JP2021047900A - 火災報知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受信機構成を感知器や制御機器を監視制御する端末監視制御装置と表示操作を行う受信機に分けてインターネット上のサーバの制御処理により連携させた場合の感知器試験を点検員1名で効率良く進めることを可能とする火災報知システムを提供する。【解決手段】監視対象施設11において、アナログ感知器16からの火災信号を、端末監視制御装置10で受信し、インターネット22を介してサーバ24に送信し、サーバ24から火災警報信号を受信機12に送信して火災警報を出力させる。試験治具28によりアナログ感知器16の発報試験を行う場合、点検員26は携帯端末30の操作により試験対象とする感知器を選択して試験感知器通知信号をサーバ24に送信し、試験モードを設定させる。サーバ24は、試験モードが設定された感知器からの火災信号の受信を判別した場合、試験発報受信信号を携帯端末30に送信して試験発報の受信結果を報知させる。【選択図】図1

Description

本発明は、インターネット上のサーバとの連携により火災を検出して警報する火災報知システムに関する。
従来、火災を監視する火災報知システムの受信機は建物内の防災センターや管理室などに設置されており、受信機から警戒区域に引き出された感知器回線に接続された例えば火災感知器や発信機からの火災信号を受信することで、火災代表表示を行うと共に主音響を鳴動させ、また受信機から引き出された制御回線に接続された地区音響装置を鳴動させ、更に、制御回線に接続された防火戸や防火シャッター等の連動制御を行う。
このような火災報知システムの受信機にあっては、受信機に接続される火災感知器のアドレス、地区名、部署名、種別、回線番号、感度、蓄積時間、防排煙機器との連動関係等の所謂物件データを準備し、受信機に設けたEEPROM等の不揮発メモリに記憶して火災受信制御に利用している。
特開2011−189055号公報 特開2009−087111号公報 実用新案登録第3136363号公報
しかしながら、このような従来の火災報知システムにあっては、受信機から引き出された回線に火災感知器や制御機器を接続しており、また、受信機に、警報部、操作部、表示部、プリンタ等の火災監視に必要な全ての操作表示機能を設けており、受信機の構成が複雑となり、また、監視対象となる施設の規模が大きくなると、受信機から引き出される回線ケーブルの本数が増加し、受信機の製造及び設置が煩雑になる問題がある。
また、火災報知システムの運用中に、施設の改修やテナントの入れ替わり等に伴い物件データを変更する必要があるが、従来は受信機の設置場所に出向いて物件データを更新する必要があり、手間と時間がかかる問題もある。
更に、火災報知システムによっては、受信機に副表示盤等を接続して別の場所で受信機による火災警報表示を見たい場合があるが、受信機から離れた場所の副表示盤にケーブルを引いて接続する必要があり、設置工事に手間と時間がかかるといった問題もある。
この問題を解決するため、本願出願人にあっては、受信機構成を感知器や制御機器を監視制御する端末監視制御装置と、表示操作を行う受信機に分け、両者をインターネット上のサーバの制御処理により結びつけることで、システム構成を簡単にして、製造、設置、及び運用管理を容易にする火災報知システムを提案している。
ところで、火災報知システムにあっては、年一回の定期点検が義務付けられており、定期点検の際には、点検員が試験治具を用いて火災感知器に煙や熱を加えて発報させ、正常に火災感知器が動作することを確認する感知器試験を行っている。
このため端末監視制御装置と受信機をサーバを介して連携させた火災報知システムにあっても、定期点検の際には、試験治具を用いた感知器試験を行う必要がある。この場合、点検員による感知器試験の結果を確認するため、受信機側に1人、また、必要に応じてサーバ側にも1人付く必要があるが、これでは点検に必要な人員が増加し、相互に連絡を取り合いながら感知器試験を進める必要があることから、手間と時間がかかり、効率良く感知器試験を進めていくことができない問題がある。
本発明は、受信機構成を感知器や制御機器を監視制御する端末監視制御装置と表示操作を行う受信機に分けてインターネット上のサーバの制御処理により連携させた場合の感知器試験を点検員1名で効率良く進めることを可能とする火災報知システムを提供することを目的とする。
(火災報知システム)
本発明は、火災報知システムであって、
火災発生場所の発報を判別した場合に、当該火災発生場所を示す火災信号を送信する端末監視制御装置と、
火災信号を受信した場合に、火災発生場所を示す火災警報信号を送信するサーバと、
火災警報信号を受信した場合に、火災発生場所を示す火災警報を出力する受信機と、
サーバに試験対象を示す信号を送信して当該試験対象を設定させる携帯端末と、
がネットワークを介して接続され、
サーバは、受信した火災信号が試験対象からの火災信号であることを判別した場合に、火災警報信号に替えて試験発報受信信号を送信することを特徴とする。
(受信機による試験発報受信の報知)
受信機及び携帯端末は、試験発報受信信号を受信した場合に、試験発報の受信結果を報知する。
(感知器試験中の真火災)
携帯端末は、火災警報信号を受信した場合に、火災警報を出力する。
(基本的な効果)
