以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の遮蔽装置としてのプリーツスクリーンを説明する。尚、本願明細書中、図1に示すプリーツスクリーンの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスクリーンの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向をプリーツスクリーンの左側、及び、図示右方向をプリーツスクリーンの右側と定義して説明する。また、図1の正面図を視認する側を前側(室内側)とし、その反対側を後側(室外側)とする。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
まず、図1及び図2を参照して、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lを持つ第1実施形態の遮蔽装置として代表されるプリーツスクリーンを説明する。図1は、本発明による第1実施形態のプリーツスクリーンの概略構成を示す正面図であり、図2は、その側面図である。
第1実施形態のプリーツスクリーンは、ヘッドボックス1からジグザグ状に折り曲げ可能とした上部スクリーン6Uが吊下支持され、そのスクリーン6Uの下端は中間レール5の上面に取着される。
中間レール5の下面には、同じくジグザグ状に折り曲げ可能とした下部スクリーン6Lの上端が取着され、その下部スクリーン6Lの下端は、ボトムレール7に取着される。
ヘッドボックス1の両端部にはそれぞれ第1及び第2の操作コード9L,9Uが吊下支持される。第1の操作コード9Lは、ボトムレール7を昇降するための複数本(本例では2本)の下側昇降コード3Lをヘッドボックス1のコード導出口1aから引出し、或いはヘッドボックス1に引き込ませる操作を行うものである。第2の操作コード9Uは、中間レール5を昇降するための複数本(本例では2本)の上側昇降コード3Uをヘッドボックス1のコード導出口1bから引出し、或いはヘッドボックス1に引き込ませる操作を行うものである。第1及び第2の操作コード9L,9Uの各々の一端は、それぞれコードイコライザ8L,8Uに接続され、第1及び第2の操作コード9L,9Uの各々の他端は、それぞれボトムレール7及び中間レール5に接続される。尚、第1及び第2の操作コード9L,9Uの各々には、所定以上の引張力で離脱するセーフティ部材10L,10Uが設けられている。
コード導出口1aから導出される各下側昇降コード3Lの一端はコードイコライザ8Lを介して第1の操作コード9Lに接続され、各下側昇降コード3Lの他端はヘッドボックス1に設けられたストッパー装置(図示せず)を介してヘッドボックス1内を案内され、ヘッドボックス1内で適所に配設される滑車10aを支持する支持部材10(図2参照)を介して下方へと転向される。そして、下方へと転向された各下側昇降コード3Lの他端は、ヘッドボックス1から、上部スクリーン6Uに設けられる挿通孔4Uに挿通されることなく当該上部スクリーン6Uの背面を垂下して、詳細に後述する中間レール5を貫通し、下部スクリーン6Lに設けられる挿通孔4Lに挿通されることで下部スクリーン6Lを貫通して、ボトムレール7に接続される。
従って、第1の操作コード9Lを操作して下側昇降コード3Lをヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール7が引き上げられ、第1の操作コード9Lを手放して当該ストッパー装置のロックを作動させれば下側昇降コード3Lのヘッドボックス1内への引き込みを阻止して、ボトムレール7を所望位置に吊下支持させることができる。
また、第1の操作コード9Lを操作して、僅かに下側昇降コード3Lをヘッドボックス1から引き出し当該ストッパー装置のロックを解除させた後、第1の操作コード9Lを手放すことで、下側昇降コード3Lをヘッドボックス1内に引き込ませ、ボトムレール7の重量によりボトムレール7を下降させることができる。
また、コード導出口1bから導出される各上側昇降コード3Uの一端はコードイコライザ8Uを介して第2の操作コード9Uに接続され、各上側昇降コード3Uの他端はヘッドボックス1に設けられたストッパー装置(図示せず)を介してヘッドボックス1内を案内され、ヘッドボックス1内で適所に配設される滑車を支持する支持部材を介して下方へと転向される。そして、下方へと転向された各上側昇降コード3Uの他端は、上部スクリーン6Uに設けられる挿通孔4Uに挿通されることで上部スクリーン6Uを貫通して、中間レール5に接続される。
従って、第2の操作コード9Uを操作して上側昇降コード3Uをヘッドボックス1から引き出せば、中間レール5が引き上げられ、第2の操作コード9Uを手放して当該ストッパー装置のロックを作動させれば上側昇降コード3Uのヘッドボックス1内への引き込みを阻止して、中間レール5を所望位置に吊下支持させることができる。
また、第2の操作コード9Uを操作して、僅かに上側昇降コード3Uをヘッドボックス1から引き出し当該ストッパー装置のロックを解除させた後、第2の操作コード9Uを手放すことで、上側昇降コード3Uをヘッドボックス1内に引き込ませ、中間レール5の重量により中間レール5を下降させることができる。
このように構成された第1実施形態のプリーツスクリーンでは、中間レール5をヘッドボックス1の直下まで引き上げて、ヘッドボックス1と中間レール5との間に上部スクリーン6Uを折り畳んだ状態で、ボトムレール7を下降させれば、ヘッドボックス1から下部スクリーン6Lが吊下支持された状態となる。
また、ボトムレール7を下限まで下降させた状態で、中間レール5をボトムレール7上まで下降させると、中間レール5とボトムレール7との間で下部スクリーン6Lが折り畳まれ、ヘッドボックス1と中間レール5との間で上部スクリーン6Uが吊下支持された状態となる。従って、例えば上部スクリーン6Uを採光性生地とし、下部スクリーン6Lを遮光性生地とすれば、採光量調節の自由度を高めることができる。
そして、ボトムレール7を下限まで下降させ、中間レール5をヘッドボックス1とボトムレール7との中間に位置させれば、採光性生地とした上部スクリーン6Uを透過した柔らかな光を採光することができる。
また、ボトムレール7を上限まで引き上げて開放する場合には、中間レール5を引き上げることなく、第1の操作コード9Lを操作してボトムレール7を引き上げ、ヘッドボックス1とボトムレール7との間に上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lとを折り畳んだ状態とすることができる。
尚、図2に示すように、上側昇降コード3Uの後方、即ち室外側において、ヘッドボックス1からピッチ保持コード11が垂下され中間レール5に取着されるとともに、中間レール5からピッチ保持コード12が垂下されボトムレール7に取着される。
これらのピッチ保持コード11,12の各々にそれぞれ等間隔に多数設けられた環状の支持コード11a,12aには、それぞれ上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lが挿通されている。また、本実施形態の例では、支持コード11aについては上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの双方が挿通される。そして、中間レール5を下降させて上部スクリーン6Uを引き伸ばすとき、上部スクリーン6Uが支持コード11aに支持されて、上部スクリーン6Uの折り目がほぼ等間隔に保持される。同様に、ボトムレール7を下降させて下部スクリーン6Lを引き伸ばすとき、下部スクリーン6Lが支持コード12aに支持されて、下部スクリーン6Lの折り目がほぼ等間隔に保持される。
