JP7017346B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
1-1.防災システム1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る防災システム1の構成の一例を示す図である。防災システム1は、自動火災報知設備2(以下、「自火報設備2」)と、点検支援システム3とを備える。
自火報設備2は、防火対象物である建物に設置される。ここで建物とは、例えば、オフィスビル、商業施設、ホテル、マンション等の集合住宅である。自火報設備2は、建物の各所に設置される火災感知器4および連動装置6と、建物の防災センタに設置される火災受信機5とを備える。火災感知器4および連動装置6と火災受信機5は、信号線を介して接続される。火災受信機5は、直接または通信回線9を介して点検支援サーバ8とも接続される。ここで通信回線9は、例えば、インターネットや無線LAN等の通信ネットワークである。自火報設備2は、P型設備であってもR型設備であってもよい。以下の説明では自火報設備2がR型設備であるものとする。
火災感知器4は火災感知手段の一例であり、例えば光電式の煙感知器である。火災感知器4は、図示を省略するが、火災時に発生する煙を検知して火災を検出する火災検出部と、火災検出部が火災を検出すると自己の識別情報であるアドレスを含む火災感知信号を火災受信機5に送信する信号送信部とを備える。なお、変形例として、火災感知器4は、熱感知器や炎感知器等の他の種類の感知器であってもよい。
連動装置6は、例えば、非常ベル61、防火戸62,シャッタ63など火災の発生に伴って動作する装置を総称したものであり、それぞれにアドレスが割り当てられ、火災受信機5によって各々動作が制御される。なお、火災受信機5と連動装置6の間に図示しない中継器が接続され、火災受信機5が中継器を介して連動装置6を制御するようにしてもよい。また、図1においては、非常ベル61、防火戸62およびシャッタ63は1台ずつの記載となっているが、施設内のあらかじめ区分された複数のエリアの各々に設けられるなど、複数台であることが一般的である。
図2は、火災受信機5の構成の一例を示す図である。火災受信機5は、制御部51と、記憶部52と、表示部53と、操作入力部54と、第1通信部55と、第2通信部56とを備える。
点検支援システム3は、携帯端末7と、点検支援サーバ8とを備える。携帯端末7と点検支援サーバ8は、通信回線9を介して接続される。なお、携帯端末7は、複数台であってもよい。
図5は、携帯端末7の構成の一例を示す図である。携帯端末7は、防火対象物である建物の点検を行う作業者により携帯される端末である。具体的には、スマートフォンや携帯電話機やタブレット端末やウェアラブル端末である。この携帯端末7は、制御部71と、記憶部72と、表示部73と、操作入力部74と、通信部75とを備える。
表示制御部712は、情報受信部711により受信される火災情報画面を表示部73に表示させる。
情報送信部714は、遮断データ作成部713が作成した遮断設定信号を点検支援サーバ8に送信する。
図6は、点検支援サーバ8の構成の一例を示す図である。点検支援サーバ8は、火災の発生を携帯端末7を携帯する作業者に対して通知し、また、火災の発生場所が点検エリアではないときに、火災受信機5の制御の遮断を解除(遮断OFF)させるためのコンピュータ装置である。この点検支援サーバ8は、制御部81と、記憶部82と、操作入力部83と、通信部84とを備える。
点検感知器設定部812は、操作入力部83を用いて点検期間と点検を行う火災感知器4のアドレスが入力されると、その情報を点検管理データベース821に格納して、点検対象感知器として設定する。
防災システム1の動作について説明する。図9は、防災システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。ここでは、点検を行う作業者が携帯端末7から火災動作の制御のうち防排煙機器および非常ベルへの制御を遮断した(遮断ONに設定した)後に点検開始するときの動作を例に説明する。
その結果、火災受信機5の火災感知信号受信部511が火災感知器4から火災感知信号を受信し、火災判定部512が火災の発生を判定すると、火災情報送信部515が火災の発生を通知する火災信号を点検支援サーバ8に送信する(Sa5)。点検支援サーバ8の火災情報受信部811が火災信号を受信すると、表示制御部815が火災情報画面を生成し、携帯端末7に送信する(Sa6)。携帯端末7の情報受信部711は火災情報画面を受信すると、表示制御部712が表示部73に火災情報画面を表示する(Sa7)。この携帯端末7の火災表示画面を見て、作業者は、試験した火災感知器4が火災感知信号を送信したことを確認でき、該当火災感知器4が正常に動作したことを理解できる。作業者は、点検対象の火災感知器5全てに対して同様の作業を行って各火災感知器4が正常に動作することを確認する必要がある。
上記の実施形態は、下記のように変形してもよい。なお、下記の2以上の変形例は互いに組み合わせてもよい。
2-1.変形例1
遮断解除部814は、全ての制御の遮断を解除せず、所定の制御の遮断を解除するようにしてもよい。そして、遮断を解除する制御を点検対象感知器の設定の際に設定するようにしてもよい。このようにすれば、点検に関係なく遮断した制御の遮断が解除されることがない。言い換えれば、自火報設備2が設置される建物として、防排煙関係の連動は常時遮断しておき、関係者の判断で連動させる運用を行っている場合には、点検対象外の火災感知器4の火災感知信号に基づいて全ての連動を解除したくないこととなり、点検に際して地区音響の連動のみを遮断することとなって、この点検に際しての地区音響のみの連動を解除できることが好ましい。
2-2.変形例2
点検対象感知器の設定は、点検支援サーバ8の他に携帯端末7から設定できる、あるいは携帯端末7からのみ設定できるようにしてもよく、例えば、作業者が建物内を移動して点検作業を進める場合に、点検しようとするエリアの火災感知器4を携帯端末7を用いて点検対象感知器に設定し、点検作業を行うエリアを移動するときに、点検対象感知器の範囲を変えていくことによって、点検対象の範囲を細かくでき、通常の火災監視を行う火災感知器4の範囲が広がることになる。この場合、携帯端末7が点検感知器設定部812を備え、点検期間と点検を行う火災感知器4のアドレスが入力されると、その情報を点検支援サーバ8に送信し、その情報を受信した点検支援サーバ8が点検管理データベース821に格納して、点検対象感知器として設定する。
2-3.変形例3
点検対象感知器の設定は、点検対象の火災感知器に代えて、点検対象外の火災感知器を登録するようにしてもよい。
2-4.変形例4
点検支援サーバ8は、火災受信機5と一体に設けるようにしてもよい。
Claims (1)
- 複数の火災感知器が接続された火災受信機を有し、前記火災受信機が火災発生時に火災動作として行う制御を遮断する機能を備えた防災システムにおいて、
点検対象または点検対象外の火災感知器と前記制御のうち火災の発生を発した火災感知器が点検対象でない場合に所定の制御の遮断を解除するように設定する点検感知器設定部と、
火災の発生を発した火災感知器が点検対象ではない場合に、前記所定の制御の遮断を解除する遮断解除部を備えたことを特徴とする防災システム。
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JP2017170647A JP7017346B2 (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 防災システム |
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2017
- 2017-09-05 JP JP2017170647A patent/JP7017346B2/ja active Active
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