JP2000077242A - 電磁機器 - Google Patents

電磁機器

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JP2000077242A
JP2000077242A JP10245868A JP24586898A JP2000077242A JP 2000077242 A JP2000077242 A JP 2000077242A JP 10245868 A JP10245868 A JP 10245868A JP 24586898 A JP24586898 A JP 24586898A JP 2000077242 A JP2000077242 A JP 2000077242A
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iron core
welding
polarization
core
convex portion
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JP10245868A
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Inventor
Kenichi Kobari
憲一 小針
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電力効率を向上できるとともに接着剤を用いる
ことなく振動・騒音を抑制できる電磁機器を得ることに
ある。 【解決手段】ボビン25、27に導体26、28が巻き
付けられたコイル22a、22bと、これらコイルを貫
通して設けられると共に分極凸部45を有した中央脚鉄
心42と、四角枠状をなしその内側に圧入された鉄心4
2と共に閉磁路を形成する側脚鉄心41とを具備する。
両鉄心のいずれもが複数枚の鉄心板を積層すると共に積
層状態を溶接により保持して形成された。分極凸部45
の先端面に中央脚鉄心をなす鉄心板41a相互の積層状
態を保持する溶接46を施す。分極凸部45との間にエ
アーギャップGを形成した側脚鉄心41の内側面に、側
脚鉄心41をなす鉄心板41a相互の積層状態を保持す
る溶接43を施したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば蛍光灯照明
器具に備えられるトランスやチョークコイルのような放
電灯安定器等の電磁機器に係り、特に、複数枚の鉄心板
を積層してなる鉄心を備えた電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来例に係る放電灯安定器が備
えるトランス本体の構造を分解して示す斜視図であり、
この図中1a、1bはコイル、2は鉄心構造体である。
コイル1aは、合成樹脂製のボビン3aに一次側導体4
を巻き付けるとともに、ボビン3aの一端部に一体成形
された端子台に1以上の端子金具5を取付けて形成され
ている。同様に、他方のコイル1bは、合成樹脂製のボ
ビン3bに二次側導体6を巻き付けるとともに、ボビン
3bの一端部に一体成形された端子台に1以上の端子金
具7を取付けて形成されている。鉄心構造体2は図12
に示されるように中央脚鉄心8と側脚鉄心9とからな
る。
【0003】これら両鉄心8、9はいずれも複数枚の鉄
心板を積層するとともにその積層状態を後述のかしめ手
段により保持してなる。又、中央脚鉄心8は例えばその
長手方向の中央部側面から夫々一体に突出する分極凸部
10を有している。なお、この分極凸部10を中央脚鉄
心8に代えて側脚鉄心9の内側面に突設したものもあ
る。
【0004】前記鉄心板の積層状態を保持するかしめ手
段は、鉄心板を打抜くときに、この鉄心板の一面にだぼ
穴を凹ませて作るとともに鉄心板の他面に前記だぼ穴に
対応して突出するだぼを作るかしめ部11を成形してお
いて、これら鉄心板を積層するとともに積層方向に加圧
することにより、隣接する鉄心板の内の一方のかしめ部
11のだぼを他方のかしめ部11のだぼ穴に圧入させ
て、かしめ部11相互を結合させ、それによって積層さ
れた鉄心板の積層状態を保持するようになっている。
【0005】そして、図11に示されるように中央脚鉄
心8はコイル1a、1bを貫通して設けられる。このよ
うにコイル1a、1bが取付けられた中央脚鉄心8は、
四角枠状をなす側脚鉄心9の内側に圧入されて、この鉄
心9とともに閉磁路を形成する。図12(B)には鉄心
構造体の組立て状態が示されており、この組立状態に示
されるように分極凸部10の先端面とこれに対向する側
脚鉄心9の内側面との間には、磁気漏洩用のエアーギャ
ップgが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のように鉄心構造
体2が備える両鉄心8、9の鉄心板の積層状態を保持す
るのに、鉄心板にかしめ部11を成形した従来において
は、鉄心板の歪みが大きくなるかしめ部11での磁気抵
抗が、かしめ部11以外の単に面接触して積層されてい
る板部分の磁気抵抗に比較して大きいとともに、このか
しめ部11は鉄心板の磁路の中央付近に設けなければな
らない。そのため、コイル1a、1bに通電した場合
に、磁路断面積の中央付近に存在する磁気抵抗が大きな
かしめ部11での鉄損により、電力効率が低下するとと
もに、かしめ部11以外の単に積層された板部分に比較
して大きく発熱し易いという問題がある。
【0007】又、コイル1a、1bへの交流電流の通電
に伴い各鉄心板は振動して騒音を発生するが、図12に