ところで、詳細は後述するが、図2に示すように本実施形態の中間レール5にはコード受け部材50が収容され、本実施形態のコード受け部材50は上側昇降コード3Uの下端を結び玉等で係止する部位よりも後方に、下側昇降コード3Lを貫通させ案内する部位が設けられている。このため、図1に示す第1実施形態のプリーツスクリーンでは、図2に示すように、下側昇降コード3Lが、上部スクリーン6Uに設けられる挿通孔4Uに挿通されることなく、当該上部スクリーン6Uの背面を垂下して、当該コード受け部材50を内部に収容する中間レール5を貫通し、下部スクリーン6Lに設けられる挿通孔4Lに挿通されることで下部スクリーン6Lを貫通して、ボトムレール7に接続されている。
即ち、上部スクリーン6Uには、中間レール5に端部が接続される上側昇降コード3Uを挿通するための挿通孔4Uのみが設けられている。これにより、上部スクリーン6Uでは、下側昇降コード3Lを挿通するための挿通孔の配設を不要として光漏れを抑制し、更に、図1に示す正面視で理解されるように、上側昇降コード3Uと下側昇降コード3Lが1本の直線状になるよう配設して美観を高めている。
また、図1に示す第1実施形態のプリーツスクリーンでは、図3を参照して説明するが、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lの各々に、それぞれの上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lを挿通するために設けられる挿通孔4U,4Lの大きさを、上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの各々一本分以外に他のコード等が入るスペースが無くなるほど極小サイズとしている。これによってその挿通孔4U,4Lから生じる光漏れを低減させるよう構成している。
より具体的に、図3(a)に示す第1実施形態のプリーツスクリーンのスクリーン周辺の構成について、図3(b)に示す比較例と対比して説明する。
まず、図3(a)を参照するに、本発明による第1実施形態のプリーツスクリーンでは、折り曲げ可能な上部スクリーン6Uが引き伸ばされた状態では水平から概ね45°でジグザグ状に傾斜し、挿通孔4Uの大きさを孔径Dの丸孔で構成している(下部スクリーン6Lも同様に、挿通孔4Lの大きさを孔径Dの丸孔で構成している)。
そして、図3(a)に示す本実施形態のプリーツスクリーンでは、上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの各コード径d1を図3(b)に示す従来技法のコード径d1’よりも小径化させ、尚且つ上部スクリーン6Uの挿通孔4Uの孔径Dについて上側昇降コード3Uのみを挿通するように小径化させており、同じく下部スクリーン6Lの挿通孔4Lの孔径Dについても下側昇降コード3Lのみを挿通するように小径化させている。本実施形態におけるより具体的な実施例として、上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの各コード径d1をφ0.7mmとし、挿通孔4U,4Lの孔径Dをφ2.0mmとしている。
ここで、上側昇降コード3Uと挿通孔4Uとの間の隙間、或いは下側昇降コード3Lと挿通孔4Lとの間の隙間が光漏れの要因となるが、本実施形態のプリーツスクリーンでは、その隙間が従来技術に比べて小さいものとなっている。これによってその挿通孔4U,4Lから生じる光漏れを低減させるよう構成している。また、図3(a)に示す本実施形態の構成においては、ピッチ保持コード11に等間隔に多数設けられる環状の支持コード11aには上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの双方が係合挿通され、上側昇降コード3U及び下側昇降コード3L間の距離を持たせていることを利用して、その支持コード11aによるピッチ保持性能を向上させている。
一方、図3(b)に示すように、従来技術に基づく比較例のプリーツスクリーンにおいては、同じく折り曲げ可能な上部スクリーン6Uが引き伸ばされた状態では水平から概ね45°でジグザグ状に傾斜するが、その挿通孔4Uの大きさとして、それぞれコード径d1’の上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの各々を挿通可能とする孔径D’の丸孔で構成している(ただし、下部スクリーン6Lについては、挿通孔4Lの大きさとして、下側昇降コード3Lを挿通可能とする孔径で構成している)。従来技法に基づく比較例に係る構成では、上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの各コード径d1’はφ1.2mmとされ、挿通孔4Uの孔径D’をφ5.0mm(挿通孔4Lの孔径をφ3.5mm)としている。
また、比較例に係る構成において、ピッチ保持コード11に等間隔に多数設けられる環状の支持コード11aには上側昇降コード3U、若しくは下側昇降コード3Lの一方のみが係合挿通される。この従来技法に基づく図3(b)に示す比較例では、図3(a)に示す本実施形態のプリーツスクリーンと比較して、各挿通孔4U,4Lの隙間が大きいものになっていることが分かる。
以上のようにして、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lを持つ本実施形態のプリーツスクリーンでは、各スクリーンに設けられる挿通孔4U,4Lから生じる光漏れを抑制するために、上部スクリーン6Uの挿通孔4Uには上側昇降コード3Uのみを挿通させるようにして挿通孔4Uを小径化し、一方で、下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、下部スクリーン6Lの挿通孔4Lに挿通させるようにしている。
しかし、このように下側昇降コード3Lについて上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、下部スクリーン6Lの挿通孔4Lに挿通させる構成では、下部スクリーン6Lを吊下支持する中間レール5が下側昇降コード3Lの垂下の妨げとなり、中間レール5を迂回して垂下させると中間レール5が傾動し、その意匠性を阻害することもある。このため、以下、具体的に説明するように、挿通孔4U,4Lから生じる光漏れを抑制するとともに、中間レール5の傾動を抑制することを両立させるために、本実施形態では、下側昇降コード3Lに係る中間レール5の構成について改善し、意匠性の高いプリーツスクリーンを構成している。
(第1実施形態の中間レール)
図4(a)は、それぞれ本発明による第1実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5周辺の側面断面図を示している。後述する図4(b)は、従来技術に基づく比較例のプリーツスクリーンにおける中間レール5周辺の側面断面図であり、便宜上、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
まず、図4(a)に示す本実施形態のプリーツスクリーンでは、折り畳まれた上部スクリーン6Uの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oの位置に上側昇降コード3Uが垂下するよう、上部スクリーン6Uには挿通孔4Uが形成される。先端部SFと中央部Oとの間の長さと、中央部Oと後端部SRとの間の長さはほぼ等しく、ここでは長さaとして等しいものとする。
そして、下側昇降コード3Lは、上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに、上側昇降コード3Uに対し後方へΔd1の位置で上部スクリーン6Uの背面を垂下させている。
本実施形態に係る中間レール5は、コード受け部材50と、フレーム51と、フレーム51の上面に取着される生地押さえ52と、フレーム51の下面に取着される生地押さえ52とを備える。
フレーム51は、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lの左右方向幅の全長に亘って延在し(図1参照)、フレーム51の上面は上部スクリーン6Uの下端を係止するための生地押さえ52を取着可能に開口し、更にフレーム51の下面は下部スクリーン6Lの上端を係止するための生地押さえ53を取着可能に開口している。そして、フレーム51の内部には、コード受け部材50を収容している。
