JP2020040037A - 液滴塗布装置、および液滴塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる液滴塗布装置、および液滴塗布方法を提供することである。【解決手段】実施形態に係る液滴塗布装置は、液滴が吐出可能な複数のノズル孔を有するノズルボディと、前記複数のノズル孔毎に設けられた圧電素子と、を有するノズルヘッドと、複数の前記圧電素子毎に、印加する電圧、および、前記電圧の印加時間の少なくともいずれかを変化可能なコントローラと、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、液滴塗布装置、および液滴塗布方法に関する。
プリンタなどの印字装置、あるいは、液晶表示装置や半導体装置などの製造に用いられる成膜装置などにおいては、インクや膜素材を液滴にして対象物に向けて吐出させる場合がある。一般的には、液滴が到達する塗布面は平坦であるため、液滴を吐出するノズルヘッドと、塗布面との間の距離はほぼ一定となる。そのため、移動する塗布面の複数の位置に液滴を到達させる場合であっても、意図した位置に液滴を到達させることは容易である。
ところが、塗布面に凹凸があったり、塗布面が曲面であったりする場合がある。この様な塗布面が移動すると、ノズルヘッドと、塗布面との間の距離が、塗布面の位置に応じて変化することになる。ノズルヘッドと、塗布面との間の距離が、塗布面の位置に応じて変化すると、液滴が塗布面に到達するまでに要する時間に差が生じ、塗布位置にズレが生じることになる。
そのため、ノズルヘッドと、塗布面との間の距離を測定し、測定された距離に応じて吐出タイミングを変化させる技術が提案されている。しかしながら、測定された距離の差が少ないと吐出タイミングの差が少なくなり過ぎて、意図した塗布位置に液滴を到達させることが困難となるおそれがある。
そこで、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
そこで、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる液滴塗布装置、および液滴塗布方法を提供することである。
実施形態に係る液滴塗布装置は、液滴が吐出可能な複数のノズル孔を有するノズルボディと、前記複数のノズル孔毎に設けられた圧電素子と、を有するノズルヘッドと、複数の前記圧電素子毎に、印加する電圧、および、前記電圧の印加時間の少なくともいずれかを変化可能なコントローラと、を備えている。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る液滴塗布装置1を例示するための模式斜視図である。
なお、図1中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、鉛直方向をZ軸方向、水平面内の1つの方向をX軸方向、Z軸方向とX軸方向に垂直な方向をY軸方向としている。
図2は、ノズルヘッド2の模式斜視図である。
図3は、図2におけるノズルヘッド2のA−A線方向の模式断面図である。
図1は、本実施の形態に係る液滴塗布装置1を例示するための模式斜視図である。
なお、図1中の矢印X、Y、Zは互いに直交する三方向を表している。例えば、鉛直方向をZ軸方向、水平面内の1つの方向をX軸方向、Z軸方向とX軸方向に垂直な方向をY軸方向としている。
図2は、ノズルヘッド2の模式斜視図である。
図3は、図2におけるノズルヘッド2のA−A線方向の模式断面図である。
図1に示すように、液滴塗布装置1には、ノズルヘッド2、位置調整部3、載置部4、供給部5、およびコントローラ6が設けられている。
図2に示すように、ノズルヘッド2は、複数のノズル孔21aを備えたいわゆるマルチノズル型のノズルヘッドである。また、ノズルヘッド2は、圧電素子の屈曲変位を利用して液滴102を吐出させる「圧電型」のノズルヘッドである。
図3に示すように、ノズルヘッド2には、ノズルボディ21、振動板22、および圧電素子23が設けられている。
図3に示すように、ノズルヘッド2には、ノズルボディ21、振動板22、および圧電素子23が設けられている。
ノズルボディ21は、所定の方向に延びる形態を有する。ノズルボディ21の形態は、例えば、直方体とすることができる。ノズルボディ21の材料は、吐出させる液状体に対する耐食性を有する樹脂、金属、半導体材料などから適宜選択することができる。ノズルボディ21は、例えば、ステンレスやニッケル合金などから形成することができる。
なお、本明細書において「液状体」とは液体のみに限定されるわけではなく、ノズル孔21aから吐出された際に粒状になるものであればよい。例えば、液状体は、液体、ゲル状体などとすることができる。また、本明細書における「液滴」とは、液状体が粒状となったものである。
なお、本明細書において「液状体」とは液体のみに限定されるわけではなく、ノズル孔21aから吐出された際に粒状になるものであればよい。例えば、液状体は、液体、ゲル状体などとすることができる。また、本明細書における「液滴」とは、液状体が粒状となったものである。
ノズルボディ21には、一方の端面に開口する流路21bが設けられている。流路21bの、開口側と対向する側の面(流路21bの底面)には、複数の液室21cの一端が開口している。液室21cの他端(液室21cの底面)には、テーパ部21aaが設けられている。テーパ部21aaの、中心軸に直交する方向の断面寸法は、ノズル孔21a側に向かうに従い漸減している。ノズル孔21aの一端は、テーパ部21aaに接続されている。ノズル孔21aの他端は、ノズルボディ21の、振動板22側とは反対側の端面に開口している。すなわち、液室21cとノズル孔21aとは、テーパ部21aaを介して繋がっている。なお、1つの流路21bに複数の液室21cが接続される場合を例示したが、複数の液室21cのそれぞれが、専用に設けられた流路に接続されていてもよい。
ノズル孔21aと液室21cは、例えば、円柱状を呈するものとすることができる。ノズル孔21aの直径は、例えば、20μm〜50μm程度とすることができる。液室21cの直径は、例えば、250μm〜600μm程度とすることができる。
