JP7014594B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP7014594B2
JP7014594B2 JP2017250800A JP2017250800A JP7014594B2 JP 7014594 B2 JP7014594 B2 JP 7014594B2 JP 2017250800 A JP2017250800 A JP 2017250800A JP 2017250800 A JP2017250800 A JP 2017250800A JP 7014594 B2 JP7014594 B2 JP 7014594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
cord
diameter side
radial direction
outer diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017250800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019116171A (ja
Inventor
翔太 梁原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire Corp filed Critical Toyo Tire Corp
Priority to JP2017250800A priority Critical patent/JP7014594B2/ja
Publication of JP2019116171A publication Critical patent/JP2019116171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7014594B2 publication Critical patent/JP7014594B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
サイドウォール部の内径側端部に配置されたビードコアと、該ビードコアに連なってタイヤ径方向外側に延びるビードフィラーと、該ビードフィラーの側方においてタイヤ径方向外側へ延びるサイド補強層とを備えた空気入りタイヤが知られている(例えば特許文献1~3参照)。サイド補強層は、長手方向に引き揃えられた複数のスチールコードがゴム被覆して構成されており、スチールコードはタイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びている。
サイド補強層によれば、主に、空気入りタイヤのサイドウォール部のタイヤ幅方向における剛性が増大し、例えばレーンチェンジ、旋回等、タイヤ幅方向に力が作用する場合のサイドウォール部の変形が抑制されるので操縦安定性が向上する。
特開2011-93395号公報 特開2003-182318号公報 特開2008-222072号公報
空気入りタイヤにサイド補強層を設けた場合、タイヤ幅方向における剛性が増大するのみならず、タイヤ径方向の剛性が向上する。この結果、空気入りタイヤの径方向弾性係数が増大するため接地圧の増大によりノイズ性能が悪化しやすく、さらに縦方向の振動吸収性が悪化するため乗心地性能が悪化しやすい。
特許文献1~3は、サイド補強層を設けることを開示しているものの、ノイズ性能の悪化及び乗心地性能の悪化について検討していない。すなわち、サイド補強層を設けて操縦安定性を向上させるに際して、ノイズ性能の悪化及び乗心地性能の悪化を抑制する観点で更に改良する余地がある。
本発明は、サイド補強層を設けて操縦安定性を向上させながら、ノイズ性能の悪化と乗心地性能の悪化とを抑制できる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明は、
サイドウォール部の内径側端部に配置されたビードコアと、
前記ビードコアに連なってタイヤ径方向外側に延びるビードフィラーと、
前記ビードフィラーの側方においてタイヤ径方向外側へ延びており、長手方向に引き揃えられた複数の補強コードがゴム被覆して構成されたサイド補強層と
を備え、
前記補強コードは、コード湾曲部を介して湾曲しており、前記コード湾曲部のタイヤ径方向外側に位置しており直線状に延びる外径側コード部分は、前記コード湾曲部のタイヤ径方向内側に位置しており直線状に延びる内径側コード部分に対してタイヤ周方向に対する傾斜角度が小さい空気入りタイヤを提供する。
補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度とは、補強コードの内径側端部におけるタイヤ周方向に対する接線を基準線として、該基準線に対する角度を意味する。
本発明によれば、サイド補強層のうち接地面に近接した部分に補強コードをタイヤ周方向に沿わせて配設しやすいので、この部分の周方向弾性係数が増大する一方で、径方向弾性係数の増大が抑制される。周方向弾性係数の増大によりタイヤ周方向における接地長が短くなり、この結果、接地領域に含まれるサイプ、スリット、横溝等を画定するエッジが低減するので、エッジに起因したノイズが低減する。さらに、径方向弾性係数の増大抑制により縦方向の振動吸収性を確保しやすくノイズが低減するとともに乗心地性能の悪化を抑制できる。
しかも、サイド補強層をノイズ性能及び乗心地性能に影響を及ぼしやすい接地面に近い領域において周方向弾性係数を増大させると共に径方向弾性係数の増大を抑制することにより、操縦安定性を向上させながらも、ノイズ性能の悪化と乗心地性能の悪化とをより効果的に抑制できる。
好ましくは、前記コード湾曲部は、前記ビードフィラーの外径側端部に対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している。
