JPH0730448Y2 - 多用連結器装置 - Google Patents

多用連結器装置

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JPH0730448Y2
JPH0730448Y2 JP11049291U JP11049291U JPH0730448Y2 JP H0730448 Y2 JPH0730448 Y2 JP H0730448Y2 JP 11049291 U JP11049291 U JP 11049291U JP 11049291 U JP11049291 U JP 11049291U JP H0730448 Y2 JPH0730448 Y2 JP H0730448Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、異なる連結面輪郭を形
成した連結器頭を有する連結器を備えた各種の車両の入
れ換えに供される入換用機関車に装備される多用連結器
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両には、新幹線電車、一般電車、
客車、貨車、新交通システム用車、工事用車両等の種類
がある。これらの車両の連結器には、連結面輪郭が類似
して相互連結可能な密着式自動連結器又は自動連結器
と、連結面輪郭を異にする固定式連結器又は電車用密着
連結器とがあり、連結器の種類によつて異なる3種類の
連結面輪郭が存在している。
【0003】そして、これらの車両の入れ換えに使用す
る入換用機関車には、通常、密着式自動連結器又は自動
連結器のいずれとも連結可能な連結面輪郭を有する連結
器が備えられ、連結面輪郭の異なる連結器を備えた車両
との連結には、一端が入換用機関車の連結器に連結し、
他端が被連結車両の連結器に連結するように両端に異な
る連結面輪郭を与えた中間連結器を使用するか、被連結
車両の連結器の種別に応じた連結器を備える専用の入換
用機関車を常備していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように中間連結器を使用して3種類の連結面輪郭を有す
る連結器に対応するためには、一端が入換用機関車の連
結器の連結面輪郭に合致し、他端に2種類のそれぞれ異
なる連結面輪郭を有する2個の中間連結器を準備しなけ
ればならず、被連結車両の連結器に対応しての取替えに
手数を要する。また専用の入換用機関車を配置すること
は不経済かつ機動性に著しく劣る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、
異なる連結面輪郭を形成した連結器頭を有する連結器を
備える複数の車両の入れ換えに供される入換用機関車に
装備する多用連結器装置であつて、該機関車側に上下及
び左右の揺動可能に軸支される連結棒と、該連結棒の先
端部に左右の回動可能に支持用ピンにて軸支される主連
結器頭、該主連結器頭の下面に設ける第1副連結器頭及
び該主連結器頭の側面に設ける第2副連結器頭と、連結
棒の下側を弾性的に支持する胴受装置と、該主連結器頭
又は該第1副連結器頭に選択的に連結位置を採らせるよ
うに、連結棒を上下駆動する連結棒押上手段とを備える
と共に、該主連結器頭、第1副連結器頭又は該第2副連
結器頭のそれぞれに、密着式自動連結器又は自動連結器
と相互連結可能な連結面輪郭、電車用密着連結器と相互
連結可能な連結面輪郭、固定式連結器と相互連結可能な
連結面輪郭等の異なる連結面輪郭を与えることを特徴と
する多用連結器装置である。そして、主連結器頭又は第
2副連結器頭を連結位置に回動状態として、連結棒に固
定する固定装置を備えることができる。また、連結棒押
上手段を、連結棒を上下に揺動させる揺動装置にて構成
し、第1副連結器頭が連結棒の上昇揺動状態にて連結位
置を採るようにでき、更に、連結棒押上手段を、機関車
側に上下のスライド自在に設けた連結棒を上下に水平駆
動する昇降装置にて構成し、第1副連結器頭が連結棒の
上昇移動状態にて連結位置を採るようにできる。
【0006】
【作用】このような多用連結器装置を備える入換用機関
車によれば、異なる連結面輪郭を形成した連結器頭を有
する連結器を備える複数の車両の入れ換えを行うことが
できる。すなわち、連結棒の先端部に軸支した主連結器
頭による連結状態、連結棒を連結棒押上手段によつて上
昇駆動させて、主連結器頭の下面に設けた第1副連結器
頭に連結位置を採らせて行う第1副連結器頭による連結