本発明は、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続され、端末監視制御装置は、警戒区域に引き出された回線に接続された火災感知器からの火災信号を受信した場合に、ネットワークを介して火災信号をサーバに送信し、サーバは、ネットワークを介して端末監視制御装置から送信された火災信号を受信して所定の火災受信処理を行い、当該処理結果に基づき火災警報信号を、ネットワークを介して受信機に送信して火災警報を出力させる火災報知システムに於いて、試験治具を用いて火災感知器の発報試験を行う点検員に携帯される携帯端末がネットワークを経由してサーバに接続され、携帯端末は、点検員の操作に基づき試験対象とする火災感知器を示す試験感知器通知信号をサーバに送信して試験モードを設定させ、サーバは、端末監視制御装置から受信した火災信号が試験モードに設定された火災感知器からの火災信号であることを判別した場合に、所定の試験発報受信処理を行って、試験発報受信信号を携帯端末に送信して試験発報の受信結果を報知させるようにしたため、点検員は感知器発報試験に先立ち、携帯端末の操作により試験対象とする火災感知器を選択すると、これがサーバに通知されて、選択された感知器に対し試験モードが設定され、続いて試験治具を用いて感知器の発報試験を行うと火災信号がサーバに送信され、サーバは試験モードが設定されている感知器からの火災信号であることを判別して携帯端末に試験発報の結果が表示され、これによりサーバ及び受信機側に点検員が付く必要が無くなり、試験治具を用いて感知器試験を行う点検員1名のみで、感知器発報試験を効率よく進めることができる。
(試験感知器通知による効果)
また、携帯端末は、試験対象として選択された1又は複数の感知器アドレスを試験感知器通知信号に設定してサーバに送信することにより、点検員は感知器を1台ずつ選択しながら発報試験を行うこともできるし、例えば、同じフロアに設置されている複数の感知器を一括選択して発報試験を行うこともできる。
また、試験対象とする感知器を1台ずつ選択する場合には、試験対象に選択されていない感知器は正常に火災を監視しており、感知器試験による火災監視機能の制約を必要最小限に留めることを可能とする。
(受信機による試験発報受信による効果)
また、サーバは、試験発報受信処理を行った場合に、試験発報受信信号を受信機に送信して試験発報による火災受信を報知させる火災受信を報知させるようにしたため、受信機においても、必要があれば、感知器試験の様子が確認可能となる。
(感知器試験中の真火災)
また、サーバは、端末監視制御装置から受信した火災信号が試験モードに設定されていない火災感知器からの火災信号であることを判別した場合に、火災受信処理を行って、火災警報信号を受信機及び携帯端末に送信して火災警報を出力させるようにしたため、感知器試験中に実火災が発生して感知器から火災信号が送信された場合には、感知器試験に影響されることなく、受信機から火災警報が出力され、また、点検員が保有している携帯端
末からも火災警報が出力され、感知器試験中の実火災に対し迅速且つ適切に対処可能とする。
(インターネットとゲートウェイによる効果)
また、ネットワークはインターネットであり、端末監視制御装置及び受信機は、ゲートウェイ装置を介してインターネットに接続され、携帯端末は無線ネットワークを経由してインターネットに接続されるため、既存のインターネットに対する通信機器やネットワークを利用して簡単にサーバとの通信接続を確立することができ、また、地震等の災害により監視対象施設が被害を受けて例えば端末監視制御装置に接続している一部の回線が切れたような場合にも、サーバとの通信接続が確保されている限り、火災報知システムとしての火災監視機能は維持することができ、災害等のトラブル発生に強い信頼性の高いシステムが構築可能となる。
また、点検員が携帯する携帯端末は、無線ネットワークを介してインターネット上のサーバに接続されるため、点検員の行動が制約されず、効率良く感知器試験の作業をすすめることを可能とする。
(携帯電話端末のテザリング機能による効果)
また、携帯端末は、携帯電話端末による近距離無線ネットワークを介してインターネットに接続されるようにしたため、これはスマートホン等の携帯電話端末が無線LANネットワークのアクセスポイントとして機能する所謂テザリング機能を用いた携帯端末の通信であり、携帯電話端末のサービスエリアは、全国津々浦々まで行き届いていることから、火災報知システムを設置した施設は全て携帯電話端末のサービスエリアに存在しており、火災報知システムを設置した対象施設の設置地域に制約されることなく、携帯端末を利用した点検員1名による感知器発報試験を効率良く進めることを可能とする。
(携帯端末の試験操作画面による効果)
また、携帯端末は、所定のユーザIDとパスワードを用いてサーバにログインして、試験操作画面を取得し、試験操作画面上に表示された火災感知器一覧の中から試験対象とする1又は複数の火災感知器を選択することにより試験感知器通知信号をサーバに送信し、サーバから試験発報受信信号を受信した場合に、火災発報した感知器情報を試験発報受信画面に表示するようにしたため、例えばサーバにより提供される感知器試験のホームページを点検員が携帯端末にダウンロードして試験操作画面を表示させ、この試験表示画面を利用して試験対象感知器の選択や試験結果の表示が行われることで、サーバからの支援を受けて点検員は効率良く感知器試験の作業を進めることができる。
(火災感知器一覧での試験結果の表示による効果)
また、携帯端末は、サーバから前記試験発報受信信号を受信した場合に、試験操作画面上の火災感知器一覧に試験結果を表示させることで、複数の火災感知器を順次試験していく場合に、試験の済んだ火災感知器の状況を一覧表示から簡単且つ容易に把握可能とする。
(火災感知器一覧による効果)
また、携帯端末は、火災感知器一覧として、感知器アドレスの一覧、感知器設置場所の一覧、又は感知器設置区域の地図の何れかを選択表示可能としたため、点検員は感知器発報試験を始める施設の場所に対応して、簡単且つ容易に、試験対象とする感知器を選択して感知器発報試験を行うことができる。
