JP7016539B2 - 無人搬送車の台車連結装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無人搬送車に台車を連結する台車連結装置に関するものである。
前記無人搬送車に台車を連結する連結装置として、台車の下面に設けた係合爪と、無人搬送車に昇降可能に設けた係止ピンとを備え、台車の下に潜り込ませた無人搬送車の係止ピンを上昇して係合爪に係合することで、無人搬送車に台車を連結する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特公昭52-34823号公報
弁当、おにぎり、サンドイッチなどを製造してスーパーやコンビニなどに納品している供給業者では、複数の物品を収容した運搬容器(所謂番重)を、作業ステーションにおいて台車に複数積み重ねている。そして、番重が積み重ねられた台車を、物品の出荷作業などが行われる次工程ステーションに搬送している。この台車の搬送に、省力化を図るために無人搬送車を用いることが求められている。
しかしながら、夫々の業者で使用されている台車は数百台に及び、特許文献1の連結装置のように、無人搬送車に設けた係止ピンを係合するための係合爪などの係合部を台車に設置する必要がある装置では、無人搬送車を導入する際には流通過程にある台車を含む全ての台車へ設置する加工を要し、無人搬送車を導入する際の問題点となっていた。
本発明は、台車に何ら加工することなく、無人搬送車に台車を連結することができる無人搬送車の台車連結装置を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明の無人搬送車の台車連結装置は、
無人搬送車(10)に設けられ、積荷(13)が載置される荷受部(14)を備えた台車(11)を連結する台車連結装置であって、
前記無人搬送車(10)に設けた支え部材(19)の左右に離間して該支え部材(19)に独立して移動可能に支持され、前記台車(11)の連結時に前記荷受部(14)に設けられた係合部(17)と対向する一対の当接部材(33,33)と
記支え部材(19)における左右の当接部材(33,33)の間に配設された引掛け片(39)と、
引掛け片(39)を、前記台車(11)の連結時に前記係合部(17)の内側(SB)に係合可能な連結位置と解放位置とに切り替える切替え手段(37,44)とを備え、
前記一対の当接部材(33,33)は、前記台車(11)との連結時に前記係合部(17)に外方から当接されて、無人搬送車(10)と台車(11)との相互の離間距離の差を吸収すると共に、台車(11)の牽引走行時における左右の負荷変動を吸収可能に、付勢手段(35)により前記係合部(17)に独立して弾性的に付勢されるよう構成され、
前記一対の当接部材(33,33)と引掛け片(39)とで前記荷受部(14)の係合部(17)を内外から挟持して、前記無人搬送車(10)に前記台車(11)を連結するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、現在用いられている台車を何ら加工する必要はないので、無人搬送車を導入することが容易となる。また、現在用いられている台車をそのまま利用するので、無人搬送車を導入する際の初期コストを低減することができる。更に、台車と無人搬送車との相互の近接離間方向への変位に伴い作用する力を緩衝可能に一対の当接部材引掛け片で荷受部を挟持するよう構成したので、無人搬送車および台車が走行する路面状況の変化による無人搬送車や台車の動きに対応して連結部でその動きを吸収して、連結状態に支障をきたすことがない。また、無人搬送車の右折左折を伴った旋回走行時等において、連結部に受ける左右で異なる負荷に対して、左右の当接部材を独立して係合部の外方から弾性的に付勢する付勢手段が個別に変形することで、その偏加重を分散して吸収し、台車連結装置に過度な負荷が加わるのを抑制できると共に、連結状態が解除されてしまうなど、その連結状態に支障をきたすことがない。
請求項2に係る発明では、前記支え部材(19)は、前記荷受部(14)に載置されて後方への移動が規制された積荷(13)の前側面に当接可能なストッパ部材(51)を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、無人搬送車による台車の牽引走行時において台車に載置された積荷のずれを規制して、積荷のずれによる積層物の揺れや積層崩れなどを防止することができる。
請求項3に係る発明では、前記引掛け片(39)は、前記支え部材(19)に回動可能に支持されると共に、前記連結位置において前記係合部(17)の内側(SB)に係合可能に構成され
