JPH09301163A - 車両用ボルスタレス台車 - Google Patents
車両用ボルスタレス台車Info
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- JPH09301163A JPH09301163A JP11896296A JP11896296A JPH09301163A JP H09301163 A JPH09301163 A JP H09301163A JP 11896296 A JP11896296 A JP 11896296A JP 11896296 A JP11896296 A JP 11896296A JP H09301163 A JPH09301163 A JP H09301163A
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- shaft
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Abstract
び専有面積をともに小さくして台車ピッチングを抑制
し、かつ曲線通過時の横圧を特別な軸ダンパや操舵機構
なしに低減し、構造が簡単でより軽量なものとすること
を目的とする。 【解決手段】 前後の車軸4a、4bの両端部にある各
軸箱1と側梁6とを連結する各一次ばね2の直上部近傍
に、台車枠5と車体8とを連結する空気ばね7と、横梁
9の中央部に一端を連結し他端を車体8の下部に中心ピ
ンなしに連結する牽引リンク12との組み合わせ構造に
より、上記の目的を達成する。
Description
台車に関し、詳しくは、台車と車体とを空気ばねによっ
て直接結合する簡単な構造の鉄道車両用ボルスタレス台
車に関するものである。
台車で現用のものとしては、例えば図10〜図12に示
すようなものがある。
枠cとがそれぞれ軸箱d、軸バネeを介して連結され、
台車枠cの側梁fの中央部付近に置かれた空気バネgを
介して台車枠cと車体hとが直接結合されている。
部へ下向きに延びる中心ピンiと台車枠cを連結する牽
引リンクjにより支持されている。また、ボルスタレス
台車はひとたび図9の(b)に実線と仮想線とで示すよ
うな台車ピッチング振動が起こると、これを減衰させる
機構を持たないために、台車ピッチングが収まり難い傾
向がある。これを解消するため従来は、牽引リンクjの
前記中心ピンiを利用した連結にて、牽引リンクjの設
置高さを図11、図12に示すように輪軸a、bの中心
高さに近づけることにより、台車ピッチングを励起させ
にくくしたり、図示しないが、軸バネに平行な軸ダンパ
を設けて、発生した台車ピッチングを減衰させるように
したりしている。
心ピンを持ったボルスタレス台車では、かさ張りの大き
な中心ピンが台車の中に占める空間を確保するために、
台車の軸距lが図6の(b)に示すように長くなり、こ
の長くなる分だけ、図7の仮想線で示すようにアタック
角θが増大し、前後輪m、nが軌条の曲線に沿い難くな
るので、曲線通過時の横圧が高くなり勝ちである。この
横圧を低減するためには前後の輪軸a、bが軌条の曲線
のラジアル方向に向くように支持するアンカーフレーム
を設けたり、実開平5−56721号公報で知られるよ
うな輪軸a、bが前記ラジアル方向に向くように操舵す
る台車操舵機構と云った特殊な構造を設ければよいが、
台車の構造が複雑になりコストが上昇するなど他の問題
が生じる。
下方から支持され、中央部には空気バネgを介して車体
の荷重が上方から働くので、側梁fには図8の(b)に
示すように、中央部を境にした曲げモーメントMが常時
発生している上、前後の軸バネeの支持点間の距離も上
記した長い軸距lに比例して大きなものとなること、お
よび上記の中心ピンiが重量物であって、その分だけバ
ネ上質量、つまり車体h側の質量が増大することとによ
って、側梁fの必要強度が高くなり、側梁fは断面係数
が大きく強固なものに設計せざるを得ず、台車の軽量化
の妨げになっている。
の低減、ランニングコストの低減などに伴う、台車の軽
量化の要求に応えられないものとなっている。
軸箱真上の台車枠と車体間に設けられ車体荷重を台車枠
に伝達する空気バネを設け、車体の荷重がこれら空気バ
ネおよび一次ばねを通して車輪に伝達されるようにした
ことにより、台車枠の側梁の断面係数を下げることがで
き軽量化が図れる技術を開示している。
付け他端を台車枠に掛合して、台車枠と車体間の前後、
左右力のみを伝達する中央ピンを依然として採用してい
る。
および軸距が長いことによる上記各種の弊害は、発生し
なくなっているバネ上質量による側梁の曲げモーメント
への影響を除いて、なお残っている。
積をともに小さくして台車ピッチングを抑制しながら、
曲線通過時の横圧を特別な操舵機構なしに低減でき、か
つ構造が簡単でより軽量な車両用ボルスタレス台車を提
供することにある。
するために、請求項1の発明の車両用ボルスタレス台車
は、前後の車軸の両端部にある各軸箱と側梁とを連結す
る各一次ばねの直上部近傍に、台車枠と車体とを連結す
る空気ばねを有し、横梁の中央部に一端を連結し他端を
車体の下部に中心ピンなしに連結する牽引リンクを設け
たことを特徴とするものである。
に位置して台車枠の前後左右部を車体と結合する空気バ
ネが、内部の上下減衰機能も手伝って、台車のピッチン
グ変位、ピッチング速度に対しても復元反力、減衰力を
発揮して、台車のピッチング剛性およびピッチング減衰
性を向上させるので、台車ピッチング振動を抑えなが