また、複数の点検員がそれぞれ携帯端末を携帯して火災報知システムの別々の警戒区域に分かれ、並行して感知器試験を進めることも可能であり、高層のオフィスビル等の規模
の大きな火災報知システムであっても、感知器試験作業を効率良く進めて短時間で必要な作業を終了することが可能となる。
(R型火災感知器の火災信号による効果)
また、火災感知器は、火災を検出した場合に固有のアドレスが設定された火災信号を送信し、端末監視制御装置は、アドレスが設定された火災信号をサーバに送信し、サーバは、火災信号に設定されたアドレスに基づいて火災発生場所を示す火災地区情報が設定された火災警報信号を生成して受信機に送信し、受信機はサーバから受信した火災警報信号に設定された火災地区情報を表示させるようにしたため、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続された火災報知システムについて、従来のR型火災報知システムの火災監視機能と同等な動作を可能となり、また、感知器発報試験による点検作業も、点検員1名により効率良く進めることを可能とする。
(P型感知器の火災信号)
また、火災感知器は、火災を検出した場合に回線に所定の発報電流を流し、端末監視制御装置は、発報電流が流れた回線を示す発報回線情報が設定された火災信号をサーバに送信し、サーバは、火災信号に設定された発報回線情報に基づいて火災発生場所を示す火災地区情報が設定された火災警報信号を受信機に送信し、受信機はサーバから受信した火災警報信号に設定された火災地区情報を表示させるようにしたため、ネットワークを介して端末監視制御装置と受信機がサーバに接続された火災報知システムについて、従来のP型火災報知システムの火災監視機能と同等な動作を可能となり、また、感知器発報試験による点検作業も、点検員1名により効率良く進めることを可能とする。
R型の火災報知システムと感知器試験の概要を示した説明図 図1の端末監視制御装置、受信機及びサーバの機能構成を示したブロック図 携帯端末のログイン画面を示した説明図 携帯端末のメニュー画面を示した説明図 携帯端末の感知器試験管理画面を示した説明図 携帯端末の感知器選択画面を示した説明図 携帯端末の火災警報画面を示した説明図 携帯端末の試験発報受信画面を示した説明図 火災報知システムの感知器試験に伴う動作を示したタイムチャート P型の火災報知システムと感知器試験の概要を示した説明図 図10の端末監視制御装置、受信機およびサーバの機能構成を示したブロック図
[火災報知システム]
(火災報知システムの概要)
図1はR型の火災報知システムと感知器発報試験の概要を示した説明図である。図1に示すように、本実施形態の火災報知システムは、インターネット22に対し端末監視制御装置10がゲートウェイ装置18を介して接続され、また、受信機12がゲートウェイ装置20を介して接続され、これにより端末監視制御装置10と受信機12がインターネット22を介してサーバ24と通信可能に接続されている。
ゲートウェイ装置18,20は、端末監視制御装置10及び受信機12側のTCP信号(トランスミッション・コントロール・プロトコル信号)とインターネット22側のIP信号(インターネット・プロトコル信号)とのプロトコル変換を行っている。
端末監視制御装置10及び受信機12はオフィスビル等の監視対象施設11に設置され、サーバ24は製造メーカや保守管理会社等の別の場所に設置される。
端末監視制御装置10からは警戒区域に伝送路14が引き出され、本実施形態にあっては、伝送路14にセンサ系として、アナログ感知器16が接続される。
なお、端末監視制御装置10から引き出された伝送路14には、伝送機能を備えた中継器を介して制御負荷となる端末機器として、地区音響装置、防火戸及び防火ダンパ等の防排煙機器が接続されるが、図示を省略している。
伝送路14に接続されたアナログ感知器16には固有のアドレスが予め設定されており、伝送路14当りの最大アドレスは例えば512アドレスであり、端末監視制御装置10を含めて512台の機器の接続を可能としている。
端末監視制御装置10はアナログ感知器16の火災発報(火災検出)より送信されたアドレスが設定された火災信号を受信した場合、サーバ24を宛先とするアナログ感知器16のアドレスが設定された火災信号をゲートウェイ装置18からインターネット22を経由してサーバ24へ送信する。
サーバ24は端末監視制御装置10からの火災信号を受信すると、火災信号に設定されているアドレスから予め記憶している物件データを参照して火災発生場所を示す火災地区情報を取得し、この火災地区情報が設定された火災警報信号をインターネット22及びゲートウェイ装置20を経由して受信機12へ送信する。サーバ24からの火災警報信号を受信した受信機12は、火災発生場所を示す地区表示を伴う火災警報を出力する。
また、サーバ24は、端末監視制御装置10からの火災信号を受信すると、火災発生場所を示す火災地区情報に対応した地区音響装置のアドレスが設定された地区音響制御信号をインターネット22及びゲートウェイ装置18を経由して端末監視制御装置10に送り、端末監視制御装置10から伝送路14に、受信したアドレスが設定された地区音響制御信号が送信され、アドレスが一致した中継器に接続している地区音響装置を鳴動させる。
(点検システム)
このような火災報知システムの定期点検の際に、アナログ感知器16の発報試験を行う場合、点検員26は試験治具28と携帯端末30を携帯してアナログ感知器16の点検作業を行う。試験治具28はアナログ感知器16が散乱光式煙感知器の場合は試験用の煙を発煙し、また、熱感知器の場合はヒータにより加熱を行う。
