JP7021490B2 - 液体吐出ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ノズルに関する。特に、液体を連続的に吐出する液体吐出ノズルに関する。
基板等の塗布対象にマスクレスで所定のパターン等を形成するために、ノズルまたはスリットから液体を吐出して塗布対象に塗布し所定のパターンを直接描画する種々の液体塗布装置が利用されている。このような液体塗布装置としては、たとえば、ディスペンサ、インクジェット装置等が例示される。
有機EL、液晶等の表示装置、半導体装置、太陽電池、コイル、コンデンサ等の電子部品、タッチパネル等の電子装置を製造する際には、配線、電極、半田領域、接着領域、レジスト領域等の様々なパターンが基板上に形成される。これらのパターンを形成するために用いられる液体塗布装置には、当該パターンを短時間かつ高精度で形成することが求められる。
インクジェット装置は液体の吐出を精密に制御することが可能であるため、上記のパターンを形成する液体塗布装置として広く用いられている。インクジェットにより液体を塗布する場合、液体を吐出するための機構として、圧電式、加熱式、静電吸引式等が例示される。
これらの機構の中でも、静電吸引式インクジェット装置は着弾精度が高精度であることが知られている。このような静電吸引式インクジェット装置としては、たとえば、特許文献1から4に記載の静電吸引式インクジェット装置が例示される。
静電吸引式インクジェット装置では、まず、ノズルと塗布対象との間に電圧を印加して、ノズルに供給されるインクを帯電させる。ノズルの吐出口にインクのメニスカスが形成され、このメニスカスが静電吸引力により引っ張られ、メニスカスからインクの一部が分離して液滴が形成される。形成される液滴が静電吸引力により塗布対象に向かって飛翔し着弾することにより塗布される。
液滴は塗布対象に着弾した後ドット状に広がって塗布されるので、その塗布領域の大きさ(ドット径)は液滴の大きさに対応している。液滴が着弾して形成される塗布領域は、インクの塗布により形成されるパターンを構成する最小単位である。したがって、ドット径の大きさは当該パターンの形成精度に大きな影響を与える。
一方、当該パターンの形状および寸法は、用途等に応じて様々である。そのため、当該パターンの形状および寸法に応じて、塗布時にドット径を変更することが好ましい。
液滴は上述したようにメニスカスから分離して形成されるので、ドット径に影響を与える因子としては、静電吸引力の大きさ、すなわち、印加電圧の大きさ、ノズル先端部の径、ノズル先端部と塗布対象との距離等が例示される。しかしながら、ノズル先端部の径は塗布時には変更できないため、塗布時にドット径を変更する場合、印加電圧を変更する、または、ノズル先端部と塗布対象との距離を変更することが考えられる。
ところが、上記の条件を変更した場合、変更後の条件が塗布を行うための最適条件から外れてしまい、インクの吐出量が不安定になる、液滴の着弾位置がずれる等の不具合が生じることがある。そのため、塗布時において、ドット径の大きさを制御できる自由度が低いという問題があった。
一方、特許文献5には、インクを液滴として飛翔させる静電吸引式インクジェット装置とは異なる方式を有する静電吸引式インクジェット装置が開示されている。当該装置においては、ノズルの吐出口と塗布対象との間にインクの液柱が形成されるように、ノズルの吐出口からインクを連続的に吐出している。この場合には、塗布されたインクは線分として描画される。
特許第3661350号公報 特許第3340378号公報 特許第3367840号公報 特許第3916184号公報 特開2001-88306号公報
特許文献5には、塗布時に線幅を変更する場合、印加電圧を変更することおよびインクに対する圧力を変更することが記載されている。しかしながら、印加電圧を変更する場合、上述したように、線幅を制御できる自由度が低いという問題があった。
また、インクに対する圧力を変更する場合、静電吸引式インクジェット装置に対して、インクに圧力を付加するポンプ等の部材を追加する必要があり、コスト等の問題があった。
さらに、特許文献5では、静電吸引式インクジェット装置に用いるインクの電気伝導率が所定の範囲に限定されており、当該範囲を外れるインクを用いると線幅が一定にならないという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、塗布時に、塗布条件を変更することなく、線幅の変更が容易な液体吐出ノズルを提供することである。
本発明の態様は、
[1]液体を吐出口から塗布対象に連続的に吐出する液体吐出ノズルであって、
液体吐出ノズルの先端部が、胴部と、胴部の先端面に接続され胴部の先端面から液体の吐出方向に突出している突出部と、を有し、