示されるように前記かしめ部11は分極凸部10及びこ
の凸部10の先端面に対向する鉄心部分から隔たって設
けられていて、分極凸部10等の積層状態を保持するに
は殆ど寄与していない。そのため、特に、分極凸部10
等において大きな振動及び騒音が発生するものであり、
騒音を低減させることが難しかった。そこで、騒音を低
減するために従来はエアーギャップgに未硬化の接着剤
を充填し固化させる対策が採られている。しかし、この
ように接着剤を使用することは、製造に手間が掛かると
ともに、製造ラインを汚損する等の問題があり、その改
善が望まれている。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、電力効率を向上できるとともに接着剤を用
いることなく振動・騒音を抑制できる電磁機器を得るこ
とにある。
【0009】本発明が解決しようとする第2の課題は、
前記第1の課題を解決するにあたり、振動・騒音をより
小さく抑制できる電磁機器を得ることにある。
【0010】本発明が解決しようとする第3の課題は、
前記第1又は第2の課題を解決するにあたり、鉄心板の
積層状態を保持するための溶接を簡単に施すことができ
る電磁機器を得ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボビンに導体
が巻き付けられたコイルと、このコイルを貫通して設け
られ、かつ、複数枚の鉄心板を積層するとともに積層状
態を溶接によって保持して形成された中央脚鉄心と、複
数枚の鉄心板を積層するとともに積層状態を溶接によっ
て保持して四角枠状を形成されてその内側に前記中央脚
鉄心が圧入されこの中央脚鉄心とともに閉磁路を形成す
る側脚鉄心とを具備し、前記中央脚鉄心又は前記側脚鉄
心のうちのいずれか一方の鉄心に他方の鉄心に向けて突
出してこの他方の鉄心との間にエアーギャップを形成す
る分極凸部を設けた電磁機器を前提とする。
【0012】そして、前記第1の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、前記分極凸部の先端面又は前記
他方の鉄心における前記分極凸部の延長上に位置される
鉄心部分の側面のうちの少なくとも一方に、鉄心板相互
の積層状態を保持する溶接を施したことを特徴とするも
のである。
【0013】この請求項1の発明においては、中央脚鉄
心をなす鉄心板相互の積層状態の保持、及び側脚鉄心を
なす鉄心板相互の積層状態の保持を、いずれも溶接によ
り行なったから、これら鉄心板の磁路断面積の中央部に
大きな磁気抵抗となる部分が存在することがない。した
がって、コイルに通電した際における鉄心構造体の発熱
が抑制されるとともに電力効率を向上できる。しかも、
溶接個所をエアーギャップに臨んだ分極凸部の先端面等
に施したから、積層状態を保持するための溶接を利用し
て分極凸部又はこの延長上に位置される鉄心部分の振動
を抑制でき、それに伴いエアーギャップに接着剤を充填
する面倒な手間を要することなく、分極凸部等での騒音
の発生を低減できる。
【0014】前記第2の課題を解決するために、請求項
1の発明に従属する請求項2の発明は、前記分極凸部に
前記溶接を施したものである。
【0015】請求項1の発明に従属する請求項2の発明
は、請求項1の発明の作用に加えて、鉄心構造体の中で
も特に大きく振動し易い分極凸部の振動を、この凸部に
おいて鉄心板の積層状態を保持する溶接跡により抑制で
きるので、より効果的に騒音を低減できる。
【0016】この請求項2の発明を実施するにあたり、
この発明に従属する請求項3の発明のように、前記中央
脚鉄心に前記分極凸部を設けるとともに、前記側脚鉄心
における前記分極凸部の延長上に位置される鉄心部分の
前記エアーギャップに臨んだ内側面に前記溶接を施すと
よい。このようにする場合には、鉄心構造体の中でも特
に大きく振動し易いであるエアーギャップに臨んだ分極
凸部及びこの凸部に対向する鉄心部分の振動を共に抑制
できるので、より効果的に騒音を低減できる。
【0017】前記第3の課題を解決するために、請求項
2の発明に従属する請求項4の発明は、前記中央脚鉄心
に前記分極凸部を設けるとともに、前記側脚鉄心におけ
る前記分極凸部の延長上に位置される鉄心部分の前記エ
アーギャップには臨まない外側面に前記溶接を施したも
のである。
【0018】請求項2の発明に従属する請求項4の発明
は、請求項2の発明の作用に加えて、鉄心構造体の中で
も特に大きく振動し易いであるエアーギャップに臨んだ
分極凸部及びこの凸部に対向する鉄心部分の振動を共に
抑制できるので、より効果的に騒音を低減できる。しか
も、中央脚鉄心に対する溶接と同様に四角枠状をなす側
脚鉄心に対する溶接を、この鉄心の内側ではなく外側か
ら行なえるので、側脚鉄心を溶接するための溶接装置や
溶接治具等を四角枠状をなす側脚鉄心の内部に通す必要
がなくなり、それによって、側脚鉄心をなす各鉄心板の
積層状態を保持するための溶接を簡単に施すことができ
る。
【0019】同様に前記第3の課題を解決するために、
請求項1の発明に従属する請求項5の発明は、前記側脚
鉄心に前記分極凸部を設けるとともにこの側脚鉄心の外
側面に溶接を施し、前記中央脚鉄心における前記分極凸
部の延長上に位置される鉄心部分の前記エアーギャップ
に臨んだ側面に前記溶接を施したものである。
【0020】請求項1の発明に従属する請求項5の発明
は、請求項1の発明の作用に加えて、鉄心構造体の中で
も振動し易いであるエアーギャップに臨んだ中央脚鉄心
の側面を溶接止めしたから、この中央脚鉄心の振動を抑