本構成によれば、歪みの集中しやすい、コード湾曲部及びビードフィラーの外径側端部がタイヤ径方向に位置を異にして配置されているので、サイドウォール部の変形時における歪みがタイヤ径方向に分散される。歪みの集中を抑制することにより空気入りタイヤの耐久性を確保しやすい。
好ましくは、前記補強コードのタイヤ外径側端部は、前記ビードフィラーの外径側端部に対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している。
本構成によれば、歪みの集中しやすい、補強コードの外径側端部及びビードフィラーの外径側端部がタイヤ径方向に位置を異にして配置されているので、サイドウォール部の変形時における歪みがタイヤ径方向に分散される。歪みの集中を抑制することにより空気入りタイヤの耐久性を確保しやすい。
好ましくは、前記内径側コード部分は、タイヤ周方向に対する傾斜角度が20度以上30度以下である。
本構成によれば、内径側コード部分は、タイヤ径方向成分を適度に有するように構成されるので、径方向弾性係数を向上させやすく操縦安定性が向上する。傾斜角度が20度より小さいとタイヤ径方向成分が小さくなるため操縦安定性の向上代が不足する。傾斜角度が30度より大きいとタイヤ径方向成分が過度に大きくなるため乗心地性能が悪化する。
好ましくは、前記外径側コード部分は、タイヤ周方向に対する傾斜角度が15度以上25度以下である。
本構成によれば、外径側コード部分は、タイヤ周方向成分を適度に有するように構成されるので、周方向弾性係数を向上させやすくノイズ低減と乗り心地の悪化抑制とが好適に実現される。傾斜角度が15度より小さいとタイヤ周方向成分が過度に増大するため操縦安定性の向上代が不足する。傾斜角度が25度より大きいとタイヤ周方向成分が小さくなるためノイズ低減と乗り心地悪化抑制とが不足する。
本発明によれば、空気入りタイヤにおいて、サイド補強層を設けることにより操縦安定性を向上させながら、ノイズ性能の悪化と乗心地性能の悪化とを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの子午線半断面図。 サイドウォール部の一部を透過して、補強コードの配置を示す空気入りタイヤの側面図。 図2の部分拡大図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ1の子午線半断面図であり、タイヤ赤道線CLに対してタイヤ幅方向の一方側のみが示されている。空気入りタイヤ1は、トレッド部10と、トレッド部10のタイヤ幅方向端部からタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部20と、一対のサイドウォール部20それぞれのタイヤ径方向内側の端部に位置する一対のビード部30とを備える。
一対のビード部30の間には、トレッド部10及びサイドウォール部20のタイヤ内面側にわたってカーカスプライ4が掛け渡されている。トレッド部10とカーカスプライ4との間には、複数層のベルト層7及びベルト補強層8がタイヤ径方向内側から順にタイヤ周方向に巻き付けられている。カーカスプライ4のタイヤ内面側には、インナーライナー3が配置されている。
ビード部30は、ビードコア31と、これに連接されてタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー32とを備えている。ビードコア31は、複数本のビードワイヤを束ねて環状に構成したものである。ビードコア31はタイヤ径方向外側の端面に、外径側端面31aを有している。ビードフィラー32は、断面三角形状のゴム材料を、ビードコア31の外径側端面31aに沿って環状に構成したものである。
ビード部30の周囲には、チェーファー層5が配置されている。チェーファー層5は、カーカスプライ4の外面側(ビード部30とは反対側)に隣接して配置されており、カーカスプライ4と共に、ビード部30の周囲においてタイヤ幅方向内側から外側へ折り返されてタイヤ径方向の外径側へ巻き上げられている。
また、ビード部30には、巻き上げられたカーカスプライ4とビードフィラー32との間にサイド補強層40(ハッチングを付して示している)が配置されている。サイド補強層40は、長手方向に引き揃えられたスチール製の補強コード41(図2参照)がゴム被覆されたものである。すなわち、本実施形態では、ビードフィラー32のタイヤ幅方向外側にサイド補強層40が配置されている。なお、複数の補強コード41は、タイヤ周方向に間隔をあけて配置されている。
サイド補強層40は、タイヤ径方向において、ビードコア31とタイヤ最大幅位置W0との間に配置されている。本実施形態では、サイド補強層40は、ビードコア31よりタイヤ外径側に配置されているが、ビードコア31の外径側端面31aに連なってタイヤ径方向外側へ延びるように配置してもよい。
図2は空気入りタイヤ1を路面Gに接地させた接地状態を示す側面図であり、サイドウォール部20を一部透過させて補強コード41を示している。図3は、図2において透過して示された部分が拡大して示されている。
図3に示すように、補強コード41は、タイヤ幅方向に見て、タイヤ径方向外側へ向かってタイヤ周方向のR側(図中右側)へ傾斜した方向に直線状に延びており、コード湾曲部42を介して湾曲してタイヤ周方向のR側へ更に傾斜した方向に直線状に延びている。換言すれば、補強コード41は、コード湾曲部42と、このタイヤ径方向の内径側及び外径側に位置する内径側コード部分43及び外径側コード部分44とを有し、外径側コード部分44の傾斜角度θ2が、内径側コード部分43の傾斜角度θ1より小さい。
ここで、本明細書では、補強コード41の傾斜角度とは、補強コード41の内径側端部に位置するコード内端部41aにおけるタイヤ周方向に対する接線を基準線SLとして、基準線SLに対する角度を意味している。なお、傾斜角度θ2は、基準線SLに平行な直線SL1に対する角度である。