振動板22は、ノズルボディ21の、複数のノズル孔21aが開口する側とは反対側の端面に設けられている。振動板22は、流路21bの開口部を覆っている。流路21bの開口部は、振動板22により塞がれている。振動板22の材料や厚みは、圧電素子23により屈曲できるものであれば特に限定はない。振動板22の材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどとすることができる。振動板22の厚みは、例えば、10μm程度とすることができる。
圧電素子23は、振動板22の、ノズルボディ21側とは反対側の面に複数設けられている。すなわち、ノズルヘッド2は、液滴102が吐出可能な複数のノズル孔21aを有するノズルボディ21と、複数のノズル孔21a毎に設けられた圧電素子23と、を有する。圧電素子23は、1つの液室21cに対して1つ設けられている。この場合、液室21cの中心軸方向に圧電素子23を設けることが好ましい。例えば、圧電素子23は、液室21cの真上に設けることができる。この様な位置に圧電素子23を設ければ、圧電素子23の屈曲変位による圧力波が液室21c内の液状体に伝わりやすくなる。
圧電素子23には、圧電部23a、電極23b、および電極23cが設けられている。 圧電部23aは、例えば、直方体状を呈し、圧電セラミックスから形成されている。圧電部23aは、例えば、ジルコンチタン酸鉛などから形成することができる。
電極23bは、圧電部23aの、振動板22側の面と交差する面(一方の側面)に設けることができる。
電極23cは、圧電部23aの、電極23bが設けられる面と対峙する面(他方の側面)に設けることができる。
電極23bおよび電極23cは、銅合金などの導電性材料から形成することができる。例えば、電極23bを信号電極(正極)とし、電極23cを接地電極とすることができる。圧電素子23は、例えば、電極23b、圧電部23a、および電極23cをこの順で積層し、一体焼成することで形成することができる。
電極23bは、圧電部23aの、振動板22側の面と交差する面(一方の側面)に設けることができる。
電極23cは、圧電部23aの、電極23bが設けられる面と対峙する面(他方の側面)に設けることができる。
電極23bおよび電極23cは、銅合金などの導電性材料から形成することができる。例えば、電極23bを信号電極(正極)とし、電極23cを接地電極とすることができる。圧電素子23は、例えば、電極23b、圧電部23a、および電極23cをこの順で積層し、一体焼成することで形成することができる。
例えば、電極23bに電圧を印加すると、圧電部23aが下方に凸の屈曲変位をし、これに伴って積層構造の圧電素子23が下方に凸の屈曲変位をする。この屈曲変位は、図3中に波線で示すように、振動板22を下方に押し下げ、液室21c内の液状体をノズル孔21aの方向に向かって加圧する。そのため、液状体が、圧電素子23の屈曲変位に応じてノズル孔21aから吐出される。吐出により減少した液状体は、供給部5から流路21bを介して補充される。この場合、圧電素子23の屈曲変位は振動板22に吸収されるので、隣接する圧電素子23や液室21cとの間の相互干渉が抑制される。
また、圧電素子23は、液室21c(ノズル孔21a)毎に設けられているので、コントローラ6により、液滴102を吐出させるノズル孔21aを選択したり、液滴102の飛翔速度を制御したり、液滴102の量(液滴102の体積)を制御したりすることができる。
なお、液滴102の飛翔速度の制御、および液滴102の量の制御に関する詳細は後述する。
なお、液滴102の飛翔速度の制御、および液滴102の量の制御に関する詳細は後述する。
位置調整部3は、ノズルヘッド2と載置部4との間の相対的な位置、ひいては、ノズルヘッド2と、対象物100の液滴102が到達する面100a(以降、塗布面100aと称する)との間の相対的な位置を変化させる。なお、図1に例示をした位置調整部3はノズルヘッド2に設けられ、ノズルヘッド2の位置を変化させる。ただし、位置調整部3は載置部4に設けられ、載置部4の位置、ひいては、塗布面100aの位置を変化させるようにしてもよい。すなわち、位置調整部3は、ノズルヘッド2と、液滴102が塗布される塗布面100aと、の間の相対的な位置を変化可能とすることができる。
以下においては、一例として、位置調整部3がノズルヘッド2に設けられる場合を説明する。
以下においては、一例として、位置調整部3がノズルヘッド2に設けられる場合を説明する。
図1に示すように、位置調整部3には、第1の回転部31、第2の回転部32、および第3の回転部33が設けられている。
第1の回転部31は、X軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第1の回転部31は、Y軸およびZ軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第1の回転部31は、例えば、サーボモータなどの制御モータ31aを備えたものとすることができる。
第2の回転部32は、Y軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第2の回転部32は、X軸およびZ軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第2の回転部32は、例えば、サーボモータなどの制御モータ32aを備えたものとすることができる。
第3の回転部33は、Z軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第3の回転部33は、X軸およびY軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第3の回転部33は、例えば、サーボモータなどの制御モータ33aを備えたものとすることができる。
なお、位置調整部3が載置部4に設けられる場合には、ノズルヘッド2に代えて載置部4の位置が変化する。載置部4の位置の変化は、前述したノズルヘッド2の位置の変化と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
