報
"Luminescence of Sc3+ and La3+ isoelectronic impurities in Lu3Al5O12 single-crystal films", Yu. V. Zorenko, Optics and Spectroscopy, April 2006, Volume 100, Issue 4, pp 572-580. "Novel UV-emitting single crystalline film phosphors grown by LPE method", Y.Zorenko et al., Radiation Measurements, 45 (2010), pp 444-448. "Luminescence of undoped and Ce3+ -doped Lu(Sc,Y)AG crystalsl., V. Babin et al., Journal of Luminescence, 122-123 (2007), pp 332-334. "SCINTILLATION PROPERTIES OF LU3Al5-xSCx012 CRYSTALS", N. N. RYSKIN et al., JOURNAL OF PHYSICS CONDENSED MATTER 6 (1994), pp 10423-10434.
上述したように、従来の紫外発光蛍光体は、光源応用するには発光輝度が低く、産業や医療分野におけるアプリケーションで求められる波長での発光を実現することは困難であり、ターゲットとする発光中心波長において、発光強度の高い紫外発光蛍光体を作製するための研究が日々行われている。母体(ベース)に添加する元素について最適なものを選択し、その含有量と置換サイトを制御して、発光中心波長と発光強度を確認することによって、最適な紫外発光蛍光体の構成を見出すのであるが、添加する元素が2以上となる場合は、その組合せが膨大であることから、発明者らの日々の研究の積み重ねによってしか、辿り着けるものではない。
上記状況に鑑みて、本発明は、希土類アルミニウムガーネット結晶をベースとした紫外発光蛍光体を用いて、不純物添加によってベース結晶の光吸収特性を制御し、高効率な励起光エネルギーの吸収を実現することにより高輝度化を図るUVB領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイスを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明の紫外発光蛍光体は、希土類アルミニウムガーネット結晶(Lu1-x(Al1-y12(但し、0≦x≦1、0<y≦1、ZはB,Ga,In,Tl)をベースとして、発光中心を形成するBiイオンと、希土類イオンが少なくとも共添加された蛍光体であって、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、希土類イオンがAlのサイトに置換され、励起光の照射により励起されて紫外光を発光するものである。
本発明によれば、深紫外域UVBに発光中心を有する高輝度で波長制御可能な紫外発光蛍光体を実現できる。すなわち、LuAGやYAGをベースにして、発光中心としてのビスマス(Bi)イオンと増感剤としてのScイオンなどの希土類イオンを共添加し、LuAGやYAGのベース結晶によって、プラズマ励起エネルギーの高効率吸収を制御し、Biイオンを添加するサイトを制御し、Scイオンなどの希土類イオンを添加するサイトを制御し、プラズマ励起波長帯で増感できる高輝度のUVB領域の紫外発光蛍光体を実現したのである。
本発明において、希土類アルミニウムガーネット結晶が、(Lu1-xAl12(但し、0<x<1)であり、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、Scイオンなどの希土類イオンがAlのサイトに置換されることでもよい。
また、希土類アルミニウムガーネット結晶が、LuAl12(LuAG)であり、BiイオンがLuのサイトに置換され、Scイオンなどの希土類イオンがAlのサイトに置換されるものでもよい。
また、希土類アルミニウムガーネット結晶が、YAl12(YAG)であり、BiイオンがYのサイトに置換され、Scイオンなどの希土類イオンがAlのサイトに置換されるものでもよい。
Alのサイトに置換される希土類イオンは、Alのイオン半径に比較的近いScイオンが好ましい。結晶構造の悪化を回避でき、発光の低下を防ぐからである。
ここで、発光中心となるBiイオンの濃度は、1.1~1.3原子%の範囲であるのが好ましい。後述する実施例によれば、LuAGに対して単独でBiイオンをLuサイトに置換し添加するときは、Biイオンの濃度は1.1原子%が最もPLピーク強度が強く、YAGに対して単独でBiイオンをYサイトに置換し添加するときは、Biイオンの濃度は1.3原子%が最もPLピーク強度が強いが、1.1原子%と1.3原子%で殆ど強度の差がないことから、好適な範囲として1.1~1.3原子%とするものである。なお、濃度消光の影響があり、1.3原子%より濃度が高くなるとPLピーク強度は低くなる。
また、増感剤としてのScイオンの濃度は、1.1~1.3原子%の範囲であるのが好ましい。Scイオンの場合、LuAGに対して単独でScイオンをAlサイトに置換し添加するときは、Scイオンの濃度は1.7原子%が最もPLピーク強度が強く、YAGに対して単独でScイオンをAlサイトに置換し添加するときは、Scイオンの濃度は1.9原子%が最もPLピーク強度が強いが、LuAGに対してBiイオンとScイオンを共添加するときは、Scイオンの濃度は1.3原子%が最もPLピーク強度が強く、YAGに対してBiイオンとScイオンを共添加するときは、Scイオンの濃度は1.1原子%が最もPLピーク強度が強い。