前記切替え手段(37,44)は、前記係合部(17)の内側(SB)に係合した前記引掛け片(39)を前記一対の当接部材(33,33)に向けて引き寄せるように移動するよう構成したことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、シンプルな構成でありながら台車の荷受部の挟持を良好に行うことができる。
請求項4に係る発明では、前記支え部材(19)は、前記無人搬送車(10)に設けた支持部材(18)に昇降移動可能に支持されると共に、該支持部材(18)の高さ位置を調節する操作手段(31)を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、種類の異なる台車にも対応することができる。
請求項5に係る発明では、前記支え部材(19)は、連結した前記台車(11)と無人搬送車(10)との相互の上下方向の変位を吸収し得る弾性手段(27)を設けたことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、無人搬送車および台車が走行する路面状況の変化に対応して無人搬送車と台車とが相互に上下動しても、両車の動きが相互に伝達されるのを抑制して、連結状態に支障をきたすことがない。
その他に、本願には次のような技術的思想が含まれている。
前記第1挟持部材(20)と第2挟持部材(21)とによる前記係合部(17)の挟持高さ位置を調節する高さ調節手段(29,30,31)を設けたことを特徴とする。
これによれば、細部のサイズなどが異なる型式の台車への切り替え対応を簡単に行うことができる。
本発明によれば、台車を何ら加工することなく、現在用いられている台車をそのまま利用して無人搬送車に台車を連結することができるので、無人搬送車の導入が容易となる。
無人搬送車に台車を台車連結装置により連結する前の状態で示す要部側面図である。 無人搬送車に台車を台車連結装置により連結した状態で示す要部縦断側面図である。 台車連結装置を示す概略斜視図である。 無人搬送車に台車を台車連結装置により連結した状態で示す概略斜視図である。
次に、本発明に係る無人搬送車の台車連結装置の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
実施例の台車連結装置は、図1、図2に示す如く、無人搬送車10に設けられて、該無人搬送車10に台車11を連結するものであるので、無人搬送車10および台車11について先に説明する。なお、台車連結装置により無人搬送車10に台車11を連結する際の無人搬送車10と台車11との対向方向(台車11の後述する荷受部14に対する近接離間方向)を前後方向と指称し、該前後方向と交差する方向を左右方向と指称する。
前記無人搬送車10は、バッテリーからの電力供給を受けた動力によって、食品工場等の床面を自走可能な車体12を備え、該車体12に、番重13などの積荷が積層された台車11を連結し、所定の制御指令により周辺の状況を判断して、連結した台車11を目的の場所に運んでいく。前記台車11はPP素材からなるプラスチック成形品からなるもので、荷受部14を備え、該荷受部14は、番重13を載置する際の受け入れ口側となる前縁を除く後縁および左右の側縁において、載置面から立上がる側枠14aを備えて矩形状に形成され、最下段の番重13が荷受部14の後方で立ち上がった側枠14aまで押し込まれて載置されると共に、その上段に複数段の番重13が積み重ねられて荷受部14に載置される。荷受部14には、周囲から下方に所定長さで延びる外縁部14bを備え、該外縁部14bの内側に複数の補強用のリブ14cが設けられる。また、荷受部14の下側には、四隅にキャスター16を配設して床面上を走行可能に構成される。図2および図4に示す如く、荷受部14には、前側の外縁部14bから内方に所定距離離間した左右幅の中央に、人手にて台車11を移動操作するための引掛け穴15が、荷受部14を貫通する長穴部からなる空所として形成され、該引掛け穴15が無人搬送車10と台車11とが連結するための係合部として機能する。実施例では、引掛け穴15を画成する前側の内壁から荷受部14の前側の外縁部14bまでの部位を係合部17と指称する。