第1の回転部31は、X軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第1の回転部31は、Y軸およびZ軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第1の回転部31は、例えば、サーボモータなどの制御モータ31aを備えたものとすることができる。
第2の回転部32は、Y軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第2の回転部32は、X軸およびZ軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第2の回転部32は、例えば、サーボモータなどの制御モータ32aを備えたものとすることができる。
第3の回転部33は、Z軸周りにおけるノズルヘッド2の位置を変化させる。第3の回転部33は、X軸およびY軸を含む面内においてノズルヘッド2の傾きを変化させる。第3の回転部33は、例えば、サーボモータなどの制御モータ33aを備えたものとすることができる。
なお、位置調整部3が載置部4に設けられる場合には、ノズルヘッド2に代えて載置部4の位置が変化する。載置部4の位置の変化は、前述したノズルヘッド2の位置の変化と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
載置部4は、対象物100を載置し、対象物100を所定の方向に移動させる。図1に例示をした載置部4は、対象物100をX軸方向に移動させる。この場合、載置部4は、例えば、単軸ロボットやコンベアなどとすることができる。また、載置部4は、対象物100をX軸方向およびY軸方向の少なくともいずれかに移動させることもできる。この場合、載置部4は、例えば、XYテーブルなどとすることができる。また、載置部4は、対象物100をX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の少なくともいずれかに移動させることもできる。この場合、載置部4は、例えば、3軸ロボットなどとすることができる。
なお、対象物100がノズルヘッド2の下方を移動する場合を例示したが、対象物100の上方をノズルヘッド2が移動するようにしてもよい。すなわち、前述した位置調整部3の機能に載置部4の機能を追加することもできる。例えば、前述した位置調整部3を6軸ロボットなどとすることができる。
なお、対象物100がノズルヘッド2の下方を移動する場合を例示したが、対象物100の上方をノズルヘッド2が移動するようにしてもよい。すなわち、前述した位置調整部3の機能に載置部4の機能を追加することもできる。例えば、前述した位置調整部3を6軸ロボットなどとすることができる。
また、載置部4には、必要に応じて、保持部41を設けることもできる。保持部41は、例えば、対象物100を載置する載置面に設けることができる。保持部41は、例えば、対象物100の端部を保持するものとすることができる。例えば、保持部41は、メカニカルチャックなどとすることができる。なお、対象物100の形態や材料などによっては、保持部としてバキュームチャックや静電チャックなどを設けることもできる。
供給部5は、配管53を介して、ノズルヘッド2(ノズルボディ21の流路21b)に接続されている。供給部5は、ノズルボディ21の流路21bに液状体を供給する。
供給部5には、タンク51、および開閉弁52を設けることができる。
供給部5には、タンク51、および開閉弁52を設けることができる。
タンク51は、液状体を収納する。例えば、タンク51は、ノズルヘッド2の上方に設けることができる。タンク51が、ノズルヘッド2の上方に設けられていれば、位置エネルギーを利用して液状体をノズルボディ21の流路21bに供給することができる。この場合、Z軸方向におけるタンク51の位置を移動させる移動部を設けることもできる。
また、ポンプを設けたり、タンク51の内部にガスを供給したりして、タンク51からノズルボディ21の流路21bに液状体を供給することもできる。
また、ポンプを設けたり、タンク51の内部にガスを供給したりして、タンク51からノズルボディ21の流路21bに液状体を供給することもできる。
開閉弁52の一方のポートは、配管53を介してタンク51に接続されている。開閉弁52の他方のポートは、配管53を介してノズルボディ21の流路21bに接続されている。開閉弁52は、液状体の供給と、供給の停止とを切り替える。その他、液状体の圧力や流量を制御する制御弁などを設けることもできる。
コントローラ6は、CPU(Central Processing Unit)などの演算部と、メモリなどの記憶部とを備えたものとすることができる。コントローラ6は、記憶部に格納されている制御プログラムとデータとに基づいて、液滴塗布装置1に設けられた各要素の動作を制御する。なお、単に各要素の動作を制御する制御プログラムには既知の技術を適用することができるので詳細な説明は省略する。また、記憶部に格納されるデータに関する詳細は後述する。
対象物100の寸法や形状には特に限定はない。例えば、対象物が平板などであって、ノズルヘッド2と塗布面との間の距離がほぼ一定であってもよい。ただし、本実施の形態に係る液滴塗布装置1によれば、塗布面が曲面であったり、塗布面に凹凸や段差などがあったりして、ノズルヘッド2と塗布面との間の距離が変化する場合であっても、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる。
なお、塗布位置のズレに関する詳細は後述する。
また、対象物100の材料にも特に限定がなく、液滴102が付着可能なものであればよい。
なお、塗布位置のズレに関する詳細は後述する。
また、対象物100の材料にも特に限定がなく、液滴102が付着可能なものであればよい。
液状体は、ノズルヘッド2から液滴102として吐出可能なものであれば特に限定はない。液状体は、例えば、インク、レジスト膜やカラーフィルタなどの形成に用いる膜素材、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、液晶材料、エレクトロルミネッセンス材料、生体物質などとすることができる。ただし、液状体は例示をしたものに限定されるわけではない。
