JP4299182B2 - 車体の連接方法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は走行する車体の連接方法とその装置に関するものである。
従来、バリアフリーに対応するなどのために車両を低床化する方法として、本発明の実施の形態を示す図1を参照して台車1を有した車体2に、台車を有しない車体3を連接してフローティング支持し、車体3が台車を有していないことで低床化することが鉄道車両、特に路面電車で知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
メインの連接は、車体2、3間のヨーイングに主として対応しながら、車体2による車体3の支持と牽引力の伝達とを図る、つまり前後、左右、さらには上下の荷重を伝達するようになっている。特許文献2の図6〜図8に示された直交する2軸による自在連結手段および、軌条車両用旋廻軸受装置として提案された球面軸受を用いたもの(例えば、特許文献3参照。)などは、ヨーイング、ピッチング、ローリングのそれぞれと、それらの複合した相対移動に対応できる。これら軸受の内の金属部材間接触に限ったものの場合は弾性部材を介してヨーイングやピッチングなどに対応するものに比し耐久性の高いものとなる。
特開2001−301614号公報 特開2003−48539号公報 特開平8−232943号公報
ところで、車体間の連接にガタツキやそれによる異音発生、偏摩耗、損傷といったことがないようにするには、軸受はその種類の別なく連結する2つのブラケットの双方に遊びなく、より好適にはシマリ嵌め程度の高い嵌合度を持って支持し位置保持する必要がある。そのためには、大きくかつ重く本来加工精度の問題など相応しくなく、成形や製作しっ放しか、取り付け面の平坦面加工程度で使用されることが大半であるブラケット類に対して、軸受を嵌合し保持する孔などを高精度に加工する必要が生じ製作コストが勢い上昇する。
しかも、車体に予め固定したブラケットどうしを、軸受との、あるいはそれを構成する軸受部材どうしの、前記のように高精度な嵌合ないしは圧入を伴って連結するには、双方の位置合わせが困難で難しい。そこで、特許文献2、3に記載されているようにブラケットは車体に対してボルトで締結するようにして、ボルトを緩めた状態で必要な位置合わせができるようにされる。しかし、ボルトを緩めた状態ではブラケットおよびそれへの装備部材全体の位置や姿勢が不安定で、全体が重く取り扱い難いことも手伝って、前記連結作業は未だ容易でなく、作業能率は上がらない。
また、ボルト止めしたブラケットどうしを連結することで、台車つきの車体により台車なしの車体を安定にフローティング支持することが困難なため、取付け面積を大きくしたり、ボルト数を多くしたり、取付け面に特許文献3に記載されているような滑り止め用の凹凸を形成したりする必要があってさらに高価につく。
本発明の目的は、車体に予め固定したブラケットによって簡単かつ安価に、しかも高精度に安定して連接できる車体の連接方法とその装置を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の車体の連接方法は、車体間を、それら車体から延びるブラケットどうしの軸受を介した連結により連接する、車体の連接方法であって、連接する車体どうしに予めブラケットを固定して互いの連結部が上下に対向できるようにしておき、それら上、下各ブラケットの連結部を車体を伴い上下に対向させて近付けながら、それら上、下各連結部と前記軸受との鉛直軸方向の嵌合による位置保持を満足して連結するのに、それら上、下各連結部上にある前記鉛直軸方向に直角な支持面のそれぞれにボルト止めする上、下各中間ハウジングの位置調節によって、それら上、下各中間ハウジングに保持し、また保持している前記軸受の保持位置を整合させて前記位置保持状態とした後、上中間ハウジングをボルト止めして前記連結を終え、車体間を連接することを特徴としている。
