JP7030102B2 - ディスクブレーキ構造 - Google Patents
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Description
すなわち、特に細長いブレーキパッドにおいて、ディスク回転方向の端部は、ディスク回転方向の外側ほどディスク径方向幅が狭い先細り形状をなすことがある。これは、ブレーキパッドの端部が、キャリパー外側のキャリパーピストンの外周形状に沿うように形成されるからである。ブレーキパッドの先細り形状部では、ディスク接触面が減少することで部分的に面圧が増加する。この面圧影響に起因して、特にディスク回入側では、いわゆるスティックスリップ現象が生じやすくなる。その結果、ディスク回入側でブレーキ鳴きが生じやすくなる。
上記構成は、摩擦材のディスク回入側端部に摩擦材の残量インジケーターを設ける場合にも好適である。すなわち、ブレーキパッドのディスク回入側において、前記先細り形状の部位を避けて摩擦材を設けることで、摩擦材のディスク回入側端部の長さが確保される。その結果、摩擦材の残量インジケーターの長さを確保しやすくなり、残量インジケーターの視認性を向上させることができる。
この構成によれば、回入側ピストンの押圧力が摩擦材に広く分散するので、摩擦材のディスク回入側での面圧増加が抑えられる。その結果、摩擦材のディスク回入側の面圧増加に起因するブレーキ鳴きを抑えることができる。
以上の作用により、車軸方向内外の左右一対のブレーキパッド20が、ブレーキディスク12を車軸方向で挟圧し、もって前輪2の制動がなされる。
例えば、ディスク回転方向中央の一つのキャリパーピストン13bは、一般に後輪ブレーキの操作子であるブレーキペダル(又は左ブレーキレバー)の操作により液圧(油圧)が供給されて作動する。このとき、後輪ブレーキに連動して前輪ブレーキ10が作動する。
以下、図3、図5~図7を参照し、車軸方向外側のブレーキパッド20Rを参照してブレーキパッド20の構成を説明する。車軸方向内側(右側)のブレーキパッド20Rは、特に記載がなければ、車軸方向外側(左側)のブレーキパッド20Lと同一構成とする。
図4を併せて参照し、車軸方向内側のブレーキパッド20において、裏金21のディスク回出側FWDには、キャリパーブラケット15の車軸方向内側に突出するキャリパースライドピンの突出部15dにディスク回入側FWUから当接係合する内側パッド係止部21dが設けられている。
摩擦材25の平面視形状の角部には、ブレーキパッド20の量産工程における摩擦材25の成形性を考慮し、丸面取り29が必要となる。このままだと、摩擦材25のディスク回入側FWUの端部25bの実質的な端縁長さL2(前記丸面取り29を除いた直線部分の端縁長さL2)は、丸面取り29分だけ短くなる。
上記構成は、摩擦材25L,25Rのディスク回入側端部25bに摩擦材25L,25Rの残量インジケーターを設ける場合にも好適である。すなわち、ブレーキパッド20のディスク回入側FWUにおいて、前記先細り形状の部位を避けて摩擦材25L,25Rを設けることで、摩擦材25L,25Rのディスク回入側端部25bの長さが確保される。その結果、摩擦材25L,25Rの残量インジケーターの長さを確保しやすくなり、残量インジケーターの視認性を向上させることができる。
この構成によれば、最回入側ピストン13b1の押圧力が摩擦材25L,25Rに広く分散するので、摩擦材25L,25Rのディスク回入側FWUでの面圧増加が抑えられる。その結果、摩擦材25L,25Rのディスク回入側FWUの面圧増加に起因するブレーキ鳴きを抑えることができる。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。また、原動機に電気モータを含む車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 前輪ブレーキ(ディスクブレーキ)
12 ブレーキディスク
13 ブレーキキャリパー
13b キャリパーピストン
13b1 最回入側ピストン(回入側ピストン)
13b2 最回入側ピストンのディスク回入側端部
D1 最回入側ピストンの直径
20L,20R ブレーキパッド
21L,21R 裏金
21b 先細り形状部
21e 裏金のディスク回入側端部
25L,25R 摩擦材
25b 摩擦材のディスク回入側端部
26 ディスク接触面
27L,27R 基層
27aL,27aR 端縁
28L,28R 表層
28aL,28aR 端縁
FWU ディスク回入側
FWD ディスク回出側
Claims (3)
- ブレーキディスク(12)と、ブレーキキャリパー(13)と、前記ブレーキキャリパー(13)に保持され、前記ブレーキキャリパー(13)の作動により前記ブレーキディスク(12)を挟圧する左右一対のブレーキパッド(20L,20R)と、を備え、
左右一対の前記ブレーキパッド(20L,20R)の各々は、前記ブレーキキャリパー(13)内のキャリパーピストン(13b)を一側面に当接させる裏金(21L,21R)と、前記裏金(21L,21R)の他側面に一体形成されて前記ブレーキディスク(12)に対するディスク接触面(26)を形成する摩擦材(25L,25R)と、を備え、
左右一対の前記摩擦材(25L,25R)は、互いに左右対称形状をなし、
ディスク回転方向の上流側をディスク回入側(FWU)とし、ディスク回転方向の下流側をディスク回出側(FWD)とし、前記ブレーキキャリパー(13)の前記ディスク回入側(FWU)に位置する前記キャリパーピストン(13b)を回入側ピストン(13b1)としたとき、
左右一対の前記摩擦材(25L,25R)の各々は、前記摩擦材(25L,25R)のディスク回入側端部(25b)が、前記回入側ピストン(13b1)のディスク回入側端部(13b2)よりも前記ディスク回出側(FWD)に位置しており、
前記摩擦材(25L,25R)の前記ディスク回入側端部(25b)の端縁長さ(L3)は、前記裏金(21L,21R)のディスク回入側端部(21e)の端縁長さ(L4)よりも大きいディスクブレーキ構造。 - 前記摩擦材(25L,25R)の前記ディスク回入側端部(25b)の端縁長さ(L3)は、前記回入側ピストン(13b1)の直径(D1)と略同一である請求項1に記載のディスクブレーキ構造。
- 前記摩擦材(25L,25R)の前記ディスク回入側端部(25b)は、前記裏金(21L,21R)側の基層(27L,27R)の端縁(27aL,27aR)に対して、前記ディスク接触面(26)側の表層(28L,28R)の端縁(28aL,28aR)を前記ディスク回出側(FWD)にオフセットさせた段差状をなしている請求項1又は2に記載のディスクブレーキ構造。
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