紫外発光ピーク波長は、280~320nmの範囲であり、ビタミンD合成に最適な紫外光源として利用することができる。ビタミンDが不足すると、骨のカルシウム沈着障害が発生し、くる病、骨粗しょう病、骨軟化症、認知症、うつ病などの発症に関連があることが知られている。本発明の紫外発光蛍光体の発光する紫外光を照射することにより、ビタミンDを合成できることから、かかる疾病を予防できることが期待される。また、自動車等の塗装の際に、塗膜に照射することにより乾燥に利用することもできる。
また、紫外発光の半値幅は20~40nmであり、発光中心波長を300nmとすることにより、UVB領域(凡そ280~320nm)をカバーする。
次に、本発明の紫外発光デバイスについて説明する。
本発明の紫外発光デバイスは、本発明の紫外発光蛍光体と、紫外発光蛍光体に対してプラズマ放電による励起光を照射させる励起光照射手段を備えるものである。
ここで、励起光照射手段は、140~220nmの範囲の紫外光が励起光となって、紫外発光蛍光体に対して照射されるものであることが好ましい。後述する実施例における最適なBiイオンとScイオンを共添加した場合のPLEスペクトルから導かれるものである。励起光照射手段は、具体的には、エキシマ光、又は、冷陰極管の蛍光が励起光となって、紫外発光蛍光体に対して照射されるものである。
本発明の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイスによれば、希土類アルミニウムガーネット結晶をベースとした紫外発光蛍光体を用いて、不純物添加によってベース結晶の光吸収特性を制御し、高効率な励起光エネルギーの吸収を実現し、UVB領域の紫外発光の高輝度化を図ることができる。
実施例1の紫外発光蛍光体の作製方法の処理フロー図 実施例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 実施例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 比較例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 比較例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 比較例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 比較例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 実施例1,比較例1,2の紫外発光蛍光体のPL強度の比較結果 実施例2の紫外発光蛍光体の作製方法の処理フロー図 実施例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 実施例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 比較例3の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 比較例3の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 比較例4の紫外発光蛍光体のPL測定結果(発光スペクトル) 比較例4の紫外発光蛍光体のPL測定結果(PLピーク強度) 実施例2,比較例3,4の紫外発光蛍光体のPL強度の比較結果 実施例1,2の紫外発光蛍光体のXRD測定データの比較結果 実施例1,2の紫外発光蛍光体のXRDピーク角度の変化を示すグラフ 実施例1,2の紫外発光蛍光体のPLE測定結果 比較例1,3その他の紫外発光蛍光体のPLE測定結果 紫外発光デバイスの構成模式図
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
(紫外発光蛍光体の作製方法)
本発明の紫外発光蛍光体の作製方法、すなわち、希土類アルミニウムガーネット結晶(Lu1-x(Al1-y12(但し、0≦x≦1、0<y≦1、ZはB,Ga,In,Tl)をベースとして、発光中心を形成するBiイオンと、Scイオンが共添加された蛍光体で、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、ScイオンがAlのサイトに置換された紫外発光蛍光体の作製方法について説明する。
ここで、Biは、原子番号83の15族元素の一つである。Biイオンは、3価と5価が存在し、3価のBiイオンが300nm付近で紫外発光する。一方、Scは、原子番号21の希土類元素の一つである。3d軌道に原子を1つ持っており、d-d遷移による発光がある。
本発明の紫外発光蛍光体では、UVBの紫外域で発光中心波長を有するように、ベースとなる希土類アルミニウムガーネット結晶(LuAG,YAG)に発光中心を形成するBiイオンを添加する。その際、Biイオンの発光強度を高める増感剤として機能するScイオンも併せて添加する。すなわち、BiイオンとScイオンを共添加する。そして、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、ScイオンがAlのサイトに置換されるように置換サイトを制御する。置換サイトの制御のやり方としては、Lu、Y、Al、Bi、Scの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量して混合し、後述するアニール処理にて結晶化させることにより、置換サイトを制御している。
