JP7033509B2 - イムノクロマト法によるアレルゲンの検出方法及びそのキット - Google Patents
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Description
本発明は、焼成した小麦粉を含む食品であっても、簡便で精度のよく食品中のアレルゲンを検出でき、しかも偽陽性反応を抑制できる方法を提供することを課題とする。
(1)変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体に金コロイドを結合した金コロイド標識抗体と、前記金コロイド標識抗体と異なるエピトープを認識する変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体が所定の位置に固定された展開支持体と、アレルゲンを含む食品等の被検試料から抽出した変性及び未変性のアレルゲンの測定サンプルを含む展開液を用い、展開支持体に展開させた後、金コロイドの集積の有無により、アレルゲンを検出するイムノクロマト法において、前記金コロイド標識抗体並びに亜硫酸塩及び/又はシステインを含む凍結乾燥試薬を前記展開液の調製に用いることを特徴とするイムノクロマト法によるアレルゲンの検出方法、
(2)前記凍結乾燥試薬に、さらにウシ胎児血清(FBS)を含む(1)に記載のアレルゲン検出方法、
(3)変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体に金コロイドを結合した金コロイド標識抗体並びに亜硫酸塩及び/又はシステインを含む展開液調製用の凍結乾燥試薬と、
前記金コロイド標識抗体と異なるエピトープを認識する変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体が所定の位置に固定された展開支持体と、
アレルゲンを含む食品等の被検試料から変性及び未変性のアレルゲンを抽出するための抽出液と、
抽出した変性及び未変性のアレルゲンの測定サンプルを担持させることができるサンプル用担体と、
を備えたことを特徴とするイムノクロマト用アレルゲンの検出キット、
(4)前記凍結乾燥試薬に、さらにウシ胎児血清(FBS)を含む(3)に記載の検出キット、
に関する。
加熱方法も、所定の温度を抽出液に供給できれば特に制限されず、具体的には、湯浴中で加熱する方法、マイクロ波を照射する方法等を例示することができる。
加熱処理後、ろ過、放置後のデカンテーション、又は遠心分離により得られた上清を測定サンプルとすることができる。
また、展開液中には、抗体に結合した金コロイドの崩壊に伴う非特異反応を抑える試薬を共存させておくのが好ましく、そのような試薬として、例えば、ウシ胎児血清(FBS)を好ましく挙げることができる。FBS等の非特異反応を抑える試薬は、最終的に展開液中に含まれれば、その添加方法は特に制限されず、例えば、測定サンプルと上記凍結乾燥試薬から調製した展開液に添加する方法等を挙げることができるが、凍結乾燥試薬中に含ませるのが保存安定性、操作性を考えると好ましい。
FBSは、展開液中に少なくとも10v/v%含まれているのが好ましく、少なくとも20v/v%、少なくとも30v/v%含まれているのがさらに好ましく、少なくとも40v/v%含まれているのが特に好ましく、少なくとも50v/v%含まれているのがより一層好ましい。FBSを凍結乾燥試薬中に含ませた場合には、測定サンプルと凍結乾燥試薬を混合して展開液としたときの該展開液に対して凍結乾燥前のFBSの容量を基に、FBSが少なくとも10v/v%含まれているのが好ましく、少なくとも20v/v%、少なくとも30v/v%含まれているのがさらに好ましく、少なくとも40v/v%含まれているのが特に好ましく、少なくとも50v/v%含まれているのがより一層好ましい。前記展開液におけるFBS濃度が10v/v%未満の場合、非特異反応を生じやすくなるおそれがある。
また、測定サンプルを作製する際に用いる抽出液中に亜硫酸塩及び/又はシステインを混合した場合、該抽出液を長期保存することなく調製した直後に使用して測定サンプルを作製し、該測定サンプルと、亜硫酸塩及び/又はシステインを含まない凍結乾燥試薬を混合して展開液としたときに偽陽性反応を抑制できるとの当初の予想に反して、亜硫酸塩及び/又はシステインを凍結乾燥試薬に含ませた場合に比して、十分に偽陽性反応を抑制することができなかった。
また、凍結乾燥試薬中には、抗体に結合した金コロイドの崩壊に伴う非特異反応を抑える試薬を共存させておくのが好ましく、そのような試薬として、例えば、ウシ胎児血清(FBS)を好ましく挙げることができる。
凍結乾燥試薬は、抽出液によって抽出されたアレルゲンを含む測定サンプルと混合して展開液とし使用されるので、凍結乾燥試薬を収納する容器は、操作上、凍結乾燥試薬と測定サンプルを混合できて、その後、展開液にキットに含まれる展開支持体が固定されているイムノクロマトストリップを浸漬できる形状の容器が好ましく、具体的には、遠沈管等を例示することができる。
1.展開液調製用凍結乾燥試薬の作製
(1)金コロイド標識抗体の作製