制して騒音を低減できる。しかも、中央脚鉄心に対する
溶接と同様に四角枠状をなす側脚鉄心に対する溶接を、
この鉄心の外面にしたので、側脚鉄心を溶接するための
溶接装置や溶接治具等を四角枠状をなす側脚鉄心の内部
に通す必要がなくなり、それによって、側脚鉄心をなす
各鉄心板の積層状態を保持するための溶接を簡単に施す
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。
【0022】第1の実施の形態に係る電磁機器は放電灯
安定器であって、これは、図1に示されるトランス本体
(電磁機器本体)21を、図示しない底板とこれに連結
されるカバーとからなる鋼板製安定器ケース(電磁機器
ケース)に収めて形成される。この放電灯安定器はその
底板を図示しない照明器具のシャーシにねじ止め等によ
り取付けて使用される。
【0023】トランス本体21は、コイル22a、22
bと、圧入組立て形の鉄心構造体23とを備えている。
図2(B)に示されるように一方のコイル22aは、合
成樹脂製のボビン25が有した一対のフランジ25a、
25b間に銅線からなる一次側導体26を巻き付けて形
成されている。同様、他方のコイル22bも、合成樹脂
製のボビン27が有した一対のフランジ27a、27b
間に銅線からなる二次側導体28を巻き付けて形成され
ている。ボビン25、27のフランジ25a、27aの
外面には図1に示されるように夫々端子台29、30が
一体に成形され、一方の端子台29には1以上の端子金
具31が取付けられ、同様に他方の端子台30にも1以
上の端子金具32が取付けられている。これら端子金具
31、32のうち巻線構造に応じて必要とするものに
は、導体26、28の端末部及び図示しないリード線等
が接続されるようになっている。
【0024】図1及び図2に示されるように鉄心構造体
23は、側脚鉄心41と、中央脚鉄心42とから形成さ
れている。
【0025】図2(A)等に示されるように側脚鉄心4
1は、平面形状が長四角枠状をなして同じ大きさに打ち
抜かれた薄板鋼板からなる複数枚の鉄心板41aを積層
して、その厚み方向(積層方向)に隣接した鉄心板41
a相互を溶接止めすることにより、積層状態を保持して
組立てられている。符号43は溶接跡を示している。こ
の側脚鉄心41は、その長手方向に延びる長い枠部41
Aを一体につないだ短い枠部41Bの中央部の内面に夫
々接合凹部44を有している。接合凹部44は側脚鉄心
41の幅方向に円弧状をなす凹みをなしている。前記溶
接は側枠鉄心41の外面でも内面でも良いが、本実施形
態では前記短い枠部41Bの長手方向中央の外面に、側
枠鉄心41の厚み方向全体にわたり設けられている。
【0026】図2(A)に示されるように中央脚鉄心4
2は、その長手方向中央部の両側面から夫々一体に突出
された分極凸部45を有して、略+字形状をなしてい
る。この鉄心42は同じ大きさに打ち抜かれた薄板鋼板
からなる複数枚の鉄心板42aを積層して、その分極凸
部45において厚み方向(積層方向)に隣接した鉄心板
42a相互を溶接止めすることにより、積層状態を保持
して組立てられている。この溶接は中央脚鉄心42の厚
み方向全体にわたり設けられている。溶接は分極凸部4
5の側面でもよいが、好ましくは本実施形態のように分
極凸部45の先端面に施すとよく、このようにすること
は最小の溶接個所で優れた防振・防音効果を期待できる
点で優れている。符号46は溶接跡を示している。
【0027】中央脚鉄心42の長手方向両端部は、前記
接合凹部44に圧入される接合端部42Eとして用いら
れ、その端面は接合凹部44の凹み形状に応じた幅方向
の円弧面で形成されている。
【0028】なお、前記両鉄心41、42についての溶
接には、レーザー溶接、アーク溶接、アルゴンガス溶接
等を採用でき、特に、特公昭62−14087号公報に
記載のように、鉄心板41a相互又は42a相互の重ね
合わせ部にレーザビームのスポットを照射し、これらス
ポットによる重ね合わせ部ごとの不連続な溶接によって
鉄心板41a相互又は42a相互を結合する溶接方法を
採用することもできる。
【0029】前記トランス本体21を組立てるには、ま
ず、図1に示されるようにコイル22a、22bの夫々
に中央脚鉄心42を貫通して組合わせる。この組合わせ
により、両コイル22a、22bは分極凸部45で位置
決めされるとともに、これら分極凸部45は両コイル2
2a、22bの相対向するフランジ25b、27bで挟
まれてこれらの間に露出される。
【0030】次に、前記のようにコイル22a、22b
が取付けられた中央脚鉄心42と側脚鉄心41とを、夫
々図示しない圧入機械に治具等を介してセットして、こ
の圧入機械が有する加圧具47でコイル22a、22b
から突出された中央脚鉄心42の接合端部42Eの上面
を加圧して、この鉄心42を側脚鉄心41の内側に圧入
する。
【0031】そうすると、中央脚鉄心42の接合端面が
側脚鉄心41の接合凹部44の内面に圧着して、両鉄心
41、42にわたる閉磁路が形成されるとともに、中央
脚鉄心42の分極凸部45の先端面が側脚鉄心41の枠
部41Aの長手方向中央部の内側面に接近して、これら
両面間に磁気漏洩用のエアーギャップGが形成される。
前記手順で組立られたトランス本体21の鉄心構造体2
6のみの構造は図2(B)に示される。そして、エアー
ギャップGには空気が満たされており、接着剤等は充填
されない。
【0032】前記構成の放電灯安定器が備える鉄心構造
体23をなす側脚鉄心41および中央脚鉄心42は、積
層された複数枚の鉄心板41a相互及び鉄心板42a相
