JP6956845B2 - 火災報知システム - Google Patents
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Description
本発明は、火災報知システムであって、
火災発生場所の発報を判別した場合に、当該火災発生場所を示す火災信号を送信する端末監視制御装置と、
火災信号を受信した場合に、火災発生場所を示す火災警報信号を送信するサーバと、
火災警報信号を受信した場合に、火災発生場所を示す火災警報を出力する受信機と、
サーバに試験対象を示す信号を送信して当該試験対象を設定させる携帯端末と、
がネットワークを介して接続され、
サーバは、受信した火災信号が試験対象からの火災信号であることを判別した場合に、火災警報信号に替えて試験発報受信信号を送信することを特徴とする。
受信機及び携帯端末は、試験発報受信信号を受信した場合に、試験発報の受信結果を報知する。
携帯端末は、火災警報信号を受信した場合に、火災警報を出力する。
本発明は、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続され、端末監視制御装置は、警戒区域に引き出された回線に接続された火災感知器からの火災信号を受信した場合に、ネットワークを介して火災信号をサーバに送信し、サーバは、ネットワークを介して端末監視制御装置から送信された火災信号を受信して所定の火災受信処理を行い、当該処理結果に基づき火災警報信号を、ネットワークを介して受信機に送信して火災警報を出力させる火災報知システムに於いて、試験治具を用いて火災感知器の発報試験を行う点検員に携帯される携帯端末がネットワークを経由してサーバに接続され、携帯端末は、点検員の操作に基づき試験対象とする火災感知器を示す試験感知器通知信号をサーバに送信して試験モードを設定させ、サーバは、端末監視制御装置から受信した火災信号が試験モードに設定された火災感知器からの火災信号であることを判別した場合に、所定の試験発報受信処理を行って、試験発報受信信号を携帯端末に送信して試験発報の受信結果を報知させるようにしたため、点検員は感知器発報試験に先立ち、携帯端末の操作により試験対象とする火災感知器を選択すると、これがサーバに通知されて、選択された感知器に対し試験モードが設定され、続いて試験治具を用いて感知器の発報試験を行うと火災信号がサーバに送信され、サーバは試験モードが設定されている感知器からの火災信号であることを判別して携帯端末に試験発報の結果が表示され、これによりサーバ及び受信機側に点検員が付く必要が無くなり、試験治具を用いて感知器試験を行う点検員1名のみで、感知器発報試験を効率よく進めることができる。
また、携帯端末は、試験対象として選択された1又は複数の感知器アドレスを試験感知器通知信号に設定してサーバに送信することにより、点検員は感知器を1台ずつ選択しながら発報試験を行うこともできるし、例えば、同じフロアに設置されている複数の感知器を一括選択して発報試験を行うこともできる。
また、サーバは、試験発報受信処理を行った場合に、試験発報受信信号を受信機に送信して試験発報による火災受信を報知させる火災受信を報知させるようにしたため、受信機においても、必要があれば、感知器試験の様子が確認可能となる。
また、サーバは、端末監視制御装置から受信した火災信号が試験モードに設定されていない火災感知器からの火災信号であることを判別した場合に、火災受信処理を行って、火災警報信号を受信機及び携帯端末に送信して火災警報を出力させるようにしたため、感知器試験中に実火災が発生して感知器から火災信号が送信された場合には、感知器試験に影響されることなく、受信機から火災警報が出力され、また、点検員が保有している携帯端
末からも火災警報が出力され、感知器試験中の実火災に対し迅速且つ適切に対処可能とする。
また、ネットワークはインターネットであり、端末監視制御装置及び受信機は、ゲートウェイ装置を介してインターネットに接続され、携帯端末は無線ネットワークを経由してインターネットに接続されるため、既存のインターネットに対する通信機器やネットワークを利用して簡単にサーバとの通信接続を確立することができ、また、地震等の災害により監視対象施設が被害を受けて例えば端末監視制御装置に接続している一部の回線が切れたような場合にも、サーバとの通信接続が確保されている限り、火災報知システムとしての火災監視機能は維持することができ、災害等のトラブル発生に強い信頼性の高いシステムが構築可能となる。
また、携帯端末は、携帯電話端末による近距離無線ネットワークを介してインターネットに接続されるようにしたため、これはスマートホン等の携帯電話端末が無線LANネットワークのアクセスポイントとして機能する所謂テザリング機能を用いた携帯端末の通信であり、携帯電話端末のサービスエリアは、全国津々浦々まで行き届いていることから、火災報知システムを設置した施設は全て携帯電話端末のサービスエリアに存在しており、火災報知システムを設置した対象施設の設置地域に制約されることなく、携帯端末を利用した点検員1名による感知器発報試験を効率良く進めることを可能とする。