コード受け部材50は、生地押さえ52を貫通して垂下する上側昇降コード3Uの下端を結び玉等で係止する部位501と、この部位501よりも後方に、下側昇降コード3Lを貫通させ案内する部位502が設けられ、本例では部位502の上端から導入される下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ部位502の下端から導出するよう案内するためのピン503a,503bが配設されている。
図5には、本実施形態のコード受け部材50の概略構成を斜視図で示している。図5において、コード受け部材50は、合成樹脂で成形され、図4(a)に示す部位501,502を形成するために段差箱状の外形を有する本体に、部位501,502へとそれぞれ通じる2つの挿通孔501a,502aが形成されている。挿通孔501aには上側昇降コード3Uが挿通され、当該部位501で上側昇降コード3Uの下端を結び玉等で係止するようになっている。また、挿通孔502aには下側昇降コード3Lが挿通され、当該部位502の上端から導入される下側昇降コード3Lを前方斜め下方に屈曲させ部位502の下端から導出するよう案内するために、当該部位502の側壁でピン503a,503bが支持されている。
コード受け部材50には、挿通孔501aが形成された当該部位501の上端部から腕状に下方に延び、中間レール5の下面開口部から嵌挿可能とした2つの弾性変形可能な嵌合用腕部506が形成されている。また、コード受け部材50の当該部位501の下端部では鍔状のフランジ部507が形成され、更に、当該部位502の両側壁上には、前後方向でフランジ部507の延長上となる位置に、突起部508が形成されている。突起部508の上面は嵌挿時の弾性変形を許容する段差が設けられているが平坦でもよい。コード受け部材50を中間レール5の下面開口部から挿入した際に、フランジ部507及び突起部508と、嵌合用腕部506との間に当該中間レール5の下面開口部の周縁が嵌合係止されるようになっている。また、図4(a)に示すように生地押さえ52,53はコード受け部材50を避けるように開口部が設けられている。
従って、コード受け部材50を中間レール5の下面開口部から挿入するとき、嵌合用腕部506が弾性変形しながらコード受け部材50の本体が挿入され、フランジ部507及び突起部508が中間レール5の下面開口部の周縁下面に当接したときに嵌合用腕部506の弾性形状が復帰することにより、コード受け部材50が中間レール5に嵌着されるようになっている。
そして、図4(a)に示すように、コード受け部材50によって上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの配置を干渉しないよう規制することができ、コード間干渉等の不具合を防止することができる。また、コード受け部材50は、中間レール5の内部に収容されるように取着されることから、美観を損なうこともない。
図4(a)に示すように、部位501にて結び玉等で係止される上側昇降コード3Uの下端は、折り畳まれた上部スクリーン6Uの前後方向の中央部O上に位置し、尚且つ中間レール5の重心位置となるように、コード受け部材50がフレーム51の内部に収容支持される。このため、下側昇降コード3Lの垂下を想定しない場合には、中間レール5は上側昇降コード3Uによってその重心位置で支持されるため、傾動しない安定した状態にある。ただし、本実施形態では、下側昇降コード3Lの垂下を想定しているため、下側昇降コード3Lが鉛直方向に真っ直な状態になろうとする性質があるが、これを考慮して下側昇降コード3Lは中間レール5の背面に迂回させずに中間レール5を貫通させ、尚且つ下側昇降コード3Lを中間レール5内にて角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させるようになっており、下側昇降コード3Lを中間レール5の背面に迂回させる場合と比較して、中間レール5の傾動の抑制に寄与するものとなる。尚、本実施形態では、以下に説明するように、下側昇降コード3Lについて中間レール5を貫通させ、更には前方斜め下方に屈曲させること以外にも中間レール5の傾動の抑制のために幾つかの改良が施されている。
まず、中間レール5の傾動をより抑制するために、図4(a)に示すように、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHに下側昇降コード3Lが垂下するよう、下部スクリーン6Lには挿通孔4Lが形成される。即ち、下部スクリーン6Lの各段における前後方向の前方から長さb’の位置、後方から長さc’(<b’)の位置に挿通孔4Lの孔中心が位置している。下部スクリーン6Lの先端部SF及び後端部SRの位置は、上部スクリーン6Uの先端部SF及び後端部SRの位置とほぼ同位置とする。従って、下部スクリーン6Lの先端部SFから位置SHまでの長さbは、位置SHから後端部SRまでの長さcよりも長い。つまり、中間レール5の傾動は、下側昇降コード3Lが鉛直方向に真っ直な状態になろうとする性質により起因するものであるが、下部スクリーン6Lの各段における挿通孔4Lの位置を、生地中心(即ち、中央部O)から後方にずらすことで、下側昇降コード3Lを中間レール5から鉛直方向に垂下させることも可能となり、更には中間レール5内の下側昇降コード3Lの屈曲する角度θをより0°に近づけることができ、これにより中間レール5の傾動をより抑制することができる。
また、中間レール5の傾動をより一層抑制するために、図4(a)に示すように、中間レール5の下面開口部の前片51aの縁部となる前縁位置FT(即ち、下部スクリーン6Lの吊下上端位置)を下部スクリーン6Lの先端部SFから長さe1の位置とし、長さe1は、前縁位置FTから中央部Oまでの長さf1より長いものとする。つまり、中間レール5の傾きは下側昇降コード3Lが鉛直方向に真っ直ぐになろうとするため、ピン503a,503bの配置によって中間レール5の傾き角度をおおよそ確定させることができるが、中間レール5の傾き角度に対し、下部スクリーン6Lの吊下上端位置を中央部Oから遠い位置とすると、中間レール5に対する上側昇降コード3Uの吊り元から遠くなるため、下部スクリーン6Lの生地の引っ張りにより、中間レール5が更に傾動することが分かった。そこで、本実施形態では。この要因による中間レール5の傾動を抑制するために、下部スクリーン6Lの吊下上端位置を当該中間レール5の吊り元に近づけるよう配置しており、これにより下部スクリーン6Lによって引っ張られる中間レール5の傾き角度を抑制可能としている。このように下部スクリーン6Lの吊下上端位置をより中央部Oに近づけることで、中間レール5の傾動をより一層抑制させることができる。
(比較例の中間レール)
一方、図4(b)に示す従来技術に基づく比較例の構成では、図3(b)に示したように、上部スクリーン6Uの挿通孔4Uには上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lの双方が挿通されるため、挿通孔4Uが大径化し光漏れが生じる。しかし、図4(b)に示す従来技術に基づく比較例の構成では、折り畳まれた上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oの位置に上側昇降コード3U及び下側昇降コード3Lが垂下する。そして、図4(b)に示す従来技術に基づく比較例のコード受け部材50において、その部位501にて結び玉等で係止される上側昇降コード3Uの下端は、折り畳まれた上部スクリーン6Uの前後方向の中央部O上に位置し、尚且つ中間レール5の重心位置となるようにコード受け部材50がフレーム51の内部に収容支持される。更に下側昇降コード3Lは、ほぼ中央部Oの位置で中間レール5を真っ直ぐに垂下して中間レール5を貫通し、下部スクリーン6Lに設けられる挿通孔4Lに挿通されることで下部スクリーン6Lを貫通して、ボトムレール7に接続されている。
