JP7033279B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7033279B2
JP7033279B2 JP2020142586A JP2020142586A JP7033279B2 JP 7033279 B2 JP7033279 B2 JP 7033279B2 JP 2020142586 A JP2020142586 A JP 2020142586A JP 2020142586 A JP2020142586 A JP 2020142586A JP 7033279 B2 JP7033279 B2 JP 7033279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nip forming
fixing
forming member
fixing belt
restraining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020142586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020190759A (ja
Inventor
洋 瀬尾
祐介 古市
貴史 藤田
岳誠 長谷
大輔 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Publication of JP2020190759A publication Critical patent/JP2020190759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033279B2 publication Critical patent/JP7033279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、回転する無端状の定着ベルトと、定着ベルトの外周面を加圧する加圧部材とを備え、加熱源によって定着ベルトを加熱する定着装置が知られている。
特許文献1には、係る定着装置であって、無端状の定着ベルトの内側に設けたニップ形成部材に、定着ベルトを介して加圧ローラを当接させて、定着ベルトと加圧ローラとの間に定着ニップを形成するものが記載されている。また、ニップ形成部材は、定着ベルトの内側で支持部材であるステーによって支持されている。
しかしながら、ニップ形成部材と定着ベルトとの摺擦により生じる起振力によりニップ形成部材が振動し、その振動がステーなどで伝達され、最終的に定着ベルトで増幅されることにより、異音が発生するといった問題が生じる。
上記課題を解決するために、本発明は、回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、該定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持する支持部材とを備えた定着装置において、前記ニップ形成部材及び前記支持部材の少なくとも一方を保持する側板を備え、前記ニップ形成部材と前記支持部材とを拘束する拘束部材を設け、前記拘束部材は前記側板まで延在され、前記拘束部材は、弾性を有し、前記弾性により前記側板に対して弾性力を付与して前記側板に前記拘束部材を保持することを特徴とする。
以上、本発明によれば、ニップ形成部材の振動に起因した異音の発生を抑制することができるという優れた効果がある。
構成例1に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとの間に振動抑制部材を設けた状態を示す斜視図。 実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 金属熱伝導体を介して定着ベルトを間接的に加熱する従来の定着装置の一例を示す図。 実施形態に係る定着装置の一例を示した概略構成図。 (a)ニップ形成部材を支持する支持面側から見たステーの斜視図、(b)ステーの支持面と対向する対向面側から見たニップ形成部材の斜視図。 異音の周波数解析の結果を示すグラフ。 異音発生メカニズムの説明に用いる図。 ニップ形成部材の振動を抑制するための振動抑制部材の外観斜視図。 ニップ形成部材とステーとの間に振動抑制部材を設けた状態を示す側面図。 振動抑制部材による異音対策効果の結果を示すグラフ。 構成例2に係る振動抑制部材とニップ形成部材の端部に取り付ける場合の説明図。 構成例2に係る振動抑制部材をニップ形成部材の端部に固定した状態を示す図。 異音発生時におけるニップ形成部材の振動モードを示す図。 構成例3に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとを拘束部材で拘束する構成を示す図。 変形例1に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとを拘束部材で拘束する構成を示す図。 構成例4に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとを拘束部材で拘束する構成を示す図。 構成例5に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとを拘束部材で拘束する構成を示す図。 構成例5に係る拘束部材の斜視図。 変形例2に係る定着装置でのニップ形成部材とステーとを拘束部材で拘束する構成を示す図。 拘束部材による異音対策効果の結果を示すグラフ。 構成例2に係る振動抑制部材と、ニップ形成部材とステーとを示す要部分解斜視図。 構成例2に係る振動抑制部材と、ニップ形成部材とステーとを示す要部斜視図。 振動抑制部材とニップ形成部材との間の摩擦力や振動抑制部材とステーとの間の摩擦力を大きくする構成の一例を示す図。
[実施形態1]
図2に、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図を示す。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置の一例としてのプリンタは、給紙装置4と、レジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8と、転写装置10と、定着装置30等を有している。
給紙装置4は、記録材としての用紙Pが積載状態で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容された用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。給紙コロ16によって送り出された用紙Pは、レジストローラ対6で一旦停止され、姿勢ずれを矯正される。その後、感光体ドラム8の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ドラム8上に形成されたトナー像の先端と、用紙Pの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングで、レジストローラ対6により転写部Nへ送られる。
感光体ドラム8の周りには、感光体ドラム回転方向順に、帯電ローラ18と、露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ローラ22aを備えた現像装置22と、転写装置10と、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング装置24等が配置されている。帯電ローラ18と現像装置22との間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。
プリンタにおける画像形成動作は、次のように行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像データに基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した潜像が形成される。この潜像は、感光体ドラム8の回転により現像装置22と対向する位置まで移動し、ここで現像装置22からトナーが潜像に供給されて可視像化され、トナー像が形成される。感光体ドラム8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写部Nに進入してきた用紙P上に、転写装置10による転写バイアスの印加により転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、定着装置30へ向けて搬送され、定着装置30でトナー像が用紙Pに定着された後、排紙トレイへ排出されスタックされる。