携帯端末30は、所定の無線LAN等の近距離無線通信機能を備えたタブレット端末等であり、点検員26が保有しているスマートホン等の携帯電話端末32のテザリング機能を利用することで、携帯電話端末32から基地局36を備えた携帯電話ネットワーク34及びインターネット22を経由してサーバ24に通信接続可能としている。
携帯電話端末32のテザリング機能は、無線LANネットワークのアクセスポイントに相当する機能であり、イーサネット(登録商標)による無線ネットワークをベースにしたIEEE802.11に準拠した無線通信を行い、携帯端末30との間に無線LAN回線を確立してデータ伝送を行う。
このように携帯電話端末32のテザリング機能を利用して携帯端末30をインターネット22上のサーバ24と通信接続することで、例えば、無線LANネットワークのサービスエリアに入っていない監視対象施設11であっても、携帯電話ネットワーク34のサービスエリアに入っていれば、確実にインターネット22上のサーバ24のと間に通信接続を確立して感知器発報試験に利用できる。
(感知器発報試験の概要)
点検員26による感知器発報試験は次のようにして行われる。点検員26はアナログ感知器16の設置場所に出向き、まず携帯端末30を使用してサーバ24にログインし、サーバ24から所定の試験操作画面を取得する。
続いて、携帯端末30の試験操作画面を操作して表示した例えば感知器アドレス一覧の中から試験対象とする1又は複数の火災感知器を選択すると、感知器アドレスが設定された試験感知器通知信号がサーバ24に送信され、サーバ24は試験対象としたアナログ感知器16に対し試験モードを設定する。
続いて、点検員26は試験治具28により試験対象としたアナログ感知器16に例えば試験煙を流入させることで試験発報させる。試験治具28により試験発報されたアナログ感知器16は感知アドレスが設定された火災信号を端末監視制御装置10に送信し、端末監視制御装置10はその火災信号をゲートウェイ装置18からインターネット22を経由してサーバ24に送信する。
サーバ24は端末監視制御装置10からの火災信号を受信すると、火災信号に設定されている感知器アドレスを試験モードが設定されている感知器アドレスと比較し、試験モードが設定された感知器アドレスに該当した場合は、試験発報受信信号を携帯端末30に送信し、感知器アドレスや地区情報を含む試験発報受信画面を表示させる。これにより点検員26はアナログ感知器16の試験発報が正常に行われたことを確認できる。
[火災報知システムの機能構成]
(端末監視制御装置)
図2は図1の端末監視制御装置、受信機およびサーバの機能構成を示したブロック図である。
図2に示すように、端末監視制御装置10は、端末制御部38、伝送部40、通信部42を備える。端末制御部38は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成されており、プログラムの実行により伝送部40と連携して感知器や制御機器との間で所謂火報伝送プロトコルに従った伝送制御を行う。
伝送部40からアナログ感知器16に対する下り信号は電圧モードの伝送であり、伝送路14の電圧を例えば18ボルトと30ボルトの間で変化させる電圧パルスとして伝送される。これに対しアナログ感知器16からの上り信号は電流モードの伝送であり、伝送路14に伝送データのビット1のタイミングで信号電流を流し、いわゆる電流パルス列として上り信号が伝送部40に伝送される。
端末制御部38による火災伝送プロトコルによる伝送制御は次のようになる。端末制御部38は、通常監視中には、端末アドレスを順次指定した正常監視用のポーリングコマンドを送信しており、アナログ感知器16は自己の設定アドレスに一致するポーリングコマンドを受信すると正常監視応答を行う。このため端末制御部38にあっては、ポーリングコマンドに対し応答がなかったアナログ感知器16を障害として故障を検出することができる。
また端末制御部38は、全ての端末アドレスに対するポーリングコマンドの送信周期ごとに、一括AD変換コマンドを送信している。アナログ感知器16は端末制御部38からの一括AD変換コマンドを受信すると、検出している煙濃度や温度などのアナログ検出データをサンプリングし、予め定めた火災レベルと比較している。
アナログ感知器16でサンプリングしたアナログ検出データが火災レベルを超えた場合には、端末制御部38に対しポーリングコマンドに対する応答タイミングで割込信号を送信する。この割込信号は、応答ビット列をオール1とするような通常は使用されない信号を送る。
端末制御部38は、アナログ感知器16からの割込信号を受信すると、グループ検索コマンドを発行し、火災を検出したアナログ感知器16を含むグループからの割込応答を受信してグループを判別する。続いて、グループ内検索コマンドとして、判別したグループに含まれる個々のアナログ感知器16に対し、順次アドレスを指定したポーリングを発行し、アナログデータ等の火災応答を受けることで、火災を検出したアナログ感知器16の感知器アドレスを認識し、この感知器アドレスが設定された火災信号を通信部42に指示し、ゲートウェイ装置18及びインターネット22を経由してサーバ24へ送信させる。
また、端末制御部38は、地区音響装置、防火戸及び防排煙機器等の制御機器に対しては、サーバ24から受信した制御信号に設定されたアドレスを指定した制御信号を伝送路14に送信し、自身のアドレスと一致した中継器に接続されている端末機器を動作させる。
(受信機)
図2に示すように、受信機12は、受信機制御部44、通信部46、警報部48、表示部50、操作部52を備える。受信機制御部44は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により火災監視に必要な警報、表示、操作に伴う制御を、通信部46と連携して行う。