次に、塗布位置のズレについてさらに説明する。
図4(a)は、比較例に係る液滴102の吐出を例示するための模式図である。
図4(b)は、比較例に係る塗布位置を例示するための模式図である。
図4(a)、(b)に示すように、対象物101は、例えば、平板とすることができる。この場合、図4(a)に示すように、ノズルヘッド2と塗布面101aとの間の距離Lがほぼ一定となる。距離Lがほぼ一定であれば、例えば、複数の圧電素子23の電極23bに同じ電圧を同時に印加すれば、複数の液滴102を塗布面101aにほぼ同時に到達させることができる。そのため、図4(b)に示すように、対象物101の移動方向101cに沿って複数の液滴102を並べて付着させることができる。この場合、距離Lがほぼ一定、圧電素子23の電極23bに印加する電圧が同じ、電圧の印加タイミングが同じであれば、塗布位置のズレを抑制することができる。
図4(a)は、比較例に係る液滴102の吐出を例示するための模式図である。
図4(b)は、比較例に係る塗布位置を例示するための模式図である。
図4(a)、(b)に示すように、対象物101は、例えば、平板とすることができる。この場合、図4(a)に示すように、ノズルヘッド2と塗布面101aとの間の距離Lがほぼ一定となる。距離Lがほぼ一定であれば、例えば、複数の圧電素子23の電極23bに同じ電圧を同時に印加すれば、複数の液滴102を塗布面101aにほぼ同時に到達させることができる。そのため、図4(b)に示すように、対象物101の移動方向101cに沿って複数の液滴102を並べて付着させることができる。この場合、距離Lがほぼ一定、圧電素子23の電極23bに印加する電圧が同じ、電圧の印加タイミングが同じであれば、塗布位置のズレを抑制することができる。
ところが、対象物の形状などによっては、塗布面の場所によって、ノズルヘッド2と塗布面との間の距離が異なる場合がある。以下においては一例として、塗布面が曲面である場合を例に挙げて説明する。
図5(a)は、他の比較例に係る液滴102の吐出を例示するための模式図である。
図5(b)は、他の比較例に係る塗布位置を例示するための模式図である。
図5(a)、(b)に示すように、対象物100は、例えば、半円筒とすることができる。この場合、図5(a)に示すように、対象物100の中心近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離をL1、対象物100の周縁近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離をL2とすると、「L1<L2」となる。すなわち、周縁近傍における距離が、距離L3だけ長くなる。
図5(a)は、他の比較例に係る液滴102の吐出を例示するための模式図である。
図5(b)は、他の比較例に係る塗布位置を例示するための模式図である。
図5(a)、(b)に示すように、対象物100は、例えば、半円筒とすることができる。この場合、図5(a)に示すように、対象物100の中心近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離をL1、対象物100の周縁近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離をL2とすると、「L1<L2」となる。すなわち、周縁近傍における距離が、距離L3だけ長くなる。
この様な場合に、複数の圧電素子23の電極23bに同じ電圧を同時に印加すると、吐出された液滴102は、対象物100の周縁近傍よりも対象物100の中心近傍に先に到達する。この場合、対象物100が移動方向100cに移動すると、複数の液滴102の塗布位置は図5(b)に示すものとなる。すなわち、複数の液滴102を同じタイミングで吐出させると、塗布面100aの場所によって、塗布位置のズレが大きくなる。
この場合、複数の液滴102の吐出タイミングを変えれば塗布位置のズレを抑制することができる。
図6(a)、(b)は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、吐出タイミングとの関係を例示するための模式図である。
対象物100の中心近傍に向けて液滴102を吐出する場合には、図6(a)に示すように距離L1が短くなる。一方、対象物100の周縁近傍に向けて液滴102を吐出する場合には、図6(b)に示すように距離L2が長くなる。この場合、対象物100の中心近傍に向けて液滴102を吐出するタイミングを、対象物100の周縁近傍に向けて液滴102を吐出するタイミングよりも遅くすれば、ノズル孔21aの直下と液滴102の塗布位置との間の距離L4を揃えることができる。すなわち、塗布位置のズレを抑制することができる。なお、吐出タイミングは、所望の圧電素子23の電極23bに電圧を印加するタイミングを変化させることで制御することができる。
図6(a)、(b)は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、吐出タイミングとの関係を例示するための模式図である。
対象物100の中心近傍に向けて液滴102を吐出する場合には、図6(a)に示すように距離L1が短くなる。一方、対象物100の周縁近傍に向けて液滴102を吐出する場合には、図6(b)に示すように距離L2が長くなる。この場合、対象物100の中心近傍に向けて液滴102を吐出するタイミングを、対象物100の周縁近傍に向けて液滴102を吐出するタイミングよりも遅くすれば、ノズル孔21aの直下と液滴102の塗布位置との間の距離L4を揃えることができる。すなわち、塗布位置のズレを抑制することができる。なお、吐出タイミングは、所望の圧電素子23の電極23bに電圧を印加するタイミングを変化させることで制御することができる。
ところが、圧電素子23の電極23bに印加する電圧を同じにして、電圧の印加タイミングを変化させると、液滴102の吐出タイミングは異なるが、液滴102の飛翔速度は同じになる。そのため、距離L2と距離L1との差(距離L3)が長くなると塗布位置の精度が悪くなったり、塗布位置のズレが発生したりするおそれがある。