転写部Nで感光体ドラム8から用紙Pに転写されずに感光体ドラム8上に残った残留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニング装置24に至り、クリーニングブレード24aによって掻き落とされて、感光体ドラム表面が清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が、除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
ここで、周知のように、電子写真方式による画像形成装置は、次の工程を経て複写画像を出力する。つまり、潜像担持体である感光体ドラム上に形成された静電潜像がトナーにより可視像処理され、トナー像が用紙などの記録材に転写されたうえで定着されることにより複写画像が出力される。画像形成装置に用いられる定着方式には、熱ローラ定着方式、ベルト定着方式、フィルム定着方式および電磁誘導加熱定着方式などがある。
熱定着ローラ方式には、用紙の搬送路を挟んで対向しながら当接する定着ローラ及び加圧ローラが用いられる。この方式では、定着ローラ内に設けられている熱源からの熱と加圧ローラからの加圧力に相当する圧力との作用によってトナー像が用紙に融解浸透される。用紙に対してトナー像が融解浸透される現象は以下の構成を備えた定着方式においても同じである。ベルト定着方式には、定着ローラに代えて熱良導体となる定着ベルトと加圧ローラおよびベルトを捲装されるローラそしてベルトに対する加熱源が用いられる。フィルム定着方式には、定着ローラに代えて熱良導体となる定着ベルトと加圧ローラおよびベルトを捲装されるローラそしてベルトに対する加熱源が用いられる。電磁誘導加熱定着方式には、発熱効率を高める電磁誘導コイルを加熱部材に設ける構成が用いられる。
定着方式には、次に挙げる要求課題がある。ウォームアップ時間を短縮すること、さらには、ファーストプリント時間を短縮することである。なお、ウォームアップ時間とは、電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定温度(リロード温度)までに要する時間のことである。また、ファーストプリント時間とは、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い排紙が完了するまでに必要な時間のことである。定着装置では、次の理由により定着不良が発生することがある。画像形成装置は、高速処理が行える装置である。高速処理により単位時間あたりの定着枚数、つまり、定着装置を通過する通紙枚数が増加すると、高速移動する用紙への供給熱量も増加させなければならない。これは、用紙が定着装置を通過する時間が短くなるのに合わせて定着に必要な熱量を用紙に与えるためである。
しかし、連続印刷のはじめに必要な熱量の確保ができていないと温度の落ち込みが大きく、高速化された連続印刷時に必要な熱量に達しないままで通紙されると定着不良を発生する虞がある。また、画像形成装置の高速化に伴い、単位時間あたりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷のはじめに熱量が不足する、いわゆる温度落ち込みが問題となることがあり、高速化した場合の定着不良を起こす問題がある。
一方、上記に挙げた定着方式とは別に、セラミックヒータを用いたサーフ定着方式と称される定着方式がある。サーフ定着方式は、ニップ部のみを局所加熱され、その他の部分では加熱されない構成が用いられる。この定着方式では、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化や小型化が可能となるため、所定温度への立ち上がりやファーストプリント時間の短縮が可能となる反面、次の問題がある。つまり、サーフ定着方式は、局所以外の部分では加熱されていないので、ニップの用紙などの入口において定着ベルトは最も冷えた状態にあり、定着不良が発生しやすくなるという問題がある。特に、高速機においては、定着ベルトの回転が速く、ニップ部以外でのベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生しやすくなるという問題がある。
そこで、このような問題に対処するため、定着ベルトを用いる構成において、高生産の画像形成装置に搭載されても、良好な定着性を得ることができるようにした定着装置が知られている。この定着装置では、図3に示す構成が用いられている。定着ベルト31、定着ベルト31の内部に配設されたパイプ状の金属熱伝導体200、金属熱伝導体200内に配設された熱源300、及び、定着ベルト31を介して金属熱伝導体200に当接して定着ニップNを形成する加圧ローラ400を備えている。加圧ローラ400の回転により定着ベルト31は連れ回りし、このとき、金属熱伝導体200は定着ベルト31の移動をガイドする。また、金属熱伝導体200内の熱源300により金属熱伝導体200を介して定着ベルト31が加熱されることで、定着ベルト31全体を温めることを可能にしている。これにより、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することが可能となっている。
しかし、さらなる省エネ性及びファーストプリントタイム向上のためには、熱効率をより一層向上させる必要がある。そこで、定着ベルトを、金属熱伝導体(図3において符号200で示す部材)を介して間接的に加熱するのではなく、定着ベルトを直接加熱する構成を採用する。これにより、消費電力の低減を図ることができると共に、加熱待機時からのファーストプリントタイムをさらに短縮することができる。また、金属熱伝導体を設けないことによるコストダウンも期待できる。
図4は、本実施形態に係る定着装置30の一例を示した概略構成図である。定着装置30は、内部が中空な表面無端移動体である定着部材としての定着ベルト31と、定着ベルト31に対向して回転可能に設けられた対向回転体からなる加圧部材としての加圧ローラ32とを備えている。定着ベルト31の内側には、定着ベルト31を加熱する熱源としてのハロゲンヒータ33a,33bと、定着ベルト31を介して対向する加圧ローラ32と定着ニップNを形成するニップ形成部材34とが設けられている。さらに、定着ベルト31の内側には、ニップ形成部材34を支持する支持部材としてのステー35と、ハロゲンヒータ33a,33bから放射される光を定着ベルト31へ反射する反射部材36とが設けられている。
また、定着ベルト31の幅方向両端部には、それぞれ定着ベルト31を保持する保持部材としてのフランジ37が挿入されており、定着ベルト31はフランジ37によってガイドされつつ回転可能に保持されている。また、ハロゲンヒータ33a,33b、ステー35及びフランジ37などは、定着装置30の定着ベルト幅方向で一対の側板に固定支持されている。
定着ベルト31は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)が用いられる。定着ベルト31は、ニッケルもしくはステンレス鋼等の金属材料またはポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材を有している。また、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層を備えている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
加圧ローラ32は、芯金32a、弾性層32b及び離型層32cによって構成されている。なお、弾性層32bは芯金32aの表面に配置されており、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、またはフッ素ゴム等が用いられる。また、離型層32cは弾性層32bの表面に設けられ、PFAまたはPTFE等が用いられる。加圧ローラ32は、スプリングなどの加圧手段によって定着ベルト31側に向けて加圧されることにより、定着ベルト31を介してニップ形成部材34に当接している。この加圧ローラ32と定着ベルト31とが圧接する箇所では、加圧ローラ32の弾性層32bが押しつぶされることで、所定の幅の定着ニップNが形成されている。加圧ローラ32は、プリンタ本体に設けられているモータ等の駆動源からの駆動力によって回転駆動される。加圧ローラ32が回転駆動されると、その駆動力が定着ニップNで定着ベルト31に伝達され、定着ベルト31が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ32を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ32の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上する。しかし、未定着トナーを押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラを生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100[μm]以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層32bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ32の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト31の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着回転体と対向回転体は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