このため、図4(b)に示す従来技術に基づく比較例の構成では、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部O近傍で挿通孔4Lが形成され、即ち、下部スクリーン6Lの各段における前後方向の前方から長さa’の位置、後方からも長さa’の位置に挿通孔4Lの孔中心が位置しており、従って、下部スクリーン6Lの先端部SFからその中央部Oまでの長さと、中心部Oから後端部SRまでの長さを長さaとして、中間レール5によって下部スクリーン6Lを支持できるため、傾動しない安定した状態を維持できるが、挿通孔4Uが大径化し光漏れが生じる。尚、図4(b)に示す従来技術に基づく比較例の構成では、中間レール5の下面開口部の前片51aの縁部となる前縁位置FT(即ち、下部スクリーン6Lの吊下上端位置)を下部スクリーン6Lの先端部SFから長さe2の位置とし、長さe2は、前縁位置FTから中央部Oまでの長さf2より短いものとしている。
従って、図4(a)に示す本実施形態では、総括して以下の4点の改良を講じることで、挿通孔4U,4Lから生じる光漏れを抑制するとともに、中間レール5の傾動を抑制することを両立させ、意匠性の高いプリーツスクリーンを構成している。
(改良1)下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに上部スクリーン6Uの背面を垂下させることにより挿通孔4Uの小径化を可能とし、中間レール5は、その略重心位置で上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通される上側昇降コード3Uの下端を係止し、この上側昇降コード3Uよりも後方にΔd1で後方にずれた位置で上部スクリーン6Uの背面を垂下する下側昇降コード3Lをそのまま導入し、中間レール5の下方の中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHで導出するよう貫通(ただし図11を参照して後述する第5実施形態では中間レール5の下方の中央部Oから長さΔd3で後方にずれた位置SH’で案内)させるようにする。これにより、下側昇降コード3Lについて中間レール5の背面を単に迂回させる場合に比較して、中間レール5の傾動を抑制することができる。
(改良2)上記の(改良1)に加えて、下側昇降コード3Lを中間レール5に貫通させる際に、中間レール5は、中間レール5の上方から導入される下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ中間レール5の下方から導出するよう案内する。尚、角度θは0°に近いほど中間レール5の傾動を抑制することができる。
(改良3)上記の(改良2)に加えて、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHに下側昇降コード3Lが垂下するよう、下部スクリーン6Lに挿通孔4Lを形成する。これにより、下側昇降コード3Lを中間レール5から鉛直方向に垂下させることが可能となり、更には中間レール5内の下側昇降コード3Lの屈曲する角度θをより0°に近づけることができるようになり、中間レール5の傾動をより抑制することができる。
(改良4)上記の(改良3)に加えて、中間レール5の下面開口部の前片51aの縁部となる前縁位置FT(即ち、下部スクリーン6Lの吊下上端位置)を下部スクリーン6Lの先端部SFから長さe1の位置とし、長さe1は、前縁位置FTから中央部Oまでの長さf1より長いものとし、下部スクリーン6Lの先端部SFから後方にオフセットさせている。このように下部スクリーン6Lの吊下上端位置をより中央部Oに近づけることで、中間レール5の傾動をより一層抑制させることができる。
上記4点の改良を全て加えた図4(a)に示す本実施形態では、下側昇降コード3Lを屈曲させる角度θは0°に近いほど中間レール5の傾動を抑制することができ、前方斜め下方となる角度、即ち90°>θ≧0°を満たすように構成する。上記4点の改良を全て加え90°>θ≧0°を満たすように構成した際の本実施形態について、図6(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図6(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角θs1として示す。
〔第2実施形態〕
図7(a),(b)は、それぞれ本発明による第2実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成に係る非傾斜時と最大傾斜時の傾動動作を示す側面断面図である。図7に示す第2実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成では、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態と比較して、上記の(改良4)を除く(改良1)乃至(改良3)までを加えて90°>θ≧0°を満たすように構成している点で相違し、他の要素は同様である。つまり、下部スクリーン6Lの吊下上端位置を下部スクリーン6Lの先端部SFから長さe2の位置とし、長さe2は、前縁位置FTから中央部Oまでの長さf2より短いものとしている。図7(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図7(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角θs2として、本実施形態では図6(b)に示すθs1と比較すると、θs1<θs2となる傾向にあるが、好適な状態を実現できる。
〔第3実施形態〕
図8(a),(b)は、それぞれ本発明による第3実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成に係る非傾斜時と最大傾斜時の傾動動作を示す側面断面図である。図8に示す第3実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成では、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態と比較して、上記の(改良1)乃至(改良4)までを加えて、ピン503a,503bの代わりに、それぞれより大径化する滑車503c,503dを用いて、下側昇降コード3Lを前方斜め下方に屈曲させる角度90°>θ≧0°を満たすように構成している点で相違し、他の要素は同様である。図8(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図8(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角θs3として、本実施形態では図6(b)に示すθs1と比較すると、θs1<θs3となる傾向にあるが、好適な状態を実現できる。
(比較例)
ここで、図8に示す本発明による第3実施形態と対比可能な比較例を図9に示す。図9(a),(b)は、それぞれ比較例のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成に係る非傾斜時と最大傾斜時の傾動動作を示す側面断面図である。尚、図9において、図8と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。図9に示す比較例の中間レール5に係る構成では、上記の(改良1)乃至(改良4)までのいずれも加えずに、図8に示す第3実施形態から変形構成した例である。
