JP3346347B2 - リニアモータを用いた鉄道車両用台車 - Google Patents

リニアモータを用いた鉄道車両用台車

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JP3346347B2
JP3346347B2 JP22724899A JP22724899A JP3346347B2 JP 3346347 B2 JP3346347 B2 JP 3346347B2 JP 22724899 A JP22724899 A JP 22724899A JP 22724899 A JP22724899 A JP 22724899A JP 3346347 B2 JP3346347 B2 JP 3346347B2
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータを
用いた鉄道車両用台車、特に台車枠にリニアモータが装
架される鉄道車両用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動手段としてリニアモータを用いる鉄
道車両において、リニアモータを扁平な形状とすること
により、低床化が図られ、車内の天井高さ等の居住性を
確保しながら、通路断面積が小さい地下鉄に対応するこ
とが可能とされている。
【0003】このリニアモータは、地上側に設置された
リアクションプレートに近接して、それとの間の空隙を
一定に維持する必要がある。そのため、リニアモータ
は、台車の中で、軌道面との間の変化しない部位に装着
される必要があり、従来、そのような部位として車軸が
利用されていた。
【0004】ところが、車軸は、台車に対して、予め定
められた一定の許容範囲内において水平方向及び上下方
向に変化可能なるように構成されているため、リニアモ
ータは、車軸が変位しても安定した状態を保つ必要があ
り、また軌道からの衝撃を緩和するための装置が必要で
ある。そのため、リニアモータへの車軸への装架構造が
複雑になるという欠点があった。
【0005】そこで、そのような車軸装架方式の欠点を
解消するため、2軸台車の前後2つの横はりとの間に、
前後方向の変位を許容するようにピン支持した吊りリン
クによりリニアモータを3点支持し、側はりとリニアモ
ータとの間に球面ブッシュを介して規制杆を取着し、か
つリニアモータと台車枠又は揺れ枕の間に支持杆(牽引
棒)を接合部に弾性体を介在して取着した鉄道車両用台
車のリニアモータの装架装置が提案されている(例えば
実開平1−128453号公報、特開平10−4499
3号公報参照)。
【0006】この装置においては、リニアモータと台車
枠との間における牽引力や制動力の伝達を支持杆によっ
て行い、リニアモータと台車枠との左右方向の位置関係
を、規制杆によって規制するようになっている。
【0007】また、側はりと横はりをT字型に構成する
1対の台車枠を備え、互いの横はりの先端を対の側はり
に載せ、ゴムブッシュや球頭によって結合することで、
緩和曲線を通過する場合の軌道のねじれを吸収して、輪
重抜けを防止することができる構造とされ、さらに、軸
ばねのばね定数を高くして、台車枠にリニアモータを装
架しても、リニアモータとリアクションプレートとの隙
間変化が大きくならないように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置のように、リニアモータとリアクションプレートとの
隙間変化を少なくするために、軸ばねの剛性を高くする
と、本来の鉄道車両用の軸ばねとしての緩衝作用が損な
われる。
【0009】また、リニアモータと台車枠との関係を保
持するために、前後及び左右方向の位置関係を拘束する
リンク類が多くなるし、また、台車枠をT字型で構成し
相互に載せるようにしているので、横はりと側はりの剛
結合部に強度的な配慮が必要となる。横はりと側はりと
の各変位可能の結合部は大きな荷重を負担する部分であ
るが、この部分にゴムブッシュや球頭を使用しているた
め、メンテナンス上不利なところがあった。
【0010】この発明は、リニアモータを台車枠に装架
しながら、リニアモータ位置では軸ばねの撓みを相殺
し、リニアモータと軌道側のリアクションプレートとの
関係寸法を保持することができるリニアモータを用いた