2mMホウ酸緩衝液(pH9.0)で1mg/mLとなるようにPDSE2(NITE AP-02042)のモノクローナル抗体(MAb)溶液を調製した。あらかじめ0.2M炭酸カリウム溶液でpH9.0に調整した金コロイド溶液(シグマ社製)5mLにMAb溶液を500μL加え、室温で30分間反応した後、10%BSA溶液を635μL加え、さらに15分間反応させた。遠心分離を行い、1%BSA溶液でOD525=1.0になるよう調整した。
2.0mL容のマイクロチューブに上記(1)のODを調整した金コロイド標識抗体を20μL、展開液としてウシ胎児血清(FBS)を30μL加えたものを基本展開液としてさらに亜硫酸ナトリウムを基本展開液に添加し、さらに予備凍結したのち凍結乾燥機により一晩凍結乾燥し、凍結乾燥試薬を作製した。亜硫酸ナトリウムを、測定サンプルと該凍結乾燥試薬を混合して展開液としたときの該展開液に対して0.5w/v%となるように基本展開液に添加した。
(1)展開支持体の作製
リン酸バッファー(PBS)で4mg/mLとなるようにPDSE1(NITE AP-02041)のMAb溶液を調製し、ニトロセルロースメンブレンに直線状に塗布し乾燥させた。その後、1%スキムミルクを含むトリス緩衝液(TBS)で37℃、1時間ブロッキング後、TBSで洗浄し乾燥させた。
上記(1)で調製した展開支持体に加えて、展開液スポット用のガラスウール製サンプルパッド、展開液吸収用のガラスウール製吸収パッドを別途用意し、サンプルパッド、展開支持体、吸収パッドの順にそれぞれ貼り付け、イムノクロマトストリップを作製した。
(1)ごまタンパク質含有サンプルの調製
ごまをミルサーで粉砕し、アセトンで脱脂したごま粉末1gを50mLの遠沈管に量り取り、0.5w/v%SDS(ドデシル硫酸ナトリウム)、0.1w/v%チオ硫酸ナトリウム、0.2w/v%Tween(登録商標)20が含まれるPBS溶液(基本抽出液)を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過して上清を得た。この溶液のタンパク質濃度を2-D Quant Kit(GEヘルスケア製)で測定し、タンパク質濃度が25ppbとなるように基本抽出液で調整し測定サンプルとした。
ごまが含まれないパン粉1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記(1)で調製した基本抽出液19mLを加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱し冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を測定サンプルとした。
前記1.で調製した凍結乾燥試薬に上記3.で調製した測定サンプルを100μL加え溶解して展開液を作製したのち、前記2.で作製したイムノクロマトストリップを挿し込み展開液を吸い上げ20分後に検出ラインの状態を目視で判定し、ラインの発色強度を測定した。その結果を表1に示す。表1中、検出ラインの強い方から順に+、+W、+-と表記し、陰性を-表記とした。また、イムノクロマトリーダー(浜松ホトニクス製:C10066-10)を用いて検出ラインの発色強度(mABS)を測定した。
[実施例1]1.(2)で調製した凍結乾燥試薬の代わりに、[実施例1]1.(2)で調製した亜硫酸ナトリウムを含まない基本展開液を凍結乾燥した試薬を用いる以外、[実施例1]と同様にして測定を行った。その結果を表1に示す。
なお、上記亜硫酸ナトリウムを含まない基本展開液を凍結乾燥した試薬に[実施例1]3.(1)で調製した基本抽出液を100μL加え溶解して展開液を作製したのち、前記イムノクロマトストリップを挿し込み展開液を吸い上げ20分後に検出ラインの状態を目視で判定したが、検出ラインは陰性であった。
表1の比較例1に示したように、ごまを含まないパン粉に対して非特異反応(偽陽性)が確認された。パン粉を含まない抽出液のみでは、陰性であった。比較例1のような従来のイムノクロマト法ではパン粉やパン粉を含む食品を対象としたごまのアレルゲン検査が正確にできなかった。
1.還元剤添加抽出液の調製
0.5w/v%SDS、0.1w/v%チオ硫酸ナトリウム、0.2w/v%Tween(登録商標)20が含まれるPBS溶液を基本抽出液として、亜硫酸ナトリウムを0.5w/v%となるように添加して抽出液を調製した。
(1)ごまタンパク質含有サンプルの調製
ごまをミルサーで粉砕し、アセトンで脱脂したごま粉末1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記1.で調製した抽出液を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過して上清を得た。この溶液のタンパク質濃度を2-D Quant Kit(GEヘルスケア製)で測定し、タンパク質濃度が25ppbとなるように上記1.で調製した抽出液で調整し測定サンプルとした。
パン粉1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記1.で調製した抽出液を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を測定サンプルとした。
上記2.で調製したサンプルを用い、実施例1と同様に行った。その結果を表2に示す。