内径側コード部分43の傾斜角度θ1は、20度以上30度以下の角度範囲に設定されている。外径側コード部分44の傾斜角度θ2は、15度以上25度以下の角度範囲であって、好ましくは傾斜角度θ1より2度以上小さく設定されている。
外径側コード部分44は、傾斜角度θ2が小さく、タイヤ径方向に延びる成分よりタイヤ周方向に延びる成分をより多く有している。このため、外径側コード部分44が配置された領域では、タイヤ周方向における弾性係数(周方向弾性係数)が相対的に大きくなる一方で、タイヤ径方向における弾性係数(径方向弾性係数)が相対的に小さくなる。
この結果、図2に示すように、空気入りタイヤ1は、周方向弾性係数の増大により路面Gとの接地部における屈曲が小さくなり、接地長GLが短くなる。なお、図2には参考としてサイド補強層40を備えていない空気入りタイヤ100が二点鎖線により示されており、この場合の接地長GL0は空気入りタイヤ1の接地長GLよりも長い。
コード湾曲部42は、ビードフィラー32のタイヤ外径側端部に位置するフィラー外端部32aに対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している。すなわち、コード湾曲部42とフィラー外端部32aとの間のタイヤ径方向における距離d1は10mm以上である。本実施形態では、コード湾曲部42が、フィラー外端部32aよりタイヤ径方向内側に位置しているが、距離d1が10mm以上確保できるのであれば、コード湾曲部42をフィラー外端部32aのタイヤ径方向外側に配置してもよい。
また、補強コード41のタイヤ外径側端部に位置するコード外端部41bは、フィラー外端部32aに対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している。すなわち、コード外端部41bとフィラー外端部32aとの間のタイヤ径方向における距離d2は10mm以上である。本実施形態では、コード外端部41bがフィラー外端部32aよりタイヤ径方向外側に位置しているが、距離d2が10mm以上確保できるのであれば、コード外端部41bをフィラー外端部32aのタイヤ径方向内側に配置してもよい。
以上説明した空気入りタイヤ1によれば、以下の効果を奏する。
(1)サイド補強層40のうち接地面を構成するトレッド部10に近接した部分に補強コード41をタイヤ周方向に沿わせて配設しやすいので、この部分の周方向弾性係数が増大する一方で、径方向弾性係数の増大が抑制される。周方向弾性係数の増大によりタイヤ周方向における接地長GLが短くなり、この結果、接地領域に含まれるサイプ、スリット、横溝等を画定するエッジが低減するので、エッジに起因したノイズが低減する。さらに、径方向弾性係数の増大抑制により縦方向の振動吸収性を確保しやすくノイズが低減するともに乗心地性能の悪化を抑制できる。
しかも、サイド補強層40をノイズ性能及び乗心地性能に影響を及ぼしやすい接地面に近い領域において周方向弾性係数を増大させると共に径方向弾性係数の増大を抑制することにより、操縦安定性を向上させながらも、ノイズ性能の悪化と乗心地性能の悪化とをより効果的に抑制できる。
(2)歪みの集中しやすい、コード湾曲部42、フィラー外端部32a、及びコード外端部41bがタイヤ径方向に位置を異にして配置されているので、サイドウォール部20の変形時における歪みがタイヤ径方向に分散される。歪みの集中を抑制することにより空気入りタイヤ1の耐久性を確保しやすい。
(3)内径側コード部分43は、傾斜角度θ1が20度以上30度以下の角度範囲に設定されており、すなわちタイヤ径方向成分を適度に有するように構成されるので、径方向弾性係数を向上させやすく操縦安定性が向上する。傾斜角度が20度より小さいとタイヤ径方向成分が小さくなるため操縦安定性の向上代が不足する。傾斜角度が30度より大きいとタイヤ径方向成分が過度に大きくなるため乗心地性能が悪化する。
(4)外径側コード部分44は、傾斜角度θ2が15度以上25度以下の角度範囲に設定されており、すなわちタイヤ周方向成分を適度に有するように構成されるので、周方向弾性係数を向上させやすくノイズ低減と乗り心地の悪化抑制とが好適に実現される。傾斜角度が15度より小さいとタイヤ周方向成分が過度に増大するため操縦安定性の向上代が不足する。傾斜角度が25度より大きいとタイヤ周方向成分が小さくなるためノイズ低減と乗り心地悪化抑制とが不足する。
(5)サイド補強層40は、タイヤ径方向においてタイヤ最大幅位置W0より内側に配置されているので、サイドウォール部20の変形時のタイヤ最大幅位置W0に位置するサイドウォール部20のタイヤ幅方向への変形を過度に妨げることがない。これによって、サイドウォール部20の変形代を確保しやすく、サイド補強層40を設けたことによる乗心地性能の悪化が抑制される。
なお、本発明は、上記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
上記実施形態では、補強コード41は、内径側コード部分43及び外径側コード部分44が共に直線状に延びているが、傾斜角度θ1及びθ2が上記角度範囲に設定されるのであれば湾曲して延びていてもよい。この場合、補強コード41は、タイヤ周方向に対する傾斜角度が、タイヤ径方向の外側へ向かって小さくなるように構成すればよい。
上記実施形態では、サイド補強層40が、ビードフィラー32と巻き上げられたカーカスプライ4との間に配置されているがこれに限らない。本実施形態の他、サイド補強層40を(1)カーカスプライ4(巻き上げ前)のタイヤ内面側、(2)カーカスプライ4(巻き上げ前)とビードフィラー32との間、(3)カーカスプライ4(巻き上げ後)のタイヤ外面側に配置してもよい。
なお、サイド補強層40を、カーカスプライ4とビードフィラー32との間に配置したほうが図示しない成形ドラムに巻き付ける際の効率がよい。