警報部48にはスピーカが設けられ、火災警報としての音響警報や音声メッセージを出力させる。表示部50には、火災代表灯、障害代表灯等が設けられ、また、タッチパネル付きのディスプレイが設けられ、更に、プリンタが設けられている。
操作部52には、火災警報音が出力された場合に操作する音響停止スイッチ、火災断定スイッチ、地区音響一時停止スイッチ、復旧スイッチ等の各種の操作スイッチが設けられている。通信部46はゲートウェイ装置20及びインターネット22を経由してサーバ24に通信接続され、各種の信号の送受信を行う。
受信機制御部44は、サーバ24から火災地区情報が設定された火災警報信号を受信した場合、警報部48のスピーカの鳴動により音響警報を出力させると共に、表示部50の代表火災灯を点滅させ、更に、ディスプレイに火災警報情報と共に火災発生場所を示す火災地区情報を表示させる制御を行う。
また、受信機制御部44は、火災警報の出力中に、操作部52に設けられた音響停止スイッチの操作を検出した場合に、警報部48からの音響警報を停止させる制御を行う。
また、受信機制御部44は、火災警報の出力中に、操作部52に設けられた火災断定スイッチの火災断定操作を検出した場合は、通信部46に指示して、火災断定信号をサーバ24へ送信させる制御を行い、サーバ24からの端末監視制御装置10に対する指示で、連動制御や移報制御を行わせる。
また、受信機制御部44は、火災警報の出力中に、操作部52に設けられた地区音響一
時停止スイッチの操作を検出した場合は、通信部46に指示して、地区音響一時停止信号をサーバ24へ送信させる制御を行い、サーバ24からの端末監視制御装置10に対する指示で、地区音響を一時停止させる。
また、受信機制御部44は、火災警報の出力中に、操作部52に設けられた復旧スイッチの操作を検出した場合は、通信部46に指示して、復旧信号をサーバ24へ送信させる制御を行い、サーバ24を復旧させると共にサーバ24からの端末監視制御装置10に対する指示で、動作中の感知器や端末機器を復旧させる。
更に、受信機制御部44は、サーバ24から試験発報受信信号を受信した場合、表示部50の代表火災灯を点滅させ、また、ディスプレイに地区情報を含め試験発報受信画面を表示させる制御を行い、この場合、警報部48からの音響警報の出力、連動制御、及び移報制御は行われない。
(サーバ)
図2に示すように、サーバ24は、サーバ制御部54、通信部56、表示部58、操作部60及びデータベース62を備える。
サーバ制御部54は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成しており、プログラムの実行により火災監視に必要な各種の処理制御を行う。通信部65はインターネット22を経由して端末監視制御装置10及び受信機12との間で各種の信号の送受信を行う。
表示部58はコンピュータのディスプレイであり、操作部60はコンピュータのキーボード、マウス等の入力機器である。
データベース62に、端末監視制御装置10及び受信機12を設置した火災報知システムの物件データが予め記憶されている。データベース62に保存された物件データは、端末監視制御装置10に接続されるアナログ感知器16や中継器のアドレス、地区名、部署名、種別、回線番号、感度、蓄積時間、防排煙機器との連動関係等のデータが含まれている。
サーバ制御部54は、火災報知システムにおける火災監視制御の中枢として機能し、次の制御を行う。
サーバ制御部54は、インターネット22を介して端末監視制御装置10から送信されたアドレスが設定された火災信号を受信した場合、データベース62の物件データを参照してアドレスに対応した地区名等の火災発生場所を示す火災地区情報を取得し、この火災地区情報を設定した火災警報信号を、インターネット22を経由して受信機12に送信する制御を行い、受信機12から火災地区情報が特定された火災警報を出力させる。
また、サーバ制御部54は、火災警報信号を送信した後に、インターネット22を介して受信機12から地区音響一時停止信号を受信した場合、地区音響停止信号を、インターネット22を経由して端末監視制御装置10に送信して鳴動中の地区音響装置を停止させ、所定時間後に、地区音響制御信号をインターネット22を経由して端末監視制御装置10に送信して地区音響装置を再鳴動させる制御を行う。
また、サーバ制御部54は、火災警報信号を送信した後に、インターネット22を介して受信機12から火災断定信号を受信した場合、連動制御及び移報制御の制御信号を、インターネット22を経由して端末監視制御装置10に送信し、端末機器の連動制御や外部
機器名に対する移報制御を行う。
また、サーバ制御部54は、火災警報信号を送信した後に、インターネット22を介して受信機12から復旧信号を受信した場合、サーバ24自身の火災制御処理を復旧させると共に、復旧信号を、インターネット22を経由して端末監視制御装置10に送信し、動作中の感知器や端末機器を復旧させる制御を行う。
また、サーバ制御部54は、通常監視状態で、インターネット22を介して端末監視制御装置10から送信された障害信号を受信した場合、データベース62に格納されている障害の原因や対処を示す障害情報を取得し、この障害情報が設定された障害信号を、インターネット22を介して受信機12に送信し、警報部48から障害警報音を出力させると共に、表示部50の障害代表灯を点滅させ、障害情報をディスプレイに表示させる制御を行う。
(火災報知システムの制御動作)
図1及び図2を参照して火災報知システムの動作を説明すると次のようになる。端末監視制御装置10は伝送路14に接続された例えばアナログ感知器16の火災検出に基づく火災発報の有無を監視しており、アナログ感知器16の火災発報を判別すると、火災発報したアナログ感知器16のアドレスが設定された火災信号をサーバ24に送信する。