ハロゲンヒータ33a,33bは、プリンタ本体に配置された電源部により出力制御されて発熱する。出力制御は、温度検知センサによる定着ベルト31の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなハロゲンヒータ33a,33bの出力制御によって、定着ベルト31の温度(定着温度)を所望の温度に維持できるようになっている。また、定着ベルト31を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH(電磁誘導)、抵抗発熱体、またはカーボンヒータ等を用いてもよく、例えば、ニップ形成部材34に設けられた抵抗発熱体で定着ベルト31を加熱する方式であってもよい。
ニップ形成部材34は、加圧ローラ32の加圧力を受けて定着ニップNの形状を決める部材である。このため、定着ベルト幅方向または加圧ローラ軸方向に平行して配置され、ニップ形成部材34の支持部材として用いられるステー35によって支持されている。図5(a)は、ニップ形成部材34を支持する支持面351側から見たステー35の斜視図であり、図5(b)はステー35の支持面351と対向する対向面341側から見たニップ形成部材34の斜視図である。図5(a)に示すようにステー35のニップ形成部材34を支持する支持面351には、定着ベルト幅方向に3つの貫通孔350a,350b,350cが設けられている。また、図5(b)に示すように、ニップ形成部材34におけるステー35の支持面351と対向する対向面341には、ステー35の貫通孔350a,350b,350cに対応させて、円柱状の3つのボス340a,340b,340cが設けられている。また、ニップ形成部材34の対向面341には、ステー35の支持面351と当接して支持される複数の被支持部342が、定着ベルト幅方向に並んで、定着ベルト摺動回転方向に二列で配置されている。そして、組み立て時に、ニップ形成部材34のボス340a,340b,340cをステー35の貫通孔350a,350b,350cに嵌め込み、ニップ形成部材34の複数の被支持部342それぞれをステー35の支持面に当接させる。このようにして、ニップ形成部材34をステー35で支持することにより、加圧ローラ32による圧力でニップ形成部材34に撓みが生じるのを抑制し、加圧ローラ32の軸方向に平行して均一なニップ幅が得られるようにしている。
なお、貫通孔350a,350cは定着ベルト幅方向に長尺な長孔であり、貫通孔350bは略真円の孔であり、貫通孔350a,350cにおける定着ベルト摺動回転方向と同方向である短手方向の幅と、貫通孔350bの直径とは同じ大きさとなっている。ボス340a,340b,340cの直径は、貫通孔350bの直径と略同じ大きさであり、嵌め合わせた各ボス340と各貫通孔350との間には定着ベルト摺動回転方向で若干のあそびがある。
ステー35は、ニップ形成部材34の撓み防止機能を満足するために、ステンレス鋼や鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましいが、ステー35を樹脂製とすることも可能である。また、本実施形態では、定着ニップNの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状としてもよい。定着ニップNの形状が凹形状の場合は、用紙Pの先端の排出方向が加圧ローラ32寄りになり、分離性が向上するので、ジャムの発生が抑制される。
反射部材36は、反射面として表面を利用できるアルミニウムやステンレス鋼などが用いられてステー35とハロゲンヒータ33a,33bとの間に配設されている。反射部材36としては、ハロゲンヒータ33a,33bによって直接加熱されるため、高融点の金属材料等で形成されることが望ましい。ステー35とハロゲンヒータ33a,33bとの間に反射部材36が配設されていることにより、ハロゲンヒータ33a,33bからステー35側に放射された光が定着ベルト31へ反射される。これにより、定着ベルト31に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト31を効率良く加熱することが可能となる。また、ハロゲンヒータ33a,33bからの輻射熱がステー35等に伝達されるのを抑制することができるので、省エネルギー化も図れる。なお、本実施形態のような反射部材36を設けずに、ステー35のハロゲンヒータ33a,33b側の面を断熱処理したり、研磨または塗装などの鏡面処理をし反射面を形成したりしてもよい。ただし、ステー35はその強度を確保するために形状や材質が自由に選択できない。このため、本実施形態のように反射部材36を別途設けた方が、形状や材質の選択の自由度が広がり、反射部材36とステー35はそれぞれの機能に特化することができる。また、反射部材36はハロゲンヒータ33a,33bとステー35との間に設けられることにより、ハロゲンヒータ33a,33bに対する反射部材36の位置が近くなるので、定着ベルト31を効率良く加熱することが可能となる。
ニップ形成部材で定着ニップを形成し定着ベルトを摺動搬送させる方式の定着装置では、固定されたニップ形成部材と定着ベルトとの間でスティックスリップが発生し得る。そして、そのスティックスリップが振動発振源となって、構造体が伝達系、定着ベルトが増幅体となった振動異音が発生することがある。この振動異音は、ニップ形成部材の材質形状で決まる固有振動数にもよるが、一般的に100[Hz]~300[Hz]程度の周波数で発生することが多い。このような振動異音に対して定着ベルトの設定速度をできるだけ速い速度へ設定する方法がある。これは、摺動によるスティックスリップが、より高温低速側で発生しやすく、低温ないし高速となるとスティックスリップが発生しにくくなる経験事実に基づく。特に、定着装置内のベルト及びニップ形成部材が高温時になった際に、ベルト表面の温度を検出して、例えば、立ち上げ時の回転速度や、通紙後の冷却回転において高線化することが有効であることが良く知られている。しかしながら、定着装置の回転速度変更は寿命にも大きく影響する。高速での回転時間が長いほど、所定の寿命走行時間に早期にたどり着くため経済性の観点で好ましくない。
従来技術の問題点と解決策について説明する図である。図6は、異音の周波数解析の結果を示すグラフである。従来、異音発生時に異音の周波数解析を実施すると、例えば200[Hz]程度の周波数が確認される。次に、図7を用いて異音発生メカニズムについて説明する。振動の起振力は、定着ベルト内面とニップ形成部材34とで形成される摺動部で発生する。そして、摺動部で発生した起振力が、ステー35などの構造体を含め伝達し、最終的に定着ベルト31が放射系となって音に増幅され異音となる。実際に異音発生時、音周波数と同じ振動数で振動していることが計測できる。なお、本実施形態の定着装置30においては、定着ベルト内周面とニップ形成部材34とで形成される摺動部と放射系である定着ベルト31とが直接接触しているので、構造体としてのステー35の機能は異音に対しては小さいと考えられる。
[構成例1]
図8は、ニップ形成部材34の振動を抑制するための振動抑制部材40の外観斜視図である。図1は、ニップ形成部材34とステー35との間に、ニップ形成部材34とステー35とに接触させて振動抑制部材40を設けた状態を示す斜視図である。図9は、ニップ形成部材34とステー35との間に、ニップ形成部材34とステー35とに接触させて振動抑制部材40を設けた状態を示す側面図である。本実施形態の定着装置30においては、図8に示すような弾性部材であり、耐熱性部材である硬度20度の耐熱性シリコーンゴムからなる振動抑制部材40を用いて、ニップ形成部材34の定着ベルト摺動回転方向における振動を減衰させて抑制する。