状態、又は、主連結器頭を支持用ピンの回りに回動させ
て主連結器頭の側面に設けた第2副連結器頭に連結位置
を採らせて行う第2副連結器頭による連結状態のいずれ
かによつて車両の入れ換えを行うことができる。
【0007】この多用連結器装置を備える入換用機関車
によつて複数の車両の入れ換えを行うことができるの
は、主連結器頭、第1副連結器頭又は第2副連結器頭の
それぞれに、密着式自動連結器又は自動連結器と相互連
結可能な連結面輪郭、電車用密着連結器と相互連結可能
な連結面輪郭、固定式連結器と相互連結可能な連結面輪
郭等の異なる連結面輪郭を与えた結果である。
【0008】そして、主連結器頭又は第2副連結器頭を
連結位置に回動状態として、連結棒に固定する固定装置
を備えれば、主連結器頭又は第2副連結器頭による連結
作業が安定化する。また、連結棒押上手段を、連結棒を
上下に揺動させる揺動装置にて構成し、第1副連結器頭
が連結棒の上昇揺動状態にて所定高さの連結位置を採る
ようにすれば、第1副連結器頭による連結位置が、連結
棒押上手段によつて連結棒を上昇揺動させて得られると
共に、連結棒の下降揺動状態にて主連結器頭による連結
位置を得ることができる。更に、連結棒押上手段を、機
関車側に上下のスライド自在に設けた連結棒を上下に水
平駆動する昇降装置にて構成し、第1副連結器頭が連結
棒の上昇移動状態にて所定高さの連結位置を採るように
すれば、第1副連結器頭による連結位置が、連結棒押上
手段によつて連結棒を上昇駆動させて得られると共に、
連結棒の下降駆動状態にて主連結器頭による連結位置を
得ることができる他、主連結器頭及び第2副連結器頭並
びに第1副連結器頭の高さ位置を連結棒押上手段によつ
て調節することができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図10は本考案の1実施例に係る多
用連結器装置を示す。この多用連結器装置は、連結器本
体を構成し、機関車側に上下及び左右の揺動自在に支持
される連結棒1及びこの連結棒1に装備する主連結器頭
2、第1副連結器頭3及び第2副連結器頭4と、連結棒
1の下側を弾性的に支持する胴受装置5及び連結棒1を
上下に駆動する連結棒押上手段6とを主構成要素として
いる。
【0010】連結棒1は、基端部に形成した二股部と車
体前面7の一対のブラケット7aとの間に継手9を介在
させて、上下及び左右の揺動自在に入換用機関車の車体
前面7に軸支される。すなわち、車体前面7の一対のブ
ラケット7aに継手ピン8aによつて継手9の基端部を
水平面内である左右方向に揺動可能に軸支すると共に、
継手9の先端部と連結棒1のピン孔1cとに横ピン8b
を挿入し、連結棒1を継手9に対して垂直面内である上
下方向に揺動可能に軸支してある。また、連結棒1の先
端部には、主連結器頭2を左右方向に回動可能に軸支す
る支持用ピン21を挿入する支持用ピン孔1aと、主連
結器頭2を連結棒1に固定する固定用ピン22を挿入す
る固定用ピン孔1bを穿設してある。
【0011】主連結器頭2は、前面が密着式自動連結器
又は自動連結器Aと相互連結可能な連結面輪郭を形成
し、後端部は二股に形成されて連結棒1の先端部を受入
れ、中心部には支持用ピン21を挿入するピン孔2bを
穿設し、周縁部には、ピン孔2bを中心とする同一円周
上に位置してほぼ90度離れた一対の固定用ピン孔2
d,2d’を穿設してある。一対の固定用ピン孔2d,
2d’には、固定用ピン22が選択的に挿入される。
【0012】すなわち、主連結器頭2は、固定用ピン2
2を抜脱した状態で連結棒1に対して支持用ピン21の
回りに回動させることができ、連結棒1の固定用ピン孔
1bに一方の固定用ピン孔2d又は2d’を合致させて
固定用ピン22を挿入することにより、主連結器頭2の
向きを左右にほぼ90度変えて主連結器頭2又は後記す
る第2副連結器頭4に選択的に連結位置を採らせること
ができる。この連結棒1の固定用ピン孔1b、主連結器
頭2の固定用ピン孔2d,2d’及び固定用ピン22に
より、主連結器頭2及び第2副連結器頭4を連結位置に
回動後に連結棒1に固定する固定装置を構成している。
【0013】第1副連結器頭3は、図2に示すように主
連結器頭2の下面に固定され、その中心軸線には連結棒
1の中心軸線に対して横ピン8bを中心とするふ角θを
採らせ、主連結器頭2の連結作用を支障しないようにし
てある。第1副連結器頭3の先端部は図8に示す電車用
