JP2009290147A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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祐 安田
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Abstract

【課題】性能低下を防ぎ、信頼性を向上させ、コストダウンを図ることができる内燃機関用点火コイルを提供する。
【解決手段】内燃機関用点火コイル1の閉磁路鉄心を、一次コイルボビン2の筒内部に挿入されて貫通し、一端面6aへ向けて拡開した略T字型のセンタ鉄心6と、一次コイルボビン2の外側を通過し、センタ鉄心6の拡開した一端面6aに永久磁石7を介して一部が接合されて、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第一サイド鉄心部分81と、一次コイルボビン2の外側を通過し、センタ鉄心6の他端面6bに一部が接合されるとともに、第一サイド鉄心部分81の両端部に対応する端部が接合され、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第二サイド鉄心部分82とで構成し、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接合して形成される相互の接合面80、80を、センタ鉄心6の軸Lに対し平行にした。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の内燃機関の点火プラグに高電圧を供給し、火花放電を発生させるための内燃機関用点火コイルに関し、構成部品である閉磁路鉄心の構成を工夫して、性能低下の可能性を低減しつつ、信頼性を向上させ、コストダウンを図ることができる内燃機関用点火コイルに関する。
一般に、内燃機関用点火コイルは、自動車等のエンジンルーム内に取り付けられ、他のエンジン部品等から要求される寸法的制限が厳しいため、小型化が進んでいる。従来の内燃機関用点火コイルは、例えば、図4に示す通りである。
従来の内燃機関用点火コイル1は、一次コイルボビン2と、この一次コイルボビン2の外周に巻回された一次コイル3と、この一次コイル3の外周に配設される二次コイルボビン4と、この二次コイルボビン4の外周に巻回された二次コイル5と、一次コイルボビン2内に挿通されるセンタ鉄心6と、このセンタ鉄心6の一端に配設される永久磁石7と、センタ鉄心6との間で閉磁路を形成する、C型サイド鉄心部分84およびI型サイド鉄心部分85からなるサイド鉄心8と、これらの各部品を収容する絶縁ケース9とで構成されている。また、各部品が収容された絶縁ケース9内には、相互の高電圧絶縁を行う絶縁材である熱硬化性樹脂(図示省略)が充填されている。この熱硬化性樹脂は、各部品を絶縁ケース9内に固定し、各部品相互の高電圧絶縁を果たしている。
さらに、図5は、従来の内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心用板片と各サイド鉄心用板片とを、単一の鉄心板材から共取りする一例を示す説明図であって、鉄心板材としての方向性珪素鋼板Aから、センタ鉄心用板片61、C型サイド鉄心用板片84aおよびI型サイド鉄心用板片85aを打ち抜いた状態を示している。サイド鉄心8は、方向性珪素鋼板AをC字状に打ち抜いたC型サイド鉄心用板片84aを積み重ねて形成されたC型サイド鉄心部分84と、方向性珪素鋼板AをI字状に打ち抜いたI型サイド鉄心用板片85aを積み重ねて形成されたI型サイド鉄心部分85とで構成されている。また、センタ鉄心6は、方向性珪素鋼板Aを打ち抜いたセンタ鉄心用板片61を積み重ねて形成されている。
なお、図4に示す通り、C型サイド鉄心部分84とI型サイド鉄心部分85との相互の接合面は、C型サイド鉄心部分84の軸に向かって窄む平面となっている。
これにより、従来の内燃機関用点火コイル1の閉磁路を構成するセンタ鉄心6およびサイド鉄心8は、以前のように多くの鉄心用パーツを組み合わせて閉磁路鉄心を組み立てる組立作業を不要にし、内燃機関用点火コイル1の組立作業を効率化させている。また、この組立作業を不要とすることで、鉄心用パーツの圧入不足やズレなどに起因した性能低下がなくなり、内燃機関用点火コイル1として安定した性能を確保することを可能にしている。そして、一平面を形成する、センタ鉄心用板片61、C型サイド鉄心用板片84aおよびI型サイド鉄心用板片85aは一度のプレスで型抜きすることができるため、以前に比較してプレス型を長寿命化させ、製造コストの低減に寄与している。