このような構成では、車体に予め固定したブラケットどうしを、それらの連結部を車体を伴い上下に対向させて近付けながら軸受との鉛直軸方向の嵌合による位置保持を満足して連結し、車体どうしを軸受の種類に応じた相対移動の許容と荷重の伝達が行えるように連接するもので、前記連結のための軸受の保持を連結部が上下に対向し合う連結部上の前記鉛直軸に直角な方向の支持面にボルト止めする上中間ハウジングの位置調節によって、それに保持し、また保持している軸受の保持位置を満足させて、上ブラケット自体の位置調節無しに、従って、上下に対向し合う前記各連結部上の、上ブラケットを含めた全体に比して小さく、かつボルト止めを少し緩めた程度の安定した上中間ハウジングの、互いに分担し合った少ない位置調節により、高い嵌合度にても簡単かつ迅速に連結することができる。しかも、位置調節後の上中間ハウジングをその位置にボルト止めするだけで、支持面と上中間ハウジングとのボルト締結圧による摩擦力にて安定するし、上ブラケットは位置調節不要で車体に対して溶接などして強固に固定しておけるので、前記高い嵌合度を生かしたブラケットどうしの連結により車体間を高精度に安定して連接することができる。
このような方法を達成する車体の連接装置としては、一方の車体と他方の車体とに予め固定されて少なくとも互いの連結部が上下に対向し合う上ブラケットと、これら上ブラケットの連結部間を連結する軸受と、上ブラケットの連結部の鉛直軸方向に直角な面に鉛直軸に直角な向きの遊びを持った保持関係にてボルト止めされて前記軸受に鉛直軸方向上方から嵌合して位置保持する上中間ハウジングと、下部ラケットの連結部の鉛直軸方向に直角な面に鉛直軸方向に直角な向きの遊びを持った保持関係によりボルト止めされて前記軸受に鉛直軸方向下方から嵌合して位置保持する下中間ハウジングと、を備えて、車体間を連接することを主たる特徴とするものとして、上記方法の手順をたどって連接すればよい。
ここで、上中間ハウジングは、上ブラケットの連結部に対し下方から、下中間ハウジングは下ブラケットの連結部に対し上方から、それぞれ鉛直軸方向に嵌合して設けられている、さらなる構成では、
ブラケットは、軸受に上中間ハウジングが上下から鉛直軸方向に嵌合し合った軸受ブロックを、上下から鉛直軸方向に嵌合して挟み込む外ハウジング部をなして保持するので、保持が安定し、上中間ハウジングの位置調節段階での万一の脱落を防止することができる。
また、前記軸受が、球面軸受である、さらなる構成では、
鉄道車両における車体の下部での連接に適用して、車体間のヨーイング、ピッチング、およびローリングに対応できる。
また、球面軸受は鉛直軸方向に着脱できるように嵌まり合い案内し合う半球未満の凹球面と、半球未満に限らない凸球面とを持った上軸受部材よりなり、上軸受部材が上中間ハウジングに鉛直軸方向に嵌合して固定され、下軸受部材が下中間ハウジングに鉛直軸方向に嵌合して固定される、さらなる構成では、
予め、上ブラケット上の上中間ハウジングへ上軸受部材を嵌合して固定し、および下ブラケット上の下中間ハウジングへ下軸受部材を嵌合して固定しておいて、上ブラケットにおける上連結端部上の上軸受部材どうしの凹球面および凸球面を、凹球面が半球未満の開放形態であることを利用して鉛直軸方向に難なく嵌合させて、上連結端部間の軸受を介した連結をさらに簡易に達成することができる。
ブラケットは対応する車体に対して溶接接合されている、さらなる構成では、
上、下各ブラケットは車体に先付けしておけるし、取り付けが強固でかつ位置ずれしない利点がある。
また、下ブラケットは台車で支持された車体に設けられ、上ブラケットは台車で支持されない車体に設けられている、さらなる構成では、
軸受を介した上下ブラケットの連結によって台車で支持された車体で台車で支持されない車体をフローティング支持することが、台車で支持した車体の下ブラケット上に、台車で支持しない車体からの上ブラケットを、軸受を介し受載することで、つまり上下ブラケット間に圧縮力しか働かない支持構造にて達成される。
前記連接は車体間の下部どうしで行い、車体間の他の部分での1つ以上の異種の連接装置と協働する、さらなる構成では、