そこで、本実施の形態に係る液滴塗布装置1においては、ノズルボディ21に設けられた所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、液滴102の飛翔速度を変化させるようにしている。例えば、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離が長ければ液滴102の飛翔速度を増加させるようにする。また、例えば、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離が短ければ液滴102の飛翔速度を減少させるようする。液滴102の飛翔速度は、圧電素子23の電極23bに印加する電圧を変化させることで制御することができる。例えば、印加電圧を高くすれば液滴102の飛翔速度を増加させることができる。例えば、印加電圧を低くすれば液滴102の飛翔速度を減少させることができる。
液滴102の飛翔速度が速くなれば距離L3が長くなったとしても、塗布位置の精度が悪くなったり、塗布位置のズレが発生したりするのを抑制することができる。
そこで、本実施の形態に係る液滴塗布装置1においては、ノズルボディ21に設けられた所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、液滴102の飛翔速度を変化させるようにしている。例えば、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離が長ければ液滴102の飛翔速度を増加させるようにする。また、例えば、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離が短ければ液滴102の飛翔速度を減少させるようする。液滴102の飛翔速度は、圧電素子23の電極23bに印加する電圧を変化させることで制御することができる。例えば、印加電圧を高くすれば液滴102の飛翔速度を増加させることができる。例えば、印加電圧を低くすれば液滴102の飛翔速度を減少させることができる。
液滴102の飛翔速度が速くなれば距離L3が長くなったとしても、塗布位置の精度が悪くなったり、塗布位置のズレが発生したりするのを抑制することができる。
ここで、印加電圧を高くすれば圧電素子23の屈曲変位が大きくなる。そのため、印加電圧を高くすれば液滴102の量が多くなる。
図7は、印加電圧と液滴102の量との関係、および、印加電圧と液滴102の飛翔速度との関係を例示するための模式グラフ図である。
図7に示すように、印加電圧を高くすれば液滴102の飛翔速度を速くすることができる。とこるが、印加電圧を高くすれば液滴102の量が多くなる。そのため、印加電圧を高くしすぎると、意図しない場所にまで液滴102が拡がったり、形成された膜厚にバラツキが生じたりするおそれがある。
図7は、印加電圧と液滴102の量との関係、および、印加電圧と液滴102の飛翔速度との関係を例示するための模式グラフ図である。
図7に示すように、印加電圧を高くすれば液滴102の飛翔速度を速くすることができる。とこるが、印加電圧を高くすれば液滴102の量が多くなる。そのため、印加電圧を高くしすぎると、意図しない場所にまで液滴102が拡がったり、形成された膜厚にバラツキが生じたりするおそれがある。
この場合、液滴102の量は、電圧の印加時間により制御することができる。
図8(a)は、電圧の印加時間を例示するためのグラフ図である。
図8(b)は、電圧の印加時間と液滴102の量との関係を例示するための模式グラフ図である。なお、図8(b)における印加時間T2は、印加時間T1よりも短い。
図8(a)に示すように、コントローラ6は、所定の印加電圧を維持したまま、電圧の印加時間(パルス幅)を変化させることができる。電圧の印加時間が短くなれば、圧電素子23の屈曲変位がその分少なくなる。そのため、図8(b)に示すように、所定の印加電圧に対する液滴102の量を減少させることができる。
図8(a)は、電圧の印加時間を例示するためのグラフ図である。
図8(b)は、電圧の印加時間と液滴102の量との関係を例示するための模式グラフ図である。なお、図8(b)における印加時間T2は、印加時間T1よりも短い。
図8(a)に示すように、コントローラ6は、所定の印加電圧を維持したまま、電圧の印加時間(パルス幅)を変化させることができる。電圧の印加時間が短くなれば、圧電素子23の屈曲変位がその分少なくなる。そのため、図8(b)に示すように、所定の印加電圧に対する液滴102の量を減少させることができる。
なお、液滴102の飛翔速度、および液滴102の量は、液状体の粘度やノズル孔21aの断面積などの影響をうける。そのため、印加電圧と液滴102の量との関係、印加電圧と液滴102の飛翔速度との関係、および、電圧の印加時間と液滴102の量との関係は、予め実験やシミュレーションを行うことで求めておくことが好ましい。
また、塗布面100aの三次元寸法や形状や、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離は、距離センサなどにより測定したり、CAD(Computer-Aided Design)データなどの設計データを収集したりすることで得ることができる。例えば、ノズルヘッド2またはその近傍に設けられた距離センサにより、塗布面100aの三次元寸法、ひいては、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離を測定することができる。
なお、印加電圧と液滴102の量との関係、印加電圧と液滴102の飛翔速度との関係、電圧の印加時間と液滴102の量との関係、および塗布面100aの三次元寸法などは、コントローラ6の記憶部に格納することができる。コントローラ6は、記憶部に格納されているこれらのデータと、制御プログラムに基づいて液滴102の吐出を行うことができる。
すなわち、コントローラ6は、複数の圧電素子23毎に、印加する電圧、および、電圧の印加時間の少なくともいずれかを変化可能とすることができる。
また、コントローラ6は、ノズルボディ21に設けられた所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化可能とすることができる。