鉄道車両用台車を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリニアモー
タを用いた鉄道車両用台車は、車両前後方向に延びる左
右の側はりと、車両左右方向に延び前記左右の側はりを
連結する横はりとを有する台車枠に、リニアモータが装
架される2軸台車である鉄道車両用台車を前提とするも
のであって、前記リニアモータが一端部に支持され他端
部が前記台車枠の横はりに連結され、かつ車両の進行方
向に延びる複数の支持部材と、車軸を支持する軸箱に一
端部が連結され他端部が前記側はりに連結される軸はり
と、該軸はりに設けられ軸ばねの撓み情報を得る第1の
手段と、該第1の手段にて得た軸ばねの撓み情報に基づ
き、前記支持部材を偏位させ、前記リニアモータ支持位
置で軸ばねの撓みを相殺する第2の手段とを備えるもの
である。なお、一端部にリニアモータを支持する支持部
材の他端部は、車両前後方向には結合部の弾性等によっ
て、若干の自由度を持たせて、上下変位等によって生じ
る幾何学的な誤差を吸収するようになっていることが望
ましい。
【0012】このようにすれば、第1の手段によって軸
ばねの撓み情報が得られ、その軸ばねの撓み情報に基づ
いて、第2の手段によって、前記支持部材が偏位せしめ
られ、リニアモータを台車枠に装架しているにもかかわ
らず、前記リニアモータ支持位置で軸ばねの撓みが相殺
される。
【0013】よって、リニアモータとリアクションプレ
ートとの隙間変化を少なくするために軸ばねの剛性を高
くする必要がなくなるので、本来の鉄道車両用軸ばねの
緩衝に対する作用が損なわれることがない。また、リニ
アモータと台車枠との関係を保持するために、車両の前
後及び左右方向の位置関係を拘束するリンク類を多くす
る必要がないし、台車枠をT字型で構成し相互に載せる
構造ではないので、横はりと側はりの結合部に特別な強
度的な配慮も必要ない。
【0014】そのようにするためには、前記第1の手段
を、前記軸はりに設けられた球面軸受とし、前記第2の
手段が、前記軸はりの球面軸受と前記支持部材とを結合
し前記軸はりと前記支持部材とに同じ動きをさせるつな
ぎ部材を有するようにすればよい。このように、前記軸
はりと前記支持部材とに同じ動きをさせるには、例えば
側方から見た状態を二次元的に示す図1に示すように、
長さL1の軸はり101の前側から長さL2の位置と、
長さS1の支持部材102の前側から長さS2の位置と
が、第1及び第2の球面軸受103,104を介してつ
なぎ部材105でもって連結されるようにすればよい。
この場合、L1:L2=S1:S2である。そのように
すれば、軸はり101の動きと支持部材102との動き
が一致し、すなわち軸はり101が振れ量Xだけ振れる
と、支持部材102が振れ量Xに対応する振れ量X′だ
け振れるようになり、リニアモータが台車枠に装架され
ているにもかかわらず、前記リニアモータ支持位置で軸
ばねの撓みを相殺することができる。なお、図1におい
て、この支持部材102によって車両の前後方向の牽引
力や制動力が伝達される。車両の左右方向の拘束は、支
持部材102及びつなぎ部材105によって行われる。
【0015】また、この場合には、図2に示すように、
軸はりと支持部材とは必ずしも平行になるように配置す
る必要はなく、例えば図2に示すように、軸はり10
1′と支持部材102′が平行な位置関係にならないよ
うに、第1及び第2の球面軸受103′,104′を用
いてつなぎ部材105′にて、軸はり101′の連結部
101aと支持部材102′の連結部102aに連結
し、軸はり101′と支持部材102′とが同じ動きを
するようにしてもよい。
【0016】このような場合において、前記第1の手段
を、前記軸はりに設けられた球面軸受とし、前記第2の
手段が、前記支持部材の他端部を、前記軸はりの他端部
と前記球面軸受とを結ぶ線上に位置させ、前記軸はりと
前記支持部材とに同じ動きをさせることも可能である。
例えば、図2において、軸はり101′の前端部と、軸
はり101′の連結部101aの中心とを結ぶ直線Y上
に支持部材の102′の先端部Pを配置して、前記軸は
りと前記支持部材とが同じ動きをするようにすれば、つ
なぎ部材105′を省略できる。
【0017】さらに、前記左右の軸はりの球面軸受を連
結する連結部材と該連結部材を前記支持部材に連結する
別の球面軸受とを備え、前記支持部材と前記支持部材の