突出部の先端には、液体の吐出方向に略垂直な先端面が形成されており、
吐出口の中心を通り吐出方向に平行な線を回転軸として、突出部の先端面を回転させて得られる仮想面を想定した場合に、
突出部の先端面および仮想面を、吐出方向に垂直な任意の方向から投影した時に、突出部の先端面の投影寸法の最小値が、仮想面の投影寸法の最小値よりも小さいことを特徴とする液体吐出ノズルである。
[2]液体は静電吸引力により吐出されることを特徴とする[1]に記載の液体吐出ノズルである。
[3]胴部を、吐出方向に垂直な任意の方向から投影して得られる胴部の投影形状において、吐出方向に垂直な方向における胴部の長さが、胴部の先端面から吐出方向と逆方向に向かって漸次大きくなることを特徴とする[1]または[2]に記載の液体吐出ノズルである。
[4]突出部の先端面の投影寸法の最小値をcminとし、仮想面の投影寸法の最小値をdminとすると、cminが、0.2dmin以上0.8dmin以下であることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の液体吐出ノズルである。
[5]吐出方向における胴部の先端面と突出部の先端面との距離をhとし、仮想面の投影寸法の最小値をdminとすると、hが、0.1dmin以上であることを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の液体吐出ノズルである。
図1Aは、本実施形態に係る液体吐出ノズルの斜視図である。 図1Bは、図1Aにおいて、B方向から投影した液体吐出ノズルの投影図である。 図1Cは、図1Aにおいて、C方向から投影した液体吐出ノズルの投影図である。 図1Dは、図1Aにおいて、D方向から投影した液体吐出ノズルの投影図である。 図2は、図1Aにおいて、Z軸方向から見た液体吐出ノズルの平面図である。 図3は、図1Aにおいて、B方向から投影した液体吐出ノズルの投影図である。 図4Aは、Y軸方向から見た液体吐出ノズルおよび液柱を示す模式図である。 図4Bは、X軸方向から見た液体吐出ノズルおよび液柱を示す模式図である。 図5は、Y軸方向から投影した図1Aに示す液体吐出ノズルとは異なる外周形状を有する液体吐出ノズルの投影図である。 図6Aは、本実施形態に係る液体塗布装置の要部断面模式図である。 図6Bは、図6Aに示す液体塗布装置が、ノズルの吐出口と塗布対象との間に液柱を形成することを説明するための要部断面模式図である。 図7は、本実施形態に係る液体吐出ノズルを用いて、線幅が異なる線分を形成できることを説明するための図である。 図8は、本実施形態に係る液体吐出ノズルを用いて、線幅が異なる線分を連ねて、同一形状の領域を形成できることを説明するための図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき、以下の順序で詳細に説明する。
1.液体吐出ノズル
1.1.液体吐出ノズルの構成
1.2.液柱の形状
1.3.液体吐出ノズルの他の形状
2.液体塗布装置
2.1.液体塗布装置の構成
2.2.液体塗布装置の動作
3.液体塗布方法
3.1.液体
3.2.塗布工程
4.本実施形態の効果
5.変形例
(1.液体吐出ノズル)
本実施形態に係る液体吐出ノズルは、液体を塗布対象に吐出するために用いられ、液体を連続的に吐出するノズルである。本実施形態に係る液体吐出ノズルを用いて液体を塗布対象に塗布する時には、当該液体吐出ノズルの吐出面と塗布対象とが液体の液柱で繋がれるように液体が塗布対象に塗布される。本実施形態に係る液体吐出ノズルは、後述する液体塗布装置における液体吐出部を構成する。
本実施形態では、上記の液柱は帯電した液体に静電吸引力が作用することにより形成される。すなわち、本実施形態に係る液体吐出ノズルは、静電吸引力を利用して液体を吐出し塗布対象に塗布する静電吸引式液体塗布装置に好適に用いられる。
(1.1.液体吐出ノズルの構成)
図1Aは、液体吐出ノズル1の先端部を示している。液体吐出ノズル1は、中空状である。中空部分は、吐出される液体の流路であり、先端部の吐出口30から液体が吐出される。本実施形態では、中空部分の断面は円形状である。図1Aでは、液体の吐出方向は矢印O(Z軸負方向)で示される方向である。
液体吐出ノズル1の先端部は、胴部20と、胴部20の先端面に接続され胴部20から液体の吐出方向Oに突出している突出部10とを有している。本実施形態では、胴部20の内壁面と突出部10の内壁面とが連続し、かつ胴部20の外壁面と突出部10の外壁面とが連続するように、胴部20と突出部10とが一体に形成されている。換言すれば、図1Aに示す先端部は、円筒の端部を、吐出方向Oに平行であって中空部分の中心(図1Aでは吐出方向O)を通る面と吐出方向Oに垂直な面とで切り欠いた形状を有している。