すなわち、コントローラ6は、複数の圧電素子23毎に、印加する電圧、および、電圧の印加時間の少なくともいずれかを変化可能とすることができる。
また、コントローラ6は、ノズルボディ21に設けられた所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化可能とすることができる。
また、コントローラ6は、印加する電圧と液滴102の飛翔速度との関係、および、電圧の印加時間と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかを格納可能な記憶部を有することができる。
この場合、記憶部は、液滴102が塗布される塗布面の三次元寸法、および、印加する電圧と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかをさらに格納可能とすることができる。
この場合、記憶部は、液滴102が塗布される塗布面の三次元寸法、および、印加する電圧と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかをさらに格納可能とすることができる。
また、コントローラ6は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、記憶部に格納されているデータとに基づいて、印加電圧および電圧の印加時間の少なくともいずれかを制御することができる。なお、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離は、距離センサなどで測定されたものであってもよいし、CADデータなどの設計データから求められたものであってもよい。
またさらに、実験やシミュレーションを行うことで、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、吐出タイミング(電圧の印加タイミング)との関係を予め求め、求められたデータをコントローラ6の記憶部に格納することもできる。
コントローラ6は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、記憶部に格納されているデータとに基づいて、吐出タイミング(電圧の印加タイミング)をさらに制御することができる。なお、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離は、距離センサなどで測定されたものであってもよいし、CADデータなどの設計データから求められたものであってもよい。
コントローラ6は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、記憶部に格納されているデータとに基づいて、吐出タイミング(電圧の印加タイミング)をさらに制御することができる。なお、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離は、距離センサなどで測定されたものであってもよいし、CADデータなどの設計データから求められたものであってもよい。
以上に説明したように、本実施の形態に係る液滴塗布装置1によれば、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる。
また、液滴塗布装置1には位置調整部3が設けられているので、位置調整部3により塗布位置を制御することもできる。
図9(a)、(b)は、位置調整部3が設けられていない場合を例示するための模式図である。
前述したように、塗布面100aの位置により、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離に違いが生じる場合がある。例えば、図9(a)に示すように、対象物100の周縁近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、対象物100の中心近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離に差(距離L5)が生じる場合がある。前述したように、液滴102の吐出条件を同じにすると、距離に応じて複数の液滴102の塗布位置が変化する。例えば、複数の液滴102の塗布位置が、図9(b)に示すもののようになる。
この場合、距離の差を小さくすることができれば、塗布位置のズレを抑制することができる。あるいは、塗布位置のズレを抑制するのが容易となる。液滴塗布装置1には位置調整部3が設けられているので、距離の差を小さくすることができる。
図9(a)、(b)は、位置調整部3が設けられていない場合を例示するための模式図である。
前述したように、塗布面100aの位置により、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離に違いが生じる場合がある。例えば、図9(a)に示すように、対象物100の周縁近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離と、対象物100の中心近傍におけるノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離に差(距離L5)が生じる場合がある。前述したように、液滴102の吐出条件を同じにすると、距離に応じて複数の液滴102の塗布位置が変化する。例えば、複数の液滴102の塗布位置が、図9(b)に示すもののようになる。
この場合、距離の差を小さくすることができれば、塗布位置のズレを抑制することができる。あるいは、塗布位置のズレを抑制するのが容易となる。液滴塗布装置1には位置調整部3が設けられているので、距離の差を小さくすることができる。
図10(a)、(b)は、位置調整部3の作用を例示するための模式図である。
図10(a)は、位置調整部3がノズルヘッド2に設けられている場合である。この場合、位置調整部3は、ノズルヘッド2の位置を変化させて距離の差を小さくすることができる。例えば、図10(a)に示すように、対象物100に対するノズルヘッド2の傾きを変化させることで、距離L6と距離L7との差が小さくなるようにすることができる。