連結部材との結合点との位置関係が、前記軸はりと前記
軸はりに設けた球面軸受との位置関係に対応しているよ
うにしてもよい。
【0018】さらに、また、前記左右の軸はりの球面軸
受を連結する連結部材を有し、前記支持部材が、前記連
結部材より突設され先端部において前記リニアモータを
支持する支持部であり、前記第1の手段が、前記軸はり
に設けられた球面軸受であり、前記第2の手段が、前記
横はりから突設された突出部と、該突出部の先端部に設
けられ前記突出部と連結部材とを結合する軸受とを備
え、前記左右の球面軸受を結ぶ線が、前記軸はりにおけ
る球面軸受の位置関係に対応するように、前記リニアモ
ータの支持部と前記突出部の軸受との間を内分するよう
になっているようにして、前記別の球面軸受を省略する
こともできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、図1及び図2において説明した構造を、さらに進化
させてつなぎ部材105や球面軸受104を省略した構
造のものである。
【0020】図3は本発明に係るリニアモータを用いた
鉄道車両用台車の一例を示す平面図、図4は同側面図で
ある。
【0021】図3及び図4において、鉄道車両用台車1
は2軸台車で、その台車枠2は、左右側部において車両
前後方向に延びる側はり23,24と、車両前後方向の
中央位置において車両左右方向に延びる横はり5とを備
える。その横はり5には、リニアモータ6が、3点(前
側の1点と後側の2点)の支持により、装架されてい
る。横はり5の両端部には、車体13を支持する空気ば
ね18,18が設けられている。
【0022】前記側はり23,24の下側には、横はり
5の前後において、軸はり(左側の軸はり3A,3Bの
み図示)が車両前後方向に延びるように配設されてい
る。軸はり3A,3Bは、後端部が車軸14A,14B
の端部付近を支持する軸箱(図示せず)に回転可能に連
結され、前端部が側はり23,24に回転可能に連結さ
れたている。前記軸はり3A,3Bには、車両左右方向
に延びる前側及び後側の連結部材8A,8Bの両端部
が、ねじれ変化を吸収し得る球面軸受7A,7Bを介し
て連結されている。この球面軸受7A,7Bが、左右の
軸はり3A,3Bに設けられ、軸ばねの撓み情報を得る
第1の手段として機能するようになっているが、この場
合、前記連結部材8A,8Bはそれ自体が左右の球面軸
受7A,7Bの中心を結んだ線上を通過する必要はな
い。
【0023】なお、16A,16Bはそれぞれディスク
ブレーキ装置、17A,17Bはそれぞれ前後の車輪で
ある。
【0024】前記台車枠2の横はり5は、その左右方向
の中間位置において、車両前後方向の前方に突出する前
側突出部10Aと、車両前後方向の後方に突出する後側
突出部10Bが、ほぼ対称に一体に形成されている。こ
の前側及び後側突出部10A,10Bは、先端部におい
て、連結部材8A,8Bに軸受12A,12Bを介して
回転可能に連結されている。
【0025】また、前記前側連結部材8Aは、左右方向
の中間位置付近で車両前後方向の前側に突出する前側支
持部11Aを有する一方、後側連結部材8Bも、左右方
向の中央部において車両前後方向の後側に突出する1対
の後側支持部11B,11Bを有する。前記前側支持部
11A及び後側支持部11B,11Bの先端部は、リニ
アモータ6よりそれらに対応して上方に突設された前側
支持部6a及び後側支持部6b,6bに結合され、リニ
アモータ6が支持されるようになっている。この前側の
連結部材8Aの前側支持部11A(又は後側支持部11
B,11B)によって、リニアモータ6を3点支持する
ための前側及び後側の支持部材が構成されていることに
なる。
【0026】ここで、前記前側支持部11A(又は後側
支持部11B,11B)において前記左右の球面軸受7
A(又は7B)の中心を結ぶ線が通過する位置関係が、
前記軸はり3A(又は3B)における前記左右の球面軸
受7A(又は7B)の位置関係に対応している。すなわ
ち、前側支持部11A(又は後側支持部11B,11
B)の長さS1と、前記前側支持部11A(又は後側支
持部11B,11B)の先端から左右の球面軸受7A
(又は7B)の中心を結ぶ線が通過する位置までの長さ
S2との比S1:S2が、軸はり3A(又は3B)の長
さL1と軸はり3A,3Bの後端又は先端から球面軸受