その後、焼成し、1400~1700℃で約10時間、アニール処理を行い、紫外発光蛍光体結晶を得る。これにより、希土類アルミニウムガーネット結晶をベースとして、発光中心を形成するBiイオンと、増感剤としてのScイオンが共添加された蛍光体で、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、ScイオンがAlのサイトに置換された紫外発光蛍光体結晶が得られることになる。
本実施例では、LuAl12(LuAG)結晶をベースとして、BiイオンとScイオンが共添加され、BiイオンがLuサイトに置換され、ScイオンがAlのサイトに置換された紫外発光蛍光体について説明する。
図1は、紫外発光蛍光体の試料の作製フローを示している。紫外発光蛍光体の試料の作製は、Lu、Al、Bi、Scの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し(ステップS11)、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合し(ステップS12)、その後、アニール処理を行った(ステップS13)。アニール処理は、電気炉を用いて大気中で行い、アニール温度は1600℃で、アニール時間は10時間とした。
紫外発光蛍光体の試料の光学特性評価は、フォトルミネッセンス(PhotoLuminescence:以下、PLと表記)測定により行った。なお、PL測定は、励起光源としてキセノンエキシマランプを用い、励起波長を172nm(7.2eV)、測定温度を室温として測定した。
実施例1の紫外発光蛍光体の試料の作製条件としては、LuAl12(LuAG)結晶をベースとし、Biイオンの添加量を1.1(原子%)とし、Scイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、4種類の紫外発光蛍光体を作製した。
具体的には、4種類の紫外発光蛍光体Lu3-aBiAl5-bSc12(但し、0<a<3;0<b<5)が10gになるように、Lu、Al、Bi、Scの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量した。
また、比較例1として、LuAl12(LuAG)結晶をベースとして、BiイオンのみをLuサイトに置換するように制御して添加した紫外発光蛍光体を用いた。添加するBiイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、4種類の比較例1の紫外発光蛍光体を作製した。具体的には、4種類の比較例1の紫外発光蛍光体Lu3-aBiAl12(但し、0<a<3)が10gになるように、Lu、Al、Biの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し、実施例と同様に、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合した後、電気炉を用いて大気中でアニール処理(アニール温度1600℃で、アニール時間10時間)を行った。
また、比較例2として、LuAl12(LuAG)結晶をベースとして、BiイオンのみをAlサイトに置換するように制御して添加した紫外発光蛍光体を用いた。添加するBiイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、4種類の比較例2の紫外発光蛍光体を作製した。具体的には、4種類の比較例2の紫外発光蛍光体LuAl5-bBi12(但し、0<b<5)が10gになるように、Lu、Al、Biの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し、実施例と同様に、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合した後、電気炉を用いて大気中でアニール処理(アニール温度1600℃で、アニール時間10時間)を行った。
下記表1は、実施例1、比較例1,2について纏めたものである。
Figure 0007030333000001
図2および図3は、実施例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図2はPLスペクトル、図3はそのPLピーク強度を示している。また、図4および図5は、比較例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図4はPLスペクトル、図5はそのPLピーク強度を示している。また、図6および図7は、比較例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図6はPLスペクトル、図7はそのPLピーク強度を示している。
PL測定では、励起波長は172nmとし、室温で測定を行った。PL測定結果を下記表2に纏める。また、172nm励起におけるLuAGにBiのみを置換した試料と、BiとScを共添加した試料のPLスペクトルを図8に示す。
なお、これらの図において、ベース結晶に添加する付活剤をどのサイトに置換し添加したかわかりやすいように、XイオンをLuサイトに置換した場合には(Lu,X)AlGと表記し、XイオンをAlサイトに置換した場合にはLu(Al,X)Gのように表記する。例えば、LuAGに対し、BiをLuサイトに置換、ScをAlサイトに置換した場合には(Lu,Bi)(Al,Sc)Gと表記され、YAGに対し、BiをYサイトに置換、ScをAlサイトに置換した場合には(Y,Bi)(Al,Sc)Gと表記される。以下の実施例でも同様である。