互の各々についての積層状態の保持を、従来採用してい
たかしめ部に代えて溶接で行なっている。そのため、鉄
心板の41a、42aの磁路断面積の中央部に大きな磁
気抵抗となる部分が存在することがない。なお、溶接跡
43、46での電気抵抗は他の部分より小さい。したが
って、コイル22a、22bに通電した際における鉄心
構造体23の発熱が抑制されて電力効率を向上でき、当
然に、温度上昇も抑制できる。
【0033】しかも、溶接個所をエアーギャップGに臨
んだ分極凸部45の先端面に施したから、その溶接跡4
6によって分極凸部45の振動を抑制できる。この分極
凸部45は特に電磁振動を起こし易いところであるの
で、積層状態を保持するための溶接を利用して以上のよ
うに振動を少なくすることは、振動に基づく騒音をより
低減するのに有効である。
【0034】したがって、前記構成の鉄心構造体23を
備えることによって、電力効率が高く、かつ、低振動・
低騒音の放電灯安定器を得ることができる。そして、前
記のように特に分極凸部45の振動を溶接跡46により
抑制できることに伴い、この振動抑制のためにエアーギ
ャップGに接着剤を充填して固化させる必要がないか
ら、エアーギャップGへの面倒な接着剤充填の手間が不
要であり製造の容易化を図ることができるとともに、接
着剤による製造ラインの汚損の問題も解決できる。
【0035】なお、鉄心板41aの積層状態を保持する
溶接、及び鉄心板42aの積層状態を保持する溶接は自
動溶接が可能であり、しかも、本実施形態においては中
央脚鉄心42に対する溶接は勿論のこと、四角枠状の側
脚鉄心41に対する溶接もその外側から行なえるので、
この鉄心41の内側に溶接装置や溶接治具等を通す必要
がないから、こうした通し作業を伴う特殊な溶接装置等
の開発が不要であり、既存の溶接設備を用いて容易に溶
接作業を行なえる点で優れている。
【0036】図3は本発明の第2の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形
態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1
の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0037】第2の実施の形態が第1の実施の形態と異
なる第1の部分は、中央脚心42をなす鉄心板42aの
積層状態を保持する溶接個所であり、具体的には接合端
部42Eの円弧状端面に溶接が夫々施されている。又、
第2の異なる部分は、側脚鉄心41をなす鉄心板41a
の積層状態を保持する溶接個所であり、具体的には分極
凸部45の延長上に位置される側脚鉄心42の枠部41
Aにおける内側面に、言い換えれば、エアーギャップG
に臨んで側脚鉄心41に溶接が夫々施されている。な
お、これらの点以外の構成は図3に示されない構成を含
めて第1の実施の形態と同じである。
【0038】この第2の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
1の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制できる。しかも、側脚鉄心41が長四角
形状である故に、その長い枠部41Aの長手方向中央部
は、分極凸部45に対向していてこの凸部45を通る磁
束が集中するから、側脚鉄心41の中でも特に振動を起
こし易い部分であるが、この部分の内側面に側脚鉄心4
1をなす鉄心板41aの積層状態を保持する溶接跡43
を設けたので、側脚鉄心41の特に長い枠部41Aでの
振動及びそれに伴う騒音を前記溶接跡43を利用して少
なく抑制できる。したがって、この実施形態において
も、電力効率を向上できるとともにエアーギャップGを
接着剤で埋めることなく低振動・低騒音の放電灯安定器
を提供できる。
【0039】図4は本発明の第3の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形
態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1
の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0040】第3の実施の形態が第1の実施の形態と異
なる部分は、側脚鉄心41をなす鉄心板41aの積層状
態を保持する溶接個所であり、具体的には分極凸部45
の延長上に位置される側脚鉄心42の枠部41Aにおけ
る内側面に溶接を施している。したがって、この鉄心構
造体23においては、エアーギャップGに臨んで側脚鉄
心41及び中央脚鉄心42の側面に夫々溶接が施され
て、それにより、鉄心板41a相互の積層状態及び鉄心
板42a相互の積層状態が保持されている。なお、この
点以外の構成は図4に示されない構成を含めて第1の実
施の形態と同じである。
【0041】この第3の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
1の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、分極凸部45に前記溶接を
施してその溶接跡46により分極凸部45の振動を抑制
できる。したがって、この実施形態においても電力効率
を向上できるとともにエアーギャップGを接着剤で埋め
ることなく低振動・低騒音の放電灯安定器とすることが
できる。しかも、側脚鉄心41が長四角形状である故
に、その長い枠部41Aの長手方向中央部は、分極凸部
45に対向していてこの凸部45を通る磁束が集中し側