振動抑制部材40は、板状の本体部40aと、この本体部40aの一側面側であって本体部長手方向端部から突出した凸部40bとからなりL字型をしている。そして、この振動抑制部材40を、図1や図9に示すように、定着ベルト幅方向におけるニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとの間に、本体部40aが挟み込まれるように配置する。振動抑制部材40の本体部40aは、両側面がそれぞれニップ形成部材34とステー35とに接触しており、ニップ形成部材34を振動させる前記起振力を振動抑制部材40に吸収させニップ形成部材34の振動を減衰させる。また、図9に示すように、振動抑制部材40の凸部40bが、定着ベルト摺動回転方向でニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとの間に、押し潰された状態で挟み込まれて配置されている。これにより、振動抑制部材40の凸部40bの弾性力によって、ニップ形成部材34の端部34aが定着ベルト摺動回転方向で図中矢印F方向に付勢される。そのため、ステー35の支持面351に設けた各貫通孔350の定着ベルト摺動回転方向の内壁面に、ニップ形成部材34の対向面341に設けた各ボス340が突き当たり、ステー35に対しニップ形成部材34の定着ベルト摺動回転方向の位置決めがなされる。よって、ニップ形成部材34が定着ベルト摺動回転方向に振動するのを、より効果的に抑えることができる。
本構成例においては、振動抑制部材40の凸部40bやニップ形成部材34のボス340やステー35の貫通孔350などで、ステー35に対しニップ形成部材34の定着ベルト摺動回転方向の位置決めを行う位置決め手段を構成している。なお、この位置決め手段としては、ニップ形成部材34を定着ベルト摺動回転方向に付勢し、ステー35とニップ形成部材34とを定着ベルト摺動回転方向で突き当てて位置決めを行う構成であればよい。
図10は、振動抑制部材40による異音対策効果の結果を示すグラフである。なお、図10においては、振動抑制部材40の有り無しそれぞれで、同条件での三回分の結果を示している。図10に示すように、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとの間に振動抑制部材40を設けることで、振動抑制部材40を設けない状態で発生していた異音を抑制することができるという効果が得られた。
異音の発生しやすさは、定着ベルト31とニップ形成部材34(もしくは、摺動シート)との接触状態や、オイルまたはグリスなどの潤滑剤の潤滑状態によって、前記摺動部でのスティックスリップの発生しやすさが異なるため不安定系である。したがって、定着装置30の使われ方により、突発的に異音の発生のしやすさが変化する場合がある。これは使われ方による経時の潤滑状態の変化に加え、定着ベルト31の回転速度や温度の因子も通紙モード等により変化するためである。今回の評価においては、異音の発生しやすい状態となった定着装置30に対して、外部駆動で回転させ加熱可能なようヒータ点灯回路を設計し0、安定した異音発生状態に対して、前述したように振動抑制部材40を設けて効果を確認した。その後、振動抑制部材40を取り外した装置構成において、異音発生の再現性も確認している。
また、振動抑制部材40として耐熱温度の低いシリコーンゴムを用いる場合、振動抑制部材40の耐熱性を鑑みて、定着装置30で使用可能な最大用紙サイズの通紙範囲の外側である非通紙領域に振動抑制部材40を設けるのが望ましい。これは、例えば、狙いの定着温度などによってハロゲンヒータ33a,33bからの熱により、通紙領域における真ん中辺りでは定着ベルト31の温度が240[℃]程度、ステー35の温度が300[℃]程度まで上がる可能性がある。一方、非通紙領域では、定着ベルト31及びステー35の温度が207[℃]程度である。そのため、通紙領域でニップ形成部材34とステー35との間に振動抑制部材40を設ける場合よりも、振動抑制部材40に対する熱の影響を小さくし、振動抑制部材40の耐久性を向上させることができる。また、非通紙領域に振動抑制部材40を設けることで、振動抑制部材40の配置の容易性、および、定着特性への副作用を非常に小さくすることができる。
また、振動抑制部材40として耐熱温度が240[℃]程度の耐熱性の高い材料である耐熱性シリコーンゴムを使用するとともに、定着温度及び振動抑制部材40の到達温度を管理可能とし、通紙領域に振動抑制部材40を設置しても良い。ゴム部材からなる振動抑制部材40の機能は、振動抑制部材40をステー35に固定したことにより、ニップ形成部材34の振動の起振力を振動抑制部材40に吸収させることである。そのため、加圧ローラ32からの加圧力により、ニップ形成部材34とステー35とに振動抑制部材40が充分に圧接される場合には、振動抑制部材40及びステー35と振動抑制部材40それぞれの間で生じる摩擦力により振動抑制部材40の脱落を防止できる。よって、耐熱性を有する接着剤などを用いてステー35に振動抑制部材40を接着する必要がなく、より簡易に振動抑制部材40を設けることが可能となる。
[構成例2]
図21は、構成例2に係る振動抑制部材40と、ニップ形成部材34とステー35とを示す要部分解斜視図であり、図22は、構成例2に係る振動抑制部材40と、ニップ形成部材34とステー35とを示す要部斜視図である。また、図11は、構成例2に係る振動抑制部材とニップ形成部材の端部に取り付ける場合の説明図である。
図11、図21に示すように、振動抑制部材40の凸部40bが形成された側の本体部40aの側面に、この側面から突起した突起部41を設けても良い。この突起部41は、円筒部41aと、円筒部41aの先端側に設けられ円筒部41aよりも底面が大径の引っ掛り部たる円錐部41bとを有している。ニップ形成部材34の端部34aには、突起部41が嵌り込む嵌め込み孔34bを設け、円錐部41bを押し潰すように弾性変形させながら、嵌め込み孔34bに突起部41aを挿入する。そして、図12、図22に示すように、円錐部41bが嵌め込み孔34bを抜けるまで突起部41を挿入し嵌め込み孔34bに嵌め込むことで、復元した円錐部41bの底面が嵌め込み孔34bの縁に引っ掛り、ニップ形成部材34の端部34aに振動抑制部材40が固定される。このように、突起部41によって振動抑制部材40をニップ形成部材34に固定することで、加圧ローラ32の耐久性を担保するためなどに行われる脱圧動作時に、ニップ形成部材34とステー35との間から振動抑制部材40が脱落するのを、より確実に防止できる。また、加圧ローラ32の加圧力は、ニップ形成部材34からステー35側にかかる。そのため、上記のように振動抑制部材40を固定することで、円錐部41bを嵌め込み孔34bに嵌め込む方向に加圧ローラ32の加圧力が働き、振動抑制部材40とニップ形成部材34との引っ掛りが外れ難い。従って、加圧ローラ32の加圧時に、例えば、摺動トルクが大きくなり大きな振動が加えられた場合や、紙詰まり処理(JAM処理)のためにニップ部に通常使用時とは異なる振動が加えられた場合でも、ニップ形成部材34とステー35との間から振動抑制部材40が脱落するのを防止することができる。また、ニップ形成部材34の端部34aに振動抑制部材40を接着剤により接着させて固定する場合よりも、固定作業の簡便化を図ることが可能となる。
また、突起部41が嵌め込まれる嵌め込み孔をステー35に設けて、ステー35に円錐部41bを引っ掛けて固定してもよい。
また、振動抑制部材40とニップ形成部材34との間の摩擦力や振動抑制部材40とステー35との間の摩擦力が大きい方が好ましい。これらの間の摩擦力を大きくすることで、ズレが生じにくくなり、ニップ形成部材34とステー35との間から振動抑制部材40が脱落するのを防止する効果をさらに高めることができる。また、これらの間の摩擦力を大きくすることで、異音の発生を抑制する効果も高めることができる。
図23は、振動抑制部材40とニップ形成部材34との間の摩擦力や振動抑制部材40とステー35との間の摩擦力を大きくする構成の一例を示す図である。
図23に示す例では、振動抑制部材40を、山と谷とが交互に連続する断面波型形状とし、ニップ形成部材34の振動抑制部材40が接触する接触面と、ステー35の振動抑制部材40が接触する接触面を、山と溝からなる凹凸形状としている。これにより、振動抑制部材40とニップ形成部材34との間の摩擦力や振動抑制部材40とステー35との間の摩擦力が大きなり、ズレが生じにくくなる。よって、ニップ形成部材34とステー35との間から振動抑制部材40が脱落するのを防止することができる。また、異音の発生を抑制する効果も高めることができる。