図9に示す比較例の中間レール5に係る構成では、下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに上部スクリーン6Uの背面を垂下させることにより挿通孔4Uの小径化を可能とし、中間レール5は、その略重心位置で上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通される上側昇降コード3Uの下端を係止し、この上側昇降コード3Uよりも後方にΔd1で後方にずれた位置で上部スクリーン6Uの背面を垂下する下側昇降コード3Lをそのまま導入している点で、図8に示す第3実施形態と同等であるが、中間レール5の下方の中央部Oから下側昇降コード3Lを導出するよう貫通させている。また、図9に示す比較例の中間レール5に係る構成では、滑車503c,503dを用いて、下側昇降コード3Lを前方直角に屈曲させた後、下方直角に屈曲させる角度θ=90°を満たすように構成している。図9(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図9(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角θs4として示しており、その傾斜が目立ち意匠性として好ましくない。従って、中間レール5の傾動を抑制するには、少なくとも上記の(改良1)を満たすことが有効となり、これに加えて上記の(改良2)乃至(改良4)を満たすのがより好適となる。
〔第4実施形態〕
図10(a),(b)は、それぞれ本発明による第4実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成に係る非傾斜時と最大傾斜時の傾動動作を示す側面断面図である。図10に示す第4実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成では、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態と比較して、上記の(改良1)乃至(改良4)までを加えて、ピン503a,503bの代わりに、それぞれコード受け部材50の内壁形状で構成される内壁部503e,503fを用いて、下側昇降コード3Lを前方斜め下方に屈曲させる角度90°>θ≧0°を満たすように構成している点で相違し、他の要素は同様である。図10(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図10(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角もθs1として示しており、本実施形態でも好適な状態を実現できる。
〔第5実施形態〕
図11(a),(b)は、それぞれ本発明による第5実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成に係る非傾斜時と最大傾斜時の傾動動作を示す側面断面図である。尚、図11に示す第5実施形態において、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。図11に示す第5実施形態のプリーツスクリーンにおける中間レール5の構成では、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態と比較して、上記の(改良1)を適用するために変形した構成としている。即ち、図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態では、上側昇降コード3Uよりも後方にΔd1で後方にずれた位置で上部スクリーン6Uの背面を垂下する下側昇降コード3Lをそのまま導入し、中間レール5の下方の中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHで導出するよう“貫通”させていたが、本実施形態では“案内”するようにしている。
より具体的には、図11(a)に示すように、第5実施形態に係る中間レール5においても、コード受け部材50と、フレーム51と、フレーム51の上面に取着される生地押さえ52と、フレーム51の下面に取着される生地押さえ52とを備えるが、それぞれの形状が図4(a)(又は図6)に示す第1実施形態とは相違している。
第5実施形態に係るフレーム51は、上部スクリーン6U及び下部スクリーン6Lの左右方向幅の全長に亘って延在し(図1参照)、フレーム51の上面は上部スクリーン6Uの下端を係止するための生地押さえ52を取着可能に開口し、更にフレーム51の下面は下部スクリーン6Lの上端を係止するための生地押さえ53を取着可能に開口し、フレーム51の内部には、コード受け部材50を収容している点で第1実施形態と同様であるが、フレーム51の背面が、上端から角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に傾斜させた背面側傾斜面51bを有するように構成されている。
コード受け部材50は、中間レール5の略重心位置で、上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通され生地押さえ52を貫通して垂下する上側昇降コード3Uの下端を結び玉等で係止するためにのみ用いられる。
そして、下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させずに、上側昇降コード3Uに対し後方へΔd1の位置で上部スクリーン6Uの背面を垂下させることにより挿通孔4Uの小径化を可能とし、中間レール5は、上部スクリーン6Uの背面を垂下する下側昇降コード3Lをそのままフレーム51の背面側傾斜面51bに沿って案内する。これにより、上記の(改良2)の適用例として、背面側傾斜面51bに沿って角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させた下側昇降コード3Lは、中間レール5の下方の中央部Oから長さΔd3で後方にずれた位置SH’で、生地押さえ53から後方に突出形成される突出片531に設けられる挿通孔531aに挿通させた後、下部スクリーン6Lの挿通孔4Lに挿通させる。
尚、本例では、生地押さえ53の後方に突出片531を突出形成し、この突出片531に挿通孔531aを設けた例を示しているが、フレーム51が、背面側傾斜面51bの下端にて、挿通孔531aを設けた突出片531を後方に突出形成した構成としてもよい。
中間レール5の下方にて、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHで下側昇降コード3Lが導出されると、中央部Oから長さΔd2(<Δd3)で後方にずれた位置SHで下側昇降コード3Lが垂下するよう、下部スクリーン6Lには挿通孔4Lが形成される。このように、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段の挿通孔4Lまでの間に垂下する下側昇降コード3Lに関して、中央部Oから後方にずらした長さΔd3からΔd2の位置へと遷移する傾斜垂下を持たせても、上記の(改良3)の適用例として、上述した角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させた下側昇降コード3Lを維持できるため、実質的に、第1実施形態と同様の効果を達成できる。換言すれば、第1実施形態や他の実施形態においても、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段の挿通孔4Lまでの間に垂下する下側昇降コード3Lに関して、中央部Oから後方にずらした長さΔd3からΔd2の位置へと遷移する傾斜垂下を持たせてもよい。
また、本実施形態においても、上記の(改良4)を適用して、中間レール5の下面開口部の前片51aの縁部となる前縁位置FT(即ち、下部スクリーン6Lの吊下上端位置)を下部スクリーン6Lの先端部SFから長さe1の位置とし、長さe1は、前縁位置FTから中央部Oまでの長さf1より長いものとすることができる。
これにより、本実施形態においても、図11(a)に示す中間レール5の非傾斜時の状態から傾斜した図11(b)に示す中間レール5の最大傾斜時の水平方向からの傾斜角もθs1として示しており、本実施形態でも好適な状態を実現できる。
〔第6実施形態〕