サーバ24は端末監視制御装置10からの火災信号を受信すると、火災信号に設定されているアドレスによりデータベース62の物件データを検索して火災発生場所を示す火災地区情報を取得し、この火災地区情報が設定された火災警報信号を受信機12に送信する。サーバ24からの火災警報信号を受信した受信機12は、警報音と表示により火災警報を出力させる。
また、サーバ24は端末監視制御装置10から受信した火災信号に基づき、データベース62の物件情報から取得した発報感知器のアドレスに対応した地区音響装置のアドレスを取得し、このアドレスが設定された地区音響制御信号を端末監視制御装置10に送信する。
サーバ24からの地区音響制御信号を受信した端末監視制御装置10は、地区音響制御信号を伝送路14に送信し、アドレスが一致した地区音響装置を鳴動させる。
受信機12から出力された火災警報に対応し、防災管理者等は受信機12の操作部52に設けられている音響停止スイッチを操作することから、受信機12は音響停止操作を判別し、音響警報を停止させる。
続いて、防災管理者等は火災現場に出向いて火災の有無を確認し、火災を確認した場合は、受信機12の操作部52に設けられている火災断定スイッチを操作する。このため受信機12は、火災断定操作を判別して火災断定信号をサーバ24に送信する。
受信機12からの火災断定信号を受信したサーバ24は、火災断定に基づき、火災発報に対応した端末機器のアドレスが設定された連動制御及び移報制御の制御信号を端末監視制御装置10に送信する。端末監視制御装置10はサーバ24から連動制御及び移報制御の制御信号を受信すると、受信したアドレスが設定された連動制御信号を伝送路14に送信し、アドレスが一致した中継器に接続している防火戸や防排煙機器を動作させると共に、外部に対し移報信号を出力させる。
その後、消防活動により火災が鎮火した場合、防災管理者等は、受信機12の操作部52に設けられている復旧スイッチを操作し。受信機12は復旧操作を判別して復旧信号をサーバ24に送信する。
受信機12からの復旧信号を受信したサーバ24は、自身の火災制御処理を復旧させると共に、復旧信号を端末監視制御装置10に送信し、これを受信した端末監視制御装置10は動作中の感知器や端末機器を復旧させ、火災発生前と同じ通常監視状態とする。
(火災報知システムのメリット)
このようなR型の火災報知システムによれば、オフィスビル等の監視対象施設には、端末監視制御装置10と受信機12が設置され、火災受信の制御処理機能は外部のサーバ24に設けられており、サーバ24に火災受信の制御処理機能を分散させたことで、監視対象施設に設置する設備機器を簡略化することができる。
また、監視対象施設に設置する設備機器を、端末監視制御装置10と受信機12に分けて設置しており、端末監視制御装置10に伝送路14を介して感知器や制御機器を配線接続するハードウェアを集約させ、受信機12には警報、表示、操作といった利用者に対する入出力機能を集約させることで、端末監視制御装置と受信機を一体化していた従来の受信機に比べ、端末監視制御装置10及び受信機12の構成が簡単となり、監視対象施設に対するシステム機器の設置作業は、端末監視制御装置10の設置と配線作業が主なものとなり、受信機12については、端末監視制御装置10との間の配線接続は不要で、インターネット22を介してサーバ24に接続できるようにすればよく、トータル的に設備の設置作業を容易とすることが可能となる。
また、サーバ24に火災受信の制御処理機能を集約させたことで、感知器のアドレス、地区名、部署名、種別、回線番号、感度、蓄積時間、防排煙機器との連動関係等の物件データはサーバ24に保存されて管理されており、施設の改修やテナントの入れ替わり等に伴い物件データを変更する場合、従来のように受信機の設置場所に出向いて物件データを更新する必要はなく、サーバ24において物件データの更新が簡単にできる。
[携帯端末の操作画面]
図3は感知器発報試験に使用する携帯端末のログイン画面を示した説明図、図4は携帯端末のメニュー画面を示した説明図、図5は携帯端末の感知器試験管理画面を示した説明図、図6は携帯端末の感知器選択画面を示した説明図、図7は携帯端末の火災警報画面を示した説明図、図8は携帯端末の試験発報受信画面を示した説明図である。なお、感知器試験管理画面及び感知器選択画面は、試験操作画面に含まれる。
(ログイン)
図3に示すように、点検員が火災感知器の発報試験を行うためにサーバ24にアクセスすると、ログイン画面70が携帯端末30に表示される。そこで、ログイン画面70に対し所定のユーザID72とパスワード74を設定してログイン操作を行うと、サーバ24の認証処理に基づき、図4に示すメニュー画面75が表示される。
(試験感知器選択)
図4のメニュー画面75は、点検76、物件情報77、履歴78、障害情報80といったメニュー釦を備えており、点検76のメニュー釦を操作すると図5に示す感知器試験管理画面82が表示される。
感知器試験管理画面82には、アドレス選択84、地区名選択86及びマップ選択88の選択釦が配置されており、例えば、アドレス選択84を操作すると図6のアドレス選択画面90に切り替わり、火災感知器のアドレス一覧92が表示される。
アドレス一覧92は、選択ラジオ釦、アドレス、種別及び試験結果の項目で構成される。試験対象として選択したい場合は、アドレス002に示すように、選択ラジオ釦を操作すれば良い。また、アドレス001は発報試験が完了した火災感知器であり、試験結果として「正常」が表示されている。
図6のアドレス選択画面90では、試験対象として1台の火災感知器を選択しているが、例えば同じ階に設置されている複数の火災感知器をまとめて選択するようにしてもよい。
また、図5の感知器試験管理画面82で地区名選択86を操作した場合には、感知器設置場所の一覧が画面表示され、この一覧は、図6のアドレス一覧92に設置場所を示す地区名が追加された画面となる。