Figure 0007030333000002
実施例1のPL測定におけるPLピーク強度(最大)が、比較例1のPL測定におけるPLピーク強度(最大)よりも強度が下がっているが、これはPLピーク強度を規格化しなかったこと(測定器のチューニングに伴う影響)に起因するものであり、実際のところ、実施例1の試料の方が比較例1の試料よりPLピーク強度は向上していた。300nm付近を励起光として可視光を発生させる手段を用いて間接的に観測した結果により、実施例1の試料の方が比較例1の試料よりPLピーク強度は向上していることを確認できた。
比較例1,2の紫外発光蛍光体のPL測定結果から、LuAG結晶をベースとして、Biが1.1(原子%)、Luサイトに置換するように添加するのが最も発光強度を高めることができ、実施例1、比較例1の紫外発光蛍光体のPL測定結果から、LuAG結晶をベースとして、Biが1.1(原子%)、Scが1.3(原子%)として共添加し、BiをLuサイトに置換、ScをAlサイトに置換することにより、発光強度を最大化できることがわかった。
比較例2の紫外発光蛍光体のPLピーク強度が、比較例1の紫外発光蛍光体のPLピーク強度よりも低くなった理由としては、Biのイオン半径と置換サイトであるAlのイオン半径との関係で、Biの添加量が増えると結晶構造の悪化により発光が低下するためである。このことは比較例2の紫外発光蛍光体のPLピーク強度において、Biの添加量が1.1~1.7(原子%)へと増えるほど結晶構造が悪化し、それに伴いPLピーク強度が低下することからもわかる。これについては、後述する結晶構造評価を述べる際に説明する。
実施例1のPL測定の結果から、Scイオンの添加量の違いによって、ピーク波長のシフトはなかった。
ここで、Bi、Lu、Sc、Alのイオン半径は、Bi3+(0.117 nm) > Lu3+(0.097 nm) > Sc3+(0.075 nm) >Al3+(0.054 nm)の順になっており、4種のイオンの内、Alのイオン半径が最も小さく、Biのイオン半径が最も大きい(参照データベース:NIMS物質・材料データベース http://mits.nims.go.jp/)。BiイオンのようにAlイオンよりもイオン半径が2倍以上大きい元素の場合、Biイオンのイオン半径に近いLuサイトには置換するが、Alサイトには置換し難く結晶構造の悪化を招く。一方で、Biイオンに比べてイオン半径の小さいScイオンは、LuサイトにもAlサイトにも置換できる。本実施例のように、BiイオンとScイオンを共添加する場合には、ScイオンはAlサイトに置換させることによって、Luサイトに置換させるよりも多く添加することができ、発光強度を強くすることができる。
なお、それぞれBiイオンとScイオンを単独で添加した場合には、発光強度はScイオンよりBiイオンの方が、PLピーク強度が強く、半値幅も狭い。これはScに比べてBiの方がd-d遷移によって発光するが、Biはs-d遷移によって発光するため、遷移する軌道の違いによるものと推察する。
以上述べたとおり、LuAG結晶をベースとして、BiとScを共添加する際の添加濃度依存性が明らかとなり、紫外発光蛍光体は、LuAG結晶をベースとして、Biが1.1(原子%)、Scが1.3(原子%)として共添加し、BiをLuサイトに置換、ScをAlサイトに置換することにより、発光強度を最大化できることがわかった。また、作製した紫外発光蛍光体は、発光中心波長は凡そ300nmであり、発光の半値幅は20~40nmであることから、UVB領域(凡そ280~320nm)をカバーできるものである。
上記の実施例1では、LuAl12(LuAG)結晶をベースとして、BiイオンとScイオンが共添加された紫外発光蛍光体について説明したが、本実施例では、YAl12(YAG)結晶をベースとして、BiイオンとScイオンが共添加され、BiイオンがYサイトに置換され、ScイオンがAlのサイトに置換された紫外発光蛍光体について説明する。
図9は、紫外発光蛍光体の試料の作製フローを示している。ベース結晶が異なる以外は、実施例1と同様である。すなわち、紫外発光蛍光体の試料の作製は、Y、Al、Bi、Scの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し(ステップS21)、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合し(ステップS22)、その後、電気炉を用いて大気中でアニール処理(ステップS23)を行った(アニール温度1600℃、アニール時間10時間)。
紫外発光蛍光体の試料の光学特性評価は、実施例1と同様に、励起光源としてキセノンエキシマランプを用い、励起波長を172nm(7.2eV)、測定温度を室温としてPL測定により行った。
実施例2の紫外発光蛍光体の試料の作製条件としては、YAl12(YAG)結晶をベースとし、Biイオンの添加量を1.1(原子%)とし、Scイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、4種類の紫外発光蛍光体を作製した。
具体的には、4種類の紫外発光蛍光体Y3-aBiAl5-bSc12(但し、0<a<3;0<b<5)が10gになるように、Y、Al、Bi、Scの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量した。
