JPH07106164A - 中性点リアクトル - Google Patents

中性点リアクトル

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Publication number
JPH07106164A
JPH07106164A JP5250246A JP25024693A JPH07106164A JP H07106164 A JPH07106164 A JP H07106164A JP 5250246 A JP5250246 A JP 5250246A JP 25024693 A JP25024693 A JP 25024693A JP H07106164 A JPH07106164 A JP H07106164A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
tank
neutral point
reduced
shield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5250246A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
公一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP5250246A priority Critical patent/JPH07106164A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク損及び巻線の漂遊損を減少させること
ができるとともに、軽量な中性点リアクトルを得る。 【構成】 タンク4内に収納された巻線1の両端部の周
囲を円筒状の反磁界シールド6によりおおい、巻線1の
両端部からの漏れ磁束を反磁界シールド6の反磁界作用
により反磁界シールド6の内部に封じ込める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は変圧器に用いられる中
性点リアクトルに関し、特にその電磁シールド構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】中性点リアクトルの巻線は通常空心であ
るため漏れ磁束が多く、図6に示すように巻線1にシー
ルドを設けない場合、巻線1を収納したタンク4に磁束
5が流れ込み、タンク4に渦電流が発生してタンク損を
生じる。そこで、従来の中性点リアクトルにおいては、
図4に示すように巻線1の周りをけい素鋼板の積層鉄心
からなる磁気シールド2で囲んで漏れ磁束の磁路を確保
し、磁束5がタンク4へ流れ込まないようにしている。
【0003】又、図5の中性点リアクトルにおいては、
巻線1の外周にアルミニウムあるいは銅などからなる非
磁性導体を円筒状に配置して反磁界シールド3を形成し
ており、磁束5が反磁界シールド3に流入した時に生じ
る渦電流によって発生する反磁界を利用している。即
ち、巻線1からタンク4へ流れようとする磁束5は反磁
界シールド3を横切るときに反磁界シールド3に発生す
る反磁界により反磁界シールド3の内側へ押し戻される
ため、図7に示すように磁束5は反磁界シールド3の内
側で磁路を形成し、タンク4へ流入する漏れ磁束量が低
減される。なお、反磁界シールド3が完全な円筒でなく
切目3aがあるのは、反磁界シールド3自身が巻線を構
成しないためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した中性点リアクトルの場合には積層鉄心からなる磁
気シールド2を設けなければならず、重量、容積が増加
した。又、図5に示した中性点リアクトルの場合には、
反磁界シールド3の設置効果を大きくするためにはその
内部に渦電流が発生しやすくなるようにする必要があ
り、反磁界シールド3の抵抗値を小さくしなければなら
なかった。このため、反磁界シールド3の厚さを厚くし
なければならず、やはり反磁界シールド3の重量が増大
した。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、タンク損及び巻線の漂遊損を
低減することができるとともに、軽量な中性点リアクト
ルを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る中性点リアクトルは、巻線の両端部の周囲を円筒状の
非磁性導体からなる反磁界シールドによりおおったもの
である。
【0007】又、請求項2に係る中性点リアクトルは、
巻線の周囲を円筒状の非磁性導体からなる反磁界シール
ドによりおおい、かつ反磁界シールドの両端部の厚さを
中央部より厚くしたものである。
【0008】
【作用】この発明の請求項1においては、巻線の両端部
の周囲が反磁界シールドによりおおわれ、巻線から発生
される磁束が特に端部においてタンク方向へ流れようと
するのが反磁界シールドにより阻止される。
【0009】又、請求項2においては、巻線の周囲が反
磁界シールドによりおおわれ、特にタンク方向へ向かう
漏れ磁束が追い巻線端部においては反磁界シールドの厚
さが厚くされ、反磁界の効果が増大する。
【0010】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例1について説明する。図1は実
施例1による中性点リアクトルの要部斜視図を示し、6
はタンク4内に収納された巻線1の両端部の周囲を円筒
状におおう反磁界シールドであり、アルミニウムや銅な
どの非磁性導体により形成されている。
【0011】次に、上記構成の中性点リアクトルの動作
について図2を参照して説明する。巻線1の通電時に発
生する磁束5は磁気抵抗が低い部分を通って磁路を形成
しようとする。このため、漏れ磁束はタンク4を通って
磁路を形成しようとし、特に巻線1の端部では磁束5は
タンク4方向へ向かって急激に曲がり、タンク4へ流入
しようとする。このようにタンク4へ向かう漏れ磁束は
巻線1の端部において多く発生する。この漏れ磁束は巻
線1の両端部周囲に設けられた反磁界シールド6に流入
