JP7002642B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Description

本願は、内燃機関の点火プラグに高電圧を供給する内燃機関用点火コイルに関するものである。
従来の内燃機関用点火コイルに用いられる閉磁路構成のコアは、1次コイル及び2次コイルの内側に配置されたセンターコアと、一方の端面がセンターコアの一端面に当接し、他方の端面がマグネットを介してセンターコアの他端面に当接するサイドコアとで構成され、サイドコアを二分割することでセンターコアとマグネットとサイドコアの寸法が多少変動したとしても、各々を組み立てる作業性が低下しないようにすることが知られている(例えば特許文献1参照)。
またサイドコアを積層された電磁鋼板が長手方向の異なる位置で分割された複数のサイドコア部で構成し、隣接するサイドコア部の電磁鋼板が長手方向の異なる位置間で互いに重なり合う重合部分を有すると共に、重合部分にサイドコア部が互いに開く方向にのみ回動可能な位置決め部を形成して、組立作業性を低下させることなく、磁気回路抵抗の増大を抑制することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006-294914号公報 特許第5192531号公報
上記特許文献1においては、サイドコアを二分割しているために、部品点数、工程数が増え、さらに分割面のズレによって磁気回路抵抗が生じて点火コイルの性能が低下する。分割面のズレを少なくするために分割面を斜めに形成することが知られているものの、ミクロな視点でみた場合には、コアを金型で打ち抜いた際のダレなどの製造ばらつきによって、磁気回路抵抗が生じる要因を避けることができなかった。
上記特許文献2においては、サイドコアが開く方向に回転することで上記特許文献1が有した課題を解決しているものの、センターコアとマグネットの長さが大きくなった場合にサイドコアとセンターコアが相互に面で当接することを維持できずに磁気回路抵抗が増大するという課題があった。またU字以外の形状のサイドコアを作製するのが困難であるという課題があった。
本願は前記のような課題を解決するためになされたものであり、組立作業性を低下させることなく、磁気回路抵抗の増大を抑制することができる内燃機関用点火コイルを提供することを目的としている。
本願に開示される内燃機関用点火コイルは、センターコアと、前記センターコアの外側に設けられた1次コイルと、前記1次コイルの外側に設けられた2次コイルと、前記1次コイル及び前記2次コイルの外側に配置され、一方の当接部で前記センターコアの一端面と当接し、他方の当接部でマグネットを介して前記センターコアの他端面と当接する積層された電磁鋼板で形成されたサイドコアとを備え、前記サイドコアは前記センターコアの長手方向にのみ相互に移動可能に嵌合された複数のサイドコア部で構成され、前記サイドコアは隣接する前記サイドコア部の電磁鋼板が異なる位置で分割されて互いに重なり合う重合部分を有すると共に、隣接する前記サイドコア部を相互に移動可能にする嵌め合い部が前記重合部分に形成され、前記嵌め合い部は一方の前記サイドコア部に突起部が形成され、他方の前記サイドコア部に前記センターコアの長手方向に長径を有した長穴部が形成されたものである。


本願に開示される内燃機関用点火コイルによれば、組立作業性を低下させることなく、磁気回路抵抗の増大を抑制することができる内燃機関用点火コイルを得ることができる。
実施の形態1における内燃機関用点火コイルの概要を示す断面図である。 実施の形態1におけるサイドコアを示す斜視図である。 実施の形態1におけるセンターコアとサイドコアを示す斜視図である。 実施の形態1におけるサイドコアへのセンターコアの収納を説明する図である。 実施の形態1におけるサイドコアへのセンターコアの収納を説明する図である。 実施の形態1におけるサイドコアを示す上面図である。 実施の形態1におけるサイドコアを示す側面図である。 実施の形態1におけるサイドコアを示す斜視図である。 実施の形態1におけるサイドコアの一部を拡大した斜視図である。 実施の形態1におけるサイドコアの一部の積層鋼板を分解して示す斜視図である。 実施の形態1におけるサイドコアの一部を拡大した上面図である。 実施の形態1における移動後のサイドコアを示す斜視図である。 実施の形態1における移動後のサイドコアの一部を拡大した斜視図である。 実施の形態2におけるサイドコアを示す上面図である。 実施の形態2におけるサイドコアとセンターコアを示す上面図である。
以下、実施の形態の内燃機関用点火コイルを図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
実施の形態1における内燃機関用点火コイル1の概略構成について説明する。図1は内燃機関用点火コイル1の構成概要を示した断面図、図2はサイドコア3を示す斜視図、図3はセンターコア2とサイドコア3を示す斜視図である。内燃機関用点火コイル1は主として車両用内燃機関、例えば自動車の内燃機関に取り付けられ、点火プラグに高電圧を供給し火花放電を発生させるものである。
