JPH04130416U - コイル装置 - Google Patents
コイル装置Info
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- JPH04130416U JPH04130416U JP4477591U JP4477591U JPH04130416U JP H04130416 U JPH04130416 U JP H04130416U JP 4477591 U JP4477591 U JP 4477591U JP 4477591 U JP4477591 U JP 4477591U JP H04130416 U JPH04130416 U JP H04130416U
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Links
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Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コイル装置において、磁路中のギャップの周
囲に配されたコイルの発熱の低減を図ること。 【構成】 略コ字状の一対のコア10,11の先端同士
を突き合わせた状態に配置し、一方の端部12,13間
に所定幅からなるギャップdを形成する。また、他方の
端部14,15は面接合させており、これにより、ギャ
ップdを有する略C字状の磁路が形成される。一方の端
部側の周囲には、コイル16が巻回されている。ギャッ
プdを階段状に形成、すなわち、ギャップの中央部位
に、コアの一方端部の軸心と同一方向に伸びる第2ギャ
ップ部d2を形成し、磁束は、主にこの第2ギャップ部
内で軸心と直交する方向に流れる。
囲に配されたコイルの発熱の低減を図ること。 【構成】 略コ字状の一対のコア10,11の先端同士
を突き合わせた状態に配置し、一方の端部12,13間
に所定幅からなるギャップdを形成する。また、他方の
端部14,15は面接合させており、これにより、ギャ
ップdを有する略C字状の磁路が形成される。一方の端
部側の周囲には、コイル16が巻回されている。ギャッ
プdを階段状に形成、すなわち、ギャップの中央部位
に、コアの一方端部の軸心と同一方向に伸びる第2ギャ
ップ部d2を形成し、磁束は、主にこの第2ギャップ部
内で軸心と直交する方向に流れる。
Description
【0001】
本考案はコイル装置に関するもので、より具体的にはフライバックトランス,
スイッチング電源用トランス,チョークコイル等に用いられるギャップを有する
磁心を備えたコイル装置に関する。
【0002】
従来、トランス,チョークコイル等では目的の電流を流した際に磁心が飽和し
ないように磁路内にギャップを設けている。すなわち例えば、フェライト磁心の
場合の透磁率は3000程度であるが、これをトランス用磁心として用いる場合
には、所定幅のギャップを設けてそのギャップ部位における透磁率を低下させ、
磁路全体の実行透磁率を50〜300程度に設定している。
【0003】
具体的には、図4(A)に示すように、略コ字状の一対のコア1,2をその端
部同士を対向配置することにより全体として略C字状の磁路が形成され、少なく
とも一方の対向面側には、所定の間隙が形成されギャップdとなる。そして、ギ
ャップdの周囲に、コイル3が巻回されてコイル装置が形成される。
【0004】
しかし、上記構成のコイル装置では、ギャップ周辺で大きな漏れ磁束が発生す
る。すなわち、同図(B)に示すように、ギャップdの形成されたコア1,2の
両対向面1a,2a間には、図中矢印で示すような磁束が発生するとともに、対
向面1a,1bの周縁間の磁束は、外側に大きく突出した漏れ磁束が生じ、その
漏れ磁束がコイル3の一部と交差することになる。すると、その漏れ磁束と交差
するコイル3には電磁誘導により渦電流が流れ、発熱する。そして、係る盛れ時
速は、コア1,2のギャップdの全周囲に渡って発生している。また特に、フラ
イバックトランス等のように高周波用のコイル装置の場合に、上記現象が顕著に
なる。
【考案が解決しようする課題】
【0005】
そこで、係る問題を解決するため、コイル3をギャップdを設けていない側の
一対のコア1,2の接合部の周囲に巻回配置することが考えられる。係る構成に
すると、ギャップの周囲にコイルが存在しなくなるため、漏れ磁束がコイルと交
差することがない。
しかし、ギャップdが露出するため、そのギャップdからでる漏れ磁束が周辺
機器へノイズを与えるという新たな問題を生じる。
【0006】
また、他の解決手段として、例えば特開昭55−77115号に示されるよう
に、上記ギャップを複数に分割配置し、漏れ磁束を分散させるとともに、一個当
たりのギャップの幅を小さくし、一カ所に生じる漏れ磁束の量を抑えるものもあ
る。
【0007】
しかし、この構成のものでは、図5に示すように一対のコア4,5の対向面4
a,5a間の距離を大きくすると共にその対向面内に小さな補助コア6を介在さ