車体間の荷重伝達性が高まる。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限りにおいて種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の車体の連接方法とその装置によれば、車体に予め固定し上下に対向し合う上、下各ブラケットどうしの軸受を介した連結を、上、下各ブラケット上で軸受を位置保持する上中間ハウジングによる小さく安定した部材の少ない位置調節だけを伴い、高い位置保持嵌合度を確保して簡単かつ迅速に達成し作業性の向上と作業コストの低減が図れる。また、上下中間ハウジングは締結摩擦力にて調節位置に安定し、上、下各ブラケットも位置調節不要で溶接付けなどした強固な固定状態としておけるので、前記高い嵌合度を生かしたブラケットどうしの連結により車体間を高精度に安定して連接し走行性能を高められる。
前記軸受が、球面軸受である、さらなる構成によれば、
鉄道車両における車体の下部での連接に適用して、車体間に必要などのような相対移動にも対応しながら、車体上部での他の部分での同種または異なった種類による連接と協働して車体連接構造の車両の走行を安定させられる。
球面軸受が鉛直軸方向に着脱できるように嵌合し合う上軸受部材よりなり、上軸受部材が上中間ハウジングに鉛直軸方向に嵌合して固定される、さらなる構成によれば、
中間ハウジングと上軸受部材との鉛直軸方向の嵌合を予め行っておき、上ブラケットどうしの連結に際し、上軸受部材どうしを難なく嵌合させて、さらに簡易に連結することができる。
また、下ブラケットが台車で支持した車体に、上ブラケットが台車で支持しない車体に設けられている、さらなる構成によれば、
台車で支持した車体により、台車で支持しない車体をフローティング支持することが、上下ブラケット間に圧縮応力しか働かない支持構造にて安定にかつ耐久性よく達成される。
以下、本発明の実施の形態に係る車体の連接方法とその装置について図1〜図5を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明および図示は、本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載内容を限定するものではない。
本実施の形態の、車体の連接方法とその装置は、図4に示すような台車1で支持した3つの車体2と、台車で支持しない2つの車体3とを連接し、台車で支持しない車体3を低床車とした5連式の路面電車の場合の一例を示し、車体2、3間のメインの連接に適用して、必要な相対移動を許容しながら必要な方向の荷重伝達ができるようにしている。しかし、これに限られることはなく、例えば3連式の車両にも適用できるし、路面電車以外の鉄道車両はもとより、鉄道車両以外の車両も含めどのような車体間の連接にも適用することができる。
図1、図2、図3に示すように、車体2、3間を、それら車体2、3の下部中央から延びるブラケット4、5どうしを、軸受6を介し連結することにより車体2、3間を連接する。このため本実施の形態では、先ず、連接する車体2、3どうしに予めブラケット4、5を固定しておき、互いの連結部4a、5aが車体2、3を伴い図2、図3に示すように上下に対向できるようにしておく。具体的には、車体2、3の連結による高さ関係を満足して所定の間隔を持って上下に対向し合うようにしておく。次いで、これら上下ブラケット4、5の連結部4a、5aを車体2、3を伴い上下に対向させながら近付けて、それらと前記軸受との鉛直軸Z方向の嵌合による位置保持を満足して連結する。つまり、それら上下に対向させる上下連結部4a、5a上の前記鉛直軸Z方向に直角な支持面4b、5bにボルト7、9によりボルト止めする上下中間ハウジング8、11の支持面4b、5bに平行な方向の位置調節によってそれらに保持し、また保持している前記軸受6の保持位置を整合させて前記位置保持状態とした後、上下中間ハウジング8、11を支持面4b、6bにボルト止めして前記連結を終え、車体2、3間を連接する。
さらに具体的には、上側の連結部5aはそれに対して前記鉛直軸Z方向に直角な支持面5bに対し位置調節範囲の遊びS1を持った保持関係にてボルト7によりボルと止めする上中間ハウジング8との間で前記軸受6との鉛直軸Z方向の嵌合を行い、下側の連結部4aはそれに対して前記鉛直軸Z方向に直角な支持面4bに対し位置調節範囲の遊びS2を持った保持関係にてボルト9によりボルト止めする下中間ハウジング11との間で前記軸受6との鉛直軸Z方向の嵌合を行い、上中間ハウジング8の上側連結部5aに対する前記遊びS1内の位置調節と、下中間ハウジング11の下側連結部4aに対する前記遊びS2内の位置調節を伴って前記2つの嵌合のための位置関係を満足し、車体2、3間を連接する。