上記のような発明が、例えば、下記特許文献1にて提案されている。
特許第3274997号公報
しかし、従来の内燃機関用点火コイル1では、C型サイド鉄心部分84とI型サイド鉄心部分85との接合面の形状(寸法)がばらつくことにより、センタ鉄心6の軸方向におけるセンタ鉄心6とI型サイド鉄心部分85の一部との接合部、永久磁石7とC型サイド鉄心部分84の一部との接合部に、隙間(エアーギャップ)が生じる可能性があり、内燃機関用点火コイル1としての性能を低下させる恐れがあることが分かった。また、センタ鉄心6とサイド鉄心8とが組み立てられて絶縁ケース9内に収容され、熱硬化性樹脂が充填されて封止された後に、熱硬化性樹脂とこれらの鉄心との線膨張係数の違いにより熱応力が発生すると、センタ鉄心6とサイド鉄心8との接合部が起点となって、熱硬化性樹脂にクラックが発生する可能性があるという問題も生じた。さらに、図5に示す通りの、単一の方向性珪素鋼板Aからセンタ鉄心用板片61、C型サイド鉄心用板片84aおよびI型サイド鉄心用板片85aを共取りする例では、C型サイド鉄心用板片84aのC字の内部に、I型サイド鉄心用板片85aやセンタ鉄心用板片61を配置したとしても、打ち抜かれた方向性珪素鋼板Aに多くの領域が残って無駄が多く、安価な内燃機関用点火コイルを供給することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、構成部品である閉磁路鉄心の構成を工夫して、性能低下の可能性を低減しつつ、信頼性を向上させ、コストダウンを図ることができる内燃機関用点火コイルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内燃機関用点火コイルは、コイルを巻回保持した筒状のボビンの筒内部に挿入される第一鉄心と、前記ボビンの外側を通過し、前記第一鉄心の一端面に一部が接合される、略L字形状の第二鉄心と、前記ボビンの外側を通過し、前記第一鉄心の他端面に一部が接合されるとともに、前記第二鉄心の両端部に対応する端部が接合されて、前記第一鉄心、前記第二鉄心との間で閉磁路を構成する、略L字形状の第三鉄心と、を備えることを特徴とする。
特に、第二鉄心と第三鉄心とが接合する接合面を、第一鉄心の軸に対し平行にすることが好ましい。
さらに、第一鉄心と第二鉄心または第三鉄心との接合面を、ボビンの筒内部に配置することが、さらに好ましい。
本発明では、内燃機関用点火コイルの閉磁路鉄心を、コイルを巻回保持した筒状のボビンの筒内部に挿入される第一鉄心と、ボビンの外側を通過し、第一鉄心の一端面に一部が接合される、略L字形状の第二鉄心と、ボビンの外側を通過し、第一鉄心の他端面に一部が接合されるとともに、第二鉄心の両端部に対応する端部が接合されて、第一鉄心、第二鉄心との間で閉磁路を構成する、略L字形状の第三鉄心とで構成し、特に、第二鉄心および第三鉄心を略L字形状としているので、単一の鉄心板材上の各鉄心部分の配置の自由度が増して効率よく共取りすることができるため、打ち抜かれた鉄心板材の無駄を極力少なくすることができ、鉄心板材のコストを抑えることができて、内燃機関用点火コイルのコストダウンを図ることができる。
さらに、第二鉄心と第三鉄心とが接合する接合面を、第一鉄心の軸に対し平行にしたので、第一鉄心の軸方向の長さがばらついても、第二鉄心と第三鉄心との接合面をスライドさせることで、第一鉄心の軸方向における第一鉄心と第二鉄心との接合部、および、第一鉄心の軸方向における第一鉄心と第三鉄心との接合部に、それぞれ隙間(エアーギャップ)を生じさせることがなくなるため、内燃機関用点火コイルとしての性能低下を引き起こす可能性を低減することが可能となる。
さらに、第一鉄心と第二鉄心または第三鉄心との接合面を、ボビンの筒内部に配置したので、第一鉄心と第二鉄心または第三鉄心との接合面が、熱硬化性樹脂へクラックを発生させる起点となることがなくなるため、クラックの発生を低減することができて、内燃機関用点火コイルの信頼性を向上させることができる。
すなわち、本発明では、第二鉄心および第三鉄心を略L字形状とし、鉄心板材から共取りする際の鉄心板材の無駄を極力少なくすることができるとともに、第二鉄心と第三鉄心とが接合する接合面を第一鉄心の軸に対し平行とし、第一鉄心の軸方向の長さがばらついても各鉄心の間の接合部に隙間(エアーギャップ)が生じないようにすることができ、さらに、第一鉄心と第二鉄心または第三鉄心との接合面をボビンの筒内部に配置し、第一鉄心と第二鉄心または第三鉄心との接合面が熱硬化性樹脂へクラックを発生させる起点となることを防いだので、性能低下の可能性を低減しつつ、信頼性を向上させ、コストダウンを図ることができる内燃機関用点火コイルを提供することができる。