また、携帯端末は、所定のユーザIDとパスワードを用いてサーバにログインして、試験操作画面を取得し、試験操作画面上に表示された火災感知器一覧の中から試験対象とする1又は複数の火災感知器を選択することにより試験感知器通知信号をサーバに送信し、サーバから試験発報受信信号を受信した場合に、火災発報した感知器情報を試験発報受信画面に表示するようにしたため、例えばサーバにより提供される感知器試験のホームページを点検員が携帯端末にダウンロードして試験操作画面を表示させ、この試験表示画面を利用して試験対象感知器の選択や試験結果の表示が行われることで、サーバからの支援を受けて点検員は効率良く感知器試験の作業を進めることができる。
また、携帯端末は、サーバから前記試験発報受信信号を受信した場合に、試験操作画面上の火災感知器一覧に試験結果を表示させることで、複数の火災感知器を順次試験していく場合に、試験の済んだ火災感知器の状況を一覧表示から簡単且つ容易に把握可能とする。
また、携帯端末は、火災感知器一覧として、感知器アドレスの一覧、感知器設置場所の一覧、又は感知器設置区域の地図の何れかを選択表示可能としたため、点検員は感知器発報試験を始める施設の場所に対応して、簡単且つ容易に、試験対象とする感知器を選択して感知器発報試験を行うことができる。
の大きな火災報知システムであっても、感知器試験作業を効率良く進めて短時間で必要な作業を終了することが可能となる。
また、火災感知器は、火災を検出した場合に固有のアドレスが設定された火災信号を送信し、端末監視制御装置は、アドレスが設定された火災信号をサーバに送信し、サーバは、火災信号に設定されたアドレスに基づいて火災発生場所を示す火災地区情報が設定された火災警報信号を生成して受信機に送信し、受信機はサーバから受信した火災警報信号に設定された火災地区情報を表示させるようにしたため、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続された火災報知システムについて、従来のR型火災報知システムの火災監視機能と同等な動作を可能となり、また、感知器発報試験による点検作業も、点検員1名により効率良く進めることを可能とする。
また、火災感知器は、火災を検出した場合に回線に所定の発報電流を流し、端末監視制御装置は、発報電流が流れた回線を示す発報回線情報が設定された火災信号をサーバに送信し、サーバは、火災信号に設定された発報回線情報に基づいて火災発生場所を示す火災地区情報が設定された火災警報信号を受信機に送信し、受信機はサーバから受信した火災警報信号に設定された火災地区情報を表示させるようにしたため、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続された火災報知システムについて、従来のP型火災報知システムの火災監視機能と同等な動作を可能となり、また、感知器発報試験による点検作業も、点検員1名により効率良く進めることを可能とする。
(火災報知システムの概要)
図1はR型の火災報知システムと感知器発報試験の概要を示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の火災報知システムは、インターネット22に対し端末監視制御装置10がゲートウェイ装置18を介して接続され、また、受信機12がゲートウェイ装置20を介して接続され、これにより端末監視制御装置10と受信機12がインターネット22を介してサーバ24と通信可能に接続されている。
このような火災報知システムの定期点検の際に、アナログ感知器16の発報試験を行う場合、点検員26は試験治具28と携帯端末30を携帯してアナログ感知器16の点検作業を行う。試験治具28はアナログ感知器16が散乱光式煙感知器の場合は試験用の煙を発煙し、また、熱感知器の場合はヒータにより加熱を行う。
点検員26による感知器発報試験は次のようにして行われる。点検員26はアナログ感知器16の設置場所に出向き、まず携帯端末30を使用してサーバ24にログインし、サーバ24から所定の試験操作画面を取得する。
(端末監視制御装置)
図2は図1の端末監視制御装置、受信機およびサーバの機能構成を示したブロック図である。
図2に示すように、受信機12は、受信機制御部44、通信部46、警報部48、表示部50、操作部52を備える。受信機制御部44は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により火災監視に必要な警報、表示、操作に伴う制御を、通信部46と連携して行う。
時停止スイッチの操作を検出した場合は、通信部46に指示して、地区音響一時停止信号をサーバ24へ送信させる制御を行い、サーバ24からの端末監視制御装置10に対する指示で、地区音響を一時停止させる。
図2に示すように、サーバ24は、サーバ制御部54、通信部56、表示部58、操作部60及びデータベース62を備える。
機器名に対する移報制御を行う。
図1及び図2を参照して火災報知システムの動作を説明すると次のようになる。端末監視制御装置10は伝送路14に接続された例えばアナログ感知器16の火災検出に基づく火災発報の有無を監視しており、アナログ感知器16の火災発報を判別すると、火災発報したアナログ感知器16のアドレスが設定された火災信号をサーバ24に送信する。
このようなR型の火災報知システムによれば、オフィスビル等の監視対象施設には、端末監視制御装置10と受信機12が設置され、火災受信の制御処理機能は外部のサーバ24に設けられており、サーバ24に火災受信の制御処理機能を分散させたことで、監視対象施設に設置する設備機器を簡略化することができる。
