JP7004380B2 - 吹き付け装置及び吹き付け工法 - Google Patents
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Description
このような吹き付け装置は、法面防護のみならず、さまざまな用途で使用されており、特許文献1に記載の吹き付け装置もそのひとつである。
詳述すると、上面が開口した収容部の下方に配置され、前記収容部内の前記セメント系流動体を前記圧送手段に向かって搬送するホッパ内搬送部に設けられた搬送スクリュウの先端が接続部まで延出されているため、収容部に投入されたセメント系流動体を搬送スクリュウによって接続部まで搬送できる。
また、接続部における縮径部は、圧送手段における直管状あるいは縮径状の導入部に接続よる態様であってもよい。
この発明により、セメント系流動体の流動性を低下させることなく、圧送手段に送り出し、圧送手段で圧送して、ノズルより吹き出して吹き付けることができる。
この発明により、前記スクリュウ翼による搬送方向に搬送されるセメント系流動体を反搬送攪拌翼によって反搬送方向に搬送しながら攪拌するため、前記スクリュウ翼による搬送方向に搬送されるセメント系流動体を攪拌翼のみで攪拌する場合に比べて攪拌性を向上することができ、低下した流動性をより回復させることができる。
この発明により、前記接続部における前記縮径部先端まで延出されている搬送スクリュウの先端に備えられた小径スクリュウ翼によって、セメント系流動体は送り出し抵抗が増大する縮径部に搬送スクリュウによって送り出され、縮径部を介して圧送手段までよりスムーズに送り出しすることができる。したがって、安定してセメント系流動体を吹き付けできるため、きれいな吹き付け面を構成することができる。なお、小径スクリュウ翼は縮径部に接触しない程度の小径であればよい。
この発明により、セメント系流動体をスムーズにホッパ内搬送部に案内でき、ホッパ内搬送部による搬送性を向上することができる。
この発明により、投入されたセメント系流動体をホッパ内搬送部により確実に案内することができる。
なお、三又管は、Y字状のY字管であってもよいし、T字状のT字管であってもよい。
この発明により、例えば、法面にセメント系流動体を吹き付けて防護することができる。
なお、図1は吹き付け装置1の斜視図を示し、図2はホッパ30の斜視図を示し、図3はホッパ30の説明図を示し、図4はホッパ30の断面図を示し、図5は車載状態の吹き付け装置1の正面図を示し、図6はモルタル投入状態のホッパ30の断面図を示している。
ロータリポンプ20は、ホースポンプともいわれ、脈動の少ない回転式ポンプであり、詳細な説明は省略するが、図示省略するロータが内部で回転するポンプ本体21の下側に導入部22、ポンプ本体21の上側に導出部23が設けられている。導入部22には、後述するホッパ30の吐出部33が接続され、導出部23には、搬送ホース10が接続されている。なお、2ロータのロータリポンプ20は脈動が少なく、吹き付け装置1にはより適している。また、導入部22は、先端に向かって拡径されたテーパー管や直管であってもよいし、テーパー管や直管とが一体化された管であっても、テーパー管と直管とが分離可能に構成された管であってもよい。
下方カバー部321の上端は、傾斜面311の下端と連続し、一体に構成されており、後述する搬送攪拌スクリュウ40よりわずかに大きな径で形成されている。
なお、スクリュウ翼42の先端側において、後述する吐出部33において縮径するレデューサ部332に配置され、スクリュウ翼42より小径である小径スクリュウ翼43が備えられている。
反搬送方向に搬送しながら攪拌する反搬送攪拌翼45は、攪拌翼44のねじれ方向が逆向きであり、180°対向する位置に配置されるひと組で構成である。
また、ロータリポンプ20は吐出部33を介してホッパ30から吐出部33まで送り出された低流動性モルタルMを取り込んで圧送するため、流動性が低下した低流動性モルタルMであっても圧送できる。つまり、施工箇所に、セメントサイロやミキサーとともに設置することなく、コンクリートプラントで混錬され施工箇所に搬送し、混錬してからの時間経過に伴うセメントの水和反応によって流動性が低下した低流動性モルタルMであっても圧送できる。
したがって、フリーフレーム工法など法面に低流動性モルタルMを安定して吹き付けでき、きれいな吹き付け面を構成することができる。
以下同様に、