図1において、内燃機関用点火コイル1はセンターコア2とサイドコア3と1次コイル4と2次コイル5とマグネット6で構成され、これらはケース7の内部に熱硬化性のエポキシ樹脂である絶縁樹脂11で固定されて収納される。センターコア2は電磁鋼板を積層して構成されたI字形状のコアで、センターコア2の外側に1次コイル4が設けられ、1次コイル4の外側に2次コイル5が設けられる。1次コイル4と2次コイル5は、樹脂材料で作製された1次ボビン8、2次ボビン9にそれぞれ巻回されて保持される。センターコア2の一端面2bには、1次コイル4の通電による発生磁束の方向とは逆の方向に磁化されたマグネット6が当接される。2次コイル5の外側には、センターコア2、マグネット6と共同し閉磁路を形成するO字形状のサイドコア3が設けられる。サイドコア3は積層された電磁鋼板で形成され、センターコア2の長手方向に相互に移動可能に嵌合された2組のサイドコア部(第1のサイドコア部12、第2のサイドコア部13)から構成される。図2に示すように、サイドコア3はセンターコア2およびマグネット6と当接する当接部3a、3bを除いて、例えば弾性樹脂材で可とう性を有した熱可塑性エラストマのコアカバー10で覆われる。図2では後述する嵌め合い部17を示すために嵌め合い部17の近傍のコアカバー10をカットして示しているが、サイドコア3は当接部3a、3bを除き嵌め合い部17も含めてコアカバー10で覆われる。図3に示すように、サイドコア3は内周面の一部の面である当接部3aでセンターコア2の一端面2aと当接する。またサイドコア3は当接部3aと対向する面である当接部3bで、マグネット6を介してセンターコア2の他の端面2bと当接する。
サイドコア3へのセンターコア2の収納について説明する。図4と図5はサイドコア3へのセンターコア2の収納を説明する図である。図4と図5には簡単のために1次コイル4、2次コイル5およびコアカバー10を省略して示した。第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を連結する箇所には、サイドコア3の内部空間21をX方向に広げる嵌め合い部17が設けられる。まず図4に示すように、サイドコア3の嵌め合い部17を広げてサイドコア3の内部空間21をX方向に広げる。次にマグネット6を備えたセンターコア2を内部空間21に落し込む。次に図5に示すように、当接部3aおよび当接部3bがセンターコア2の一端面2aおよびマグネット6とそれぞれ当接するようにサイドコア3の嵌め合い部17を縮めることでサイドコア3の内部空間21をX方向に縮める。このようにサイドコア3へセンターコア2を収納することで、センターコア2およびマグネット6のX方向の寸法ばらつきは嵌め合い部17で吸収されるため、センターコア2とサイドコア3の当接を確保することができる。なおサイドコア3は図2に示したようにコアカバー10を備えているが、コアカバー10は弾性樹脂材で形成されており伸縮させながらの作業が可能であるため第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13の移動を阻害せず、作業性は向上する。
次にサイドコア3の構成について説明する。図6はサイドコア3を示す上面図、図7はサイドコア3を示す側面図、図8はサイドコア3を示す斜視図、図9は図8に示したサイドコア3の嵌め合い部17を拡大した斜視図である。図6において、サイドコア3はそれぞれがU字形状を有する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を組み合わせることでO字形状に構成される。サイドコア3は、隣接する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を構成する電磁鋼板が層毎に異なる位置で分割されて互いに重なり合う重合部分14を有する。図7において、1層目の電磁鋼板は第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aが当接箇所15aで当接する。この当接箇所15aが第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aの分割位置である。また2層目の電磁鋼板は第1のサイドコア部12bと第2のサイドコア部13bが当接箇所15bで当接する。この当接箇所15bが第1のサイドコア部12bと第2のサイドコア部13bの分割位置である。当接箇所15aと当接箇所15bの間が重合部分14である。
図8において、第1のサイドコア部12および第2のサイドコア部13にはそれぞれかしめ部16が形成される。かしめ部16は積層される電磁鋼板のそれぞれに設けられた突起部であり、個々の電磁鋼板はかしめ部16を重ねて積層することで位置決めされて固定される。本実施の形態では第1のサイドコア部12および第2のサイドコア部13にはそれぞれに1か所のかしめ部16を形成したがこれに限るものではなく、かしめ部16の位置、形状、個数を変更して形成しても構わない。