また、振動抑制部材40の表面、ニップ形成部材34の振動抑制部材が接触する接触面およびステー35の振動抑制部材40が接触する接触面に凹凸があれば、振動抑制部材40とニップ形成部材34との間の摩擦力や振動抑制部材40とステー35との間の摩擦力を強くできる。よって、例えば、振動抑制部材40が、射出成型などにより成型される場合は、金型を粗して、振動抑制部材40の表面を粗くしてもよい。また、ニップ形成部材34の振動抑制部材が接触する面およびステー35の振動抑制部材40が接触する接触面にサンドブラスト加工などを施して、これら接触面を粗してもよい。
[実施形態2]
本発明を適用した画像形成装置の第2の実施形態について説明する。ここで、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成は、実施形態1に係るプリンタの構成と同様なので、その説明は省略する。
異音発生時はニップ形成部材34が特定の振動モードで振動しており、図13に代表的なの振動モードの様子を示す。なお、図13に示す振動モード以外の振動モードも存在することが計算上ではわかっている。
図13(a)に示す振動モード1は、加圧ローラ32による加圧方向と、ニップ形成部材34の振動方向とが同じ場合である。この振動モード1においては、加圧ローラ32による加圧方向で加圧ローラ32とステー35とによりニップ形成部材34が挟み込まれているため、ニップ形成部材34に前記加圧方向と同方向の振動は発生しがたい。一方、図13(b)に示す振動モード2は、定着ベルト31とニップ形成部材34との摺動回転方向と、ニップ形成部材34の振動方向とが同じ場合である。この振動モード2においては、定着ベルト31とニップ形成部材34との間で生じ得るスティックスリップにより、ニップ形成部材34に前記摺動回転方向と同方向の振動が誘発されやすいと考えられる。
[構成例3]
図14は、構成例3に係る定着装置30でのニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束する構成を示す図である。本構成例においては、図14に示すように、ニップ形成部材34及びステー35を保持する側板39よりも定着ベルト幅方向装置外側であって非通紙領域まで、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとが延在されている。また、ニップ形成部材34とステー35とを拘束するための拘束部材50が設けられている。拘束部材50は、定着ベルト幅方向に延在する一対の挟み部50a,50bと、加圧ローラ32の加圧方向に延在し両端部に挟み部50a,50bがそれぞれ設けられた基部50cとを有している。そして、拘束部材50の挟み部50aと挟み部50bとで、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとを挟み込むことで、ニップ形成部材34とステー35とが拘束部材50により拘束される。
ここで、定着装置30内の通紙領域では300[℃]程度の高温状態となるため、例えば線熱膨張係数が異なる、液晶ポリマーなどの樹脂からなるニップ形成部材34と、鉄やステンレス鋼などの金属からなるステー35とを、完全に拘束することは好ましくない。これは、ニップ形成部材34とステー35との線膨張係数の違いから、ニップ形成部材34に熱応力がかかり、ニップ形成部材34の変形や、定着ニップN内における加圧力の不均一性の要因となり、定着装置30の早期故障や画像品質の劣化を誘発するためである。一方で、本願発明者らが鋭意研究を重ねた結果、非通紙領域でニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとを拘束部材50で拘束するのが、拘束部材50の配置の容易性、熱膨張の副作用及び定着特性への副作用の観点から有効であると分かった。そのため、本構成例においては、非通紙領域でニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとを、拘束部材50で挟み込み拘束することで、前記摺動回転方向と同方向で発生するニップ形成部材34の振動を抑制している。これにより、ニップ形成部材34の振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
なお、側板39よりも定着ベルト幅方向装置外側における非通紙領域では、ハロゲンヒータ33a,33bからの熱の影響が最も少なく、拘束部材50に用いる材料の選択範囲も広がり、拘束部材50は必ずしも金属でなくても良い。ただし、拘束部材50は拘束力を発揮するために適度な弾性を持った望ましい。ハロゲンヒータ33a,33bによる定着ベルト31の加熱領域内におけるニップ形成部材34及びステー35の線熱膨張の影響は、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aにも現れる。しかしながら、拘束部材50の適度な弾性により、ニップ形成部材34とステー35とを拘束しつつも熱膨張の影響を拘束部材50で吸収することが可能となる。
また、図14では、加圧ローラ32の加圧方向に、ニップ形成部材34及びステー35に対して拘束部材50が拘束力を発揮するようにしている。このような構成においても、前記回転摺動方向のスティックスリップによる振動を、ニップ形成部材34及びステー35と拘束部材50それぞれの間で生じる摩擦力により、ニップ形成部材34及びステー35を拘束部材50で拘束することで抑えることができる。また、拘束部材50のニップ形成部材34やステー35と接する面に、ニップ形成部材34やステー35に対する摩擦係数が拘束部材50よりも高い高摩擦係数部材(例えば、耐熱性シリコーンゴム等)を予め接着し貼り付けておいてもよい。これにより、前記高摩擦係数部材を介した、拘束部材50とニップ形成部材34との間、拘束部材50とステー35との間のそれぞれで、より接点の摩擦力を高めて、より強い拘束力を発揮させることが可能となる。
一方、想定の振動モードである前記摺動回転方向と同方向の振動方向に対して、直接的にニップ形成部材34及びステー35に対して拘束部材50による拘束力を発揮させることも望ましい。加圧ローラ32の加圧方向に対して拘束力を発揮させるか、前記摺動回転方向に対して拘束力を発揮されるかは、適宜、拘束部材50などの設計上の配置の余裕度等から最適化されることが望ましい。
[変形例1]
なお、図15に示すように、拘束部材50の挟み部50aと挟み部50bとの間に、別途、挟み部50dを設けて、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとの間に、挟み部50dを挟み込むように構成しても良い。これにより、構成例1に係る拘束部材50に対して、ニップ形成部材34の端部34a及びステー35の端部35aそれぞれと、拘束部材50の挟み部50dとの間で生じる摩擦力がさらに作用する。そのため、より確実にニップ形成部材34及びステー35を拘束部材50で拘束し、ニップ形成部材34の振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
[構成例4]
図16は、構成例4に係る定着装置30でのニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束する構成を示す図である。本構成例においては、図16に示すように、拘束部材50の挟み部50a,50bを、側板39よりも定着ベルト幅方向装置内側まで延在させている。また、側板39には、ニップ形成部材34の端部34aと、ステー35の端部35aと、拘束部材50の挟み部50a,50bとが嵌り込む、嵌め込み孔39aが開けられている。そして、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとを、挟み部50a,50bで挟むように、端部34aと端部35aと挟み部50a,50bとを嵌め込み孔39aに嵌め込み、ニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束する。これにより、拘束部材50の脱落が防止されるとともに、適度な弾性により拘束効果を発揮しニップ形成部材34の振動を抑えて異音発生を抑制することができる。
[構成例5]
図17は、構成例5に係る定着装置30でのニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束する構成を示す図である。図18は、構成例5に係る拘束部材50の斜視図である。本構成例においては、図17及び図18に示すように、拘束部材50の挟み部50bに板バネ形状部50eを設けている。そして、側板39の嵌め込み孔39a内における加圧ローラ32の加圧方向で、ニップ形成部材34の端部34aと側板39の内壁面との間に拘束部材50の挟み部50aを挿入する。また、ステー35の端部35aと側板の内壁面との間に拘束部材50の挟み部50b及び板バネ形状部50eを挿入する。これにより、拘束部材50の挟み部50a,50bによってニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとが挟まれる。これとともに、拘束部材50の板バネ形状部50eの弾性力により、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとに対して、より確実に拘束力を発揮させることができる。