図3は感知器発報試験に使用する携帯端末のログイン画面を示した説明図、図4は携帯端末のメニュー画面を示した説明図、図5は携帯端末の感知器試験管理画面を示した説明図、図6は携帯端末の感知器選択画面を示した説明図、図7は携帯端末の火災警報画面を示した説明図、図8は携帯端末の試験発報受信画面を示した説明図である。なお、感知器試験管理画面及び感知器選択画面は、試験操作画面に含まれる。
図3に示すように、点検員が火災感知器の発報試験を行うためにサーバ24にアクセスすると、ログイン画面70が携帯端末30に表示される。そこで、ログイン画面70に対し所定のユーザID72とパスワード74を設定してログイン操作を行うと、サーバ24の認証処理に基づき、図4に示すメニュー画面75が表示される。
図4のメニュー画面75は、点検76、物件情報77、履歴78、障害情報80といったメニュー釦を備えており、点検76のメニュー釦を操作すると図5に示す感知器試験管理画面82が表示される。
図7に示すように、火災警報画面94は、火災マーク96、「火災です」の火災表示98、火災地区情報100、「火事です 現場を確認してください 現場は火災でしたか?」のガイダンス表示102、現場確認に対する「はい」「いいえ」の操作釦104,106、及び警戒区域の全体図を表示させる地図釦108が表示されている。
図8に示すように、試験発報受信画面110は、図7の火災警報画面94と同様に、火災マーク96、火災表示98、火災地区情報100を表示しているが、これに加えて、試験発報表示112を表示して試験発報による火災受信であることを示している。
図9は火災報知システムの感知器試験に伴う動作を示したタイムチャートであり、図1及び図2を参照して説明すると、次のようになる。
(火災報知システムの概要)
図10は回線単位に火災を監視するP型の火災報知システムと感知器発報試験の概要を示した説明図、図11は図10の端末監視制御装置、受信機およびサーバの機能構成を示したブロック図である。
P型火災報知システムに設けたオンオフ感知器126の点検員26による感知器発報試験は次のようにして行われる。点検員26はオンオフ感知器126の設置場所に出向き、まず携帯端末30を使用してサーバ24にログインし、サーバ24から試験操作画面を取得する。
上記の実施形態は、端末監視制御装置に火災感知器や発信機等のセンサ系の機器と、地区音響装置や防火戸等の制御系の機器を接続しているが、端末監視制御装置をセンサ系と制御系に分けて設置しても良い。
12:受信機
14:伝送路
16:アナログ感知器
18,20:ゲートウェイ装置
22:インターネット
24:サーバ
26:点検員
28:試験治具
30:携帯端末
32:携帯電話端末
34:携帯電話ネットワーク
36:基地局
38,130:端末制御部
40:伝送部
42,46,56,134:通信部
44:受信機制御部
48:警報部
50,58:表示部
52,60:操作部
54:サーバ制御部
62:データベース
70:ログイン画面
75:メニュー画面
82:感知器試験管理画面
90:アドレス選択画面
92:アドレス一覧
94:火災警報画面
110:試験発報受信画面
120:P型端末監視制御装置
124:感知器回線
126:オンオフ感知器
132:回線受信部
Claims (3)
- 火災発生場所の発報を判別した場合に、当該火災発生場所を示す火災信号を送信する端末監視制御装置と、
前記火災信号を受信した場合に、前記火災発生場所を示す火災警報信号を送信するサーバと、
前記火災警報信号を受信した場合に、前記火災発生場所を示す火災警報を出力する受信機と、
前記サーバに試験対象を示す信号を送信して当該試験対象を設定させる携帯端末と、
がネットワークを介して接続され、
前記サーバは、前記受信した火災信号が前記試験対象からの火災信号であることを判別した場合に、前記火災警報信号に替えて試験発報受信信号を送信することを特徴とする火災報知システム。
- 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記受信機及び前記携帯端末は、前記試験発報受信信号を受信した場合に、試験発報の受信結果を報知することを特徴とする火災報知システム。
- 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記携帯端末は、前記火災警報信号を受信した場合に、前記火災警報を出力することを特徴とする火災報知システム。
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JP2020205563A JP6956845B2 (ja) | 2017-01-13 | 2020-12-11 | 火災報知システム |
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JP6362157B2 (ja) * | 2014-01-24 | 2018-07-25 | ホーチキ株式会社 | 火災報知設備の感知器試験システム |
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- 2020-12-11 JP JP2020205563A patent/JP6956845B2/ja active Active
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