せることにより、2つのギャップd1,d2を設けなければならないので、補助
コア6の取り付け,組み立て作業が煩雑となるばかりでなく、2つのギャップ幅
をそれぞれ精度良く寸法出しをしなければならないという問題を有する。
【0008】
また、実公昭60−7448号公報に示されるように、上記図4に示す構造の
コイル装置において、そのギャップd内に空気よりも透磁率の大きなギャップ材
を充填する構成のものも知られているが、かかる構成のものでは、充填作業が煩
雑なばかりでなく、ギャップ材として適当な透磁率を持つ磁性体がなく、実用に
供し得ない。
本考案は、上記した背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
コイルの発熱を抑制し、かつ、構造も簡単なコイル装置を提供することにある。
【0009】
上記した目的を達成するために、本考案に係るコイル装置では、磁路を形成し
、その磁路中にギャップを有する磁心と、そのギャップの周囲に巻回されたコイ
ルとからなるコイル装置において、前記ギャップの少なくとも一部を磁心の軸心
に対し非直交状態に配置してなることを特徴とする。
【0010】
磁心の軸心と非直交状態のギャップの周囲に漏れ磁束が発生すると、その漏れ
磁束の方向とコイルの巻線方向とのなす角が90度未満となり、その漏れ磁束に
より生じる渦電流の量は小さくなる。よって、コイルの発熱量も小さくなる。
【0011】
以下、本考案に係るコイル装置の好適な実施例を添付図面を参照にして詳述す
る。
図1,図2は本考案に係るコイル装置の第1実施例を示している。同図に示す
ように、略コ字状の一対のコア10,11の先端同士を突き合わせた状態に配置
し、一方の端部12,13間に所定幅からなるギャップdを形成する。また、他
方の端部14,15は面接合させており、これにより、ギャップdを有する略C
字状の磁路が形成される。
一方の端部12,13側の周囲には、コイル16が巻回されている。そして、
そのコイル16は中空のコイルボビン17内に収納されている。
【0012】
ここで本考案では、ギャップdを図2(A),(B)に示すように階段状に形
成している。すなわち、コア10の一方の端部12の下面外側に細長矩形状の凸
部12aを垂設し、一方、コア11の一方の端部13の上面内側に細長矩形状の
凸部13aを起立配置する。
【0013】
そして、両コア10,11を対向配置することにより、コアの一方の端部12
,13の軸心と直交状態の第1ギャップ部d1,d1が、その対向面の内・外側
に所定の段差をもってそれぞれ形成され、両第1ギャップ部d1,d1を結ぶよ
うにして軸心と同一方向に伸びる第2ギャップ部d2が対向面の中央部位に形成
される。
【0014】
また本例では、第1ギャップ部d1のギャップ幅t1に比較し第2ギャップ部
d2のギャップ幅t2を短く設定している。
【0015】
上記構成のコイル装置におけるギャップdの周囲に生じる漏れ磁束のコイル1
6への影響を考えると、第1のギャップ部d1より第2ギャップ部d2の方が面
積が大きく、かつ、そのギャップ幅t2も短いため、第2ギャップ部d2の磁気
抵抗は小さい。従って、ギャップd内を流れる磁束をみると、その大部分が第2
のギャップ部d2内を流れることになる。その結果、第1ギャップ部d1の周囲
に生じる漏れ磁束の量は小さく、その漏れ磁束によるコイル16への影響は少な
くなる。
【0016】
一方、第2のギャップ部d2の周囲に発生する漏れ磁束について考えると、図
2(B)に示すように、その漏れ磁束の向きはコア10,11の一方の端部12
,13の軸心と直交する方向となっており、この向きはその周囲におけるコイル
16の巻線方向と一致、すなわち平行となっている。
ところで、コイルの発熱の原因となる渦電流は、コイルの方向と磁束の方向と
が直交する状態のときに最も大きくなり、平行の状態のときに最も小さくなる。
従って、第2ギャップ部d2の周囲には、漏れ磁束が生じるものコイルの発熱
は可及的に小さく抑えることができる。
その結果、本例ではコイル16の発熱がほとんどなくなる。また、ギャップd
の周囲にはコイル16が位置するため、そのコイルにて磁気遮蔽されて、周辺機
器へのノイズの発生もなくなる。
【0017】
図3は本考案に係るコイル装置の第2実施例を示している。本例では上記した
第1実施例と相違して、ギャップd′をコア10,11の一方の端部12,13
の軸心に対して所定のなす角θ(90度以外)で傾斜状に形成されている。すな
わち、一方の端部12,13の対向面を傾斜面としている。
【0018】
本実施例では、同図に示すように、一方の端部12,13の外側側面12b,
13b並びに内側側面12c,13cのギャップd′周縁ではコイル16の巻線
方向と直交する方向に漏れ磁束が発生するものの、その他の側面12d,13d
のギャップd′周縁における漏れ磁束は、コイル16と上記の所定のなす角θに
応じた角度で斜めに交差するため、上記第1実施例と同様の理由で、その他の側