図12(a)は、本発明による第6実施形態のプリーツスクリーンにおけるボトムレール7の構成を示す側面断面図を示している。図12(b)は、従来技術に基づく比較例のプリーツスクリーンにおけるボトムレール7の構成を示す側面断面図であり、便宜上、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図12(a)に示す第6実施形態のプリーツスクリーンにおけるボトムレール7は、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンに適用可能とするものである。
まず、図12(a)に示す第6実施形態のプリーツスクリーンにおけるボトムレール7は、コード受け部材70、フレーム71、生地押さえ72、及び錘部材73を備える。
フレーム71は、下部スクリーン6Lの左右方向幅の全長に亘って延在し(図1参照)、フレーム71の上面は下部スクリーン6Lの下端を係止するための生地押さえ72を取着可能に開口している。そして、フレーム71の内部には、コード受け部材70及び錘部材73を収容しており、コード受け部材70及び錘部材73はフレーム71の一端から挿入して配置することが可能になっている。
コード受け部材70は、生地押さえ72を貫通して垂下する下側昇降コード3Lの下端を結び玉等で係止する部材であり、フレーム71の内底から略T字状に上方突起する支持片711により係止される。
錘部材73は、フレーム71の周壁に適合する形状となっており、フレーム71の左右方向に所定長で延在し、コード受け部材70を避けつつ、そのコード受け部材70を利用して支持される。
ところで、図12(a)に示す第6実施形態に係るボトムレール7では、フレーム71は、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SR間の長さに合わせた前後方向幅を有するものとしている。尚、先端部SFと中央部Oとの間の長さと、中央部Oと後端部SRとの間の長さはほぼ等しく、ここでは長さaとして等しいものとする。
また、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンにおいては、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHに下側昇降コード3Lが垂下するため、フレーム71における支持片711もその中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHに位置するようにしている。このため、支持片711により係止されるコード受け部材70及び錘部材73も中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置SHに位置する。そして、ボトムレール7全体の重心位置Ogが、下側昇降コード3Lの下端を結び玉等で係止する位置となる。
つまり、本実施形態のボトムレール7は、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の幅に適合した長さとした上で、全体の重心位置Ogが、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた下側昇降コード3Lが垂下する位置SH上となるようにしている。これにより、ボトムレール7のバランスが取れ、その傾動を抑制することができる。
一方、図12(b)に示す従来技術に基づく比較例のボトムレール7は、コード受け部材70、フレーム71、生地押さえ72、及び錘部材73を備える点で図12(a)に示す第6実施形態に係るボトムレール7と同様であるが、フレーム71及び錘部材73の形状が異なる。
つまり、図12(b)に示す従来技術に基づく比較例のボトムレール7では、フレーム71における支持片711が、前後方向の中央部Oに位置するようにしている。このため、支持片711により係止されるコード受け部材70及び錘部材73も中央部Oに位置する。そして、ボトムレール7全体の重心位置Ogが、下側昇降コード3Lの下端を結び玉等で係止する位置となる。つまり、本実施形態のボトムレール7は、全体の重心位置Ogが、その中央部O上となるようにしている。
図12(b)に示す従来技術に基づく比較例のボトムレール7は、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンに適用可能であるが、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の幅に適合した長さとした上で、全体の重心位置Ogがその中央部O上となるため、下側昇降コード3Lの垂下位置、及び生地押さえ72による下部スクリーン6Lの係止位置に対し重心位置Ogがアンバランスとなり、僅かに前方が下がる傾動を示す傾向にある。
そこで、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンにおいて、図12(a)に示す本実施形態のボトムレール7を適用することで、全体の重心位置Ogが、その中央部Oから長さΔd2で後方にずれた下側昇降コード3Lが垂下する位置SH上となり、ボトムレール7のバランスが取れ、その傾動を抑制することができる。
〔更なる実施形態〕
上述した各実施形態を基に、更に発展させて様々な変形例を構成することができる。例えば、代表して図4(a)に示す第1実施形態からの変形例として、図13及び図14には例1~4の実施形態を簡易的に図示しており、以下、順に説明する。
(例1)
まず、図13(a)に示す例1の実施形態では、上部スクリーン6Uを昇降させるための上側昇降コード3Uは上部スクリーン6Uの前後方向で中央部Oに位置する挿通孔4Uに挿通させ、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、中間レール5を“鉛直方向”に貫通(若しくは“鉛直方向”に中間レール5の背面に沿って案内)させて、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段との間で、下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させることで、上述した(改良1)及び(改良2)を変形適用し、その後、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央から後方にオフセットした位置に形成した挿通孔4Lに挿通させている。
尚、図13(a)に示す例1の実施形態においても、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンと同様に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等となっており、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oと、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’を同等位置として、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lをそれぞれ畳み込んだ際に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lが前後方向にほとんどずれない構成となっている。ただし、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等とせず、例えば、下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅を上部スクリーン6Uよりも幅広とし、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。また、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’の位置を、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oから後方又は前方にオフセットさせて、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。