また、比較例3として、YAl12(YAG)結晶をベースとして、BiイオンのみをYサイトに置換するように制御して添加した紫外発光蛍光体を用いた。添加するBiイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、比較例3として4種類の紫外発光蛍光体を作製した。具体的には、比較例3の4種類の紫外発光蛍光体Y3-aBiAl12(但し、0<a<3)が10gになるように、Y、Al、Biの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し、実施例と同様に、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合した後、電気炉を用いて大気中でアニール処理(アニール温度1600℃で、アニール時間10時間)を行った。
また、比較例4として、YAl12(YAG)結晶をベースとして、BiイオンのみをAlサイトに置換するように制御して添加した紫外発光蛍光体を用いた。添加するBiイオンの添加量を1.1,1.3,1.5,1.7(原子%)となるように調製して、比較例4として4種類の紫外発光蛍光体を作製した。具体的には、比較例4の4種類の紫外発光蛍光体YAl5-bBi12(但し、0<b<5)が10gになるように、Y、Al、Biの各原料粉末を化学量論比に基づいて秤量し、実施例と同様に、アルミナ乳鉢を用いて粉末を混合した後、電気炉を用いて大気中でアニール処理(アニール温度1600℃で、アニール時間10時間)を行った。
下記表3は、実施例2、比較例3,4について纏めたものである。
Figure 0007030333000003
図10および図11は、実施例2の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図10はPLスペクトル、図11はそのPLピーク強度を示している。また、図12および図13は、比較例3の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図12はPLスペクトル、図13はそのPLピーク強度を示している。また、図14および図15は、比較例4の紫外発光蛍光体のPL測定結果を示し、図14はPLスペクトル、図15はそのPLピーク強度を示している。
PL測定では、励起波長は172nmとし、室温で測定を行った。PL測定結果を下記表4に纏める。また、172nm励起におけるLuAGにBiのみを置換した試料と、BiとScを共添加した試料のPLスペクトルを図16に示す。
Figure 0007030333000004
実施例2のPL測定におけるPLピーク強度(最大)が、比較例3のPL測定におけるPLピーク強度(最大)と同様であるが、これはPLピーク強度を規格化しなかったこと(測定器のチューニングに伴う影響)に起因するものであり、実際のところ、実施例2の試料の方が比較例3の試料よりPLピーク強度は向上していた。300nm付近を励起光として可視光を発生させる手段を用いて間接的に観測した結果により、実施例2の試料の方が比較例3の試料よりPLピーク強度は向上していることを確認できた。
比較例3,4の紫外発光蛍光体のPL測定結果から、YAG結晶をベースとして、Biが1.1~1.3(原子%)、比較例3のようにYサイトに置換するように添加するのが最も発光強度を高めることができ、実施例2、比較例3の紫外発光蛍光体のPL測定結果から、YAG結晶をベースとして、Biが1.1(原子%)、Scが1.1(原子%)として共添加し、BiをYサイトに置換、ScをAlサイトに置換することにより、発光強度を最大化できることがわかった。
比較例4の紫外発光蛍光体のPLピーク強度が、比較例3の紫外発光蛍光体のPLピーク強度よりも低くなった理由としては、Biのイオン半径と置換サイトであるAlのイオン半径との関係で、Biの添加量が増えると結晶構造の悪化により発光が低下するためである。このことは比較例4の紫外発光蛍光体のPLピーク強度において、Biの添加量が1.1~1.7(原子%)へと増えるほど結晶構造が悪化し、それに伴いPLピーク強度が低下することからもわかる。これについては、後述する結晶構造評価を述べる際に説明する。
実施例2のPL測定の結果から、Scイオンの添加量の違いによって、ピーク波長のシフトは殆ど見られなかった。
ここで、Bi、Y、Sc、Alのイオン半径は、Bi3+(0.117 nm) > Y3+(0.102 nm) > Sc3+(0.075 nm) >Al3+(0.054 nm)の順になっており、4種のイオンの内、Alのイオン半径が最も小さく、Biのイオン半径が最も大きい。BiイオンのようにAlイオンよりもイオン半径が2倍以上大きい元素の場合、Biイオンのイオン半径に近いYサイトには置換するが、Alサイトには置換し難く結晶構造の悪化を招く。一方で、Biイオンに比べてイオン半径の小さいScイオンは、YサイトにもAlサイトにも置換できる。本実施例のように、BiイオンとScイオンを共添加する場合には、ScイオンはAlサイトに置換させることによって、Yサイトに置換させるよりも多く添加することができ、発光強度を強くすることができる。
以上述べたとおり、YAG結晶をベースとして、BiとScを共添加する際の添加濃度依存性が明らかとなり、紫外発光蛍光体は、YAG結晶をベースとして、Biが1.1(原子%)、Scが1.1(原子%)として共添加し、BiをYサイトに置換、ScをAlサイトに置換することにより、発光強度を最大化できることがわかった。また、作製した紫外発光蛍光体は、発光中心波長は凡そ300nmであり、発光の半値幅は20~40nmであることから、UVB領域(凡そ280~320nm)をカバーできるものである。