[変形例2]
なお、図19に示すように、側板39の嵌め込み孔39a内における加圧ローラ32の加圧方向で、ニップ形成部材34の端部34aとステー35の端部35aとの間に拘束部材50の挟み部50b及び板バネ形状部50eを挿入するように構成してもよい。
図20は、本実施形態に係る拘束部材50による異音対策効果の結果を示すグラフである。なお、図20においては、拘束部材50なし、片側に拘束部材50あり、両側に拘束部材50ありそれぞれで、同条件での三回分の結果を示している。ニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束することで、図20に示すように、ニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束しない場合よりも、異音が発生する定着ベルト31の回転速度(線速)が遅くなるという異音対策効果が得られた。定着ベルト31の回転速度は寿命にも大きく影響し、高速での回転時間が長いほど、定着ベルト31の寿命が早期に到達するので、経済性の観点で好ましくない。そのため、ニップ形成部材34とステー35とを拘束部材50で拘束し、異音が発生する定着ベルト31の回転速度(線速)を遅くできる分、定着ベルト31の長寿命化を図ることが可能となる。また、図20からわかるように、ニップ形成部材34及びステー35の片側のみを拘束部材50で拘束する場合よりも両側を拘束部材50で拘束したほうが、より異音が発生する定着ベルト31の回転速度(線速)を遅くできる効果が高い。
異音の発生しやすさは、定着ベルト31とニップ形成部材34(もしくは、摺動シート)との接触状態や、オイルまたはグリスなどの潤滑剤の潤滑状態によって、前記摺動部でのスティックスリップの発生しやすさが異なるため不安定系である。したがって、定着装置30の使われ方により、突発的に異音の発生のしやすさが変化する場合がある。これは使われ方による経時の潤滑状態の変化に加え、定着ベルト31の回転速度や温度の因子も通紙モード等により変化するためである。今回の評価においては、異音の発生しやすい状態となった定着装置30に対して、外部駆動で回転させ加熱可能なようヒータ点灯回路を設計し、安定した異音発生状態に対して、前述したように拘束部材50を設けて効果を確認した。その後、振動抑制部材40を取り外した装置構成において、異音発生の再現性も確認している。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
回転可能に設けられた無端状の定着ベルト31などの定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧ローラ32などの加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材34などのニップ形成部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持するステー35などの支持部材とを備えた定着装置30などの定着装置において、前記ニップ形成部材と前記支持部材との間に、ニップ形成部材の振動を抑制する振動抑制部材40などの振動抑制部材を設けた。
(態様A)においては、ニップ形成部材と支持部材との間に設けた振動抑制部材が、ニップ形成部材と定着ベルトとの摺擦により生じる起振力によるニップ形成部材の振動を減衰させるなどして、ニップ形成部材の振動を抑制する。これにより、ニップ形成部材の振動が、支持部材で伝達され最終的に定着ベルトで増幅される現象が生じるのを抑制できる。よって、ニップ形成部材の振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
(態様B)
回転可能に設けられた無端状の定着ベルト31などの定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧ローラ32などの加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材34などのニップ形成部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持するステー35などの支持部材とを備えた定着装置30などの定着装置において、前記ニップ形成部材と前記支持部材とを拘束する拘束部材50などの拘束部材を設けた。
(態様B)においては、ニップ形成部材と支持部材とを拘束部材で拘束する。これにより、回転する定着ベルトとニップ形成部材との摺擦により生じる起振力によって、ニップ形成部材が振動するのを抑制することができる。よって、ニップ形成部材の振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
(態様C)
回転可能に設けられた無端状の定着ベルト31などの定着ベルトと、前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧ローラ32などの加圧部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材34などのニップ形成部材と、前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持するステー35などの支持部材とを備えた定着装置30などの定着装置において、前記支持部材に対して前記ニップ形成部材の前記定着ニップにおける定着ベルト回転方向の位置決めを行う、振動抑制部材40の凸部40bやニップ形成部材34のボス340や支持部材35の貫通孔350などで構成される位置決め手段を有する。
(態様C)においては、支持部材に対してニップ形成部材の定着ニップにおける定着ベルト回転方向の位置決めを位置決め手段によって行う。これにより、回転する定着ベルトとニップ形成部材との摺擦により生じる起振力によって、ニップ形成部材が定着ベルト回転方向と同方向に振動するのを抑制することができる。よって、ニップ形成部材の振動に起因した異音の発生を抑制することができる。
(態様D)
(態様A)において、前記振動抑制部材は、弾性部材からなる。これによれば、上記実施形態について説明したように、振動抑制部材によってニップ形成部材の振動を減衰させることができ、ニップ形成部材の振動を抑制することができる。
(態様E)
(態様A)または(態様D)において、前記振動抑制部材は、耐熱性部材からなる。これによれば、上記実施形態について説明したように、振動抑制部材に耐熱性を付与することができる。
(態様F)
(態様D)または(態様E)において、前記振動抑制部材は耐熱性シリコーンゴムからなる。これによれば、上記実施形態について説明したように、振動抑制部材によってニップ形成部材の振動を減衰させることで、ニップ形成部材の振動を抑制することができるとともに、振動抑制部材に耐熱性を付与することができる。
(態様G)
(態様A)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、装置で使用可能な最大用紙サイズの通紙領域外における前記ニップ形成部材と前記支持部材との間に、前記振動抑制部材を配置した。これによれば、上記実施形態について説明したように、熱の影響を小さくし振動抑制部材の耐久性を向上させることができる。
(態様H)
(態様A)、(態様D)、(態様E)、(態様F)または(態様G)において、前記振動抑制部材は、前記ニップ形成部材及び前記支持部材と非接着である。これによれば、上記実施形態について説明したように、より簡易に接触部材の加圧力で振動抑制部材を保持することが可能となる。
(態様I)
(態様A)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)において、前記振動抑制部材に、前記ニップ形成部材への引っ掛り部を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、脱圧時に振動抑制部材の脱落を防止することができる。
(態様J)
(態様I)において、前記引っ掛り部は、前記ニップ形成部材または前記支持部材に設けられた嵌め込み穴に嵌め込まれる軸状の突起の先端に設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、脱圧時に振動抑制部材の脱落を防止することができる。
(態様K)