サイドコア3は図8に示すように2ヵ所に嵌め合い部17を備える。嵌め合い部17は、隣接する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を相互にX方向に移動可能にする。図9に示すように、嵌め合い部17は上層の電磁鋼板に設けられた長穴部18に下層の電磁鋼板に設けられた突起部19を嵌め合うことで形成される。図9では第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13は内部空間21を広げる方向に移動させておらず、当接箇所15aは3つの当接面20a、20b、20cのそれぞれで当接している。嵌め合い部17の詳細について図10を用いて説明する。図10はサイドコア3の一部の電磁鋼板を分解して示す斜視図である。上下に位置する2層の電磁鋼板で1組の嵌め合い部17が構成される。図10では、第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aの電磁鋼板で上層が形成され、第1のサイドコア部12bと第2のサイドコア部13bの電磁鋼板で下層が形成される。突起部19は、重合部分14となる第1のサイドコア部12bの端部にそれぞれ設けられる。長穴部18は、重合部分14となる第2のサイドコア部13aの端部にセンターコアのX方向に長径を形成してそれぞれ設けられる。この長径を形成した方向が第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13の移動方向となる。まず当接箇所15bをそれぞれ当接させて第1のサイドコア部12bと第2のサイドコア部13bが設置される。その上方にかしめ部16が重なり、かつ突起部19に長穴部18を嵌め合うように当接箇所15aをそれぞれ当接させて第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aが設置される。このように長穴部18と突起部19を嵌め合うことで突起部19が長穴部18の長径の方向に移動可能となるため、第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13はX方向に移動する。
第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13の移動時の当接箇所15aについて図11を用いて説明する。図11は第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aの当接箇所15aを拡大した上面図である。移動させていないときは図9に示したように当接箇所15aは3つの当接面20a、20b、20cで当接していたが、移動させると当接面20aのみ当接が維持され、他の当接面20b、20cにおいては第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aは離間する。当接面20aの当接が維持されるのは、当接面20aが移動の方向と同一方向に形成されているためである。
移動後のサイドコア3について説明する。図12は移動後のサイドコア3を示す斜視図、図13は図12に示したサイドコア3の嵌め合い部17を拡大した斜視図である。突起部19が長穴部18の長径方向に移動し、長穴部18の側面に当接して移動は終了する。長穴部18内を突起部19が移動する距離だけ、サイドコア3はX方向に広げられる。図13に示すように、移動が終了しても当接面20aの当接は維持される。長穴部18を突起部19が移動するX方向の距離よりも、当接面20aのX方向の長さを大きく形成しているためである。サイドコア3は当接面20aの当接を維持して移動するため、マグネット6を含めたセンターコア2の長手方向の大きさがサイドコア3の移動の範囲で大きくなっても磁気回路抵抗の増大を抑制することができる。なお本実施の形態では長穴部18を形成して突起部19を嵌め合う構成としたがこれに限るものではなく、長穴部18に代えて座繰り部を設けて突起部19を嵌め合う構成であっても構わない。
以上のように、この内燃機関用点火コイル1では、サイドコア3は分割された第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13で構成され、第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13の重合部分14に移動可能な嵌め合い部17が形成されているため、第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13は離間せず内燃機関用点火コイル1の組立作業性を低下させることなく内燃機関用点火コイル1を組み立てることができる。また第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を嵌め合い部17で移動させてセンターコア2およびマグネット6を収納できるため、センターコア2とマグネット6の長さが大きくなった場合でもサイドコア3とセンターコア2が相互に面で当接することを維持でき磁気回路抵抗の増大を抑制することができる。またサイドコア3を弾性樹脂材のコアカバー10で覆ったため、サイドコア3の移動の作業性を向上することができる。またコアカバー10は絶縁樹脂11とサイドコア3との間で緩衝材として働くため、熱ストレスが内燃機関用点火コイル1に加わった際にコアカバー10は絶縁樹脂11の割れを防止することができる。
なお、この実施の形態1では2つのサイドコア部として第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を用いて、重合部分14が備える嵌め合い部17を2ヵ所に備えた例を示したが、2つ以上のサイドコア部を用いて、嵌め合い部を複数箇所としても構わない。
なお、この実施の形態1では電磁鋼板の層ごとに分割位置をずらした構成について説明したが複数枚まとめてずらしても構わず、嵌め合い部は一部の層にのみ設けても構わない。
実施の形態2.