し、渦電流を発生させる。従って、この渦電流によって
反磁界が発生し、漏れ磁束はこの反磁界によって反磁界
シールド6の内側に押し戻され、図2に示すように反磁
界シールド6の内側で磁路を形成する。このため、タン
ク4への漏れ磁束の流入量は減少し、タンク損は減少す
る。又、結果的に漏れ磁束が減少するので、巻線1の漂
遊損も減少する。しかも、反磁界シールド6は巻線1の
両端部にのみ設けられているので、渦電流に対する対抗
値を下げるためにその厚さを厚くしても従来より軽量と
することができる。なお、切目6aは巻線を構成しない
ために設けてある。
【0012】実施例2 図3は実施例2による中性点リアクトルの要部斜視図を
示し、7は巻線1の周囲をおおうように設けられた円筒
状の反磁界シールドであり、やはり非磁性導体により形
成されている。又、反磁界シールド7は巻線を構成しな
いように切目7aが設けられるとともに、両端部7bの
厚さが中央部7cより厚くされている。
【0013】上記構成において、反磁界シールド7は両
端部7bの厚さが厚いので渦電流に対する抵抗が小さ
い。このため、両端部7bの反磁界は大きく、巻線1の
両端から多く発生する漏れ磁束はこの反磁界によって押
し戻され、タンク4への漏れ磁束の流入量は減少し、巻
線1の漂遊損及びタンク損は減少する。しかも、反磁界
シールド7は両端部7bのみ厚いので、従来より軽量と
することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、巻線両端部の周囲を反磁界シールドによりおおって
おり、反磁界シールドの反磁界作用により巻線両端から
の漏れ磁束は反磁束シールドの内部に押し込められ、タ
ンクへの流入は減少する。このため、タンク損が減少す
るとともに、巻線の漂流損も減少する。しかも、反磁界
シールドを巻線の両端部のみに設けたので、軽量とする
ことができる。
【0015】又、請求項2によれば、中央部より両端部
の厚さが厚い反磁界シールドにより巻線の周囲をおおっ
ており、やはり漏れ磁束が多く発生する巻線両端部から
の漏れ磁束を大きな反磁界効果によって反磁界シールド
内に封じ込めており、タンク損及び巻線の漂遊損を減少
させることができ、しかも反磁界シールドの厚さは両端
部のみ厚いので従来より軽量にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1による中性点リアクトルの要部斜視図
である。
【図2】実施例1による中性点リアクトルの動作を説明
する断面図である。
【図3】実施例2による中性点リアクトルの要部斜視図
である。
【図4】従来の磁気シールドを施した中性点リアクトル
の要部斜視図である。
【図5】従来の反磁界シールドを施した中性点リアクト
ル要部斜視図である。
【図6】従来のシールドを設けない場合の中性点リアク
トルの動作を説明する断面図である。
【図7】従来の反磁界シールドを施した中性点リアクト
ルの動作を説明する断面図である。
【符号の説明】
1…巻線 4…タンク 5…磁束 6,7…反磁界シールド 7b…端部 7c…中央部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に巻線を収納し、巻線の両端部
    の周囲を円筒状の非磁性導体からなる反磁界シールドに
    よりおおったことを特徴とする中性点リアクトル。
  2. 【請求項2】 タンク内に巻線を収納し、巻線の周囲を
    円筒状の非磁性導体からなる反磁界シールドによりおお
    い、かつ反磁界シールドの両端部の厚さを中央部より厚
    くしたことを特徴とする中性点リアクトル。
JP5250246A 1993-10-06 1993-10-06 中性点リアクトル Pending JPH07106164A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5250246A JPH07106164A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 中性点リアクトル

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JP5250246A JPH07106164A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 中性点リアクトル

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JPH07106164A true JPH07106164A (ja) 1995-04-21

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ID=17205023

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JP5250246A Pending JPH07106164A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 中性点リアクトル

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JP (1) JPH07106164A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102360721A (zh) * 2011-06-03 2012-02-22 北京英博电气股份有限公司 一种拼装式单相电抗器
JP2013069973A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Hitachi Ltd 静止誘導電器
JP2018026466A (ja) * 2016-08-10 2018-02-15 富士電機株式会社 変圧器のシールド構造

Cited By (3)

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