このような方法は、車体2、3に予め固定したブラケット4、5どうしを、それらの連結部4a、5aを車体2、3を伴い上下に対向させて近付けながら軸受6との鉛直軸Z方向の嵌合による位置保持を満足して連結し、車体2、3どうしを軸受6の種類に応じた相対移動の許容と荷重の伝達が行えるように連接するものであり、前記連結のための軸受6の保持を上下連結部4a、5a上の前記鉛直軸Zに直角な方向の支持面4b、5bにボルト7、9によりボルト止めする上下中間ハウジング8、11の位置調節によって、それに保持し、また保持している軸受6の保持位置を満足させて、上下ブラケット4、5自体の位置調節無しに、従って、上下連結部4a、5a上の、上下ブラケット4、5を含めた全体に比して小さく、かつボルト止めを少し緩めた程度の安定した上下中間ハウジング8、11の、互いに分担し合った少ない位置調節により、高い嵌合度にても簡単かつ迅速に連結することがでる。この結果、高い位置保持嵌合度を確保して簡単かつ迅速に達成し作業性の向上と作業コストの低減が図れる。
しかも、位置調節後の上下中間ハウジング8、11をその位置にボルト止めするだけで、支持面4b、5bと上下中間ハウジング8、11とのボルト締結圧による摩擦力にて安定するし、上下ブラケット4、5は位置調節不要で車体2、3に対して溶接などして強固に固定しておけるので、前記高い嵌合度を生かしたブラケット4、5どうしの連結により車体2、3間を高精度に安定して連接し、走行性能を高められる。
このような車体2、3の連接を行うのに、図に示す連接装置は、一方の車体2と他方の車体3とに予め固定されて少なくとも互いの連結部4a、5aが上下に対向し合う上下ブラケット4、5と、これら上下ブラケット4、5の連結部4a、5a間を連結する軸受6と、この軸受6と上方から鉛直軸Z方向に嵌合して固定し、上ブラケット5の前記鉛直軸Zに直角な支持面5bに対してその鉛直軸Zに直角な向きの位置調節範囲の遊びS1を持ってボルト7で締結される上中間ハウジング8と、前記軸受6と下方から鉛直軸Z方向に嵌合して固定し、下ブラケット4の前記鉛直軸Zに直角な支持面5bに対してその鉛直軸Zに直角な向きの位置調節範囲の遊びS2を持ってボルト9で締結される下中間ハウジング11と、を備えて車体2、3間を連接するようにしてあり、上記方法の手順をたどって車体2、3どうしを連接すればよい。
また、上中間ハウジング8が、上ブラケット5の例えば穴形状をしたポケット5cに対し下方から、下中間ハウジング11が、下ブラケット4の例えば穴形状をしたポケット4cに対し上方から、それぞれ鉛直軸Z方向に嵌合してその鉛直軸Zに直角な方向に前記位置調節範囲に見合う遊びS1、S2を持つ保持関係を満足している。これにより、上下ブラケット4、5は、軸受6に上下中間ハウジング8、11が上下から鉛直軸Z方向に嵌合し合った軸受ブロック21を、上下から鉛直軸Z方向に嵌合して挟み込む外ハウジング部22をなして保持するので、保持が安定し、上下中間ハウジング8、11の位置調節段階での万一の脱落や大きく位置ずれするのを防止することができる。
また、前記軸受6は球面軸受としてあって、既述したように鉄道車両における車体2、3の下部での連接に適用して、車体2、3間のヨーイングおよびピッチングに対応するのに好適で、ローリングにも対応できる。しかも、球面軸受6は、鉛直軸Z方向に着脱できるように嵌合し合い案内し合う半球未満の凹球面6dと、半球未満に限らない凸球面6cとを持った上下軸受部材6a、6bよりなり、上軸受部材6aが上中間ハウジング8に鉛直軸Z方向に嵌合、保持してボルト10で固定され、下軸受部材6bが下中間ハウジング11に鉛直軸Z方向に嵌合、保持してボルト20で固定されたものとしてある。これにより、予め、上ブラケット5上の上中間ハウジング8への上軸受部材6aを嵌合して固定し、および下ブラケット4上の下中間ハウジング11への下軸受部材6bを嵌合して固定しておいて、上下ブラケット4、5における連結部4a、5a上の上下軸受部材6a、6bどうしの凹球面6dおよび凸球面6cを、凹球面6dが半球未満の開放形態であることを利用して鉛直軸Z方向に難なく嵌合させて、連結部4a、5a間の球面軸受6を介した連結をさらに簡易に達成することができる。