密着連結器Bと相互連結可能な連結面輪郭に形成され、
更に、この連結器Bに備わる鎖錠装置と協働する鎖錠装
置3aとして、図4に示す半環状穴からなる錠室3bが
設けられ、この錠室3bに半円筒状の錠3cが回動可能
に配置されている。しかして、図8に示すように連結棒
1に横ピン8bを中心とする仰角θを与えれば、第1副
連結器頭3が電車用密着連結器Bと高さ位置が合致する
連結位置を採るので、電車用密着連結器Bの突起部71
を受入れることができる。
【0014】第2副連結器頭4は、図1〜図3に示すよ
うに主連結器頭2の一側面に設けられ、図9に示す固定
式連結器Cの端面フランジ部72と同径の円板部4aが
頸部4mを介して主連結器頭2に突設されると共に、固
定式連結器Cとの固定手段4bを付属している。
【0015】固定手段4bは、図5に示すように半円環
状をなす一対の締付フランジ4d,4eの下端部を重ね
合わせて主連結器頭2側に立設したフランジ支軸4cを
挿通し、ナットを締め付けて相互回動可能に組付けてあ
る。この各締付フランジ4d,4eの内周には、一体と
なつて固定式連結器Cの端面フランジ部72と円板部4
aとを突き合わせて収容する溝4f,4gを有する。ま
た、一対の締付フランジ4d,4eの組合せ状態での上
端部には、水平方向の切欠きに収容されるヒンジボルト
4iが設けられる。ヒンジボルト4iは、一方の締付フ
ランジ4dに支持ピン4hによつて回動可能に軸支され
ているので、他方の締付フランジ4eの切欠きに挿入し
て、チョウナット4jを締め付けることによつて両締付
フランジ4d,4eを一体に固定し得る。
【0016】しかして、固定式連結器Cの端面フランジ
部72を円板部4aに当接させた状態で両締付フランジ
4d,4eの溝4f,4gが形成する円環状溝に収容
し、チョウナット4jを締め付けることにより、固定式
連結器Cと第2副連結器頭4とを連結できる。なお、各
4kは、両締付フランジ4d,4eを開いた際の支持受
であり、主連結器頭2側からハンガー状に突設してあ
る。
【0017】胴受装置5は、図2及び図6,図7に示す
ように入換用機関車の車体前面7に突設したブラケット
7bに支持板7cを固定し、この支持板7c上に設けら
れ、支持板7cの横幅方向の両側部であつて連結棒1か
らの等間隔位置にそれぞれ設けた懸架装置5aによつて
構成される。この懸架装置5aは、支持板7cと支持板
7cの上方に位置する横梁5bとの間に設けられ、支持
板7c及び横梁5bを相対的に接近する側への相対移動
を許容して連結するボルト5cと、ボルト5cを囲んで
支持板7cと横梁5bとの間に介装した圧縮ばね5dと
を有する。5i,5jは、圧縮ばね5dを収縮可能に覆
うカバーである。
【0018】そして、横梁5bの横幅方向の中央部に
は、連結棒1を受入れ可能に断面U字形をなす胴受金5
eがスライド可能に載置されている。胴受金5eの両側
面には対向する通孔5f,5gが上下2段に穿設されて
いるので、この通孔5f,5gに通した胴受ボルト5h
を連結棒1の両側に設けたねじ穴1dに螺締して連結棒
1を先端部の高さ位置を変更して胴受金5eに固定する
ことができる。そして、上段の通孔5gを使用して固定
すれば、連結棒1が図8に示すように横ピン8bを中心
としてふ角θだけ上昇揺動して第1副連結器頭3の中心
軸線が水平となり、所定高さの連結位置となつた第1副
連結器頭3が固定される。ここで、両懸架装置5aの圧
縮ばね5dによる弾性的支持力は、連結器本体(連結棒
1、主連結器頭2、第1副連結器頭3、第2副連結器頭
4等)の荷重に均衡させてある。
【0019】なお、胴受金5eの下段の一対の通孔5f
及び連結棒1のねじ穴1dをそれぞれ省略し、下位置に
ある連結棒1を胴受金5eの底面で支持し、また胴受金
5eの上段の一対の通孔5gをねじ孔として、胴受ボル
ト5hを螺締してその上に上位置を採る連結棒1を支持
することもできる。
【0020】6は連結棒押上手段であり、連結棒1を押
し上げて横ピン8bの回りに揺動させ、図8に示すよう
に角θ度の仰角位置を採らせるために支持板7cに設け
てある。具体的には、連結棒押上手段6は揺動装置であ
る空気圧シリンダ装置によつて構成され、支持板7cに
固定したシリンダ6aからピストン棒6bを突出作動さ
せることにより、連結棒1を揺動させることができる。
復帰後のピストン棒6bが、図1,図2に示すように主
連結器頭2が密着式自動連結器又は自動連結器Aとの連
結位置に下降している連結棒1と干渉しないことは勿論