また、カーカスプライ4は、ビード部30間に掛け渡された部分はコードの張力が高いため剛性が高い一方で、ビード部30の周りに巻き上げられた部分はコードの張力が相対的に低いため剛性が相対的に低くなる。このため、好ましくは、サイド補強層40を、ビードフィラー32のタイヤ幅方向外側、すなわち巻き上げられたカーカスプライ4に隣接させて配置するほうがよく、これにより効果的に剛性を向上させやすい。
以下の表1に示す比較例1,2及び実施例1の空気入りタイヤを対象に、操縦安定性及びノイズ性能について評価試験を行った。各空気入りタイヤは、タイヤサイズ295/40R20 106Yであり、サイド補強層の有無及び仕様が異なっている。以下に特に言及しない諸元は、各空気入りタイヤにおいて共通している。
Figure 0007014594000001
表1に示されるように、比較例1はサイド補強層を有していない。比較例2はサイド補強層を有しているが、補強コードはコード湾曲部を有しておらず傾斜角度23度一定で直線状に延びている。実施例1は上記実施形態で説明したサイド補強層40を有しており、タイヤ径方向外側へ向かって、内径側コード部分43が傾斜角度23度で直線状に延びており、コード湾曲部42を介して外径側コード部分44が傾斜角度18度で直線状に延びている。
操縦安定性及びノイズ性能は、各空気入りタイヤを250kPaの空気圧に設定し試験車両(SUV)に装着して評価した。操縦安定性は、旋回走行や制動、加速試験におけるドライバーによる官能評価を行った。ノイズ性能は、乾燥した評価路面でのドライバーによる官能評価を行った。いずれの評価においても、比較例1の場合を100として、比較例2及び実施例1を指数で示している。値が大きいほど各性能が優れていることを示す。
比較例2は、サイド補強層を有するため、操縦安定性が比較例1より優れているが、サイドウォール部の剛性増大による接地圧増大のためノイズ性能が悪化している。
実施例1は、サイド補強層40を有するため、操縦安定性が比較例1より優れているが、ノイズ性能が比較例1と同等である結果となった。これは、サイド補強層40に埋設された補強コード41は、外径側コード部分44がタイヤ周方向に沿うように傾斜角度θ2が小さく設定されているため、サイド補強層40のうち接地面に近い領域において周方向弾性係数が増大すすると共に径方向弾性係数が小さくなっている。この結果、周方向弾性係数の増大により接地長GLが短くなり、接地領域に含まれるエッジ成分が減少すると共に、径方向弾性係数が小さくなることにより縦方向の振動を吸収しやすく、ノイズが低減したと考えられる。
1 空気入りタイヤ
4 カーカスプライ
10 トレッド部
20 サイドウォール部
30 ビード部
31 ビードコア
32 ビードフィラー
40 サイド補強層
41 補強コード
42 コード湾曲部
43 内径側コード部分
44 外径側コード部分
G 路面
W0 タイヤ最大幅位置
θ1 内径側コード部分の傾斜角度
θ2 外径側コード部分の傾斜角度

Claims (5)

  1. サイドウォール部の内径側端部に配置されたビードコアと、
    前記ビードコアに連なってタイヤ径方向外側に延びるビードフィラーと、
    前記ビードフィラーの側方においてタイヤ径方向外側へ延びており、長手方向に引き揃えられた複数の補強コードがゴム被覆して構成されたサイド補強層と
    を備え、
    前記補強コードは、コード湾曲部を介して湾曲しており、前記コード湾曲部のタイヤ径方向外側に位置しており直線状に延びる外径側コード部分は、前記コード湾曲部のタイヤ径方向内側に位置しており直線状に延びる内径側コード部分に対してタイヤ周方向に対する傾斜角度が小さい空気入りタイヤ。
  2. 前記コード湾曲部は、前記ビードフィラーの外径側端部に対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強コードのタイヤ外径側端部は、前記ビードフィラーの外径側端部に対してタイヤ径方向に10mm以上オフセットして位置している、
    請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記内径側コード部分は、タイヤ周方向に対する傾斜角度が20度以上30度以下である、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記外径側コード部分は、タイヤ周方向に対する傾斜角度が15度以上25度以下である、
    請求項1~4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
JP2017250800A 2017-12-27 2017-12-27 空気入りタイヤ Active JP7014594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250800A JP7014594B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250800A JP7014594B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019116171A JP2019116171A (ja) 2019-07-18
JP7014594B2 true JP7014594B2 (ja) 2022-02-01

Family

ID=67304020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017250800A Active JP7014594B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7014594B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191765A (ja) 2000-01-14 2001-07-17 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005206062A (ja) 2004-01-23 2005-08-04 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