しかも、下ブラケット4は台車1で支持した車体3に設けられ、上ブラケット5は台車で支持しない車体3に設けられていることにより、軸受6を介した上下ブラケット4、5の連結によって台車1で支持した車体2により、台車で支持しない車体3をフローティング支持することが、台車1で支持した車体2の下ブラケット4上に、台車で支持しない車体3からの上ブラケット5を軸受6を介し受載することで、つまり上下ブラケット間に圧縮力しか働かない支持構造にて達成される。
ここで、各車体2、3間の一連の組立て、連接手順について総合的に説明すると以下の通りである。
(1) 組み上がった軸受6の下側軸受部材6bを下中間ハウジング11に圧入などの手段で嵌め込み、ボルト20により締結して軸受6および中間ハウジング11の双方を固定する。
(2) 固定し合った軸受6と中間ハウジング11とを1つの一次軸受ブロックとして取り扱い、その軸受6の上側軸受部材6aを上中間ハウジング8に圧入などの手段で嵌め込み、ボルト10により締結して軸受6および上中間ハウジング8の双方を固定し、二次軸受ブロックを組み上げる。しかし、(1)と(2)との手順は逆でもよい。要するに二次軸受ブロックを先組みすればよい。
(3) 二次軸受ブロックを車体2に先付けしている下ブラケット4に嵌め込み、ボルト9により二次軸受ブロックと下ブラケット4とを締結する。以上は連接前の手順となって連接部下に潜っての締結作業が不要になる。
(4) 最後に車体2、3を連接するのに、二次軸受ブロックを先組みしてある下ブラケット4の上に車体3に先付けしてある上ブラケット5を車体3を伴い上方より降ろして二次軸受ブロックの上ハウジング8に嵌め合わせ、ボルト7により上方から締結して、軸受ブロックおよび上ブラケット5の双方を固定し、上下ブラケット4、5どうしを連結し、車体2、3の連接を終える。
また、以上のような軸受6を介した車体2、3どうしの連接は、図1、図4に示すように全ての車体2、3間にて同様に行っているのに対し、これと組み合わせる他の部分での連接はその場所に適応した各種のものを採用している。図1に部分を示し、図4に全体を示す5連式の車両において、図の左端に示す台車1を持った車体2と、それに支持する台車のない車体2との間、およびこの車体2とこれに支持する中央の台車1を持った車体2との間では、車体2側に位置調節できるようにボルト止めしたブラケット31に対し、車体3側に位置調節できるようにボルト止めした左右のブラケット32に球面軸受33を介して連結した可動ブラケット34を、球面軸受35を介して連結することで、車体2、3の上部どうしを連接し、車体2、3間のヨーイングを許容しながら前後、左右の荷重を伝達し、上下荷重を遮断するようにしている。図の右端に示す台車1を持った車体2とこれに支持する次の台車3との間でも、車体2側に位置調節できるようにボルト止めしたブラケット31に対し、車体3側に位置調節できるようにボルト止めした左右のブラケット32に球面軸受33を介して連結した可動ブラケット34を、球面軸受35を介して連結することで、車体2、3の上部どうしを連接し、車体2、3間のヨーイングを許容しながら前後、左右の荷重を伝達し、上下荷重を遮断するようにしている。
一方、中央の台車1を持った車体2とその右側の車体3との間では、それらの上部の左右にボルト止めしたブラケット36、37間をアンチロールバー38により球面軸受39を介し連結することで、車体2、3の上部どうしを連接し、車体2、3間のピッチングおよびヨーイングを許容しながら左右、ローリング荷重を伝達するようにしている。
これらにより、台車1のある3つの車体2と台車のない2つの車体3とを連接した路面電車において、ローリングを適度に抑える連接剛性を得ながら、ヨーイングおよびピッチング特性を有した走行性のよいものとしている。