である。なお、連結棒押上手段6としては、シリンダ装
置の他に、てこ式、ワイヤーによる吊り上げ手段等を選
択使用することができる。
【0021】次に、上記実施例の作用について説明す
る。密着式自動連結器又は自動連結器Aと主連結器頭2
とを連結する際には、図1,図2に示すように固定用ピ
ン22を一方の固定用ピン孔2d’及び固定用ピン孔1
bに係合させて連結棒1を胴受金5e内でほぼ水平状態
とし、肘開き位置を採つている被連結車両の密着式自動
連結器又は自動連結器Aに主連結器頭2を対向させて連
結する。解放の場合も被連結車両側で操作する。
【0022】電車用密着連結器Bと第1副連結器頭3と
を連結する際には、図8に示すように連結棒1を連結棒
押上手段6によつて上昇揺動させて角θ度の仰角位置と
して胴受金5eの上部位置に胴受ボルト5hによつて固
定し、第1副連結器頭3を被連結車両の電車用密着連結
器Bと対向させ、電車用密着連結器Bをそのまま連結す
れば鎖錠位置を採る。第1副連結器頭3を解放する際に
も、電車用密着連結器Bの操作により、錠に解放位置を
採らせて解放する。
【0023】固定式連結器Cと第2副連結器頭4とを連
結する際には、連結棒1を水平状態とし、図9に示すよ
うに主連結器頭2を支持用ピン21の回りに90度回動
させて連結棒1の固定用ピン孔1bに主連結器頭2の一
方の固定用ピン孔2dを合致させ、固定用ピン22を挿
入して主連結器頭2を連結棒1に固定し、第2副連結器
頭4を被連結車両の固定式連結器Cに対向させる。そし
て、チョウナット4jを緩めて両締付フランジ4d,4
eを開き、固定式連結器Cの端面フランジ部72に第2
副連結器頭4の円板部4aを突き合わせて両締付フラン
ジ4d,4eを閉じ、端面フランジ部72及び円板部4
aを一体として環状溝をなす一対の溝4f,4gに嵌合
させて、チョウナット4jを締め付けて固定式連結器C
と第2副連結器頭4とを連結する。解放は、上記の逆手
順でなされる。
【0024】入換用機関車に備えた多用連結器装置に被
連結車両を連結した状態で、走行する車両間に上下左右
の変位を生じた場合には、継手ピン8a及び横ピン8b
によつて入換用機関車に対して連結棒1が揺動して対応
する。連結棒1の下降揺動に際しては、懸架装置5aの
圧縮ばね5dが弾性的に収縮変形する。
【0025】連結棒押上手段6の他の構造例を図11,
図12に示し、上記実施例と同一部分には同一符号を付
してある。この構造例にあつては、連結棒1の中心軸線
を水平に維持したままで上下に移動させるようになつて
いる。すなわち、入換用機関車の車体前面7に両端をブ
ラケット7hに支持されて上下に延在する一対の案内軸
7dを平行に設け、各案内軸7dに、一対の案内部材7
gを介してスライド自在なブラケット固定板7fを配置
する。このブラケット固定板7fには、一対のブラケッ
ト7a、継手ピン8a及び横ピン8bによつて継手9の
基端部を左右及び上下方向に揺動可能に軸支してある。
【0026】また、ブラケット固定板7fの下端には、
先端部に胴受装置5を固定した胴受装置用ハンガー7e
の基端部を固定し、この胴受装置5を介して連結棒1の
下側を弾性的に支持してある。更に、車体前面7と一体
の支持板7cの先端部の左右及び基端側中央に、それぞ
れシリンダ16aとピストン棒16bとを有する3個の
昇降装置からなる連結棒押上手段6を設けてある。しか
して、ピストン棒16bの突出作動によつて胴受装置用
ハンガー7eがブラケット固定板7fと共に上昇駆動さ
れ、また没入作動によつて図12に実線にて示す下降位
置に自重にて復帰するので、ブラケット固定板7fに軸
支した連結棒1が水平を維持したままで上下動する。
【0027】すなわち、各ピストン棒16bの没入位置
にて胴受装置用ハンガー7eが各ピストン棒16bの先
端にて支持され、この連結棒1の下降位置にて主連結器
頭2は密着式自動連結器又は自動連結器Aと、また、第
2副連結器頭4は固定式連結器Cとの連結位置を採り、
胴受装置用ハンガー7e及び連結棒1の上昇位置にて、
第1副連結器頭3が電車用密着連結器Bとの連結位置を
採る。このように、連結棒1が水平のままで上昇移動し
て第1副連結器頭3が電車用密着連結器Bとの連結可能
な高さ位置を採るので、第1副連結器頭3の中心軸線は
連結棒1の中心軸線と平行をなしている。
【0028】しかして、この構造例によれば、連結棒1
が水平のままで昇降移動するので、主連結器頭2又は第
1副連結器頭3の切換え動作のみならず、主連結器頭