このように、中間レール5の内部又は背面で下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させる代わりに、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段との間で前方斜め下方に屈曲させることにより、中間レール5の傾動を抑制することができる。
(例2)
次に、図13(b)に示す例2の実施形態では、上部スクリーン6Uを昇降させるための上側昇降コード3Uは上部スクリーン6Uの前後方向で中央部Oに位置する挿通孔4Uに挿通させ、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、中間レール5を“鉛直方向”に貫通(若しくは“鉛直方向”に中間レール5の背面に沿って案内)させて、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段との間で、下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させることで、上述した(改良1)及び(改良2)を変形適用し、その後、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段のうち少なくとも最上段を含む所定段の後方を垂下させ、当該所定段より下方に設けられた挿通孔4Lに挿通させている。
尚、図13(b)に示す例2の実施形態においても、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンと同様に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等となっており、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oと、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’を同等位置として、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lをそれぞれ畳み込んだ際に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lが前後方向にほとんどずれない構成となっている。ただし、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等とせず、例えば、下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅を上部スクリーン6Uよりも幅広とし、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。また、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’の位置を、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oから後方又は前方にオフセットさせて、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。
このように、中間レール5の内部又は背面で下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させる代わりに、中間レール5と下部スクリーン6Lの最上段との間で前方斜め下方に屈曲させ、尚且つ、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段のうち少なくとも最上段を含む所定段の後方を垂下させ、当該所定段より下方に設けられた挿通孔4Lに挿通させるよう構成することにより、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより一層0°に近いものとし、中間レール5の傾動を抑制することができる。
(例3)
次に、図14(a)に示す例3の実施形態では、上部スクリーン6Uを昇降させるための上側昇降コード3Uは上部スクリーン6Uの前後方向で中央部Oに位置する挿通孔4Uに挿通させ、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、上述した(改良1)及び(改良2)をそのまま適用して、中間レール5を貫通(若しくは“鉛直方向”に中間レール5の背面に沿って案内)させるときに下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ、その後、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央から後方にオフセットした位置に形成した挿通孔4Lに挿通させている。ただし、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lは、中央部Oより後方に位置しているが、最上段から下段に向かうに従って徐々に、その一部又は全部が後方から前方へとオフセットした位置に形成されている。
即ち、図示するように、各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lは、中央部Oより後方に位置しているが、下部スクリーン6Lにおける最上段から下段に向かうに従って、各段の後端部から長さc1’,c2’(>c1’),c3’(>c2’) ,c4’(>c3’) ,c5’(>c4’),c6’(>c5’)の位置にシフトして形成された挿通孔4Lを含んでいる。
そして、本例では、限定するものではないが、c6’の位置に挿通孔4Lが形成される当該段より下方の段では、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oから後方にずれた位置SHにいずれ下側昇降コード3Lが垂下するように挿通孔4Lを形成している。上述したように、位置SHは、中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置であり、下部スクリーン6Lの先端部SFから位置SHまでの長さbは、位置SHから後端部SRまでの長さcよりも長い。
尚、図14(a)に示す例3の実施形態においても、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンと同様に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等となっており、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oと、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’を同等位置として、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lをそれぞれ畳み込んだ際に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lが前後方向にほとんどずれない構成となっている。ただし、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等とせず、例えば、下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅を上部スクリーン6Uよりも幅広とし、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。また、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’の位置を、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oから後方又は前方にオフセットさせて、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。