しかも、可動ブラケット34による上下荷重の遮断は、車体3の車体2によるフローティング支持に各ブラケットの剛性不足などによる若干の沈み込みがあることに対し、車体2、3間側のブラケット31、32間に生じる段差に追従して傾斜することで対応することができ、損傷したり拗れたりすることはない。また、この可動ブラケット34を用いた車体2、3間の連接部の左右でも車体2、3に対して位置張設できるようにボルト止めしたブラケット41、42間をヨーダンパ43により球面軸受44を介し連結した連接構造をも有し、高速走行時の走行安定性を高める。なお、図5に各球面軸受33、35、39、44の構造例を示している。
本発明は鉄道車の車体間の連接に実用でき、簡単かつ安価に、しかも高精度に安定して連接できることができる。
本発明の実施の形態に係る車体の連接方式を採用した車両の一部を示す斜視図である。 図1の車両の主たる連接部の断面図である。 図2の連接部の平面図である。 図1の車両の全体を示す平面図、側面図、下面図である。 図1の車両の主たる連接部以外の連接部に用いる球面軸受の断面図である。
符号の説明
1 台車
2、3 車体
4、5 ブラケット
4a、5a 連結部
4a、5b 支持面
6 軸受(球面軸受)
6a 上軸受部材
6b 下軸受部材
6c 凸球面
6d 凹球面
7、9、10、20 ボルト
8 上ハウジング
11 下ハウジング
21 軸受ブロック
22 外ハウジング
S1、S2 遊び

Claims (8)

  1. 車体間を、それら車体から延びるブラケットどうしの軸受を介した連結により連接する、車体の連接方法であって、
    連接する車体どうしに予めブラケットを固定して互いの連結部が上下に対向できるようにしておき、それら上、下各ブラケットの連結部を、車体を伴い上下に対向させて近付けながら、それら上、下各連結部と前記軸受との鉛直軸方向の嵌合による位置保持を満足して連結するのに、それら上、下各連結部上にある前記鉛直軸方向に直角な支持面のそれぞれにボルト止めする上、下各中間ハウジングの位置調節によって、それら上、下各中間ハウジングに保持し、また保持している前記軸受の保持位置を整合させて前記位置保持状態とした後、上、下各中間ハウジングをボルト止めして前記連結を終え、車体間を連接することを特徴とする車体の連接方法。
  2. 一方の車体と他方の車体とに予め固定されて少なくとも互いの連結部が上下に対向し合う上、下各ブラケットと、これら上、下各ブラケットの連結部間を連結する軸受と、上ブラケットの連結部の鉛直軸方向に直角な面に鉛直軸に直角な向きの遊びを持った保持関係にてボルト止めされて前記軸受に鉛直軸方向上方から嵌合して位置保持する上中間ハウジングと、下部ラケットの連結部の鉛直軸方向に直角な面に鉛直軸方向に直角な向きの遊びを持った保持関係によりボルト止めされて前記軸受に鉛直軸方向下方から嵌合して位置保持する下中間ハウジングと、を備えて、車体間を連接することを特徴とする車体の連接装置。
  3. 上中間ハウジングは、上ブラケットの連結部に対し下方から、下中間ハウジングは下ブラケットの連結部に対し上方から、それぞれ鉛直軸方向に嵌合して設けられている請求項2に記載の車体の連接装置。
  4. 前記軸受は、球面軸受である請求項2、3のいずれか1項に記載の車体の連接装置。
  5. 球面軸受は鉛直軸方向に着脱できるように嵌まり合い案内し合う半球未満の凹球面と、半球未満に限らない凸球面とを持った上、下各軸受部材よりなり、上軸受部材が上中間ハウジングに鉛直軸方向に嵌合して固定され、下軸受部材が下中間ハウジングに鉛直軸方向に嵌合して固定される請求項4に記載の車体の連接装置。
  6. 上、下各ブラケットは対応する車体に対して溶接接合されている請求項2〜5のいずれか1項に記載の車体の連接装置。
  7. 下ブラケットは台車で支持された車体に設けられ、上ブラケットは台車で支持されない車体に設けられている請求項2〜6のいずれか1項に記載の車体の連接装置。
  8. 前記連接は車体間の下部どうしで行い、車体間の他の部分での1つ以上の異種の連接装置と協働する請求項2〜7のいずれか1項に記載の車体の連接装置。
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