更に、図5の試験感知器選択画面82でマップ選択88を操作した場合には、感知器シンボルが表示された警戒区域の地図が例えば階別に分けて表示され、感知器シンボルを操作することで、試験対象とする感知器が選択される。
また、試験対象とする感知器選択は、アドレス、地区名、マップ以外に、適宜の選択情報を画面表示して選択させるものを含む。
(火災警報画面)
図7に示すように、火災警報画面94は、火災マーク96、「火災です」の火災表示98、火災地区情報100、「火事です 現場を確認してください 現場は火災でしたか?」のガイダンス表示102、現場確認に対する「はい」「いいえ」の操作釦104,106、及び警戒区域の全体図を表示させる地図釦108が表示されている。
この火災警報画面94は、受信機12の表示部50に設けられたディスプレイに表示されるものであるが、本実施形態では、感知器試験のために点検員26が使用している携帯端末30にも表示させる。
(試験発報受信画面)
図8に示すように、試験発報受信画面110は、図7の火災警報画面94と同様に、火災マーク96、火災表示98、火災地区情報100を表示しているが、これに加えて、試験発報表示112を表示して試験発報による火災受信であることを示している。
また、試験ガイダンス114として「感知器試験による火災発報です 試験結果を確認しましたか?」が表示され、確認釦116が配置されている。試験結果を確認した場合は確認釦116を操作すると、確認信号がサーバ24に送信され、試験対象感知器に設定されている試験モードが解除される。また、確認釦116を操作すると図6のアドレス選択画面90にリターンし、アドレス一覧92の試験結果に「正常」が設定表示される。
なお、図3乃至図8に示した携帯端末30の操作画面は一例であり、必要に応じて適宜の操作画面とすることができる。
[火災報知システムの感知器試験]
図9は火災報知システムの感知器試験に伴う動作を示したタイムチャートであり、図1及び図2を参照して説明すると、次のようになる。
図9に示すように、火災報知システムの警戒区域に設置されたアナログ感知器16の発報試験を行う場合には、ステップS1で点検員26は携帯端末30により図3に示したログイン画面70を使用してサーバ24に対するログイン操作を行い、このログインによるユーザID72とパスワード74がサーバ24に送信され、ログインに成功するとステップS2でサーバ24から図4に示したメニュー画面75が表示される。
続いて、点検員26はステップS4でメニュー画面75から点検76を選択すると、ステップS5で図5の感知器試験管理画面82に切替り、例えば図6のアドレス選択画面90のアドレス一覧92を使用して試験対象とするアナログ感知器16を選択すると、ステップS6で試験感知器通知信号がサーバ24に送信され、ステップS7でサーバ24は試験対象として通知されたアナログ感知器16のアドレスに対し試験モードを設定する。
このようにして試験発報の準備が整ったならば、点検員26は試験治具28を使用して試験対象として選択したアナログ感知器16を試験発報させ、このためアナログ感知器16はステップS8で自己のアドレスが設定された火災信号を端末監視制御装置10に送信し、これを受信した端末監視制御装置10はステップS9で感知器アドレスが設定された火災信号をサーバ24に送信する。
サーバ24はステップS10で端末監視制御装置10からの火災信号を受信し、ステップS11で試験モードが設定された試験対象のアナログ感知器16からの火災信号であることを判別すると、ステップS12に進んで試験発報受信処理を行い、携帯端末30及び受信機12に対し試験発報受信信号を送信し、ステップS13で携帯端末30に図8に示した試験発報受信画面110を試験結果として表示させ、受信機12もステップS14で、携帯端末30と同様に、図8に示した試験発報受信画面110を試験結果として表示させる。
一方、ステップS11で端末監視制御装置10からの火災信号に設定されている感知アドレスが、試験モードが設定されている感知器アドレスに該当しなかった場合は、真の火災による火災信号と判断して火災受信処理を行い、ステップS15で受信機12及び携帯端末30に対し火災警報信号を送信し、ステップS17で受信機12に図7に示した火災警報画面94を表示させると共に警報音により火災警報を出力させ、また、ステップS16で携帯端末30に、受信機12と同様に、図7に示した火災警報画面94を表示させることで、点検員26に火災発生を知らせ、感知器発報試験を中断して火災への対処を行わせる。
[P型の火災報知システム]
(火災報知システムの概要)
図10は回線単位に火災を監視するP型の火災報知システムと感知器発報試験の概要を示した説明図、図11は図10の端末監視制御装置、受信機およびサーバの機能構成を示したブロック図である。
図10に示すように、本実施形態の火災報知システムは、インターネット22に対しP型端末監視制御装置120がゲートウェイ装置18を介して接続され、また、受信機12がゲートウェイ装置20を介して接続され、これにより端末監視制御装置10と受信機12がインターネット22を介してサーバ24と通信可能に接続されている。
P型端末監視制御装置120からは複数の感知器回線124が引き出され、オンオフ感知器126が接続されている。なお、P型端末監視制御装置120からは図示していない複数の制御回線が引き出され、制御回線単位に端末機器として例えば地区音響装置が接続されている。
図11に示すように、P型端末監視制御装置120は、端末制御部130、通信部134を備え、複数の感知器回線124に対応して複数の回線受信部132が設けられ、また、図示していない複数の制御回線に対応して複数の回線制御部が設けられる。