ら、従来ピッチング励振を避けるために中心ピンを利用
した連結にて車軸中心高さ程度まで下げていた牽引リン
グを、中心ピンなしに台車枠の上部位置にて台車枠と車
体下部とを連結して車体の前後力を台車枠に伝達するこ
とができ、これによって、車体を主体とするバネ上質量
が、重量物である中心ピンをなくした分だけ小さくなる
ことと、バネ上質量による荷重は車両用ボルスタレス台
車において空気バネおよび一次バネにて車軸に伝達され
て、台車枠の側梁に空気バネを介したバネ上質量による
曲げモーメントが生じなくなることとが相乗して、側梁
の必要強度を2重に低減することができるし、中心ピン
がないことによりこれを台車枠の中に設ける空間が不要
になって、艤装スペースが増大し、かつ、台車枠自体が
軸距を必要最小限に短くした専有面積の小さいコンパク
トなものとなるので、台車枠を大幅に軽量化することが
でき、近時の車両の高速化に伴う軽量化の要求に十分に
応えられるものとなる。しかも、軸距が短いことにより
軌条の曲線部を走行するときのアタック角が減少して横
圧が小さくなるので、特別な台車操舵機構を省略するこ
とができ、台車のさらなる簡略化と軽量化を達成するこ
とができ、コストも低減することができる。そして、台
車枠の側梁および横梁が細くてよく、側梁は曲がりやす
く横梁はねじれやすくなることから、台車枠はねじれに
対してはしなやかとなる。このため、軌道の水準狂いに
よる輪重変動は、軸バネ上下剛性を必要以上に下げなく
ても、低減でき、脱線に対する安全性の高いものとな
る。
態について図を参照しながら詳細に説明する。
図3に示すように、1つの軸箱1を1か所の軸バネ2に
よって支持する軸箱支持方式の車両用ボルスタレス台車
の場合で、これの台車枠5は図2、図3に示すように左
右の側梁6の中央部どうしを横梁9によって連結して構
成されている。軸箱1は車輪3と一体形成された車軸で
ある前後2本の輪軸4a、4bの両端に設けられ、前後
の輪軸4a、4bの左にある軸箱1は台車枠5の左側の
枠材である側梁6の前後各部と対向し、前後の輪軸4
a、4bの右にある軸箱1は台車枠5の右側の枠材であ
る側梁6の前後各部に対向している。軸バネ2は一次バ
ネであり前記各軸箱1とこれが対向する台車枠5の側梁
6の各部との間を連結している。
と車体8を連結する二次バネである空気バネ7は、前記
一次バネである軸バネ2の直上部にて、台車枠5と車体
8とを連結している。具体的には側梁6にある軸バネ2
を受けるバネ帽11上に空気バネ7を設けてある。これ
により、車体8の荷重は台車枠5を通らずに直接空気バ
ネ7から軸バネ2に働き、台車枠5にバネ上荷重を支持
するための強度が要らなくなる。このような強度上の面
からは、空気バネ7は軸バネ2の真上にあるのが最適で
あるが、他のものとの配置の関係によっては、軸バネ2
の真上の位置から前後左右に若干オフセットした位置に
設けられてもほぼ同様な特徴を発揮する。
を台車枠5に伝達するため、横梁9の中央部に一端を連
結し他端を車体8の下部に中心ピンなしに連結する牽引
リンク12を設けてある。ところで、上記のように設け
られた空気バネ7は、軸バネ2の直上近傍に位置して台
車枠5の前後左右部分を車体8と結合し、内部に有する
図9の(a)に模式的に示した上下減衰機能13と相ま
って、台車のピッチング変位、ピッチング速度に対して
も復元反力、減衰力を発揮して、台車のピッチング剛性
およびピッチング減衰性を向上することによって、台車
ピッチング振動を抑えながら、従来ピッチング励振を避
けるために中心ピンを利用した連結によって輪軸4の中
心高さ程度まで下げていた牽引リンク12を、中心ピン
を用いない連結によって本実施の形態1のように台車枠
5上部位置に設けて台車枠5と車体8下部とをそれぞれ
に設けた金具16、18を介しただけで連結し、車体8
の前後力を台車枠5に伝達することがきるようになる。
質量が、重量物である中央ピンをなくした分だけ小さく
なることと、バネ上質量による荷重は図8の(a)に示
すように車両用ボルスタレス台車において空気バネ7お
よび軸バネ2にて輪軸4a、4bに伝達されて、台車枠
5の側梁6に空気バネ7を介したバネ上質量による曲げ
モーメントが生じなくなることとが相乗して、側梁6の
必要強度を2重に低減することができるし、中央ピンが
ないことによりこれを台車枠5の中に設ける空間が不要
になって、各種機器を付帯するための艤装スペースが増
大し、かつ、台車枠5自体が図6の(a)、図7の実線
で示すように軸距Lを必要最小限に短くした専有面積の
小さいコンパクトなものとなるので、台車枠5を大幅に
軽量化することができ、近時の車両の高速化に伴う軽量
化の要求に十分に応えられるものとなる。なお、図2に
示す金具17は車体8側の左右動ストッパ受であり、過
剰の左右力を伝達する。
線部を走行するときの、車輪3と軌条の方向のずれであ
るアタック角Θが図7の実線で示すように従来のθに比
し減少して横圧が小さくなるので、特別な台車操舵機構
を省略することができ、台車のさらなる簡略化と軽量化
を達成することができ、コストも低減することができ
る。
左右に空気バネ7の高さ調節機構14、15が設けられ
ている。各高さ調節機構14、15は台車枠5の左右に
おける前後方向の中央位置にあり、左側の高さ調節機構
14は互いに連通し合う左側の前後の空気バネ7、7の
高さ調節を行い、右側の高さ調節機構15は互いに連通
し合う右側の前後の空気バネ7、7の高さ調節を行う。