なお、表2中の記号及び数字は、表1中と同じ意味を表す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを2.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例2と同様に行った。その結果を表2に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムの代わりにL-システインを0.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例2と同様に行った。その結果を表2に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムの代わりにL-システインを2.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例2と同様に行った。その結果を表2に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを0.5w/v%、さらにL-システインを0.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例2と同様に行った。その結果を表2に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを2.5w/v%、さらにL-システインを2.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例2と同様に行った。その結果を表2に示す。
1.展開液調製用凍結乾燥試薬の作製
(1)金コロイド標識抗体の作製
2mMホウ酸緩衝液(pH9.0)で1mg/mLとなるようにPAh1-5(FERM-BP-11240)のMAb溶液を調製した。あらかじめ0.2M炭酸カリウム溶液でpH9.0に調整した金コロイド溶液(シグマ社製)5mLにMAb溶液を500μL加え、室温で30分間反応した後、10%BSA溶液を635μL加え、さらに15分間反応させた。遠心分離を行い、1%BSA溶液でOD525=1.0になるよう調整した。
(2)凍結乾燥試薬の作製
2.0mL容のマイクロチューブに上記(1)のODを調整した金コロイド標識抗体を20μL、展開液としてウシ胎児血清(FBS)を30μL加えたものを基本展開液として亜硫酸ナトリウムを添加し、さらに予備凍結したのち凍結乾燥機により一晩凍結乾燥し、凍結乾燥試薬を作製した。亜硫酸ナトリウムは、測定サンプルと凍結乾燥試薬を混合して展開液としたときの該展開液に対して0.625w/v%となるように添加した。
(1)展開支持体の作製
PBSで4mg/mLとなるようにPAh1-4(FERM-BP-11239)のMAb溶液を調製し、ニトロセルロースメンブレンに直線状に塗布し乾燥させた。その後、1%スキムミルクを含むTBSで37℃、1時間ブロッキング後、TBSで洗浄し乾燥させた。
(2)イムノクロマトストリップの組立
上記(1)で調製した展開支持体に加えて、被検液スポット用のガラスウール製サンプルパッド、被検液吸収用のガラスウール製吸収パッドを別途用意し、サンプルパッド、展開支持体、吸収パッドの順にそれぞれ貼り付け、イムノクロマトストリップを作製した。
(1)抽出液の調製
0.5w/v%SDS、0.1w/v%チオ硫酸ナトリウム、0.2w/v%Tween(登録商標)20が含まれるPBS溶液を抽出液として調製した。
落花生タンパク質は、バージニア種(千葉県産)を用い、「アレルギー物質を含む食品の検査方法について(参考)(平成26年3月26日、消費者庁)」に記載の標準品規格の方法に従い落花生粉末を調製し、落花生粉末1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記(1)で調製した抽出液を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を得た。この溶液のタンパク質濃度は2-D Quant Kit(GEヘルスケア製)で測定し、タンパク質濃度が200ppbとなるように上記(1)で調製した抽出液で調整し測定サンプルとした。
落花生が含まれないハムカツ1gを50mLの遠沈管に量り取り、前記(1)で調製した抽出液19mLを加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱し冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を測定サンプルとした。
前記1.で調製した凍結乾燥試薬に上記3.で調製した測定サンプルを100μL加え溶解して展開液を作製したのち、前記2.で作製したイムノクロマトストリップを挿し込み展開液を吸い上げ20分後に検出ラインの状態を目視で判定した。また、イムノクロマトリーダー(浜松ホトニクス製:C10066-10)を用いて検出ラインの発色強度(mABS)を測定した。その結果を表3に示す。なお、表3中の記号及び数字の意味は、表1中と同じ意味を表す。
[実施例7]1.(2)で調製した凍結乾燥試薬の代わりに[実施例7]1.(2)で調製した亜硫酸ナトリウムを含まない基本展開液を凍結乾燥した試薬を用いる以外、実施例7と同様にして測定を行った。その結果を表3に示す。
なお、上記亜硫酸ナトリウムを含まない基本展開液を凍結乾燥した試薬に[実施例7]3.(1)で調製した抽出液を100μL加え溶解して展開液を作製したのち、前記イムノクロマトストリップを挿し込み展開液を吸い上げ20分後に検出ラインの状態を目視で判定したが、検出ラインは陰性であった。