WO2006003742A1 (ja) 2004-06-30 2006-01-12 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
WO2007015341A1 (ja) 2005-08-02 2007-02-08 Bridgestone Corporation 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT956061B (it) * 1972-05-31 1973-10-10 Pirelli Perfezionamento a pneumatici radia li provvisti di struttura di irri gidimento circonferenziale dei fianchi
JPS6181805A (ja) * 1984-09-29 1986-04-25 Yokohama Rubber Co Ltd:The 乗用車用ラジアルタイヤ
JP3229381B2 (ja) * 1992-08-27 2001-11-19 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ
US5392830A (en) * 1993-03-10 1995-02-28 General Tire, Inc. Protective barrier for tire sidewall

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001191765A (ja) 2000-01-14 2001-07-17 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005206062A (ja) 2004-01-23 2005-08-04 Bridgestone Corp ランフラットタイヤ
WO2006003742A1 (ja) 2004-06-30 2006-01-12 Bridgestone Corporation 空気入りタイヤ
WO2007015341A1 (ja) 2005-08-02 2007-02-08 Bridgestone Corporation 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019116171A (ja) 2019-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7099087B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7298622B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4728304B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010137812A (ja) 空気入りタイヤ
JP2015157579A (ja) 空気入りタイヤ
US11305585B2 (en) Pneumatic tire
JP6290745B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6764336B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6779780B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6274547B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4603154B2 (ja) ラジアルタイヤ
JP7014594B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5658049B2 (ja) タイヤ
JP6803143B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP2019111889A (ja) 空気入りタイヤ
JP6001514B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7165497B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008149986A (ja) 空気入りタイヤ
JP7115019B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2019116167A (ja) 空気入りタイヤ
JP7128275B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP7453533B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6986436B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7128273B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP7018308B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220120