本実施形態では、胴部20の先端面は吐出方向Oに垂直な面であり、突出部10は、当該先端面から突出する部分である。胴部20の先端面は、突出部10と接続している面と外部に露出している面とから構成される。突出部10には先端面10aが形成されており、当該先端面10aは、吐出方向Oに対して略垂直な面である。先端面10aと先端面20aとは、Z軸方向に段差を有している。
また、液体吐出ノズル1の吐出面は、図1Aに示すように、突出部10の先端面10aおよび段差面10bと、胴部20の先端面と、から構成される。
本実施形態では、液体吐出ノズル1の先端部において、突出部10の先端面10aに対する仮想面を想定する。具体的には、当該仮想面は、吐出口30の中心を通り、吐出方向Oに平行な軸を回転軸として、突出部10を回転させて得られる面である。
図1Aに示す液体吐出ノズル1においては、吐出口30の中心を通り、吐出方向Oに平行な軸は、吐出方向Oを示す線と一致する。したがって、突出部10の先端面10aを回転させて得られる仮想面は、図1Aにおいて、切欠きがない円筒の端面40となる。
このようにして得られる仮想面40と突出部10の先端面10aとを、液体の吐出方向Oに垂直な任意の方向(図1AではX軸およびY軸を含むXY平面に平行な方向)から投影したときに、突出部10の先端面10aの投影寸法cの最小値cminが、仮想面40の投影寸法dの最小値dminよりも小さくしてある。
たとえば、図1Aに示す液体吐出ノズル1の先端部において各投影寸法を算出すると、後述する図1Bから図1Dを参照する説明からも明らかなように、仮想面40の投影寸法dは、どの投影方向から見ても同じ値を示すが、突出部10の先端面10aの投影寸法cは、投影する方向により変化し、最小値と最大値とを有している。
図1Aにおいて、B方向(Y軸方向)から液体吐出ノズル1の先端部を投影した場合、液体吐出ノズル1の先端部の投影形状は、図1Bに示す形状となる。当該形状は、B方向から見た液体吐出ノズル1の先端部の側面形状と一致する。図1Bから明らかなように、突出部10の先端面10aの投影寸法cは、仮想面40の投影寸法dよりも小さく、cはdの半分の値となる。
一方、図1Aにおいて、C方向(X軸方向)から液体吐出ノズル1の先端部を投影した場合、液体吐出ノズル1の先端部の投影形状は、図1Cに示す形状となる。当該形状は、C方向から見た液体吐出ノズル1の先端部の側面形状と一致する。図1Cから明らかなように、突出部10の先端面10aの投影寸法cは、仮想面40の投影寸法dと同じとなる。
また、図1Aにおいて、D方向(X軸およびY軸の両方に45°傾いた方向)から液体吐出ノズル1の先端部を投影した場合、液体吐出ノズル1の先端部の投影形状は、図1Dに示す形状となる。当該形状は、D方向から見た液体吐出ノズル1の先端部の側面形状と一致する。図1Dから明らかなように、突出部10の先端面10aの投影寸法cは、仮想面40の投影寸法dよりも小さい。ただし、図1Bに示すB方向から見た突出部10の先端面10aの投影寸法cよりは大きい。
したがって、液体吐出ノズル1の先端部の形状が図1Aに示す形状である場合、仮想面40の投影寸法dは、投影方向に依らず同じ値を示すので、d=dmin=dmaxである。一方、突出部10の先端面10aの投影寸法cは、投影方向により変化し、B方向から投影した投影寸法cが最小値cminとなる。また、C方向から投影した投影寸法cが最大値cmaxとなり、cmaxはdと等しい。
液体吐出ノズル1の先端部において、投影寸法の最小値が上記の関係を満足することにより、同じノズルでありながら、液体の吐出条件等を変更することなく、液体が塗布されて形成される線分の線幅を容易に変更することができる。
図2は、図1Aに示す液体吐出ノズル1を吐出方向Oから見た平面図である。図2において、突出部10の先端面10aの投影寸法の最小値cminは、突出部10のX軸方向の長さに一致する。また、仮想面40の投影寸法の最小値dminは、仮想面40の外径に一致し、どの投影方向においても同じ値となる。
本実施形態では、cminは0.3dmin以上0.7dmin以下であることが好ましい。また、cminは0.4d以上であることがより好ましい。一方、cminは0.6d以下であることがより好ましい。cminが小さすぎると、突出部10の肉厚が非常に薄くなってしまい、突出部10の強度が不足する傾向にある。cが大きすぎると、形成される線幅の差が小さくなり、線幅を変更できる範囲が狭くなる傾向にある。なお、液体吐出ノズルに形成されている液体の経路が突出部10において外部に露出するようcminを設定することが好ましい。
図3は、図1Aにおいて、B方向から見た液体吐出ノズルの先端部の側面図である。したがって、図3は、図1Bと等価な図である。図3において、吐出方向Oにおける突出部10の先端面10aと、胴部20の先端面20aとの距離をhとすると、本実施形態では、hは0.1dmin以上であることが好ましい。hが小さすぎると、形成される線幅の差が小さくなり、線幅を変更できる範囲が狭くなる傾向にある。