7A,7Bの中心までの長さL2との比L1:L2に対
応している。すなわち、S1:S2=L1:L2となっ
ている。
【0027】このように、前記前側支持部11A(又は
後側支持部11B,11B)において前記左右の球面軸
受7A(又は7B)の中心を結ぶ線が通過する位置関係
と、前記軸はり3A(又は3B)における前記左右の球
面軸受7A(又は7B)の位置関係とを対応させること
により、リニアモータ6を台車枠2に装架しているにも
かかわらず、リニアモータ支持部の動きは軸ばねの撓み
を相殺して、リニアモータ6と走行軌道側のリアクショ
ンプレート(図示せず)との関係寸法が保持される。
【0028】また、前記リニアモータ6の支持部6aと
前側支持部11Aとの結合部は、図5及び図6に示すよ
うに、リニアモータ6の上下位置が調整可能なるように
結合されている。なお、前記リニアモータ6の支持部6
bと後側支持部11Bとの結合部も同様である。
【0029】すなわち、前側支持部11Aの端部が、軸
受9Aを介して、リニアモータ6の支持部6aに結合さ
れている。軸受9Aは、ハウジング9aの4隅に上下方
向に長い長孔9bが形成され、該長孔9bを通じてボル
ト21を用いることでリニアモータ6の支持部6aに締
結されるようになっている。また、軸受9Aのハウジン
グ9aの上面9cには、リニアモータ6の支持部6a側
に設けられたボルト22の先端部が接触しており、その
ボルト22のねじ込み量を調整することで、前側支持部
11Aとリニアモータ6の支持部6aとの上下方向の位
置関係が調整されるようになっている。23はロックナ
ットである。
【0030】上記のように構成すれば、軸ばねが撓ん
で、軸はり3A,3Bが下方に変位した場合には、軸は
り3A,3Bが連結部材8A,8Bを介して一定の関係
で、リニアモータ6を支持する支持部材(支持部11
A,11B)と連結されていることから、軸ばねの動き
に追従して支持部材(支持部11A,11B)も同じよ
うに動き、支持部11A,11Bの先端であるリニアモ
ータ6の支持部6aの動きは軸ばねの撓みを相殺するよ
うになる。
【0031】ところで、図3及び図4に示す構造を模式
的に表すと図7に示すようになる。ここで、前記軸はり
は、それぞれ前後に、3A,3B,4A,4Bで示して
おり、左右の軸はり3A,4A(又は3B,4B)との
間の間隔はW1で、リニアモータ6の後側の支持部6
b,6b間の間隔はW2である。また、Aは軸はり3
A,3B,4A,4Bと前側及び後側の連結部材8A,
8Bとの連結部を、Bは前側の連結部材8Aと前側支持
部11Aとの連結部を、Cは前側の連結部材8Aの前側
支持部11Aとリニアモータ6の支持部6aとの連結部
を、Dは横はり5の前側及び後側突出部10A,10B
の先端を、Eは後側の連結部材8Bの後側支持部11B
とリニアモータ6の支持部6bとの連結部を、Fは後側
の連結部材8Bと分割された後側支持部11Bとの交点
を、Gは後側の連結部材8Bと分割された後側支持部1
1Bとの連結部をそれぞれ示す。
【0032】そして、軸ばねが撓んだ場合には、図8に
示すように、各要素は変位し、台車がローリング変位し
た場合には、図9に示すように、各要素が変位し、必要
な補正がなされる。
【0033】また、例えば、軸はり3A,3B,4A,
4Bの長さL1=450mm、球面軸受7A,7B(点
A)の位置L2=225mmで、支持部材(支持部11
A,11B)の長さS1=200mm、点B,Fの位置
S2=100mmとした場合においては、幾何学的誤差
量は軸ばねの変位量20mmにおいても0.3mm程度
とすることが可能であり、この程度の量であれば、軸は
りと台車枠を結合している支持ゴム等で十分に吸収でき
る量であるので、設定によってつなぎ部材(すなわち、
図1におけるつなぎ部材105)を省略するようにして
いる。また、点B、Fにおいて球面軸受も省略してい
る。
【0034】また、前記実施の形態においては、リニア
モータ6を支持する支持部材が、連結部材8Bの部位で
分割された構造となっているが、そのように支持部材を
分割することなく、直接に横はりに結合されるようにす
ることもできる。
【0035】例えば後側の支持部材のみ分割することな
く、直接に横はりに結合する場合には、図10及び図1
1に模式的に示すように、この場合は、左右の軸はり3