(態様A)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)、(態様I)または(態様J)において、前記ニップ形成部材と前記振動抑制部材との接触部および前記支持部材と前記振動抑制部材との接触部の少なくとも一方が、凹凸形状である。これによれば、上記実施形態について説明したように、振動抑制部材40とニップ形成部材34との間の摩擦力や振動抑制部材40とステー35との間の摩擦力を大きくすることができる。これにより、ニップ形成部材と支持部材との間から振動抑制部材が脱落するのを防止することができ、かた、異音の発生を抑制する効果も高めることができる。
(態様L)
(態様B)において、前記ニップ形成部材及び前記支持部材は、装置で使用可能な最大用紙サイズの通紙領域外まで少なくとも部分的に延在しており、その延在した延在部分で該ニップ形成部材と該支持部材とが前記拘束部材で拘束される。これによれば、上記実施形態について説明したように、最端部で熱膨張を吸収しつつ、ニップ形成部材と支持部材とを拘束することができる。
(態様M)
(態様B)または(態様L)において、前記拘束部材は、前記ニップ形成部材及び前記支持部材を挟み込むことで拘束するものであり、前記ニップ形成部材及び前記支持部材と前記拘束部材との間に、該ニップ形成部材及び該支持部材に対する摩擦係数が該拘束部材よりも高い耐熱性樹脂を配置する。これによれば、上記実施形態について説明したように、摩擦による拘束力を向上させることができる。
(態様N)
(態様M)において、前記耐熱性樹脂を前記拘束部材に接着させて設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、より接点の摩擦力を高めて、より強い拘束力を発揮させることが可能となる。
(態様O)
(態様B)、(態様L)、(態様M)または(態様N)において、前記ニップ形成部材及び前記支持部材の少なくとも一方を保持する側板39などの側板を備えており、前記拘束部材は前記側板まで延在され側板に保持される。これによれば、上記実施形態について説明したように、拘束部材の脱落を防止することができる。
(態様P)
(態様O)において、前記拘束部材は板バネ形状部を有しており、前記板バネ形状部によって生じる弾性力によって前記側板に前記拘束部材が保持される。これによれば、上記実施形態について説明したように、より確実に拘束力を発揮させることができる。
(態様Q)
(態様P)において、前記板バネ形状部に、前記ニップ形成部材及び前記支持部材に対する摩擦係数が前記拘束部材よりも高い耐熱性樹脂を設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、より強い拘束力を発揮させることが可能となる。
(態様R)
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成された画像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、前記定着手段として、(態様A)乃至(態様Q)のいずれか一記載の定着装置を用いた。これによれば、上記実施形態について説明したように、ニップ形成部材の振動を抑えて異音の発生を抑制することができる。
4 給紙装置
6 レジストローラ対
8 感光体ドラム
10 転写装置
14 給紙トレイ
16 給紙コロ
18 帯電ローラ
20 ミラー
22 現像装置
22a 現像ローラ
24 クリーニング装置
24a クリーニングブレード
26 露光部
30 定着装置
31 定着ベルト
32 加圧ローラ
32a 芯金
32b 弾性層
32c 離型層
33a ハロゲンヒータ
33b ハロゲンヒータ
34 ニップ形成部材
35 ステー
36 反射部材
37 フランジ
39 側板
40 振動抑制部材
40a 本体部
40b 凸部
41 突起部
41a 円筒部
41b 円錐部
50 拘束部材
50a 挟み部
50b 挟み部
50c 基部
50d 挟み部
50e 板バネ形状部
200 金属熱伝導体
300 熱源
400 加圧ローラ
特開2008-040420号公報

Claims (8)

  1. 回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、該定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持する支持部材とを備えた定着装置において、
    前記ニップ形成部材及び前記支持部材の少なくとも一方を保持する側板を備え、
    前記ニップ形成部材と前記支持部材とを拘束する拘束部材を設け、
    前記拘束部材は前記側板まで延在され、
    前記拘束部材は、弾性を有し、前記弾性により前記側板に対して弾性力を付与して前記側板に前記拘束部材を保持することを特徴とする定着装置。
  2. 求項1に記載の定着装置において、
    前記拘束部材は板バネ形状部を有しており、前記板バネ形状部の弾性によって生じる弾性力を前記側板に対して付与して前記側板に前記拘束部材を保持することを特徴とする定着装置。
  3. 回転可能に設けられた無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの外周面を加圧する加圧部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、該定着ベルトを介して前記加圧部材と当接し定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの内側に設けられ、前記ニップ形成部材を支持する支持部材とを備えた定着装置において、
    前記ニップ形成部材及び前記支持部材の少なくとも一方を保持する側板を備え、
    前記ニップ形成部材と前記支持部材とを拘束する拘束部材を設け、
    前記拘束部材は前記側板まで延在され、
    前記拘束部材は、板バネ形状部を有しており、前記板バネ形状部によって生じる弾性力によって前記側板に前記拘束部材が保持されることを特徴とする定着装置。
  4. 求項2または3に記載の定着装置において、
    前記板バネ形状部に、前記ニップ形成部材及び前記支持部材に対する摩擦係数が前記拘束部材よりも高い耐熱性樹脂を設けたことを特徴とする定着装置
  5. 請求項4に記載の定着装置において、
    前記耐熱性樹脂を前記拘束部材に接着させて設けたことを特徴とする定着装置
  6. 求項1乃至5いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記ニップ形成部材及び前記支持部材は、装置で使用可能な最大用紙サイズの通紙領域よりも外側に延在しており、その延在した延在部分で該ニップ形成部材と該支持部材とが前記拘束部材で拘束されることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の定着装置において、
    前記拘束部材は、前記ニップ形成部材及び前記支持部材を挟み込むことで拘束するものであり、前記ニップ形成部材及び前記支持部材と前記拘束部材との間に、該ニップ形成部材及び該支持部材に対する摩擦係数が該拘束部材よりも高い耐熱性樹脂を配置することを特徴とする定着装置
  8. 録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記記録媒体に形成された画像を該記録媒体に定着させる定着手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着手段として、請求項1乃至7のいずれか一記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
JP2020142586A 2015-12-25 2020-08-26 定着装置及び画像形成装置 Active JP7033279B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015255189 2015-12-25
JP2015255189 2015-12-25
JP2016078063 2016-04-08
JP2016078063 2016-04-08
JP2016145187 2016-07-25
JP2016145187 2016-07-25

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209381A Division JP6883273B2 (ja) 2015-12-25 2016-10-26 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020190759A JP2020190759A (ja) 2020-11-26