上記の実施例1,2の紫外発光蛍光体の試料について、Biが希土類サイト(Lu,Y)に、ScがAlサイトに置換したことを確認するために結晶構造評価を行った。結晶構造評価は、X線回折(X‐ray diffraction:以下、XRDと表記)測定により行った。なお、XRD測定は、θ-2θ測定とし、CuKα線(0.1541nm)を用いた。
実施例1,2の紫外発光蛍光体の試料のXRD測定結果を図17および図18に示す。図17はXRDスペクトル、図18(1)は実施例1の試料におけるSc濃度に対するXRDピーク角度のシフトを示し、図18(2)は実施例2の試料におけるSc濃度に対するXRDピーク角度のシフトを示している。
図17は、Biの濃度とScの濃度を共に1.1原子%としたときの実施例1,2のXRDスペクトルを示している。図17より、実施例1,2のそれぞれの試料において、LuAGとYAGのXRDピークが強く現れていることを確認した。この結果から、それぞれLuAGとYAGの単結晶が作製できていることがわかる。また、試料の作製の際に用いた原材料であるLu、Y、Al、Bi、Scのピークは現れておらず、ほぼ全ての原材料が反応して試料が作製できていることがわかる。
図18(1),(2)は、Scの濃度を変化させたときのXRDピークをプロットしたものである。実施例1のLuAGの場合では55.6°付近のXRDピークを、実施例2のYAGの場合では55.1°付近のXRDピークをプロットしている。実施例1,2共に、Biの濃度は1.1原子%に固定していることから、XRDピークのシフトは、Scの置換に依存することになる。Scの濃度が増えるにつれて、低角度へシフトしていることから、ScがAlサイトへ置換していることがわかる。Scのイオン半径はAlのイオン半径よりも大きいので、Scが添加されてAlに置換されると、格子面間隔が拡がり回折ピークが低角度側にシフトするからである。
上記の実施例1,2の紫外発光蛍光体の試料におけるPLE測定結果について説明する。図19はPLE測定結果のグラフである。PLE測定は、励起光波長(励起エネルギー)を変化させながらPLスペクトルを測定する。図19において、横軸は励起波長であり、縦軸はPLE強度を示している。
図19のグラフは、ベースとなる希土類アルミニウムガーネット結晶として、実施例1,2と同様に、それぞれLuAGとYAGを用いて、実施例1,2と同様に、発光中心を形成するBiイオン1.1原子%とScイオン1.1原子%が共添加され、Biイオンを希土類イオンのサイトに置換し、ScイオンをAlサイトに置換した試料を作製し、それらをPLE測定した結果を示している。
また、図20(1)のグラフは、ベースとなる希土類アルミニウムガーネット結晶として、それぞれLuAGとYAGを用いて、比較例1,3と同様に、発光中心を形成するBiイオン1.1原子%を希土類イオンのサイトに置換し添加した試料を作製し、それらをPLE測定した結果を示している。
また、図20(2)のグラフは、ベースとなる希土類アルミニウムガーネット結晶として、LuAGを用いて、Scイオン1.5原子%をAlイオンのサイトに置換し添加した試料を作製し、PLE測定した結果を示している。なお、ベース結晶にYAGを用いた場合も同様の結果である。
図19及び図20(1)(2)から、BiイオンとScイオンを共添加した試料のPLEスペクトルは、Biイオンを希土類イオンのサイトに置換した試料のPLEスペクトルと、ScイオンをAlサイトに置換した試料のPLEスペクトルを合わせた形状をしていることが確認できる。このことから、BiイオンとScイオンの両方で、励起エネルギー吸収が生じていることがわかる。
図21に紫外発光デバイスの構造模式図の一例を示す。励起光源2は、実施例1,2に示した紫外発光蛍光体を励起する励起光を生成する光源である。励起光源2は、α線、β線、γ線、X線、紫外線、可視光あるいは電磁波の放射源である。各種の放射線発生手段、放電光発生手段、固体発光素子などが該当し、例えば、プラズマ放電装置、発光ダイオード(LED)、エレクトロルミネッセンス(EL)素子、半導体レーザーを含むレーザー光発生装置を好適に用いることができる。図21において、出力光4は、励起光源2が放出する励起光3によって、紫外発光蛍光体1が励起されて放つ蛍光である。
なお、図21では、紫外発光蛍光体1の出力光4の照射方向は、励起光3が紫外発光蛍光体1を照射する方向と同じ方向である構造の紫外発光デバイスであるが、それ以外にも、励起光3が紫外発光蛍光体1を照射する方向とは逆方向に紫外発光蛍光体1の出力光4が放射される構造でも構わない。
本発明の紫外発光蛍光体及び紫外発光デバイスは、環境・医療現場における殺菌・滅菌装置、紫外線治療器、色素による細胞選別、表面分析、蛍光分析や、環境汚染物質の分解・除去装置、水質管理システムなどの多様なアプリケーションに利用でき、また、自動車等の塗装における水性塗料の乾燥等の利用が期待できる。
1 紫外発光蛍光体
2 励起光源
3 励起光
4 出力光

Claims (12)

  1. 希土類アルミニウムガーネット結晶(Lu1-x(Al1-y12(但し、0≦x≦1、0<y≦1、ZはB,Ga,In,Tl)をベースとし、発光中心を形成するBiイオンと、希土類イオンが少なくとも共添加された蛍光体であって、
    BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、希土類イオンがAlのサイトに置換され、