hの上限は、線幅を変更できるという効果の観点からは特に制限されない。しかしながら、hが大きすぎると、突出部10の先端面10aにおいて液体がメニスカスを形成するまでに、外部に露出する液体量が多くなるため、液体の乾燥、液体のノズルからのあふれ等が生じやすくなり好ましくない。このような観点から、hの上限は、2.0dmin程度である。
(1.2.液柱の形状)
図4Aおよび図4Bは、図1Aに示す液体吐出ノズル1が液体を塗布対象70に吐出する様子を示している。液体吐出ノズル1から液体を吐出すると、静電吸引力により液体吐出ノズル1の吐出口において、液体のメニスカスが形成される。そして、そのメニスカスが静電吸引力によりさらに引っ張られて吐出方向に延び最終的に塗布対象70に到達して液体の液柱LCを形成する。
本実施形態では、液体吐出ノズル1の先端部が上述した形状を有することにより、特定の方向において液柱の形状を強制的に変化させ、吐出方向Oに垂直な方向から見た液柱の形状に異方性を持たせている。液柱の形状の異方性について図4Aおよび図4Bを用いて詳細に説明する。
図4Aは、図1Aに示すY軸方向から見た液体吐出ノズル1および液柱LCを示している。図4Aに示すように、突出部10の先端面10aのX軸方向の長さは、先端面10aの投影寸法の最小値cminであるため、胴部20の先端面のX軸方向の長さ(図4Aでは仮想面40の投影寸法に一致する)よりも小さいので、吐出面はZ軸方向に段差が生じている。
このような吐出面において、胴部20の先端面20a付近に到達した液体は先端面20a上に濡れ広がりメニスカスを形成しようとするものの、突出部10の内壁面側に存在する液体は、メニスカスを形成せずに突出部10の先端面10aまで移動しようとする。そのため、先端面20a上に形成されようとするメニスカスは、突出部10の先端面10aまで移動しようとする液体に引っ張られ突出部10の内壁面側に移動する。
その結果、突出部10の先端面10aに到達した液体のX軸方向の長さ(液体の幅)は、胴部20の先端面20a付近に到達した時点での液体のX軸方向の長さ(液体の幅)よりも小さくなる。そして、図4Aに示すように、突出部10の先端面10aに到達した液体が先端面10a上に濡れ広がりメニスカスを形成して、さらに、先端面10a上に形成されたメニスカスの大きさに対応する液柱LCが形成される。
一方、図4Bは、図1Aに示すX軸方向から見た液体吐出ノズル1および液柱LCを示している。図4Bに示すように、突出部10の先端面10aのY軸方向の長さは、先端面10aの投影寸法の最大値cmaxであり、胴部20の先端面のY軸方向の長さ(図4Bでは仮想面40の投影寸法に一致する)と同じなので、液体が胴部20の先端面20aに到達してもほとんどメニスカスを形成せず、そのまま突出部10の先端面10aまで移動する。そして、突出部10の先端面10aに到達した液体は、先端面10a上に濡れ広がりメニスカスを形成する。
図4Bにおいては、突出部10の先端面10aに到達した液体のY軸方向の長さ(液体の幅)は、胴部20の先端面20a付近に到達した時点での液体のY軸方向の長さ(液体の幅)と同程度なので、胴部20の先端面の径と同程度のメニスカスの大きさに対応する液柱LCが形成される。
したがって、図4Aに示すように、Y軸方向から見た場合には、液柱LCの幅は突出部10の先端面10aの投影寸法の最小値cminに対応する。一方、図4Bに示すように、X軸方向から見た場合には、液柱LCの幅は胴部20の先端面の径(仮想面40の投影寸法)に対応する。すなわち、Y軸方向から見た液柱LCの形状と、X軸方向から見た液柱LCの形状とは異なっており、吐出方向Oに垂直な方向から見た液柱の形状は異方性を有している。
吐出方向Oに垂直な方向から見た液柱の形状は異方性を有していることから、図4Aにおいて、液体吐出ノズル1をY軸正負方向に掃引すると、線幅がLW1である線分が形成される。
一方、図4Bにおいて、液体吐出ノズル1をX軸正負方向に掃引すると、線幅が、LW2である線分が形成される。
図1Aに示す液体吐出ノズル1を用いることにより、Y軸方向に沿って形成される線分の線幅LW1を、X軸方向に沿って形成される線分の線幅LW2よりも小さくすることができる。したがって、液体吐出ノズル1の掃引方向を変えるだけで、塗布時の塗布条件を変更することなく、液体を塗布対象に塗布して形成される線分の線幅を変更することができる。
なお、LW1は、図1Aに示す液体吐出ノズル1により描画できる線分の線幅のほぼ最小値であり、LW2は、図1Aに示す液体吐出ノズル1により描画できる線分の線幅のほぼ最大値である。したがって、たとえば、LW1とLW2との間の線幅を有する線分を形成したい場合には、X軸またはY軸に対して所定の角度を有する方向に液体吐出ノズルを掃引すればよい。