脚鉄心41の中でも特に振動を起こし易い部分である
が、この部分の内側面に側脚鉄心41をなす鉄心板41
aの積層状態を保持する溶接跡43を設けたので、側脚
鉄心41の特に長い枠部41Aでの振動及びそれに伴う
騒音を前記溶接跡43を利用して少なく抑制できる。こ
のように側脚鉄心41での振動・騒音の抑制作用が付加
された第3の実施形態に係る放電灯安定器によれば、よ
り一層のこと低振動・低騒音化を実現できる。
【0042】図5は本発明の第4の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形
態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1
の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0043】第4の実施の形態が第1の実施の形態と異
なる部分は、側脚鉄心41をなす鉄心板41aの積層状
態を保持する溶接個所であり、具体的には分極凸部45
の延長上に位置される側脚鉄心42の枠部41Aの長手
方向中央部分においてエアーギャップGには臨まない外
側面に溶接が施されている。この溶接の溶接跡43によ
り、鉄心板41a相互の積層状態が保持されている。な
お、この点以外の構成は図5に示されない構成を含めて
第1の実施の形態と同じである。
【0044】この第4の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
1の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、分極凸部45に前記溶接を
施してその溶接跡46により分極凸部45の振動を抑制
できる。したがって、この実施形態においても電力効率
を向上できるとともにエアーギャップGを接着剤で埋め
ることなく、低振動・低騒音の放電灯安定器とすること
ができる。しかも、側脚鉄心41が長四角形状である故
に、その長い枠部41Aの長手方向中央部は、分極凸部
45に対向していてこの凸部45を通る磁束が集中する
から、側脚鉄心41の中でも特に振動を起こし易い部分
であるが、この部分の外側面に側脚鉄心41をなす鉄心
板41aの積層状態を保持する溶接跡43を設けたの
で、側脚鉄心41の特に長い枠部41Aでの振動及びそ
れに伴う騒音を前記溶接跡43を利用して少なく抑制で
きる。このように側脚鉄心41での振動・騒音の抑制作
用が付加された第4の実施形態に係る放電灯安定器によ
れば、より一層のこと低振動・低騒音化を実現できる。
【0045】その上、前記のように四角枠状の側脚鉄心
41に対する溶接をその内側面ではなく枠部41Aの外
側面に施したので、この溶接を外側から行なえる、した
がって、側脚鉄心41の内側に溶接装置や溶接治具等を
通す必要がないから、こうした通し作業を伴う特殊な溶
接装置等の開発が不要であり、既存の溶接設備を用いて
容易に溶接作業を行なえる点で優れている。
【0046】図6及び図7は本発明の第5の実施の形態
を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の
実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には
前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及
び作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明す
る。第5の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分
は、分極凸部の位置及びそれに伴うコイル並びに溶接位
置等である。
【0047】詳しくは、本実施形態において分極凸部4
5は中央脚鉄心42に代えて側脚鉄心41の枠部41A
の長手方向略中央部の内側面から一体に中央脚鉄心42
の側面方向に向けて突出されている。この分極凸部45
は鉄心構造体23の組立状態において中央脚鉄心42の
側面に近接して、これらの間に図7(B)に示されるよ
うにエアーギャップGを形成し、このギャップGは接着
剤が充填されることなく空気で満たされる。そして、側
脚鉄心41をなす複数枚の鉄心板41a相互は、分極凸
部45、取分けこの凸部45の先端面において溶接され
ていて、この溶接の溶接跡43により鉄心板41a相互
の積層状態が保持されている。
【0048】前記のように分極凸部45を側脚鉄心41
に設けたことにより、中央脚鉄心42は+字状ではなく
図7に示されるようにI字状に形成されている。この中
央脚鉄心42をなす複数枚の鉄心板42a相互は、接合
端部42Eの円弧状端面において溶接されていて、この
溶接の溶接跡46により鉄心板42a相互の積層状態が
保持されている。
【0049】この中央脚鉄心42に嵌合されるコイル2
2のボビン24は、単一の合成樹脂成形体であって、長
手方向両端が開放された貫通孔を有した略四角筒状部
(図示しない)の外周面に4つのフランジ25a、25
b、27a、27bを一体に張り出し形成するととも
に、その内のフランジ25a、27aに端子台29、3
0を一体に設けて形成されている。又、ボビン44の両
側面にはそのフランジ25b、27b間に鉄心露出窓孔
24cが形成されている。なお、以上の点以外の構成は
図6及び図7に示されない構成を含めて第1の実施の形
態と同じである。
【0050】この第5の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