前記台車連結装置は、前記無人搬送車10の車体12における前後何れかの端部に設けられている。台車連結装置は、車体12に配設した支持部材18に上下方向に移動可能に支持された支え部材19と、前記台車11における荷受部14の外縁部14bに圧接される第1挟持部材20と、荷受部14の係合部17に係合して第1挟持部材20とにより荷受部14の係合部17を挟持する第2挟持部材21とを備え、両挟持部材20,21で荷受部14の係合部17を前後(内外)から弾性的に挟持することで、無人搬送車10で台車11を牽引可能に連結するよう構成される。
前記台車連結装置は、図3に示す如く、取付けベース22によって前記車体12に配設される。取付けベース22は、L字形状に形成された薄板状部材であって、車体12の上面に沿って水平方向に延びる天面ベース22aが、車体12の上面に載置固定され、天面ベース22aの一端部から下方に延びる保持ベース22bが、車体12の前面に臨むよう構成される。前記保持ベース22bには、左右に離間して一対の第1ガイド23,23が配設され、該第1ガイド23,23により前記支持部材18が上下に移動可能に支持される。
図1~図3に示す如く、前記支持部材18は、前記第1ガイド23,23で昇降自在に支持された立設部24に、該立設部24に直交し、無人搬送車10の前方に向けて水平に延出する延出支持部25を設け、該延出支持部25には、左右に離間して一対のスライド軸26,26が上下方向に移動可能に支持されている。また、各スライド軸26は、延出支持部25より下方の立設部24に設けられたスライドガイド24aに上下方向に移動可能に支持されており、該スライドガイド24aの下方に延出するスライド軸26,26の下端に前記支え部材19が配設され、該支え部材19は、延出支持部25に対して一対のスライド軸26,26と一体的にスライドガイド24a,24aに沿って上下方向に移動可能に構成される。また、延出支持部25の上方に延出する各スライド軸26に規制部26aが設けられると共に、該規制部26a,26aと延出支持部25との間のスライド軸26,26に、弾性手段としての圧縮バネ27,27が巻装される。そして、支え部材19は、前記第1挟持部材20と第2挟持部材21とで係合部17を挟持した状態で、無人搬送車10と台車11との相互の上下方向の変位に追従し得ると共に、上下方向の変位を圧縮バネ27,27によって吸収し得るよう構成される。
図1~図3に示す如く、前記取付けベース22の天面ベース22aには、ブラケット28に回転自在に支持されるネジ軸29が立設され、該ネジ軸29が、前記支持部材18の立設部24の上端部に取着した雌ネジ部材30に螺合されている。ネジ軸29の上端に高さ調節ハンドル(操作手段)31が配設されており、該高さ調節ハンドル31によりネジ軸29を正逆方向に回転することで、ネジ軸29と雌ネジ部材30との螺合作用下に、支持部材18が前記第1ガイド23,23に沿って昇降し、支持部材18の高さを調節し得る。また、支持部材18の高さ調節に伴って、該支持部材18に支持された支え部材19に支持された第1挟持部材20と第2挟持部材21とによる係合部17の挟持高さも変化する。このような取付けベース22に対する支持部材18の高さ位置を調節する各構成部材によって、該支持部材18に支持される前記第1挟持部材20および第2挟持部材21による係合部17の挟持高さ位置を調節する高さ調節手段が構成される。
図3に示す如く、前記支え部材19の下面には、左右に離間して一対の第2ガイド32,32が配設される。前記第1挟持部材20は、各第2ガイド32により前後方向に移動自在に支持される。実施例では、第1挟持部材20は、両第2ガイド32,32に支持された当接部材33,33から構成され、各当接部材33の第2ガイド32で支持されるスライド部33aの前端に、下方に向けて所定長さで延出する規制壁33bを備え、前記係合部17における無人搬送車10と対向する、荷受部14の外側面(係合部17の外側)SAに規制壁33bが面する。前記支え部材19には、各当接部材33に対応して係止部材34が配設され、該係止部材34と対応する当接部材33の規制壁33bとの間に、当接部材33(第1挟持部材20)を係合部17(外側面SA)に向けて弾性的に付勢する圧縮バネなどの弾性体からなる付勢手段35が設けられる。そして、規制壁33bは、前記台車11との連結時において、無人搬送車10と台車11との相対的な前後方向の変位に追従し得る状態で、外側面SAに圧接されると共に、付勢手段35が、無人搬送車10と台車11との相互の離間距離の差を吸収すると共に台車11の牽引走行時における左右の負荷変動を吸収し得るよう構成される。なお、一対の当接部材33,33は、夫々が第2ガイド32に別々に支持されることで、左右に離間する規制壁33b,33bの前後方向の位置ずれは独立して許容される。