(1.3.液体吐出ノズルの他の形状)
上記では、液体吐出ノズルの先端部の形状が、円筒の端部から一部が切り欠かれた形状である場合について説明したが、本実施形態では、液体吐出ノズルの先端部の形状は、上記の形状に限定されない。本実施形態では、液体吐出ノズルの先端部において、吐出方向と逆方向に向かって、少なくとも胴部の外周が漸次広がる形状であることが好ましい。
図5は、図1Aに示す液体吐出ノズルとは異なる外周形状を有する液体吐出ノズルの胴部20を、液体の吐出方向Oに垂直な方向(Y軸方向)から投影して得られる胴部20および突出部10の投影形状を示している。なお、図5では、突出部10は、先端面10aの投影寸法が最小値cminとなるように胴部20上に配置されている。また、突出部10の外周形状は、胴部20の先端面において、胴部20の外周形状から連続するよう形成され、かつ吐出方向Oと逆方向に向かって、突出部10の投影寸法が大きくなるように形成されている。
図5から明らかなように、胴部20および突出部10の外周形状は、図1Bに示す液体吐出ノズル1の外周形状を、吐出方向Oと逆方向に向かって広がるテーパー形状にしただけである。液柱の形状に異方性を与える要因(cmin、dmin、h等)は、上述したように、液体吐出ノズルの先端部の外周形状にはほとんど影響しない。したがって、図5に示す液体吐出ノズル1に対しても、上記で説明した事項を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、突出部10の先端面10aの投影寸法と仮想面40の投影寸法とが上述した関係を満足する限りにおいて、先端面10aの外周形状は特に制限されない。図1Aおよび図5に示す液体吐出ノズル1では、先端面10aの外周形状は半円形状であるが、たとえば、先端面10aの外周が、複数の辺から構成される多角形形状であってもよい。
(2.液体塗布装置)
本実施形態に係る液体塗布装置は、静電吸引力を利用する液体塗布装置であり、液体塗布時には、液体を吐出するノズルから、液体が連続的に供給され、ノズルと塗布対象との間に液柱が形成される。したがって、静電吸引力を利用する液体塗布装置であっても、ノズルの吐出口に形成されるメニスカスから液体の一部を分離して液滴を形成し、当該液滴を塗布対象まで飛翔させて塗布する装置とは異なる。
(2.1.液体塗布装置の構成)
本実施形態では、液体塗布装置50は、図6Aに示すように、液体吐出部としての複数のノズル1と、電圧印加手段52と、塗布対象が載置される支持体53と、を備えている。ノズル1は、その吐出口30が支持体53および塗布対象70に対向するように配置されている。ノズル1は、上述した本実施形態に係る液体吐出ノズル1である。
なお、図6Aでは、液体塗布装置50は複数のノズルを有しているが、液体塗布装置50が有するノズルは1つでもよい。
電圧印加手段52は、ノズル1と支持体53とに接続されており、ノズル1と支持体53との間に電圧を印加することができる。これにより、図示しない液体供給部からノズル内に供給された液体60を帯電させることができる。なお、印加される電圧は数百Vから数千V程度の高電圧である。本実施形態では、各ノズルは並列に接続されており、各ノズルに同一の電圧を印加することができる。
また、支持体53は、図示しない制御部からの電気信号に応じてX軸、Y軸、Z軸の各方向に移動可能なテーブル54上に保持されており、テーブル54の移動に対応して支持体53も移動可能とされる。なお、ノズルと塗布対象とが相対的に移動できれば、ノズルが移動してもよいし、テーブルが移動してもよい。
(2.2.液体塗布装置の動作)
液体塗布装置50において、図示しない制御部が電気信号を電圧印加手段52に送ると、電圧印加手段52が当該電気信号に対応した電圧をノズル1に印加する。このような制御を行うことにより、図6Bに示すように、帯電した液体60がノズル1内の流路を通ってノズル1の吐出口30まで移動し、ノズル1の先端面上に液体60が濡れ広がり液体60のメニスカスが形成される。形成されたメニスカスがさらに静電吸引力により引き延ばされ、塗布対象70(支持体または支持体上に形成された塗布体)まで延びて、ノズル1の吐出口30と塗布対象70とをつなぐ液柱LCが形成される。この液柱LCを介して、ノズル1は、液体60を塗布対象70に連続的に供給することができる。
液体60の吐出と同時に、制御部は、ノズル移動部(図示省略)またはテーブル移動部(図示省略)にも電気信号を送り、ノズル1とテーブル54との距離を一定に維持しながらノズル1またはテーブル54をXY平面上で移動させることができる。したがって、液体60が塗布対象70に吐出された状態でノズルとテーブルとがXY平面上で相対的に移動するので、テーブル上に載置されている塗布対象70に液体が移動方向に沿って塗布され所定のパターンが描画される。