1の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、側脚鉄心41の中でも特に
振動を起こし易い分極凸部45に溶接を施してその溶接
跡43により分極凸部45の振動を抑制できる。したが
って、この実施形態においても電力効率を向上できると
ともにエアーギャップGを接着剤で埋めることなく、低
振動・低騒音の放電灯安定器とすることができるととも
に、エアーギャップGに接着剤を充填して分極凸部45
の振動・騒音を防止する必要もない。しかも、分極凸部
45を側脚鉄心41に設けたことにより、中央脚鉄心4
2をI字形状とすることができる。それに伴いボビン2
4を一体構造のものとできるので、前記第1〜第4の実
施形態に比較して部品点数が削減され、トランス組立工
程を簡素化できるとともに、ボビン24への導体26、
28の巻き付けも容易にできる点で優れている。
【0051】図8は本発明の第6の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は基本的には前記第5の実施の形
態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第5
の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0052】第6の実施の形態が第5の実施の形態と異
なる部分は溶接位置である。詳しくは、側脚鉄心41を
なす複数枚の鉄心板41a相互は、分極凸部45の延長
上に位置される枠部41Aの中央部外側面において溶接
されていて、この溶接の溶接跡43により鉄心板41a
相互の積層状態が保持されている。中央脚鉄心42をな
す複数枚の鉄心板42a相互は、その長手方向中央部の
両側面において溶接されていて、この溶接の溶接跡46
により鉄心板42a相互の積層状態が保持されている。
この溶接跡46は、エアーギャップG及び側脚鉄心41
の分極凸部45に臨む位置に施され、したがって、分極
凸部45の延長上に位置されている。なお、以上の点以
外の構成は図8に示されない構成を含めて第5の実施の
形態と同じである。
【0053】この第6の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
5の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、中央脚鉄心42の中でも特
に振動を起こし易い長手方向中央部の側面に溶接を施し
てその溶接跡46により振動を抑制するとともに、側脚
鉄心41の中でも特に振動を起こし易い分極凸部45に
近い外側面部分に溶接を施してその溶接跡43により分
極凸部45の振動を抑制できる。したがって、この実施
形態においても電力効率を向上できるとともにエアーギ
ャップGを接着剤で埋めることなく、低振動・低騒音の
放電灯安定器とすることができるとともに、エアーギャ
ップGに接着剤を充填して分極凸部45の振動・騒音を
防止する必要もない。しかも、分極凸部45を側脚鉄心
41に設けたことにより、中央脚鉄心42をI字形状と
することができる。それに伴いボビン24を一体構造の
ものとできるので、前記第1〜第4の実施形態に比較し
て部品点数が削減され、トランス組立工程を簡素化でき
るとともに、ボビン24への導体26、28の巻き付け
も容易にできる点で優れている。
【0054】その上、前記のように四角枠状の側脚鉄心
41に対する溶接をその内側面ではなく外側面に施した
ので、この溶接を外側から行なえる、したがって、側脚
鉄心41の内側に溶接装置や溶接治具等を通す必要がな
いから、こうした通し作業を伴う特殊な溶接装置等の開
発が不要であり、既存の溶接設備を用いて容易に溶接作
業を行なえる点で優れている。
【0055】図9は本発明の第7の実施の形態を示して
いる。この実施の形態は基本的には前記第5の実施の形
態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第5
の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用の
説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0056】第7の実施の形態が第5の実施の形態と異
なる部分は中央脚鉄心に対する溶接位置である。詳しく
は、中央脚鉄心42をなす複数枚の鉄心板42a相互
は、その長手方向中央部の両側面において溶接されてい
て、この溶接の溶接跡46により鉄心板42a相互の積
層状態が保持されている。この溶接跡46は、エアーギ
ャップG及び側脚鉄心41の溶接が施された分極凸部4
5に臨む位置に施されている。なお、以上の点以外の構
成は図9に示されない構成を含めて第5の実施の形態と
同じである。
【0057】この第7の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
5の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、側脚鉄心41の中でも特に
振動を起こし易い分極凸部45に溶接を施してその溶接
跡43により分極凸部45の振動を抑制するとともに、
中央脚鉄心42の中でも特に振動を起こし易い長手方向
中央部の側面に溶接を施してその溶接跡46により振動
を抑制したから、より一層低振動・低騒音の放電灯安定
器とすることができるとともに、エアーギャップGに接
着剤を充填して分極凸部45の振動・騒音を防止する必