以下、本発明に係るいくつかの実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心、サイド鉄心で構成される閉磁路鉄心の概略を示す概略平断面図、図2は、本発明の一の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心用板片と各サイド鉄心用板片とを単一の鉄心板材から共取りする一例を示す説明図、図3は、本発明の他の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心、サイド鉄心で構成される閉磁路鉄心の概略を示す概略平断面図である。なお、図4および図5に従来例として示した部分と同一又は相当部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本発明に係る内燃機関用点火コイル1は、図1に示す通り、一次コイルを巻回保持した筒状の一次コイルボビン2の筒内部に挿入されて、一次コイルボビン2の筒内部を貫通し、一端面6aへ向けて拡開した略T字型のセンタ鉄心(第一鉄心)6と、一次コイルボビン2の外側を通過し、センタ鉄心6の拡開した一端面6aに永久磁石7を介して一部が接合される、略L字形状、例えば、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第一サイド鉄心部分(第二鉄心)81と、一次コイルボビン2の外側を通過し、センタ鉄心6の他端面6bに一部が接合されるとともに、第一サイド鉄心部分81の両端部に対応する端部が接合されて、センタ鉄心6、第一サイド鉄心部分81との間で閉磁路を構成する、略L字形状、例えば、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第二サイド鉄心部分(第三鉄心)82とを備えている。
特に、第一サイド鉄心部分81の両端部に対応する第二サイド鉄心部分82の端部が接合することで形成される相互の接合面80、80は、それぞれセンタ鉄心6の軸Lに対し平行になっている。
ここで、図2に基づいて、一の実施形態の内燃機関用点火コイル1におけるセンタ鉄心用板片61、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを単一の鉄心板材としての方向性珪素鋼板Aから共取りする一例を説明すると、単一の方向性珪素鋼板A上には、センタ鉄心用板片61を二つ、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aをそれぞれ二つ、打ち抜くことができるように配置されている。すなわち、方向性珪素鋼板Aからセンタ鉄心用板片61、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを共取りする際には、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aが略L字形状、具体的には、一辺を外へ湾曲させた略L字形状であるために、単一の方向性珪素鋼板A上に第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを配置する自由度が増すので、効率よく共取りすることができ、打ち抜かれた方向性珪素鋼板Aの無駄を極力少なくしている。なお、センタ鉄心用板片61も二つ配置されて打ち抜かれるので、打ち抜かれた方向性珪素鋼板Aの無駄はより一層少なくなる。
また、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接合することで形成される相互の接合面80、80は、単一の方向性珪素鋼板A上に第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを配置する段階から、センタ鉄心6の軸Lに対し平行になるようにあらかじめ設定されている。そうすると、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを積み重ねて第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82を形成し、続いて、閉磁路鉄心を組み立てると、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接合することで形成される相互の接合面80、80は、自動的に、センタ鉄心6の軸Lに対し平行になる。
次に、センタ鉄心6、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82からなる閉磁路鉄心の組立について説明する。