このとき、ノズル1の先端部は、上述した形状を有しているので、ノズルの掃引方向またはテーブルの移動方向を制御することにより、描画されるパターンの線幅を所定の範囲内で自由に設定できる。
制御部が電気信号の送信を停止すると、電圧印加手段52はノズル1に印加する電圧を0とする。その結果、液体60に静電吸引力が作用しなくなるので、液柱LCを構成している液体60は表面張力の効果により塗布対象70から離れノズル1の吐出面に形成されているメニスカスに引き戻され、塗布対象70への塗布が終了する。この一連の動作により、塗布対象70に対し所定のパターンを形成することができる。
本実施形態に係る液体塗布装置では、液体を帯電させ、帯電した液体の吐出開始および吐出停止を静電吸引力により制御しているため、電圧印加に対して、液体の吐出開始および吐出停止が非常に速くかつ精度よく応答する。したがって、電圧を印加すると、直ちに液体が塗布対象に吐出され、電圧印加を停止すると、液だれ等を生じることなく、直ちに液体の吐出が停止するので、所定のパターンを繰り返し再現性よく描画できる。
ノズルの吐出口と塗布対象との距離は、ノズル1の先端部の形状、液体の成分および粘度、印加電圧等を考慮して、適宜設定すればよい。
本実施形態では、上述したように、ノズル1の先端部の形状を特定の形状とすることにより、液体がメニスカスから引き出されて形成される液柱の形状を強制的に変化させている。したがって、その変化させた形状を維持できる程度の距離に設定することが好ましい。
当該距離が長すぎると、塗布対象に到達した時点での液柱の形状が、液体の表面張力により、メニスカスから引き出された直後の液柱の形状から変化し、円柱状に近くなる傾向にある。
また、本実施形態では、液体塗布装置が備える複数のノズルに同一の電圧を印加することができる。このようにすることにより、同一のパターンを同時に形成することができる。この場合、複数のノズルに電圧を印加する電源は1つでよく、複数のノズルに同時に異なる電圧を印加して同時に異なるパターンを形成するように電圧印加手段を構成する必要はない。また、同一パターンを形成する複数のノズルには同じ電圧が印加されているため、近接しているノズル間の絶縁処理は必要ない。その結果、本実施形態に係る液体塗布装置の構成を簡易な構成にすることができる。
さらに、液体塗布装置は、複数の液体を用いて、塗布対象に塗布することができる。この場合には、液体吐出部を、用いる液体の数に応じて、複数のノズルを構成すればよい。たとえば、液体吐出部を、第1の液体が供給された複数のノズルを備える第1のヘッド部と、第2の液体が供給された複数のノズルを備える第2のヘッド部とから構成することができる。
(3.液体の塗布方法)
本実施形態に係る液体の塗布方法は、上記の静電吸引力を利用する液体塗布装置を用いて液体を塗布する方法である。
(3.1.液体)
本実施形態に係る液体の塗布方法において塗布される液体は、静電吸引力により塗布対象に塗布可能な液体であれば特に制限されない。本実施形態では、当該液体は、機能性粒子と溶媒とを含み、機能性粒子が溶媒中に分散しているインクであることが好ましい。
機能性粒子は、形成されたパターンにおいて、所定の電気的性質、所定の光学的性質、所定の磁気的性質等の所定の性質を示す材料または当該材料となる化合物等から構成される。本実施形態では、金属材料、セラミックス材料等が例示される。また、機能性粒子の粒子径も、形成するパターンの用途等に応じて適宜選択することができる。
溶媒は、機能性粒子を分散可能な溶媒であれば、特に制限されず、公知の水系溶媒、有機溶媒等が例示される。
また、当該インクは、パターンを強固に形成するために樹脂成分を含んでもよい。また、当該インクは、上記した成分以外の成分(分散剤、可塑剤等)を含んでもよい。
(3.2.塗布工程)
続いて、本実施形態に係る液体の塗布方法における塗布工程では、上記の液体塗布装置を用いて、上記の液体を支持体上または支持体上に形成された塗布体に塗布して所定のパターンを描画する。以下、塗布工程について詳細に説明する。
本工程では、液体塗布装置に備えられたノズルとして、図1Aに示す液体吐出ノズルを用いる。当該液体吐出ノズルは、図4Aおよび図4Bに示すように、支持体に対して、ノズルの吐出口30が対向するように配置されている。また、Y軸方向から投影した突出部10の先端面10aの投影寸法が最小値cminとなり、X軸方向から投影した突出部10の先端面10aの投影寸法が最大値cmaxとなるように配置されている。なお、図4Aおよび図4Bでは、ノズルの先端部以外の液体塗布装置の図示は省略している。
また、図4Aおよび図4Bは、ノズル内に供給されている液体に電圧を印加して帯電させ、静電吸引力により、メニスカスから引き出された液柱が塗布対象70まで達した状態を示している。