要もない。
【0058】しかも、分極凸部45を側脚鉄心41に設
けたことにより、中央脚鉄心42をI字形状とすること
ができる。それに伴いボビン24を一体構造のものとで
きるので、前記第1〜第4の実施形態に比較して部品点
数が削減され、トランス組立工程を簡素化できるととも
に、ボビン24への導体26、28の巻き付けも容易に
できる点で優れている。
【0059】図10は本発明の第8の実施の形態を示し
ている。この実施の形態は基本的には前記第5の実施の
形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第
5の実施の形態と同じ符号を付して、その構成及び作用
の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0060】第8の実施の形態が第5の実施の形態と異
なる部分の一つは中央脚鉄心42に対する溶接位置であ
る。詳しくは、中央脚鉄心42をなす複数枚の鉄心板4
2a相互は、その長手方向中央部の両側面及び接合端部
42Eの先端面において夫々溶接されていて、これらの
溶接の溶接跡46、47により鉄心板42a相互の積層
状態が保持されている。中央脚鉄心42の長手方向中央
部側面に施された溶接跡46は、エアーギャップG及び
側脚鉄心41の溶接が施された分極凸部45の延長上に
置いて凸部45に臨む位置に施されている。又、他の異
なる部分は、側脚鉄心41に対する溶接位置である。詳
しくは、側脚鉄心41をなす複数枚の鉄心板41a相互
は、その長手方向両端部の外側面に位置して夫々溶接さ
れていて、これらの溶接の溶接跡43により鉄心板41
aの積層状態が保持されている。なお、以上の点以外の
構成は図10に示されない構成を含めて第5の実施の形
態と同じである。
【0061】この第8の実施の形態の構成においても、
鉄心板の積層状態の保持を溶接で行なっているので、第
5の実施の形態と同様に電力効率を向上できるとともに
温度上昇を抑制でき、かつ、側脚鉄心41の中でも特に
振動を起こし易い分極凸部45に溶接を施してその溶接
跡43により分極凸部45の振動を抑制するとともに、
中央脚鉄心42の中でも特に振動を起こし易い長手方向
中央部の側面に溶接を施してその溶接跡46により振動
を抑制したから、より一層低振動・低騒音の放電灯安定
器とすることができるとともに、エアーギャップGに接
着剤を充填して分極凸部45の振動・騒音を防止する必
要もない。なお、中央脚鉄心42を側脚鉄心41に圧入
する際の抵抗により鉄心板41aの長手方向の両端部が
剥がされる恐れを溶接跡47により防止して、鉄心構造
体23を組立てることができる。
【0062】しかも、分極凸部45を側脚鉄心41に設
けたことにより、中央脚鉄心42をI字形状とすること
ができる。それに伴いボビン24を一体構造のものとで
きるので、前記第1〜第4の実施形態に比較して部品点
数が削減され、トランス組立工程を簡素化できるととも
に、ボビン24への導体26、28の巻き付けも容易に
できる点で優れている。
【0063】なお、本発明は前記各実施の形態に制約さ
れるものではなく、例えば、本発明は、中央脚鉄心の接
合端部と側脚鉄心の一対の枠部の中央部内面とを凹凸嵌
合させて、中央脚鉄心を側脚鉄心の内側に圧入して形成
される鉄心構造体を備える電磁機器に適用でき、したが
って、前記一対の枠部内面に接合凸部があって、この凸
部に嵌合して圧入される接合凹部が中央脚鉄心の接合端
面に設けられていてもよい。
【0064】しかも、本発明は、両鉄心が凹凸嵌合する
ものにも制約されることはなく、中央脚鉄心の平坦な接
合端面を前記一対の枠部の平坦な内面に圧入させて組立
てられる圧入組立て形の鉄心構造体を備える電磁機器に
も適用できる。
【0065】更に、本発明は、チョークコイルとして用
いられる電磁機器にも適用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0067】請求項1に記載の発明によれば、中央脚鉄
心及び側脚鉄心をなす鉄心板相互の積層状態を保持する
手段が大きな磁気抵抗とならないから、鉄心構造体の発
熱が抑制されて電力効率を向上できるとともに、前記保
持手段をなす溶接をエアーギャップに臨んだ分極凸部等
に施したから、エアーギャップに接着剤を充填すること
なくエアーギャップ回りでの振動・騒音を小さく抑制で
き、しかも、既述のように接着剤を用いないので、製造
上の手間が軽減されるとともに製造ラインの汚損も解消
できる。
【0068】請求項1の発明に従属する請求項2に記載
の発明、及びこの発明に従属する請求項3に記載の発明
によれば、請求項1の発明の効果に加えて、鉄心構造体
の中でも特に大きく振動し易い分極凸部の振動をより効
果的に抑制できるので、より一層騒音を低減できる。
【0069】請求項2の発明に従属する請求項4に記載
の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、側脚
鉄心を溶接するための溶接装置や溶接治具等を側脚鉄心
の内部に通す必要がないから、側脚鉄心をなす各鉄心板
の積層状態を保持するための溶接を簡単に施すことがで
きる。
【0070】請求項1の発明に従属する請求項5に記載
の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、側脚
鉄心を溶接するための溶接装置や溶接治具等を側脚鉄心
の内部に通す必要がないから、側脚鉄心をなす各鉄心板