    励起光の照射により励起されて紫外光を発光することを特徴とする紫外発光蛍光体。
  2. 上記の希土類アルミニウムガーネット結晶が、(Lu1-xAl12(但し、0<x<1)であり、BiイオンがLu又はYのサイトに置換され、希土類イオンがAlのサイトに置換されたことを特徴とする請求項1に記載の紫外発光蛍光体。
  3. 上記の希土類アルミニウムガーネット結晶が、LuAl12であり、BiイオンがLuのサイトに置換され、希土類イオンがAlのサイトに置換されたことを特徴とする請求項に記載の紫外発光蛍光体。
  4. 上記の希土類アルミニウムガーネット結晶が、YAl12であり、BiイオンがYのサイトに置換され、希土類イオンがAlのサイトに置換されたことを特徴とする請求項に記載の紫外発光蛍光体。

  5. Biイオンの濃度は、1.1~1.3原子%の範囲であることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の紫外発光蛍光体。
  6. Alのサイトに置換される希土類イオンは、Scイオンであることを特徴とする請求項1~5の何れかに記載の紫外発光蛍光体。
  7. Scイオンの濃度は、1.1~1.3原子%の範囲であることを特徴とする請求項6に記載の紫外発光蛍光体。
  8. 紫外発光ピーク波長が、280~320nmの範囲であることを特徴とする請求項1~7の何れかに記載の紫外発光蛍光体。
  9. 紫外発光の半値幅は、20~40nmであることを特徴とする請求項8に記載の紫外発光蛍光体。
  10. 請求項1~9の何れかの紫外発光蛍光体と、前記紫外発光蛍光体に対してプラズマ放電による紫外光を照射させる励起光照射手段を備えた紫外発光デバイス。
  11. 前記励起光照射手段は、140~220nmの範囲の紫外光が励起光となって、前記紫外発光蛍光体に対して照射されるものであることを特徴とする請求項10に記載の紫外発光デバイス。
  12. 前記励起光照射手段は、エキシマ光、又は、冷陰極管の蛍光が励起光となって、前記紫外発光蛍光体に対して照射されるものであることを特徴とする請求項11に記載の紫外発光デバイス。
JP2018082670A 2018-04-23 2018-04-23 Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス Active JP7030333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018082670A JP7030333B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018082670A JP7030333B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019189722A JP2019189722A (ja) 2019-10-31
JP7030333B2 true JP7030333B2 (ja) 2022-03-07

Family

ID=68387638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018082670A Active JP7030333B2 (ja) 2018-04-23 2018-04-23 Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7030333B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520337A (ja) 2007-03-06 2010-06-10 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング pcLEDのためのドープしたガーネット製の発光団
JP2014086255A (ja) 2012-10-23 2014-05-12 Hamamatsu Photonics Kk 紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法
JP2014523945A (ja) 2011-06-29 2014-09-18 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ コーティングを含むルミネッセンス物質粒子及び当該ルミネッセンス物質を含む照明ユニット
JP2017145412A (ja) 2016-02-15 2017-08-24 国立大学法人神戸大学 紫外発光蛍光体と紫外発光デバイス及び紫外発光蛍光体の作製方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520337A (ja) 2007-03-06 2010-06-10 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング pcLEDのためのドープしたガーネット製の発光団
JP2014523945A (ja) 2011-06-29 2014-09-18 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ コーティングを含むルミネッセンス物質粒子及び当該ルミネッセンス物質を含む照明ユニット
JP2014086255A (ja) 2012-10-23 2014-05-12 Hamamatsu Photonics Kk 紫外光発生用ターゲット、電子線励起紫外光源、及び紫外光発生用ターゲットの製造方法
