JP3249506B2 - フライバック用のトランス - Google Patents

フライバック用のトランス

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JP3249506B2 JP22639389A JP22639389A JP3249506B2 JP 3249506 B2 JP3249506 B2 JP 3249506B2 JP 22639389 A JP22639389 A JP 22639389A JP 22639389 A JP22639389 A JP 22639389A JP 3249506 B2 JP3249506 B2 JP 3249506B2
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禎英 井藤
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、フライバック用のトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のフライバックトランスを示す断面図であ
って、1はコア、2はコア1に設けられたギャップ、3
は一次コイル、4は二次コイル、5は一次コイル3と二
次コイル4を収納するケースカバー、6はエポキシ系の
注型用樹脂である。
【0003】 同図において、予め巻線されている一次コイル3と二
次コイル4とを嵌合組立てし、外方よりケースカバー5
を嵌め込み、次にケースカバー5内部に注型用樹脂6を
流し込み、この注型用樹脂6を固めて前記一次コイル3,
二次コイル4とケースカバー5間の絶縁をする。
【0004】 そして磁路を形成するコア1を、ギャップ2を形成す
るようにして前記ケースカバー5に固定することによっ
て、一次コイル3と二次コイル4とがコア1に巻回され
る構成となり、フライバックトランスが完成される。
【0005】 このフライバックトランスは、テレビセットやディス
プレイモニタのCRT(陰極線管)に高電圧を供給する部
品として使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、一次コイル3に
よって発生した磁界の磁路を形成するコア(磁性体)1
には、動作飽和領域が存在するため、その領域を越えて
動作するとコア1が飽和してしまい磁路としての役割を
果たさなくなる。
【0007】 このため、コア1の動作飽和に対する裕度を確保する
のにコア形状を大きくしていた。
【0008】 本発明の目的は、コア形状を変えることなく、コアの
動作飽和に対する裕度を確保でき、しかも電流損を少な
くして効率のよいフライバック用のトランスを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、一次コイルと
二次コイルを巻回したコアに、一次コイルによって発生
した磁界の磁路を形成するギャップを設け、このギャッ
プにマグネットを設けたフライバック用のトランスにお
いて、前記マグネットの上下両端と前記コアとの対向間
のみにそれぞれ板状の絶縁物を介在させて、前記ギャッ
プ内に一方のコア端面,一方の板状の絶縁物,マグネッ
ト,他方の板状の絶縁物,他方のコア端面の順に配置
し、前記一次コイルによって発生した磁界を外部に漏洩
させ、前記マグネットを通過する磁界を減少させるよう
にしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
上記の手段を採用して、コアのギャップに強磁性体で
あるマグネットを設けたことにより、一次コイルにより
発生した磁界にバイアスをかけることになり、コアの動
作飽和領域が拡大し、さらにコアのギャップ内に一方の
コア端面,一方の板状の絶縁物,マグネット,他方の板
状の絶縁物,他方のコア端面の順に配置させたことによ
り、一次コイルによって発生した磁界を外部に漏洩させ
て、マグネットを通過する磁界を減少させることができ
るため、マグネットのうず電流損を減少させることがで
きる。
【0011】
【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1は本発明の一実施例であるフライバックトランス
の断面図である。なお、図5で説明した部材に対応する
部材には同一符号を付した。
【0013】 図1において、1は磁路を形成するコア、2はギャッ
プ、3は一次コイル、4は二次コイル、5はケースカバ
ー、6は注型用樹脂、7はマグネット、8は絶縁物であ
って、図5の従来例と異なるところは、一次、二次コイ
ル3,4に巻回されないギャップ2部分にマグネット7を
設け、さらにマグネット7とコア1との間に絶縁物8を
介在させた構成である。
【0014】 図2はコア1のヒステリシスループを示す説明図であ
って、図中の実線Iは従来のフライバックトランスのコ
ア1の動作時のヒステリシスループであり、また破線II
は本実施例のフライバックトランスのコア1の動作時の
ヒステリシスループである。
【0015】 同図において、従来のフライバックトランスの動作領
域はヒステリシスループI上のa−b間であり、フライ
バックトランスの一次電流iは飽和ポイントP Iを越え
ている。これがコア1の動作飽和に対する裕度不足の原
因となっている。
【0016】 一方、本実施例では、ギャップ2にマグネット7を設
けたことにより、磁界にバイアス(ΔH)がかかること
になり、ヒステリシスループIIを拡大させることがで
き、飽和ポイントP IIをフライバックトランスの一次電
流iに対し有利な方向へ移動できる。このため、本実施
例のフライバックトランスの動作域はa′−c′間とな
り、コア1の動作飽和に対する裕度を確保することがで
きる。
【0017】 図3はマグネット7のみを設けたギャップ2部品の磁
界の状態を示す説明図、図4はマグネット7と絶縁物8
を設けたギャップ2部分の磁界の状態を示す説明図であ
って、9は磁界を示す。
【0018】 図3のようにマグネット7のみであると、図1の一次
コイル3によって発生した磁界9はマグネット7をほと
んど通過する。ここでマグネット7は導体(小抵抗)で
あるので、磁界(磁束)によるうず電流損を発生する。
このことによりフライバックトランスへの流入電流が増
加し、発熱を生じる。
【0019】 そこで図4のように、マグネット7の両端に絶縁物8
を設けることにより、一次コイル3によって発生した磁
界(磁束)9を外部に漏らすことができ、マグネット7
を通過する磁界9を減少させる。このことによりマグネ
ット7のうず電流損が減少し、フライバックトランスへ
の流入電流を低減させて発熱を抑制できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、コアのギャップ内に一方のコア端
面,一方の板状の絶縁物,マグネット,他方の板状の絶
縁物,他方のコア端面の順に配置させたことにより、コ
アを大きくすることなく、コアの動作飽和に対する裕度
を確保することができ、しかもマグネットのうず電流損
を減少させることができるため、効率のよいフライバッ
ク用のトランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるトランスの一実施例を示す断面図
【図2】 コアのヒステリシスループを示す説明図
【図3】 ギャップ部分の磁界の状態す示す説明図
【図4】 ギャップ部分の磁界の状態す示す説明図
【図5】 従来のフライバックトランスを示す断面図
【符号の説明】
1……コア 2……ギャップ 3……一次コイル 4……二次コイル 5……ケースカバー 6……注型用樹脂 7……マグネット 8……絶縁物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−106047(JP,A) 実開 昭48−8653(JP,U) 実開 昭59−177919(JP,U) 実開 昭61−15711(JP,U) 実開 平1−87517(JP,U) 実開 平1−87516(JP,U) 実開 昭53−145146(JP,U) 実公 昭44−27553(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次コイルと二次コイルを巻回したコア
    に、一次コイルによって発生した磁界の磁路を形成する
    ギャップを設け、このギャップにマグネットを設けたフ
    ライバック用のトランスにおいて、前記マグネットの上
    下両端と前記コアとの対向間のみにそれぞれ板状の絶縁
    物を介在させて、前記ギャップ内に一方のコア端面,一
    方の板状の絶縁物,マグネット,他方の板状の絶縁物,
    他方のコア端面の順に配置し、前記一次コイルによって
    発生した磁界を外部に漏洩させ、前記マグネットを通過
    する磁界を減少させるようにしたことを特徴とするフラ
    イバック用のトランス。
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KR100469988B1 (ko) * 1999-10-27 2005-02-04 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 변압기
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