実施の形態2における内燃機関用点火コイル1の構成について説明する。図14は内燃機関用点火コイル1のサイドコア3を示す上面図である。実施の形態1ではサイドコア3をU字形状を有する2つのサイドコア部でO字形状に構成していたが、実施の形態2ではサイドコア3をL字形状を有する2つのサイドコア部でU字形状に構成するものである。なお他の構成については、実施の形態1の記載と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
サイドコア3はそれぞれがL字形状を有する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を組み合わせることでU字形状に構成される。サイドコア3は、隣接する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を構成する電磁鋼板が層毎に異なる位置で分割されて互いに重なり合う重合部分14を有する。1層目の電磁鋼板は第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aが当接箇所15aで当接する。この当接箇所15aが第1のサイドコア部12aと第2のサイドコア部13aの分割位置である。また2層目の電磁鋼板は破線で示した当接箇所15bで当接する。当接箇所15aと当接箇所15bの間が重合部分14である。
サイドコア3は1ヵ所に嵌め合い部17を備える。嵌め合い部17は、隣接する第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を相互にX方向に移動可能にする。嵌め合い部17は上層の電磁鋼板に設けられた長穴部18に下層の電磁鋼板に設けられた突起部19を嵌め合うことで形成される。
次にセンターコア2とサイドコア3の当接箇所について説明する。図15はセンターコア2とサイドコア3を示す上面図である。サイドコア3は内周面の一部の面である当接部3aでセンターコア2の一端面2aと当接する。またサイドコア3は当接部3aと対向する他の一部の面である当接部3bで、マグネット6を介してセンターコア2の他の端面2bと当接する。
当接の手順について説明する。サイドコア3の嵌め合い部17を移動させてサイドコア3の内部空間21をX方向に広げた後、マグネット6を備えたセンターコア2を内部空間21に落し込む。次に当接部3aおよび当接部3bがセンターコア2の一端面2aおよびマグネット6とそれぞれ当接するようにサイドコア3の嵌め合い部17を移動させてサイドコア3の内部空間21をX方向に縮める。このようにサイドコア3とセンターコア2を当接させることで、センターコア2およびマグネット6のX方向の寸法ばらつきは嵌め合い部17で吸収されるため、センターコア2とサイドコア3の当接を確保することができる。
以上のように、この内燃機関用点火コイル1では、サイドコア3は分割された第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13で構成され、第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13の重合部分14に移動可能な嵌め合い部17が形成されているため、第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13は離間せず内燃機関用点火コイル1の組立作業性を低下させることなく内燃機関用点火コイル1を組み立てることができる。また第1のサイドコア部12と第2のサイドコア部13を嵌め合い部17で移動させてセンターコア2およびマグネット6を収納できるため、センターコア2とマグネット6の長さが大きくなった場合でもサイドコア3とセンターコア2が相互に面で当接することを維持でき磁気回路抵抗の増大を抑制することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 内燃機関用点火コイル、2 センターコア、3 サイドコア、4 1次コイル、5 2次コイル、6 マグネット、7 ケース、8 1次ボビン、9 2次ボビン、10 コアカバー、11 絶縁樹脂、12 第1のサイドコア部、13 第2のサイドコア部、14 重合部分、15 当接箇所、16 かしめ部、17 嵌め合い部、18 長穴部、19 突起部、20 当接面、21 内部空間

Claims (5)

  1. センターコアと、
    前記センターコアの外側に設けられた1次コイルと、
    前記1次コイルの外側に設けられた2次コイルと、
    前記1次コイル及び前記2次コイルの外側に配置され、一方の当接部で前記センターコアの一端面と当接し、他方の当接部でマグネットを介して前記センターコアの他端面と当接する積層された電磁鋼板で形成されたサイドコアと、を備え、
    前記サイドコアは前記センターコアの長手方向にのみ相互に移動可能に嵌合された複数のサイドコア部で構成され
    前記サイドコアは隣接する前記サイドコア部の電磁鋼板が異なる位置で分割されて互いに重なり合う重合部分を有すると共に、隣接する前記サイドコア部を相互に移動可能にする嵌め合い部が前記重合部分に形成され、
    前記嵌め合い部は一方の前記サイドコア部に突起部が形成され、他方の前記サイドコア部に前記センターコアの長手方向に長径を有した長穴部が形成されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 前記サイドコアは2ヵ所に前記嵌め合い部を備え、前記サイドコアは前記電磁鋼板の分割位置が一枚ごとずらされたU字形状を有する2つのサイドコア部でO字形状に構成されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 前記サイドコアは1ヵ所に前記嵌め合い部を備え、前記サイドコアは前記電磁鋼板の分割位置が一枚ごとずらされたL字形状を有する2つのサイドコア部でU字形状に構成されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関用点火コイル。
  4. 同一層の前記電磁鋼板は移動時に相互の接触が維持される当接面を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関用点火コイル。
  5. 前記サイドコアは、弾性樹脂材で周囲を覆われていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関用点火コイル。
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