JP7033279B2 true JP7033279B2 (ja) 2022-03-10

Family

ID=61165578

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209381A Active JP6883273B2 (ja) 2015-12-25 2016-10-26 定着装置及び画像形成装置
JP2020142586A Active JP7033279B2 (ja) 2015-12-25 2020-08-26 定着装置及び画像形成装置
JP2021041045A Active JP7045656B2 (ja) 2015-12-25 2021-03-15 定着装置及び画像形成装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016209381A Active JP6883273B2 (ja) 2015-12-25 2016-10-26 定着装置及び画像形成装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021041045A Active JP7045656B2 (ja) 2015-12-25 2021-03-15 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (3) JP6883273B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7282529B2 (ja) * 2019-01-21 2023-05-29 キヤノン株式会社 定着装置
JP7288597B2 (ja) * 2019-01-31 2023-06-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
EP3690553A1 (en) * 2019-01-31 2020-08-05 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus including same
JP7314329B1 (ja) 2022-01-12 2023-07-25 キヤノン株式会社 定着装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145592A (ja) 2008-12-17 2010-07-01 Canon Inc 画像加熱装置
US20120170957A1 (en) 2011-01-04 2012-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Fusing device and image forming apparatus having the same

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10232575A (ja) * 1997-02-18 1998-09-02 Canon Inc 画像形成装置
JP4539252B2 (ja) * 2004-09-15 2010-09-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置、および画像形成装置
KR100884399B1 (ko) * 2007-04-04 2009-02-17 삼성전자주식회사 정착장치 및 이를 구비한 화상형성장치
KR100864716B1 (ko) * 2007-10-04 2008-10-23 삼성전자주식회사 정착장치 및 이를 구비한 화상형성장치
JP6141026B2 (ja) * 2012-02-27 2017-06-07 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP2014013377A (ja) * 2012-06-06 2014-01-23 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP6361269B2 (ja) * 2014-03-17 2018-07-25 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6337621B2 (ja) * 2014-06-03 2018-06-06 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6540144B2 (ja) * 2015-03-24 2019-07-10 富士ゼロックス株式会社 定着装置用加圧ユニット、定着装置、及び画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145592A (ja) 2008-12-17 2010-07-01 Canon Inc 画像加熱装置
US20120170957A1 (en) 2011-01-04 2012-07-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Fusing device and image forming apparatus having the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020190759A (ja) 2020-11-26
JP2021089445A (ja) 2021-06-10
JP2018022124A (ja) 2018-02-08
JP6883273B2 (ja) 2021-06-09
JP7045656B2 (ja) 2022-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7033279B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5016803B2 (ja) 画像加熱装置
JP5471634B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
CN107045275B (zh) 定影装置及图像形成装置
JP5299847B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004184814A (ja) 加熱装置
JP2007293345A (ja) 画像形成装置の定着装置及び定着方法
JP6395488B2 (ja) 定着装置
JP2017044889A (ja) 画像加熱装置および画像形成装置
JP6185876B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5665819B2 (ja) 定着装置及び制御装置
JP6106920B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
US8929752B2 (en) Fixing device and image forming apparatus using same
JP6270652B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6082684B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6063849B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6300060B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017138422A (ja) 定着装置
JP2017122899A (ja) 定着装置及びそれを用いた画像形成装置
JP7454128B2 (ja) ベルト装置、定着装置及び画像形成装置
JP4387657B2 (ja) 加熱定着装置
JP5751356B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP3848003B2 (ja) 定着装置
JP7058965B2 (ja) 定着装置
JP2005292569A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211216

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211222

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7033279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151