回線受信部132は、感知器回線124に接続されているオンオフ感知器126の何れかが火災を検出して発報し、感知器回線124に発報電流を流すことから、この発報電流を検出して火災信号を端末制御部130に出力する。
端末制御部130は、回線受信部132から火災信号を受信すると回線アドレス(回線番号)が設定された火災信号をサーバ24に送信し、所定の火災制御処理を行わせる。
なお、図示していない回線制御部は、端末制御部130でサーバ24から回線アドレスが設定された地区音響停止、連動制御、復旧等の信号を受信した場合、回線アドレスに対応した回線制御部に指示して音響停止、連動、又は復旧等の制御を行う。
それ以外の構成及び機能は図1及び図2に示したR型の火災報知システムと基本的に同じになることから、同一符号を付して説明を省略する。
(感知器発報試験の概要)
P型火災報知システムに設けたオンオフ感知器126の点検員26による感知器発報試験は次のようにして行われる。点検員26はオンオフ感知器126の設置場所に出向き、まず携帯端末30を使用してサーバ24にログインし、サーバ24から試験操作画面を取得する。
続いて、携帯端末30の試験操作画面に表示された回線番号一覧の中から試験対象とするオンオフ感知器126が接続されている回線番号を選択すると、選択した回線番号が設定された試験回線通知信号がサーバ24に送信され、サーバ24は試験対象とした回線番号に対し試験モードを設定する。
続いて、点検員26は試験治具28により試験対象とした感知器回線124に接続されているオンオフ感知器126に試験煙を流入させることで試験発報させる。試験治具28により試験発報されたオンオフ感知器126は火災信号をP型端末監視制御装置120に送信し、P型端末監視制御装置120は火災信号を受信した感知器回線124の回線番号が設定された火災信号をサーバ24に送信する。
サーバ24はP型端末監視制御装置120からの火災信号を受信すると、火災信号に設定されている回線番号と試験モードが設定されている回線番号とを比較し、試験モードが設定された回線番号に該当した場合は、試験発報受信信号を携帯端末30に送信し、発報回線番号や地区名を含む試験発報受信画面を表示させる。これにより点検員26はオンオフ感知器126の試験発報が正常に行われたことを確認できる。
続いて、点検員26が携帯端末30で試験結果に対する確認操作を行うと、確認信号がサーバ24に送信され、これを受けてサーバ24はP型端末監視制御装置120に感知器復旧信号を送信し、発報状態にある感知器回線124に対する電源供給を一時的に遮断させることで、試験発報したオンオフ感知器126を復旧させる。
これによりP型火災報知システムについても、サーバ24及び受信機12側に点検員が付く必要が無くなり、試験治具28を用いて感知器試験を行う点検員1名のみで、感知器発報試験を効率よく進めることができる。
[本発明の変形例]
上記の実施形態は、端末監視制御装置に火災感知器や発信機等のセンサ系の機器と、地区音響装置や防火戸等の制御系の機器を接続しているが、端末監視制御装置をセンサ系と制御系に分けて設置しても良い。
また、上記の実施形態におけるインターネット、サーバ、データベースを含む構成は、クラウドコンピューティングとしても良い、クラウドコンピューティングは、ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービスなどの構成可能なコンピューティングリソースの共用プールに対して、便利かつオンデマンドにアクセスできる。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:端末監視制御装置
12:受信機
14:伝送路
16:アナログ感知器
18,20:ゲートウェイ装置
22:インターネット
24:サーバ
26:点検員
28:試験治具
30:携帯端末
32:携帯電話端末
34:携帯電話ネットワーク
36:基地局
38,130:端末制御部
40:伝送部
42,46,56,134:通信部
44:受信機制御部
48:警報部
50,58:表示部
52,60:操作部
54:サーバ制御部
62:データベース
70:ログイン画面
75:メニュー画面
82:感知器試験管理画面
90:アドレス選択画面
92:アドレス一覧
94:火災警報画面
110:試験発報受信画面
120:P型端末監視制御装置
124:感知器回線
126:オンオフ感知器
132:回線受信部

Claims (3)

  1. 火災発生場所の発報を判別した場合に、当該火災発生場所を示す火災信号を送信する端末監視制御装置と、
    前記火災信号を受信した場合に、前記火災発生場所を示す火災警報信号を送信するサーバと、
    前記火災警報信号を受信した場合に、前記火災発生場所を示す火災警報を出力する受信機と、
    前記サーバに試験対象を示す信号を送信して当該試験対象を設定させる携帯端末と、
    がネットワークを介して接続され、
    前記サーバは、前記受信した火災信号が前記試験対象からの火災信号であることを判別した場合に、前記火災警報信号に替えて試験発報受信信号を送信することを特徴とする火災報知システム。
  2. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記受信機及び前記携帯端末は、前記試験発報受信信号を受信した場合に、試験発報の受信結果を報知することを特徴とする火災報知システム。
  3. 請求項1記載の火災報知システムに於いて、前記携帯端末は、前記火災警報信号を受信した場合に、前記火災警報を出力することを特徴とする火災報知システム。
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