まず、センタ鉄心用板片61を積み重ねて形成したセンタ鉄心6を、一次コイルが巻回保持された一次コイルボビン2内へ挿入して、一次コイルボビン2を貫通させ、さらに、二次コイルが巻回保持された二次コイルボビン内へセンタ鉄心6および一次コイルボビン2を挿入する。続いて、センタ鉄心6の一端面6aに永久磁石7を取り付け、永久磁石7を取り付けていないセンタ鉄心6の他端面6bに、永久磁石7の吸着力を利用して、第二サイド鉄心部分82の一部を位置させ、センタ鉄心6を第二サイド鉄心部分82にセットする。
さらに、第一サイド鉄心部分81の両端部に、センタ鉄心6を介した逆側から、対応する第二サイド鉄心部分82の端部を組み付けて閉磁路鉄心を組み立てる。このようにして閉磁路鉄心を組み立てると、図1に示す通り、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接触した環状のサイド鉄心8の状態で、環状のサイド鉄心8の内幅と、センタ鉄心6の長さに永久磁石7の長さ(厚さ)を加えた長さとが同じに設定され、永久磁石7を含めたセンタ鉄心6と、第一サイド鉄心部分81および第二サイド部分鉄心82との間に隙間(エアーギャップ)を発生させずに、閉磁路鉄心を組み立てることができる。
また、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接合することで形成される相互の接合面80、80は、センタ鉄心6の軸Lに対し平行になっているため、センタ鉄心6の長さに永久磁石7の長さ(厚さ)を加えた長さが製品ごとにばらついた場合にも、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接触した環状のサイド鉄心8の状態で、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82をそのままスライド(平行移動)させることにより、環状のサイド鉄心8の内幅と、センタ鉄心6の長さに永久磁石7の長さ(厚さ)を加えた長さとを同じに調整することができ、永久磁石7を含めたセンタ鉄心6と、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82との間に隙間(エアーギャップ)を発生させずに、閉磁路鉄心を組み立てることができる。
なお、第一サイド鉄心部分81と第二サイド部分鉄心82とをより強固に接合させたい場合には、例えば、センタ鉄心6と第一サイド鉄心部分81との間にも永久磁石7を配設すればよい。そうすると、センタ鉄心6の両端に永久磁石7を配設することで、永久磁石7の吸着力により閉磁路鉄心を一体に組み付けることができる。
したがって、本発明に係る内燃機関用点火コイル1は、方向性珪素鋼板Aからセンタ鉄心用板片61、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを共取りするのに、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aが一辺を外へ湾曲させた略L字形状であるために、単一の方向性珪素鋼板A上に第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aを配置する自由度が増し、センタ鉄心用板片61を二つ、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aをそれぞれ二つ、打ち抜くことができるので、効率よく共取りすることができる。そして、切り抜かれた方向性珪素鋼板Aの無駄を極力少なくすることができ、方向性珪素鋼板Aのコストを抑えることで、内燃機関用点火コイル1のコストダウンを図ることができる。
さらに、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82との両端部が接合することで形成される相互の接合面80、80は、単一の方向性珪素鋼板A上に第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aが配置される段階で、閉磁路鉄心を組み立てた際に、センタ鉄心6の軸Lに対し平行になるようにあらかじめ設定しているので、センタ鉄心6の軸Lに対し平行にすることができ、センタ鉄心6の長さに永久磁石7の長さ(厚さ)を加えた長さが製品ごとにばらついた場合にも、第一サイド鉄心部分81と第二サイド鉄心部分82とを、両端部が接触した環状の状態のままスライド(平行移動)することで、環状のサイド鉄心8の内幅と、センタ鉄心6の長さに永久磁石7の長さ(厚さ)を加えた長さとを同じに調整することができ、センタ鉄心6と、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82との間に隙間(エアーギャップ)が生じることがなくなって、内燃機関用点火コイル1としての性能低下を引き起こす可能性を低減することができる。