ホッパはホッパ30に対応し、
圧送手段はロータリポンプ20に対応し、
搬送ホースは搬送ホース10に対応し、
ノズルは吹き付けノズル11に対応し、
収容部は収容部31に対応し、
ホッパ内搬送部はホッパ内搬送部32に対応し、
搬送方向は搬送方向Lに対応し、
導入部は導入部22に対応し、
接続部は吐出部33に対応し、
搬送スクリュウは搬送攪拌スクリュウ40に対応し、
搬送スクリュウの搬送方向の先端はスクリュウ先端40aに対応し、
吹き付け装置は吹き付け装置1に対応し、
直管部は直管部331に対応し、
縮径部はレデューサ部332に対応し、
中心軸は中心軸41に対応し、
スクリュウ翼はスクリュウ翼42に対応し、
攪拌翼は攪拌翼44に対応し、
反搬送攪拌翼は反搬送攪拌翼45に対応し、
小径スクリュウ翼は小径スクリュウ翼43に対応し、
分離体は分離プレート35に対応し、
案内傾斜面は傾斜面311に対応し、
急傾斜面は傾斜面311aに対応し、
ロータリポンプはロータリポンプ20に対応し、
エアーチャンバはエアーチャンバに対応し、
三又管はY字管に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、分離プレート35はプレート状のみならず、断面三角形状や四角形状であってもよいし、分離プレート35を幅方向Wに向けて配置してもよい。
10…搬送ホース
11…吹き付けノズル
20…ロータリポンプ
22…導入部
30…ホッパ
31…収容部
32…ホッパ内搬送部
33…吐出部
35…分離プレート
40…搬送攪拌スクリュウ
40a…スクリュウ先端
41…中心軸
42…スクリュウ翼
43…小径スクリュウ翼
44…攪拌翼
45…反搬送攪拌翼
311…傾斜面
311a…傾斜面
331…直管部
332…レデューサ部
L…搬送方向
M…低流動性モルタル
Claims (9)
- セメント系流動体が投入されるホッパと、
該ホッパに投入された前記セメント系流動体を押し出す圧送手段と、
該圧送手段から押し出された前記セメント系流動体を搬送する搬送ホースと、前記搬送ホースの先端に装着され、前記セメント系流動体を吹き出すノズルとで構成された吹き付け装置であって、
前記ホッパは、
上面が開口した収容部と、
該収容部の下方に配置され、前記収容部内の前記セメント系流動体を前記圧送手段に向かって搬送するホッパ内搬送部と、
該ホッパ内搬送部における搬送方向前方に配置され、前記圧送手段の導入部に接続される接続部とで構成され、
該ホッパ内搬送部に、前記セメント系流動体を搬送する搬送スクリュウが設けられ、
該搬送スクリュウの前記搬送方向の先端が前記接続部まで延出されている
吹き付け装置。 - 前記接続部が、直管部と縮径部とで構成されるとともに、前記ホッパ側からこの順で配置され、
該搬送スクリュウの前記搬送方向の先端が前記接続部における前記縮径部先端まで延出されている
請求項1に記載の吹き付け装置。 - 前記搬送スクリュウは、
中心軸に対して、搬送用のスクリュウ翼、及び、攪拌用の攪拌翼が設けられた
請求項1または2に記載の吹き付け装置。 - 前記スクリュウ翼による搬送方向と反対方向の反搬送方向へ搬送する攪拌用の反搬送攪拌翼が設けられた
請求項3に記載の吹き付け装置。 - 前記スクリュウ翼における先端側に、
小径の小径スクリュウ翼が備えられている
請求項3または4に記載の吹き付け装置。 - 前記収容部における前記ホッパ内搬送部の上方に、前記収容部に投入される前記セメント系流動体を分離させる分離体が備えられた
請求項1乃至5のうちいずれかに記載の吹き付け装置。 - 前記収容部に、前記セメント系流動体を前記ホッパ内搬送部に向かって案内する案内傾斜面が設けられ、
該案内傾斜面の一部に他の部分に比べて傾斜角度が急な急傾斜面で形成されている
請求項1乃至6のうちいずれかに記載の吹き付け装置。 - 前記圧送手段から前記ノズルまでの間に三又管が設けられるとともに、
前記セメント系流動体の圧送を補助するエアーチャンバが設けられ、
前記三又管によって前記エアーチャンバが接続された
請求項1乃至7のうちいずれかに記載の吹き付け装置。 - 請求項1乃至8のうちいずれかに記載の吹き付け装置を用い、
前記ホッパに投入された前記セメント系流動体を前記圧送手段で押し出し、前記ノズルから吹き出す前記セメント系流動体を施工箇所に吹き付ける
吹き付け工法。
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