面12d,13dの周囲では、コイル16の発熱量が低下する。
そして、上記ギャップd′が軸心方向に近付くにつれて上記発熱量の低下の効
果が大きくなる。
その他の構成並びに作用は上記した第1実施例と同様であるのでその説明を省
略する。
【0019】
なお、本考案の適用されるコイル装置のコアは、上記した各実施例に示す略コ
字状の一対のコアで形成されたものに限らず、例えば略E字状その他の種々の形
状から形成されるものに適用することができ、要は、磁心の所定位置に形成され
たギャップの少なくとも一部に、その磁心の軸心と直交しない部位を形成すれば
良いのである。
【0020】
以上のように、本考案に係るコイル装置では、ギャップの少なくとも一部を磁
心に対し非直交状態に配置したため、たとえそのギャップから漏れ磁束が生じた
としても、その漏れ磁束の方向とコイルの巻線方向とのなす角が90度未満とな
り、その漏れ磁束により生じる渦電流の量を小さくし、コイルの発熱を可及的に
抑えることができる。
また、構成部品点数も増加しないため、構造簡単でコスト安となる。
なお、ギャップの外周囲に対しては、コイルで磁気遮蔽されることになり、周
辺機器へのノイズの発生も抑制される。
【図1】本考案に係るコイル装置の第1実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】(A)は図1におけるB−B線矢視断面図であ
る。 (B)はその要部拡大斜視図である。
る。 (B)はその要部拡大斜視図である。
【図3】(A)は本考案に係るコイル装置の第2実施例
を示す要部拡大縦断面図である。 (B)はその拡大斜
視図である。
を示す要部拡大縦断面図である。 (B)はその拡大斜
視図である。
【図4】(A)は従来のコイル装置を示す縦断面図であ
る。 (B)は、図(A)におけるB部を拡大して示す図であ
る。
る。 (B)は、図(A)におけるB部を拡大して示す図であ
る。
【図5】従来の他のコイル装置の断面図である。
10,11 コア
16 コイル
d,d′ ギャップ
d1 第1ギャップ部
d2 第2ギャップ部
Claims (1)
- 【請求項1】 磁路を形成し、その磁路中にギャップを
有する磁心と、そのギャップの周囲に巻回されたコイル
とからなるコイル装置において、前記ギャップの少なく
とも一部を磁心の軸心に対し非直交状態に配置してなる
ことを特徴とするコイル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4477591U JPH04130416U (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | コイル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4477591U JPH04130416U (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | コイル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04130416U true JPH04130416U (ja) | 1992-11-30 |
Family
ID=31924812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4477591U Withdrawn JPH04130416U (ja) | 1991-05-20 | 1991-05-20 | コイル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04130416U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019096725A (ja) * | 2017-11-22 | 2019-06-20 | 富士電機株式会社 | 高周波トランス、及び、高周波コイル |
JPWO2019202674A1 (ja) * | 2018-04-18 | 2021-01-14 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル |
-
1991
- 1991-05-20 JP JP4477591U patent/JPH04130416U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019096725A (ja) * | 2017-11-22 | 2019-06-20 | 富士電機株式会社 | 高周波トランス、及び、高周波コイル |
JPWO2019202674A1 (ja) * | 2018-04-18 | 2021-01-14 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用点火コイル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950810 |