この図4Aおよび図4Bにおいて、突出部の先端面の投影寸法と、当該先端面の仮想面の投影寸法とが上述した関係を有しているので、Y軸方向から見た液柱の幅LW1(X軸方向の長さ)は、X軸方向から見た液柱の幅LW2(Y軸方向の長さ)よりも小さくなっている。
図4Aおよび図4Bに示すノズルと塗布対象70とがY軸方向に相対移動するように、ノズル1を掃引またはテーブルを移動させると、図7に示すように、Y軸方向に沿って、線幅がLW1である線分L1が描画される。一方、ノズルと塗布対象とがX軸方向に相対移動するように、ノズルを掃引またはテーブルを移動させると、図7に示すように、X軸方向に沿って、線幅がLW2である線L2が描画される。
したがって、同じノズルを用いていながら、線幅が異なる線分を描画することができる。しかも、液体の塗布条件を変更することなく、形成される線分の線幅を変えることができるので、線幅が異なる線分であっても描画安定性を維持しながら描画できる。
また、線分L1を所定の長さで線分L1同士が連なるように、Y軸方向に平行な方向に所定の回数で繰り返し形成することにより、線分L1が連なって形成され所定の面積を有する矩形状領域S1を形成することができる。同様に、線分L2を所定の長さで線分L2同士が連なるように、X軸方向に平行な方向に所定の回数で繰り返し形成することにより、線分L2が連なって形成され所定の面積を有する矩形状領域S2を形成することができる。
ここで、線分L1の形成長さおよび線分L2の形成長さと、線分L1を形成する回数および線分L2を形成する回数とを調整することにより、矩形状領域S1と、矩形状領域S2と、を同一形状とすることができる。
すなわち、図8に示すように、矩形状領域S1のY軸方向の長さ(線分L1の形成長さa1)と、矩形状領域S2のY軸方向の長さ(線分L2が幅方向に連なって形成される長さb2)と、が同じ長さであり、矩形状領域S1のX軸方向の長さ(線分L1が幅方向に連なって形成される長さb1)と、矩形状領域S2のX軸方向の長さ(線分L2の形成長さa2)と、が同じ長さである。
たとえば、矩形状領域の寸法が大きく、形成精度がそれほど求められない場合には、線幅が広い線分L2を連ねて矩形状領域S2を形成することにより、線幅が狭い線分L1を連ねて矩形状領域S1を形成するよりも短時間で、矩形状領域S1と同形状の矩形状領域S2を形成することができる。したがって、所定のパターンを描画する際の生産性を向上させることができる。
一方、矩形状領域の寸法が小さく、形成精度が求められる場合には、線幅が狭い線分L1を連ねて矩形状領域S1を形成することにより、矩形状領域S2に比べて、矩形状領域S1を高解像度で精度よく形成することができる。
すなわち、本実施形態に係る液体吐出ノズルを備えた液体塗布装置を用いることにより、描画されるパターンの寸法および形成精度に応じて、当該パターンを形成する際の線幅を柔軟に変更することができるので、生産性と形成精度とを両立することができる。
(4.本実施形態における効果)
上記の(1)から(3)において説明した本実施形態では、上述した形状を有する液体吐出ノズルを備える液体塗布装置を用いて、ノズルの吐出口と塗布対象とを繋ぐ液柱を形成しながら塗布対象への液体の塗布を行っている。
本実施形態に係る液体吐出ノズルは、上述した形状を有することにより、当該ノズルの掃引方向において、液柱の幅を変化させることができる。液柱の幅は、液体の塗布により形成される線分の線幅に対応している。
したがって、液柱の幅を変化させることにより、ノズルの掃引方向に応じて、形成される線分の線幅を変化させることができる。しかも、液体の塗布条件(液体の成分、粘度、印加電圧、吐出口と塗布対象との距離等)を変更することなく、単にノズルの掃引方向を変えるだけで、線幅を所定の範囲内で自由に制御できる。
すなわち、形成される線分の品質は、線幅が異なっていても同じであり、優れた描画安定性を確保することができる。
また、形成される線分の線幅が大きい場合には、線幅が小さい場合に比べて、所定の面積を有するパターンをより短時間で形成することができる。これに対して、微少なパターンを形成する場合には、線幅が小さい線分により形成することで、線幅が大きい線分により形成する場合に比べて、微少なパターンの形成精度を高めることができる。
したがって、形成するパターンに応じて、線幅を変化させることにより、当該パターンの形成速度と形成精度とを両立することができる。
(5.変形例)