なお、上記一の実施形態では、説明の便宜上、センタ鉄心の拡開した一端面に永久磁石を介して一部が接合され、一辺を外へ湾曲させた略L字形状のものを第一サイド鉄心部分(第二鉄心)とし、センタ鉄心の他端面に一部が接合され、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第二サイド鉄心部分(第三鉄心)としてそれぞれ説明したが、第一サイド鉄心部分(第二鉄心)と第二サイド鉄心部分(第三鉄心)とは同一のものであるので、適宜変更することが可能である。そうすると、第一サイド鉄心部分、第二サイド鉄心部分のいずれかを注意深く選別して、閉磁路鉄心を組み立てる必要がないので、内燃機関用点火コイルの組立の効率化を果たすことが可能である。
また、第一サイド鉄心および第二サイド鉄心形状である略L字形状は、センタ鉄心用板片、第一サイド鉄心用板片および第二サイド鉄心用板片を方向性珪素鋼板から効率よく共取りすることができる限り、一辺を外へ湾曲させた略L字形状に限定されない。
また、本発明に係る他の実施形態としての内燃機関用点火コイル1は、図3に示す通り、センタ鉄心6と第二サイド鉄心部分82との接合面10を、一次コイルボビン2の筒内部に配置した構成である。すなわち、他の実施形態の内燃機関用点火コイル1は、一次コイルを巻回保持した筒状の一次コイルボビン2の筒内部に挿入され、一端面6aへ向けて拡開した略T字型のセンタ鉄心(第一鉄心)6と、一次コイルボビン2の外側を通過し、センタ鉄心6の拡開した一端面6aに永久磁石7を介して直線状の他辺の一部が接合され、一辺を外へ湾曲させた略L字形状の第一サイド鉄心部分(第二鉄心)81と、一次コイルボビン2の外側を通過し、直線状の他辺上の突部83が、一次コイルボビン2の筒内部にてセンタ鉄心6の他端面6bと接合されるとともに、第一サイド鉄心部分81の両端部に対応する端部が接合されて、センタ鉄心6、第一サイド鉄心部分81との間で閉磁路を構成する、一辺を外へ湾曲させ、直線状の他辺上に突部83を有する略L字形状の第二サイド鉄心部分(第三鉄心)82とを備え、第一サイド鉄心部分81の両端部に対応する第二サイド鉄心部分82の端部が接合することで形成される相互の接合面80、80が、それぞれセンタ鉄心6の軸Lに対し平行になっているものである。
そうすると、他の実施形態における内燃機関用点火コイル1は、センタ鉄心6と第二サイド鉄心部分82の直線状の他辺上の突部83との接合面10が、一次コイルボビン2の筒内部に配置されることにより、センタ鉄心6と第二サイド鉄心部分82の直線状の他辺の突部83との接合部分が、熱硬化性樹脂へクラックを発生させる起点となることがなくなるので、クラックの発生を低減することができて、内燃機関用点火コイル1の信頼性を向上させることができる。
なお、上記した二つの実施形態では、センタ鉄心に一端面へ向けて拡開した略T字型のものを採用した例を説明したが、直線的なI字型のものを採用してもよい。そうすると、センタ鉄心の方向に制限されずに閉磁路鉄心を組み立てることができるため、内燃機関用点火コイルの組立の効率化を果たすことができる。また、一次コイルの外側に二次コイルを配設した例を説明したが、二次コイルの外側に一次コイルを配設したり、一次コイルと二次コイルとを左右方向に配設したものであってもよい。また、センタ鉄心とサイド鉄心の間に永久磁石を配設したが、永久磁石を配設しないものであってもよい。
以上、本発明における二つの実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、センタ鉄心の断面積とサイド鉄心の断面積との関係を、方向性珪素鋼板の圧延方向と磁束の方向とによる磁気抵抗の観点から説明すると、圧延方向と磁束の方向とが直交する場合の磁気抵抗は圧延方向と磁束の方向とが平行する場合の約2倍になり、圧延方向と磁束の方向とが45度で交差する場合は圧延方向と磁束の方向とが平行する場合の約3倍になり、また、コイルを巻回しない鉄心部分の断面積は、コイルを巻回した鉄心部分の断面積の約80%とするのが一般的であるので、センタ鉄心とサイド鉄心とを同じ厚さ(高さ)に形成(積層)した場合、磁束の方向と直交する断面積の比は、センタ鉄心用板片の幅(磁束と直交する方向の長さ)と、第一サイド鉄心用板片または第二サイド鉄心用板片の幅(磁束と直交する方向の長さ)との比と考えることができる。