図3に示す如く、前記支え部材19には、その左右において前方へ延出する側片19a,19aが夫々設けられ、該側片19a,19aに所定高さで立上がる一対の取付部材36,36が設けられる。前記第2挟持部材21が、一対の取付部材36,36の間に、トグルリンク機構などからなる作動機構37を介して回動可能に支持される。第2挟持部材21は、作動機構37で支持される本体部38と、該本体部38から前方に延出する引掛け片39とを備える。また作動機構37は、取付部材36,36の間に架設された支軸40と、左右方向に離間して一端が支軸40に夫々回動可能に支持されると共に、他端が第2挟持部材21の本体部38における両側壁38a,38aに回動可能に支持される一対の回動アーム41,41と、一方の側壁38aにおける回動アーム41の回動支持部から後方に離間した位置に、一端が回動可能に支持される切替えアーム42とを備え、一方の取付部材36に回動可能に支持されてその延出端側が切替えアーム42の一端の支持部から離間する部位に切替え軸43が側方に延びるよう支持される。
前記切替え軸43の端部に切替えハンドル44が設けられ、該切替えハンドル44により切替え軸43を正逆方向に回転することで、第2挟持部材21が支軸40を支点として回動し、引掛け片39が前記引掛け穴15内(係合部17における無人搬送車10から離間する内側)に進入し、台車11の前縁部側に設けた係合部17を挟持することで係合可能な連結位置(図2の実線位置)と、引掛け片39が前記引掛け穴15(係合部17)から下方へ離間して台車11の連結を解除し得る解放位置(図2の二点鎖線位置)との間を移動する。引掛け片39は略U字形を呈し、その先端部に配設された係止部材39aは、前記解放位置にあっては、前記第1挟持部材20の押圧位置より手前に位置付き、前記連結位置にあっては、その押圧位置より奥側となる位置まで移動して位置付く。また係止部材39aにおける解放位置と連結位置との間の移動軌跡は、解放位置から台車側に向けて前進移動しつつ下降した後に上昇し、連結位置から解放位置に移動する際には下降しつつ後方に移動した後に上昇する軌道で移動し、該係止部材39aが引掛け穴15まで上昇する際に係合部17に接触干渉しないよう構成される。そして、第2挟持部材21は、引掛け穴15内において係合部17の内側(内側面SB)に係合した係止部材39aを第1挟持部材20に向けて引き寄せるように移動して、第1挟持部材20が台車11の前縁部を押圧する。実施例では、作動機構37および切替えハンドル44が、第2挟持部材21を、前記連結位置から前記解放位置へ切り替える切替え手段として構成される。
前記第2挟持部材21を、連結位置で保持する保持手段45が設けられる。保持手段45は、図1、図2に示す如く、前記切替え軸43に一体回動可能に設けた略半月形状を呈する切替カムからなる切換部材46と、前記支え部材19に設けた第3ガイド47により前後方向に移動自在に支持されて切換部材46の外周面に圧接される位置決め部材48と、支え部材19に設けた係止部材49と、該係止部材49と位置決め部材48との間に設けられ、位置決め部材48を切換部材46に圧接するよう付勢する圧縮バネなどからなる弾性部材50とを備える。切換部材46は、円弧状の外周面46aと、その一部を直線状に切り落とした周面からなる規制面46bを備えると共に、切替え軸43に偏心支持され、直線状の規制面46bに対して位置決め部材48が面して圧接されることで、第2挟持部材21が連結位置で保持され(図4参照)、切替えハンドル44の回動操作によって、位置決め部材48による前記切換部材46の押圧位置が、直線状の規制面46bから円弧状の外周面46aに移行することで第2挟持部材21は、係合部17(引掛け穴15)から離脱して前記解放位置へ移動する(図1参照)。そして切換部材46の円弧状の外周面46aに位置決め部材48が圧接された状態において解放状態が維持される。
前記支え部材19に、前記台車11に載置された最下段の番重13の前側面13aに当接可能なストッパ部材51が設けられる。ストッパ部材51は、実施例では、前記第2挟持部材21を挟んで左右に離間して一対備え、各ストッパ部材51が対応する前記取付部材36に夫々配設される。ストッパ部材51は、前後方向に延在する長孔と固定ネジとからなる前後調節手段52によって、前端部に設けた当接部51aの前後位置を調節可能に構成される。