表3の比較例8に示したように、落花生を含まないハムカツ抽出物に対して非特異反応(偽陽性)が確認された。ハムカツを含まない抽出液のみでは、陰性であった。
比較例8のような従来のイムノクロマト法ではパン粉を含む食品を対象とした落花生のアレルゲン検査が正確にできなかった。
1.還元剤添加抽出液の調製
0.5w/v%SDS、0.1w/v%チオ硫酸ナトリウム、0.2w/v%Tween(登録商標)20が含まれるPBS溶液を基本抽出液として、亜硫酸ナトリウムを0.625w/v%となるように添加して抽出液を調製した。
(1)落花生タンパク質含有測定サンプルの調製
落花生タンパク質は、バージニア種(千葉県産)を用い、「アレルギー物質を含む食品の検査方法について(参考)(平成26年3月26日、消費者庁)」に記載の標準品規格の方法に従い落花生粉末を調製し、落花生粉末1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記1.で調製した抽出液を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を得た。この溶液のタンパク質濃度は2-D Quant Kit(GEヘルスケア製)で測定し、それぞれ200ppbとなるように上記1.で調製した抽出液で調整し測定サンプルとした。
落花生が含まれないハムカツ1gを50mLの遠沈管に量り取り、上記1.で調製した抽出液を19mL加えて撹拌し、沸騰水中で10分間加熱、冷却遠心後、ろ紙(アドバンテックNo.5A)でろ過した上清を測定サンプルとした。
上記2.で調製した測定サンプルを用い、実施例7と同様に行った。その結果を表4に示す。なお、表4中の記号及び数字は、表1中と同じ意味を表す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを1.25w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを2.5w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを5.0w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムの代わりにL-システインを0.625w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムの代わりにL-システインを10.0w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを1.25w/v%さらにL-システインを0.625w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを1.5w/v%さらにL-システインを0.625w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを2.0w/v%さらにL-システインを0.625w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
基本抽出液に亜硫酸ナトリウムを2.5w/v%さらにL-システインを0.625w/v%となるように加えた抽出液を調製し、該抽出液を用いてサンプルの調製を行う以外は、比較例9と同様に行った。その結果を表4に示す。
Claims (4)
- 変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体に金コロイドを結合した金コロイド標識抗体と、前記金コロイド標識抗体と異なるエピトープを認識する変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体が所定の位置に固定された展開支持体と、アレルゲンを含む食品等の被検試料から抽出した変性及び未変性のアレルゲンの測定サンプルを含む展開液を用い、展開支持体に展開させた後、金コロイドの集積の有無により、アレルゲンを検出するイムノクロマト法において、前記金コロイド標識抗体並びに亜硫酸塩及び/又はシステインを含む凍結乾燥試薬を前記展開液の調製に用いることを特徴とするイムノクロマト法によるアレルゲンの検出方法。
- 前記凍結乾燥試薬に、さらにウシ胎児血清(FBS)を含む請求項1に記載のアレルゲン検出方法。
- 変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体に金コロイドを結合した金コロイド標識抗体並びに亜硫酸塩及び/又はシステインを含む展開液調製用の凍結乾燥試薬と、
前記金コロイド標識抗体と異なるエピトープを認識する変性及び未変性のアレルゲンに対するモノクローナル抗体が所定の位置に固定された展開支持体と、
アレルゲンを含む食品等の被検試料から変性及び未変性のアレルゲンを抽出するための抽出液と、
抽出した変性及び未変性のアレルゲンの測定サンプルを担持させることができるサンプル用担体と、
を備えたことを特徴とするイムノクロマト用アレルゲンの検出キット。 - 前記凍結乾燥試薬に、さらにウシ胎児血清(FBS)を含む請求項3に記載の検出キット。
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