そこで、図2のようにセンタ鉄心用板片61、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aが共取りされた場合には、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aの直線状の他辺の幅は、閉磁路鉄心を組み立てると圧延方向と磁束の方向とがセンタ鉄心6のそれに対し直交するので、センタ鉄心用板片61aの幅の概ね0.8倍に設定すればよい。次に、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aのL字の二辺が接合する部分の幅は、閉磁路鉄心を組み立てると圧延方向と磁束の方向とがセンタ鉄心6のそれに対し45度で交差するので、センタ鉄心用板片61の幅の概ね1.2倍に設定すればよい。さらに、第一サイド鉄心用板片81aおよび第二サイド鉄心用板片82aの外へ湾曲した一辺の幅は、閉磁路鉄心を組み立てると圧延方向と磁束の方向とがセンタ鉄心6のそれに対し平行するので、センタ鉄心用板片61の幅の概ね0.4倍に設定すればよい。
また、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82の直線状の他辺の断面積をセンタ鉄心6の断面積の0.6倍〜1.2倍にし、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82のL字の二辺が接合する部分の断面積を、センタ鉄心6の断面積の0.9倍〜2.0倍にし、第一サイド鉄心部分81および第二サイド鉄心部分82の外へ湾曲した一辺の断面積をセンタ鉄心6の断面積の0.3倍〜0.6倍にする場合、他の部分は、断面積の小さい方から大きい方へ順次増加させるとともに、断面積の大きい方から小さい方へ順次減少させるようにするとよい。
なお、上記二つの実施形態では、鉄心板材を方向性珪素鋼板とした例を説明したが、同様に機能する鉄心板材であれば、他の鉄心板材であってもよい。
本発明の一の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心、サイド鉄心で構成される閉磁路鉄心の概略を示す概略平断面図である。 本発明の一の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心用板片と各サイド鉄心用板片とを単一の鉄心板材から共取りする一例を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係る内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心、サイド鉄心で構成される閉磁路鉄心の概略を示す概略平断面図である。 従来の内燃機関用点火コイルの概略を示す概略平断面図である。 従来の内燃機関用点火コイルにおけるセンタ鉄心用板片と各サイド鉄心用板片とを単一の鉄心板材から共取りする一例を示す説明図である。
符号の説明
1 内燃機関用点火コイル
2 一次コイルボビン
3 一次コイル
4 二次コイルボビン
5 二次コイル
6 センタ鉄心(第一鉄心)
61 センタ鉄心用板片
6a センタ鉄心の一端面
6b センタ鉄心の他端面
7 永久磁石
8 サイド鉄心
80 接合面
81 第一サイド鉄心部分(第二鉄心)
81a 第一サイド鉄心用板片
82 第二サイド鉄心部分(第三鉄心)
82a 第二サイド鉄心用板片
83 突部
84 C字型サイド鉄心部分
84a C字型サイド鉄心用板片
85 I字型サイド鉄心部分
85a I字型サイド鉄心用板片
9 絶縁ケース
10 センタ鉄心と第二サイド鉄心部分との接合面
A 方向性珪素鋼板(鉄心板材)
L センタ鉄心の軸

Claims (3)

  1. コイルを巻回保持した筒状のボビンの筒内部に挿入される第一鉄心と、
    前記ボビンの外側を通過し、前記第一鉄心の一端面に一部が接合される、略L字形状の第二鉄心と、
    前記ボビンの外側を通過し、前記第一鉄心の他端面に一部が接合されるとともに、前記第二鉄心の両端部に対応する端部が接合されて、前記第一鉄心、前記第二鉄心との間で閉磁路を構成する、略L字形状の第三鉄心と、
    を備えることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記第二鉄心と前記第三鉄心とが接合する接合面を、前記第一鉄心の軸に対し平行にした、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記第一鉄心と前記第二鉄心または前記第三鉄心との接合面を、前記ボビンの筒内部に配置した、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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