上述した実施形態では、液体吐出ノズルは、静電吸引力を利用する液体塗布装置に用いられるノズルである。しかしながら、静電吸引力を利用する液体塗布装置に限定されず、たとえば、空圧ディスペンサに用いられる液体吐出ノズルであってもよい。この場合には、ノズル内の液体の移動が圧力により生じること以外は、上述した実施形態での説明を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、突出部10の先端面10aと、胴部20の露出した先端面20aとの間に段差が形成されている構成を採用している。しかしながら、突出部10の段差面10bを吐出方向Oに対して所定の角度で形成することにより、胴部20の先端面の全体が突出部10に接続される構成であってもよい。この場合、段差面10bは平面であってもよいし、曲面であってもよい。
また、上述した実施形態では、突出部10の先端面10aは平面で構成されている。しかしながら、液体が先端面10a上に濡れ広がってメニスカスを形成できる限りにおいて、突出部10の先端面10aが曲面で構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、線幅の広い線分はX軸方向に沿って形成され、線幅の狭い線分はY軸方向に沿って形成されている。しかしながら、一方の線分を形成した後、ノズルまたはテーブルをZ軸に対して所定の角度で回転させてから、他方の線分を形成することにより、線幅の大きい線分と線幅の小さい線分とを同一方向に沿って形成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の態様で改変しても良い。
以下、実施例を用いて、発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実験例1)
液体吐出ノズルとして、図1Aに示すノズルを用いた。当該ノズルにおいて、突出部の先端面の投影寸法の最小値cminおよび仮想面の投影寸法の最小値dminは表1に示す値であった。
これらのノズルを備える液体塗布装置に、セラミック粒子が分散したインクを充填し、ノズル内に供給した。液体塗布装置において、ノズルと支持体との間に、実施例1および3では、1000Vの電圧を印加し、実施例2では、500Vの電圧を印加して、ノズルと支持体とを繋ぐ液柱を形成した。液柱が形成されている状態で、突出部の先端面の投影寸法が最小値を示す投影方向(図1AにおけるB方向)と、当該投影寸法が最大値を示す投影方向(図1AにおけるC方向)とにそれぞれノズルを掃引して、支持体上に線分を形成し、その線幅を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0007021490000001
表1より、ノズル先端部の形状を上述した形状とすることにより、塗布条件を変更することなく、ノズルの掃引方向を変えるだけで、形成される線幅の差を大きくできることが確認できた。
1… 液体吐出ノズル
10… 突出部
10a… 先端面
10b… 段差面
20… 胴部
20a… 外部に露出している先端面
50… 吐出装置
1… ノズル
52… 電圧印加手段
53… 支持体
54… テーブル
60… インク
70… 塗布対象

Claims (4)

  1. 液体を吐出口から塗布対象に連続的に吐出する液体吐出ノズルであって、
    前記液体は静電吸引力により吐出され、
    前記液体吐出ノズルの先端部が、胴部と、前記胴部の先端面に接続され前記胴部の前記先端面から前記液体の吐出方向に突出している突出部と、を有し、
    前記突出部の先端には、前記液体の吐出方向に略垂直な先端面が形成されており、
    前記吐出口の中心を通り前記吐出方向に平行な線を回転軸として、前記突出部の前記先端面を回転させて得られる仮想面を想定した場合に、
    前記突出部の先端面および前記仮想面を、前記吐出方向に垂直な任意の方向から投影した時に、前記突出部の先端面の投影寸法の最小値をcminとし、前記仮想面の投影寸法の最小値をdminとすると、前記cminが、0.2dmin以上0.8dmin以下であり、
    前記吐出方向における前記胴部の前記先端面と前記突出部の前記先端面との距離をhとし、前記仮想面の投影寸法の最小値をdminとすると、前記hが、0.1dmin以上であることを特徴とする液体吐出ノズル。
  2. 前記突出部に、前記液体の吐出方向に平行な段差面が形成されている請求項1に記載の液体吐出ノズル。
  3. 前記胴部を、前記吐出方向に垂直な任意の方向から投影して得られる前記胴部の投影形状において、前記吐出方向に垂直な方向における前記胴部の長さが、前記胴部の前記先端面から前記吐出方向と逆方向に向かって漸次大きくなることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ノズル。
  4. 前記回転軸の方向から見たときに、前記仮想面と、前記胴部の前記先端面とが重複する請求項1からのいずれかに記載の液体吐出ノズル。
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