の積層状態を保持するための溶接を簡単に施すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯安定器
のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図2】(A)は図1に示されたトランス本体の鉄心構
造体の構成を分解して示す斜視図。(B)は図2(A)
に示された鉄心構造体の構成を示す平面図。
【図3】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る放電
灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を分
解して示す斜視図。(B)は図3(A)に示された鉄心
構造体の構成を示す平面図。
【図4】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る放電
灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を分
解して示す斜視図。(B)は図4(A)に示された鉄心
構造体の構成を示す平面図。
【図5】(A)は本発明の第4の実施の形態に係る放電
灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を分
解して示す斜視図。(B)は図5(A)に示された鉄心
構造体の構成を示す平面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る放電灯安定器
のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図7】(A)は図6に示されたトランス本体の鉄心構
造体の構成を分解して示す斜視図。(B)は図7(A)
に示された鉄心構造体の構成を示す平面図。
【図8】(A)は本発明の第6の実施の形態に係る放電
灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を分
解して示す斜視図。(B)は図8(A)に示された鉄心
構造体の構成を示す平面図。
【図9】(A)は本発明の第7の実施の形態に係る放電
灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を分
解して示す斜視図。(B)は図9(A)に示された鉄心
構造体の構成を示す平面図。
【図10】(A)は本発明の第8の実施の形態に係る放
電灯安定器が備えるトランス本体の鉄心構造体の構成を
分解して示す斜視図。(B)は図10(A)に示された
鉄心構造体の構成を示す平面図。
【図11】従来例に係る放電灯安定器が備えるトランス
本体の構成を分解して示す斜視図。
【図12】(A)は図11に示されたトランス本体の鉄
心構造体の構成を分解して示す斜視図。(B)は図12
(A)に示された鉄心構造体の構成を示す平面図。
【符号の説明】
21…トランス本体(電磁機器本体)、 22a、22b、22…コイル、 23…鉄心構造体、 24、25、27…コイルボビン、 26、28…導体、 41…側脚鉄心、 41a…側脚鉄心の鉄心板、 42…中央脚鉄心、 42a…中央脚鉄心の鉄心板、 43…側脚鉄心の溶接跡、 45…分極凸部、 46…中央脚鉄心の溶接跡、 G…エアーギャップ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンに導体が巻き付けられたコイルと、
    このコイルを貫通して設けられ、かつ、複数枚の鉄心板
    を積層するとともに積層状態を溶接によって保持して形
    成された中央脚鉄心と、複数枚の鉄心板を積層するとと
    もに積層状態を溶接によって保持して四角枠状を形成さ
    れてその内側に前記中央脚鉄心が圧入されこの中央脚鉄
    心とともに閉磁路を形成する側脚鉄心とを具備し、前記
    中央脚鉄心又は前記側脚鉄心のうちのいずれか一方の鉄
    心に他方の鉄心に向けて突出してこの他方の鉄心との間
    にエアーギャップを形成する分極凸部を設けた電磁機器
    であって、 前記分極凸部の先端面又は前記他方の鉄心における前記
    分極凸部の延長上に位置される鉄心部分の側面のうちの
    少なくとも一方に、鉄心板相互の積層状態を保持する溶
    接を施したことを特徴とする電磁機器。
  2. 【請求項2】前記分極凸部に前記溶接を施したことを特
    徴とする請求項1に記載の電磁機器。
  3. 【請求項3】前記中央脚鉄心に前記分極凸部を設けると
    ともに、前記側脚鉄心における前記分極凸部の延長上に
    位置される鉄心部分の前記エアーギャップに臨んだ内側
    面に前記溶接を施したことを特徴とする請求項2に記載
    の電磁機器。
  4. 【請求項4】前記中央脚鉄心に前記分極凸部を設けると
    ともに、前記側脚鉄心における前記分極凸部の延長上に
    位置される鉄心部分の前記エアーギャップには臨まない
    外側面に前記溶接を施したことを特徴とする請求項2に
    記載の電磁機器。
  5. 【請求項5】前記側脚鉄心に前記分極凸部を設けるとと
    もにこの側脚鉄心の外側面に溶接を施し、前記中央脚鉄
    心における前記分極凸部の延長上に位置される鉄心部分
    の前記エアーギャップに臨んだ側面に前記溶接を施した
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁機器。
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