JP2017145412A (ja) 2016-02-15 2017-08-24 国立大学法人神戸大学 紫外発光蛍光体と紫外発光デバイス及び紫外発光蛍光体の作製方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Zorenko, Y., et al.,Novel UV-emitting single crystalline film phosphors grown by LPE method,Radiation Measurements,2010年,vol. 45,pp. 444-448,DIO: 10.1016/j.radmeas.2009.10.039

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019189722A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Meyer et al. Photoluminescent materials for solid‐state lighting: state of the art and future challenges
CN109642158B (zh) 紫外线发光荧光体、发光元件以及发光装置
KR101482765B1 (ko) 자외선 발광재료 및 자외선 광원
Cherepy et al. Red-emitting manganese-doped aluminum nitride phosphor
Ribeiro et al. Short-range structure and photoluminescent properties of the CaTiO3: Pr, La phosphor
JP5706441B2 (ja) 放射線負荷に対する安定性及び大気湿度に対する耐性が改善されたストロンチウムオキシオルトシリケート蛍光体
Khichar et al. Introducing dual excitation and tunable dual emission in ZnO through selective lanthanide (Er 3+/Ho 3+) doping
JP6955656B2 (ja) 紫外発光蛍光体と紫外発光デバイス及び紫外発光蛍光体の作製方法
EP2009077A1 (en) Manganese-doped metal-silicon-nitrides phosphors
Yuan et al. Rietveld refinement and photoluminescent properties of a new blue-emitting material: Eu2+ activated SrZnP2O7
JP7030333B2 (ja) Uvb領域の紫外発光蛍光体および紫外発光デバイス
Morozov et al. Influence of annealing conditions on the structure and luminescence properties of KGd 1− x Eu x (MoO 4) 2 (0≤ x≤ 1)
KR20170122177A (ko) 자외선 발광 형광체, 그 제조 방법, 발광 소자, 및 발광 장치
JP7033540B2 (ja) 紫外線発光蛍光体、発光素子、及び発光装置
US10174245B2 (en) Method for producing a luminescent material, luminescent material and optoelectronic component
JP5735014B2 (ja) 蛍光体の製造方法
JP6692053B2 (ja) 蛍光体及び発光装置
US11015119B2 (en) Ultraviolet light-emitting phosphor, light-emitting element, and light-emitting device
Yang et al. Efficient emission in copper-doped Cs 3 ZnX 5 (X= Cl, I) for white LEDs and X-ray scintillators
JPWO2020153260A1 (ja) 蛍光体、波長変換部材及び発光装置
Gerdes et al. UV C luminescence of a modified zirconium silicate framework upon cathode ray and VUV excitation
JP6858006B2 (ja) 真空紫外線励起蛍光体、発光素子、及び発光装置
Kim et al. Novel blue-emitting phosphors based on hafnium pyrophosphate
Pustovarov et al. Impurity, host and defect-related luminescence of CsLaSiS4 thiosilicate crystals doped with Ce3+ ions
KR102415650B1 (ko) 산 질화물 형광체 및 이를 이용한 발광 소자 패키지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7030333

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150