次に、実施例に係る無人搬送車の台車連結装置の作用について説明する。前記高さ調節ハンドル31を回転操作して、前記第1挟持部材20の規制壁33b,33bが前記台車11の外側面SA(係合部17の外側)に当接可能で、かつ前記第2挟持部材21の係止部材39aが、該第2挟持部材21の連結位置において、台車11の荷受部14における係合部17の内側に係合可能な高さとなるように支持部材18の昇降位置を調節する。そして、前記第1挟持部材20の規制壁33b,33bが台車11の外側面SAを向いて当接する位置まで無人搬送車10を台車11に近づけた後、前記切替えハンドル44を回転操作することで、前記作動機構37によって前記第2挟持部材21は、解放位置から連結位置に向けて移動し、該引掛け片39の係止部材39aが引掛け穴15内に入り込んで該引掛け穴15内に臨んだ後に、前記引掛け穴15内において係合部17の内側面SBに係合した前記第2挟持部材21の係止部材39aが前記規制壁33bへ引き寄せられるように後退して、前記付勢手段35の付勢力によって台車11の外縁部14bが第1挟持部材20の規制壁33bに圧接される。
これにより、図2に示す如く、無人搬送車10と台車11とが相対的に接近し、係合部17において無人搬送車10と台車11とが連結される。また、無人搬送車10と台車11との連結後には、前記ストッパ部材51の当接部51aが、台車11に載置されている最下段の番重13の前側面13aに当接し、台車11に積載された番重13の位置ずれが規制される。前記切換部材46の直線状の規制面46bに対して、前記位置決め部材48が圧接されているので、切換部材46の回転が規制され、第2挟持部材21は連結位置に保持される。
無人搬送車10と台車11との連結状態において、台車11が無人搬送車10に牽引される時には第2挟持部材21が係合部17において係合した状態となり、前記第1挟持部材20が、前記台車11の外側面SAに圧接されているので、前記第1挟持部材20と第2挟持部材21とにより台車11が弾性的に挟持され、第2挟持部材21の係止部材39aが係合部17から離脱することなく台車11の牽引を良好に行うことができる。また、無人搬送車10の旋回走行時等において、連結部に受ける走行方向で異なる左右負荷に対して左右独立した付勢手段35が変形することで、その偏加重を分散して吸収し、台車連結装置に過度な負荷が加わるのを抑制できると共に、連結状態が解除されてしまうなど、その連結状態に支障をきたすことがない。また、台車11に積層された番重13や番重内の食品その他の収容物など、その積載物への振動伝達を緩和することができる。更に、前記第1挟持部材20および第2挟持部材21は、上下方向に変位可能な支え部材19に支持されているので、搬送現場の床面の傾斜や段差によって無人搬送車10と台車11とが相互に上下に揺れた場合にも、無人搬送車10と台車11との異なる傾きの差を連結部や台車11への積層品にダイレクトに伝達されることなく、無人搬送車10と台車11との相互の上下方向の変位を弾性体からなる左右の圧縮バネ27,27によって吸収することができる。
前記台車連結装置による台車11の連結を解除する場合は、前記切替えハンドル44を回転操作することで、前記第2挟持部材21における前記係止部材39aが前記引掛け穴15において内側面SBから離間する内方に移動しつつ係合部17から下方へ離間した解放位置まで下降する。これにより、無人搬送車10と台車11の連結は解除される。また、図1に示す如く、第2挟持部材21が解放位置において、切替え軸43に偏心支持された切換部材46と、該切換部材46に圧接される位置決め部材48との関係によって、解放位置に維持される。
実施例の台車連結装置は、台車11に何ら加工を施すことなく、該台車11に予め設けられた、台車11を移動操作するための引掛け穴15により形成される係合部17を、無人搬送車10との連結のための係合部として、そのまま利用することができるので、無人搬送システムの導入が容易となる。また、無人搬送車10を導入する際の初期コストを抑えることができる。
台車連結装置は、第1挟持部材20と第2挟持部材21とによる挟持高さを調節可能な高さ調節手段29,30,31を設けたので、型式が異なる台車11への切り替え対応を簡単に行うことができる。また、挟持高さ位置の調節は、前記高さ調節ハンドル31を操作するだけで容易に対応できる。係合部17で連結するに際して、第2挟持部材21の解放位置から引掛け穴15内(係合部17の内側)への移動と、係合部17の引き寄せ、連結状態の保持までをワンアクション操作で行える。係合部17での係合状態を、圧縮ばねによる付勢手段35で付勢して保持するので、シンプルな構成で台車11を挟持した係合状態を良好に維持することができる。また、第1挟持部材20は付勢手段35による付勢状態で、前後変位可能であるので、台車11の外側縁部から引掛け穴15までの距離(係合部17の前後長さ)が異なる台車11に対応することができる。