このように、中間レール5の内部又は背面で下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ、尚且つ下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lを、中央部Oより後方に位置させつつ、最上段から下段に向かうに従って徐々に、その一部又は全部が後方から前方へとオフセットした位置に形成したものとすることで、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとし、これにより中間レール5の傾動を抑制することができる。
(例4)
次に、図14(b)に示す例4の実施形態では、上部スクリーン6Uを昇降させるための上側昇降コード3Uは上部スクリーン6Uの前後方向で中央部Oに位置する挿通孔4Uに挿通させ、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下させ、上述した(改良1)及び(改良2)をそのまま適用して、中間レール5を貫通(若しくは“鉛直方向”に中間レール5の背面に沿って案内)させるときに下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ、その後、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段のうち少なくとも最上段を含む所定段の後方を垂下させ、当該所定段より下方に設けられた挿通孔4Lに挿通させている。ただし、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lは、中央部Oより後方に位置しているが、最上段から下段に向かうに従って徐々に、その一部又は全部が後方から前方へとオフセットした位置に形成されている。
即ち、図示するように、各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lは、中央部Oより後方に位置しているが、下部スクリーン6Lにおける最上段から下段に向かうに従って、各段の後端部から長さc1’,c2’(>c1’),c3’(>c2’) ,c4’(>c3’)の位置にシフトして形成された挿通孔4Lを含んでいる。
そして、本例では、限定するものではないが、c4’の位置に挿通孔4Lが形成される当該段より下方の段では、折り畳まれた下部スクリーン6Lの前後方向の先端部SF及び後端部SRの位置に対し、その中央部Oから後方にずれた位置SHにいずれ下側昇降コード3Lが垂下するように挿通孔4Lを形成している。上述したように、位置SHは、中央部Oから長さΔd2で後方にずれた位置であり、下部スクリーン6Lの先端部SFから位置SHまでの長さbは、位置SHから後端部SRまでの長さcよりも長い。
尚、図14(b)に示す例4の実施形態においても、上述した第1乃至第5実施形態のプリーツスクリーンと同様に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等となっており、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oと、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’を同等位置として、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lをそれぞれ畳み込んだ際に、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lが前後方向にほとんどずれない構成となっている。ただし、上部スクリーン6Uと下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅は同等とせず、例えば、下部スクリーン6Lの前後方向の生地幅を上部スクリーン6Uよりも幅広とし、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。また、下部スクリーン6Lの前後方向幅中央の位置O’の位置を、上部スクリーン6Uの前後方向幅中央の位置Oから後方又は前方にオフセットさせて、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより0°に近いものとすることができる。
このように、中間レール5の内部又は背面で下側昇降コード3Lを角度θ(90°>θ≧0°)で前方斜め下方に屈曲させ、尚且つ、下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段のうち少なくとも最上段を含む所定段の後方を垂下させ、当該所定段より下方に設けられた挿通孔4Lに挿通させるよう構成し、その下部スクリーン6Lにおける上下方向多数段にジグザグ状に折り曲げられた各段(一段が“くの字”部分)に形成した挿通孔4Lを、中央部Oより後方に位置させつつ、最上段から下段に向かうに従って徐々に、その一部又は全部が後方から前方へとオフセットした位置に形成したものとすることで、前方斜め下方に屈曲させる角度θをより一層0°に近いものとし、これにより中間レール5の傾動を抑制することができる。
以上のように、図13及び図14に示す例1~4の実施形態によれば、下側昇降コード3Lを上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下させる場合において、上述した(改良1)及び(改良2)をそのまま適用、或いは変形適用して、中間レール5の内部又は背面、或いはその直下、或いはこれらの組み合わせで、下側昇降コード3Lを前方斜め下方に屈曲させることにより、中間レール5の傾動を抑制することができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上下方向に折り曲げ可能としたスクリーンをヘッドボックスから吊下支持する特定の実施形態のプリーツスクリーンの例を説明したが、上下又は前後にスクリーンを吊下する別の実施形態のプリーツスクリーンや、折り畳み可能なハニカム構造の筒体が上下方向に多数連なる構造を有するスクリーンをヘッドボックスから吊下支持し、当該ハニカム構造のスクリーンを昇降可能とするプリーツスクリーンとすることができる。
また、上述した実施形態の例では、スクリーンの昇降に関する操作手段として特定の例を説明したが、手動及び電動を問わず、任意の形態とすることができる。
また、上述した実施形態の例では、コード受け部材50を中間レール5のフレーム51に対し別個の部材で構成する例を説明したが、フレーム51の一部としてコード受け部材50を構成することも可能である。
また、上述した実施形態の例では、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの背面を垂下するよう構成され、且つ上側昇降コード3Uより後方で上部スクリーン6Uの下端に支持される中間レール5を貫通して(或いは中間レール5の背面側傾斜面に沿って)下部スクリーン6Lの挿通孔4Lに挿通させている例を説明したが、上側昇降コード3Uに対する下側昇降コード3Lの垂下に関する前後関係について入れ替えた実施形態とすることもできる。
即ち、下部スクリーン6Lを昇降させるための下側昇降コード3Lは上部スクリーン6Uの挿通孔4Uに挿通させず上部スクリーン6Uの前面を垂下するよう構成され、且つ上側昇降コード3Uより前方で上部スクリーン6Uの下端に支持される中間レール5を貫通して(或いは中間レール5の前面側傾斜面に沿って)下部スクリーン6Lの挿通孔4Lに挿通させてもよい。
また、上述した実施形態の例では、ヘッドボックス1から吊下する上部スクリーン6Uと、中間レール5から吊下する下部スクリーン6Lを持つ二段式のプリーツスクリーンを例に説明したが、例えばヘッドボックスから吊下する上部スラット群と、中間レールから吊下する下部スラット群を持つ二段式の横型ブラインドにも適用できる。従って、本発明に係る遮蔽装置は、ヘッドボックスから吊下する上部遮蔽材と、中間レールから吊下する下部遮蔽材を持つ構成を対象とすることができる。