2、第2副連結器頭4及び第1副連結器頭3の上下方向
の高さ調節が可能であり、被連結車両の連結器との高さ
に大きな差があつても相互連結可能である。ところで、
上記実施例にあつては一般的な使用頻度を考慮して、主
連結器頭2を密着式自動連結器又は自動連結器Aに連結
し、第1副連結器頭3を電車用密着連結器Bに連結し、
また第2副連結器頭4を固定式連結器Cに連結するよう
に、それぞれの連結面輪郭を形成したが、どの連結器頭
2,3又は4にどの連結器A,B又はCが連結するよう
に連結面輪郭を形成するかは自由である。
【0029】
【考案の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本考案にかかる多用連結器装置よれば、3種類の連結器
との相互連結が可能であり、4種類の車両の入れ換え作
業が1台の入換用機関車で能率的に行えるようになつ
た。加えて、多用連結器装置の3種類の連結器頭に対し
て連結可能な連結器頭を備える少なくとも2個の中間連
結器を準備し、各種の被連結車両に中間連結器を介して
多用連結器装置を連結すれば、合計6種類の車両の入れ
換えが可能となり合理的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の1実施例に係る多用連結器装置を示
す平面図。
【図2】 同じく一部切開した側面図。
【図3】 同じく一部切開した正面図。
【図4】 同じく第1副連結器頭の鎖錠装置を示す平面
図。
【図5】 同じく第2副連結器頭の固定手段を示す図。
【図6】 同じく連結棒押上手段の作用説明図。
【図7】 同じく連結棒押上手段の作用説明図。
【図8】 同じく第1副連結器頭への切換え状態を一部
切開して示す側面図。
【図9】 同じく第2副連結器頭への切換え状態を示す
平面図。
【図10】 同じく連結棒押上手段の作用説明図。
【図11】 連結棒押上手段の他の構造例を示す平面
図。
【図12】 同じく一部切開した側面図。
【符号の説明】
1:連結棒、1b:固定用ピン孔、2:主連結器頭、2
d,2d’:固定用ピン孔、3:第1副連結器頭、4:
第2副連結器頭、5:胴受装置、6:連結棒押上手段、
6a:シリンダ(揺動装置)、7:車体前面、9:継
手、16a:シリンダ(昇降装置)、21:支持用ピ
ン、22:固定用ピン(固定装置)、A:密着式自動連
結器又は自動連結器、B:電車用密着連結器、C:固定
式連結器。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる連結面輪郭を形成した連結器頭を
    有する連結器を備える複数の車両の入れ換えに供される
    入換用機関車に装備する多用連結器装置であつて、該機
    関車側に上下及び左右の揺動可能に軸支される連結棒
    と、該連結棒の先端部に左右の回動可能に支持用ピンに
    て軸支される主連結器頭、該主連結器頭の下面に設ける
    第1副連結器頭及び該主連結器頭の側面に設ける第2副
    連結器頭と、連結棒の下側を弾性的に支持する胴受装置
    と、該主連結器頭又は該第1副連結器頭に選択的に連結
    位置を採らせるように、連結棒を上下駆動する連結棒押
    上手段とを備えると共に、該主連結器頭、第1副連結器
    頭又は該第2副連結器頭のそれぞれに、密着式自動連結
    器又は自動連結器と相互連結可能な連結面輪郭、電車用
    密着連結器と相互連結可能な連結面輪郭、固定式連結器
    と相互連結可能な連結面輪郭等の異なる連結面輪郭を与
    えることを特徴とする多用連結器装置。
  2. 【請求項2】 主連結器頭又は第2副連結器頭を連結位
    置に回動状態として、連結棒に固定する固定装置を備え
    ることを特徴とする請求項1の多用連結器装置。
  3. 【請求項3】 連結棒押上手段が、連結棒を上下に揺動
    させる揺動装置からなり、第1副連結器頭が連結棒の上
    昇揺動状態にて連結位置を採ることを特徴とする請求項
    1又は2の多用連結器装置。
  4. 【請求項4】 連結棒押上手段が、機関車側に上下のス
    ライド自在に設けた連結棒を上下に水平駆動する昇降装
    置からなり、第1副連結器頭が連結棒の上昇移動状態に
    て連結位置を採ることを特徴とする請求項1,2又は3
    の多用連結器装置。
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