A,3B,4A,4Bに球面軸受(点A参照)を介して
連結され左右方向に延びる連結部材8Bに対し、前記左
右の球面軸受の中心を結ぶ線上において、リニアモータ
6を支持する後側の2つの支持部材が、点B,Fにおい
て結合するようにすればよい。そして、この点B,Fに
おける連結部材との結合点の位置関係(S1:S2)
が、前記軸はりにおける前記球面軸受の位置関係(L
1:L2)に対応している。なお、図10は軸ばねが撓
んだ場合の状態を、図11は台車がローリング変位した
場合の状態をそれぞれ示す。なお、この形態では、点F
において球面軸受が必要である。
【0036】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0037】本発明に係るリニアモータを用いた鉄道車
両用台車は、軸はりに設けた第1の手段による軸ばねの
撓み情報に基づき、第2の手段にて、リニアモータを支
持する支持部材を偏位させ、前記リニアモータ支持位置
で軸ばねの撓みを相殺するようにしているので、リニア
モータが台車枠に装架しているにもかかわらず、前記リ
ニアモータ支持位置で軸ばねの撓みを相殺して、リニア
モータと軌道側のリアクションプレートとの関係寸法を
保持することができる。よって、リニアモータとリアク
ションプレートとの隙間変化を少なくするために軸ばね
の剛性を高くする必要がないので、本来の鉄道車両用軸
ばねの緩衝に対する作用を損なうことがない。また、リ
ニアモータと台車枠との関係を保持するために、車両の
前後及び左右方向の位置関係を拘束するリンク類を多く
する必要がないし、台車枠をT字型で構成し相互に載せ
る構造ではないので、横はりと軸はりの結合部に特別な
強度的な配慮も必要ない。
【0038】また、前記第1の手段を、前記軸はりに設
けられた球面軸受とし、前記第2の手段が、前記軸はり
の球面軸受と前記支持部材とを結合し前記軸はりと前記
支持部材とに同じ動きをさせるつなぎ部材を有するよう
にすれば、前述した効果を容易に実現できる。
【0039】さらに、前記第1の手段を、前記軸はりに
設けられた球面軸受とし、前記第2の手段が、前記支持
部材の他端部を、前記軸はりの他端部と前記球面軸受と
を結ぶ線上に位置させ、前記軸はりと前記支持部材とに
同じ動きをさせるようにすれば、つなぎ部材を省略し
て、同様に、前述した効果を容易に実現できる。
【0040】さらに、前記左右の軸はりの球面軸受を連
結する連結部材と該連結部材を前記支持部材に連結する
別の球面軸受とを備え、前記支持部材と前記支持部材の
連結部材との結合点との位置関係が、前記軸はりと前記
軸はりに設けた球面軸受との位置関係に対応しているよ
うにすれば、つなぎ部材を用いることなく、前記軸はり
と前記支持部材とに同じ動きをさせることができる。
【0041】さらに、また、前記左右の軸はりの球面軸
受を連結する連結部材を有し、前記支持部材が、前記連
結部材より突設され先端部において前記リニアモータを
支持する支持部であり、前記第1の手段が、前記軸はり
に設けられた球面軸受であり、前記第2の手段が、前記
横はりから突設された突出部と、該突出部の先端部に設
けられ前記突出部と連結部材とを結合する軸受とを備
え、前記左右の球面軸受を結ぶ線が、前記軸はりにおけ
る球面軸受の位置関係に対応するように、前記リニアモ
ータの支持部と前記突出部の軸受との間を内分するよう
になっているようにすれば、前記つなぎ部材や別の球面
軸受を省略することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が応用しているリニアモータの位置調整
の原理を、側方から見た状態で二次元的に示す説明図で
ある。
【図2】さらに別の実施の形態を示す図1と同様の説明
図である。
【図3】本発明に係るリニアモータを用いた鉄道車両用
台車を示す平面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】本発明に係る支持部材とリニアモータとの結合
部における高さ調整機構を示す正面図である。
【図6】図5のV-V線における断面図である。
【図7】本発明に係るリニアモータを用いた鉄道車両用
台車の模式図である。
【図8】軸ばねが撓んだ場合のリニアモータの動き(一
部誇張)も併せて動作原理を示す模式図である。
【図9】台車がローリング変位した場合のリニアモータ