このように前後の空気バネ7どうしを連通させること
で、従来と同じ左右各1個づつの高さ調節装置が使用で
き、これらは前後方向の中央位置にあるため、高さ検知
に対する台車5のピッチングの影響を排除することがで
きる。一方、左右の空気バネ7どうしは連通していな
い。このことと、空気バネ7の1個当たりのの上下剛性
を従来の空気バネの半分よりも大きくすることとによ
り、従来ロール剛性を補う目的で使用されたアンチロー
リング装置を用いることなく車体8のロール剛性を増大
させることができると言う長所もある。
梁6および横梁9が細くてよく、側梁6は曲がりやすく
横梁9はねじれやすくなることから、台車枠5はねじれ
に対してはしなやかとなる。このため、軌道の水準狂い
による輪重変動は、軸バネ上下剛性を必要以上に下げな
くても、低減でき、脱線に対する安全性の高いものとな
る。
の軸箱1を2つの軸ばね2によって支持するタイプの車
両用ボルスタレス台車を示し、本実施の形態2でも空気
バネ7の位置は軸箱1の真上に位置しているが、空気バ
ネ7の位置を軸箱1の真上の位置から前後左右に少しオ
フセットした位置に設けられてもよいことは実施の形態
1の場合と同様である。
態1と変わらないので、説明は省略する。
グ振動を抑えながら、牽引リンクを台車枠上部位置に設
けて中心ピンなしに台車枠と車体下部とを連結して車体
の前後力を台車枠に伝達でき、車体を主体とするバネ上
質量が、重量物である中央ピンをなくした分だけ小さく
なることと、台車枠の側梁に空気バネを介したバネ上質
量による曲げモーメントが生じなくなることとが相乗し
て、側梁の必要強度を2重に低減することができるし、
中央ピンがないことにより艤装スペースが増大し、か
つ、台車枠自体が軸距を必要最小限に短くした専有面積
の小さいコンパクトなものとなるので、台車枠を大幅に
軽量化することができ、近時の車両の高速化に伴う軽量
化の要求に十分に応えられるものとなる。しかも、軸距
が短いことにより軌条の曲線部を走行するときの横圧が
小さくなり、特別な台車操舵機構を省略することがで
き、台車のさらなる簡略化と軽量化を達成することがで
き、コストも低減することができる。そして、台車枠の
側梁および横梁が細くてよく、側梁は曲がりやすく横梁
はねじれやすくなることから、台車枠はねじれに対して
はしなやかとなる。このため、軌道の水準狂いによる輪
重変動は、軸バネ上下剛性を必要以上に下げなくても、
低減でき、脱線に対する安全性の高いものとなる。
レス台車の全体構成を示す側面図である。
レス台車の全体構成を示す側面図である。
さの違い等を比較した模式図である。
るアタック角の違いを示す模式図である。
ネ上質量の影響の違いを示す模式図である。
剛性、減衰性を比較した模式図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 前後の車軸の両端部にある各軸箱と側梁
とを連結する各一次ばねの直上部近傍に、台車枠と車体
とを連結する空気ばねを有し、 横梁の中央部に一端を連結し他端を車体の下部に中心ピ
ンなしに連結する牽引リンクを設けたことを特徴とする
車両用ボルスタレス台車。
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JP11896296A JP3845144B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 車両用ボルスタレス台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11896296A JP3845144B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 車両用ボルスタレス台車 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11896296A Expired - Fee Related JP3845144B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | 車両用ボルスタレス台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100657621B1 (ko) * | 2005-07-13 | 2006-12-14 | 한국철도기술연구원 | 철도차량용 견인링크장치 |
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CN110539756A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-12-06 | 中车山东机车车辆有限公司 | 一种带动力铁路车辆转向架及铁路车辆 |
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-
1996
- 1996-05-14 JP JP11896296A patent/JP3845144B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20140054341A (ko) | 2011-09-15 | 2014-05-08 | 가부시키가이샤 지에이치 크래프트 | 철도 차량 대차용 판 스프링 |
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