図10(b)は、位置調整部3が載置部4に設けられている場合である。この場合、位置調整部3は、載置部4の位置、ひいては、塗布面100aの位置を変化させて距離の差を小さくすることができる。例えば、図10(b)に示すように、ノズルヘッド2に対する対象物100の傾きを変化させることで、距離L8と距離L9との差が小さくなるようにすることができる。
そのため、本実施の形態に係る液滴塗布装置1によれば、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる。
図10(a)は、位置調整部3がノズルヘッド2に設けられている場合である。この場合、位置調整部3は、ノズルヘッド2の位置を変化させて距離の差を小さくすることができる。例えば、図10(a)に示すように、対象物100に対するノズルヘッド2の傾きを変化させることで、距離L6と距離L7との差が小さくなるようにすることができる。
図10(b)は、位置調整部3が載置部4に設けられている場合である。この場合、位置調整部3は、載置部4の位置、ひいては、塗布面100aの位置を変化させて距離の差を小さくすることができる。例えば、図10(b)に示すように、ノズルヘッド2に対する対象物100の傾きを変化させることで、距離L8と距離L9との差が小さくなるようにすることができる。
そのため、本実施の形態に係る液滴塗布装置1によれば、塗布位置にズレが生じるのを抑制することができる。
また、液滴塗布装置1には、乾燥・硬化ユニット7をさらに設けることができる。
乾燥・硬化ユニット7は、塗布された液滴102や、塗布された液滴102により形成された膜を乾燥させたり、硬化させたりする。例えば、液滴102が溶媒を含むものである場合には、乾燥・硬化ユニット7は溶媒を蒸発させるヒータや温風ユニットなどとすることができる。例えば、液滴102が紫外線硬化樹脂を含む場合には、乾燥・硬化ユニット7は紫外線照射装置などとすることができる。なお、乾燥・硬化ユニット7は例示をしたものに限定されるわけではなく、液滴102の成分や性質に基づいて適宜変更することができる。
乾燥・硬化ユニット7は、塗布された液滴102や、塗布された液滴102により形成された膜を乾燥させたり、硬化させたりする。例えば、液滴102が溶媒を含むものである場合には、乾燥・硬化ユニット7は溶媒を蒸発させるヒータや温風ユニットなどとすることができる。例えば、液滴102が紫外線硬化樹脂を含む場合には、乾燥・硬化ユニット7は紫外線照射装置などとすることができる。なお、乾燥・硬化ユニット7は例示をしたものに限定されるわけではなく、液滴102の成分や性質に基づいて適宜変更することができる。
図11(a)、(b)は、乾燥・硬化ユニット7を例示するための模式図である。
図11(a)は、ノズルヘッド2と塗布面101aとの間の距離L10がほぼ一定の場合である。例えば、対象物101が平板の場合である。この様な場合には、乾燥・硬化ユニット7は、ノズルヘッド2と並べて設けることができる。この場合、乾燥・硬化ユニット7と塗布面101aとの間の距離L11はほぼ一定となる。そのため、乾燥または硬化の条件がほぼ同一となるようにすることができる。
図11(a)は、ノズルヘッド2と塗布面101aとの間の距離L10がほぼ一定の場合である。例えば、対象物101が平板の場合である。この様な場合には、乾燥・硬化ユニット7は、ノズルヘッド2と並べて設けることができる。この場合、乾燥・硬化ユニット7と塗布面101aとの間の距離L11はほぼ一定となる。そのため、乾燥または硬化の条件がほぼ同一となるようにすることができる。
図11(b)は、ノズル孔21aと塗布面100aとの間の距離L12が変化する場合である。例えば、塗布面100aが曲面の場合である。この様な場合には、乾燥・硬化ユニット7をノズルヘッド2と並べて設け、さらに、乾燥・硬化ユニット7と塗布面100aとの間の距離L13がほぼ一定となるように乾燥・硬化ユニット7の位置を変化させることができる。例えば、乾燥・硬化ユニット7を昇降させる昇降装置7aを設け、距離L13がほぼ一定となるように昇降装置7aを制御することができる。なお、コントローラ6は、記憶部に格納されている塗布面100aの三次元寸法や距離センサなどにより測定された塗布面100aの三次元寸法に基づいて昇降装置7aを制御することができる。本実施の形態によれば、乾燥・硬化ユニット7と塗布面100aとの間の距離L13がほぼ一定となるので、乾燥または硬化の条件がほぼ同一となる。
乾燥または硬化の条件がほぼ同一となれば、塗布された液滴102の意図しない拡がりを抑制することが容易となる。そのため、ノズルヘッド2と対象物100、101との間の相対的な移動速度を速くすることができるので、処理時間の短縮を図ることができる。
乾燥または硬化の条件がほぼ同一となれば、塗布された液滴102の意図しない拡がりを抑制することが容易となる。そのため、ノズルヘッド2と対象物100、101との間の相対的な移動速度を速くすることができるので、処理時間の短縮を図ることができる。
次に、本実施の形態に係る液滴塗布方法について説明する。
本実施の形態に係る液滴塗布方法は、複数のノズル孔21a毎に設けられた圧電素子23に電圧を印加して、複数のノズル孔21aから液滴を吐出させる工程を備えている。そして、所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化させる。
また、予め求められた、印加する電圧と液滴102の飛翔速度との関係、および、電圧の印加時間と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかを用いて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算することができる。
また、予め求められた、液滴102が塗布される塗布面の三次元寸法、および、印加する電圧と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかをさらに用いて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算することができる。
また、所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、電圧の印加タイミングをさらに変化させることができる。