の動き(一部誇張)も併せて動作原理を示す模式図であ
る。
【図10】他の実施の形態についての図7と同様の模式
図である。
【図11】他の実施の形態についての図8と同様の模式
図である。
【符号の説明】
1 鉄道車両用台車 2 台車枠 3,4 軸はり 5 横はり 6 リニアモータ 6a 前側支持部 6b 前側支持部 7A,7B 球面軸受 8A,8B 連結部材 10A 前側突出部 10B 後側突出部 11A 前側支持部 11B 後側支持部 12A,12B 軸受 23,24 側はり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥 保政 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (72)発明者 松木 信哉 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (72)発明者 小林 昇 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目12番 14号 川重車両エンジニアリング株式会 社内 (56)参考文献 特開 昭59−48259(JP,A) 特開 平10−44993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61F 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前後方向に延びる左右の側はりと、
    車両左右方向に延び前記左右の側はりを連結する横はり
    とを有する台車枠に、リニアモータが装架される2軸台
    車である鉄道車両用台車において、 前記リニアモータが一端部に支持され他端部が前記台車
    枠の横はりに連結され、かつ車両の進行方向に延びる複
    数の支持部材と、 車軸を支持する軸箱に一端部が連結され他端部が前記側
    はりに連結される軸はりと、 該軸はりに設けられ軸ばねの撓み情報を得る第1の手段
    と、 該第1の手段にて得た軸ばねの撓み情報に基づき、前記
    支持部材を偏位させ、前記リニアモータ支持位置で軸ば
    ねの撓みを相殺する第2の手段とを備えることを特徴と
    するリニアモータを用いた鉄道車両用台車。
  2. 【請求項2】 前記第1の手段は、前記軸はりに設けら
    れた球面軸受であり、 前記第2の手段は、前記軸はりの球面軸受と前記支持部
    材とを結合し前記軸はりと前記支持部材とに同じ動きを
    させるつなぎ部材を有するものである請求項1記載のリ
    ニアモータを用いた鉄道車両用台車。
  3. 【請求項3】 前記第1の手段は、前記軸はりに設けら
    れた球面軸受であり、 前記第2の手段は、前記支持部材の他端部を、前記軸は
    りの他端部と前記球面軸受とを結ぶ線上に位置させ、前
    記軸はりと前記支持部材とに同じ動きをさせるものであ
    る請求項1記載のリニアモータを用いた鉄道車両用台
    車。
  4. 【請求項4】 さらに、前記左右の軸はりの球面軸受を
    連結する連結部材と該連結部材を前記支持部材に連結す
    る別の球面軸受とを備え、 前記支持部材と前記支持部材の連結部材との結合点との
    位置関係が、前記軸はりと前記軸はりに設けた球面軸受
    との位置関係に対応している請求項1記載のリニアモー
    タを用いた鉄道車両用台車。
  5. 【請求項5】 さらに、前記左右の軸はりの球面軸受を
    連結する連結部材を有し、 前記支持部材は、前記連結部材より突設され先端部にお
    いて前記リニアモータを支持する支持部であり、 前記第1の手段は、前記軸はりに設けられた球面軸受で
    あり、 前記第2の手段は、前記横はりから突設された突出部
    と、該突出部の先端部に設けられ前記突出部と連結部材
    とを結合する軸受とを備え、前記左右の球面軸受を結ぶ
    線が、前記軸はりにおける球面軸受の位置関係に対応す
    るように、前記リニアモータの支持部と前記突出部の軸
    受との間を内分するようになっている請求項1記載のリ
    ニアモータを用いた鉄道車両用台車。
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