また、台車11の荷受部14に載置されて後方が規制された最下段の番重13に、その前側面13aに当接するストッパ部材51,51を備えているので、無人搬送車10による台車11の牽引走行時において台車11に載置された最下段の番重13のずれを阻止して、積層物の揺れや積層崩れなどを防止することができる。
(変更例)
本発明は実施例などの構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例などに記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 高さ調節ハンドル31や切替えハンドル44を手動操作するのに代えて、それらの操作部にモータその他の駆動手段を連繋して自動操作を行い得る構成を採用してもよい。
(2) 第1挟持部材20、第2挟持部材21による押圧力を与えるため圧縮バネを用いたが、引張りバネやその他のバネを用いて押圧力を与える形態を採用してもよい。また、バネに代えて、各部材20,21によりクッション(緩衝)効果を与えるように付勢可能な弾性体であって、エアシリンダ、その他の各種構成を付勢手段として採用することができる。
(3) 第2挟持部材21を、作動機構37によって連結位置と解放位置とに回動するようにしたが、作動機構37としては、第2挟持部材21を直線的に前後動および上下動して連結位置と解放位置とに移動する機構など、各種の機構を採用することができる。
(4) 台車11の係合部17は、荷受部14の台車11を移動操作するための貫通孔によらず、台車11の構造上における、荷受部14や、その他の係合可能な部位を係合部として利用するようにすればよい。
10 無人搬送車、11 台車、13 番重(積荷)、13a 前側面(面)
14 荷受部、17 係合部、18 支持部材、19 支え部
7 圧縮バネ(弾性手段)、33 当接部材、35 付勢手段
37 作動機構(切替え手段)、39 引掛け片
44 切替えハンドル(切替え手段)、51 ストッパ部材
B 内側面(内側)

Claims (5)

  1. 無人搬送車に設けられ、積荷が載置される荷受部を備えた台車を連結する台車連結装置であって、
    前記無人搬送車に設けた支え部材の左右に離間して該支え部材独立して移動可能に支持され、前記台車の連結時に前記荷受部に設けられた係合部と対向する一対の当接部材と
    記支え部材における左右の当接部材の間に配設された引掛け片と、
    引掛け片を、前記台車の連結時に前記係合部の内側に係合可能な連結位置と解放位置とに切り替える切替え手段とを備え、
    前記一対の当接部材は、前記台車との連結時に前記係合部に外方から当接されて、無人搬送車と台車との相互の離間距離の差を吸収すると共に、台車の牽引走行時における左右の負荷変動を吸収可能に、付勢手段により前記係合部に独立して弾性的に付勢されるよう構成され、
    前記一対の当接部材引掛け片とで前記荷受部の係合部を内外から挟持して、前記無人搬送車に前記台車を連結するよう構成した
    ことを特徴とする無人搬送車の台車連結装置。
  2. 前記支え部材は、前記荷受部に載置されて後方への移動が規制された積荷の前側面に当接可能なストッパ部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の無人搬送車の台車連結装置。
  3. 前記引掛け片は、前記支え部材に回動可能に支持されると共に、前記連結位置において前記係合部の内側に係合可能に構成され
    前記切替え手段は、前記係合部の内側に係合した前記引掛け片を前記一対の当接部材に向けて引き寄せるように移動するよう構成したことを特徴とする請求項1または2記載の無人搬送車の台車連結装置。
  4. 前記支え部材は、前記無人搬送車に設けた支持部材に昇降移動可能に支持されると共に、該支持部材の高さ位置を調節する操作手段を備えたことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の無人搬送車の台車連結装置。
  5. 前記支え部材は、連結した前記台車と無人搬送車との相互の上下方向の変位を吸収し得る弾性手段を設けたことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の無人搬送車の台車連結装置。
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