個の場合、予め求められた、距離と電圧の印加タイミングとの関係を用いて、電圧の印加タイミングを演算することができる。
また、ノズルヘッド2と、液滴102が塗布される塗布面と、の間の相対的な位置を変化させることができる。
なお、各内容は前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る液滴塗布方法は、複数のノズル孔21a毎に設けられた圧電素子23に電圧を印加して、複数のノズル孔21aから液滴を吐出させる工程を備えている。そして、所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化させる。
また、予め求められた、印加する電圧と液滴102の飛翔速度との関係、および、電圧の印加時間と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかを用いて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算することができる。
また、予め求められた、液滴102が塗布される塗布面の三次元寸法、および、印加する電圧と液滴102の量との関係、の少なくともいずれかをさらに用いて、印加する電圧、および、電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算することができる。
また、所定のノズル孔21aの位置と、当該ノズル孔21aから吐出した液滴102が塗布される位置と、の間の距離に応じて、電圧の印加タイミングをさらに変化させることができる。
個の場合、予め求められた、距離と電圧の印加タイミングとの関係を用いて、電圧の印加タイミングを演算することができる。
また、ノズルヘッド2と、液滴102が塗布される塗布面と、の間の相対的な位置を変化させることができる。
なお、各内容は前述したものと同様とすることができるので詳細な説明は省略する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 液滴塗布装置、2 ノズルヘッド、3 位置調整部、4 載置部、5 供給部、6 コントローラ、21 ノズルボディ、21a ノズル孔、21b 流路、21c 液室、22 振動板、23圧電素子、23a 圧電部、23b 電極、23c 電極、31 第1の回転部、32 第2の回転部、33 第3の回転部、100 対象物、100a 塗布面、101 対象物、101a 塗布面、102 液滴
Claims (14)
- 液滴が吐出可能な複数のノズル孔を有するノズルボディと、前記複数のノズル孔毎に設けられた圧電素子と、を有するノズルヘッドと、
複数の前記圧電素子毎に、印加する電圧、および、前記電圧の印加時間の少なくともいずれかを変化可能なコントローラと、
を備えた液滴塗布装置。 - 前記コントローラは、前記ノズルボディに設けられた所定のノズル孔の位置と、当該ノズル孔から吐出した前記液滴が塗布される位置と、の間の距離に応じて、前記印加する電圧、および、前記電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化可能となっている請求項1記載の液滴塗布装置。
- 前記コントローラは、前記印加する電圧と前記液滴の飛翔速度との関係、および、前記電圧の印加時間と前記液滴の量との関係、の少なくともいずれかを格納可能な記憶部を有する請求項1または2に記載の液滴塗布装置。
- 前記記憶部は、前記液滴が塗布される塗布面の三次元寸法、および、前記印加する電圧と前記液滴の量との関係、の少なくともいずれかをさらに格納可能となっている請求項3記載の液滴塗布装置。
- 前記コントローラは、前記ノズルボディに設けられた所定のノズル孔の位置と、当該ノズル孔から吐出した前記液滴が塗布される位置と、の間の距離に応じて、前記電圧の印加タイミングをさらに変化可能となっている請求項2〜4のいずれか1つに記載の液滴塗布装置。
- 前記記憶部は、前記距離と、前記電圧の印加タイミングとの関係を格納可能となっている請求項5記載の液滴塗布装置。
- 前記ノズルヘッドと、前記液滴が塗布される塗布面と、の間の相対的な位置を変化可能な位置調整部をさらに備えた請求項1〜6のいずれか1つに記載の液滴塗布装置。
- 液滴が吐出可能な複数のノズル孔を有するノズルボディと、前記複数のノズル孔毎に設けられた圧電素子と、を有するノズルヘッドと、
前記ノズルヘッドと、前記液滴が塗布される塗布面と、の間の相対的な位置を変化可能な位置調整部と、
を備えた液滴塗布装置。 - 複数のノズル孔毎に設けられた圧電素子に電圧を印加して、前記複数のノズル孔から液滴を吐出させる工程を備え、
所定の前記ノズル孔の位置と、当該ノズル孔から吐出した前記液滴が塗布される位置と、の間の距離に応じて、前記印加する電圧、および、前記電圧の印加時間、の少なくともいずれかを変化させる液滴塗布方法。 - 予め求められた、前記印加する電圧と前記液滴の飛翔速度との関係、および、前記電圧の印加時間と前記液滴の量との関係、の少なくともいずれかを用いて、前記印加する電圧、および、前記電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算する請求項9記載の液滴塗布方法。
- 予め求められた、前記液滴が塗布される塗布面の三次元寸法、および、前記印加する電圧と前記液滴の量との関係、の少なくともいずれかをさらに用いて、前記印加する電圧、および、前記電圧の印加時間、の少なくともいずれかを演算する請求項10記載の液滴塗布方法。
- 前記所定のノズル孔の位置と、前記当該ノズル孔から吐出した前記液滴が塗布される位置と、の間の距離に応じて、前記電圧の印加タイミングをさらに変化させる請求項9〜11のいずれか1つに記載の液滴塗布方法。
- 予め求められた、前記距離と、前記電圧の印加タイミングとの関係を用いて、前記電圧の印加タイミングを演算する請求項12記載の液滴塗布方法。
- 前記ノズルヘッドと、前記液滴が塗布される塗布面と、の間の相対的な位置を変化させる請求項9〜13のいずれか1つに記載の液滴塗布方法。
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